JPH0422826B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、複写機及び印刷機等の画像形成装置
から排出されたシート（シート材）を仕分け・集
積する仕分けトレイ装置に係り、詳しくはビント
レイを上下及び水平方向に往復動してシートを仕
分け・集積する仕分けトレイ装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、仕分け機能を有するトレイ装置は、ビン
トレイ上にシートを排出するシート排出口から所
定距離下方に、外方に向けて上り傾斜面を形成す
るビントレイを左右方向に移動駆動するように設
置して構成されており、シート排出口から排出さ
れたシートは左右いずれかに移動されているビン
トレイ上に落下し、更に該シートの後端が重力の
作用によりビントレイ後端のシート端受け部材に
沿つて揃えられて、仕分け・集積されていた。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、該仕分けトレイ装置は、ビントレイ上
にシートが集積される初めと、多くのシートが集
積されて積載高さが高くなる終わりでは、即ち初
めの１枚目と例えば200枚目ではシート排出口か
らビントレイ上に集積された最上のシートまでの
シート落下高さが大きく異なり、排出されたシー
トはシートの積載高さによつて上り勾配のビント
レイ上又はビントレイに集積された最上のシート
上を滑つて、該シート後端がシート端受け部材に
当接して停止するまでに、シート排出方向に対し
て直角方向にずれるずれ量が異なり、従つて、ビ
ントレイ上に集積されたシートの上部は良く揃つ
ているが、下部は不揃いのシートが多くなつてい
た。

そこで、シート端受け部材に防振ゴムを固着
し、シート端受け部材に当接した後のバウンドに
よるシートのずれを防止することが考えられてい
るが、多少不揃いの程度が少なくなるだけで、依
然としてビントレイ上の下部のシートは不揃いの
シートが多くなつている。

また、シートの積載高さに応じてビントレイを
上下に移動させることも考えられているが、積載
高さがたかくなるとシートがシート端受け部材に
より左右に移動するビントレイに追従しなくなる
不都合があつた。

(ニ) 問題を解決するための手段 本発明は、上述問題点を解消することを目的と
するものであつて、排出されたシート材Ｓを集積
する、排出方向に傾斜しているビントレイ５ａ
と、上記ビントレイ５ａに集積されたシート材Ｓ
の後端面を整合するシート端受け部材４と、上記
シート端受け部材４を機体に対して左右方向に移
動可能に支持する左右往復動支持装置４ｂと、上
記シート端受け部材４の上方における前記機体３
９に配置され、シート材を前記ビントレイ５ａに
向けて排出するシート材排出手段４７と、を備
え、上記ビントレイ５ａを、上記シート端受け部
材４に対して昇降可能であつて上記シート端受け
部材４と共に前記機体に対して左右方向に移動可
能に構成し、更に、上記ビントレイ５ａ上に積載
されたシート材Ｓの積載高さに応じて上記ビント
レイ５ａの下降を制御する上下制御手段と、仕分
け信号により上記シート端受け部材４及びビント
レイ５ａを左右方向に移動させて、上記ビントレ
イ５ａ上に排出されたシート材Ｓを仕分ける仕分
け制御手段と、を備えてなる仕分けトレイ装置７
である。

(ホ) 作用 上述構成に基づき、ビントレイ５ａ上にシート
Ｓが集積されると、該シートＳの積載高さに応
じ、ビントレイ５ａが上下に移動して、シート落
下高さＨを所定の適正高さに保持する。更に、該
適正高さにビントレイ５ａを保持した状態で、仕
分け信号により、シート端受け部材４及びビント
レイ５ａが左右方向に往復動して、ビントレイ５
ａ上に排出されたシートＳを所要枚数づつ積載位
置をずらして仕分け・集積する。

なお、上記符号は参照のために示すものであつ
て、なんら構成を限定するものではない。

(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本発明に係る仕分けトレ
イ装置をフイニツシヤ装置７のスタツカ部５に備
えた実施例について説明する。

フイニツシヤ装置７は、第３図に示すように、
該装置７のシート搬入口９が複写機１０のシート
排出口１１と合致され、複写機１０に並列配置さ
れている。

そして、該フイニツシヤ装置７は、第４図に示
すように、その機体本体３９の後部上方に、上下
及び水平方向に往復駆動し得るようにスタツカ部
５を構成するシート集積トレイ５ａが配置され、
更に該スタツカ部５下方の機体本体３９にはステ
イプル部６を構成する中間トレイ６ａが配置され
ており、該中間トレイ６ａの前端部には該トレイ
６ａ上のシートＳの一端を支えるストツパー４０
が回動自在に配設されている。更に、該ステイプ
ル部６下方の機体本体３９には下トレイ４１が配
置されており、前記ストツパー４０の回動により
中間トレイ６ａ上のシートＳが下トレイ４１に落
下収納される。また、フイニツシヤ装置機体本体
３９の前部上方にはシート搬入口９が設けられて
おり、該シート搬入口９は複写機１０のシート排
出口１１と同一高さになるように配設されてい
る。そして、該シート搬入口９には搬入ローラ４
２が配置され、更に該搬入ローラ４２の下流側に
は入口デフレクタ４３が２方向に切換え可能に配
設されて、シート搬入口９から送られてくるシー
トＳをスタツカ部搬送路４５へ、またはステイプ
ル部搬送路４６へ搬送する。更に、スタツカ部搬
送路４５の下流端部には排出ローラ対４７が配置
され、搬送されるシートＳをシート集積トレイ５
ａに排出する。また、ステイプル部搬送路４６の
下流端部には排出ローラ対４９が配置され、更に
該排出ローラ対４９の下ローラ４９ａにはその下
端部が中間トレイ６ａに当接しているベルト５０
の一部が巻き掛けられており、該ベルト５０が下
ローラ４９ａと共に回転して、排出ローラ対４９
の回転により中間トレイ６ａ上に排出されたシー
トＳをストツパー４０に沿つて端部整合する。更
に、中間トレイ６ａの下端部上方にはステイプラ
５１が設置されており、中間トレイ６ａ上のシー
トＳをステイプル止めする。

また、前記スタツカ部５は、第１図及び第２図
に示すように、機体本体３９に制御部（図示せ
ず）からの信号により左右方向に往復駆動するシ
ート端受け部材４が配置されている。該シート端
受け部材４の裏面には４個のローラ４ｂ…が回転
自在に支持されており、これらローラ４ｂが機体
本体３９に固定されているレール３９ａ，３９ａ
に案内されることにより、該受け部材４は機体本
体３９に対して左右方向に往復動自在に支持さ
れ、かつ図示せぬ駆動装置により左右方向に往復
動される。また、該受け部材４には垂直方向に向
けて２本の平行な溝部４ａ，４ａが形成されてい
る。更に、該溝部４ａ，４ａにはシート集積トレ
イ５ａ下端部に形成された２個の突起部５ｂ，５
ｂが上下移動し得るように挿入されて、シート集
積トレイ５ａが後述する反射型フオトセンサ４８
からの信号によりシート端受け部材４に沿つて上
下方向に摺動駆動し得る。また、機体本体３９の
排出ローラ対４７の下方には、反射型フオトセン
サ４８がシート集積トレイ５ａ方向に向けて配置
されており、該センサ４８からシート集積トレイ
５ａ上に積載されたシートＳに光信号が発信さ
れ、該光信号の反射信号をセンサ４８が受信す
る。また、シート端受け部材４の上方における機
体本体３９に排出ローラ対４７が配設されてお
り、かつシート集積トレイ５ａは、該排出ローラ
対４７から排出されるシートの排出方向に上り傾
斜となつている。

本実施例は、以上のような構成よりなるので、
複写機１０のシート排出口１１から排出されたシ
ートＳは、フイニツシヤ装置７のシート搬入口９
から搬入ローラ対４２の回転により入口デフレク
タ４３に搬送される。シートＳをシート集積トレ
イ５ａに集積するスタツカモードが選択されてい
る場合、入口デフレクタ４３はスタツカ部搬送路
４５側に切換えられ、シートＳはスタツカ部搬送
路４５を搬送されて、排出ローラ対４７の回転に
よりシート集積トレイ５ａ上に排出される。その
際、シート集積トレイ５ａ上に積載されたシート
Ｓの後部端面には、反射型フオトセンサ４８から
光信号が発信されており、シートＳの端面に反射
された光信号がセンサ４８に受信され、シートＳ
の積載高さが検出される。そして、該検出に基づ
き、制御部に格納されたビントレイの下降を制御
するプログラムに従つて、排出ローラ対４７から
シート集積トレイ５ａに積載された最上のシート
Ｓまでの落下高さＨが、シート集積トレイ５ａ上
にシートＳが揃えて集積されるのに最適な所定高
さ、例えば40mmに保持されるように、シート集積
トレイ５ａがシート端受け部材４の溝部４ａ，４
ａに沿つて下降される。これにより、排出ローラ
対３７から排出されたシートは、落下する間に左
右方向にずれることなく、かつその後端部をシー
ト端受け部材４に揃えられて、シート集積トレイ
５ａ上に集積される。また、複写機１０のスター
トボタン（図示せず）を１回オン操作する度に、
シート集積トレイ５ａはシート端受け部材４と一
体となつて、水平左右方向に数センチメートル交
互にシフトされ、シート集積トレイ５ａ上に排出
されたシートＳが複写内容毎に複数枚づつ積載位
置をずらして収納される。

また、シートＳを集積してステイプル止めする
ステイプルモードが選択されている場合、入口デ
フレクタ４３はステイプル部搬送路４６側に切換
えられ、シートＳはステイプル部搬送部４６を搬
送される。そして、シートＳは排出ローラ対４９
及びベルト５０の回転により中間トレイ６ａ上に
排出され、更に排出されたシートＳはベルト５０
の下端部の回転により移動されて、シートＳの後
端部がストツパー４０に沿つて整合される。更
に、中間トレイ６ａ上に所定枚数のシートＳが集
積・整合されると、その端部がステイプラ５１に
よりステイプル止めされ、更にストツパー４０が
回動されて、ステイプル止めされたシートＳが下
トレイ４１に落下収納される。

(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、左右方
向に往復動する仕分けビントレイを、該トレイ上
に集積されたシートの積載高さに応じて上下に移
動し得るように構成したので、ビントレイ上に集
積されたシートの積載高さにかかわらず、排出手
段から集積された最上のシートまでのシート落下
高さを所定高さに保持することができ、常にシー
トを正確に仕分して集積することができると共
に、ビントレイ上に仕分け、集積されるシートの
積載量を飛躍的に向上させることができる。

更に、シート材の後端を重力によりシート端受
け部材に押付け、シート材の前後方向を揃えるこ
とができ、かつシート端受け部材の上方における
機体にシート材排出手段を配置することと相俟つ
て、コンパクトで省スペースに構成することがで
きると共に、各種シートサイズを適用でき、かつ
仕分けしたシート材をビントレイから容易に取出
すことができるものでありながら、シート端受け
部材をビントレイと共に左右方向に往復動し得る
ように構成したので、ビントレイとシート端受け
部材が一体となつて水平方向に移動することがで
き、ビントレイの左右移動に際してシート端が引
つ掛かることがなく、ビントレイ上のシートの積
載量が多くなつても、常にシートを正確に仕分け
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る仕分けトレイ装置を示す
側面図、第２図はそのビントレイとシート端受け
部材の取付けを示す斜視図、第３図は複写機にフ
イニツシヤ装置を取付けた状態を示す側面図、第
４図はフイニツシヤ装置を示す側面図である。 ４……シート端受け部材、４ｂ……左右往復動
支持部材（ローラ）、５……スタツカ部、５ａ…
…ビントレイ（シート集積トレイ）、７……フイ
ニツシヤ装置、１０……複写機、３７……シート
材排出手段（排出ローラ対）、３９……機体（機
体本体）、４８……反射型フオトセンサ、Ｈ……
シート落下高さ、Ｓ……シート材（シート）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 排出されたシート材を集積する、排出方向に
   上り傾斜しているビントレイと、 上記ビントレイに集積されたシート材の後端面
   を整合するシート端受け部材と、 上記シート端受け部材を機体に対して左右方向
   に移動可能に支持する左右往復動支持装置と、 上記シート端受け部材の上方における前記機体
   に配置され、シート材を前記ビントレイに向けて
   排出するシート材排出手段と、を備え、 上記ビントレイを、上記シート端受け部材に対
   して昇降可能であつて該シート端受け部材と共に
   前記機体に対して左右方向に移動可能に構成し、 更に、上記ビントレイ上に積載されたシート材
   の積載高さに応じて上記ビントレイの下降を制御
   する上下制御手段と、 仕分け信号により上記シート端受け部材及びビ
   ントレイを左右方向に移動させて、上記ビントレ
   イ上に排出されたシート材を仕分ける仕分け制御
   手段と、 を備えてなる仕分けトレイ装置。