JPH04230081A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH04230081A
JPH04230081A JP2418870A JP41887090A JPH04230081A JP H04230081 A JPH04230081 A JP H04230081A JP 2418870 A JP2418870 A JP 2418870A JP 41887090 A JP41887090 A JP 41887090A JP H04230081 A JPH04230081 A JP H04230081A
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semiconductor layer
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置、特に太陽
電池、フォトセンサおよひ蛍光灯電池等に適用可能なタ
ンデム型の光電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非単結晶シリコン半導体層を使用した光
電辺感装置が各種知られているが、非単結晶シリコン半
導体層の物性等については充分に解明されていないのが
現状であります。
【0003】非単結晶半導体を使用した光電変換装置は
単結晶半導体を使用した光電変換装置および多結晶半導
体を使用した光電変換装置と比較して、可視光領域での
光の吸収が大きく、蛍光灯下での光電変換効率が優れて
いることで注目されている。
【0004】この非単結晶半導体を使用した光電変換装
置は通常はシラン、ジシラン等の水素化珪素気体をプラ
ズマCVD装置内で分解、活性化させて、基板上に薄膜
状に積層して形成される。その為、種々の構成が提案さ
れているが、P型半導体層、I型半導体層およびN型半
導体層を積層したシングルセルとP型半導体層、I型半
導体層およびN型半導体層を複数積層したタンデム型セ
ルに大別される。
【0005】このうち、タンデム型セルは光の有効利用
の為、半導体自身の分光感度特性に合わせて自由に材料
設計できる為に高効率化の技術として注目されている。 このタンデム型の光電変換装置の代表例を図2に示す。 図2は低エネルギーバンドギャップを持つ、例えばa−
SiPIN素子と高エネルギーバンドギャップを持つa
−SiPIN素子を使用して作成された二層縦型直列接
続素子(以下二層タンデムセルという)を示している。
【0006】図において、1は導電性基板、2はP型a
−Si層、3はI型a−SiGe層、4はN型a−Si
層、5はP型a−Si層、6はI型a−Si層、7はN
型a−Si層、8は透明電極である。
【0007】これらの素子構造においては、低エネルギ
ーバンドギャップで構成された光電変換素子を長波長側
の光を収集し、高エネルギーバンドギャップ側で構成さ
れた光電変換素子で短波長側の光を収集するもので、光
を有効に利用して、より光電変換効率を高めようとする
ものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な非単結晶半
導体を使用した光電変換装置は光に対して劣化すること
が知られている。すなわち、実際の使用の際に照射され
る光により、光電変換の効率が照射時間に応じて低下し
てゆき、1000時間の光照射では最高30%以上も変
換効率が低下することが知られている。これは非単結晶
半導体層を使用した光電変換装置の普及に大きな障害と
なり、この光に対する信頼性を向上することが望まれて
いた。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明は前述の如き、課題
を解決するものであり、特に光に対する光電変換効率の
低下をタンデム型セルで解決するものであります。すな
わち、基板上に複数の光電変換装置が積層されたタンデ
ム構造を有する光電変換装置であって、前記光電変換装
置のうちに含まれるひとつのI型半導体層は、他のI型
半導体層と比較して、狭いエネルギーバンドギャップを
有し、このI型半導体層は光入射側に設けられているこ
とを特徴とするものであります。また、この時光入射側
のI型半導体層の厚みを他のI型半導体層の厚さに比べ
て薄くすると、光に対する劣化の程度が弱くなることが
判明している。この厚さとは200〜2000Åの厚さ
であり、これ以上厚みが増すと光電変換装置としての変
換効率が低下してくる。また逆にこの範囲以下の厚みの
場合は光に対する劣化を防止する効果が薄れてくる。こ
れは恐らく半導体膜が均一に形成されなくなるためであ
ると考えられる。その為特に好ましくは300〜100
0Åの範囲が良かった。
【0010】また、本課題を解決する他の方法としては
、基板上に複数の光電変換装置が積層されたタンデム構
造を有する光電変換装置であって、前記光電変換装置の
うちに含まれるひとつのI型半導体層は、他のI型半導
体層と比較して、水素の含有量が少なく、このI型半導
体層は光入射側に設けられていることを特徴とするもの
であります。厚みについては同様に200〜2000Å
の厚さの範囲、特に好ましくは300〜1000Åの範
囲が良かった。また、水素量を少なくする技術としては
、半導体膜形成後熱アニールを行なう、膜形成時に水素
量を少なくする等があるが特に成膜方法に限定されるも
のではない。
【0011】さらにまた、本課題を解決する他の方法と
しては、基板上に複数の光電変換装置が積層されたタン
デム構造を有する光電変換装置であって、前記光電変換
装置のうちに含まれるひとつのI型半導体層は、セミア
モルファス半導体より構成され、光入射側に設けられて
おり、他のI型半導体層はアモルファス半導体より構成
されていることを特徴とするものであります。この場合
は厚みについては300〜2500Åの厚さの範囲がよ
かった。
【0012】このセミアモルファス半導体を使用した場
合は、光に対する吸収係数がアモルファス半導体に比べ
て小さい為にこのI型半導体層の厚みを厚くすることが
できる。この為、プラズマCVD法で半導体膜を形成す
る際にプロセス技術上の許容範囲が広くなる。
【0013】本発明に使用可能な半導体層としては非単
結晶シリコン半導体、セミアモルファス半導体、シリコ
ンゲルマニウム半導体、脱水素化した非単結晶シリコン
半導体、多結晶シリコン半導体、結晶化処理を施したシ
リコン半導体等が適用可能である。
【0014】本発明のセミアモルファス半導体膜はLP
CVD法、スパッタ法あるいはPCVD法等により膜形
成の後に熱結晶化処理を施して得られるが、以下にはス
パッタ法を例にとり説明をする。
【0015】すなわちスパッタ法において単結晶のシリ
コン半導体をターゲットとし、水素とアルゴンとの混合
気体でスパッタをすると、アルゴンの重い原子のスパッ
タ(衝撃)によりターゲットからは原子状のシリコンも
離れ、被形成面を有する基板上に飛しょうするが、同時
に数十〜数十万個の原子が固まった塊がクラスタとして
ターゲットから離れ、被形成面に飛しょうする。
【0016】この飛しょう中は、水素がこのクラスタの
外周辺の珪素の不対結合手と結合し、被形成面上に秩序
性の比較的高い領域として作られる。
【0017】すなわち、被膜形成面上には秩序性の高い
、かつ周辺にSi−H結合を有するクラスタと純粋のア
モルファス珪素との混合物とする。これを450℃〜7
00℃の非酸化性気体中での熱処理により、クラスタの
外周辺のSi−H結合は他のSi−H結合と反応し、S
i−Si結合を作る。
【0018】しかし、この結合はお互い引っぱりあうと
同時に、秩序性の高いクラスタはより高い秩序性の高い
状態、すなわち結晶化に相を移そうとする。しかし隣合
ったクラスタ間は、互いに結合したSi−Siがそれぞ
れのクラスタ間を引っぱりあう。その結果は、結晶は格
子歪を持ちレーザラマンでの結晶ピークは単結晶の52
0cm−1より低波数側にずれて測定される。
【0019】また、このクラスタ間のSi−Si結合は
互いのクラスタをアンカリング(連結)するため、各ク
ラスタでのエネルギバンドはこのアンカリングの個所を
経て互いに電気的に連結しあえる。そのため結晶粒界が
キャリアのバリアとして働く多結晶シリコンとは根本的
に異なり、キャリア移動度も10〜200cm2/VS
ecを得ることができる。
【0020】つまり本発明の如く、かるる定義に基づく
セミアモルファスは見掛け上結晶性を持ちながらも、電
気的には結晶粒界が実質的にない状態を予想できる。
【0021】もちろん、アニール温度がシリコン半導体
の場合の450℃〜700℃という中温アニールではな
く、1000℃またはそれ以上の結晶成長をともなう結
晶化をさせる時はこの結晶成長により、膜中の酸素等が
粒界に折出し、バリアを作ってしまう。これは、単結晶
と同じ結晶と粒界のある材料である。
【0022】またこの半導体におけるクラスタ間のアン
カリングの程度を大きくすると、よりキャリア移動度は
大きくなる。このためにはこの膜中にある酸素量を7×
1019cm−3好ましくは1×1019cm−3以下
にすると、さらに600℃よりも低い温度で結晶化がで
きるに加えて、高いキャリア移動度を得ることができる
【0023】本発明においては前述の如き課題を解決す
る為に単独あるいは各々の技術が複合化されて構成され
る。例えば、タンデム型セルにおいて、光入射側のI型
半導体層を脱水素化したa−Si半導体とし、他方を通
常のa−Si半導体とした場合、脱水素化したa−Si
の持つエネルギーバンドは通常のa−Si半導体より狭
い。またこの時に脱水素化したa−Si半導体がセミア
モルファス構造を取ることも可能である。
【0024】また、タンデム型セルを構成するI型以外
の半導体層については、特にその特性を限定する必要は
なく任意の半導体層を使用できる。ただし製造技術上の
制限から、個々のPINの半導体層を同じ材料から構成
する方が製造工程、コスト等の点で利点がある。
【0025】
【作用】本発明は前述の構成をとることにより、光電変
換装置の光に対する光電変換効率の低下を防止すること
に効果があり、従来より行なわれている光の有効利用の
為のタンデム化とは解決しようとする課題、構成、効果
がことなっている。すなわち、光入射側のI型半導体層
のエネルギーバンドギャップを狭くする、水素量を少な
くする、セミアモルファス半導体を使用する等であり、
従来の技術思想とは全く異なるものである。
【0026】本発明を適用し得る光電変換装置としては
2層タンデムのみではなく、3層、4層のタンデム型光
電変換装置でも適用できる。また、個々の光電変換装置
を直列に接続した集積化構造の光電変換装置でも同様に
適用可能である。
【0027】
【実施例1】図1(A)に本実施例の光電変換装置の概
略図を示す。基板として厚さ1.1mmのガラス基板1
0を用いた。この上面に酸化スズ透光性導電膜が第1の
電極11として形成されている。この上面にプラズマC
VD法によりP型半導体SixC1−x(0<X<1厚
さ約200Å)12−水素が添加されたI型珪素半導体
(厚さ600Å)13−N型微結晶珪素半導体14を公
知の技術により形成し第1の光電変換装置15を形成し
た。
【0028】この工程の後、超高圧水銀灯(出力5KW
)の600nm以上の波長光をフィルタでカットし、2
50〜600nmの波長として、この第1の光電変換装
置15に照射した。この照射光はシリンドリカル石英レ
ンズにより集光し、巾3mm長さ10cmのスリット状
の強光として被照射面に受光させ、この受光下をXテー
ブルに配設した照射光を走査(速度5cm/分〜50c
m/分)した。基板温度は室温〜400℃例えば210
℃とした。すると第1の光電変換装置のうちN型微結晶
半導体の結晶性を有し、I型半導体内に柱状(カラムナ
状)に結晶化層を成長させることができた。この結晶化
はP型半導体が炭素を含むSixC1−x(0<X<1
)であるためここでブロックされた。
【0029】次にこのN型半導体14の上にP型半導体
(SixC1−x0<X<1  平均厚さ100Å)1
6−水素が添加されたI型珪素半導体17(厚さ300
0Å)(ホウ素、酸素等の不純物はそれぞれ1原子%以
下)−N型微結晶半導体18(厚さ400Å)による第
2の光電変換装置19を形成しさらにこの上面に、透明
電極としてITO20を1050Å形成しその上面に反
射電極20’としてAgとCrを厚さ3000Åに形成
してタンデム型の光電変換装置を完成させた。
【0030】結果として第2の光電変換装置のI型半導
体層はアモルファス構造が主体的であったため水素を1
0〜20原子%含み、光学的エネルギバンド巾が1.7
〜1.8eVを有していた。一方、第1の光電変換装置
のI型半導体は多結晶構造を主体としており、その光学
的Egとして1.4〜1.6eVを有せしめることがで
き、そのEgの差は0.15〜0.4eVを有していた
。対応したエネルギバンドダイヤグラムの一例を図1(
B)に示す。
【0031】作製された光電変換装置(面積1.05c
m2)の特性は開放電圧は1.69V、短絡電流は7.
7A/cm2、曲線因子74.6%で光電変換効率は9
.26%であった。この光電変換装置のI−V特性を図
3に示す。
【0032】また、この光電変換装置に対して、AM1
.5(100nW/cm2)の光を長時間照射した際の
光劣化の程度を測定した結果を図4に示す。図4では比
較の為に従来のシングルセルの光劣化の程度と本発明の
タンデム型セルの光入射側のI型半導体層の厚みを変え
た光電変換装置の劣化の様子を示している。曲線21は
本実施例のデータであり、曲線22は本発明のタンデム
型セルの光入射側のI型半導体層の厚みを1000Åと
した場合のデータであり、曲線23は従来の光電変換装
置の場合のデータを示している。明らかに本発明の場合
は光に対する劣化が少ないことがわかる。また、光入射
側のI型半導体層の厚みを薄くした方がさらに劣化の程
度は少なくなることがわかる。
【0033】
【実施例2】本実施例の光電変換装置を図5に示す。基
板として厚さ1.1mmのガラス基板10を用いた。こ
の上面に酸化スズ透光性導電膜が第1の電極11として
形成されている。この上面にスパッタ法によりP型半導
体12厚さ約200Å−I型半導体(厚さ500Å)1
3−N型半導体14を形成し、第1の光電変換装置を設
けた。
【0034】その作成条件は、スパッタ前の背圧を1×
10−5Pa以下とし、単結晶シリコンをターゲットと
し、アルゴンに水素を20〜80%に混入した雰囲気で
行った。例えばアルゴン20%、水素80%とした。成
膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、スパッ
タ出力400〜800Wとした。圧力は0.5Paであ
った。また、P型、N型の導電型を決定する不純物はタ
ーゲット中にドーピングしておいた。
【0035】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が7×1019cm−3以下、好ましくは1×10
19cm−3以下の濃度であることが好ましい。そのよ
うな範囲にあった場合、珪素膜を結晶化をさせる場合、
結晶化の程度を助長させ得るからである。
【0036】例えばSIMS(二次イオン質量分析)法
における不純物濃度として酸素が8×1018cm−3
、炭素3×1016cm−3を得、また水素は4×10
20cm−3であり、珪素4×1022cm−3として
比較すると1原子%であった。
【0037】かくして、アモルファス状態の珪素膜を2
000Å〜2μm、例えば1μmの厚さに作製の後、4
50〜700℃の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲
気にて中温の加熱処理した。例えば窒素または水素雰囲
気にて600℃の温度で保持した。
【0038】この珪素膜の下の基板表面にはアモルファ
ス状態の酸化珪素膜が形成されているため、この熱処理
で珪素膜中に特定の核が存在せず、全体が均一に加熱ア
ニールされる。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し
、また水素は単に混入しているのみである。
【0039】このアニールにより、珪素膜はアモルファ
ス構造から秩序性の高い状態に移り、その一部は結晶状
態を呈する。特にシリコンの成膜時に比較的秩序性の高
い領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。し
かしこれらの領域間に存在する珪素により互いの結合が
なされるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。結晶と
してもレーザラマン分光により測定すると、単結晶の珪
素のピーク522cm−1より低周波側にシフトしたピ
ークが観察される。それの見掛け上の粒径は半値巾から
計算すると、50〜500Åとマイクロクリスタルのよ
うになっているが、実際はこの結晶性の高い領域は多数
あってクラスタ構造を有し、その各クラスタ間は互いに
珪素同志で結合(アンカリング)がされたセミアモルフ
ァス構造の被膜を形成させることができた。
【0040】結果として、この被膜は実質的にグレイン
バウンダリ(GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGB
の明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度
となる。即ちホール移動度(μh)=10〜200cm
2/Vsec、電子移動度(μe)=15〜300cm
2/Vsecが得られる。同様にキャリアの拡散長も数
μmから十数μmと多結晶半導体と同等またはそれ以上
の値が得られる。
【0041】他方、上記の如く中温でのアニールではな
く、900〜1200℃の温度での高温アニールにより
被膜を多結晶化すると、核からの固相成長により被膜中
の不純物の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等
の不純物が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GB
でのバリア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を
阻害してしまう。そして結果としては10cm2/Vs
ec以上の移動度がなかなか得られないのが実情である
【0042】即ち、本発明の実施例ではかくの如く、セ
ミアモルファス構造を有するシリコン半導体を用いてい
る。
【0043】次に第2の光電変換装置と第1の光電変換
装置の間に透明電極としてクロムシリサイド25を形成
する。この電極により、第1の光電変換装置のN型半導
体と第2の光電変換装置のP型半導体層間でプラズマC
VD法の成膜時に不純物が混入するのを防止でき、かつ
発電したキャリアを効率よく流すことができる。
【0044】次にこの透明電極25の上にP型半導体(
SixC1−x  0<X<1  平均厚さ100Å)
16−水素が添加されたI型珪素半導体17(厚さ30
00Å)(ホウ素、酸素等の不純物はそれぞれ1原子%
以下)−N型微結晶半導体18(厚さ400Å)による
第2の光電変換装置19を形成しさらにこの上面に、透
明電極としてITO20を1050Å形成しその上面に
反射電極20’としてAgとCrを厚さ3000Åに形
成してタンデム型の光電変換装置を完成させた。
【0045】作製された光電変換装置(面積1.05c
m2)の特性は開放電圧は1.60V、短絡電流は7.
7A/cm2、曲線因子75.6%で光電変換効率は9
.31%であり、光に対する劣化率は100時間のAM
1.5の照射で4.6%であった。
【0046】本実施例では、半導体層中の酸素、炭素、
窒素の濃度を少なくしたので、熱に対する信頼性やや長
期の信頼性が向上した。
【0047】
【効果】本発明の構成により、光に照射によって光電変
換装置の光電変換効率が低下率が従来に比較して、格段
に少なくなった。これにより、信頼性が向上し、実用化
へ近づいた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の概略図を示す。
【図2】従来の光電変換装置の概略図を示す。
【図3】本発明の光電変換装置のI−V特性を示す。
【図4】光劣化の測定結果を示す。
【図5】本発明の他の実施例を示す。
【符号の説明】
10・・・・基板 13・・・・I型半導体層 15・・・・第1の光電変換装置 19・・・・第2の光電変換装置 25・・・・クロムシリサイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板上に複数の光電変換装置が積層さ
    れたタンデム構造を有する光電変換装置であって、前記
    光電変換装置のうちに含まれるひとつのI型半導体層は
    、他のI型半導体層と比較して、狭いエネルギーバンド
    ギャップを有し、光入射側に設けられていることを特徴
    とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の狭いエネルギーバン
    ドギャップを有するI型半導体層は200〜2000Å
    の厚さを有することを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】  基板上に複数の光電変換装置が積層さ
    れたタンデム構造を有する光電変換装置であって、前記
    光電変換装置のうちに含まれるひとつのI型半導体層は
    、他のI型半導体層と比較して、水素の含有量が少なく
    、光入射側に設けられていることを特徴とする光電変換
    装置。
  4. 【請求項4】  請求項3に記載の水素の含有量の少な
    いI型半導体層は200〜2000Åの厚さを有するこ
    とを特徴とする光電変換装置。
  5. 【請求項5】  基板上に複数の光電変換装置が積層さ
    れたタンデム構造を有する光電変換装置であって、前記
    光電変換装置のうちに含まれるひとつのI型半導体層は
    、セミアモルファス半導体より構成され、光入射側に設
    けられており、他のI型半導体層はアモルファス半導体
    より構成されていることを特徴とする光電変換装置。
  6. 【請求項6】  請求項5に記載のセミアモルファス半
    導体で構成されるI型半導体層は300〜2500Åの
    厚さを有することを特徴とする光電変換装置。
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