JPH04236222A - 芳香族コポリエステル - Google Patents

芳香族コポリエステル

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JPH04236222A
JPH04236222A JP7025191A JP7025191A JPH04236222A JP H04236222 A JPH04236222 A JP H04236222A JP 7025191 A JP7025191 A JP 7025191A JP 7025191 A JP7025191 A JP 7025191A JP H04236222 A JPH04236222 A JP H04236222A
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acid
aromatic copolyester
dicarboxylic acid
molar ratio
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Akinori Shiotani
陽則 塩谷
Fumio Matsuo
松尾 文雄
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低い温度で溶融
加工が可能な新規なサーモトロピック芳香族コポリエス
テルに関するものである。
【従来の技術及びその問題点】近年、種々のエンジニア
リングプラスチックスが開発されているが、特に光学異
方性を有する液晶ポリマーが注目されている。従来から
液晶ポリマーとしては、P−ヒドロキシ安息香酸ホモポ
リマー、テレフタル酸とヒドロキノンとのポリマーが知
られているが、これらのポリマーは、融点がそれぞれ6
10℃、596℃と高いためポリマーの分解を伴わずに
溶融加工することが困難である(Advances  
in  Polymer  Science、60/6
1、61頁、1984年)。P−ヒドロキシ安息香酸、
テレフタル酸およびヒドロキノンとの共重合体も提案さ
れているが(特公昭47−47870号)、500℃以
上の高い融点を有し、溶融加工性の問題点がある。
【0002】これまで液晶ポリマーの融点を下げる方法
について各種の提案がなされている(Brit.Pol
ymer  Journal,132(1980))。 2,2’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジカルボン
酸をモノマーの一成分としたポリエステル(Makro
mol.Chem.,189巻、2029頁、1988
年、Makromol.Chem.Makromol 
 Symp.,26巻、47頁、1989年、特開昭6
4−66231号)、2,2’−ビス(トリフルオロメ
チル)−ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸をモノマ
ーの一成分としたポリエステル(Journal  o
f  Polymer  Sci.,Part  C,
Polymer  Letters、25巻、11頁、
1987年、Makromolecules、20巻、
2374頁、1987年)などが知られている。しかし
、2,2’ジ置換ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸
類は、フェニル環の共平面性が妨害され、従って、ポリ
マーの結晶性が減少する。一般に結晶性の小さいポリマ
ーは、満足すべく機械的強度を有していない等の欠点が
指摘されている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、液晶性を有し、かつ、比較的
低温、例えば400℃以下の温度で溶融加工が可能な芳
香族コポリエステルを提供する。
【0004】
【問題点解決のための技術的手段】本発明は、下式の反
復単位A、B、C、D、EおよびFから構成され、
【0
005】
【化2】 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基ある
いはアリール基、またはハロゲン原子を示す。)A/〔
A+B+C+D+E〕のモル比が0〜85/100、〔
B+C〕/〔B+C+D+E〕のモル比が5/100よ
り大きく、1より小さく、E/〔D+E〕のモル比が0
より大きく、75/100より小さく、〔B+C+D+
E〕とFとが実質的に等モルである芳香族コポリエステ
ルに関する。
【0006】本発明においては、上記六種類の反復単位
からなる全芳香族コポリエステルに関するものであり、
これらのコポリエステルは、偏光顕微鏡観察において、
溶融状態で光学異方性(液晶性)を示す。本発明の全芳
香族ポリエステルは、比較的低い温度、例えば400℃
以下の温度で溶融状態を形成し、通常知られた各種の成
形加工法によって、バルク成形品、フィルム、繊維など
にすることができる。また、ペンタフルオロフェノール
、p−クロロフェノールなどの有機極性溶媒に溶解する
ので、溶解加工法によって成形品を得ることが可能であ
る。これらの成形品は、電気、電子、自動車材料などに
幅広く使用できる。顕著な特性として、溶融状態におい
て液晶性を有するため、高度に分子配向した成形品にす
ることができ、従って、機械強度に優れた高分子材料を
製造することができる。
【0007】本発明の芳香族コポリエステルを形成して
いる反復単位Aは、p−ヒドロキシ安息香酸、その酸エ
ステル、酸ハロゲン化物、p−アセトキシ安息香酸など
から誘導されたものである。本発明の芳香族コポリエス
テルを形成している反復単位Bは、3,3’−ジメチル
ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸、そのジカルボン
酸エステル、ジカルボン酸ハロゲン化物などから誘導さ
れたものである。本発明の芳香族コポリエステルを形成
している反復単位Cは、3,4’−ジメチルビフェニル
−4,3’−ジカルボン酸、そのジカルボン酸エステル
、ジカルボン酸ハロゲン化物などから誘導されたもので
ある。上記の3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’
−ジカルボン酸および3,4’−ジメチルビフェニル−
4,3’−ジカルボン酸は、例えばオルトトルイル酸ア
ルキルの酸化カップリング反応によって合成することが
できる(特願昭63−267202号、および特願平1
−211334号)。
【0008】本発明の芳香族コポリエステルを形成して
いる反復単位Dは、テレフタル酸、その酸エステル、酸
ハロゲン化物などから誘導されたものである。本発明の
芳香族コポリエステルを形成している反復単位Eは、イ
ソフタル酸、その酸エステル、酸ハロゲン化物などから
誘導されたものである。本発明の芳香族コポリエステル
を形成している反復単位Fは、ハイドロキノン誘導体か
らから誘導されたものである。ハイドロキノン誘導体と
しては、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、エチ
ルハイドロキノン、プロピルハイドロキノン、プチルハ
イドロキノンなどの炭素数1〜8のアルキル基置換ハイ
ドロキノン、フェニルハイドロキノンなどのアリール基
置換ハイドロキノン、ハロゲン原子置換ハイドロキノン
およびこれらのジアセチル誘導体が具体例として挙げら
れる。本発明においては、反復単位Fとして、上記の複
数の種類のハイドロキノン誘導体から誘導された混合物
を使用することができる。
【0009】本発明の芳香族コポリエステルにおいては
、A/〔A+B+C+D+E〕のモル比は0〜85/1
00であり、好ましくは0〜78/100、特に好まし
くは0〜70/100である。このモル比が85/10
0を超えると芳香族コポリエステルの溶融温度が高くな
り、成形加工が困難である。〔B+C〕/〔B+C+D
+E〕のモル比は5/100より大きく、1より小さい
。好ましくは8/100より大きく、1より小さい。 このモル比が5/100未満であると前記と同様に芳香
族コポリエステルの溶融温度が高くなり、成形加工が困
難である。また、E/〔D+E〕のモル比は0より大き
く、75/100より小さく、さらに、〔B+C+D+
E〕とFとが実質的に等モルで構成されている。ジカル
ボン酸誘導体から誘導された反復単位B、C、Dおよひ
Eは必須構成成分である。
【0010】前記の反復単位A、B、C、D、Eおよび
F以外に、他のエステル結合を形成できる僅かな量の反
復単位によって反復単位A、B、C、D、EおよびFが
置換されていてもよい。他のエステル結合を形成できる
反復単位の具体例としては、ナフタリン−1,5’−ジ
カルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、
ジフェニルケトン−4,4’−ジカルボン酸、2,2’
−ジフェニルプロパン−4,4’−ジカルボン酸などか
ら誘導されるようなジカルボキシ単位、レゾルシン、2
,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,3,5−ト
リメチルハイドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタ
レン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エーテルなどから誘導されるようなジオキ
シ単位、m−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ−4
’−カルボキシジフェニルエーテル、4−ヒドロキシ−
4’−カルボキシビフェニル、1−ヒドロキシ−4−ナ
フトエ酸などから誘導されるようなオキシカルボキシ単
位を挙げることができる。これらの置換反復単位の置換
割合は、芳香族コポリエステルの溶融点を比較的に低く
するために、反復単位〔A+B+C+D+E+F〕に対
して10モル%以下であることが好ましい。
【0011】本発明の芳香族コポリエステルの製法につ
いては特に制限はなく、公知のエステル重縮合反応によ
って製造することができる。製造法の具体例としては、
■ジカルボン酸ジクロライドとジオールを第3級アミン
の存在下に重縮合する方法、■ジカルボン酸のジフェニ
ルエステルとジオールから脱フェノール法で重縮合する
方法、■ジカルボン酸とジオールのジアセチル誘導体か
ら脱酢酸法で重縮合する方法が挙げられる。特に好まし
い方法は脱酢酸法であり、この方法においては、反応温
度230〜350℃、反応時間1〜10時間で段階的に
昇温して酢酸を留去後、減圧(約0.5torr)にし
て反応を完結させる。
【0012】重縮合反応は触媒の存在下または不存在下
に行うことができる。触媒の具体例としては、酢酸第1
スズ、三酸化アンチモン、マグネシウム、チタンテトラ
ブトキシド、酢酸ナトリウムなどを挙げることができる
。上記各方法によって製造した芳香族コポリエステルは
、60℃にてペンタフルオロフェノール中、0.2g/
dlの濃度で、対数粘度(ηinh)0.5以上を有す
る。前記の重縮合反応においては、得られる重合体の物
性に大きな影響を与えない範囲で反応系に酸化防止剤、
熱安定剤、例えばヒンダードフェノール、ホスファイト
類を添加することができる。本発明の芳香族コポリエス
テルは、比較的低い温度で溶融し、このポリマーを用い
て機械的強度が優れた成形品を製造することができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (測定方法)本発明における実施例で示されている各物
性値は、以下の方法で測定した。 (1)光学異方性;偏光顕微鏡に試料をのせ、リンカム
社製TH600RMS型加熱装置を用いて、窒素気流下
に10℃/分で昇温して肉眼観察した。 (2)熱分解開始温度;セイコー電子工業社製SSC/
5200  TGA装置を用い、試料を窒素中、10℃
/分で昇温し、重量の経時変化を観測した。 (3)融点;セイコー電子工業社製SSC/5200 
 DSC装置を用い、試料を窒素中、20℃/分で昇温
し、吸熱ピークを観測した。 (4)対数粘度;60℃にてペンタフルオロフェノール
中、0.2g/dlの濃度で試料を溶解し、ウベローデ
型粘度計を用いて測定した。ηinhは、次式に従って
計算した。 ηinh=ln(t/to)/c  ただし、toはペ
ンタフルオロフェノールの落下時間、tは試料溶液の落
下時間、cは試料の濃度。
【0014】実施例1〜5 ステンレス製容器(100ml)にガラス製のセパラブ
ル三つ口フラスコの上部を用い、攪拌機、窒素導入管、
クライゼンを取りつけた。この容器内に表1に示されて
いるような使用量で、3,3’−ジメチルビフェニル−
4,4’−ジカルボン酸(PA)、3,4’−ジメチル
ビフェニル−4,3’−ジカルボン酸(QA)、テレフ
タル酸((TPA)、イソフタル酸(IPA)、p−ア
セトキシ安息香酸(PBA)、ヒドロキノンジアセテー
ト(HQ)を仕込み、真空ポンプで脱気し、窒素置換を
3回繰り返した後、錫を溶かした金属浴中で240℃で
1時間加熱した。3時間で300℃に昇温し、酢酸を留
出させた。300℃で0.5時間保ってから、0.2t
orrの減圧下で1時間さらに加熱し、その後、窒素を
導入しながら室温に戻した。ポリマーを粉砕して容器か
ら取り出し、ジメチルホルムアミドおよびアセトンで洗
浄して、100℃で真空乾燥した。得られたポリマーの
収量、光学異方性を示す温度、融点、熱分解開始温度、
対数粘度および元素分析の結果は、表2に示されている
。表2における融点で−印は、吸熱ピークの変化が明瞭
でないことを示す。
【表1】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式の反復単位A、B、C、D、Eおよび
    Fから構成され、 【化1】 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基ある
    いはアリール基、またはハロゲン原子を示す。)A/〔
    A+B+C+D+E〕のモル比が0〜85/100、〔
    B+C〕/〔B+C+D+E〕のモル比が5/100よ
    り大きく、1より小さく、E/〔D+E〕のモル比が0
    より大きく、75/100より小さく、〔B+C+D+
    E〕とFとが実質的に等モルである芳香族コポリエステ
    ル。
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