JPH0423255Y2 - - Google Patents

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JPH0423255Y2
JPH0423255Y2 JP7235387U JP7235387U JPH0423255Y2 JP H0423255 Y2 JPH0423255 Y2 JP H0423255Y2 JP 7235387 U JP7235387 U JP 7235387U JP 7235387 U JP7235387 U JP 7235387U JP H0423255 Y2 JPH0423255 Y2 JP H0423255Y2
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water
adhesive
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silicone
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は粘着ラベルに係り、特にシリコン系の
感圧性接着剤を用いた粘着ラベルに関する。
感圧性接着剤を用いる粘着ラベルは一般にシリ
コン系樹脂による表面処理を施した剥離紙と組合
せて用いられており、このような剥離紙は常時は
ラベルの粘着面を外部から被覆保護すると共にラ
ベルの使用時には容易に剥がれて粘着面を被着物
に接着させる機能を果たす。
ところで、自動車用のゴムタイヤ等のように成
型時に金型に塗布されたシリコン系の離型剤が製
品の表面に付着して残存しているような被着面に
対して粘着ラベルを貼着する場合では、このシリ
コン系の離型剤が前記の剥離紙の場合のシリコン
処理面と同様に作用して被着面に対する粘着ラベ
ルの接着強度を低下させてしまう。
このため従来通常用いられているゴム系の感圧
性接着剤の場合では、接着剤の塗布厚の増加等に
よつて被着物への接着強度の増大が計られている
が実用上充分な効果が得られていない。
このように表面にシリコン系剥離剤が付着して
いるような被着物の場合では、接着剤として通常
のゴム系のものに代えてシリコン系化合物からな
るものを用いることが考えられる。シリコン系感
圧性接着剤は被着物表面のシリコン離型剤と強固
な結合を形成するので従来のゴム系接着剤の場合
のようにタイヤ面から脱落する等の不具合がな
い。
しかし、このようなシリコン系の感圧性接着剤
を用いた粘着ラベルは現在汎用のシリコン処理を
施した剥離紙と組合せて用いることが不可能であ
る。
すなわち、シリコン樹脂系の感圧性接着剤は剥
離処理剤としてのシリコン系樹脂と反応して互い
に強固に結合するため、剥離紙の機能を著しく阻
害する。
このため、かゝるシリコン系の感圧性接着剤と
組合せて用いる剥離シートとしては、そのシリコ
ン処理面に凹凸のパターンを設けて感圧性接着剤
の塗布面との間の有効接着面積を低下させ、それ
によつて剥離強度を調節(低減)するようにした
剥離紙も一部で試みられている。
しかしシリコン剥離紙の場合、接着面の均一性
を損なわずかつ剥離紙として有効な剥離強度(通
常約50g/25mm)を得るためには凹凸の高さをあ
る程度大きくしかつそのピツチを相当粗いものと
せねばならない。粘着ラベルの裏面に設ける剥離
紙にこのような凹凸を形成すると、その凹凸がラ
ベル紙の製造時に表面側に浮出してしまい、ラベ
ル面への印刷や書込みを不鮮明にするため好まし
くない。
その他、シリコン系感圧性接着剤と組合せて用
いられる有効な剥離処理剤としては、たとえばフ
ツ素系の長鎖アルカン樹脂系等も考えられるが、
このようなフツ素系樹脂は原料コストが著しく嵩
む上に製造時等の取扱いに注意が必要である。
近年自動車用タイヤラベルの需要の増大および
各種プラスチツク成形品へのラベル表示の機会の
増大と共にシリコン系の感圧性接着剤を用いたラ
ベルの使用が望まれており、本考案の目的はこの
ような粘着ラベル、特にシリコン接着剤に対して
有効な剥離シートを備えた粘着ラベルを提供する
ことにある。
一般に被着物に対する感圧性接着剤の接着力は
接着面の表面張力に大きく左右され、たとえば被
着面にある程度の水分が存在すると接着力が著し
く低下する。
本考案者等は粘着ラベルの剥離用シートの表面
に施される剥離処理として従来のシリコン処理に
代えて所定の水分を恒常的に保持させるようにし
て、従来技術の剥離紙では困難であつたシリコン
系感圧接着剤に対する剥離機能を実現させること
に着目した。
ここで剥離用シートの表面に所定の水分(湿
度)を与えることは実験質的にはもとより可能で
あるが、かかるシートを実際の粘着ラベルにおい
て接着剤層と組合せて所定の水分を保持したまま
長時間保存することは極めて困難である。
本考案者等は保水剤としてナプキン、土壌改良
等々の用途に用いられている合成および天然の吸
水性樹脂等に着目して種々研究、実験を重ねた結
果、本考案を完成するに至つた。
(問題点を解決するための手段) 前記従来技術の問題点は、シリコン系の感圧性
接着剤層を有するラベルシートと、保水および/
または吸水性材を含むせん維質の剥離用シートと
の組合せからなることを特徴とする粘着ラベルを
用いることによつて解決される。
(作用) 本考案の粘着ラベルは、その使用時においてラ
ベルシートに形成されたシリコン系の感圧性接着
剤が、通常の被着面はもとよりシリコン離型処理
剤が残存しているタイヤやその他の成型品の被着
面に対しても強い接着力を示す。そして特に保水
および/または吸水性材を含むせん維質の剥離用
シートがその表面に保持する水分によつてシリコ
ン系接着剤に対して恒常的に適宜な剥離力を示
す。
前記剥離用シートに用いられる保水性および/
または吸水性のせん維もしくは被覆層を形成する
材料としては、たとえば幼児用もしくは生理用ナ
プキンの吸水材、土壌改良用の保水剤、土木、建
築用の止水剤等として知られかつ市販されている
種々の保水性および/または吸水性物質を用いる
ことができる。
たとえば吸水性物質の例としては、PVA−ア
クリル酸共重合体(又はその塩)、ビニルエステ
ル−不飽和カルボン酸共重合体ケン化物、アクリ
ル酸(又はその塩)の重合体、ポリアクリロニト
リルケン化物、これらとスルホン酸塩モノマまた
はリン酸塩モノマとの共重合体などのような合成
生成物、ならびにデンプン−アクリロニトリルグ
ラフト共重合体ケン化合物、デンプン−アクリロ
ニトリル共重合体(またはその塩)、デンプン−
アクリルアミド共重合体ケン化物、CMC架橋物
等の半合成生成物、キサンタンガム、ローカスト
ビーンガムその他の多糖類等の天然物が挙げられ
る。
このような保水性および/または吸水性を有す
る本考案の剥離用シートは、具体的にはかゝる物
質を紙せん維に予め混入して抄紙するか、あるい
はかゝる物質自体を構成成分とし有するせん維を
用いてシート状物品を形成するか、または紙、
布、不織布等のせん維基材の表面に前記保水性お
よび/または吸水性を有する物質の被覆層を形成
することによつて得られる。
本考案の粘着ラベルの一つのより具体的な形態
としては、不織布、布地等のせん維質シートを剥
離基材として用い、その表面に前記保水性およ
び/または吸水性物質の被覆層を形成し、これに
対してシリコン接着剤を塗布したラベルシートが
組合せて用いられる。
ここで前記被覆層はその形成後の水分変動が比
較的少ないが、ラベル製造後の水分の自然蒸散に
よる経時変化を極力少なくして剥離力の安定化を
はかるためには、剥離シートの表面に施された前
記被覆層をさらに外気から覆つて遮断することが
好ましい。
本考案の一つの実施態様ではかゝる剥離用シー
トに組合される粘着ラベルシートそれ自体が前記
被覆層の蒸散保護層として用いられる。
この場合剥離用シートの表面に対して保水性お
よび/または吸水性を有する被覆層を表面の長手
方向の両側帯部を残すような形でパターンコート
する。このようにすることによつて、水分を保有
する被覆層が上下方向ではラベルシートおよびせ
ん維質の基材シートによつて覆われ、一方巾方向
では前記両側帯部でラベルの粘着剤が基材シート
に対して直接接着されていることにより完全に外
気から遮断される。
剥離シート基材は前記保水性および/または吸
水性物質を良好に付着保持するような材料たとえ
ば不織布、布地等から形成することが好ましい。
なお保水性および/または吸水性物質中に保持
された水分の一部は製品ラベルの保管中に剥離用
のシート基材のせん維間隙を通して裏面からも蒸
散するおそれがある。したがつて前記シート基材
の裏面に目止めを施すことが好ましく、たとえば
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートする
ことが望ましい。
保水および/または吸水性物質に保持させる水
分はシリコン系の感圧性接着剤に対する剥離用シ
ートに要求される剥離強度によつて定められる。
通常の粘着ラベルおける剥離紙の剥離強度に相当
する約50g/25mmの強度を得るための水分は剥離
用シートの形状、材質によつても異なるが、その
表面1m2当りについて約40g程度である。水分が
3g以下では剥離強度が大き過ぎて剥離の際にシ
ートに破損を生じ、また水分を100g以上に増大
させてもそれに伴う剥離強度の低下は見られな
い。水分の調節は給水層中に浸漬した給水ローラ
の表面のメツシユの調節等公知の手段によつて容
易に行なうことができる。
(実施例) 以下本考案を具体的な実施例によつてさらに説
明する。
実施例 1 レーヨンせん維から主としてなる剥離用シート
基材1の不織布の裏面に対して、ポリエチレン樹
脂を約320℃の温度で熱押出して厚さ約20μmのラ
ミネート層2を形成し、次いで幅約20cmの長尺シ
ートに切断した。
次いで、デンプン−アクリル酸系の共重合体か
らなる高吸収性樹脂70gを結合剤としてのアクリ
ル樹脂1000gと共にトルエン中に分散させ、前記
シート基材を1上に対して長手方向の両側に約2
cm幅の領域を密封層3,3として夫々残すような
パターンで塗布して乾燥させ、シート基材1の表
面に前記吸水性樹脂の被覆層4を固着させた。
次いで前記被覆層4の表面に対してロールコー
タにより水分が40g/m2となるような割合いで水
を均一に供給した。
一方、シリコン系の感圧性接着剤を厚さ約
25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フ
イルム5の裏面に対して約40μmの厚さとなるよ
うに塗布乾燥させて粘着層6を形成した。この粘
着ラベルは通常のシリコン離型処理剤が付着した
自動車タイヤ等に対して充分な接着強度を有する
が、シリコン剥離処理を施した通常の離型紙に対
しても同様に極めて強い接着強度を示すため、
かゝる剥離紙と組合せて用いることが不可能であ
つた。
このような粘着層6を有する粘着ラベルシート
を前記保水処理を施した剥離用のシート基材1の
被覆層4側に貼合わせた。
本実施例の粘着ラベルでは剥離用シートのシリ
コン系の感圧性接着剤についての剥離強度は約
50g/25mm(試験方法:180℃剥離;剥離速度:
300mm/分;測定条件:23℃,65%RH)であり、
通常のゴム系粘着剤に対するシリコン剥離紙の場
合とほぼ同程度の値を示した。
ここでシリコン粘着層6は剥離用のシート基材
1の長手方向の両側帯部の密封層3,3において
はシートの不織布に対して直接接着されるので極
めて強く結合すると共に、粘着ラベルをたとえば
ロール状に巻上げたときに被覆層4中の含水分が
ロール端面から蒸散することを防止する。
したがつて本実施例の粘着ラベルでは被覆層4
中の水分の変動したがつて剥離用シートの剥離強
度の経時的な変化がほとんど見られなかつた。
(考案の効果) このように本考案によれば、シリコン系の感圧
接着剤を用いたラベルシートと保水およびまたは
吸水性の剥離用のシート基材との組合せによつ
て、従来の通常の粘着剤とシリコン剥離紙との組
合せでは実用化が困難であつた自動車タイヤ用の
粘着ラベル等の需要に実質的に対処することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例の断面を示す説明図で
ある。 図中、1……剥離用のシート基材、2……ラミ
ネート層、3……密封層、4……被覆層(保水/
吸水層)、5……ラベルシート(PET)フイル
ム、6……シリコン粘着層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリコン系の感圧性接着剤層を有するラベル
    シートと、保水および/または吸水性材を含む
    せん維質の剥離用シートとの組合せからなるこ
    とを特徴とするシリコン感圧接着剤を用いた粘
    着ラベル。 (2) 前記剥離用シートが約3〜100g/m2の範囲
    の水分を保持している前記実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の粘着ラベル。 (3) 前記剥離用シートが保水および/または吸水
    性のせん維からなる前記実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の粘着ラベル。 (4) 前記剥離用シートが保水および/または吸水
    性の被覆層を表面に形成したせん維質シートか
    らなる前記実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の粘着ラベル。 (5) 前記せん維質シートの表面に対してその長手
    方向の両側帯部を残して保水および/または吸
    水性の被覆層を施し、かつシートの裏面に対し
    て合成樹脂のラミネート層を形成した前記実用
    新案登録請求の範囲第4項記載の粘着ラベル。
JP7235387U 1987-05-14 1987-05-14 Expired JPH0423255Y2 (ja)

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JPS63180884U JPS63180884U (ja) 1988-11-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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