JPH0531152Y2 - - Google Patents

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JPH0531152Y2
JPH0531152Y2 JP331486U JP331486U JPH0531152Y2 JP H0531152 Y2 JPH0531152 Y2 JP H0531152Y2 JP 331486 U JP331486 U JP 331486U JP 331486 U JP331486 U JP 331486U JP H0531152 Y2 JPH0531152 Y2 JP H0531152Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は無機系の原料を押出成形により形成し
た硬質壁材(以下、単に壁材という)に関する。
さらに詳しくは、化粧面部に水平な部分と傾斜し
た部分を形成し、意匠性に富んだ壁材に関するも
のである。 〔従来の技術〕 一般に、長尺板状体の壁材は長手方向の側縁に
あいじやくり構造を形成した壁材が多く、特に壁
材は金具で固定したり、壁材にドリルで取付孔を
穿設するか、あるいは製造時に取付孔を穿設して
おき、これら取付孔に釘を打設して壁下地に装着
していた。しかしながら、金具を用いた場合は単
に押さえる構造だけであり、ドリルによつて現場
で取付孔を穿設する際は、前記壁材を割つたり、
損傷を与えることが多く、非能率的であつた。ま
た、製造時に取付孔が穿設された壁材は釘打ちす
るべき部分の肉厚が薄く、しかも脆い材料で構成
されているため、ハンマによる打設時に誤つて壁
材を破損することが多々あつた。このため、釘の
打設には熟練を要した。さらに、これら壁材は立
体感に欠ける不利があつた。 〔考案の目的〕 本考案は上述したような欠点を除去するため、
壁材の壁下地への固定を取付金具を介して行うこ
とを標準とすると共に、壁材の化粧面部を傾斜側
面と側面とから断面をほぼ台形状に形成し、ま
た、化粧面部には側片、傾斜片とから断面をほぼ
三角形状に形成した化粧溝を1本以上設けて壁材
を広幅にすると共に、化粧溝の傾斜片と傾斜側面
の水平方向に対する範囲を化粧片に対して大きく
形成することにより、鏡面反射と乱反射を利用し
て化粧片が浮き出て見えるようにし、また、傾斜
側面の端縁には雄実部、側面の端縁には雌実部を
形成し、かつ、雄実部の形状を外方に突出した係
合突条と、係合突条を上縁とした嵌合溝と、嵌合
溝の下部を外方に突出した延長部とから形成し、
また雌実部を側面の下縁に内方にU字状に形成し
た係合溝と、係合溝の下部に設け切り欠き部とか
ら形成し、壁材の連結を係合突条と係合溝、嵌合
溝と係合溝の下縁突条とから2重の連結構造と
し、壁材の施工を落とし込みタイプとした壁材を
提案するものである。 〔考案の構成〕 以下に図面を用いて本考案に係る壁材の代表的
な一実施例について説明する。第1図は本考案に
係る壁材Aの斜視図であり、陶石、長石、粘土、
カリオン等からなる陶土、またはセメント、耐ア
ルカリ水溶性高分子に必要により石綿、シリカ、
ガラス繊維、炭素繊維、ウイスカ、アスベスト等
を混合してなる無機質系の原料を押出成型によつ
て成形し、蒸気養生、焼成等して形成したもので
ある。すなわち、壁材Aは化粧面部と雄実部
と雌実部12とから構成したものである。さらに
説明すると、化粧面部は一端に角度θ1(θ1
90°)で傾斜した傾斜側面2と、他端には角度θ2
をなす側面3とから断面をほぼ台形状に形成した
ものである。この傾斜側面2はθ1<90°とするた
め、雨水の流れをよくし、目地部に雨水が貯留す
るのを防止すると共に、傾斜側面2の水平方向に
対する範囲を後述する化粧溝4によつて分割され
た化粧片1aを1:5〜0.2位の割合になるよう
に形成し、鏡面反射と乱反射により目地部の立体
感を強化し、かつ、働き幅を増大するのに役立つ
ものである。また、側面3は目地部に陰影を落と
し、壁体の立体感を助長するものである。なお、
θ2は図では直角であるが、鋭角、鈍角でもよい。
また、化粧面部には長手方向に沿つて少なくと
も1本以上の化粧溝4を形成し、化粧溝4によつ
て複数の水平な化粧片1a,1bを形成する。こ
の化粧溝4は化粧片1aと少なくとも前記した角
度θ2に相応した角度θ3をなす側片5と、化粧片1
bと角度θ1に相応した角度θ4をなす傾斜片6とか
ら断面をほぼ三角形状に形成したものである。さ
らに、化粧溝4は化粧面部の中央に1本、ある
いは化粧面部を3〜5分割するように複数本
(同形、異形)設けるものであり、主に壁材Aを
広幅に形成すると共に、傾斜片6の水平方向に対
する範囲を化粧片1bに対して1:5〜0.2位の
割合に形成し、従前の化粧溝と異なる大きな陰影
を醸し出して化粧面部の立体感を強化する、所
謂化粧片1a,1bと傾斜側面2、化粧溝4間の
鏡面反射、乱反射のコントラストによつて凹凸感
を醸し出すと共に、第2図に示す目地部の断面と
化粧溝4の断面をほぼ同じか、それに近い断面と
して壁材A間の目地部を化粧溝化して壁体の意匠
性を大きく向上するものである。なお、θ3の大き
さはθ2と同様に直角、鋭角、鈍角のいずれでもよ
い。また、図示しないが化粧面部においては化
粧片1a,1b、傾斜側面2、側面3、化粧溝4
の任意範囲にスタツコ調、キヤスト調、メロン調
等、小波調等の任意凹凸模様を施すことも可能で
ある。雄実部は傾斜側面2の端部をほぼ外方に
突出した係合突条8と、係合突条8を上縁として
断面をほぼU字状に形成した嵌合溝9と、嵌合溝
9の下縁を外方に延長した延長部10と、延長部
10の端部の端面11とから構成したものであ
る。さらに説明すると、雄実部は第3図に示す
ような取付金具Bを用いて第2図に示すように、
壁材Aを横張りした際に上端部で壁下地αに固定
する部分であり、係合突条8は取付金具Bの係止
部21、および屈曲部20によつて包持され、ま
た嵌合溝9は屈曲部19に組み合わさり、延長部
10は垂直片17、水平片18によつて固定され
る部分である。すなわち雄実部は係合突条8、
嵌合溝9、延長部10の3ケ所で壁下地αに確実
に固定される部分である。さらに、係合突条8は
後述する雌実部12の係合溝13に挿入し、ま
た、嵌合溝9は係合溝13の下部の下縁突条14
を嵌合して壁材Aの連結構造を2重にして防水
性、係合力を強化するものである。また雌実部
2は側面3の下端に内方にU字状に形成した係合
溝13と、係合溝13の下部に設けた切り欠き部
15とから形成され、係合溝13は取付金具Bの
屈曲部20によつて壁下地に固定される部分であ
る。また切り欠き部15は雄実部の延長部10
と組み合わさる部分であり、その形状は延長部1
0の形状に依存するか、またはそれより大きい形
状である。さらに、係合溝13は雄実部の係合
突条8を係合し、また係合溝13の下部の下縁突
条14は嵌合溝9に嵌合されるものである。この
ため、係合突条8は連続して係合溝13に挿入さ
れており、壁材Aの連結部から雨水が浸入しにく
く、防水性がより強化される。 ここで上記各部の大きさについて説明する。第
1図に示すように化粧片1a,1bの長さをそれ
ぞれL1,L2、水平方向に対する傾斜側面2と傾
斜片6の範囲をそれぞれW1,W2、係合突条8の
上側面から壁材Aの裏面までの高さh1、端面11
の高さh2、側面3の下側から壁材Aの裏面までの
高さをh3、切り欠き部15の上面15aから壁材
Aの裏面までの高さをh4、傾斜側面2の端縁から
端面11までの距離をl1、嵌合溝9の最奥から端
面11までの距離をl2、側面3の下端から切り欠
き部15の側面15bまでの距離をl3、下縁突条
14の先端から切り欠き部15の側面15bまで
の距離をl4とすると、h1≒h3,h2≒h4,l1≒l3,l2
≒l4であり、またW1:L1=1:5〜0.2,W2:L2
=1:5〜0.2の関係にある。すなわち、上記関
係は、ボードAを連結した際、化粧溝4と目地部
が酷似した外観となり、壁体に統一したラインを
生み、意匠性に富む壁体を形成し、また傾斜側面
2、傾斜片6と化粧片1a,1bの間における鏡
面反射、乱反射により壁体の立体感が向上するた
めのものである。なお、L1とL2、およびW1とW2
は、図示するようにL1≒L2,W1≒W2であり、
L1:W1≒L2:W2であることが好ましいが、必要
に応じてL1<L2、またはL1>L2,W1<W2、また
はW1>W2、すなわちL1:W1≠L2:W2のような
関係とすることも可能である。 〔施工例〕 いま、第1図に示すようなボードAを第3図に
示すような取付金具Bを用い、第2図に示すよう
に横張りして壁体を形成すると仮定する。そこ
で、主柱、間柱、防水シート等からなる壁下地
(図では防水シートを省略して示す)α上に第n
段目となる壁材A1の雄実部の係合突条8に取
付金具Bの係止部21を引つ掛けるようにし、か
つ、取付金具Bの屈曲部19を嵌合溝9に挿入
し、さらに水平片18で延長部10を壁下地αに
押圧するようにし、取付金具Bの固定部16を釘
βによつて打設して雄実部を固定する。次に第
n+1段目の壁材A2の雌実部12の係合溝13
を取付金具Bの屈曲部20を含む係合突条8に係
合して落とし込む。このようにすると、取付金具
Bは上下の壁材A1,A2を壁下地αに固定、すな
わち壁材A1,A2は上下の取付金具Bによつて壁
下地αに確実に固定され、強風等によつても壁材
Aの脱落がない。また、第n段目の壁材A1は取
付金具Bの弾力によつて壁下地αに押圧されると
共に、第n+1段目の壁材A2の自重によつても
壁下地α側に押圧されるため、壁下地αに確実に
固定されることになる。また、壁体全体を形成す
るには、上記したような工程を土台から桁に向か
つて行なえばよいものである。なお、図示しない
が、土台部分にはスタータ、縦目地部分にはジヨ
イナ、コーキング材、出、入隅等の部分にはコー
キング材、役物を用いる必要がある。 〔その他の実施例〕 以上説明したのは本考案に係る壁材Aの一実施
例にすぎず、第4図a〜oに示すように形成する
こともできる。すなわち、a図は化粧溝4の側片
5と傾斜片6との中間に窪部4aを設け、壁体の
おいて側面3と傾斜側面2とからなる目地部の外
観と化粧溝4の外観を酷似するように形成した壁
材A、b図はθ2,θ3を鋭角に形成した壁材A、c
図はθ2,θ3を鋭角に形成した壁材A、d図は裏面
に流通溝22を形成してエアサイクル効果を壁体
に付与した壁材A、e図は中空孔23を形成し、
軽量化とエアサイクル効果を付与した壁材A、f
図は側面3と化粧片1b、化粧溝4の側片5と化
粧片1aの中間に面取り面3a,4bを形成した
壁材A、g図はハツチングで示す位置の少なくと
も1ケ所にコーキング材24を植設して防水性を
強化した壁材Aであり、コーキング材24の素材
としてはホツトメルト系接着剤、あるいは成型さ
れたパツキング材、ホツトメルト系接着剤で接着
力のないパツキング材を植設したようなものから
なるものであり、防水性の向上を図つた壁材A、
h〜i図は係合溝13の形状を図示するように形
成した壁材A、j図は化粧溝4を複数本形成し、
より広幅に形成した壁材A、k図は壁材Aの裏面
の雌実部12側に溝状12aを形成すると共に、
段差を設け、取付金具Bの固定部16の先端に成
型したはぜ状舌片および取付金具Bの板厚を収納
し、壁材Aの連結部におけるガタを除去するよう
に形成した壁材A、l図は傾斜側面2の端縁をそ
のまま外方に延長して係合突条8とした壁材A、
m図は化粧片1a,1bを除去し、傾斜側面2と
化粧溝4の傾斜片6から化粧面部を形成した壁
材A、n,o図は傾斜側面2と化粧溝4の傾斜片
6を傾斜の異なる複数のフラツトな平面から形成
した壁材Aであり、それぞれ意匠性、防水性、断
熱性の強化を図つた壁材Aである。勿論a〜oの
壁材Aを各々組み合わせた壁材Aとすることも可
能である。 〔考案の効果〕 上述したように本考案に係る壁材によれば、
化粧面部を傾斜側面−化粧片−化粧溝の側片−化
粧溝の傾斜片−化粧片−側面のように形成したた
め、乱反射と鏡面反射を有効に活用して化粧片の
膨出化を図り、その上に目地部に近似した化粧溝
によつて段差を明確にし、さらに化粧片を浮き出
させて立体感のある壁体を形成できる。化粧溝
と目地部とをほぼ同じ断面形状となるようにした
ため、壁全体に目地がない、所謂、化粧溝だけの
模様からなり、美しく、かつ、意匠性に富む壁体
を形成できる。雄実部に係合突条と嵌合溝を形
成したため、壁材の連結構造が係合突条と係合
溝、嵌合溝と係合溝の下部の下縁突条の2重とな
り、防水性、係合力が強化される。係合突条は
連続して係合溝に係合されるため、防水性がより
強化される。壁材を広幅にできるため、施工性
に富む。壁下地への固定は金具を介して行うた
め、壁体の破損、損傷がない。壁材を横張りし
ていく場合は土台から桁に向かつて落とし込むよ
うに形成するため、施工に熟練を要しない。等の
特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る硬質壁材の一実施例を示
す斜視図、第2図は上記壁材を用いて形成した壁
体の目地部の一例を示す説明図、第3図は上記壁
材を壁下地に固定する取付金具の一例を示す斜視
図、第4図a〜oはその他の実施例を示す説明図
である。 A……硬質壁材、B……取付金具、……化粧
面部、1a,1b……化粧片、2……傾斜側面、
4……化粧溝、6……傾斜片、……雄実部、8
……係合突条、9……嵌合溝、12……雌実部、
13……係合溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 無機質系の材料からなる長方形状の板状体の化
    粧面部の端縁には傾斜側面2と側面3とを形成
    し、また該化粧面部には傾斜片6と側片5とか
    ら断面をほぼ三角形状に形成した化粧溝4を1本
    以上設けて、水平な化粧片1a,1bを複数個形
    成すると共に、傾斜側面2の端縁には外方に突出
    した係合突条8と、該係合突条8を上縁とした嵌
    合溝9と、該嵌合溝9の下縁を外方に延長した延
    長部10とからなる雄実部を設け、また前記側
    面3の下端には内方にU字状に形成した係合溝1
    3と、係合溝13の下部に設けた前記延長部10
    と組み合わさる切り欠き部15とから雌実部12
    を形成し、硬質壁材Aの連結を係合突条8と係合
    溝13、嵌合溝9と係合溝13の下縁突条14と
    の2重にしたことを特徴とする硬質壁材A。
JP331486U 1986-01-13 1986-01-13 Expired - Lifetime JPH0531152Y2 (ja)

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JP331486U JPH0531152Y2 (ja) 1986-01-13 1986-01-13

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JP331486U JPH0531152Y2 (ja) 1986-01-13 1986-01-13

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Publication Number Publication Date
JPS62115451U JPS62115451U (ja) 1987-07-22
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