JPH0423145Y2 - - Google Patents

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JPH0423145Y2
JPH0423145Y2 JP1985115774U JP11577485U JPH0423145Y2 JP H0423145 Y2 JPH0423145 Y2 JP H0423145Y2 JP 1985115774 U JP1985115774 U JP 1985115774U JP 11577485 U JP11577485 U JP 11577485U JP H0423145 Y2 JPH0423145 Y2 JP H0423145Y2
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blowing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建築物、の構築物の内、外装材として
使用される壁材において、無機質系の原料を押出
成形により中空状に形成した硬質壁材(以下、単
に壁材という)に関する。 〔従来の技術〕 従来、セメント、石膏、シリカ、石綿等と砂、
木片、ガラス繊維などの骨材を混合してなる無機
質系原料により形成される壁材は、製造の際の乾
燥、焼成の促進のために壁材の主体部に中空孔を
設けることが行われている。しかしながら、壁材
を形成する際、とくに長尺、または連続帯として
製造する際、中空孔内の空気ししの流通がうまく
いかず、壁材より中空孔内に発生する水分、ガス
等が外部に放出されにくくなり、乾燥、焼成に不
利があつた。また、中空孔が存在しても、連続帯
として製造する際は、内部まで熱が伝導しにく
く、加熱、冷却において内部と表面の熱の分布ム
ラによる内部歪が発生し、壁材の変形、亀裂が発
生する欠点があつた。その他に、この種壁材を用
いて壁体を形成する場合、第1図aに示すように
単に壁材イ,イを突き合わせて接合するか、b図
に示すように壁材ロ,ロの両端をくい違い段に切
り欠いてあいじやくり構造とするか、またはc図
に示すように壁材ハ,ハの両端に凹凸状の雄、雌
型連結部を設け、雌型連結部に雄型連結部を嵌合
して接合する方法がとられてきた。しかしなが
ら、a,b図のような場合は接合部から雨水の浸
入を有効に防止することができず、壁体内部構造
を腐食させる原因となつた。またc図に示すよう
にした場合、接合部における雨水の浸入を防止す
るには、嵌合部分がある程度長くなければならな
いが、嵌合部分を長くすると、嵌合片の強度が弱
くなるため、防水に十分な長さとすることが不可
能であると共に、施工、運搬の際に壁体の端部が
欠けやすく、その機能を十分に発揮できない欠点
があつた。また断面形状が複雑であるため、押出
成形の際に密度のムラができ、生産の際の捩じ
れ、変形等のため生産の歩留りが低下する欠点が
あつた。このため、上述した接合部にコーキング
剤を植設する方法がとられているが、コーキング
剤の紫外線による劣化のため、長期的に防水機能
を保持することができない欠点があつた。 〔考案の目的〕 本考案は上述した欠点、不利を除去するため、
中空孔を複数本設けた主体部の裏面に中空孔のそ
れぞれに複数個の換気孔を設け、中空孔内におけ
るガス、水分を外部に放出し、製造工程における
乾燥、焼成を容易にすると共に、熱の流出入を促
し、製造の際の歪の発生を防止し、かつ、施工の
際の壁材の接合部をあいじやくり構造で、さらに
雄実部には水切り用突条、雌実部には雨水吹上防
止用突条を先端に設け、接合部における防水性を
向上し、かつ、壁材を単純な形状とすることによ
り押出成形を容易にし、生産性、歩留りを向上
し、しかも、外観のすぐれた壁材を提案するもの
である。 〔考案の構成〕 以下に図面を用いて本考案に係る壁材の実施例
について説明する。第2図は代表的な一実施例で
あり、は壁材で陶石、長石、粘土、カオリン等
からなる陶土、またはセメント、耐アルカリ水溶
性高分子に必要により石綿、シリカ、ガラス繊
維、炭素繊維、ウイスカー等を混合してなる無機
質系の原料を押出成形によつて成形し、蒸気養
成、焼成等して形成されたものである。さらに説
明すると壁材は長尺状板体の主体部2はその主
体部2の左右側縁に形成した雌実部と、雄実部
9とから構成したものである。特に主体部2の表
面は平坦面でも、凹凸模様をつけた面でもよい。
3は中空孔で主体部2に複数本並設するものであ
る。この中空孔3の断面形状は任意であり、例え
ば円形、楕円形、三角形、四角形、長方形、台
形、六角形等であり、主体部2の長手方向に沿つ
て平行に並設したものである。また、雌実部
主体部2の一側縁の下部分を切り欠いた形状と
し、接合の際のあいじやくり構造の上部となる部
分である。さらに説明すると雌実部は主体部2
の表面と垂直、または傾斜した側縁5と主体部2
の表面と平行、または傾斜した上縁6と上縁6の
先端に長手方向と平行に下方に突出した雨水吹上
防止用突条7とから構成したものである。この雨
水吹上防止用突条7とから構成したものである。
この雨水吹上防止用突条7は四角形状、三角形
状、半円状等の形状であり、第3図に示すように
接合部αにおいて雄実部の底面10と面、ある
いは線状で接触し、接合部αにおける雨の吹上に
よる内部への浸入を阻止するものである。8は傾
斜側壁であり、主体部2の表面との角度θは90°
以下であり、第3図に示すように接合部αにおけ
る化粧リブ12の下面となり、化粧リブ12の断
面形状をほぼ台形とし、壁体に陰影による立体感
をもたせることにより、壁体に外観をより美しく
すると共に、化粧リブ12における雨水の貯留を
防止するものである。は雄実部で第3図に示す
ように雌実部と対応した形状としたものであ
る。この雄実部の先端には壁材の長手方向と
平行に、底面10より上方に四角形状、三角形
状、半円状の形状で突出した水切り用突条11を
設ける。この水切り用突条11は接合部αにおい
て、雌実部の上縁6と面、または線状で接触
し、雨返しの機能を果たす。ここで、壁材の各
部の寸法を説明する。雌実部の側端から側縁5
までを1、雄実部の側端から傾斜側壁8の下
端までを2、雨水吹上防止用突条7の下端から
側縁5までを3、水切り用突条11の幅を4
すると、 1234 の関係にあり、接合部αでは雨水吹上防止用突条
7と水切り用突条11の間には空隙13を形成す
るような寸法とする。この空隙13は接合部αに
おける毛細管現象を阻止し、前述した雨水吹上防
止用突条7、水切り用突条11による吹上防止、
雨返しと共に接合部αの防水性を向上する特徴が
ある。また14は換気孔であり、壁材を連続帯
として押圧成形−乾燥−焼成−切断の工程で連続
して製造する際に、押出成形から乾燥工程の間で
形成するものである。すなわち、換気孔14は壁
の製造における乾燥、焼成時において、中空
孔3内と外部との空気を流通のために設けられた
ものであり、中空孔3内に発生する水分、ガスを
外部に放出し、乾燥を促進させると共に、熱の流
出入も容易であるため、焼成の際の加熱、冷却の
コントロールを容易にするものである。その分布
状態は第4図a〜cに示すように壁材の裏面に
中空孔3(点線で示す)のそれぞれに沿つて等間
隔に(a,b図)または任意に分散させて(c
図)設ける。さらに、壁材を用いて形成した壁
体においては、中空孔3内の空気の長手方向の流
れによるエアサイクルと、換気孔14を介して壁
体内部と中空孔3内の空気の流通があるため、結
露が発生することがない。なお、壁材は上述し
たように長尺状の主体部2の両端にほぼくい違い
段差形状の雌実部、雄実部を設けただけの単
純な構造であるため、押出成形が容易であり、か
つ、押し出す圧力を一定にしやすいため、密度分
布が均一となり、押出成形後の捩じれ、変形等を
防止することが容易となり、生産性、歩留りが向
上する特徴がある。 〔施工例〕 次に施工例について説明する。いま第2図に示
すような壁材を用いて第3図に示すように横張
りすると仮定する。そこで、主柱、間柱、防水シ
ート等からなる壁下地(図では防水シートを使用
しない場合の壁下地を示す)A上に下段とする壁
を釘Bを介して固定する。次に下段の壁材
の雄実部の側面9aと上段の壁材の側縁5と
が接触するように雌実部を下段の壁材の雄実
上に載置すると共に、釘Bを介して壁下地A
に固定する。従つて、壁体を形成するには、この
ような工程を順次繰り返して行えばよいものであ
る。この際、釘Bを主体部2に図示するように脳
天打ちする場合は、あらかじめ主体部2に窪みを
設け、そこに釘Bを打設し、その後、窪みをコー
キング剤C等で埋めるほうが好ましい。また上記
する方法より壁材を形成した後、壁体の表面に
吹きつけ塗装を行えば、好みに応じた色彩の壁体
を形成することが可能である。ほかに、図示しな
いが取付具を用いて壁下地Aに打設してもよい。 〔その他の実施例〕 以上説明したのは本考案に係る壁材の一実施
例にすぎず、第5図a〜e、第6図a〜e、第7
図a〜kに示すように形成することもできる。す
なわち、第5図a〜eは水切り用突条11の変形
例であり、a図は半円状に形成した水切り用突条
11、b図は三角形状に形成した水切り用突条1
1、c図は四角形状とした水切り用突条11、d
図は2本並設した水切り用突条11、e図は底面
10に雨水防止用突条7とかみ合う溝10aを設
けた雄実部である。また第6図a〜eは雨水吹
上防止用突条7の変形例であり、a図は四角形状
に形成した雨水吹上防止用突条7、b図は半円状
に形成した雨水吹上防止用突条7、c,d図はそ
れぞれ図示するように三角形状に形成した雨水吹
上防止用突条7、e図は上縁6に水切り用突条1
1とかみ合う溝6aを設けた雌実部である。ま
た第7図a〜kは壁材のその他の実施例であ
り、a〜f図はそれぞれハツチングで示す位置に
コーキング剤Cを植設した壁材、g図は主体部
2にリブ2aを設けた壁材、h〜j図は主体部
2を図示するような形状とした壁材、k図は壁
が1点鎖線で示すような取付具により壁下地
Aに打設できるように、雌実部に係合溝部6b
を設けると共に、主体部2の裏面に溝部2bを設
けた壁材である。 〔考案の効果〕 上述したように本考案に係る壁材によれば、製
造工程の乾燥工程前に主体部の裏面に中空孔のそ
れぞれに複数個の換気孔を設けたため、製造にお
ける乾燥、焼成の際、中空孔内に発生するガス、
水分を外部に放出し易くなり、乾燥、焼成を容易
にすると共に、熱の流出入により、壁材の温度を
コントロールするのが容易となり、壁材の内部歪
を阻止する効果がある。さらに中空孔によるエア
サイクル効果と、換気孔を介する空気の流通によ
り結露が発生しない。また接合部が単なるあいじ
やくり構造でなく、雄実部の水切り用突条、雌実
部の雨水吹上防止用突条により、雨水の吹上を阻
止し、また雨返しとして機能するため、接合部の
防水性が向上する。しかも、雄実部の水切り用突
条と雌実部の雨水吹上防止用突条の間には空隙が
存在するため、毛細管現象も引き起こさない効果
がある。また壁材自体の形状が単純であるため、
押圧成形がしやすく、生産性、歩留りが向上する
効果がある。その上、本考案に係る壁材を用いて
壁体を形成すると、立体感を醸し出す化粧リブを
形成するため、外観上すぐれた壁体を形成するこ
とができ、かつ、化粧リブを下面が傾斜したほぼ
台形状に形成したため、化粧リブに雨水が貯留す
るのを防止する効果ある。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜cは従来の壁材を用いて施工した際
の接合部を示す説明図、第2図は本考案に係る壁
材の一実施例を示す斜視図、第3図は施工状態を
示す説明図、第4図a〜cは換気孔の分布状態を
示す説明図、第5図a〜e、第6図a〜e、第7
図a〜kはその他の実施例を示す説明図である。 ……壁材、3……中空孔、……雌実部、
……雄実部、14……換気孔、α……接合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 無機質系原料を押出成形−乾燥−焼成−切断し
    て製造した中空板状体の主体部の一端にその下部
    を切り欠いた形状とした雌実部と、他端に主体部
    の上部を切り欠いた形状とした雄実部を設け、両
    端をくい違い段とし、接合部はあいじやくり構造
    とした硬質壁材において、前記雌実部の先端には
    下方に向かつて長手方向と平行に雨水吹上防止用
    突条を、また雌実部には上方に向かつて長手方向
    と平行な水切り用突条を設け、かつ、接合すると
    水切り用突条、雨水吹上防止用突条間に空隙を形
    成するようにし、また前記主体部の裏面には押出
    成形から乾燥工程の間に前記中空孔のそれぞれに
    換気孔を複数設けたことを特徴とする硬質壁材。
JP1985115774U 1985-07-26 1985-07-26 Expired JPH0423145Y2 (ja)

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JPS5438323B2 (ja) * 1975-12-16 1979-11-20

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