JPH04234924A - 樹木掘り起こし装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、樹木の移植装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】山林をゴルフ場や宅地等に造成する場合
、樹木を全て伐採することは自然保護、緑地化保護上好
ましくないことから、灌木等は伐採排除するが、喬木等
は隣接山地に、またゴルフ場、宅地にあっては、庭園そ
の他の必要な場所に、これを移植して緑化をはかること
が実施されている。

【０００３】従来、上述造成時や、造園時等における樹
木の移植には、樹木を掘り取り、これをトラック等搬送
機にて積み込み、そして積み降し、さらにこれを植込む
等の各作業が人海戦術を主体とし、一部に機械が用いら
れているが、当該機械化も、移植専用機によるものがな
く、既存の機械、例えば掘り取りにはパワーショベル等
、また搬送機からの積み降しにはチェーンブロック等を
用いるといったものであり、しかも、これ等の機械を用
いる場合にあっても、上記各作業には人為的な労力が不
可欠となるものであり、また成長した喬木の移植に際し
ては、樹木の自重だけでなく、樹木の枯死防止と、活着
を良くする上で相当量の根と、根本の残土をも含めた高
重量が対象となる。従って、上記従来手段による時は、
樹木に損傷を与えずに掘り取り、搬送、植え込みを行な
うのに多大な労働力と時間を費やすこととなり、極めて
非能率的であることから、ゴルフ場造成時の場合、多数
の樹木を移植することが技術的にも不可能となり、これ
を実施し得ても、そのための費用が莫大となるため、伐
採してしまい、別途購入した樹木を希望箇所に植え込む
ようにしているのが現況であり、当業者間にあっては適
切な樹木移植装置の開発が望まれている。

【０００４】そこで、こうした問題点を解消すべく樹木
の掘り取りから植え込みまでを自走式車輛と、これに装
備された開閉式のバケットタイプの切削機とにより行う
ようにしたものが既に提案されているものの、これらの
場合には以下の如く、その掘削手段に問題がある。すな
わち、掘削機を構成している一対のバケットを円弧運動
させながら、これを地中へ堀入閉動させるようにしたも
のでは、樹木根本部の根切り幅に対して、どうしても過
大な掘り込み状態を呈することとなり、この結果、元来
掘削抵抗が大きいこの種バケットタイプにあっては、当
該抵抗がさらに大きなものとなるだけでなく、樹木掘り
取り後の残穴処理作業も面倒なものとなっている。

【０００５】また、一対のバケットを開成状態として地
中へ掘入させた後、両バケットを地中で閉動させ、次に
両バケットを上昇させるようにしたものにあっては、多
数の根の切断抵抗力等により地中でのバケット閉動に無
理が生じ、完全なバケット閉鎖が得られず、この結果、
下方へ延出する根の切断が不可能となって、樹木の掘り
取り不能を招いたり、さらにこれを回避するため幹の直
近からバケットを掘入させると、必要以上根を切り取っ
てしまうことになって、これでは樹木を枯死させてしま
うことにもなる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述従来の
技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたもので
、左右に設けられたロータリーカッターによって樹木根
本部の左右両側の地盤そして樹木の下方向までの地盤と
根とを切断し得るようにして、樹木根本部の形態に対応
した切削幅及び切削深度をもって、最も理想的な状態で
、しかも活着に必要な根を損傷することなく、簡易に掘
削でき、樹木の掘り取りから搬送、植え込みまでを作業
性良く能率的に行ない得るようにした樹木の移植装置を
、簡潔な構成により提供し得るようにするのが、その目
的である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、樹木の掘削兼搬送機は、樹木を前方から受容
可能に、前方を開口して平面略コ字形状に形成したフレ
ームと、該フレームの左右両側にあって、外側に傾斜上
昇させた開口位置から内側へ対抗して略水平に閉鎖する
位置までの範囲にて回転可能なるよう垂下枢着の各アー
ムと、当該アームに枢着され、かつ対向端に前後方向へ
長いロータリーカッターを延出方向にて軸支した掘削兼
担持用板と、上記両アーム及び両掘削兼担持用板が一体
に内外側方向へ回転可能なるよう上記アームとフレーム
に端部を枢着して配設した左右の油圧シリンダーと、上
記両掘削兼担持用板が単独で内外側方向へ回転可能なる
よう上記アームと掘削兼担持用板の外端部に端部を枢着
して配設した左右の油圧シリンダーと、前記両ロータリ
ーカッターを駆動する油圧モーターとを具備し、上記掘
削兼搬送機は、ブルドーザ等による自走式主導機の端部
に、アーム及び油圧シリンダー等により上下駆動可能に
して、かつ同主導機上にて昇降及びアーム、ロータリー
カッターの回転動作並びに掘削兼担持用板の開閉動作を
制御可能なるよう連結されていることを特徴とする樹木
の移植装置を提供しようとするものである。

【０００８】

【作用】移植装置を主導機の運転により移植する樹木の
近くまで移動させるが、この時、掘削兼搬送機は上昇さ
せておく。目的の樹木に近接したならば、まず左右の掘
削兼担持用板を内側に向け傾斜下降させ、正面略逆ハの
字形状に開口する。このようにして主導機により掘削兼
搬送機を前進させ、そのコ字形フレームの開口部から樹
木を機内の略中央部に受容する。

【０００９】次いで、油圧シリンダーにより掘削兼搬送
機を下降させながら油圧モーターにより左右のロータリ
ーカッターを駆動回転するとともに、油圧シリンダーに
より左右の掘削兼担持用板を内側に向け回転させると、
樹木根本部の左右両側部の地盤と、根の外側へ長く延出
されている部分はロータリーカッターにより切断され、
これにより樹木根本部の左右両側部は根まわしされたこ
とになる。

【００１０】このようにして、樹木根本部の左右両側地
盤を、同根本部と対応した幅及び深さに切断した後、さ
らに油圧シリンダーにより左右の掘削兼担持用板を内側
に向け回転させると、樹木根本部の下方の地盤と、根の
下方向に長く延出されている部分は、上記ロータリーカ
ッターにより切断されると同時に、樹木根本部は左右の
掘削兼担持用板上に担持される。

【００１１】この時、左右の掘削兼担持用板を、アーム
とフレームに連結配置した油圧シリンダーにより内側に
向け回転すると共に、左右の掘削兼担持用板とアームに
連結配置した油圧シリンダーにより、上記アームに対し
て左右の掘削兼担持用板を上下方向に回転することによ
り、当該両掘削兼担持用板は、フレームに対するアーム
の枢着点を中心とする円周線上に沿った単なる円弧運動
ではなく、様々な回転運動をすることになる。

【００１２】従って、上記両シリンダーの作動により、
左右の掘削兼担持用板を樹木根本部と対応した動きをさ
せることで、その根本部に対応した形状に地盤を掘削す
ることができると共に、根本部は、その左右及び下方の
地盤と切り離され、このようにすることで、根本は、そ
の左右両側部と下方部が根まわしされると同時に掘削兼
担持用板上に担持されるので、この状態で、当該樹木は
フレーム内に起立状態で挿入されるから、倒れ防止のた
めに樹木を機体に支持させる。

【００１３】次いで、主導機により掘削兼搬送機を上昇
させ、また必要に応じて昇降動作を繰り返し行なうと、
根本部から前後方向へ延出している根は引き抜かれるか
、または切断されるので、さらに主導機により上昇させ
れば、樹木は、その根本部が略球根状となって掘り取ら
れると同時に両掘削兼担持用板上に起立状態に担持され
る。

【００１４】このようにして樹木を掘り取り、担持した
後は、主導機を走行して掘削兼搬送機上の樹木を目的の
移植場所まで移動すれば、掘り取った樹木を所望場所ま
で起立した状態で搬送することができる。従って、移植
場所に予め植込み穴を削穴しておけば、該穴上に掘削兼
搬送機を進めた後、左右の掘削兼担持用板を外側へ向け
徐々に回転させながら開くと同時に、当該両掘削兼担持
用板を下方へ回転させて内側に向けて傾斜させていくと
、両掘削兼担持用板上から滑落して植込み穴内に落し込
ませることができる。また、樹木の植込み向きは、主導
機を走行して自在に行なうことができるので、所望向き
に上述のようにして植込み穴に落し込み、樹木の姿勢を
正して根本部に盛土して移植を完了することになる。

【００１５】さらに、上述したようにして樹木根本部の
左右方向地盤及び根を切断した後、主導機により掘削兼
搬送機を上昇させ、該気を例えば９０°旋回させ、上述
したようにして樹木根本部の前後方向地盤及び根を切断
すると共に、根本部の下方向地盤及び根を切断して、樹
木を機体に担持させるようにしてもよく、このようにす
れば、機体上昇時の抵抗が少なくなると共に、樹木根本
部から前後方向及び下方へ延出している根をロータリー
カッターにより切断されることになるので、特に大きい
樹木を移植する場合に好適である。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１ないし図５に示したように、ブルドー
ザ等の自走式主導機１に掘削兼搬送機２を連結して構成
される。ここで、掘削兼搬送機２は、樹木３を起立した
ままの状態にて受容可能なるよう前端を開口部４として
平面略コ字状に形成したフレーム５を有し、その左右両
側枠部５ａ、５ａの前端上部に固着のブラケット６、６
には、その上部外側にあって側面略下向きコ字状とした
左右対称のアーム７、７が、その上端部を支軸８、８に
よって枢着されている。このアーム７、７は図４、図５
に示した如く、外側へ開動させた位置から内側へ向け図
３に示すように閉動させ得るよう、図示例では約４０〜
６０度の範囲で回転可能となっている。

【００１７】上記両アーム７、７には、その上部の前後
両側部にあって、外側へ突出する断面略Ｕ字形状のブラ
ケット９、９が固着してあり、該両ブラケット９、９に
前後一対の油圧シリンダー１０、１０の端部が、支軸１
１、１１にて回転可能に枢支してあり、該各油圧シリン
ダー１０、１０の出力軸１０ａ、１０ａを、上記フレー
ム５の左右における側枠部５ａ、５ａに、支軸１２、１
２により回転可能なるよう枢支し、当該油圧シリンダー
１０、１０を作動することで、両アーム７、７が前記の
範囲で回転されることとなる。

【００１８】上記両アーム７、７の下端には、内側にロ
ータリーカッター１３、１３を配設して形成した板状の
掘削兼担持用板１４、１４が、図５に矢印ａ、ａ′で示
した上下方向へ回転可能なるよう対向して枢支されてい
る。上記両掘削兼担持用板１４、１４は、その前後方向
の長さが、上記フレーム５のそれよりも所要寸法だけ長
く形成されている板材１４ａの外側端部に、外側へ向け
弯曲上昇する複数個のブラケット１４ｂ‥‥‥を前後方
向へ所定間隔をおいて固定し、該各ブラケット１４ｂ‥
‥‥の先端部及び基端部にパイプ１４ｃ１４ｄを貫通固
定することで前後方向に向け配設させ、これにより強度
的に剛構造としてある。

【００１９】そして、上記両掘削兼担持用板１４、１４
は、その基端部におけるパイプ１４ｄ１４ｄが、上記両
アーム７の下端に支軸１５、１５にて枢支されていると
共に、先端部のパイプ１４ｃ、１４ｃが、上記両ブラケ
ット９、９に支軸１６、１６にて枢支した二個の油圧シ
リンダー１７、１７の各出力軸１７ａ、１７ａと支軸１
８にて枢支され、これにより当該両掘削兼担持用板１４
、１４がアーム７、７と一体に支軸８、８を中心として
図４のように外側へ傾斜上昇させた位置から図３のよう
に内側へ向け略水平に延出する位置の範囲で、前記油圧
シリンダー１０、１０による左右方向への開閉動が円滑
に行われると共に、上記アーム７、７に対しても上記油
圧シリンダー１７、１７により、上記支軸１５、１５を
中心として図５の矢印ａ、ａ′が示す上下方向の回転が
円滑に行われる。

【００２０】上記ロータリーカッター１３、１３は、上
記両掘削兼担持用板１４、１４の対向端部にあって、そ
の板材１４ａ、１４ａの前後両側部から対向するよう突
設した板状の支持アーム１９、１９により、前後方向に
長く、かつ水平に対設した帯状の支持板２０、２０の前
後両端部にあって垂直軸２１、２２により回転自在なる
よう前部、後部両スプロケット２３、２４が軸支されて
いる。

【００２１】このスプロケット２３、２４には、複数個
の切断刃２５ａ‥‥‥を付設してなる駆動チェンー２５
が巻装されて前後方向に長く、かつ水平な一平面内に形
成されており、後部スプロケット２４の垂直軸２２が、
各支持板２０、２０の後部上面に固定して配設されてい
る油圧モーター２６、２６の図示しない駆動軸に連結さ
れ、この油圧モーター２６、２６により、当該両ロータ
リーカッター１３、１３は図１に矢印ｂで示す如く内側
に向け駆動回転される。

【００２２】上述掘削兼搬送機２は、そのフレーム５の
後側枠部５ｂを前記主導機１の前端にあって、該主導機
１に、油圧シリンダー２７により上下方向へ回動自在な
るよう支軸２８にて軸支したアーム２９と、該アーム２
９に油圧シリンダー３０とにより上下方向へ回動自在な
るよう枢着したアーム３１により枢支されて、上記各油
圧シリンダー２７、３０によって水平状態のまま、また
は前後方向にあって任意に傾斜させた状態で昇降動可能
なるよう連結されている。

【００２３】そして、上記掘削兼搬送機２の昇降動作及
び傾斜動作と、その左右の掘削兼担持用板１４、１４の
左右方向への開閉動作及び上下方向の回転動作、並びに
ロータリーカッター１３、１３の駆動回転動作は、主導
機１の操縦室３２にてすべて操縦できるように、上記各
油圧シリンダー１０、１０、１７、１７、２７、２７、
３０、３０と、油圧モーター２６、２６は主導機１の図
示しない油圧ユニットと接続してある。なお、上記フレ
ーム５には、その後側枠部５ｂから前方へ平行状に樹木
３の支持棒（図示せず）を突設させておくと、樹木３を
掘取り、担持する際、該支持棒に樹木３を起立状態に支
持できて好都合である。

【００２４】上記構成の移植装置は、以下のようにして
樹木の移植を行うこととなる。先ず掘削兼搬送機２を主
導機１に連結し、該主導機１上における操縦により掘削
兼搬送機２を上昇状態とし、図４のように左右の掘削兼
担持用板１４、１４を各々外側へ向け開いた状態に保持
し、この状態において、上記掘削兼搬送機２を移植する
樹木３の位置まで移動させ、フレーム５の開口部４から
、当該フレーム５内に受容できるよう前進することで、
フレーム５の中央部に樹木３を配し左右のロータリーカ
ッター１３、１３を図６の（イ）の位置に保持する。

【００２５】かかる位置で停止したならば、次に主導機
１上にて、上記ロータリーカッター１３、１３を各々駆
動回転すると共に、左右の掘削兼担持用板１４、１４を
油圧シリンダー１０、１０により内側へ回転させながら
同機２を下降させると、各ロータリーカッター１３、１
３は図６の（イ）の位置から（ロ）（ハ）の位置に押し
進められ、これにより樹木根本部３ａの左右両側の地盤
Ｇと、延出している根３ｂが同ロータリーカッター１３
、１３にて切断される。

【００２６】この時、両掘削兼担持用板１４、１４は、
アーム７、７の支軸８、８を中心とする円周線上に沿っ
て単に弧状に移動させるのではなく、油圧シリンダー１
７、１７により図５の矢印ａ、ａが示す上下方向に往復
回転させながら移動させることで、ロータリーカッター
１３、１３による地盤Ｇの切断幅を広くすると共に、上
方へ向け回転することで、切断と同時に、樹木根本部３
ａを押し上げるようにする。このようにすることで、両
掘削兼担持用板１４、１４、ロータリーカッター１３、
１３の地盤Ｇに対する押し込み抵抗力が小さくなり、該
地盤Ｇ及び根３ｂの切断が円滑に行われることとなると
共に、樹木根本部３ａが地盤Ｇから切り離させれること
になる。

【００２７】さらに、左右の掘削兼担持用板１４、１４
を内側へ回転させることで、両ロータリーカッター１３
、１３を、その弧状移動軌跡に沿って図６の（ハ）の位
置から（ニ）の位置まで押し進め、両掘削兼担持用板１
４、１４を閉じ、樹木根本部３ａの下方向の地盤Ｇ′と
、同根本部３ａから下方に延出する根３ｃをロータリー
カッター１３、１３にて切断し、これにより、樹木根本
部３ａの左右両側の地盤Ｇは、図６のように断面略弧状
の溝形状に切断されると同時に、樹木根本部３ａを両掘
削兼担持用板１４、１４上に担持される。

【００２８】次いで、主導機１の操作により、同機２を
上昇すると、樹木根本部３ａの前後方向に延出する切断
されない根は引き抜かれることになるので、図７に示す
ように掘り取り完了となり、同機２に起立状態にて担持
される。また、大きい樹木である場合には、予め上述の
作業と同様にして、樹木根本部３ａにおける前後両側の
地盤及び根を切断しておき、然る後、上述のように樹木
根本部３ａの左右両側の地盤、根及び下方向の地盤と根
を切断するようにすれば、前後方向の根を無理に引き抜
く必要はなくなるので、容易に掘り取り、担持すること
ができる。

【００２９】次に、樹木３を図７に示したように担持し
た状態で、同機２を目的の移植地まで移動し、予め削穴
してある図示しない植込み穴上に機体を移動して停止さ
せた後、主導機１上で掘削兼担持用板１４、１４を下方
への回転により開口動作すると、樹木３は、内側へ向け
下降傾斜する両掘削兼担持用板１４、１４上から植込み
穴に滑落し、樹木３を起立状態を正した後、根本部３ａ
に盛土して植込みを完了する。また、上記の場合油圧シ
リンダー１０、１０により掘削兼担持用板１４、１４に
開き動作をさせながら、同板１４、１４を油圧シリンダ
ー１７、１７によって上下方向へ往復動させれば、樹木
３を植込み穴に落し込み易くなり、両掘削兼担持用板１
４、１４の上下方向の往復回転角度を任意に調整するこ
とで、樹木３の起立状態を是正しながら植込み穴に落し
込むことも可能である。

【００３０】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ロータリーカッターを対設してある左右の
掘削兼担持用板を、フレームに対して傾斜状態に上昇さ
せておき、これを内側に向け回転下降させながら水平状
の閉鎖状態とすることにより、両ロータリーカッターに
よって樹木根本部の左右方向から下方向の地盤及び延出
する根を切断し、同根本部と対応した幅及び深さに切断
して当該樹木を根本部から掘り取るようにできると共に
、上記において、両掘削兼担持用板を上下方向へ往復回
転させながら内側に向け回転下降させ得るから、ロータ
リーカッターによって切断しながら掘削兼担持用板を地
中へ掘入させ、樹木根本部を、その左右両側及び下方向
の地盤から切り離しつつ切断することができて、地盤切
り込み及び地中掘入時の抵抗が小さくなり、掘削時の振
動を非常に小さくすることができることによって、樹木
の傾きや、樹木根本部からの土砂の脱落を防止できる。

【００３１】しかも、掘削幅及び掘削深さを容易、かつ
適切に制御することができることにより、根本部に残土
を十分保持した理想的な状態で、樹木掘り上げを簡易に
、かつ効率よく行なうことができると共に、掘り取った
樹木を、移植地まで搬送し、予め削穴した植込み穴に落
し込むことにより、植込みも容易に行なうことができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る樹木の移植装置を示す一実施例の
平面図である。

【図２】同上実施例の側面図である。

【図３】同上実施例の正面図である。

【図４】同上実施例において、左右の掘削兼担持用板を
外側へ傾斜上昇させた状態を示す正面図である。

【図５】同上実施例において、左右の掘削兼担持用板を
外側へ傾斜上昇させた位置で、同掘削兼担持用板を上下
方向に回転する状態を示した正面図である。

【図６】同上実施例において、左右のロータリーカッタ
ーにより地盤及び延出する根を切断する状態を示した説
明図である。

【図７】同上実施例において、樹木を掘り取り担持した
状態を示した正面図である。

【符号の説明】

１　　主導機 ２　　掘削兼搬送機 ３　　樹木 ５　　フレーム ７、７　　アーム １０、１７、２７、３０　　油圧シリンダー１３、１３
　　ロータリーカッター １４、１４　　掘削兼担持用板 ２６、２６　　油圧モーター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　樹木の掘削兼搬送機は、樹木を前方か
   ら受容可能に、前方を開口して平面略コ字形状に形成し
   たフレームと、該フレームの左右両側にあって、外側に
   傾斜上昇させた開口位置から内側へ対抗して略水平に閉
   鎖する位置までの範囲にて回転可能なるよう垂下枢着の
   各アームと、当該アームに枢着され、かつ対向端に前後
   方向へ長いロータリーカッターを延出方向にて軸支した
   掘削兼担持用板と、上記両アーム及び両掘削兼担持用板
   が一体に内外側方向へ回転可能なるよう上記アームとフ
   レームに端部を枢着して配設した左右の油圧シリンダー
   と、上記両掘削兼担持用板が単独で内外側方向へ回転可
   能なるよう上記アームと掘削兼担持用板の外端部に端部
   を枢着して配設した左右の油圧シリンダーと、前記両ロ
   ータリーカッターを駆動する油圧モーターとを具備し、
   上記掘削兼搬送機は、ブルドーザ等による自走式主導機
   の端部に、アーム及び油圧シリンダー等により上下駆動
   可能にして、かつ同主導機上にて昇降及びアーム、ロー
   タリーカッターの回転動作並びに掘削兼担持用板の開閉
   動作を制御可能なるよう連結されていることを特徴とす
   る樹木の移植装置。