JPH07217059A - 建築用装飾板材の製造方法 - Google Patents
建築用装飾板材の製造方法Info
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- JPH07217059A JPH07217059A JP1120194A JP1120194A JPH07217059A JP H07217059 A JPH07217059 A JP H07217059A JP 1120194 A JP1120194 A JP 1120194A JP 1120194 A JP1120194 A JP 1120194A JP H07217059 A JPH07217059 A JP H07217059A
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- Japan
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- decorative plate
- plate
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- Finishing Walls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 実際に煉瓦や石を使用せずに、煉瓦積み風ま
たは石積み風の家等を施工することができる建築用装飾
板材を提供する。 【構成】 互いにつながっている複数の縦凹溝(1) およ
び横凹溝(2) と、これら凹溝に隣接して略方形状に突出
する突出部(3) 等を有する合成樹脂製の板状本体(10)を
一体成形し、板状本体(10)の表側全面を凹溝用塗料で塗
装した後、縦横のすべての凹溝(1) (2) および上縁部
(4) および側縁部(9) をマスクで覆い、板状本体(10)の
表側全面を突出部用塗料で塗装した後、マスクを除いて
遠赤外線により全塗料を焼付けて目地風部と、煉瓦風部
または石風部とする。
たは石積み風の家等を施工することができる建築用装飾
板材を提供する。 【構成】 互いにつながっている複数の縦凹溝(1) およ
び横凹溝(2) と、これら凹溝に隣接して略方形状に突出
する突出部(3) 等を有する合成樹脂製の板状本体(10)を
一体成形し、板状本体(10)の表側全面を凹溝用塗料で塗
装した後、縦横のすべての凹溝(1) (2) および上縁部
(4) および側縁部(9) をマスクで覆い、板状本体(10)の
表側全面を突出部用塗料で塗装した後、マスクを除いて
遠赤外線により全塗料を焼付けて目地風部と、煉瓦風部
または石風部とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建物の外装ま
たは内装に用いられる建築用装飾板材の製造方法に関す
る。
たは内装に用いられる建築用装飾板材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】煉瓦又は石により、家を建てたり、或い
は家の一部を造る場合、必要数の煉瓦等を施工場所まで
運搬し、職人が煉瓦等を一つずつ積み上げると共にセメ
ントで接合して最終的に設計された家或いは家の一部を
完成させている。
は家の一部を造る場合、必要数の煉瓦等を施工場所まで
運搬し、職人が煉瓦等を一つずつ積み上げると共にセメ
ントで接合して最終的に設計された家或いは家の一部を
完成させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記煉
瓦や石は、重量があるために、その運搬および取扱いが
面倒であり、また職人による施工にも熟練が要求される
と共に多大の手間と時間がかかるという問題がある。ま
た、職人の人件費や煉瓦などの材料費が高額になる等、
種々の不都合が見られた。
瓦や石は、重量があるために、その運搬および取扱いが
面倒であり、また職人による施工にも熟練が要求される
と共に多大の手間と時間がかかるという問題がある。ま
た、職人の人件費や煉瓦などの材料費が高額になる等、
種々の不都合が見られた。
【0004】本発明の目的は、実際には煉瓦や石を使用
せずに、外観上煉瓦積み風または石積み風の家或いは家
の一部を得ることができる建築用装飾板材の製造方法を
提供することにある。
せずに、外観上煉瓦積み風または石積み風の家或いは家
の一部を得ることができる建築用装飾板材の製造方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建築用装飾板材
の製造方法は、互いにつながっている複数の縦凹溝およ
び横凹溝と、これら凹溝に隣接して略方形状に突出する
突出部と、上部の各縦凹溝とつながっている上縁部と、
上縁部の所定箇所に存する複数の横長孔と、下縁部寄り
の裏面に突出する側面からみて略逆倒L字形の複数の受
部構成用突起と、互いに左右に隣合う装飾板材同志を嵌
合可能とする両側の凹凸状部と、両側のうちいずれか一
側の凹凸状部の端面に存する嵌合溝と、他側の凹凸状部
に達する横凹溝とつながっている側縁部を有する合成樹
脂製の板状本体を一体成形し、板状本体の表側全面を凹
溝用塗料で塗装した後、縦横のすべての凹溝および上縁
部および側縁部をマスクで覆い、板状本体の表側全面を
突出部用塗料で塗装し、次にマスクを除いて遠赤外線に
より全塗料を焼付け、目地風部と、煉瓦風部または石風
部となすものである。
の製造方法は、互いにつながっている複数の縦凹溝およ
び横凹溝と、これら凹溝に隣接して略方形状に突出する
突出部と、上部の各縦凹溝とつながっている上縁部と、
上縁部の所定箇所に存する複数の横長孔と、下縁部寄り
の裏面に突出する側面からみて略逆倒L字形の複数の受
部構成用突起と、互いに左右に隣合う装飾板材同志を嵌
合可能とする両側の凹凸状部と、両側のうちいずれか一
側の凹凸状部の端面に存する嵌合溝と、他側の凹凸状部
に達する横凹溝とつながっている側縁部を有する合成樹
脂製の板状本体を一体成形し、板状本体の表側全面を凹
溝用塗料で塗装した後、縦横のすべての凹溝および上縁
部および側縁部をマスクで覆い、板状本体の表側全面を
突出部用塗料で塗装し、次にマスクを除いて遠赤外線に
より全塗料を焼付け、目地風部と、煉瓦風部または石風
部となすものである。
【0006】
【作用】本発明の製造方法によれば、上述した一体成形
により、縦横の凹溝、略方形状の突出部、上縁部、横長
孔、受部構成用突起、両側の凹凸状部、嵌合溝および側
縁部が板状本体の所定位置に同時に得られる。そして、
板状本体の表側全面を凹溝用塗料で塗装し、次に縦横の
すべての凹溝並びに上縁部および側縁部をマスクで覆っ
て板状本体の表側全面を突出部用塗料で塗装することに
より、各突出部のみに突出部用塗料が付着し、マスクで
覆われていた凹溝並びに上縁部および側縁部には凹溝用
塗料が残った状態となる。そこで、マスクを除去し、全
塗料を焼付けることにより、縦横の凹溝並びに上縁部お
よび側縁部が目地風部となされ、すべての略方形状の突
出部が煉瓦風部または石風部となされる。
により、縦横の凹溝、略方形状の突出部、上縁部、横長
孔、受部構成用突起、両側の凹凸状部、嵌合溝および側
縁部が板状本体の所定位置に同時に得られる。そして、
板状本体の表側全面を凹溝用塗料で塗装し、次に縦横の
すべての凹溝並びに上縁部および側縁部をマスクで覆っ
て板状本体の表側全面を突出部用塗料で塗装することに
より、各突出部のみに突出部用塗料が付着し、マスクで
覆われていた凹溝並びに上縁部および側縁部には凹溝用
塗料が残った状態となる。そこで、マスクを除去し、全
塗料を焼付けることにより、縦横の凹溝並びに上縁部お
よび側縁部が目地風部となされ、すべての略方形状の突
出部が煉瓦風部または石風部となされる。
【0007】上述のように、遠赤外線によって塗料の焼
付けを行うことにより、合成樹脂製の板状本体は熱で劣
化するおそれがない。
付けを行うことにより、合成樹脂製の板状本体は熱で劣
化するおそれがない。
【0008】
実施例1 この実施例は図1〜図10に示すもので、建築用装飾板
材が煉瓦積み風のものである。
材が煉瓦積み風のものである。
【0009】互いにつながっている複数の縦凹溝(1) お
よび横凹溝(2) と、これら凹溝(1)(2) に隣接して略方
形状に突出する突出部(3) と、上部の各縦凹溝(1) とつ
ながっている上縁部(4) と、上縁部(4) の所定箇所に存
する複数の横長孔(5) と、下縁部寄りの裏面に突出する
側面からみて略逆倒L字形の複数の受部構成用突起(6)
と、互いに左右に隣合う装飾板材同志を嵌合可能とする
両側の凹凸状部(7a)(7b)と、右側の凹凸状部(7a)の端面
に存する嵌合溝(8) と、左側の凹凸状部(7b)に達する横
凹溝(2) とつながっている側縁部(9) を有する合成樹脂
製の板状本体(10)を一体成形し(図1および図6)、板
状本体(10)の表側全面を凹溝用塗料で塗装した後(図
2)、縦横のすべての凹溝(1) (2) および上縁部(4) お
よび側縁部(9) を網状マスク(M) で覆い、板状本体(10)
の表側全面を突出部用塗料で塗装した(図4)、次に網
状マスク(M) を除いて遠赤外線により全塗料を約80℃
で焼付けて目地風部(A) および煉瓦風部(B) となし、装
飾用板材(P) を得る(図5)。 本実施例では、煉瓦の
いわゆる長手積み風となされているが、小口積み風、イ
ギリス積み風、オランダ積み風或いはフランス積み風と
することもある。
よび横凹溝(2) と、これら凹溝(1)(2) に隣接して略方
形状に突出する突出部(3) と、上部の各縦凹溝(1) とつ
ながっている上縁部(4) と、上縁部(4) の所定箇所に存
する複数の横長孔(5) と、下縁部寄りの裏面に突出する
側面からみて略逆倒L字形の複数の受部構成用突起(6)
と、互いに左右に隣合う装飾板材同志を嵌合可能とする
両側の凹凸状部(7a)(7b)と、右側の凹凸状部(7a)の端面
に存する嵌合溝(8) と、左側の凹凸状部(7b)に達する横
凹溝(2) とつながっている側縁部(9) を有する合成樹脂
製の板状本体(10)を一体成形し(図1および図6)、板
状本体(10)の表側全面を凹溝用塗料で塗装した後(図
2)、縦横のすべての凹溝(1) (2) および上縁部(4) お
よび側縁部(9) を網状マスク(M) で覆い、板状本体(10)
の表側全面を突出部用塗料で塗装した(図4)、次に網
状マスク(M) を除いて遠赤外線により全塗料を約80℃
で焼付けて目地風部(A) および煉瓦風部(B) となし、装
飾用板材(P) を得る(図5)。 本実施例では、煉瓦の
いわゆる長手積み風となされているが、小口積み風、イ
ギリス積み風、オランダ積み風或いはフランス積み風と
することもある。
【0010】板状本体(10)の成形は、射出成形により行
われる。成形は、圧縮成形などの他の樹脂成形方法によ
り行っても良い。合成樹脂としては、ポリプロピレンが
用いられるが、ポリエチレンも適当である。また、この
射出成形によって、略方形状の突出部(3) 表面が煉瓦風
の粗面となされる。更に、下述する石風の装飾板材とす
る場合には、略方形状の突出部の表面が石風の不規則な
凹凸状粗面となされる(図18)。
われる。成形は、圧縮成形などの他の樹脂成形方法によ
り行っても良い。合成樹脂としては、ポリプロピレンが
用いられるが、ポリエチレンも適当である。また、この
射出成形によって、略方形状の突出部(3) 表面が煉瓦風
の粗面となされる。更に、下述する石風の装飾板材とす
る場合には、略方形状の突出部の表面が石風の不規則な
凹凸状粗面となされる(図18)。
【0011】板状本体(10)の塗装は、スプレーにより行
われる。また、凹溝用塗料および突出部用塗料として
は、イソブチルメタクリレートを主成分とし、これに少
量のメチルメタクリレートおよびメタクリル酸を加えた
ものが用いられる。また、メタクリル酸に代えてアクリ
ル酸を用いることもある。凹溝用塗料には、灰白色のも
のが用いられるが、薄い茶褐色或いは他の目地風となる
適当な色を選択しても良い。突出部用塗料には、もちろ
ん煉瓦色のものが用いられる。また後述する石風の装飾
用板材とする場合、突出部用塗料には、青白色のものが
用いられるが、茶褐色なども好ましい。更に、ある程度
汚れた風合いを出すために、突出部(3) の突出部用塗料
の上に黒色系の塗料を部分的に吹き付けることもある。
われる。また、凹溝用塗料および突出部用塗料として
は、イソブチルメタクリレートを主成分とし、これに少
量のメチルメタクリレートおよびメタクリル酸を加えた
ものが用いられる。また、メタクリル酸に代えてアクリ
ル酸を用いることもある。凹溝用塗料には、灰白色のも
のが用いられるが、薄い茶褐色或いは他の目地風となる
適当な色を選択しても良い。突出部用塗料には、もちろ
ん煉瓦色のものが用いられる。また後述する石風の装飾
用板材とする場合、突出部用塗料には、青白色のものが
用いられるが、茶褐色なども好ましい。更に、ある程度
汚れた風合いを出すために、突出部(3) の突出部用塗料
の上に黒色系の塗料を部分的に吹き付けることもある。
【0012】受部構成用突起(6) の垂直部内面には、図
7および図8に示すように、下外向き傾斜面(6a)が設け
られている。そして、この受部構成用突起(6) と板状本
体(10)の裏面によって、装飾用板材(P) の上縁部(4) を
受ける受部(R) が構成される。すなわち、既に壁面に固
定された装飾用板材(P) の上縁部(4) に、上位にくる装
飾用板材(P) の受部(R) が嵌め合わされるのである。
7および図8に示すように、下外向き傾斜面(6a)が設け
られている。そして、この受部構成用突起(6) と板状本
体(10)の裏面によって、装飾用板材(P) の上縁部(4) を
受ける受部(R) が構成される。すなわち、既に壁面に固
定された装飾用板材(P) の上縁部(4) に、上位にくる装
飾用板材(P) の受部(R) が嵌め合わされるのである。
【0013】図9および図10に示すように、凹凸状部
(7a)の端面に存する嵌合溝(8) は、これに隣合う板状本
体(10)の側縁部(9) が嵌込まれた際、側縁部(9) の露出
残存部が目地風部(A) となるような深さを有する。ま
た、嵌合溝(8) の後壁(8a)に同前壁(8b)より突出した延
長部(8c)が形成せられ、嵌合溝(8) へ嵌め入れられる隣
合う板材(P) の側縁部(9) の案内部となる。
(7a)の端面に存する嵌合溝(8) は、これに隣合う板状本
体(10)の側縁部(9) が嵌込まれた際、側縁部(9) の露出
残存部が目地風部(A) となるような深さを有する。ま
た、嵌合溝(8) の後壁(8a)に同前壁(8b)より突出した延
長部(8c)が形成せられ、嵌合溝(8) へ嵌め入れられる隣
合う板材(P) の側縁部(9) の案内部となる。
【0014】図11は上記実施例の方法により製造され
た装飾用板材(P) による家屋の改装の使用例を示し、装
飾用板材(P) が、家屋の改装すべき壁外面に上下に2枚
ずつ取付けられ、且つ左右方向へ2枚以上連続して取付
けられている。先ず、下位となる装飾用板材(P) を壁面
の所定位置に当てがい、各長孔(5) から釘を壁面に打ち
込んで装飾用板材(P) を壁面に取付け、更に、その上方
から別の同形の装飾用板材(P) を、その裏面の各受部
(R) で下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) が受けられる
ように降下させ、この状態で上記と同様に、上位の装飾
用板材(P) の横長孔(5) から釘を壁面に打ち込んで上位
の装飾用板材(P) を壁面に固定するものである。そし
て、上下の装飾用板材(P) の取付けが行われた場合、下
位の装飾用板材(P) の上縁部(4) の上部に上位の装飾用
板材(P) の下縁部における煉瓦風部(B) が被さる結果、
下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) の露出残存部が目地
風部(A) となされるものである。
た装飾用板材(P) による家屋の改装の使用例を示し、装
飾用板材(P) が、家屋の改装すべき壁外面に上下に2枚
ずつ取付けられ、且つ左右方向へ2枚以上連続して取付
けられている。先ず、下位となる装飾用板材(P) を壁面
の所定位置に当てがい、各長孔(5) から釘を壁面に打ち
込んで装飾用板材(P) を壁面に取付け、更に、その上方
から別の同形の装飾用板材(P) を、その裏面の各受部
(R) で下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) が受けられる
ように降下させ、この状態で上記と同様に、上位の装飾
用板材(P) の横長孔(5) から釘を壁面に打ち込んで上位
の装飾用板材(P) を壁面に固定するものである。そし
て、上下の装飾用板材(P) の取付けが行われた場合、下
位の装飾用板材(P) の上縁部(4) の上部に上位の装飾用
板材(P) の下縁部における煉瓦風部(B) が被さる結果、
下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) の露出残存部が目地
風部(A) となされるものである。
【0015】一方、左右の装飾用板材(P) は、互いに一
側にある凹凸状部(7a)(7b)同志を嵌め合わせると共に凹
凸状部(7a)の嵌合溝(8) に他方の凹凸状部(7b)の側縁部
(9)を嵌込むことにより連結される。この場合、右側の
装飾用板材(P) の側縁部(9)には上記上縁部(4) と同
様、左側の装飾用板材(P) の側縁における煉瓦風部(B)
が被さる結果、側縁部(9) の露出残存部が目地風部(A)
となされる。
側にある凹凸状部(7a)(7b)同志を嵌め合わせると共に凹
凸状部(7a)の嵌合溝(8) に他方の凹凸状部(7b)の側縁部
(9)を嵌込むことにより連結される。この場合、右側の
装飾用板材(P) の側縁部(9)には上記上縁部(4) と同
様、左側の装飾用板材(P) の側縁における煉瓦風部(B)
が被さる結果、側縁部(9) の露出残存部が目地風部(A)
となされる。
【0016】装飾用板材(P) によれば、上縁部(4) の横
長孔(5) から釘を打ち込んで同板材(P) を壁面の所定位
置に固定できる一方、上下に隣合う装飾用板材板材(P)
同志は、上位の板材(P) における下縁部裏面の受部(R)
を介して簡単に連結されると共に連結部分が目地風部
(A) となされて外観的にも全体として違和感なく煉瓦積
み風とすることができる。また、板材(P) の横長孔(5)
は、施工時の左右方向への各板材(P) の移動調整および
施工後の気温の変化に伴う板材(P) の膨脹・収縮への対
応を可能とする。
長孔(5) から釘を打ち込んで同板材(P) を壁面の所定位
置に固定できる一方、上下に隣合う装飾用板材板材(P)
同志は、上位の板材(P) における下縁部裏面の受部(R)
を介して簡単に連結されると共に連結部分が目地風部
(A) となされて外観的にも全体として違和感なく煉瓦積
み風とすることができる。また、板材(P) の横長孔(5)
は、施工時の左右方向への各板材(P) の移動調整および
施工後の気温の変化に伴う板材(P) の膨脹・収縮への対
応を可能とする。
【0017】この他、上記左右に隣合う装飾用板材(P)
の一側にある凹凸状部(7a)(7b)同志を嵌め合わせること
により、両装飾用板材(P) の上下方向のずれが防止さ
れ、壁面への装飾用板材(P) の安定的な取付けが可能と
なる。
の一側にある凹凸状部(7a)(7b)同志を嵌め合わせること
により、両装飾用板材(P) の上下方向のずれが防止さ
れ、壁面への装飾用板材(P) の安定的な取付けが可能と
なる。
【0018】図11に示すように、家屋の壁面角部にお
いて、その両側に位置する装飾用板材(P) の凹凸状部(7
a)(7b)のうち、その各凸部を切除して側縁を直線状とす
る。壁面角部には図12〜図14に示す角部用装飾材
(C) が上下に連結状に取付けられている。角部用装飾材
(C) の上端部には、上位の角部用装飾材(C) の下部に嵌
込むための嵌込部(11)が形成されている。
いて、その両側に位置する装飾用板材(P) の凹凸状部(7
a)(7b)のうち、その各凸部を切除して側縁を直線状とす
る。壁面角部には図12〜図14に示す角部用装飾材
(C) が上下に連結状に取付けられている。角部用装飾材
(C) の上端部には、上位の角部用装飾材(C) の下部に嵌
込むための嵌込部(11)が形成されている。
【0019】角部用装飾材(C) は、横断面略L字形であ
って、両側に連結用凹所(12)が設けられていると共にそ
の後壁部(12b) に縦長孔(13)が一定間隔で形成されてお
り、上記装飾用板材(P) と同様に、煉瓦風突出部(14)と
目地風部(15)からなり、その製造方法も上記装飾用板材
(P) と同じである。そして、この角部用装飾材(C) を家
屋の角部に当接させて両側の縦長孔(13)から釘を壁面に
打ち込んで固定した上、両側の連結用凹所(12)内に上記
側縁が直線状とした隣合う装飾用板材(P) を嵌め入れて
連結するものである。なお、連結用凹所(12)の表側の前
壁部(12a) は形成しないこともある。
って、両側に連結用凹所(12)が設けられていると共にそ
の後壁部(12b) に縦長孔(13)が一定間隔で形成されてお
り、上記装飾用板材(P) と同様に、煉瓦風突出部(14)と
目地風部(15)からなり、その製造方法も上記装飾用板材
(P) と同じである。そして、この角部用装飾材(C) を家
屋の角部に当接させて両側の縦長孔(13)から釘を壁面に
打ち込んで固定した上、両側の連結用凹所(12)内に上記
側縁が直線状とした隣合う装飾用板材(P) を嵌め入れて
連結するものである。なお、連結用凹所(12)の表側の前
壁部(12a) は形成しないこともある。
【0020】図11に示すように、上記装飾用板材(P)
および角部用装飾材(C) の上側の壁面には、図15〜図
17に示した帯状の上部用装飾材(U) が固定される。こ
の上部用装飾材(U) は、上述の装飾用板材(P) と同様に
上縁部に複数の横長孔(16)が一定間隔で形成されている
と共に下縁部には複数の受部構成用突起(17)が形成され
ており、上記装飾用板材(P) と同様に目地風部(A) と煉
瓦風部(B) とからなり、その製造方法も上記装飾用板材
(P) と同じである。
および角部用装飾材(C) の上側の壁面には、図15〜図
17に示した帯状の上部用装飾材(U) が固定される。こ
の上部用装飾材(U) は、上述の装飾用板材(P) と同様に
上縁部に複数の横長孔(16)が一定間隔で形成されている
と共に下縁部には複数の受部構成用突起(17)が形成され
ており、上記装飾用板材(P) と同様に目地風部(A) と煉
瓦風部(B) とからなり、その製造方法も上記装飾用板材
(P) と同じである。
【0021】上部用装飾材(U) は、その裏面下縁部の受
部構成用突起(17)により構成された受部(R) の溝(17a)
で下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) が受けられるよう
に降下させ、この状態で当該上部用装飾材の上縁部の各
縦長孔(16)から壁面に釘を打ち込んで固定するものであ
る。図16及び図17において、(18)は上記上部用装飾
材(U) の各受部構成用突起(17)の中間に突出する棒状部
であって、上部用装飾材の受部(R) に装飾用板材(P) の
上縁部(4) が所定幅だけ嵌込まれると同時に該装飾用板
材の上縁部(4) と当接するものである。
部構成用突起(17)により構成された受部(R) の溝(17a)
で下位の装飾用板材(P) の上縁部(4) が受けられるよう
に降下させ、この状態で当該上部用装飾材の上縁部の各
縦長孔(16)から壁面に釘を打ち込んで固定するものであ
る。図16及び図17において、(18)は上記上部用装飾
材(U) の各受部構成用突起(17)の中間に突出する棒状部
であって、上部用装飾材の受部(R) に装飾用板材(P) の
上縁部(4) が所定幅だけ嵌込まれると同時に該装飾用板
材の上縁部(4) と当接するものである。
【0022】実施例2 図18〜図24は石積み風の装飾用板材とした場合の実
施例を示し、縦横の凹溝(31)の間隔が不規則なものとさ
れている一方、これら凹溝(31)に隣接する略方形状の突
出部(32)が石風となされている。また、上縁部に横長孔
(33)、下縁部に受部構成用突起(34)、左右縁部に凹凸状
部(35a)(35b)、および右側の凹凸状部(35a) に嵌合溝(3
6)、左側の凹凸状部(35b) に側縁部(37)、をそれぞれ設
けることは上記煉瓦積み風の場合と同様である。また、
製造方法も上記煉瓦積み風の場合と同様であるが、石積
み風とするために、突出部の塗料を青白色とするもので
ある。
施例を示し、縦横の凹溝(31)の間隔が不規則なものとさ
れている一方、これら凹溝(31)に隣接する略方形状の突
出部(32)が石風となされている。また、上縁部に横長孔
(33)、下縁部に受部構成用突起(34)、左右縁部に凹凸状
部(35a)(35b)、および右側の凹凸状部(35a) に嵌合溝(3
6)、左側の凹凸状部(35b) に側縁部(37)、をそれぞれ設
けることは上記煉瓦積み風の場合と同様である。また、
製造方法も上記煉瓦積み風の場合と同様であるが、石積
み風とするために、突出部の塗料を青白色とするもので
ある。
【0023】この他、上記実施例の方法により得られた
建築用装飾板材は、上述した家屋の改装の場合に限ら
ず、新築の家屋の外装又は内装にも使用することができ
る。
建築用装飾板材は、上述した家屋の改装の場合に限ら
ず、新築の家屋の外装又は内装にも使用することができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、一体成形に
より、板状本体に縦横の凹溝、略方形状の突出部、上縁
部、横長孔、受部構成用突起、凹凸状部、嵌合溝および
側縁部が同時に形成されるので、板状本体が連続的に多
数得られる。そして、この板状本体の表側面にマスクに
より、凹溝用塗料と突出部用塗料がそれぞれ所定箇所に
塗布されるので、塗装後の板状本体は、凹溝に凹溝用塗
料が、また突出部に突出部用塗料がそれぞれ正確に付着
される結果、実際の煉瓦積みまたは石積みの外観に酷似
した煉瓦積み風または石積み風の建築用装飾板材が得ら
れるものである。
より、板状本体に縦横の凹溝、略方形状の突出部、上縁
部、横長孔、受部構成用突起、凹凸状部、嵌合溝および
側縁部が同時に形成されるので、板状本体が連続的に多
数得られる。そして、この板状本体の表側面にマスクに
より、凹溝用塗料と突出部用塗料がそれぞれ所定箇所に
塗布されるので、塗装後の板状本体は、凹溝に凹溝用塗
料が、また突出部に突出部用塗料がそれぞれ正確に付着
される結果、実際の煉瓦積みまたは石積みの外観に酷似
した煉瓦積み風または石積み風の建築用装飾板材が得ら
れるものである。
【0025】また、この建築用装飾板材を使用すれば、
従来の煉瓦積みまたは石積みの場合における運搬や取扱
いの問題、或いは施工の煩雑さや費用の高額化の問題が
一挙に解消される。
従来の煉瓦積みまたは石積みの場合における運搬や取扱
いの問題、或いは施工の煩雑さや費用の高額化の問題が
一挙に解消される。
【0026】この他、本発明の製造方法により得られた
建築用装飾板材は、既設の家の汚れた外壁面に必要数を
固定することにより、簡単に外壁の補修が行える。
建築用装飾板材は、既設の家の汚れた外壁面に必要数を
固定することにより、簡単に外壁の補修が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一体成形後の板状本体の正面図
である。
である。
【図2】本発明における凹溝用塗料の吹付け後の正面図
である。
である。
【図3】本発明における板状本体(10)の凹溝部分のマス
ク状態を示す正面図である。
ク状態を示す正面図である。
【図4】マスク後における突出部用塗料の吹付け塗装状
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図5】本発明の製造方法によって製造された煉瓦積み
風装飾板材の正面図である。
風装飾板材の正面図である。
【図6】同じく背面図である。
【図7】煉瓦積み風装飾板材の受部構成用突起(6) の拡
大側面図である。
大側面図である。
【図8】同じく拡大背面図である。
【図9】煉瓦積み風装飾板材の上角部の拡大背面図であ
る。
る。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【図11】煉瓦積み風装飾板材の使用例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図12】角部用装飾材の正面図である。
【図13】図12におけるXIII−XIII線断面図である。
【図14】角部用装飾材の連結状態を示す側面図であ
る。
る。
【図15】上部用装飾材の正面図である。
【図16】同じく背面図である。
【図17】図16におけるXVII−XVII線断面図である。
【図18】本発明の製造方法により製造された石積み風
装飾板材の正面図である。
装飾板材の正面図である。
【図19】同じく背面図である。
【図20】石積み風装飾板材の受部構成用突起の拡大背
面図である。
面図である。
【図21】図21におけるXXI −XXI 線断面図である。
【図22】石積み風装飾板材の右側縁部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図23】石積み風装飾板材の上縁部の拡大背面図であ
る。
る。
【図24】石積み風装飾板材の上縁部の断面図である。
(1) 縦凹溝 (2) 横凹溝 (3) 略方形状の突出部 (4) 上縁部 (5) 横長孔 (6) 受部構成用突起 (7a)(7b) 凹凸状部 (8) 嵌合溝 (9) 側縁部 (10) 板状本体
Claims (1)
- 【請求項1】 互いにつながっている複数の縦凹溝(1)
および横凹溝(2) と、これら凹溝(1) (2) に隣接して略
方形状に突出する突出部(3) と、上部の各縦凹溝(1) と
つながっている上縁部(4) と、上縁部(4) の所定箇所に
存する複数の横長孔(5) と、下縁部寄りの裏面に突出す
る側面からみて略逆倒L字形の複数の受部構成用突起
(6) と、互いに左右に隣合う装飾板材同志を嵌合可能と
する両側の凹凸状部(7a)(7b)と、両側のうちいずれか一
側の凹凸状部の端面に存する嵌合溝(8) と、他側の凹凸
状部に達する横凹溝(2) とつながっている側縁部(9) を
有する合成樹脂製の板状本体(10)を一体成形し、板状本
体(10)の表側全面を凹溝用塗料で塗装した後、縦横のす
べての凹溝(1) (2) および上縁部(4) および側縁部(9)
をマスク(M) で覆い、板状本体(10)の表側全面を突出部
用塗料で塗装し、次にマスク(M) を除いて遠赤外線によ
り全塗料を焼付け、目地風部と、煉瓦風部または石風部
となすことを特徴とする建築用装飾板材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1120194A JPH07217059A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 建築用装飾板材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1120194A JPH07217059A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 建築用装飾板材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07217059A true JPH07217059A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11771424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1120194A Pending JPH07217059A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 建築用装飾板材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07217059A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2477587A (en) * | 2010-07-28 | 2011-08-10 | Architectural Facades And Soffit Systems Ltd | Cladding panels made to resemble tiling |
JP2014058855A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | サイディング材 |
KR101629107B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2016-06-21 | 장선옥 | 건축용 장식 패널 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP1120194A patent/JPH07217059A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2477587A (en) * | 2010-07-28 | 2011-08-10 | Architectural Facades And Soffit Systems Ltd | Cladding panels made to resemble tiling |
JP2014058855A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | サイディング材 |
KR101629107B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2016-06-21 | 장선옥 | 건축용 장식 패널 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021224 |