JPH04232146A - 自動変速機付車両のキーインターロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シフトレバーが駐車位
置にある時のみイグニッションキーを抜き取ることので
きる自動変速機付車両のキーインターロック装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に知られているように、自動変速機
はシフトレバーを前後方向に段階的に移動させることに
より、駐車、後退、ニュートラル、ドライブ、２速、１
速の各位置に切り換えることができ、ドライブ位置では
停車から高速走行までの範囲にわたって、車速に応じて
減速比が自動的に加減されるようになっている。

【０００３】このような自動変速機を有する車両におい
ては、シフトレバーの操作が極めて簡単で、軽くなって
いるから、イグニッションキーを抜き取った状態でもシ
フトレバーを操作することが可能となるために、坂道等
に駐車した際に、運転操作のできない者でもシフトレバ
ーに触れて移動させたりすることができ、駐車位置から
ドライブ位置に切り換えられて駐車ブレーキが解除され
ると、車両が動き出す恐れがあり、またシフトレバーの
操作が可能であると盗難に会う恐れがあるという問題が
あった。

【０００４】そこで、駐車中に車両が動き出すことを防
止すると共に車両の盗難を防止するために、シフトレバ
ーを駐車位置に移動させた時のみイグニッションキーを
キーシリンダから抜き取ることができるようにしたキー
インターロック装置が用いられている。

【０００５】例えば特開昭６０−１３５３５２号公報に
記載されているものは、シフトレバーが駐車位置にある
時にガイドピンがベルクランクの切欠と係合し、駐車位
置でシフトレバーのノブに設けられた押しボタンの押圧
を解除するとバネ力によりガイドピンが上昇して駐車位
置に拘束されるとともに、ベルクランクを回動させ、遠
隔操作ケーブルを介してステアリングロック機構をロッ
ク状態としてイグニッションキーを抜き取り位置に回動
できるようにし、イグニッションキーをキーシリンダに
挿入して始動位置から運転位置に回動させ、シフトレバ
ーをドライブ位置に移動させると、ベルクランクと遠隔
操作ケーブルを介してステアリングロック機構を解除し
、イグニッションキーを抜き取り位置に回動できないよ
うにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動変速機
用シフトレバーのロック装置においては、シフトレバー
が駐車位置にある時、ガイドピンを上方に付勢するバネ
力により、ベルクランクを回動させ、遠隔操作ケーブル
を介してステアリングロック機構をロック状態とするも
のであるから、ガイドピンを付勢するバネとして強いバ
ネを用いる必要があり、シフトレバーの操作位置とは無
関係に、押しボタンの押圧操作に常に大きな力を作用さ
せる必要があるという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、確実にシフトレバーが駐
車位置にある時にのみイグニッションキーを抜くことが
できるとともに、押しボタンの操作力を軽減させること
のできる自動変速機付車両のキーインターロック装置を
提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、自動変速機付
車両のキーインターロック装置であって、シフトレバー
を駐車位置にシフトした後、シフトレバーのノブに設け
られた押しボタンの押圧を解除し、ガイドピンが上昇す
る時にインターロックケーブルを押圧するように成し、
ガイドピンが駐車位置で上昇する時にのみガイドピンに
アシスト力が加わるようにしたことにより、確実にシフ
トレバーが駐車位置にある時にのみイグニッションキー
を抜くことができるとともに、押しボタンの操作力を軽
減させることができるものである。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明の自動変速機付車両のキーイ
ンターロック装置の１実施例を示す断面図であり、図２
乃至図４はその動作説明図である。

【００１０】シフトレバー１は、上端にノブ２を有し、
下部に延長されたシャフト３の下端はピン６で搖動自在
に支持されており、シャフト３の途中にプレート４が設
けられ、シャフト３及びプレート４にそれぞれ縦長の開
口３１及び４１が形成されて、両開口３１，４１内に上
下に移動可能なガイドピン５が設けられている。

【００１１】ガイドピン５は、シフトレバー１上端のノ
ブ２に設けられた押しボタン２１の押圧操作により、シ
フトレバー１内を軸方向に貫通するロッド（図示せず）
で下降動作し、押しボタン２１の押圧操作を解除すると
ガイドピン５を上方に付勢する付勢バネ（図示せず）に
より上昇する。

【００１２】フロアパネル１６に固定され、シャフト３
とプレート４とに挟まれてディテントプレート７が設け
られており、ディテントプレート７にはインヒビットカ
ム７１が開口として形成され、インヒビットカム７１の
上端縁には、車両前方側端にシフトレバー１が駐車位置
にある時にガイドピン５が係合する深い切欠Ｐが設けら
れ、その後方に切欠Ｐよりも浅く、後進時にガイドピン
５が係合する切欠Ｒ、及び切欠Ｒに連続して切欠Ｒより
も深く、シフトレバー１がニュートラル、ドライブ、第
２速にある時にガイドピン５が係合する切欠Ｎ，Ｄ，Ｓ
が連続して形成され、さらに切欠Ｎ，Ｄ，Ｓの後方に連
続して切欠Ｎ，Ｄ，Ｓよりも浅く、シフトレバー１が第
１速にある時にガイドピン５が係合する切欠Ｌが形成さ
れている。

【００１３】ディテントプレート７の車体前方側にピン
８１により折曲部が搖動自在に支持されたＶ字形のクラ
ンクアーム８がフロアパネル１６に設けられ、クランク
アーム８の一方のフロントアーム８１はインターロック
ケーブル９の先端に当接しており、他方のリヤアーム８
２の先端がガイドピン５の上部に当接している。

【００１４】インターロックケーブル９はアウタチュー
ブ９１内に挿通されており、インターロックケーブル９
の他端はステアリングロック機構（図示せず）に連結さ
れ、ガイドピン５が付勢バネの力で上方に移動すると、
リヤアーム８２の先端を上方に押圧し、クランクアーム
８を図において反時計方向に回転させてフロントアーム
８１がインターロックケーブル９の先端を押圧してステ
アリングロック機構からイグニッションキーを抜き取る
ことができる状態にするものである。

【００１５】シフトレバー１の駐車位置に対応し、ディ
テントプレート７の前側方にアシスト装置１０が車体側
に固定して設置され、アシスト装置１０は上部に横方向
に設けられた横シリンダ１０１　と、横シリンダ１０１
　に連通して下方に延設された縦シリンダ１０２　とか
ら形成され、横シリンダ１０１　内に横スライダ１１が
摺動可能に嵌合されており、縦シリンダ１０２　内に縦
スライダ１３が摺動可能に嵌合されている。

【００１６】横シリンダ１０１　の車体後側（図の右側
）端面に上端に開口１０３　が設けられ、横スライダ１
１の車体後側端面上端に突設された当接ピン１１０　が
スリット１０３　を貫通して横シリンダ１０１　外に進
退自在に突出しており、縦シリンダ１０２　の車体後側
面に縦方向のスリット１０４　が形成され、縦スライダ
１３の車体後方側に突出して形成されたアシストアーム
１３２　がスリット１０４　を貫通して縦シリンダ１０
２　の車体後方外側に上下方向に移動可能に突出し、縦
スライダ１３の車体後側上端にスペーサピン１３１　が
上方に突出して設けられており、横スライダ１１は付勢
バネ１２により車体後方に付勢され、縦スライダ１３は
付勢バネ１４により上方に付勢されている。

【００１７】シャフト３に設けられたプレート４に、一
対のブラケット１５１，　１５１によりストッパ１５が
アシスト装置１０側に突出して設けられ、横スライダ１
１の当接ピン１１０　の先端がストッパ１５に当接する
ように設置されている。

【００１８】なお、１７は自動変速機のインジケータパ
ネル、１８はイグニッションキー１９により操作される
シフトロック解除機構である。

【００１９】次に動作について説明すると、図２はガイ
ドピン５が押しボタン２１の押圧操作により下方に移動
して駐車位置Ｐの下方位置５１に移動する直前の状態を
示し、横スライダ１１の当接ピン１１０　の先端がスト
ッパ１５に当接しておらず、横スライダ１１は付勢バネ
１２により車体後方側端に位置しており、縦スライダ１
３のスペーサピン１３１　の上端が横スライダ１１の下
側面に当接し、縦スライダ１３を下方位置に保持してア
シストアーム１３２　を下端位置に保持している。

【００２０】この時、クランクアーム８のリヤアーム８
２は最下端位置にあり、フロントアーム８１はインター
ロックケーブル９を押圧しておらず、ステアリングロッ
ク機構においてイグニッションキーを抜き取り位置に回
動させることができない。

【００２１】押しボタン２１を押圧したままでシフトレ
バー１を駐車位置Ｐに移動させると、クランクアーム８
のリヤアーム８２と縦スライダ１３のアシストアーム１
３２　との間にガイドピン５が移動するとともに、プレ
ート４のストッパ１５に横スライダ１１の当接ピン１１
０　の先端が当接し、当接ピン１１０　を介して横スラ
イダ１１が車体前方（図の左方）に押圧され、横スライ
ダ１１の後端面と横シリンダ１０１　の後壁との間に空
間が形成される（図３参照）。

【００２２】シフトレバー１を駐車位置Ｐに移動させて
押しボタン２１の押圧を解除すると、ガイドピン５が上
昇しようとするが、この時に上記横スライダ１１の後端
面と横シリンダ１０１　の後壁との間に形成された空間
に縦スライダ１３のスペーサピン１３１　が進入し、付
勢バネ１４により縦スライダ１３とともにアシストアー
ム１３２　が上昇し、ガイドピン５の上方への移動を補
助するものである（図４参照）。

【００２３】即ち、シフトレバー１を駐車位置Ｐに移動
させて押しボタン２１の押圧を解除した場合には、ガイ
ドピン５の付勢バネ（図示せず）と、縦スライダ１３の
付勢バネ１４との合成力でガイドピン５が上方に移動さ
れるから、確実にクランクアーム８のリヤアーム８２を
上方に移動させてクランクアーム８を回動させ、フロン
トアーム８１を拘束位置８１２　から解除位置８１１　
に移動させてインターロックケーブル９を押圧し、ステ
アリングロック機構をイグニッションキーを抜き取り位
置に回動させることができる解除状態にする（図１参照
）。

【００２４】シフトレバー１を駐車位置Ｐから移動させ
る時には、駐車位置Ｐにおいて押しボタン２１を押圧し
てガイドピン５をガイドピン５の付勢バネと縦スライダ
１３の付勢バネ１４との合成力に抗して押し下げると、
縦スライダ１３がアシストアーム１３２　を介して押し
下げられ、横スライダ１１の後端面と横シリンダ１０１
　の後壁との間から縦スライダ１３のスペーサピン１３
１　が引き出されて横スライダ１１が後方に移動可能と
なる（図３参照）。

【００２５】押しボタン２１を押圧したままでシフトレ
バー１を移動させると、プレート４のストッパ１５と横
スライダ１１の当接ピン１１０　の先端とが離れるから
、横スライダ１１が後方に移動して横スライダ１１の後
端面と横シリンダ１０１　の後壁とが接触し、縦スライ
ダ１３のスペーサピン１３１　の上端が横スライダ１１
の下側面に当接し、縦スライダ１３を下方位置に保持す
る（図２参照）。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、ガイドピンを上昇させる時にはアシスト力が作用し
、ガイドピンの付勢バネの上方への押圧力を軽減させる
ことができ、押しボタンの操作力を低減させることがで
きるものである。また、確実に駐車位置にシフトレバー
を移動させた時にのみステアリングロック機構をイグニ
ッションキーを抜き取り位置に回動可能とする解除状態
にすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を示す断面図である。

【図２】シフトレバーが駐車位置から外れた時の動作説
明図である。

【図３】シフトレバーが駐車位置に移動した時の動作説
明図である。

【図４】シフトレバーが駐車位置で押しボタンをの押圧
を解除する時の動作説明図である。

【符号の説明】

１　　シフトレバー ２　　ノブ ３　　シャフト ７　　ディテントプレート ８　　クランクアーム １０　　アシスト装置 １１　　横スライダ １２　　付勢バネ １３　　縦スライダ １４　　付勢バネ １５　　ストッパ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　自動変速機のキーインターロック装置
   であって、シフトレバーを駐車位置にシフトした後、ノ
   ブに設けられた押しボタンの押圧を解除し、ガイドピン
   が上昇する時にインターロックケーブルを押圧するよう
   に成し、ガイドピンが駐車位置で上昇する時にのみガイ
   ドピンにアシスト力が加わるようにしたことを特徴とす
   る自動変速機付車両のキーインターロック装置。