JPH0422803B2 - - Google Patents

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JPH0422803B2
JPH0422803B2 JP17241686A JP17241686A JPH0422803B2 JP H0422803 B2 JPH0422803 B2 JP H0422803B2 JP 17241686 A JP17241686 A JP 17241686A JP 17241686 A JP17241686 A JP 17241686A JP H0422803 B2 JPH0422803 B2 JP H0422803B2
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space
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JP17241686A
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JPS6331907A (ja
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Yukimasa Tachibana
Tetsuji Kawasaki
Naoyuki Fujiwara
Yoshio Uno
Toshiki Henmi
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP61172416A priority Critical patent/JPS6331907A/ja
Publication of JPS6331907A publication Critical patent/JPS6331907A/ja
Publication of JPH0422803B2 publication Critical patent/JPH0422803B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
この発明は、立体的に配設された物品保管室群
の所定の保管室から指令に基づいて物品を取り出
して所定の投出入口まで搬送したり、同じく投入
された物品を指令に基づいて所定の保管室に格納
したりするようにした、主に小物の固形体物品を
対象とする自動物品格納・取出装置に関する。
【従来技術とその問題点】
第9図および第10図を参照しながら、自動物
品格納・取出装置の従来例について説明する。第
9図はその正面図、第10図は上記の正面図のP
−P断面に属する側断面図である。 この従来例は、大別すると本体ケース部、保
管・搬出部、受取・投出部の3つの部分から構成
される。第9図および第10図で、本体ケース部
は、主として、本体ケース81、前面扉82、物
品取出口83からなる。また保管・搬出部は、主
として、保管ケース85、らせん状ワイヤ86、
駆動モータ87からなる。そして、受取・投出部
は、主として、垂直移動ユニツト90、移動台9
1、受枠92からなる。 前面扉82は、左右いずれかの垂直方向の軸線
を中心に90度以上開くことができ、このように開
いた状態で、本体ケース81内部の保管ケース8
5に物品の格納をおこなう。物品取出口83は、
この前面扉82に固定されている。 保管ケース85は、コ字形に成形された板状部
材で、コ字の開口部を上方にし、コ字面に直角な
方向の一方の側に物品搬出のための開口部85a
を設け、他方の側に物品搬出用の駆動モータ87
を設けている。この駆動モータ87の出力軸に、
らせん状に成形されたワイヤ86を、その軸線を
合致させて連結する。上述のように構成された保
管ケース85などは、第9図の正面図のように、
左右対称に互いに開口部85aを対面させて配置
するとともに、上下方向と奥行き方向とに多段に
(図の場合は各4段と3段とに)整列させる。 垂直移動ユニツト90は昇降機能持つもので、
本体ケース1の中央の奥に設置される。この垂直
移動ユニツト90には、移動台91がその上下方
向にそつて移動可能に支持され、この移動台91
に受枠92が、その一方の端部で回動可能に支持
される。受枠92は一種の滑り台で、水平方向か
ら所定の角度だけ傾斜することができ、傾斜した
ときその他方の端部が物品取出口83の位置にく
るようになつている。なお、93は垂直駆動用の
モータで、動力伝達機構の図示は省略してある。 この従来例の動作は、物品88の、保管、保管
ケース85からの搬出、受け取りから投出の3段
階からなり、その詳細は次のとおりである。 まず第9図のように、あらかじめ物品88を、
保管ケース85の、らせん状ワイヤ86の各ピツ
チ間に保管しておく。取り出すべき物品88に応
じて、図示してない制御装置の押しボタンスイツ
チを操作すると、その物品88を保管している保
管ケース85に対応する位置に、移動台91が昇
降して停止する。ついで、駆動モータ87が回転
して、らせん状ワイヤ86を回し、そのピツチ間
に保管されている物品88を軸線方向に移動さ
せ、移動台91に水平姿勢で設けられている受枠
92の上に移す。次に、移動台91は下降し、所
定位置で停止するとともに、受枠92が第10図
に2点鎖線で図示した位置まで回動して、物品8
8を取出口83に投出する。以上の一連の動作
は、すべて図示してない制御装置によつておこな
われる。 上記のように、この従来例は、構造や動作が簡
単で故障のおそれが少ない、という長所がある反
面、スペース効率が悪い(垂直移動ユニツト9
0の左右のスペースと、受枠92の動作範囲とが
有効に働いてない)、移動のとき物品88をら
せん状ワイヤ86で押し付けるため傷を付ける、
らせん状ワイヤ86のねじれ角を大きくとれな
いので、保管物品88の厚さに制約がある、前
項に関連して、搬出速度が遅くなる、駆動モー
タ87が各保管ケース85ごとに必要でコストが
かかる、取り出した物品88をその後、所定の
保管ケース85に自動的に返却ないし格納するこ
とが不可能である―などの欠点がある。 上記の欠点は、実用面でかなり重要な意味を含
むものである。
【発明の目的】
この発明の目的は、従来技術がもつ以上の問題
点を解消し、物品の取り出しとともに、格納ま
たは返却が自動的にできること、本体ケース外
形寸法に対し保管容量が多くとれること(スペー
ス効率が良いこと)、物品搬送時に、搬送部材
による接触や振動、衝撃で物品を損傷させないこ
と―などを満足させる自動物品格納・取出装置を
提供することにある。
【発明の要点】
上述の目的を達成するための本発明の要点は、
直方体状の保管室を水平、垂直方向に整列配設
し、この保管室を共通な一方の垂直面側だけを開
口させるとともに、保管室の下面中央に物品の幅
より狭い帯状スリツトを上記の垂直面に直角方向
に設ける、そして、この開口面の外方の空間内を
水平方向および垂直方向にそれぞれ独立して移動
できるように支持された物品移送ユニツトを設
け、このユニツトには駆動・従動プーリ間に巻掛
けられた、上記の帯状スリツトを通過しうる幅の
ベルトを備える、そして、物品の保管室への格納
時、または保管室からの取出時には、まず物品移
送ユニツトを所定保管室下方に位置させ、次に、
ベルト上面を保管室下面より若干上方に位置させ
てから駆動させ、物品をこれとベルト上面との間
の摩擦力で移動させ、停止位置は物品を位置セン
サで検知するか、ストツパに押し当てるかして決
める―という考え方に基づいている。 すなわち、この発明の構成は、 (1) ほぼ水平方向に互いに隣接して列状に配設さ
れるとともにほぼ垂直方向にも所定の間隔で列
状に配設され、共通な一方の垂直面側だけに開
口し、かつ、水平な下面のほぼ中央に、保管す
べき物品の、水平方向に測つた寸法に未満の適
宜幅寸法をもつ直線帯状中空部が設けられ、前
記開口面に直角な奥行き方向に1個または2個
以上の物品を1列に並べて保管するようにし
た、複数個の方形体状保管室と、 この保管室の各水平方向の並びの下方に設け
られる空間(A空間)と、 前記保管室の垂直方向の所定の列に隣接して
1箇所だけに設けられる空間(B空間)と、 前記保管室開口面の外方に隣接して共通に設
けられる空間(C空間)と を備えてなる保管倉庫と、 (2) 前記空間A,BおよびCの交差する区域の中
から適宜選びうる物品の投入・投出箇所と、 (3) 駆動・従動プーリ間に、前記保管室下面の直
線帯状中空部の幅寸法に未満の適宜幅寸法をも
つ物品移送用ベルトを巻掛けし、前記両プーリ
間の距離および位置が、前記各保管室の奥行き
寸法と、この奥行き方向に測つた前記C空間の
寸法との和および位置に応じて決められ、か
つ、前記物品移送用ベルトの一方の外表面が前
記保管室下面の直線帯状中空部に平行になるよ
うに構成される物品移送ユニツトと、 (4) この物品移送ユニツトを、前記保管室下面に
対し垂直方向に、かつ、この垂直方向に測つた
保管室列の長さに応じた範囲にわたり移動可能
に支持する垂直移動ユニツトと、 (5) この垂直移動ユニツトを、前記C空間内にお
いて前記保管室の下面および開口面に対し平行
に移動可能に支持するとともに、前記保管室の
最上・最下段の上・下方のいずれか一方の側に
設けられる水平移動ユニツトと、 (6) 各ユニツトの動作を制御する制御装置とを備
える―というものである。 したがつて、この発明は、 物品の格納時または取出時には、指令に基づい
て前記垂直・水平移動ユニツトを駆動させて前記
物品移送用ベルトを所定の物品保管室の下方に一
時停止させ、次に前記物品移送用ベルト上面を前
記所定保管室下面より適宜寸法だけ上昇させた状
態で駆動させて、格納すべき、または取り出すべ
き物品を所定位置に移動させた後に一時停止さ
せ、ついでほぼ逆の動きをとらせることができる
―という作用を生じる。 なお、この発明の実施態様として、 保管室は、同一寸法のものであり、水平、垂直
両方向に整列されるものであること、 また、格納時または取出時に物品を、所定位置
で一時停止させる手段は、位置センサであるか、
または搬入または搬出の方向の所定限界位置に設
けられる物品用阻止壁と物品移送用ベルトの駆動
時間とによるかにすること、 が可能である。
【発明の実施例】
以下に図を参照しながら説明する、この発明の
一実施例は、ビデオ・カセツトを対象物として、
これを指令に基づいて取り出したり、返却したり
する自動貸出機である。第1図はこの発明に係る
一実施例の主機構部の斜視図、第2図はこの実施
例の外観正面図、第3図は同じく正面扉を開けた
ときの内部正面図、第4図は同じく側断面図、第
5図は保管ケースの斜視図、第6図は物品移送機
構の斜視図、第7図は物品格納時の動作説明図、
第8図は物品取出時の動作説明図、をそれぞれ示
す。 この実施例であるビデオ・カセツト自動貸出機
の装置全体は、大別すると、保管倉庫と、ビデ
オ・カセツトを所定の保管ケースから取り出した
り、または保管ケースへ返却したりする搬送機構
部とからなつている。この全体構成について、第
1図を主に、第2図〜第4図を補助的に参照しな
がら以下に詳しく述べる。 第1図で、30は構造的基枠としての本体フレ
ーム、2は板状部材を方形体状に折り曲げて一方
の側(図で左手前側)を開口させた保管ケース
で、これら保管ケース2は水平方向に互いに隣接
配置されるとともに、垂直方向に所定間隔を置い
て配置され、上述の保管倉庫の主要部を構成す
る。なお、対象物品としてのビデオ・カセツト1
は図の破線矢印方向に移動し、この図の場合、3
個まで保管ケース2に格納したり、これから取り
出したりできる。 また、上述した搬送機構部は、物品移送機構1
1、垂直移動機構31、水平移動機構41からな
る。物品移送機構11はビデオ・カセツト1を保
管ケース2の奥行き方向に移送するとともに、こ
れ自体は垂直移動機構31の垂直移動可能に支持
された移動台34に固定されている(詳しくは後
述する)。そして、この垂直移動機構31は、水
平移動機構41の水平移動可能に支持された移動
台44に固定されている。なお、33,34は、
それぞれ垂直移動機構31、水平移動機構41の
各パルスモータであり、35A,35B(35B
は図示してない)、45A,45Bは各歯付ベル
ト車、36,46は同じく各歯付ベルトで、いず
れも各移動機構の動力伝達部材である。 第2図で、左側に正面扉7、右側に操作パネル
をそれぞれ設け、また正面扉7は窓8と物品投出
入口10とを備えている。 第3図において、正面扉7を開くと、図示のよ
うに内部が見え、保管ケース2へは人手でビデ
オ・カセツト1を格納することができ、また、搬
送機構部(物品移送機構11、垂直移動機構3
1、水平移動機構41)の簡単な点検、保守が可
能である。なおA空間3は保管ケース2の水平方
向の並びの各下方の部分であり、B空間は保管ケ
ース2の集団の右側にある部分であり、後に詳細
に述べるように、物品移送機構11がそれぞれ水
平方向、垂直方向に移動可能なスペースである。 第4図で、保管ケース2の各水平方向の並びの
下方に設けられたスペースがA空間3で、同じく
保管ケース2の前方(図の左側)に共通に設けら
れたスペースがC空間5である。A空間3には、
物品移送機構11の駆動プーリ13A、従動プー
リ14B(駆動プーリ13Aは図示してない)、V
ベルト16などが水平方向(紙面に直角方向)に
移動する。また、C空間5には、垂直移動機構3
1、物品移送機構11の物品枠17の部分などが
水平および垂直方向(紙面にそつて上下および紙
面に直角方向)に移動する。なお、上記のB空間
4(第3図参照)は、この紙面の手前側に位置す
る。 以上で装置の全体構成の説明を終わり、次に、
主要構成部材である、保管ケース2および物品移
送機構11について詳細に説明する。 第5図は保管ケース2を斜め前下方から見たも
ので、前面の下部両側にストツパ2a、下面の中
央に直線帯状のスリツト2bが設けられる。ま
た、前面は開口しているが、背面は図示してない
背面板でふさがれている。 第6図の斜視図で示された物品移送機構11
は、大づかみに言うと、移送部、動力部、付帯構
造部からなつている。 移送部は、主フレーム12、駆動軸13、駆動
プーリ13A、従動軸14、従動プーリ14A、
2組の、中間軸15、中間プーリ15AおよびV
ベルト16などから構成される。上記の主フレー
ム12はU字に成形された板状部材で、その内部
に、それぞれ軸線をU字の両側板に直角にして、
上記の各軸13,14,15およびプーリ13
A,14A,15Aが設けられ、このプーリ13
A,14A,15A間にVベルト16が巻掛けさ
れる。 動力部は、取付板21、モータ22、歯付ベル
ト車23A,23B、歯付ベルト24から主とし
てなつている。歯付ベルト車23Aはモータ22
の出力軸に、歯付ベルト車23Bは上記の駆動軸
13にそれぞれ取り付けられる。したがつて、モ
ータ22の正転、逆転によつて、Vベルト16
の、ビデオ・カセツト1を載置すべき上側の面
は、図の左右方向(保管ケース2の奥行き方向)
に移動することができる。なお、動力伝達手段と
してのベルトとして、Vベルトを使用したのは、
載置物品の重量に対し、たわみ量を少なくできる
ためである。 付帯構造部は、逆U字に成形された板状部材で
ある物品枠17と、この物品枠17の一方の側面
の所定位置に設けられた2個の反射型光電センサ
18A,18Bからなる。物品枠17の逆U字の
両脚部は、それぞれ主フレーム12の左端部の両
側板に固定され、その逆U字内に、ビデオ・カセ
ツト1がほぼ収納され得る寸法をもつている。 以上でこの装置構成の説明を終わり、次に、そ
の動作について詳しく述べる。 まず、ビデオ・カセツト1を所定の保管ケース
に格納する場合の動作は次のとおりである。第3
図において、操作パネル9によつて「格納モー
ド」にすると同時に保管ケースの位置を設定す
る。ついで、物品投出入口10(第2図参照)か
ら所定のビデオ・カセツト1を投入して、物品移
送機構11の物品枠17内でVベルト16の上面
に載置(第6図参照)した後に、図示してない起
動スイツチをオンする。そうすると、図示してな
い保管室用位置センサおよび制御装置によつて、
垂直移動機構31が物品移送機構11を、B空間
4内の所定位置―格納すべき保管ケース2の下方
のA空間との交差箇所―まで移動させ、ついで水
平移動機構41が垂直移動機構31ひいては物品
移送機構11を水平方向に移動させ、所定の保管
ケース2の下方位置で停止させる。 これから以後の動作、つまり保管ケース2の内
部へのビデオ・カセツト1の格納動作を第7図を
参照しながら説明する。第7図は、格納すべきビ
デオ・カセツト1A、保管ケース2(既に保管中
のビデオ・カセツト1B,1Cあり)、物品移送
機構11のVベルト16などの側面図である。 同図aは、物品移送機構11が、上述のように
所定の保管ケース2の下方位置で停止した状態を
示している。Vベルト16は、図のように保管ケ
ース2の外側下面より下方位置にある。水平方向
(紙面に垂直方向)に移動するために当然である。
また、ビデオ・カセツト1Aの、Vベルト16上
に載置された位置は、保管ケース2の前面開口部
(図の左側)と適宜間隔をもつている。次に、破
線矢印の方向に物品移送機構11が上昇する。 同図bにおいて、Vベルト16は、保管ケース
2の下面のスリツト2bを通過してその内部に少
し入り込んで停止する。その位置はVベルト16
の上面が保管ケース2のストツパ2aの先端を越
えたところである。すなわち、すべてのビデオ・
カセツト1A,1B,1CはVベルト16の上面
に乗つている。次に、破線矢印方向にVベルト1
6を、所定の短時間だけ移動させると、同図bの
実線表示された位置にあるビデオ・カセツト1
A,1B,1Cは、その位置から2点鎖線表示さ
れた位置まで(ビデオ・カセツト1Cの右側面が
保管ケース2の背部内面と当接するまで)移動
し、それ以後はVベルト16との間に滑りが生じ
る。この滑りは、所定の短時間が経過してVベル
ト16が停止するまで継続する。Vベルト16は
停止すると、続いて次に、2重破線矢印で示した
ように、下降して元の状態(Vベルト16の上面
と保管ケース2の外側下面との間に適宜間隔があ
る)に復帰する。この元に復帰したときの状態
が、同図cで示される。これでビデオ・カセツト
1Aの新たな格納が完了したことになる。さらに
続いて実際には、物品移送機構11が、逆の経過
をたどつて元の物品投出入口10(第2図参照)
の位置に復帰する。 なお第7図で、物品枠17(第6図参照)の表
示は省略してある。またこの場合、ビデオ・カセ
ツト1Aの格納時の位置決めは、保管ケース2の
背部内面による阻止と、Vベルト16との間の滑
りによつておこなつた。もちろん、位置センサに
よる、ビデオ・カセツト1の検知に基づいてVベ
ルト16を停止させてもよい。 なお上述の説明で、「格納」という言葉を使つ
たが、ビデオ・カセツトの場合には、「返却」を
兼ねるものである。 次に、保管ケースに保管されているビデオ・カ
セツトから、所定のビデオ・カセツト1を取り出
す場合の動作について、第8図を参照しながら説
明する。なお、第8図の状態にする以前に、第3
図の操作パネル9によつて、「取出モード」と所
定の保管ケース位置とを設定し、続く起動スイツ
チのオン操作によつて、物品移送機構11を、
「格納モード」のときと同じ動きをして、所定の
保管ケース2の下方位置に到達させる。 第8図aで、保管ケース2にはビデオ・カセツ
ト1A,1B,1Cが保管されている。その他の
符号は前記の第7図と同様であるから、説明を省
略する。続いて、破線矢印方向に所定の高さ
(「格納モード」のときと同じ)だけ、Vベルト1
6を上昇させる。 同図bで、すべてのビデオ・カセツト1A,1
B,1CがVベルト16の上に乗つた状態が示さ
れる。次に、破線矢印方向にVベルト16を移動
させ、ビデオ・カセツト1Aの前面を第1の位置
センサ18Aで検知することによつて、停止させ
る。このとき、ビデオ・カセツト1Aの後端部
は、まだ保管ケース2の出口付近の内部に残つて
いる。続いて、2重破線矢印方向に、Vベルト1
6を所定の位置まで下降復帰させる。 この下降復帰させた状態が同図cである。この
とき、ビデオ・カセツト1Aは、左下端がVベル
ト16の上に、右下端部が保管ケース2のストツ
パ2aの上端にそれぞれ乗つている。続いて、破
線矢印方向にVベルト16を移動させると、ビデ
オ・カセツト1Aだけが、左方向に引き出され、
完全にその下面がVベルト16の上に乗り、さら
に左方向に移動される。そして、第2の光電セン
サ18Bによつてビデオ・カセツト1Aの前面位
置が検知されて、はじめてVベルト16は停止さ
れ、したがつて、ビデオ・カセツト1Aも停止す
る。 この状態が同図dに示される。ビデオ・カセツ
ト1Aは、完全に保管ケース2の外に出て停止し
ているが、他のビデオ・カセツト1B,1Cは、
保管ケース2の前面より若干手前の位置で、揃つ
て止まつている。 なお、第1、第2の各光電センサ18A,18
Bは、上述した第6図の物品枠17の側面に設け
られたものである。 また、上述の同図dにおいて、ビデオ・カセツ
ト1Aの停止位置を、ほぼ光電センサ18Bの位
置に設けた阻止壁によつて、決めることもでき
る。この際、各ビデオ・カセツト1A,1B,1
CはVベルト16上面で滑るとともに、保管ケー
ス2内にあるビデオ・カセツト1B,1Cは同図
dのストツパ2aで阻止されることになる。 以上で、この実施例の動作説明を終わり、次
に、実施上の部分的な変形例について述べる。 まず、上述した実施例では、保管ケース2は、
まつたく同じ寸法のものであるが、水平または垂
直方向の寸法を異なるものにすることもできる。
こうすることによつて、保管室が水平・垂直方向
に必ずしも整列されず、A空間の取り方や水平・
垂直移動機構の位置決め制御が複雑にはなるが、
保管すべき物品の種類や大きさに柔軟性をもたせ
ることができ便利である。 また、上述した実施例では、ビデオ・カセツト
の格納、取出しは、1個ずつおこなわれるもので
あつた。これに対し、Vベルト16の左端部(第
7図、第8図参照)から保管ケース2の前面まで
の寸法を適当に決めれば、一回に2個ずつ、また
は3個ずつまとめて格納、取出をおこなわせるこ
とができ、用途によつては便利な方式である。 さらにまた、上述の実施例においては、B空間
4を保管ケース2の集団の正面右側に設けたが、
これを中央部に設けることで格納・取出しのため
の平均移動距離、ひいては時間を短縮させること
ができる。 なお、この発明における「保管室」は、上述の
実施例の保管ケース2に、同じく「物品移送ユニ
ツト」は物品移送機構11に、「垂直移動ユニツ
ト」は垂直移動機構31に、「水平移動ユニツト」
は水平移動機構41に、「位置センサ」は光電セ
ンサ18A,18Bに、「物品用阻止壁」は保管
ケース2の背部内壁面に、それぞれ対応する。 さて、この発明の適用範囲は相当広い。すなわ
ち、まず対象物品としては、固体状のものに限ら
ず、流体状のものでも、個体として密封包装され
た形がとれれば、適用できる。また、この発明装
置の用途としては、菓子、ドリンクなどの飲食用
品、玩具、化粧品、装飾品などの日用雑貨品を対
象とする自動販売機、上述の実施例のようなビデ
オ・カセツトやその他テープ・カセツト、レコー
ド盤、光デイスクなどの自動貸出機、工場、事務
所などにおける消耗・予備部品、保守・修理用
品、工具類、文具・備品類などの自動保管機、な
どの形で広く利用することができる。
【発明の効果】
この発明の要点は、直方体状の保管室を水平、
垂直方向に整列配設し、この保管室を共通な一方
の垂直面側だけを開口させるとともに、保管室の
下面中央に物品の幅より狭い帯状スリツトを上記
の垂直面に直角方向に設ける、そして、この開口
面の外方の空間内を水平方向および垂直方向にそ
れぞれ独立して移動できるように支持された物品
移送ユニツトを設け、このユニツトには駆動・従
動プーリ間に巻掛けられた、上記の帯状スリツト
を通過しうる幅のベルトを備える、そして、物品
の保管室への格納時、または保管室からの取出時
には、まず物品移送ユニツトを所定保管室下方に
位置させ、次にベルト上面を保管室下面より若干
上方に位置させてから駆動させ、物品をベルト上
面間の摩擦力で移動させ、停止位置は物品を位置
センサで検出するか、ストツパに押し当てるかし
て決める―というものである。 したがつて、この発明によれば、従来のものに
比べ次のようなすぐれた効果がある。 (1) 物品の自動的な格納と取出しとがともに可能
である。 (2) 垂直方向の段数に相当する数の、物品移送ユ
ニツト通過可能な空間と、垂直方向の共通な一
つの移送ユニツト通過可能な空間とだけが、保
管に直接には役立たないスペースであるから、
全体から見て有効スペースの効率は良い。 (3) 格納または取出しは、摩擦力利用の移送であ
るから、移送時の他の部材との接触はほとんど
なく、また搬送時全搬に振動、衝撃が少なく、
物品が損傷を受けるおそれは、まつたくない。 (4) 搬送速度を速くすることができるので、待ち
時間が短くなり、格納・取出作業の効率が高く
なる。 (5) 駆動モータとして、水平、垂直、奥行き方向
の各3方向駆動用のもの、計3個ですむから、
これに関連して構造も簡単になることとあいま
つて、動作の信頼性向上および低コスト化が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る一実施例の主機構部の
斜視図、第2図はこの実施例の外観正面図、第3
図は同じく正面扉を開けたときの内部正面図、第
4図は同じく側断面図、第5図は保管ケースの斜
視図、第6図は物品移送機構の斜視図、第7図は
物品格納時の動作説明図、第8図は物品取出時の
動作説明図、第9図は従来例の正面図、第10図
は同じく側断面図をそれぞれ示す。 符号説明、1:ビデオ・カセツト(物品)、
2:保管ケース、2a:ストツパ、2b:スリツ
ト、3:A空間、4:B空間、5:C空間、9:
操作パネル、10:物品投出入口、11:物品移
送機構、13A:駆動プーリ、14A:従動プー
リ、15A:中間プーリ、16:Vベルト、18
A,18B:光電センサ、22:モータ、31:
垂直移動機構、41:水平移動機構、50:自動
物品格納・取出装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 立体的に配設された個体物品用保管室に、所
    定の口から投入された物品を指令に基づいて移送
    し格納するとともに、前記保管室から指令に基づ
    いて物品を取り出し所定の口から投出するように
    した装置において、 (a) ほぼ水平方向に所定の間隔で列状に配設され
    るとともにほぼ垂直方向にも所定の間隔で列状
    に配設され、共通な一方の垂直面側だけに開口
    し、かつ、水平な下面のほぼ中央に、保管すべ
    き物品の、水平方向に測つた寸法に未満の適宜
    幅寸法をもつ直線帯状中空部が設けられ、前記
    開口面に直角な奥行き方向に1個または2個以
    上の物品を1列に並べて保管するようにした、
    複数個の方形体状保管室と、 この保管室の各水平方向の並びの下方に設け
    られる空間(A空間)と、 前記保管室の垂直方向の所定の列に隣接して
    1箇所だけに設けられる空間(B空間)と、 前記保管室開口面の外方に隣接して共通に設
    けられる空間(C空間)と を備えてなる保管倉庫と、 (b) 前記空間A,BおよびCの交差する区域の中
    から適宜選びうる物品の投入・投出箇所と、 (c) 駆動・従動プーリ間に、前記保管室下面の直
    線帯状中空部の幅寸法に未満の適宜幅寸法をも
    つ物品移送用ベルトを巻掛けし、前記両プーリ
    間の距離および位置が、前記各保管室の奥行き
    寸法と、この奥行き方向に測つた前記C空間の
    寸法との和および位置に応じて決められ、か
    つ、前記物品移送用ベルトの一方の外表面が前
    記保管室下面の直線帯状中空部に平行になるよ
    うに構成される物品移送ユニツトと、 (d) この物品移送ユニツトを、前記保管室下面に
    対し垂直方向に、かつ、この垂直方向に測つた
    保管室列の長さに応じた範囲にわたり移動可能
    に支持する垂直移動ユニツトと、 (e) この垂直移動ユニツトを、前記C空間内にお
    いて前記保管室の下面および開口面に対し平行
    に移動可能に支持するとともに、前記保管室の
    最上・最下段の上・下方のいずれか一方の側に
    設けられる水平移動ユニツトと、 (f) 物品の格納時または取出時には、指令に基づ
    いて前記垂直・水平移動ユニツトを駆動させて
    前記物品移送用ベルトを所定の物品保管室の下
    方に一時停止させ、次に前記物品移送用ベルト
    上面を前記所定保管室下面より適宜寸法だけ上
    昇させた状態で駆動させて、格納すべき、また
    は取り出すべき物品を所定位置に移動させた後
    に一時停止させ、ついでほぼ逆の動きをとらせ
    るように制御する制御装置と を備えたことを特徴とする自動物品格納・取出
    装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    保管室は、同一寸法のものであり、水平、垂直両
    方向にそれぞれ整列され、かつ、水平方向には互
    いに隣接して配設されるものであることを特徴と
    する自動物品格納・取出装置。 3 特許請求の範囲第1項または第2項記載の装
    置において、格納時または取出時に物品を、所定
    位置で一時停止させる手段は、保管室または物品
    移送ユニツトの所定位置に設けられる位置センサ
    であることを特徴とする自動物品格納・取出装
    置。 4 特許請求の範囲第1項または第2項記載の装
    置において、格納時または取出時に物品を、所定
    位置で一時停止させる手段は、物品移動の方向の
    所定限界位置に設けられる物品用阻止壁と、物品
    移送用ベルトの駆動時間とによることを特徴とす
    る自動物品格納・取出装置。 5 特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かの項に記載の装置において、物品移送用ベルト
    は、Vベルトであることを特徴とする自動物品格
    納・取出装置。 6 特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれ
    かの項に記載の装置において、保管室の奥行き方
    向に測つたC空間の寸法は、同じ方向に測つた物
    品1個の寸法に対応するものであることを特徴と
    する自動物品格納・取出装置。
JP61172416A 1986-07-22 1986-07-22 自動物品格納・取出装置 Granted JPS6331907A (ja)

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WO2001038883A1 (fr) * 1999-11-25 2001-05-31 Nihon Parkerizing Hiroshima Co., Ltd. Selecteur de puces, procede de stockage et de distribution d'un tube de puces
US20080008568A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-10 Brad Harris Automated Stocking And Retrieval System

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