JPH042352A

JPH042352A - 消臭剤

Info

Publication number: JPH042352A
Application number: JP2103887A
Authority: JP
Inventors: Nobuyoshi Maejima; 伸美前島; Makoto Iwasaki; 誠岩崎
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 1990-04-19
Filing date: 1990-04-19
Publication date: 1992-01-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は新規な消臭剤、さらに詳しくは、安全性が高く
、かつ従来の感覚的消臭剤に比べて極めて効率よくメチ
ルチルカプタン臭気を除去しうる消臭剤に関するもので
ある。

［従来の技術］一般に、下水処理場、し尿処理場、産業廃水処理場、畜
舎、ゴミ置き場所などの雰囲気中には、悪臭源となるイ
オウ化合物や窒素化合物が含まれていて、その悪臭が周
辺環境の悪化をもたらしている。

これらの臭気の脱臭方法としては、通常（］、　’）感
覚的消臭法、（２）物理的消臭法、（３）化学的消臭法
及び（４）生物的消臭法に大別することかできる。前記
（１）の感覚的消臭法は、消臭剤自体のもつ香気により
悪臭をマスキングや中和することにより消臭する方法で
あって、簡便ではあるものの、悪臭を除去する能力に限
界があるという欠点を有しているし、（２）の物理的消
臭法においては、活性炭による吸着処理が広く利用され
ているが、装置の大型化を免れないという欠点がある。

一方、（３）の化学的消臭法においては使用する薬剤に
毒性があったり、取り扱いに注意を必要とするなどの問
題があり、また（４）の生物的消臭法は、該物理的消臭
法と同様に装置が大型化する上、臭気成分を分解する菌
を培養するため、効果が十分に発揮されるまでに長時間
を要するのを免れないなどの欠点を有している。

このように、従来の消臭方法は、一長一短があり、必ず
しも十分に満足しうる方法とはいえない。

他方、ベンズアルデヒドやケイ皮アルデヒドはメチルメ
ルカプタンを除去する能力がかなり高いことか報告され
ているか〔「産業と環境」第７号、第９２〜９６ページ
（１９８４年）〕、その除去能Ｉこついては必ずしも十
分に満足しうるものではない。

［発明か解決しようとする課題］本発明は、このような事情のもとで、安全性が高く、か
つ大型設備を必要とせず、簡便な方法で極めて効率よく
悪臭を除去しうる消臭剤を提供することを目的としてな
されｌこものである。

［課題を解決するだめの手段］本発明者らは前記の好ましい性質を有する消臭剤を開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、低級アルキル基置換ベン
ズアルデヒドは安全性か高く、かつ従来の感覚的消臭剤
に比べて極めて効率よくメチルメルカプタン臭を除去す
ることができ、このものを有効成分とする消臭剤により
、その目的を達成しうろことを見い出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、一般式（式中のＲは炭素数１〜３のアルキル基である）で表さ
れるアルキルベンズアルデヒドを有効成分とするメチル
メルカプタン臭気に対する消臭剤を提供するものである
。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明消臭剤において用いられる前記一般式（１）で表
されるアルキルベンズアルデヒドとしては、ｏ−、ｍ−
、ｐ−トルアルデヒド、ｏ　−、ｍ　−、ｐ−エチルベ
ンズアルデヒド、ｏ　−、ｍ　−、ｐ−イソプロピルベ
ンズアルデヒドが挙げられる。これらのアルキルベンズ
アルデヒドは、それぞれ単独で用いてもよいし、２種以
上を組み合わせて用いてもよい。

前記アルキルベンズアルデヒドは、従来公知の方法によ
り合成されたものであってもよいし、天然から得られた
ものであってもよい。天然から得られるものとしては、
例えばクミンアルデヒド（ｐ−イソプロピルベンズアル
デヒド）が挙げられる。

本発明消臭剤の形態については、前記一般式（Ｉ）で表
されるアルキルベンズアルデヒドを有効成分として含有
するものであればよく、特に制限されず、液体状や固体
状など任意の形態で使用することかできる。液体状で使
用する場合には、該アルキルベンズアルデヒドと、水、
界面活性剤、有機溶媒、香料、精油などとの混合使用が
考えられ、それぞれの混合割合については、該アルキル
ベンズアルデヒドが溶解又は懸濁しうる割合であればよ
く、特に制限はないが、アルキルベンズアルデヒドの含
有量が０．０１〜ｌＯ重量％程度になるような割合で混
合するのが望ましい。

該界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオ
ン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤のいずれも用
いることができ、また、有機溶媒としては、例えばエタ
ノール、プロピレングリコール、エチレングリコールな
どが挙げられる。さらに、香料としては、天然香料及び
合成香料のいずれであってもよく、例えばＤ−リモネン
、Ｌ−メントール、シトロネロール、シトラール、リナ
ロール、リナリルアセテート、ゲラニオール、フェネチ
ルアルコール、ベンジルアセテート、ケラニルアセテー
ト、バニリン、ニトロムスク類、アミルアセテ−ト、ア
ミルアセテート、γ−ランデカラクトン、へりオトロピ
ンなどを用いることができるし、精油としては、例えば
シトロネラ油、レモングラス油、針葉油、ローズ油、ジ
ャスミン油、ラベンダー油、白だん油、オレンジ油、レ
モン油、バンカ油、イランイラン油、クローブ油、ゼラ
ニウム油、パチュリ油などを用いることができる。

また、固体状で用いる場合には、該アルキルベンズアル
デヒドを含むゲルとすれば、持続性をもたせることがで
き、有利である。

本発明消臭剤は、メチルメルカプタン臭気に対して特に
有効で、化学的消臭と感覚的消臭を１剤で行うことがで
き、大型装置が不用で、安全性も高い。

２種の消臭効果を１剤で行うものとしては、他に精油と
酸化剤との組合せがあるが、この場合、精油が酸化剤に
より変質してしまうことが多い。

次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。

実施例１水８０重量部とｏ−トルアルデヒド１０重量部と界面活
性剤Ｔｗｅｅｎ２０　（ポリオキシエチレンソルビタン
の脂肪酸エステル、東京化成社試薬）１０重量部とを混
合して液状消臭剤を調製した。

次に、１１容のテトラバックに約４．５μｆｆｉ／ｎの
メチルメルカプタンガスを封入したのち、前記消臭剤１
２０μｋをマイクロシリンジで注入し、２５℃で６０分
間保持後、テトラバック内のメチルメルカプタン濃度を
ガスクロマトグラフを用いて測定し、初期メチルメルカ
プタン濃度と６０分経過後のメチルメルカプタン濃度と
から、メチルノルカプタン除去量を求めた。その結果、
メチルメルカプタン除去量は０．５μＱであった。

実施例２実施例１において、ｏ−トルアルデヒドの代わりにクミ
ンアルデヒドを用いた以外は、実施例１と同様にして実
施した。その結果メチルメルカプタン除去量は１．０μ
Ｃであった。

比較例１実施例１において、ｏ−トルアルデヒドの代わりにベン
ズアルデヒドを用いた以外は、実施例１と同様にして実
施した。その結果メチルメルカプタン除去量は０．１μ
にであり、実施例１及び２に比べてはるかに少なかった
。

［発明の効果］本発明の消臭剤は、安全性の高いアルキルベンズアルデ
ヒドを有効成分とするものであって、特にメチルメルカ
プタン臭に対し、化学的消臭と感覚的消臭を１剤で効率
よく行うことができ、しかも大型の装置を必要としない
などの特徴を有している。

Claims

【特許請求の範囲】１　一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中のＲは炭素数１〜３のアルキル基である）で表さ
れるアルキルベンズアルデヒドを有効成分とするメチル
メルカプタン臭気に対する消臭剤。