JPH04234148A - 多層配線形成方法 - Google Patents

多層配線形成方法

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Publication number
JPH04234148A
JPH04234148A JP41711390A JP41711390A JPH04234148A JP H04234148 A JPH04234148 A JP H04234148A JP 41711390 A JP41711390 A JP 41711390A JP 41711390 A JP41711390 A JP 41711390A JP H04234148 A JPH04234148 A JP H04234148A
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JP
Japan
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wiring
film
sog
sog film
forming
Prior art date
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Application number
JP41711390A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamaro Yamashita
山 下 隆 麿
Mitsumasa Narahara
奈良原 光 政
Akihiro Yokoyama
横 山 明 弘
Takayuki Takeuchi
竹 内 孝 行
Yasushi Sakata
坂 田  靖
Toshimichi Iwamori
岩 森 俊 道
Hitoshi Kojima
小 島   均
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層構造の半導体装置
における多層配線形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置においては、高集
積化のために多層構造の配線が形成されているものがあ
る。即ち、配線材料としてアルミニウムを用いる場合、
第1アルミニウム配線の上に、層間絶縁膜(例、気相成
長法で形成されたシリコン酸化膜),SOG膜を設け、
その上に第2アルミニウム配線が形成される。
【0003】第4図は、そのような従来の多層配線の形
成方法を示す図である。第4図において、1はシリコン
基板、2は層間絶縁膜、3は第1アルミニウム配線、3
−1は配線表面、4は層間絶縁膜、5はSOG膜(Sp
in On Glass:塗布焼成酸化膜)、6は層間
絶縁膜、7は第2アルミニウム配線、8はVIAホール
、9は段差である。
【0004】多層配線は、第1アルミニウム配線3と第
2アルミニウム配線7とから成るが、これらは、次のよ
うな工程を経て形成される。 ■  第4図(イ)の工程シリコン基板1の上に層間絶
縁膜2を設け、その上にアルミニウム層を形成する。そ
して、所望の配線となるようパターニングし、アルミニ
ウム層をエッチングすることにより、第1アルミニウム
配線3を得る。 ■  第4図(ロ)の工程層間絶縁膜4を着膜する。こ
れは、表面の平坦化のために次に形成するSOG膜5と
、第1アルミニウム配線3との間に介在させ、密着性を
高めるためのものである。シリコン酸化膜から成る層間
絶縁膜4は、第1アルミニウム配線3ともSOG膜5と
も密着性がよい。 ■  第4図(ハ)の工程SOG膜5を形成する。これ
は、次のようにして行われる。まず、第4図(ロ)の工
程を経たものをスピンコーターに固定して回転させ、そ
の表面に、エタノール等の有機溶剤に溶かしたガラス材
料を滴下する。ついで、120 ℃, 250 ℃, 
400 ℃の3段階でのキュアリングを行う。SOG膜
5は、表面を平坦化するために形成される。 ■  第4図(ニ)の工程SOG膜5の上にシリコン酸
化膜から成る層間絶縁膜6を形成する。 ■  第4図(ホ)の工程第1アルミニウム配線3との
接続を行うため、配線表面3−1が露出するところまで
VIAホール8を開け、第2アルミニウム配線7を着膜
する。段差9は層間絶縁膜4の段差であるが、SOG膜
5,層間絶縁膜6を積層することにより、第2アルミニ
ウム配線7が着膜される下地となる表面は、凹凸が少な
い面となっている。
【0005】なお、関連する従来の文献としては、例え
ば、特開昭63−260050号公報等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(問題点)
【0007
】前記した従来の多層配線形成方法には、次のような問
題点があった。
【0008】第1の問題点は、平坦化の度合いを向上さ
せようとしてSOG膜5を厚くすると、SOG膜5に空
孔やクラックが生じ易く、それを避けようと薄くすると
、SOG膜5の溶剤が配線表面3−1に透過して行き、
該表面を酸化して接触抵抗を増大させてしまうという点
である。
【0009】第2の問題点は、高集積化に伴い層間絶縁
膜4の表面の平坦度が悪くなり、第2アルミニウム配線
7の下地となる表面の平坦度を悪くするという点である
。(問題点の説明)第1の問題点について説明する。
【0010】第2図は、層間絶縁膜4に空孔10が出来
ている状態を示す。高集積化すると、第1アルミニウム
配線3の間隔も狭まり、アスペクト比が大になる。なお
、アスペクト比とは、第8図に示すように、溝や孔の底
部の幅Aと深さBとの比B/Aのことである。
【0011】第1アルミニウム配線3の間隔が狭いのに
、層間絶縁膜4を厚くしようとすれば、層間絶縁膜4が
折り返えされる部分等に空孔10が生じやすくなる。 空孔10は、■内部に保持しているガスを、後に行われ
る真空工程で放出して害を与えたり、■上部に形成され
る他の膜にクラックを生じさせたりする。従って、空孔
10が生じることは、好ましくない。
【0012】空孔10が発生しないようにする方法とし
て、第3図に示すように、層間絶縁膜4を薄くすること
が考えられる。薄くすると確かに空孔10の発生は防止
できるが、SOG膜5の中に含まれる溶剤が、層間絶縁
膜4を透過して配線表面3−1に達する。そして、SO
G膜5の最終キュアリング時(高温でのキュアリング時
)に、配線表面3−1を酸化し、電気抵抗を大にすると
いう別の問題点を生じてしまう。そのため、配線表面3
−1が第2アルミニウム配線7と接続された場合、その
接触部の電気抵抗は大になってしまう。次に、第2の問
題点について説明する。
【0013】第2アルミニウム配線7の下地となる表面
の平坦度は、第1アルミニウム配線3の上に形成される
層間絶縁膜4の表面がいかに平坦であるかに依存してい
る。ところが、高集積化に伴いアスペクト比が大になる
から、層間絶縁膜4の表面の平坦度も、自ずから悪化す
る傾向にあった。
【0014】平坦度が悪いと、例えば、第2アルミニウ
ム配線7が断線し易くなる。なぜなら、平坦度が悪いと
段差があるが、第9図に示すように、第2アルミニウム
配線7の厚みが段差の部分で薄くなり、ここで断線を生
じ易くなるからである。
【0015】本発明は、以上のような問題点を解決する
ことを課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、本発明では、多層構造の半導体装置における多層配線
形成方法を、配線,層間絶縁膜,SOG膜を順次形成し
た後、配線の上方に存在するSOG膜を除去し尽くすま
でエッチバックする工程を含んだものとした。
【0017】また、多層構造の半導体装置における多層
配線形成方法を、配線層の上に、SOG膜の溶剤の透過
を防止する材料で出来たバリヤ層を形成する工程を含ん
だものとした。
【0018】更に、多層構造の半導体装置における多層
配線形成方法を、表面が平坦となるよう厚く塗布したS
OGを、キュアリング時にクラックが生じない程度の厚
さにまでエッチバックし、その後キュアリングを行うこ
とによってSOG膜を形成する工程を含んだものとした
。この場合、SOG膜を形成する工程を繰り返し、複数
のSOG膜を積層して形成することとしてもよい。
【0019】また、多層構造の半導体装置における多層
配線形成方法を、配線の上に順次形成した層間絶縁膜と
SOG膜とを、SOG膜のエッチング速度が層間絶縁膜
のエッチング速度より小となる条件でSOG膜がなくな
るまでウェットエッチングする工程と、ウェットエッチ
ング後の表面に別の層間絶縁膜を形成する工程とを含ん
だものとした。
【0020】
【作用】配線,層間絶縁膜,SOG膜を順次形成した後
、配線の上方に存在するSOG膜が除去し尽くすまでエ
ッチバックする工程は、空孔が生じないように層間絶縁
膜を薄くしても、SOG膜の溶剤が配線表面に到達する
恐れをなくし、該表面の酸化が生じないようにする作用
をする。
【0021】同様に、SOG膜の溶剤の透過を防止する
材料で出来たバリヤ層を配線層の上に形成する工程は、
該溶剤が配線表面に到達するのを阻止し、該表面の酸化
が生じないようする作用をする。
【0022】更に、表面が平坦となるよう厚く塗布した
SOGを、キュアリング時にクラックが生じない程度の
厚さにまでエッチバックし、その後キュアリングを行う
ことによってSOG膜を形成する工程は、SOG膜にク
ラックが生ずるのを防止する。このSOG膜を形成する
工程を繰り返して複数のSOG膜を積層すれば、クラッ
クのない所望の厚さのSOG膜を形成することが可能と
なる。
【0023】また、配線の上に順次形成した層間絶縁膜
とSOG膜とを、SOG膜のエッチング速度が層間絶縁
膜のエッチング速度より小となる条件でSOG膜がなく
なるまでウェットエッチングする工程は、層間絶縁膜の
表面を平坦にする作用をする。そして、ウェットエッチ
ング後の表面に別の層間絶縁膜を形成する工程は、平坦
な表面を維持したまま層間絶縁膜を所望の厚みにするこ
とを可能にする。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。〔第1の実施例〕
【0025】第1図は、本発明の第1の実施例にかかわ
る多層配線形成方法を示す図である。符号は、第4図の
ものに対応している。配線材料としては、アルミニウム
を用いた場合を例にとっている。以下、各工程について
説明する。 ■  第1図(イ)の工程
【0026】従来と同様にして、シリコン基板1の上に
、層間絶縁膜2,第1アルミニウム配線3を順次形成す
る。
【0027】次に、空孔が発生しないように、層間絶縁
膜4を薄く(例、2000〜5000Å程度)着膜する
。例えば、プラズマ気相成長によるシリコン酸化膜を、
温度300 ℃, 圧力1.0 Torr, RFパワ
ー60Wで着膜する。
【0028】そして、SOG膜5をスピンコーターで回
転塗布する(例、回転数約4000rpm,回転時間約
30秒) 。 塗布後、SOG膜5内の溶剤を蒸発させるために、第1
段階のキュアリングを行う(例、温度は約120 ℃、
キュアリング時間は約3分)。この程度の温度と時間の
キュアリングでは、第1アルミニウム配線3が溶剤によ
って酸化されるに至ることはない。
【0029】厚く塗布されたSOG膜5の表面は、平坦
な面となっている。 ■  第1図(ロ)の工程
【0030】RIE法(RIE:Reactive I
on Etching:反応性イオンエッチング法)に
より、第1アルミニウム配線3の真上に存在するSOG
膜5がなくなるまで、エッチバックする。図中の下方に
向かう短い矢印は、エッチバックの方向を表している。 エッチングされた表面は、エッチング前の面がそのまま
平行移動して出来たものであるから、平坦な面となって
いる。
【0031】エッチバック完了後、SOG膜5を縮重合
反応させるための第2段階のキュアリング(例、温度2
50 ℃で約15分),SOG膜5を緻密化するための
最終段階のキュアリング(例、温度400 ℃で約10
分)を行う。
【0032】配線表面3−1の上方にあったSOG膜5
は既にエッチバックにより除去してあるから、その溶剤
が配線表面3−1に透過して来ることはない。従って、
高温の最終キュアリング時に、配線表面3−1がSOG
膜5の溶剤により酸化されることはない。 ■  第1図(ハ)の工程
【0033】層間絶縁膜4とSOG膜5の表面に、層間
絶縁膜6を形成する。層間絶縁膜6としては、例えば、
気相成長法によるPSG(リンガラス)を用いることが
出来る。
【0034】この後は、第4図(ホ)の工程と同様に、
既知の方法で、VIAホール8を開け、第2アルミニウ
ム配線7を着膜する。かくして、多層配線の形成を行う
ことが出来る。
【0035】以上のような多層配線形成方法によれば、
空孔が生じないように層間絶縁膜4を薄くしても、配線
表面3−1の上方のSOG膜5は除去されるから、溶剤
は透過して来ず、最終キュアリング時に配線表面3−1
が酸化されることはない。
【0036】配線材料にアルミニウムよりもっと酸化し
易いタンタルを用いた場合でも、酸化の恐れはなくなる
【0037】また、従来例では、VIAホール8を開け
ると、SOG膜5の断面がVIAホール8の内壁に露出
する。そのため、第2アルミニウム配線7を着膜するス
パッタリング時に、露出部からアウトガスが出ていた。 しかし、第1の実施例によれば、VIAホール8を開け
る位置(第1アルミニウム配線3の上方)からはSOG
膜5が除去されているから、アウトガスが出ることはな
い。〔第2の実施例〕
【0038】第5図は、本発明の第2の実施例にかかわ
る多層配線形成方法を示す図である。符号は第1図のも
のに対応し、11はバリヤ層である。
【0039】この実施例は、SOG膜5の溶剤が配線表
面3−1に達するのを、バリヤ層11によって阻止し、
もって配線表面3−1の酸化を防止しようとするもので
ある。
【0040】バリヤ層11を形成する材料としては、S
OG膜5の溶剤の透過を阻止する材料であればよく、例
えば、Ti W(チタンタングステン),Ti (チタ
ン),Ta(タンタル),Ti Si2(チタンシリサ
イド)を用いることが出来る。 ■  第5図(イ)の工程
【0041】シリコン基板1の上に層間絶縁膜2,第1
アルミニウム配線3を、従来と同様に順次形成する。 
 そして、その上にバリヤ層11を形成する。その厚さ
は、Ti W層の場合、例えば、1000Å程度とする
。 ■  第5図(ロ) の工程
【0042】バリヤ層11を第1アルミニウム配線3と
共にパターニングし,エッチングした後、従来と同様に
気相成長法で層間絶縁膜4を形成し、スピンコーティン
グ法でSOG膜5を形成する。
【0043】SOG膜5を形成する過程で、高温でキュ
アリング(例、400℃,15分)することが行われ、
SOG膜5の溶剤が、第1アルミニウム配線3の方に向
かっても透過して行く。しかし、バリヤ層11が存在す
るため配線表面3−1には到達せず、配線表面3−1が
酸化されることはない。
【0044】次に、従来と同様、気相成長法でSi O
2 の層間絶縁膜6を形成する。 ■  第5図(ハ)の工程
【0045】配線接続が必要とされる配線表面3−1が
露出するように、VIAホール8を開ける。 ■  第5図(ニ)の工程
【0046】第2アルミニウム配線7を着膜する。
【0047】第2の実施例では、VIAホール8の開口
部以外で第1アルミニウム配線3はバリヤ層11で覆わ
れているため、第1アルミニウム配線3と第2アルミニ
ウム配線7との間での短絡を減少させたり、エレクトロ
マイグレーション耐性を向上させたりといった付随的な
効果も期待出来る。〔第3の実施例〕
【0048】第6図は、本発明の第3の実施例にかかわ
る多層配線形成方法を示す図である。これは、平坦度を
良くするためにSOG膜を厚くしても、クラックが発生
しないようにした例である。 ■  第6図(イ)の工程
【0049】シリコン基板1の上に、層間絶縁膜2,第
1アルミニウム配線3,層間絶縁膜4を、従来と同様に
して形成する。 ■  第6図(ロ)の工程
【0050】層間絶縁膜4の上にSOG膜5を、スピン
コーターで回転塗布する。平坦化を良好にするため、S
OGの材料としては濃度大のものを用い、厚膜のSOG
膜5を形成する。そして、SOG膜5に含まれる溶剤の
蒸発を目的とした第1段階のキュアリングを行う(約1
20 ℃, 約 2分)。 ■  第6図(ハ)の工程
【0051】RIE法(リアクティブ・イオン・エッチ
ング)により、SOG膜5をエッチバックする。ついで
、SOG膜5を縮重合反応させるための第2段階のキュ
アリング(約250 ℃,4分)を行う。
【0052】図中の点線はSOG膜5のエッチバック前
の表面を示し、短い矢印はエッチバックの進行方向を示
している。
【0053】どこまでエッチバックするかというと、第
2段階のキュアリングの時に体積変化が起きるが、その
体積変化があってもクラックを生じない程度の薄さにな
るまでエッチバックする。
【0054】エッチバックした後の表面は、厚塗りによ
って得たSOG膜5の平坦な面が平行移動して来た形と
なっているから、平坦となっている。 ■  第6図(ニ)の工程
【0055】再び厚いSOG膜5−1を、スピンコータ
ーでSOGを回転塗布することによって得る。 ■  第6図(ホ)の工程
【0056】SOG膜5に対してしたと同様に、SOG
膜5−1に対しても縮重合反応させるためのキュアリン
グを行い、エッチバックする。
【0057】図では、5と5−1の2つのSOG膜を示
しているが、最終的に要求される膜厚が厚ければ、それ
に応じて膜数を増やすことができる。いずれにしても、
各膜は、薄くした後に体積変化を伴うキュアリングを行
って形成されるから、その中にクラックが生じることは
ない。その結果、合計するとSOG膜の厚さは厚くなっ
ているにもかかわらず、クラックが出来ることはない。
【0058】最後に、各SOG膜の緻密化のために、高
温でのキュアリングを行う(約400 ℃, 15分)
【0059】以上のように、第3の実施例では、SOG
を厚く塗布して平坦な表面を得ておき、それをエッチバ
ックにより薄くしてから、体積変化を伴う縮重合反応の
キュアリングを行う。そのためSOG膜にクラックが生
じることがない。SOG膜全体として要求される厚さが
厚い時には、上記のようにして形成する薄いSOG膜を
、何層にも繰り返して形成すればよい。〔第4の実施例
【0060】第12図は、本発明の第4の実施例にかか
わる多層配線形成方法を示す図である。この例は、層間
絶縁膜4の上にSOG膜5を着膜してからエッチバック
して平坦化するが、SOG膜5に対するエッチング速度
の方が、層間絶縁膜4に対するエッチング速度より小と
なるような条件でエッチングを行うことにより、平坦化
度を向上させたものである。 ■  第12図(イ)の工程
【0061】従来と同様にして、シリコン基板1の上に
層間絶縁膜2,第1タングステン配線23,層間絶縁膜
4を順次形成する。層間絶縁膜4には、リン(P)やボ
ロン(B)といった不純物を含んだSi O2 膜、即
ち、PSGやBPSGを用いることが出来る。 ■  第12図(ロ)の工程
【0062】その上にSOGをスピンコーターによって
塗布して、SOG膜5を形成する。そして、120 ℃
, 250 ℃でソフトベーク(熱処理)した後、約8
00 ℃で約30分ベーク(熱処理)する。最後のベー
クの温度を何度にするかは、SOG膜5のエッチング速
度をどのような速さにしたいかに関係して来る。
【0063】第13図に、SOG膜のベーキング温度と
エッチング速度との関係を示す。高い温度でベークした
SOG膜ほど、そのエッチング速度は遅くなっている。 例えば、約700 ℃でベークしたSOG膜のエッチン
グ速度は、約300 Å/min である。 ■  第12図(ハ)の工程
【0064】SOG膜5から層間絶縁膜4にわたるまで
、ウェットエッチングでエッチバックする。この時のエ
ッチングは、SOG膜5のエッチング速度の方が、層間
絶縁膜4のエッチング速度より小となるような条件で行
う。そうすると、エッチング後の表面は、より一層平坦
化されたものとなる。
【0065】その理由は、次の通りである。SOG膜5
の当初表面は、下地の層間絶縁膜4の凸部ではやや高く
、凹部ではやや低くなっている。エッチングで層間絶縁
膜4の凸部の上方にあるSOG膜5が除去されるまでは
、エッチングにさらされるのはSOG膜5だけであり、
エッチング表面は当初表面を平行移動した形で推移する
。それから後、凹部のSOG膜5が無くなるまでは、露
出した層間絶縁膜4の凸部と、凹部にまだ残っているS
OG膜5とがエッチングにさらされることになる。SO
G膜5より層間絶縁膜4の方が速くエッチングされるの
で、凸部の表面の方が速く低下し、表面全体はより一層
平坦化される。
【0066】次に、エッチング速度についての具体例を
示す。
【0067】例えば、0.5 %のふっ酸(HF)溶液
を用い、約25℃で13〜14分間ウェットエッチング
する場合、BPSGで出来た層間絶縁膜4のエッチング
速度は、約300 Å/min である。従って、SO
G膜5の方のエッチング速度は、これより小とする必要
がある。そうなるように、第12図(ロ)の工程でのベ
ーク温度を設定しておく。
【0068】即ち、第13図の点線を辿れば分かるよう
に、エッチング速度が約300 Å/min のSOG
膜5は、約700 ℃でベーク(熱処理)したものであ
る。それよりエッチング速度を小とするためには、70
0℃より高い温度(例えば、800 ℃) でベークし
ておいてやる必要がある。
【0069】なお、リン等の不純物をドープしたSOG
膜を用いた場合、不純物の濃度が低いほどエッチング速
度は遅くなる。層間絶縁膜4の材料が異なれば、エッチ
ング速度も異なるが、それに応じてSOG膜のエッチン
グ速度を変えるには、SOG膜にドープする不純物の濃
度を変えたり、SOG膜をベークする温度を変えたりす
ればよい。
【0070】この工程の後では、層間絶縁膜4の段差9
は、従来のもの(第4図(ホ)参照)より小さなものと
なる。 ■  第12図(ニ)の工程
【0071】以上の工程で、表面が良好に平坦化された
層間絶縁膜4が得られるが、その上に、所要の膜厚とな
るよう別の層間絶縁膜6を形成する。下地が良好な平坦
面であるから、層間絶縁膜6の表面も良好な平坦面とな
る。
【0072】従って、層間絶縁膜6の上に更に配線(図
示せず)を形成した場合、段差のために断線が生じるな
どということはなくなる。本実施例において第1配線材
料にタングステンを用いたが、SOG膜5のベーク温度
において問題のない高融点金属等の材料であればよい。
【0073】なお、前記した各実施例では、いずれも平
坦な表面を得るためにSOG膜を形成しているが、SO
G膜の表面を更に平坦にする方法として、次のような方
法も有効である。
【0074】それは、スピンコーター内でSOGを回転
塗布する際、スピンコーター内を、SOGの溶剤と同じ
溶剤(例、エタノール等の有機溶剤)の雰囲気で満たし
ておくという方法である。そうすれば、塗布中のSOG
に含まれる溶剤は揮発しにくくなり、SOGは第1タン
グステン配線23等によって出来ている凹部にもよく入
り込み、そこをまんべんなく埋める。従って、平坦度が
向上される。
【0075】第10図に、スピンコーターカップ内に、
SOGの溶剤であるエタノールの蒸気を供給する図を示
す。20はスピンコーターカップ、21はパイプ、22
はヒータである。
【0076】矢印のようにパイプ21内に供給されたエ
タノールは、ヒータ22によって蒸気とされ、スピンコ
ーターカップ20内に供給される。ヒータ22での加熱
温度は、加熱された溶剤の蒸気圧が大気圧になる程度の
温度にする。従って、加熱温度は使用する溶剤によって
変える。
【0077】第11図は、エタノール蒸気圧曲線である
。エタノールの場合、約80℃で大気圧(760mmH
g )となるから、加熱温度は約80℃とする。
【0078】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の多層配線形成
方法によれば、次のような効果を奏する。■  層間絶
縁膜に空孔やクラックを生じさせないよう薄くしても、
SOG膜の溶剤で配線表面が酸化されることがなくなっ
た。
【0079】まず、多層構造の半導体装置における多層
配線形成方法において、配線,層間絶縁膜,SOG膜を
順次形成した後、配線の上方に位置するSOG膜が除去
されるまでエッチバックする工程を含ませると、空孔が
生じないように層間絶縁膜を薄くしても、SOG膜の溶
剤が配線表面に到達する恐れがなく、該表面は酸化され
ない。
【0080】また、SOG膜の溶剤の透過を防止する材
料で出来たバリヤ層を配線層の上に形成する工程を含ま
せると、該溶剤が配線表面に到達するのが阻止されるの
で、該表面の酸化は防止される。■  高集積化されア
スペクト比が大になっても、第2アルミニウム配線の下
地となる表面の平坦度を悪くすることがなくなる。
【0081】多層配線形成方法に、表面が平坦となるよ
う厚く塗布したSOGを、キュアリング時にクラックが
生じない程度の厚さにまでエッチバックし、その後キュ
アリングを行うことによってSOG膜を形成する工程を
含ませると、クラックのない平坦な表面を持つSOG膜
が形成できる。従って、この上に所要の層を積層して第
2アルミニウム配線の下地とした場合、その表面は平坦
なものとなる。
【0082】また、多層配線形成方法に、高融点金属配
線の上に順次形成した層間絶縁膜とSOG膜とを、SO
G膜のエッチング速度が層間絶縁膜のエッチング速度よ
り小となる条件でSOG膜がなくなるまでウェットエッ
チングする工程を含ませると、層間絶縁膜の表面は平坦
にされる。そして、その表面に別の層間絶縁膜を形成す
れば、平坦な表面を維持したまま層間絶縁膜を所望の厚
みにすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかわる多層配線形成
方法
【図2】空孔が出来ている状態を示す図
【図3】第1ア
ルミニウム配線の上の層間絶縁膜を薄くした場合の図
【図4】従来の多層配線形成方法を示す図
【図5】本発
明の第2の実施例にかかわる多層配線形成方法
【図6】本発明の第3の実施例にかかわる多層配線形成
方法
【図7】SOG膜を厚くした場合にクラックが生ずるこ
とを示す図
【図8】アスペクト比を説明する図
【図9】段差があると断線し易いことを示す図
【図10
】スピンコーターカップ内にエタノール蒸気を供給する
【図11】エタノール蒸気圧曲線
【図12】本発明の第4の実施例にかかわる多層配線形
成方法
【図13】SOG膜のベーキング温度とエッチング速度
との関係を示す図
【符号の説明】
1    シリコン基板 2    層間絶縁膜 3    第1アルミニウム配線 3−1  配線表面 4  層間絶縁膜 5,5−1  SOG膜 6  層間絶縁膜 7  第2アルミニウム配線 8  VIAホール 9  段差 10  空孔 11  バリヤ層 12  クラック 20  スピンコーターカップ 21  パイプ 22  ヒータ 23  第1タングステン配線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多層構造の半導体装置における多層配
    線形成方法において、配線,層間絶縁膜,SOG膜を順
    次形成した後、配線の上方に存在するSOG膜を除去し
    尽くすまでエッチバックする工程を含むことを特徴とす
    る多層配線形成方法。
  2. 【請求項2】  多層構造の半導体装置における多層配
    線形成方法において、SOG膜の溶剤の透過を防止する
    材料で出来たバリヤ層を、配線層の上に形成する工程を
    含むことを特徴とする多層配線形成方法。
  3. 【請求項3】  多層構造の半導体装置における多層配
    線形成方法において、表面が平坦となるよう厚く塗布し
    たSOGを、キュアリング時にクラックが生じない程度
    の厚さにまでエッチバックし、その後キュアリングを行
    うことによってSOG膜を形成する工程を含むことを特
    徴とする多層配線形成方法。
  4. 【請求項4】  SOG膜を形成する工程を繰り返し、
    複数のSOG膜を積層して形成することを特徴とする請
    求項3記載の多層配線形成方法。
  5. 【請求項5】  多層構造の半導体装置における多層配
    線形成方法において、配線の上に順次形成した層間絶縁
    膜とSOG膜とを、SOG膜のエッチング速度が層間絶
    縁膜のエッチング速度より小となる条件でSOG膜がな
    くなるまでウェットエッチングする工程と、ウェットエ
    ッチング後の表面に別の層間絶縁膜を形成する工程とを
    含むことを特徴とする多層配線形成方法。
JP41711390A 1990-12-28 1990-12-28 多層配線形成方法 Pending JPH04234148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970023723A (ko) * 1995-10-20 1997-05-30 김주용 반도체 소자의 금속 배선 방법
JP2002043880A (ja) * 2000-07-26 2002-02-08 Murata Mfg Co Ltd 弾性表面波素子の周波数調整方法

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KR970023723A (ko) * 1995-10-20 1997-05-30 김주용 반도체 소자의 금속 배선 방법
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