JPH04230086A - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

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JPH04230086A
JPH04230086A JP41721790A JP41721790A JPH04230086A JP H04230086 A JPH04230086 A JP H04230086A JP 41721790 A JP41721790 A JP 41721790A JP 41721790 A JP41721790 A JP 41721790A JP H04230086 A JPH04230086 A JP H04230086A
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JP
Japan
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current
semiconductor laser
light
resistor
point
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Application number
JP41721790A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishida
雅章 石田
Hidetoshi Ema
秀利 江間
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタ,光ディ
スク装置,光通信装置等で光源として用いられる半導体
レーザの光出力を制御する半導体レーザ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは極めて小型であって、か
つ駆動電流により高速に直接変調を行うことができるの
で、近年、光ディスク装置、レーザプリンタ等の光源と
して広く使用されている。この半導体レーザの駆動電流
・光出力特性は温度により著しく変化し、これは半導体
レーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合に問
題となる。この問題を解決して半導体レーザの利点を活
かすために様々な半導体レーザ制御装置、所謂APC(
Automatic Power Control)回
路が提案されている。 このAPC回路は大きく分けて次の3つの方式に分類で
きる。
【0003】(1)半導体レーザの光出力を受光素子に
より検知し、この受光素子に発生する受光信号電流(半
導体レーザの光出力に比例した電流)に比例する信号と
、発光レベル指令信号とが等しくなるように常時、半導
体レーザの順方向電流を制御する光・電気負帰還ループ
により、半導体レーザの光出力を所望の値に制御する方
式。 (2)パワー設定期間には半導体レーザの光出力を受光
素子により検知してこの受光素子に発生する受光信号電
流(半導体レーザの光出力に比例した電流)に比例する
信号と、発光レベル指令信号とが等しくなるように半導
体レーザの順方向電流を制御し、パワー設定期間外には
パワー設定期間で設定した半導体レーザの順方向電流の
値を保持することによって半導体レーザの光出力を所望
の値に制御し、さらにパワー設定期間外に半導体レーザ
の順方向電流を情報で変調することにより半導体レーザ
の光出力に情報を載せる方式。 (3)半導体レーザの温度を測定し、その測定した温度
によって半導体レーザの順方向電流を制御したり、また
は半導体レーザの温度を一定になるように制御したりし
て半導体レーザの光出力を所望の値に制御する方式。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の方式は、
半導体レーザの光出力を検知して所望の値になるように
常時、制御しているので、上記(2),(3)の方式に
比べて確かに望ましい方式であり、半導体レーザの光出
力制御を高速,高精度,高分解能で安定に行える。しか
し、発光レベル指令信号と半導体レーザの光出力との関
係を設定する際、その設定値により光・電気負帰還ルー
プにおける開ループの交叉周波数が変動して光・電気負
帰還ループの制御速度が不安定になる欠点がある。本発
明は上記欠点を改善し、回路の集積化などを考慮した高
速,高精度,高分解能で光・電気負帰還ループの制御速
度が安定である半導体レーザ制御装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1の発明は、半導体レーザの光出力を受光部に
より検知してこの受光部より得られる受光信号電流に比
例した電流と発光レベル指令信号電流とが等しくなるよ
うに前記半導体レーザの順方向電流を制御する光・電気
負帰還ループを有する半導体レーザ制御装置において、
前記光・電気負帰還ループは、前記発光レベル指令信号
電流が入力され低インピーダンスである電流加算点と、
この電流加算点からインピーダンス変換器を通して電流
が入力され出力電流を前記半導体レーザに順方向電流と
して出力する電流増幅器と、可変抵抗を用いて構成され
前記受光信号電流を2つに分流して一方を前記電流加算
点に入力させるとともに、もう一方を抵抗を介して基準
電圧点に入力させて前記電流加算点と前記基準電圧点と
が同電位になるように制御する電流減衰手段とを備えた
ものであり、
【0006】請求項2の発明は、半導体レーザの光出力
を受光部により検知してこの受光部より得られる受光信
号電流に比例した電流と発光レベル指令信号電流とが等
しくなるように前記半導体レーザの順方向電流を制御す
る光・電気負帰還ループを有する半導体レーザ制御装置
において、前記光・電気負帰還ループは、前記発光レベ
ル指令信号電流が入力され低インピーダンスである電流
加算点と、この電流加算点から第1のインピーダンス変
換器を通して電流が入力され出力電流を前記半導体レー
ザに順方向電流として出力する電流増幅器と、前記受光
信号電流が入力される第2のインピーダンス変換器と、
可変抵抗を用いて構成され前記第2のインピーダンス変
換器の出力電流を2つに分流して一方を前記電流加算点
に入力させるとともに、もう一方を抵抗を介して前記基
準電圧点に入力させて前記電流加算点と前記基準電圧点
とが同電位になるように制御する電流減衰手段とを備え
たものであり、
【0007】請求項3の発明は、半導体レーザの光出力
を受光部により検知してこの受光部より得られる受光信
号電流に比例した電流と発光レベル指令信号電流とが等
しくなるように前記半導体レーザの順方向電流を制御す
る光・電気負帰還ループを有する半導体レーザ制御装置
において、前記光・電気負帰還ループは、前記発光レベ
ル指令信号電流が入力され低インピーダンスである電流
加算点と、この電流加算点からインピーダンス変換器を
通して電流が入力され出力電流を前記半導体レーザに順
方向電流として出力する電流増幅器と、前記受光信号電
流が入力される演算増幅器,この演算増幅器の出力側と
前記電流加算点との間に設けられた第1の抵抗または可
変抵抗,および前記演算増幅器の出力側と入力側との間
に設けられた第2の抵抗または可変抵抗を有する可変電
流増幅器とを備えたものであり、
【0008】請求項4の発明は、半導体レーザの光出力
を受光部により検知してこの受光部より得られる受光信
号電流に比例した電流と発光レベル指令信号電流とが等
しくなるように前記半導体レーザの順方向電流を制御す
る光・電気負帰還ループを有する半導体レーザ制御装置
において、前記光・電気負帰還ループは、前記発光レベ
ル指令信号電流が入力され低インピーダンスである電流
加算点と、この電流加算点からインピーダンス変換器を
通して電流が入力され出力電流を前記半導体レーザに順
方向電流として出力する電流増幅器と、前記受光信号電
流がベースに入力される第1のトランジスタ,この第1
のトランジスタのエミッタに接続される第1の電流源,
この第1の電流源がエミッタに接続されベースが前記電
流加算点と同電位となる基準電圧点に接続される第2の
トランジスタ,前記第1のトランジスタのコレクタに接
続される第2の電流源,ベースが前記第1のトランジス
タのコレクタに接続されエミッタが第1の抵抗または可
変抵抗を介して前記第1のトランジスタのベースに接続
される第3のトランジスタ,この第3のトランジスタの
エミッタに接続される第3の電流源,前記第3のトラン
ジスタのエミッタと前記電流加算点との間に接続される
第2の抵抗または可変抵抗を有する可変電流増幅器とを
備えたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、発光レベル指令信号電流
が電流加算点に入力されてインピーダンス変換器を通し
て電流増幅器により増幅され、半導体レーザに順方向電
流として出力される。この半導体レーザの光出力が受光
部により検知され、受光部より得られる受光信号電流が
電流減衰手段により2つに分流されてその一方が電流加
算点に入力されるとともに、もう一方が抵抗を介して基
準電圧点に入力されて電流加算点と基準電圧点とが同電
位になるように制御される。
【0010】請求項2の発明では、発光レベル指令信号
電流が電流加算点に入力されて第1のインピーダンス変
換器を通して電流増幅器により増幅され、半導体レーザ
に順方向電流として出力される。この半導体レーザの光
出力が受光部により検知され、受光部より得られる受光
信号電流が第2のインピーダンス変換器を通って電流減
衰手段により2つに分流されてその一方が電流加算点に
入力されるとともに、もう一方が抵抗を介して基準電圧
点に入力されて電流加算点と基準電圧点とが同電位にな
るように制御される。
【0011】請求項3の発明では、発光レベル指令信号
電流が電流加算点に入力されてインピーダンス変換器を
通して電流増幅器により増幅され、半導体レーザに順方
向電流として出力される。この半導体レーザの光出力が
受光部により検知され、受光部より得られる受光信号電
流が演算増幅器,第1の抵抗または可変抵抗および第2
の抵抗または可変抵抗を有する可変電流増幅器を介して
電流加算点に入力される。
【0012】請求項4の発明では、発光レベル指令信号
電流が電流加算点に入力されてインピーダンス変換器を
通して電流増幅器により増幅され、半導体レーザに順方
向電流として出力される。この半導体レーザの光出力が
受光部により検知され、受光部より得られる受光信号電
流が第1のトランジスタ,第1の電流源,第2のトラン
ジスタ,第2の電流源,第3のトランジスタ,第3の電
流源,第2の抵抗または可変抵抗を有する可変電流増幅
器を介して電流加算点に入力される。
【0013】
【実施例】図1は請求項1の発明の一実施例を示す。図
中、1は直流電源、2はバイポーラトランジスタ、3は
電流源、4は抵抗、5は可変抵抗、6は直流電源、7は
バイポーラトランジスタ、8,9は電流源、10は発光
レベル指令信号電流を供給する電流源、11は反転電流
増幅器、12はレーザダイオードからなる被制御半導体
レーザ、13は受光素子であり、これらは光・電気負帰
還ループを構成している。
【0014】バイポーラトランジスタ7は電流源8,9
によりバイアス電流が流され、バイポーラトランジスタ
7のエミッタは低インピーダンスの電流加算点として、
発光レベル指令信号電流を電流源10より吸い込む。こ
の電流加算点の電流変化がバイポーラトランジスタ7に
より高インピーダンスにインピーダンス変換され、反転
電流増幅器11に入力される。反転電流増幅器11は入
力電流を反転増幅して半導体レーザ12に順方向電流と
して出力し、半導体レーザ12が発光する。半導体レー
ザ12の光出力は受光素子13により検知され、この受
光素子13から得られる受光信号電流が可変抵抗5及び
抵抗4により分流されてその一方が可変抵抗5を介して
バイポーラトランジスタ7のエミッタに帰還されるとと
もに、もう一方が可変抵抗5及び抵抗4を介してバイポ
ーラトランジスタ2のエミッタに流れる。つまり、受光
素子13から得られる受光信号電流は可変抵抗5等によ
り構成された電流減衰器により減衰されてバイポーラト
ランジスタ7のエミッタに流れる。バイポーラトランジ
スタ2,7のエミッタにはそれぞれ直流電源1,6から
直流電位が与えられるが、直流電源1,6はバイポーラ
トランジスタ7のエミッタ電位とバイポーラトランジス
タ2のエミッタ電位とが同電位となるように設定される
。バイポーラトランジスタ2は直流電源1からエミッタ
に直流電位が与えられて電流源3によりバイアス電流が
流され、エミッタ電位が基準電位となる。このように構
成された本実施例において、発光レベル指令信号電流が
I0のときに半導体レーザ12の光出力が所望の値P0
になるように可変抵抗5等により構成された電流減衰器
の電流減衰係数kを調整すると、自動的に光・電気負帰
還ループの交叉周波数f0が所望の値となる。この点に
ついて以下に詳しく説明する。
【0015】この実施例においては、系(光・電気負帰
還ループ)の開ループゲインAは A=G・η・α・S・k と表わすことができる。但し、この式中の各文字の意味
は次の通りである。 G:反転電流増幅部のゲイン η:半導体レーザ12の微分量子効率 α:受光素子13と半導体レーザ12との結合係数S:
受光素子13の受光放射感度 k:可変抵抗5等により構成された電流減衰器の電流減
衰係数である。 上記式を見るとわかるように、一般に系の開ループゲイ
ンAは半導体レーザ12の微分量子効率ηや受光素子1
3と半導体レーザ12との結合係数α、受光素子13の
受光放射感度Sなどのバラツキの影響を受けてしまう。 また、反転電流増幅部の利得Gは、近似的に、G=1/
jωCR と表わせられる。ここで、ωは角周波数、CRは反転電
流増幅器11の特性によって決まる定数である。また、
受光信号電流iは半導体レーザ12の光出力P0、受光
素子13と半導体レーザ12との結合係数α、受光素子
13の受光放射感度Sを用いて i=P0・α・S と表わせられ、また、発光レベル指令信号電流I0は、
I0=k・i であるので、半導体レーザ12の光出力P0はP0=I
0/k・α・S となる。また、光・電気負帰還ループの交叉周波数f0
はA=1となる周波数であるので、 f0=η・α・S・k/2πCR となる。ここで、受光素子13と半導体レーザ12との
結合係数α、受光素子13の受光放射感度Sに関しては
、バラツキは素子固有のものであり、動作状態では定数
とみなせるので、上記2つの式を見るとわかるように受
光素子13と半導体レーザ12との結合係数αや受光素
子13の受光放射感度Sがばらついたとしても、所定の
発光レベル指令信号電流I0に対して所望の光出力P0
が得られるように可変抵抗5により電流減衰係数kを調
整してやると、 k・α・S=const(一定値) となり、自動的に光・電気負帰還ループの交叉周波数f
0を所望の値に設定できることがわかる。
【0016】次に、この実施例において可変抵抗5等に
より構成される電流減衰器での電流の分流について、動
作とその効果の説明をする。まず、抵抗4が無い場合に
ついて考える。この場合、バイポーラトランジスタ7と
バイポーラトランジスタ2は同一特性であるとし、バイ
ポーラトランジスタ7とバイポーラトランジスタ2に同
じバイアス電流を流し、直流電源6の電位と直流電源1
の電位とが同電位であるとすると、バイポーラトランジ
スタ7とバイポーラトランジスタ2の各エミッタは同電
位となる。また、可変抵抗5の抵抗値を、R2:受光素
子13とバイポーラトランジスタ2のエミッタとの間の
抵抗 R7:受光素子13とバイポーラトランジスタ7のエミ
ッタとの間の抵抗 R0:R2+R7 とし、バイポーラトランジスタ2のエミッタ抵抗をRe
2,バイポーラトランジスタ7のエミッタ抵抗をRe7
とすると、バイポーラトランジスタ7のエミッタ、つま
り電流加算点にフィードバックされる電流ifは近似的
に、 if=(R2+Re2)i/(R0+Re2+Re7)
=k・iとなり、可変抵抗5の抵抗値を変化させること
で上記のように光・電気負帰還ループの交叉周波数f0
を所望の値に設定できることがわかる。しかしながら、
上式にはバイポーラトランジスタ2,7のエミッタ抵抗
Re(Re2,Re7)が含まれているが、このエミッ
タ抵抗Reは一般に、 Re=k’・T/q・Ie k’:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷 Ie:エミッタ電流 と表されるので、温度によって変化してしまう。例えば
、動作温度を0℃〜60℃とすると、エミッタ抵抗Re
は10%程度変動する。つまり、上式をみてワーストケ
ースを考える(R0≧Re2,Re7とする)と、if
が最小の場合には電流の減衰係数kが±10%程度変動
してしまう。また、電流加算点に帰還されない電流はバ
イポーラトランジスタ2のエミッタに流れ込むが、この
際、バイポーラトランジスタ2を流れるエミッタ電流が
変動する。このエミッタ電流の変動は上式をみるとわか
るようにエミッタ抵抗Reの変動となり、電流加算点に
帰還される電流のリニアリティが悪化してしまう。これ
らIfの変動はそのまま半導体レーザ12の光出力P0
の変動となるので、この構成では高精度に半導体レーザ
12を制御しているとは言えない。
【0017】そこで、この実施例では可変抵抗5とバイ
ポーラトランジスタ2のエミッタとの間に固定抵抗4を
入れたものであり、高精度に電流の減衰係数kを設定で
きる。この実施例では抵抗4の値をR4とすると、  
If=(R2+R4+Re2)i/(R0+R4+Re
2+Re7)=k・iとなり、例えば、R4の値をT=
30℃におけるRe2の値とすれば、電流の減数係数k
の変動は±5%程度に抑制できる。ただし、この方法で
は抵抗4の値R4を大きくすればするほどkの可変範囲
が狭くなる。次に、kの可変範囲を抵抗4が無い場合と
ほぼ同じにして、さらに高精度にkを設定したい場合の
動作について説明する。 まず、バイポーラトランジスタ2のエミッタ抵抗Re2
を      Re2=Re7’/10(Re7’:T
=30℃におけるRe7の値)のように設定する。これ
は、例えばバイポーラトランジスタ7と同一特性を持つ
トランジスタを10個並列に接続したものをバイポーラ
トランジスタ2とするか、またはIC化を考える場合に
はバイポーラトランジスタ7のエミッタ面積の10倍の
エミッタ面積を持つトランジスタをバイポーラトランジ
スタ2とし、バイポーラトランジスタ7に流すバイアス
電流の10倍の電流をバイポーラトランジスタ2に流し
、直流電源1と直流電源6とを同電位とする等で実現で
きる。また、抵抗4の値を9Re7’/10のように設
定すると、   if=(R2+9Re7’/10+Re2)i/(
R0+9Re7’/10+Re2+Re7) となり、Re2が±10%程度変動してもifの変動を
±1%程度に抑制することが可能である。また、電流加
算点に帰還される電流のリニアリティについても同様に
、バイポーラトランジスタ2に流すバイアス電流が大き
くなる程Re2の変動自体も小さくなり、さらに抵抗4
を介しているので、その変動がifに与える影響も1/
10程度に抑制することができる。
【0018】図2は請求項1の発明の他の実施例を示す
。この実施例は上記実施例において、電流源14、電界
効果トランジスタ15、定電圧ダイオード16、コンデ
ンサ17、バイポーラトランジスタ18、定電圧ダイオ
ード19及び抵抗20により上記反転電流増幅器11を
構成したものであり、上記実施例と同一部分には同一符
号が付してある。電界効果トランジスタ15は電流源1
4によりバイアス電流が流され、バイポーラトランジス
タ7のコレクタ出力が電界効果トランジスタ15のゲー
トに入力される。この電界効果トランジスタ15のドレ
イン出力はバイポーラトランジスタ18のベースに入力
され、バイポーラトランジスタ18のエミッタ電流が抵
抗20により電圧に変換されてコンデンサ17を介して
電界効果トランジスタ15のゲートに帰還される。そし
て、バイポーラトランジスタ18のコレクタ出力が半導
体レーザ12に順方向電流として流される。先に述べた
反転電流増幅器の特性により決まる定数CRはCがコン
デンサ17の容量で、Rが抵抗20の抵抗値となり、こ
れらの値を決定することで系の交叉周波数を設定できる
【0019】以上のように請求項1の発明の実施例によ
れば、光・電気負帰還ループは、発光レベル指令信号電
流が入力され低インピーダンスの電流加算点となるバイ
ポーラトランジスタ7のエミッタと、この電流加算点か
らバイポーラトランジスタ7よりなるインピーダンス変
換器を通して電流が入力され出力電流を半導体レーザ1
2に順方向電流として出力する電流増幅器と、可変抵抗
5を用いて構成され受光信号電流を2つに分流して一方
を電流加算点に入力させるとともに、もう一方を抵抗4
を介して基準電圧点となるバイポーラトランジスタ2の
エミッタに入力させて電流加算点と基準電圧点とが同電
位になるように制御する電流減衰手段とを備えたので、
電流加算点に帰還される電流の変動を抑制でき、かつそ
のリニアリティを改善でき、さらに簡便かつ高精度に半
導体レーザの光出力を所望の値に設定できてこの設定で
自動的に系の交叉周波数を一定となるように設定できる
高速・高精度・高分解能な半導体レーザ制御装置を実現
できる。
【0020】図3は請求項2の発明の一実施例を示す。 この実施例は図1の実施例において、電流源21、直流
電源22、バイポーラトランジスタ23、電流源24か
らなる回路を受光素子13と可変抵抗5との間に設けた
ものであり、図1と同一部分には同一符号が付してある
。バイポーラトランジスタ23は直流電源22によりベ
ース電位が与えられて電流源21,24によりバイアス
電流が流され、受光素子13から得られる受光信号電流
がバイポーラトランジスタ23によりインピータンス変
換された後に可変抵抗5及び抵抗4により分流される。 インピータンス変換器としてバイポーラトランジスタ2
3を用いた場合の効果について以下に説明する。
【0021】インピータンス変換器であるベース接地の
バイポーラトランジスタ23がある場合でも、上記実施
例と同様に、バイポーラトランジスタ7のエミッタ、つ
まり電位加算点にフィードバックされる電流ifは近似
的に、 if=(R2+Re2)i/(R0+Re2+Re7)
=k・iとなり、可変抵抗5の抵抗値を変化させること
で上記のように光・電気負帰還ループの交叉周波数f0
を所望の値に設定できることがわかる。ifの設定範囲
を広く取り、かつ誤差電流を低減するためには可変抵抗
5の総抵抗値R0をバイポーラトランジスタ7のエミッ
タ抵抗Re7,バイポーラトランジスタ2のエミッタ抵
抗Re2より十分に大きくする必要がある。例えば、R
0=10・Re2’(Re2’:30℃におけるRe2
の値)とすると、 if=(R2+Re2)i/(10・Re2’+Re2
+Re7)であるので、ifの設定範囲は約10倍(0
.083i〜0.91i)となる。また、上式の分子の
値が温度により変化しないと仮定すれば、上式の分母の
温度による変動は±2%となり、R0を大きくすればす
るほどifの温度による変動を小さくし、かつifの設
定範囲を広くとることができる。ところが、一般に受光
素子は端子間容量を持っており、この容量と電流入力部
分のインピーダンスとでローパスフィルタを形成する。 インピーダンス変換器のバイポーラトランジスタ23を
用いない場合は、電流入力部分のインピーダンスはおお
よそR0とみなすことができるので、例えば、受光素子
13の端子間容量を10PF、R0を500Ωとすると
、上記ローパスフィルタの高域遮断周波数fhは fh=1/2πCR0 ≒32MHZ となる。仮りに、この光・電気負帰還ループの交叉周波
数を50MHZに設定する場合、R0を500Ω程度に
設定できない。
【0022】本実施例のように、インピーダンス変換器
のバイポーラトランジスタ23を介して帰還をかける場
合、ベース接地であるバイポーラトランジスタ23のエ
ミッタの入力インピーダンスは近似的にReであり、こ
のバイポーラトランジスタ23に1mAのバイアス電流
を流すとすると、 Re≒26Ω であるので、ローパスフィルタの高域遮断周波数fhは
fh=1/2πCR0 ≒612MHZ となり、50MHZ付近での影響はほとんど無い。また
、インピーダンス変換器のバイポーラトランジスタ23
を介して帰還をかけるので、可変抵抗5にかかる容量は
せいぜい電流源21とバイポーラトランジスタ23のコ
レクタ容量である2PF程度であり、インピーダンス変
換器を介さないで帰還をかける場合に比べて約5倍の抵
抗値を持った可変抵抗5を用いることができ、よりif
の温度による変動を小さくし、かつifの設定範囲を広
くとる構成が可能となる。また、エミッタ抵抗を十分に
小さくする、つまりバイポーラトランジスタ2,7に十
分に大きなバイアス電流を流せば上記誤差電流等の変動
を小さくすることは可能であるが、大きなバイアス電流
を流すことは消費電力の増大をまねき、かつバイポーラ
トランジスタ7にバイアス電流を流す電流源8,9の電
流のアンバランスが生じ、バイアス調整部が必要になる
。例えば、抵抗の比精度が±2%である場合、電流源8
,9の電流のアンバランスは4%であり、仮りにこのバ
イアス電流を5mAに設定すると、バイアス電流のバラ
ツキは200μAとなる。一般に受光信号電流が数百μ
Aであることを考慮すると、このバラツキは無視できな
い。本実施例では可変抵抗5の抵抗値を上記のように大
きくすることができるので、相対的にエミッタ抵抗Re
を大きくすることができ、バイアス調整部が不要になり
、より簡単な構成で高精度な半導体レーザ制御装置を実
現できる。
【0023】以上のように請求項2の実施例によれば、
光・電気負帰還ループは、発光レベル指令信号電流が入
力され低インピーダンスの電流加算点となるバイポーラ
トランジスタ7のエミッタと、この電流加算点からバイ
ポーラトランジスタ7よりなる第1のインピーダンス変
換器を通して電流が入力され出力電流を半導体レーザ1
2に順方向電流として出力する電流増幅器11と、受光
信号電流が入力されるバイポーラトランジスタ23より
なる第2のインピーダンス変換器と、可変抵抗5を用い
て構成され第2のインピーダンス変換器の出力電流を2
つに分流して一方を電流加算点に入力させるとともに、
もう一方を抵抗4を介して基準電圧点となるバイポーラ
トランジスタ2のエミッタに入力させて電流加算点と基
準電圧点とが同電位になるように制御する電流減衰手段
とを備えたので、電流加算点に帰還される電流の変動を
抑制でき、かつそのリニアリティを改善でき、さらに簡
便,高精度かつ広範囲に半導体レーザの光出力を所望の
値に設定できてこの設定で自動的に系の交叉周波数を一
定となるように設定できる高速・高精度・高分解能な半
導体レーザ制御装置をバイアス調整等が不要な簡単な回
路構成で実現できる。
【0024】図4は請求項3の発明の一実施例を示す。 図中、31は受光素子、32は抵抗、33は演算増幅器
、34は直流電源、35は可変抵抗、36はインピーダ
ンス変換器、37は電流増幅器、38はレーザダイオー
ドからなる被制御半導体レーザ、39は発光レベル指令
信号電流を供給する電流源である。抵抗32,演算増幅
器33,可変抵抗35は可変電流増幅器を構成し、抵抗
32が演算増幅器33の出力端子とマイナス入力端子と
の間に接続されて可変抵抗35が演算増幅器33の出力
端子と電流加算点Aとの間に接続される。この実施例に
おいては、発光レベル指令信号電流が電流源39から低
インピーダンスの電流加算点Aに入力され、インピーダ
ンス変換器36を介して高インピーダンスとされた後に
、電流増幅器37により増幅され、半導体レーザ38に
順方向電流として供給されて半導体レーザ38が発光す
る。この半導体レーザ38の光出力は受光素子31によ
り検知され、受光素子31より得られる受光信号電流が
演算増幅器33のマイナス入力端子に入力される。演算
増幅器33は直流電源34から電位加算点Aと同電位で
ある基準電位がプラス入力端子に入力され、受光素子3
1より得られる受光信号電流が0の場合、演算増幅器3
3のプラス入力端子に入力される基準電位、電流加算点
Aの電位、受光素子31のアノード電位、演算増幅器3
3の出力端子はすべて同電位となる。受光素子31より
得られる受光信号電流がiの場合、この電流iはすべて
抵抗32に流れてその両端間で電圧降下をおこす。直流
電源34から演算増幅器33のプラス入力端子に入力さ
れる基準電位をv0、抵抗32の抵抗値をR32とする
と、受光素子31のアノード電位もv0であり、よって
演算増幅器33の出力端子電圧vは、 V=v0−i・R32 となり、受光信号電流iが電圧に変換される。また、演
算増幅器33の出力端子電圧vが変動すると、可変抵抗
35に電流が演算増幅器33の出力端子方向に流れ、そ
の電流をi’、可変抵抗35の抵抗値をR35とすると
、i’=(v0−V)/R35=i・R32/R35と
なる。つまり、受光信号電流iはR32/R35倍され
て電流加算点Aに帰還され、この電流と発光レベル指令
信号電流との和が0となるように半導体レーザ38の順
方向電流が制御される。
【0025】次に、この実施例において、受光信号電流
を可変電流増幅器を介して電流加算点に帰還する構成の
効果について説明する。電流増幅器37のゲインをg、
可変電流増幅器のゲインをk、発光レベル指令信号電流
をIinとすると、 Iop=g(Iin−k・i) i=η・α・S(Iop−Ith) Iop:半導体レーザ38の動作電流 Ith:半導体レーザ38のしきい値電流であり、k・
g・η・α・S≧1とすると、i=Iin/k−Ith
/k・g となる。つまり、Ith/k・gは受光信号電流Ipd
の誤差電流となる。ここで、仮りに、半導体レーザ38
のしきい値電流Ithを最大60mA、ある光出力にお
ける受光信号電流Ipdの最小値を0.2mAとし、こ
の誤差電流を受光信号電流Ipdに対して1%以内に設
定すると、電流増幅器37のDCゲインは90dB程度
が要求される。一方、半導体レーザ38をより高速に制
御するために、系の交叉周波数を50MHZ程度に設定
する必要がある。この仕様を実現することは、電流増幅
器37だけでは困難である。特に、回路の集積化を考慮
した場合、バイポーラトランジスタのみで電流増幅部を
構成すると、電流増幅率のバラツキや電流位相の遅れが
発生する等のため、さらに実現が困難となる。そこで、
この実施例のように、受光信号電流を可変電流増幅器で
増幅して電流加算点に帰還すると、次段の電流増幅器3
7が容易に構成できるようになり、回路の集積化を考慮
して電流増幅器37をバイポーラトランジスタのみで上
記仕様を満足する構成の実現も容易となる。次に、この
実施例の回路動作を見積もってみる。電流増幅器37の
電流利得gを約70dBと仮定し、また抵抗32の抵抗
値を1kΩ,可変抵抗35の抵抗値を100Ω固定とす
ると、可変電流増幅器の電流ゲインは約20dBである
ので、全体としての電流ゲインは約90dBで上記仕様
を満足する。
【0026】また、この実施例では、発光レベル指令信
号電流がI0のとき、半導体レーザ38の光出力が所望
の値P0となるように演算増幅器33,抵抗32,可変
抵抗35等で構成される可変電流増幅器の電流増幅係数
R32/R35を調整すると、自動的に光・電気負帰還
ループの交叉周波数f0が所望の値となる。この点につ
いて以下に説明する。 この実施例において、系の開ループゲインAは、A=g
・η・α・S・k と表わすことができる。但し、この式中の各文字の意味
は次の通りである。 g:電流増幅器37のゲイン η:半導体レーザ38の微分量子効率 α:受光素子31と半導体レーザ38との結合係数S:
受光素子31の受光放射感度 である。 上記式を見るとわかるように、一般に系の開ループゲイ
ンAは半導体レーザ38の微分量子効率ηや受光素子3
1と半導体レーザ38との結合係数α、受光素子31の
受光放射感度Sなどのバラツキの影響を受けてしまう。 また、電流増幅器37の利得gは、近似的に、g=1/
jωCR と表わせられる。ここで、CRは電流増幅器37の特性
によって決まる定数である。また、受光信号電流iは半
導体レーザ38の光出力P0、受光素子31と半導体レ
ーザ38との結合係数α、受光素子31の受光放射感度
Sを用いて i=P0・α・S と表わせられ、また、発光レベル指令信号電流I0は、
I0=k・i であるので、半導体レーザ38の光出力P0はP0=I
0/k・α・S となる。また、光・電気負帰還ループの交叉周波数f0
はA=1となる周波数であるので、 f0=η・α・S・k/2πCR となる。上式を見るとわかるように受光素子31と半導
体レーザ38との結合係数αや受光素子31の受光放射
感度Sが変化したとしても、所定の発光レベル指令信号
電流I0に対して所望の光出力P0が得られるように可
変抵抗35の抵抗値を調整してやると、 k・α・S=const(一定値) となり、自動的に光・電気負帰還ループの交叉周波数f
0を所望の値に設定できることがわかる。なお、この実
施例においては、抵抗32を固定抵抗として抵抗35を
可変抵抗としたが、抵抗32を可変抵抗として抵抗35
を固定抵抗としても同様な効果が得られることは明らか
である。
【0027】以上のように請求項3の発明の実施例によ
れば、光・電気負帰還ループは、発光レベル指令信号電
流が入力され低インピーダンスである電流加算点Aと、
この電流加算点Aからインピーダンス変換器36を通し
て電流が入力され出力電流を半導体レーザ38に順方向
電流として出力する電流増幅器37と、受光信号電流が
入力される演算増幅器33,この演算増幅器33の出力
側と電流加算点Aとの間に設けられた第1の抵抗または
可変抵抗35,および演算増幅器33の出力側と入力側
との間に設けられた第2の抵抗または可変抵抗32を有
する可変電流増幅器とを備えたので、発光レベル指令信
号電流を半導体レーザの順方向電流にする電流増幅部を
容易に構成することが可能となり、かつ所定の発光レベ
ル指令信号電流I0に対して所望の光出力P0が得られ
るように上記可変抵抗を調整すると自動的に交叉周波数
f0も所望の値に設定できる、高速・高精度・高分解能
な半導体レーザ制御装置を簡単な回路構成で実現できる
【0028】図5は請求項4の発明の一実施例を示す。 この実施例は図4の実施例において、可変電流増幅器を
、抵抗40,電流源41,バイポーラトランジスタ42
,電流源43,抵抗44,バイポーラトランジスタ45
,直流電源34,バイポーラトランジスタ46,定電圧
ダイオード47,電流源48,抵抗32,可変抵抗35
により構成したものであり、図4と同一部分には同一符
号が付してある。バイポーラトランジスタ42はベース
が抵抗40を介して受光素子31のアノードに接続され
、コレクタとエミッタに電流源41,43がそれぞれ接
続されている。バイポーラトランジスタ45はベースに
直流電源34が接続されてエミッタに電流源43が接続
され、コレクタが抵抗44を介して直流電源(Vcc)
に接続されている。バイポーラトランジスタ46はベー
スがバイポーラトランジスタ42のコレクタに接続され
てコレクタが直流電源(Vcc)に接続され、エミッタ
が定電圧ダイオード47のカソードに接続されている。 定電圧ダイオード47のアノードは電流源48に接続さ
れるとともに、抵抗32を介してバイポーラトランジス
タ42のベースに接続され、さらに可変抵抗35を介し
て電流加算点Aに接続されている。ここで、バイポーラ
トランジスタ46のエミッタと抵抗32,可変抵抗35
,電流源48との間に定電圧ダイオード47や抵抗を設
けることによりこの点のダイナミックレンジを広くとる
ことができる。電流加算点Aから半導体レーザ38まで
の部分の動作は図4の実施例と同様であるので、その説
明は省略する。受光素子31から電流加算点Aまでの部
分の動作について説明する。まず、直流電源34からバ
イポーラトランジスタ45のベースに与えられる基準電
位は電流加算点Aの電位と同電位になるように設定され
る。また、バイポーラトランジスタ42とバイポーラト
ランジスタ45は電流源41,43によりバイアス電流
が流されるが、この電流源41,43の電流値はバイポ
ーラトランジスタ42とバイポーラトランジスタ45に
同じバイアス電流が流れるように設定される。バイポー
ラトランジスタ46は電流源48によりバイアス電流が
流される。この可変電流増幅器の基本動作は図4の実施
例における可変電流増幅器の基本動作とほぼ同様である
ので、説明を省略する。この可変電流増幅器はバイポー
ラトランジスタ46のエミッタ電位を電流加算点Aと同
電位になるように制御する制御部をバイポーラトランジ
スタ42,45,46を用いて簡単な回路構成としたも
のであり、この制御部のゲインはたかだか20dB程度
であるので、交叉周波数を200MHZに設定すること
が容易になる。このように高速の制御部が実現できるこ
とにより、系全体の交叉周波数を50MHZ程度に設定
することは十分に可能であり、より高速に動作させるこ
とが可能となる。
【0029】図6は請求項4の発明の他の実施例を示す
。この実施例は図5の実施例において、インピーダンス
変換器36及び電流増幅器37を、電流源49,バイポ
ーラトランジスタ50,電流源51,直流電源52,コ
ンデンサ53,バイポーラトランジスタ54,電流源5
5,バイポーラトランジスタ56,電流源57,バイポ
ーラトランジスタ58及び抵抗59により構成したもの
であり、図5と同一部分には同一符号が付してある。 バイポーラトランジスタ50のエミッタが電流加算点A
となり、発光レベル指令信号電流が電流源39により電
流加算点Aに入力されてバイポーラトランジスタ50に
よって高インピーダンスにインピーダンス変換される。 このバイポーラトランジスタ50のコレクタからの発光
レベル指令信号電流はバッファであるバイポーラトラン
ジスタ54,バイポーラトランジスタ56を介して半導
体レーザ駆動用バイポーラトランジスタ58のベースに
入力され、このバイポーラトランジスタ58のコレクタ
電流が半導体レーザ38の順方向電流となる。半導体レ
ーザ38の光出力は受光素子31により検知され、この
受光素子31から得られる受光信号電流が図5の実施例
と同様にバイポーラトランジスタ42,45,46等に
より構成された可変電流増幅器により増幅されて電流加
算点Aに帰還される。このように受光信号電流が可変電
流増幅器により増幅されて電流加算点Aに帰還されると
、次段の電流増幅器37が容易に構成できるようになり
、集積化を考慮して電流増幅器37をバイポーラトラン
ジスタのみで上記仕様を満足するように構成することが
容易に実現できる。次に、この実施例の回路動作を見積
もってみる。まず、バイポーラトランジスタ50のコレ
クタ部におけるインピーダンスの直流成分を50kΩ、
抵抗59の抵抗値を5Ωとすると、バイポーラトランジ
スタ50のコレクタ部から半導体レーザ38の順方向電
流までの電流利得は80dBであり、また抵抗32の抵
抗値を1kΩ、可変抵抗35の抵抗値を100Ω固定と
すると、この可変電流増幅器における電流ゲインは約2
0dBであるので、全体としての電流ゲインは約100
dBで上記仕様を満足する。また、バイポーラトランジ
スタ54,56,58はエミッタフォロワであるので、
高速に動作し、バイポーラトランジスタ42,45,4
6等で構成される,定電圧ダイオード47のカソード電
位を制御する制御部は基本的にゲインがたかだか20d
Bの増幅器であるので、交叉周波数を200MHZ程度
に設定して高速に動作させることが可能であり、系全体
の交叉周波数を50MHZ程度に設定することは十分に
可能である。なお、図5,図6の実施例においては、抵
抗32を固定抵抗として抵抗35を可変抵抗としたが、
抵抗32を可変抵抗として抵抗35を固定抵抗としても
同様な効果が得られることは明らかである。
【0030】以上のように請求項4の発明の実施例によ
れば、光・電気負帰還ループは、発光レベル指令信号電
流が入力され低インピーダンスである電流加算点Aと、
この電流加算点Aからインピーダンス変換器36を通し
て電流が入力され出力電流を半導体レーザ38に順方向
電流として出力する電流増幅器37と、受光信号電流が
ベースに入力される第1のトランジスタ42,この第1
のトランジスタ42のエミッタに接続される第1の電流
源41,この第1の電流源41がエミッタに接続されベ
ースが電流加算点Aと同電位となる基準電圧点に接続さ
れる第2のトランジスタ45,第1のトランジスタ42
のコレクタに接続される第2の電流源41,ベースが第
1のトランジスタ42のコレクタに接続されエミッタが
第1の抵抗または可変抵抗32を介して第1のトランジ
スタ42のベースに接続される第3のトランジスタ46
,この第3のトランジスタ46のエミッタに接続される
第3の電流源48,第3のトランジスタ46のエミッタ
と電流加算点Aとの間に接続される第2の抵抗または可
変抵抗35を有する可変電流増幅器とを備えたので、可
変電流増幅器の制御部を簡単かつ高速に動作する構成に
できて光・電気負帰還ループの動作速度をより高速にす
ることができ、受光信号電流を可変電流増幅器を介して
電流加算点に帰還することにより、発光レベル指令信号
電流を半導体レーザの順方向電流にする電流増幅部を容
易に構成することが可能となり、かつ所定の発光レベル
指令信号電流I0に対して所望の光出力P0が得られる
ように上記可変抵抗を調整すると自動的に交叉周波数f
0も所望の値に設定できる、高速・高精度・高分解能な
半導体レーザ制御装置を簡単な回路構成で実現できる。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
光・電気負帰還ループは、発光レベル指令信号電流が入
力され低インピーダンスである電流加算点と、この電流
加算点からインピーダンス変換器を通して電流が入力さ
れ出力電流を半導体レーザに順方向電流として出力する
電流増幅器と、可変抵抗を用いて構成され受光信号電流
を2つに分流して一方を前記電流加算点に入力させると
ともに、もう一方を抵抗を介して基準電圧点に入力させ
て前記電流加算点と前記基準電圧点とが同電位になるよ
うに制御する電流減衰手段とを備えたので、電流加算点
に帰還される電流の変動を抑制でき、かつそのリニアリ
ティを改善でき、さらに簡便かつ高精度に半導体レーザ
の光出力を所望の値に設定できてこの設定で自動的に系
の交叉周波数を一定となるように設定できる高速・高精
度・高分解能な半導体レーザ制御装置を実現できる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、光・電気
負帰還ループは、発光レベル指令信号電流が入力され低
インピーダンスである電流加算点と、この電流加算点か
ら第1のインピーダンス変換器を通して電流が入力され
出力電流を半導体レーザに順方向電流として出力する電
流増幅器と、受光信号電流が入力される第2のインピー
ダンス変換器と、可変抵抗を用いて構成され前記第2の
インピーダンス変換器の出力電流を2つに分流して一方
を前記電流加算点に入力させるとともに、もう一方を抵
抗を介して前記基準電圧点に入力させて前記電流加算点
と前記基準電圧点とが同電位になるように制御する電流
減衰手段とを備えたので、電流加算点に帰還される電流
の変動を抑制でき、かつそのリニアリティを改善でき、
さらに簡便,高精度かつ広範囲に半導体レーザの光出力
を所望の値に設定できてこの設定で自動的に系の交叉周
波数を一定となるように設定できる高速・高精度・高分
解能な半導体レーザ制御装置をバイアス調整等が不要な
簡単な回路構成で実現できる。
【0033】請求項3の発明によれば、光・電気負帰還
ループは、発光レベル指令信号電流が入力され低インピ
ーダンスである電流加算点と、この電流加算点からイン
ピーダンス変換器を通して電流が入力され出力電流を半
導体レーザに順方向電流として出力する電流増幅器と、
受光信号電流が入力される演算増幅器,この演算増幅器
の出力側と前記電流加算点との間に設けられた第1の抵
抗または可変抵抗,および前記演算増幅器の出力側と入
力側との間に設けられた第2の抵抗または可変抵抗を有
する可変電流増幅器とを備えたので、発光レベル指令信
号電流を半導体レーザの順方向電流にする電流増幅部を
容易に構成することが可能となり、かつ所定の発光レベ
ル指令信号電流に対して所望の光出力が得られるように
上記可変抵抗を調整すると自動的に交叉周波数も所望の
値に設定できる、高速・高精度・高分解能な半導体レー
ザ制御装置を簡単な回路構成で実現できる。
【0034】請求項4の発明によれば、光・電気負帰還
ループは、発光レベル指令信号電流が入力され低インピ
ーダンスである電流加算点と、この電流加算点からイン
ピーダンス変換器を通して電流が入力され出力電流を半
導体レーザに順方向電流として出力する電流増幅器と、
受光信号電流がベースに入力される第1のトランジスタ
,この第1のトランジスタのエミッタに接続される第1
の電流源,この第1の電流源がエミッタに接続されベー
スが前記電流加算点と同電位となる基準電圧点に接続さ
れる第2のトランジスタ,前記第1のトランジスタのコ
レクタに接続される第2の電流源,ベースが前記第1の
トランジスタのコレクタに接続されエミッタが第1の抵
抗または可変抵抗を介して前記第1のトランジスタのベ
ースに接続される第3のトランジスタ,この第3のトラ
ンジスタのエミッタに接続される第3の電流源,前記第
3のトランジスタのエミッタと前記電流加算点との間に
接続される第2の抵抗または可変抵抗を有する可変電流
増幅器とを備えたので、可変電流増幅器の制御部を簡単
かつ高速に動作する構成にできて光・電気負帰還ループ
の動作速度をより高速にすることができ、受光信号電流
を可変電流増幅器を介して電流加算点に帰還することに
より、発光レベル指令信号電流を半導体レーザの順方向
電流にする電流増幅部を容易に構成することが可能とな
り、かつ所定の発光レベル指令信号電流に対して所望の
光出力が得られるように上記可変抵抗を調整すると自動
的に交叉周波数も所望の値に設定できる、高速・高精度
・高分解能な半導体レーザ制御装置を簡単な回路構成で
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す回路図である
【図2】請求項1の発明の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図3】請求項2の発明の一実施例を示す回路図である
【図4】請求項3の発明の一実施例を示す回路図である
【図5】請求項4の発明の一実施例を示す回路図である
【図6】請求項4の発明の他の実施例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
2,42,45,46  バイポーラトランジスタ4,
32  抵抗 5,35  可変抵抗 7,23  インピーダンス変換用バイポーラトランジ
スタ 11,37  電流増幅器 12,38  半導体レーザ 13,31  受光素子 33  演算増幅器 36  インピーダンス変換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザの光出力を受光部により検知
    してこの受光部より得られる受光信号電流に比例した電
    流と発光レベル指令信号電流とが等しくなるように前記
    半導体レーザの順方向電流を制御する光・電気負帰還ル
    ープを有する半導体レーザ制御装置において、前記光・
    電気負帰還ループは、前記発光レベル指令信号電流が入
    力され低インピーダンスである電流加算点と、この電流
    加算点からインピーダンス変換器を通して電流が入力さ
    れ出力電流を前記半導体レーザに順方向電流として出力
    する電流増幅器と、可変抵抗を用いて構成され前記受光
    信号電流を2つに分流して一方を前記電流加算点に入力
    させるとともに、もう一方を抵抗を介して基準電圧点に
    入力させて前記電流加算点と前記基準電圧点とが同電位
    になるように制御する電流減衰手段とを備えたことを特
    徴とする半導体レーザ制御装置。
  2. 【請求項2】半導体レーザの光出力を受光部により検知
    してこの受光部より得られる受光信号電流に比例した電
    流と発光レベル指令信号電流とが等しくなるように前記
    半導体レーザの順方向電流を制御する光・電気負帰還ル
    ープを有する半導体レーザ制御装置において、前記光・
    電気負帰還ループは、前記発光レベル指令信号電流が入
    力され低インピーダンスである電流加算点と、この電流
    加算点から第1のインピーダンス変換器を通して電流が
    入力され出力電流を前記半導体レーザに順方向電流とし
    て出力する電流増幅器と、前記受光信号電流が入力され
    る第2のインピーダンス変換器と、可変抵抗を用いて構
    成され前記第2のインピーダンス変換器の出力電流を2
    つに分流して一方を前記電流加算点に入力させるととも
    に、もう一方を抵抗を介して前記基準電圧点に入力させ
    て前記電流加算点と前記基準電圧点とが同電位になるよ
    うに制御する電流減衰手段とを備えたことを特徴とする
    半導体レーザ制御装置。
  3. 【請求項3】半導体レーザの光出力を受光部により検知
    してこの受光部より得られる受光信号電流に比例した電
    流と発光レベル指令信号電流とが等しくなるように前記
    半導体レーザの順方向電流を制御する光・電気負帰還ル
    ープを有する半導体レーザ制御装置において、前記光・
    電気負帰還ループは、前記発光レベル指令信号電流が入
    力され低インピーダンスである電流加算点と、この電流
    加算点からインピーダンス変換器を通して電流が入力さ
    れ出力電流を前記半導体レーザに順方向電流として出力
    する電流増幅器と、前記受光信号電流が入力される演算
    増幅器,この演算増幅器の出力側と前記電流加算点との
    間に設けられた第1の抵抗または可変抵抗,および前記
    演算増幅器の出力側と入力側との間に設けられた第2の
    抵抗または可変抵抗を有する可変電流増幅器とを備えた
    ことを特徴とする半導体レーザ制御装置。
  4. 【請求項4】半導体レーザの光出力を受光部により検知
    してこの受光部より得られる受光信号電流に比例した電
    流と発光レベル指令信号電流とが等しくなるように前記
    半導体レーザの順方向電流を制御する光・電気負帰還ル
    ープを有する半導体レーザ制御装置において、前記光・
    電気負帰還ループは、前記発光レベル指令信号電流が入
    力され低インピーダンスである電流加算点と、この電流
    加算点からインピーダンス変換器を通して電流が入力さ
    れ出力電流を前記半導体レーザに順方向電流として出力
    する電流増幅器と、前記受光信号電流がベースに入力さ
    れる第1のトランジスタ,この第1のトランジスタのエ
    ミッタに接続される第1の電流源,この第1の電流源が
    エミッタに接続されベースが前記電流加算点と同電位と
    なる基準電圧点に接続される第2のトランジスタ,前記
    第1のトランジスタのコレクタに接続される第2の電流
    源,ベースが前記第1のトランジスタのコレクタに接続
    されエミッタが第1の抵抗または可変抵抗を介して前記
    第1のトランジスタのベースに接続される第3のトラン
    ジスタ,この第3のトランジスタのエミッタに接続され
    る第3の電流源,前記第3のトランジスタのエミッタと
    前記電流加算点との間に接続される第2の抵抗または可
    変抵抗を有する可変電流増幅器とを備えたことを特徴と
    する半導体レーザ制御装置。
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