JPH04227729A - 螢光オルガノポリシロキサン化合物及び硬化性螢光オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

螢光オルガノポリシロキサン化合物及び硬化性螢光オルガノポリシロキサン組成物

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JPH04227729A
JPH04227729A JP3099356A JP9935691A JPH04227729A JP H04227729 A JPH04227729 A JP H04227729A JP 3099356 A JP3099356 A JP 3099356A JP 9935691 A JP9935691 A JP 9935691A JP H04227729 A JPH04227729 A JP H04227729A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、硬化性螢光オルガノポリシロキ
サン組成物及びそれらのための反応性螢光化合物に関す
る。より詳しく言えば、本発明は、硬化したシリコーン
コーティングにおいて耐久性のマーカーである新しい反
応性螢光オルガノポリシロキサン化合物を含んでなるシ
リコーンコーティングに関する。
【0002】硬化したシリコーンコーティングは、接着
剤を保持している商品、例えばラベルやテープといった
ようなもののための可剥性の支持材の製造に長いこと使
用されている。硬化シリコーンコーティングは、一般に
、硬化性液体組成物の薄い(例えば0.5μm)層とし
て紙又はプラスチックフィルムのような基材へ適用され
、続いて熱又は放射線を適用して硬化させて架橋したフ
ィルムにされる。従って、こうしてコーティングされた
支持材は、これがそれから剥離されるべき接着剤層と剥
離可能な接触をさせられる。
【0003】硬化した剥離コーティングは典型的に、非
常に薄く及び/又は非常に透明であるため肉眼で見るこ
とができないので、コーティングした支持材のどちら側
に硬化した剥離コーティングが付いているのか、そして
そのコーティングがどれだけ連続であるのかを調べるの
が困難である。従って、可剥性支持材を使用する際には
、支持材の未コーティングの又は不適当にコーティング
された表面を接着剤層と剥離不能の接触をさせる可能性
が存在する。このように、支持材上のシリコーン剥離コ
ーティングの存在及び連続性を、好ましくは可剥性支持
材を作製している間に、検出するための方法は有益であ
ろう。更に、基材上のコーティングの量を、経済的且つ
有効なやり方でもって、製造ラインですなわち可剥性支
持材を製造している間に適用される量を管理することが
できるように測定することが望ましい。
【0004】硬化性シリコーンコーティングへ目に見え
る着色剤(顔料又は染料)を添加することは、目に見え
る違いを出すのに必要とされる多量の着色剤はコーティ
ングの硬化及び/又は硬化したコーティングの接着剤剥
離特性に不利な影響を及ぼしかねないので、一般に意に
満たないことが分っている。その上、着色されたコーテ
ィングは時として美観上望ましくない。
【0005】コーティングの適用及び検出の問題に対す
るもう一つのアプローチは、シリコーンコーティングを
適用する前にこのコーティングへ特定の螢光顔料を加え
、結果として得られた硬化コーティングを紫外線で走査
して螢光を検出することを含む、紙基材上の硬化シリコ
ーンコーティングの検出方法である。上記の特定の顔料
はシリコーンコーティングに溶解せず、従って勢いよく
機械式の攪拌を行って分散させなくてはならない。
【0006】本発明の目的は、紫外線にさらされると螢
光を発する新しいオルガノポリシロキサン化合物及び組
成物を提供することである。本発明のもう一つの目的は
、硬化性オルガノポリシロキサンコーティング組成物と
このコーティング組成物の硬化に不利な影響を及ぼすこ
となく反応させることのできる螢光オルガノポリシロキ
サン化合物を提供することである。本発明の特別の目的
は、紫外線下での螢光によって基材上で検出することが
できる付加硬化する接着剤剥離組成物を提供することで
ある。
【0007】これらの目的、及びシリコーンコーティン
グ技術分野の当業者にとって明らかとなるであろうその
ほかの目的は、簡単に述べるとすれば、硬化性コーティ
ング組成物で硬化成分として使用することのできる複式
反応性螢光オルガノポリシロキサン化合物を提供するこ
とを含む、本発明によって達成される。本発明は更に、
この複式反応性螢光オルガノポリシロキサン化合物を硬
化性オルガノポリシロキサンコーティング組成物と、コ
ーティングの薄い層からそれを紫外線にさらした場合に
少なくとも検出可能な量の螢光を放射させるのに十分な
量で混合することを含む。本発明の好ましい態様では、
ケイ素に結合した反応性部位を2又は3以上有する、ダ
ンシル基含有オルガノポリシロキサンを、硬化成分とし
て付加硬化性接着剤剥離コーティングへ取入れる。
【0008】本発明は、実験式 Ra  Xb  Lc
  Zd  SiO(4−a−b−c−d)/2 を有
し、この式中のRがケイ素と結合した、脂肪族不飽和の
ない一価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基を表し
、Xが水素原子及びオレフィン列炭化水素基からなる群
より選択されるケイ素と結合した反応性部位を表し、L
がケイ素と結合した、螢光核を含有している一価の有機
基を表し、Zがケイ素と結合した加水分解可能な基を表
す化合物であって、当該化合物の1分子当りに平均して
少なくとも2個の反応性部位X及び少なくとも1個のL
基があり、そして下付記号a+b+c+dの合計が1〜
2.67の値である、オルガノポリシロキサン化合物に
関する。
【0009】上記の実験式において、Rは、脂肪族不飽
和結合がなく且つ、好ましくは20個以下の炭素原子、
最も好ましくは1〜6個の炭素原子を有する、ケイ素と
結合した任意の一価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水
素基を表す。
【0010】Rに包含される一価の炭化水素基の例には
、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、そして直鎖
の形及び枝分れした鎖の形のプロピル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基及びオクタデシル基といったよう
なものや、シクロヘキシル基のような脂環式基や、芳香
核を有する、例えばフェニル基、トリル基、ベンジル基
、フェニルエチル基及びキシリル基といったような基が
含められる。
【0011】Rに包含されるハロゲン化炭化水素基の例
には、1又は2個以上の水素原子がハロゲン原子、好ま
しくは塩素又はフッ素で置換されている上述の炭化水素
基がいずれも含まれる。ハロゲン化炭化水素基のうちの
、ケイ素原子に直接結合する、又はケイ素原子から炭素
原子一つ隔てた脂肪族炭素原子は、ハロゲン原子を含有
しない方が好ましい。
【0012】R基は好ましくは、工業的に使用されてい
る基、例えばメチル基、フェニル基及び式CF3(CF
2)n CH2CH2−を有し、式中のnの値が0であ
るか又は0より大きく、好ましくは0〜10、最も好ま
しくは0〜4であるペルフルオロアルキルエチル基の如
きもの、の群より選ばれる。典型的には、R基は、本発
明のオルガノポリシロキサン化合物中の、ケイ素原子を
結合する二価の酸素を除いて、ケイ素と結合する基の大
部分を構成する。
【0013】オルガノポリシロキサン化合物を有機の感
圧接着剤剥離コーティング組成物に取入れる場合には、
本発明の化合物の全部のR基のうちの少なくとも90モ
ル%、好ましくは少なくとも95モル%を、メチル基が
構成する。オルガノポリシロキサン化合物をシリコーン
感圧接着剤剥離コーティング組成物に取入れる場合には
、上記の式CF3(CF2)n CH2CH2−を有す
るペルフルオロアルキルエチル基が全R基のうちの5〜
50モル%、好ましくは10〜25モル%を構成する。
【0014】上記の実験式中の各Eは、水素原子及びオ
レフィン列炭化水素基からなる群より選ばれる、ケイ素
と結合した任意の反応性部位を独立に表す。Xに包含さ
れるオレフィン列炭化水素基の例には、ビニル基、そし
て直鎖又は枝分れした鎖の形のアリル基、ブテニル基、
ペンテニル基、ヘキセニル基及びオクテニル基が含めら
れる。オレフィン列炭化水素基のうちの少なくとも二つ
、最も好ましくは全部は、少なくとも一つの CH2=
CH−基を含有する方が好ましい。Xは好ましくは、工
業的に使用される例えば水素、ビニル基及び5−ヘキセ
ニル基といったような反応性部位の群より選ばれる。
【0015】本発明のオルガノポリシロキサン化合物は
、付加硬化組成物の硬化に実質上不利な影響を及ぼすこ
となくこの組成物において反応性成分として有効である
ためには、X基を少なくとも2個、好ましくは2個より
多く含有しなくてはならない。すなわち、Xが水素であ
る場合、分子中には、単独にかあるいは他のオルガノ水
素ポリシロキサンと一緒になって、付加硬化組成物のオ
レフィン列基含有成分と共に硬化成分として働くのに少
なくとも十分な数のそれがなければならない。あるいは
また、Xがオレフィン列基である場合、分子中には、単
独にかあるいは他のオレフィン列基含有オルガノポリシ
ロキサンと一緒になって、付加硬化組成物のオルガノ水
素ポリシロキサン成分と共に硬化成分として働くのに少
なくとも十分な数のそれがなければならない。
【0016】上記の式中の各Lは、螢光核を含有してな
るケイ素と結合する任意の一価の有機基を独立に表す。 本発明は、Lがダンシル又はメチルクマリン核を有する
 SiC結合有機基を表すオルガノポリシロキサン化合
物について証明されているとは言うものの、Lは螢光化
合物から誘導されてそれゆえに螢光核を有する任意の一
価の有機基であることができると信じられる。加水分解
安定度を最大限にするためには、Lはケイ素−炭素結合
によってSi へ結合される方が好ましい。
【0017】ダンシル核は紫外線にさらされると本発明
のオルガノポリシロキサン化合物及び組成物にとって好
ましい螢光を発するので、Lはダンシル核を含有するの
が好ましい。ダンシル核含有基は、紫外線にさらすと、
製紙産業で用いられる紙を漂白する成分により発せられ
る螢光とは異なり、且つそれとは見分けられるほどかけ
離れた螢光を与える。
【0018】「ダンシル核」という表現は、ここでは、
化合物の5−ジメチルアミノナフタレン−1−スルホニ
ルクロリド、すなわちダンシルクロリドにおいて、塩素
原子に結合している残りのものを意味する。ダンシル核
は式−SO2C10H6N(CH3)2 を有し、その
硫黄原子で結合する。
【0019】「メチルクマリン核」という表現は、ここ
では、4−メチル−7−ヒドロキシクマリンのヒドロキ
シル基に結合している残りのものを意味する。メチルク
マリン核は式−C10H7O2 を有し、炭素原子を介
して結合する。
【0020】本発明の好ましい態様では、ダンシル又は
メチルクマリン核を有する一価の有機基は、二価の有機
結合基を介してケイ素原子と結合し、この二価の有機結
合基の一方の末端はそのケイ素原子に結合する炭素原子
であり、そして他方の末端はメチルクマリン核に結合す
る酸素原子又はダンシル核に結合する窒素原子である。
【0021】これらの二価の有機結合基の例には、式−
R1(NHR1)g NR3 −を有する基及び−R1
(R1O) g O −を有する基であって、これらの
式においてR1 が二価の炭化水素基、R3 が水素又
は炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、gの値が0
〜4であるものが含まれるが、結合基の例はこれらには
限定されない。gが0より大きいポリアミノ結合基は2
以上のダンシル核を含有してもよい、ということを理解
すべきである。
【0022】本発明の好ましい態様では、結合基は−R
1NH−又は−R1O −である。これらの態様におい
て、R1 は炭素原子数3〜6個の二価の炭化水素基、
例えばトリメチレン、テトラメチレン又はイソブチレン
基のようなものである。好ましくは、R1 はトリメチ
レン又はイソブチレン基である。例を挙げれば、−CH
2CH2CH2NH −,−CH2CH2CH2O−,
−CH2CH(CH3)CH2N(CH3) −,−C
H2CH(CH3)CH2NH −,−CH2CH2C
H2N(CH3) −及び−CH2CH(CH3)CH
2O−である。
【0023】上記の実験式で、各Zはケイ素と結合した
任意の加水分解可能基を独立に表す。Zとして使用する
のに適当な加水分解可能基の例には、塩素の如きハロゲ
ン、ヒドロキシル基、アルコキシ基(例えばメトキシ基
、エトキシ基及びプロポキシ基のようなもの)、アセト
キシ基の如きアシルオキシ基、アセトアミド基の如きア
シルアミノ基、そしてメチルケトキシモ基のようなケト
キシモ基が含まれる。
【0024】特許請求の範囲に記載されたオルガノポリ
シロキサン化合物は、本発明の化合物を調製する際に使
用される中間体から生じる微量のケイ素結合基を更に含
有することができる、ということは、本発明の範囲内且
つ精神内である。例えば、アミノアルキル置換された有
機ケイ素化合物へダンシルクロリドのようなダンシル核
含有化合物を使ってダンシル核を導入後に、微量のアミ
ン含有機が未反応のままであってもよい。同じように、
クロロアルキル置換された有機ケイ素化合物へ4−メチ
ル−7−ヒドロキシクマリンのようなメチルクマリン核
含有化合物を使ってメチルクマリン核を導入した後に、
クロロアルキル基が未反応のままであってもよい。
【0025】上式中のa及びdの値は0〜2(0及び2
を含む)であって、例えば0.1,0.5,1,1.5
及び1.9のような値である。上式中のb及びcの値は
0より大きい値から1までであって、例えば0.1,0
.5及び0.9のような値である。上式中のa+b+c
+dの合計は、1から2.67までの値を有し、それに
より、線状、環式、枝分れ及び網状のシロキサン構造の
ような、いずれの分子構造をも有することのできるオル
ガノポリシロキサンを提供する。
【0026】本発明のオルガノポリシロキサン化合物は
、例えばR3SiO1/2, LR2SiO1/2, 
XR2SiO1/2, ZR2SiO1/2, LXR
SiO1/2及び Z2RSiO1/2といったような
末端単位、例えばR2SiO2/2,LRSiO2/2
,XRSiO2/2及びXLSiO2/2といったよう
な線状単位、そして例えば RSiO3/2, LSi
O3/2, XSiO3/2及びSiO4/2といった
ような枝分れ単位より選ばれた3個以上のシロキサン単
位を含む。
【0027】本発明の化合物は、好ましくは、次に掲げ
る線状の式を有する。 YMe2SiO(Me2SiO)x (MeLSiO)
y (MeXSiO)z SiMe2Yこの式で、各Y
は、好ましい態様を含めて、上述のR,X,L及びZ基
からなる群より選択される基を独立に表す。Me はメ
チル基である。
【0028】例えば、Y基は両方とも例えばMe のよ
うなR基であることができ、この場合には、必要とされ
る数のL基及びX反応性部位を提供するために、yの値
は少なくとも1でなければならず、またzの値は少なく
とも2でなければならない。あるいはまた、両方のY基
ともL基かあるいはX基であることができ、それによっ
て、y又はzの値がそれぞれ0になるのを許すけれども
、このことを必要とはしない。
【0029】x,y及びzの平均値は、オルガノポリシ
ロキサンが少なくとも一つのL基と少なくとも二つのX
反応性部位とを含有することを条件として、0又はこれ
より大きい値であることができる。xの値は、典型的に
は0〜3,000 の範囲内であり、好ましくは10〜
1,000 、最も好ましくは50〜500 である。 y及びzの値は、好ましくは0〜100 の範囲内であ
り、最も好ましくは0〜10である。
【0030】x+y+zの合計の値は、1以上でなけれ
ばならない。x+y+zの合計についての上限は知られ
ておらず、その所望の値はオルガノポリシロキサン化合
物が応用される用途に依存する。とは言うものの、大抵
の用途にとっては、オルガノポリシロキサン化合物は液
体であり、好ましくは流動性の液体であることが要望さ
れ、 3,000の上限、好ましくは 500、最も好
ましくは約100 の上限を有するのが適当である。本
発明のオルガノポリシロキサン化合物は、最高 100
,000,000cP(センチポアズ)までの範囲の粘
度、最も好ましくは10〜10,000cPの粘度を有
することができ、そしてコーティング用途については2
5℃で 100〜1,000cP の粘度を有すること
ができる。
【0031】本発明の好ましい線状オルガノポリシロキ
サン化合物の例には、次に掲げるものが含められるが、
これらに限定はされない。       Me3SiO(Me2SiO)x (Me
LSiO)y (MeHSiO)z SiMe3   
    Me3SiO(Me2SiO)x (MeLS
iO)y  (MeViSiO)z SiMe3   
    ViMe2SiO(Me2SiO)x (Me
LSiO)y  (MeViSiO)z SiMe2V
i       ViMe2SiO(Me2SiO)x
 (MeLSiO)y SiMe2Vi       
 LMe2SiO(Me2SiO)x  (MeViS
iO)z SiMe2L       LMe2SiO
(Me2SiO)x (MeLSiO)y  (MeV
iSiO)z SiMe2L       LMe2S
iO(Me2SiO)x (MeLSiO)y (Me
HSiO)z SiMe2L       LMe2S
iO(Me2SiO)x (MeHSiO)z SiM
e2L      HOMe2SiO(Me2SiO)
x (MeLSiO)y  (MeViSiO)z S
iMe2OH これらの式において、x,y及びzの値
は必要とされる数の螢光基及び反応性部位を供給するの
に少なくとも十分な値である。
【0032】本発明のオルガノポリシロキサン化合物は
、やはり反応性部位を取入れるため螢光基含有オルガノ
ポリシロキサンを調製するための公知の有機ケイ素合成
方法を改変して調製することができる。例えば、米国特
許第 2950986号、第 3427273号、第 
3741932号、第 4396528号、第 474
6751号及び第 4866152号各明細書、並びに
、この出願の優先権主張日と同じ1990年5月2日出
願の”FLUORESCENT ORGANOSILI
CON COMPOUNDS AND METHODS
” という発明の名称の同時係属米国特許出願明細書は
、種々の螢光核と、それらの核を本発明の化合物を調製
するためのシラン及び/又はシロキサン前駆物質へどの
ように導入するかを示す。この開示及び上記米国特許明
細書の教示を読めば、有機ケイ素技術分野の当業者は、
一つ以上の螢光基と付加硬化のための二つ以上の反応性
部位とを有し、それゆえに本発明の範囲及び精神内にあ
る、多数の化合物を合成することができよう。
【0033】上に開示したように、本発明の好ましい化
合物はダンシル核又はメチルクマリン核を有する。本発
明のダンシル核含有化合物は、例えば、アミノ官能性シ
ラン又はシロキサンを、ダンシルクロリドとして知られ
る5−ジメチルアミノナフタレン−1−スルホニルクロ
リドのようなダンシル核含有標識剤と反応させ、もっと
多くが必要ならば、続いて標準的なシロキサン合成法に
よりケイ素結合反応性部位を導入して、たやすく製造す
ることができる。本発明のメチルクマリン核含有化合物
は、例えば、4−メチル−7−ヒドロキシクマリンを脂
肪族ハロゲン化物と反応させ、もっと多くが必要ならば
、続いて標準的なシロキサン合成法によりケイ素結合反
応性部位を導入して、たやすく製造することができる。
【0034】1当量のダンシルクロリドと1当量のアミ
ノ官能性ケイ素化合物との反応は、次に掲げる一般反応
機構で表すことができる。
【化1】
【0035】2当量のダンシルクロリドと1当量のジア
ミノ官能性ケイ素化合物との反応は、次に掲げる一般反
応機構で表すことができる。
【化2】
【0036】1当量の4−メチル−7−ヒドロキシクマ
リンと1当量の脂肪族ハロゲン化物ケイ素化合物との反
応は、次に掲げる一般反応機構で表すことができる。
【化3】
【0037】先に言及したように、本発明のオルガノポ
リシロキサン化合物は、付加硬化するシリコーンコーテ
ィング組成物における耐久性のマーカーとして有用であ
る。これらの化合物は、付加硬化性シリコーン組成物で
添加剤として使用することができ、あるいはそれらを、
典型的な共反応物と一緒に使用して、付加硬化性組成物
を配合することができる。
【0038】従って、本発明は更に、次に掲げる成分(
A)及び(B)を含んでなる硬化性組成物に関する。 (A)実験式 Ra  Xb  Lc  Zd  Si
O(4−a−b−c−d)/2 を有し、この式中のR
がケイ素と結合した、脂肪族不飽和のない一価の炭化水
素基又はハロゲン化炭化水素基を表し、Xが水素原子及
びオレフィン列炭化水素基からなる群より選択されるケ
イ素と結合した反応性部位を表し、Lがケイ素と結合し
た、螢光核を含有している一価の有機基を表し、Zがケ
イ素と結合した加水分解可能な基を表す化合物であって
、当該化合物の1分子当りに平均して少なくとも2個の
反応性部位X及び少なくとも1個のL基があり、そして
下付記号a+b+c+dの合計が1〜2.67の値であ
る、オルガノポリシロキサン化合物。 (B)次の(i)〜(iii)からなる群、すなわち、
(i)ヒドロシリル化触媒、 (ii)ヒドロシリル化触媒のための抑制剤、(iii
)  ヒドロシリル化反応の代用として、成分(A)の
ケイ素と結合した反応性基と反応性であるケイ素結合基
を少なくとも二つ有するオルガノポリシロキサン、から
なる群より選ばれた少なくとも一つの成分。
【0039】本発明のこれらの硬化性組成物においては
、螢光オルガノポリシロキサン化合物(A)は、好まし
い態様を含めて、この明細書に記載された本発明のオル
ガノポリシロキサン化合物のうちのいずれでもよい。 このほかに、成分(A)は、L基を含有せずに螢光オル
ガノポリシロキサンに存在しているものと同じ種類のX
基を含有するオルガノポリシロキサン化合物を更に含む
ことができる。
【0040】本発明の硬化性組成物の成分(B)は、付
加硬化シリコーン組成物で用いられる周知の共反応物の
うちの1種又は2種以上を含んでなる。付加硬化とは、
組成物の粘度上昇に至るヒドロシリル化反応を含む反応
を意味する。典型的には、付加硬化組成物はこの反応に
よって、液体又は流動可能な状態から固体状態又は流動
不能の状態に変えられる。接着剤剥離コーティングにつ
いて言えば、付加硬化組成物は、下記において更に定義
されるように、移行がなく、スミアがなく、そして摩擦
落ちがなくなるのに十分なだけ硬化させられる。ヒドロ
シリル化は、次に掲げる機構により一般的に表される。
【化4】
【0041】成分(B)は、(i)ヒドロシリル化触媒
、(ii)ヒドロシリル化触媒のための抑制剤、そして
(iii)ヒドロシリル化反応により成分(A)のケイ
素と結合した反応性基と反応性であるケイ素結合基を少
なくとも二つ有するオルガノポリシロキサン、からなる
群より選ばれる周知の付加硬化共反応物の群より選択さ
れる。
【0042】例えば、成分(B)が成分(i)と(ii
i)を含む場合には、結果として得られる本発明の組成
物は室温で自然に硬化可能である。成分(i),(ii
)及び(iii)の存在する場合にあっては、組成物は
誘導期間の後に室温で硬化可能であり、又は高温で自然
に硬化可能である。あるいはまた、成分(B)(ii)
と共に又はこれなしに成分(B)(i)を含んでなる本
発明の硬化性組成物は、それに成分(B)(iii)が
加えられるまでは硬化不能である。成分(A)及び(B
)を含んでなる二つ以上の不硬化組成物を周知のやり方
でもって混合して本発明の組成物を調製することは、本
発明の範囲及び精神内である。
【0043】ヒドロシリル化触媒成分(i)は、ケイ素
と結合した水素原子とケイ素と結合したオレフィン列炭
化水素基との反応を触媒するペルオキシド含有又は白金
族金属含有物質のうちのいずれでもよい。
【0044】成分(i)は好ましくは、付加硬化シリコ
ーンコーティング組成物で使用される白金含有又はロジ
ウム含有物質である。それらの例には、塩化白金酸とそ
の化合物及び錯体、そして三塩化ロジウムとその化合物
及び錯体が含まれるが、これらには限定されない。Sp
eierの米国特許第 2823218号明細書、 W
illingの米国特許第 3419593号明細書、
 Lamoreauxの米国特許第 3220972号
明細書、Karstedtの米国特許第 381473
0号明細書、 Ashbyの米国特許第 315960
1号明細書、 Modicの米国特許第 351694
6号明細書、Karstedtの米国特許第 3775
452号明細書、 Chalkの米国特許第 3296
291号明細書、 Chandraらの米国特許第 3
890359号、第3928629号、第 39608
10号各明細書、及び Sandford, Jr.の
米国特許第 4123604号明細書は、本発明の硬化
性組成物で成分(i)として用いるのに適した白金族金
属含有触媒を教示する。
【0045】成分(i)は、最も好ましくは白金を含有
する触媒成分である。これは、それらが最も広く用いら
れ且つ入手可能であるからであり、そしてそれらが、下
記において検討されるように、ポットライフ及び硬化時
間の点から本発明の組成物により都合のよい効果を与え
るためである。本発明の組成物において好ましい白金含
有触媒成分は、普通に入手可能な六水和物の形としてか
あるいは無水の形としての、塩化白金酸の形態である。 その理由は、それが有機ケイ素系に容易に分散性である
ためである。
【0046】特に有効な触媒は、米国特許第 3419
593号明細書に開示されたように、塩化白金酸を脂肪
族不飽和のある例えばジビニルテトラメチルジシロキサ
ンのような有機ケイ素化合物と反応させた場合に得られ
る組成物である。
【0047】本発明の組成物で用いられる白金族金属含
有触媒成分の量は、反応性成分のケイ素と結合した水素
原子及びケイ素と結合したオレフィン列炭化水素基間の
室温反応を促進するのに十分な量がある限りは、狭く制
限されない。この触媒成分の正確な必要量は、特定の触
媒に依存し、容易には予言できない。とは言うものの、
塩化白金酸について言えば、この量は有機ケイ素成分 
100万重量部当り1重量部ほどの少量の白金でよい。 好ましくは、この量は同じ基準で少なくとも10重量部
である。
【0048】白金族金属含有触媒のための抑制剤は、有
機ケイ素の技術分野においてよく知られている。そのよ
うな金属触媒抑制剤の色々なクラスの例には、不飽和有
機化合物、例えばエチレン列不飽和アミド又は芳香族不
飽和アミド(米国特許第 4337332号明細書)、
アセチレン列化合物(米国特許第 3445420号及
び第 4347346号各明細書)、エチレン列不飽和
イソシアネート類(米国特許第 3882083号明細
書)、オレフィン系シロキサン類(米国特許第 398
9667号明細書)、不飽和炭化水素ジエステル類(米
国特許第 4256870号、第 4476166号及
び第 4562096号各明細書)、及び共役エン−イ
ン類(米国特許第 4465818号及び第 4472
563号各明細書)といったようなものや、他の有機化
合物、例えばヒドロペルオキシド類(米国特許第 40
61609号明細書)、ケトン類(米国特許第 341
8731号明細書)、スルホキシド類、アミン類、ホス
フィン類、ホスフィット類、ニトリル類(米国特許第3
344111号明細書)、ジアジリジン類(米国特許第
 4043977号明細書)、及び種々の塩類(例えば
米国特許第 3461185号明細書)といったような
ものが含まれる。米国特許第 4262107号明細書
は、ロジウム系での抑制剤混合物を開示する。これらの
米国特許明細書は、本発明の硬化性組成物において成分
(ii)として用いるのに適した、白金族金属含有触媒
のための抑制剤を教示する。
【0049】本発明の硬化性組成物に含ませるための抑
制剤成分(ii)の量は、重要ではなく、室温での硬化
反応があるとしたならばこれを思いどおりに抑制するが
、有効な高温での硬化反応を妨げるほど多くはないいず
れの量でもよい。抑制剤の最適量を決めるためには、現
状尊重主義者は、組成物中の硬化性成分の重量を基準と
して例えば0.1〜10重量%といったような任意の量
の抑制剤を単純に加え、このような量が組成物の硬化挙
動に及ぼす効果を観察し、そして次の組成物における抑
制剤の量を所望のままに調整することができる。一般に
は、抑制の程度は組成物中に存在している抑制剤の量に
直接関係する。
【0050】成分(iii)は、ヒドロシリル化反応の
代用として、成分(A)のケイ素と結合した反応性基と
反応性であるケイ素と結合した基を少なくとも二つ有す
るいずれのオルガノポリシロキサンでもよい。成分(A
)がケイ素と結合した水素原子を有する場合には、成分
(iii)は、先に示したケイ素と結合したオレフィン
列炭化水素基を有しなくてはならず、逆もまた同様であ
る。成分(iii)はまた、所望ならば、上述のケイ素
と結合した螢光基を有することもできる。
【0051】成分(iii)として用いるのに適当なオ
ルガノポリシロキサンは、成分(A)のために先に示し
た実験式を、cが成分(A)の場合に述べた値のほかに
0の値を有することができることを条件として、有する
【0052】ケイ素と結合した水素原子を含有するオル
ガノポリシロキサン成分(iii)は、好ましくは、2
5℃で1〜1000cPの粘度を有する。上述の好まし
い一価の炭化水素基に関して言えば、本発明の組成物の
ための成分(iii)として適当なオルガノ水素ポリシ
ロキサンの例には、Me3SiO(Me2SiO)x 
(MeHSiO)z SiMe3,  HMe2SiO
(Me2SiO)0.9x (MePhSiO)0.1
x (MeHSiO)z SiMe2H, (MeHS
iO)z ,HMe2SiO(Me2SiO)x (M
eHSiO)z SiMe2H,  HMe2SiO(
Me2SiO)x SiMe2H, (HMe2SiO
)4Si, MeSiO(SiMe2H)3及びMe3
SiO(MeHSiO)z SiMe3が含まれる。オ
レフィン列炭化水素反応性部位を含有しているオルガノ
ポリシロキサン成分(iii)の25℃での粘度は、 
100cPから100万cP以上までである。上述の好
ましい一価の炭化水素基について言えば、本発明の組成
物のための成分(iii)として適当な上式の線状オル
ガノポリシロキサンの例には、 PhMeViSiO(
Me2SiO)x SiPhMeVi, Me3SiO
(Me2SiO)x  (MeViSiO)z SiM
e3, ViMe2SiO(Me2SiO) x Si
Me2Vi, PhMeViSiO(Me2SiO)0
.8x(MePhSiO)0.1x (Ph2SiO)
0.1x SiPhMeVi,  HOMe2SiO(
Me2SiO)x  (MeViSiO)z SiMe
2OH 及びViMe2SiO(Me2SiO)x  
(MeViSiO)z SiMe2Vi が含まれ、こ
れらの式でMe ,Vi 及びPhはそれぞれメチル基
、ビニル基及びフェニル基を表す。x及びzの値は0又
は0より大きい値でよいが、とは言うものの、x+zの
合計の値は最高で約 3,000までの値を有する。
【0053】もちろんながら、オルガノポリシロキサン
は有機ケイ素の技術分野において周知である。それらは
典型的に、加水分解可能なシラン類例えばXMe2Si
Cl, XMeSiCl2, XSiCl3, Me2
SiCl2, Me3SiCl, MeSiCl3, 
SiCl4, Me2Si(OMe)2, MeSi(
OMe)3及びSi(OCH2CH3)4のようなもの
の加水分解及び縮合により調製され、あるいはそれら自
体が上述の加水分解及び縮合反応により調製される例え
ば(Me2SiO)4, Me3SiOSiMe3, 
(MeXSiO)4 及び XMe2SiOSiMe2
Xのような適当なシロキサン前駆物質の、酸又はアルカ
リに触媒されるシロキサン平衡を経由して調製される。 オルガノ水素ポリシロキサンは好ましくは、非アルカリ
性条件下で調製される。
【0054】本発明の組成物で使用されるオルガノポリ
シロキサン成分の量は、当該技術分野の付加硬化性オル
ガノポリシロキサン組成物で使用される量と実質的に同
じである。典型的には、使用すべきオルガノ水素ポリシ
ロキサン成分及びオレフィン含有オルガノポリシロキサ
ン成分の量は、ケイ素と結合した水素原子のケイ素と結
合したオレフィン基に対するモル比で表される。この比
の値は約0.1/1から10/1まで、好ましくは0.
5/1から5/1まで、最も好ましくは1/1から4/
1までである。
【0055】組成物で使用される螢光オルガノポリシロ
キサン化合物の量は、その螢光を、例えば組成物の存在
を検出し及び/又は組成物の量を測定するといったよう
なことのために、有効なやり方で検出するのを可能にす
るほど十分な量がある限りは、重要ではない。
【0056】本発明の組成物のオルガノポリシロキサン
成分は全部が螢光基を有することができるとは言うもの
の、オレフィン基含有オルガノポリシロキサン成分又は
オルガノ水素ポリシロキサン成分のうちの一部分が螢光
基を含有することが必要なだけである。
【0057】ダンシル基含有オルガノポリシロキサン成
分について言えば、少量、例えば1〜49重量%のよう
な量を、同じタイプの反応性部位を含有するがダンシル
基のない多量の、例えば51〜99重量%のような量の
、オルガノポリシロキサンと一緒にして使用する方が好
ましく、両方の百分率とも同じタイプの反応性部位すな
わち水素原子かあるいはオレフィン基を含有するオルガ
ノポリシロキサンの総量に基づいている。例えば、本発
明のオルガノポリシロキサン組成物は、ダンシル基及び
ビニル反応性部位を有する1〜49重量部のオルガノポ
リシロキサンと、ビニル反応性部位を有するオルガノポ
リシロキサンを 100重量部供給するのに十分な量の
、ダンシル基がなくビニル反応性部位を有するオルガノ
ポリシロキサンとを含んでなる。
【0058】本発明の硬化性組成物は更に、シリコーン
コーティングの技術分野で、特に接着剤剥離コーティン
グの技術分野でよく知られている、例えば希釈剤、溶剤
、充填剤、硬化調節添加剤、接着剤剥離添加剤、界面活
性剤及び湿潤添加剤といったような任意的な成分を含む
ことができる。
【0059】本発明の硬化性組成物は、いずれの適当な
方法により調製することもできる。例えば、螢光オルガ
ノポリシロキサン組成物を調製するための一つの方法は
、次に掲げる成分(A)と(B)とを、成分(A)の量
を(A)及び(B)の混合物を紫外線にさらした時にこ
れに検出可能な量まで螢光を発生させるのに十分な量に
して混合することを含む。 (A)実験式 Ra  Xb  Lc  Zd  Si
O(4−a−b−c−d)/2 を有し、この式中のR
がケイ素と結合した、脂肪族不飽和のない一価の炭化水
素基又はハロゲン化炭化水素基を表し、Xが水素原子及
びオレフィン列炭化水素基からなる群より選択されるケ
イ素と結合した反応性部位を表し、Lがケイ素と結合し
た、螢光核を含有している一価の有機基を表し、Zがケ
イ素と結合した加水分解可能な基を表す化合物であって
、当該化合物の1分子当りに平均して少なくとも2個の
反応性部位X及び少なくとも1個のL基があり、そして
下付記号a+b+c+dの合計が1〜2.67の値であ
る、オルガノポリシロキサン化合物。 (B)オルガノ水素ポリシロキサン及びオレフィン置換
されたオルガノポリシロキサンを含んでなる成分の硬化
性混合物。当該技術分野の組成物の初めの反応化学量論
を維持するためには、追加の成分(iii)を加えるこ
とも望ましいことかもしれない。
【0060】あるいはまた、本発明のオルガノポリシロ
キサン化合物を上述のやり方でもって成分(B)と混合
して本発明の硬化性組成物を得ることができる。
【0061】本発明の硬化性組成物を調製する場合には
、組成物を使用する直前の最終の混合工程で成分(i)
と SiH−含有成分とを一緒にすることが好ましい。
【0062】本発明の硬化性組成物は、水素原子及びオ
レフィン列炭化水素基からなる群より選ばれたケイ素と
結合した反応性部位を少なくとも二つ、そして螢光核を
含有しているケイ素と結合した一価の有機基を少なくと
も一つ有するオルガノポリシロキサン化合物を含有しな
い、当該技術分野の付加硬化性シリコーン組成物が有す
る用途の実質上全てを有する。
【0063】本発明の硬化性組成物は、硬化性組成物の
薄層を基材へ適用してその後硬化させるコーティングプ
ロセスにおいて特に有用である。これらの組成物の螢光
作用は、定性的な検出を可能にし、そして組成物と基材
との組み合わせを適切に基準化し且つ周知の螢光測定方
法を使用すれば、コーティングの定量的検出及び適用の
管理を可能にする。このように、シリコーンコーティン
グ技術分野における主要な問題に対する解決が本発明に
よって与えられた。
【0064】以下に掲げる例は、特許請求の範囲に記載
された本発明を限定するためにではなく例示するために
開示される。部数及び百分率は、別段の明示がない限り
は全て重量によるものであり、また全ての温度は摂氏温
度である。Me及びVi はそれぞれメチル基及びビニ
ル基を表す。
【0065】例1 正確に35.2gの7−ヒドロキシ−4−メチルクマリ
ンを、11.2gの KOH及び1.0gのKIを含有
しているメタノール 300mlに溶解させた。アリル
ブロミド24.2gを加え、そしてこの混合物を5時間
還流させた。次いでこの反応混合物を水と混合し、ジエ
チルエーテルで抽出してエーテル抽出物を濃縮し、メタ
ノールから再結晶化させることにより40.3g(93
%)の7−アリルオキシ−4−メチルクマリンを回収し
た。1H−NMRスペクトル(ppm) には、 CH
3について2.4(s)、CH2Oについて4.6(d
)、 C=CH2 について5.5(d)、そしてCH
=C について5.3(m)の信号が含まれていた。
【0066】2.16gの7−アリルオキシ−4−メチ
ルクマリン及び5×10−6モルの塩化白金酸ヒドロシ
リル化触媒を20mlのトルエンに溶解させた溶液に2
.0gのMe2SiHClを加え、この混合物を40〜
42℃で6時間加熱した。次に、トルエンと未反応のシ
ランを減圧で除去して、7−(2−(クロロジメチルシ
リル)プロピル)−4−メチルクマリンを得た。1H−
NMRスペクトル(ppm) には、 SiCH3につ
いて0.2(s)、 CH3,(3H) について2.
4(s)、 CH2=0,(2H) について4.0(
t)の信号が含まれており、アリル部分についての信号
はなかった。
【0067】17g(130ミリモル)のMe2SiC
l2及び2.5g(8ミリモル)の7−(2−(クロロ
ジメチルシリル)プロピル)−4−メチルクマリンの混
合物へ水を25ml加えて、これらのクロロシランを共
加水分解した。加水分解物をトルエンに溶解させて、こ
の溶液を水性NaHCO3で洗浄した。次いで、トルエ
ン部分をトルエン−水共沸混合物によって乾燥させ、続
いて残っているトルエンを除去した。粘性の油が得られ
、そしてこれは平均式 LMe2SiO(Me2SiO
)17SiMe2Lを有し、そして1H−NMRスペク
トル(ppm) にはSiCH3, (21H)につい
て0.2(s)及び CH3, (6H)について2.
4(s)の信号が含まれていた。上記の平均式中のLは
3−(4−メチルクマリノキシ)プロピル基を表す。
【0068】式 LMe2SiO(Me2SiO)17
SiMe2Lを有する油2.0g(1.2ミリモル)を
3.6g(60ミリモル)の (MeHSiO)4及び
0.1gの CF3SO3Hと混合し、そして混合物を
80℃で4時間加熱した。次いで反応混合物をNaHC
O3で中和し、中和した混合物をトルエンで抽出して抽
出物を濃縮し、式 LMe2SiO(Me2SiO)1
7(MeHSiO)54SiMe2Lを有する本発明の
赤色の油を得た。この式のLは3−メチルクマリノキシ
プロピル基を表す。
【0069】例2 例1からの0.38gの LMe2SiO(Me2Si
O)17(MeHSiO)54SiMe2Lを、オルガ
ノ水素ポリシロキサンと混合しそして加熱されると硬化
して接着剤剥離コーティングになる、1.5モル%のビ
ニル基を含有してなるビニル基を末端基とするジメチル
−コ−メチルビニルポリシロキサンと、白金含有硬化触
媒と、そして室温で有効であるが高温では有効でない白
金触媒抑制剤とを含有する、接着剤剥離コーティング組
成物 10.01gと混合して、本発明のコーティング
組成物を調製した。結果として得られた本発明のコーテ
ィング組成物を、ブレード圧力を30psi(2.1k
g/cm2)に調整した実験室用のテーリングブレード
コーターを使って37ポンド(16.8kg)の Ni
coletのスーパーカレンダー掛けしたクラフト紙に
適用した。塗布した紙を強制通風オーブンでもって 1
82℃で60秒間加熱して、コーティングを十分に硬化
させた。硬化したコーティングは、ブラックライトにさ
らしてその下で見ると、薄い青色の螢光を示した。
【0070】このコーティングされた紙にアクリル系感
圧接着剤の溶液を塗布し、溶液を乾燥させ、そして乾燥
した接着剤を艶消しのリソラベルストックと接触させて
可剥性の積層品を作った。この積層品を室温で20時間
老化させ、そしてこの老化した積層品をASTMの方法
を使用する接着剤剥離試験のために調製した。 400
インチ/分(10.16m/分)の速度で引き離したと
ころ、35g/インチ(35g/2.54cm)の剥離
力が記録された。 LMe2SiO(Me2SiO)1
7(MeHSiO)54SiMe2Lの代りに同等量の
メチル水素ポリシロキサンを用いたことを除いて本発明
の積層品と同一に調製した比較の積層品は、同じ剥離力
を示した。
【0071】この例は、本発明の組成物が低下しない接
着剤剥離能力を提供する螢光を発する接着剤剥離コーテ
ィングとして有用なことを証明する。
【0072】例3 17.6gの7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン、 
350mlのイソプロパノール、120mlのジメチル
スルホキシド、5.7gのKOH 、1.0gのKI及
び29.9gの3−(3′−クロロプロピル)−1,1
,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンの
混合物を、還流温度で24時間加熱した。次にこの反応
混合物を減圧で溶剤類を除去して濃縮し、そして濃縮物
を水とジエチルエーテルとの混合物で洗浄した。エーテ
ル相を揮発させて、平均式Me3SiO(MeLSiO
)2SiMe3を有する油を32.3g得た。この式の
Lは3−(4−メチルクマリノキシ)プロピル基を表す
。 また、1H−NMRスペクトルは、SiCH3, (8
H) について0.2ppm(s)及びCH3, (2
H) について2.4ppm(s)を示した。
【0073】2.0g(2.8ミリモル)のMe3Si
O(MeLSiO)2SiMe3(この式のLは3−(
4−メチルクマリノキシ)プロピル基を表す)、6.2
4g(67ミリモル)の(Me2SiO)5 、5.4
g(90ミリモル)の (MeHSiO)4及び0.1
gの CF3SO3Hの混合物を80℃で48時間加熱
し、その後それをNaHCO3/ケイソウ土の50/5
0混合物0.25gと共にかき混ぜ、次いでろ過して、
式Me3SiO(Me2SiO)30(MeHSiO)
32(MeLSiO)2SiMe3(この式のLは上述
の意味を有する)を有する本発明の無色の油を9.0g
得た。
【0074】例4 0.38gの LMe2SiO(Me2SiO)17(
MeHSiO)54SiMe2Lの代りにMe3SiO
(Me2SiO)30(MeHSiO)32(MeLS
iO)2SiMe3を0.58g使用したことを除いて
、例2で開示したように本発明のコーティング組成物を
調製した。上記の式のLは3−(4−メチルクマリノキ
シ)プロピル基を表す。この本発明のコーティング組成
物を、ブレード圧力を30psi(2.1kg/cm2
)に調整した実験室用テーリングブレードコーターを使
って37ポンド(16.8kg)の Nicoletの
スーパーカレンダー掛けしたクラフト紙に適用した。塗
布した紙を強制通風オーブンでもって 182℃で60
秒間加熱して、コーティングを十分に硬化させた。硬化
したコーティングは、ブラックライト下で見る薄い青色
の螢光を示した。 例2で説明した方法を使って評価したところ、この例の
コーティング組成物は30g/インチ(30g/2.5
4cm)の剥離力を示した。
【0075】例5 6.35g(29ミリモル)の(CH3CH2O)3S
iCH2CH2CH2NH2、7.55g(41ミリモ
ル)のViMe2SiOSiMe2Vi、 31.88
g(86ミリモル)の (Me2SiO)5、4mgの
 KOH及び45mgの H2Oの混合物を 142℃
で1.5時間加熱し、この後それを 100℃に冷却し
、2.35gの水を加えた。次にこの反応混合物を窒素
スウィープ下に 142℃で2.5時間加熱し、次いで
冷却して、0.10gの酢酸で中和した。中和した混合
物を次に50℃,5Torrで揮発させた。残留物の1
H−NMRスペクトルと反応混合物の化学量論及び化学
とから、 (ViMe2SiO1/2)2(Me2Si
O)23(H2NCH2CH2CH2SiO3/2)1
の平均式が確認された。この残留物を75mlのトルエ
ンに溶解させ、そして3.11g(37ミリモル)のN
aHCO3を加えた。この混合物にダンシルクロリドを
5.0g(18.5ミリモル)加えて、混合物を80℃
で2.5時間加熱した。次いでこの反応混合物を5%水
性NaHCO3で洗浄してから H2Oで洗浄した。有
機層を MgSO4で乾燥させ、そしてトルエンを取除
くと、無色の油が残り、そしてこれの1H−NMRスペ
クトルは SiCH3について0.2ppm, N(C
H3)2について3.0ppm,  SiCH=CH2
 について5.9〜6.1ppm 及び芳香族の水素に
ついて7.0〜7.9ppm を示した。上記の情報に
基づいて、この油には(ViMe2SiO1/2)2(
Me2SiO)23(LSiO3/2)1の平均式があ
てがわれた。この式のLはN−ダンシル−3−アミノプ
ロピル基を表す。
【0076】例6〜8 例5の螢光オルガノポリシロキサン化合物を、例2で言
及した白金含有硬化触媒、白金触媒抑制剤、ビニル基を
末端基とするジメチル−コ−メチルビニルポリシロキサ
ン及びオルガノ水素ポリシロキサン架橋剤より選んだ成
分と混ぜ合わせて、三つのコーティング組成物を調製し
た。各組成物の構成については表1を参照されたい。
【0077】本発明のこれらのコーティング組成物を、
ブレード圧力を30psi(2.1kg/cm2)に調
整した実験室用テーリングブレードコーターを使って3
7ポンド(16.8kg)のNicoletのスーパー
カレンダー掛けしたクラフト紙へ適用し、そして塗布し
た紙を強制通風オーブンで加熱してコーティングを硬化
させた。これらの硬化したコーティングは、ブラックラ
イト下で見ると青緑色の螢光を示した。
【0078】コーティングした紙を1日又は7日間老化
させ、アクリル系感圧接着剤の溶液を塗布し、この溶液
を乾燥させ、そして乾燥した接着剤をマイラー(Myl
ar、商標)ブランドのポリエステルテープと接触させ
て、可剥性の積層品を得た。これらの積層品を室温で3
0日間老化させて、老化した積層品をASTMの方法を
使って接着剤剥離試験をするために調製した。老化した
積層品を 400インチ/分(10.16m/分)の速
度で引き離した。剥離力は表1に記録されている。例2
の比較組成物を使うことを除いて本発明の積層品と同じ
に調製された比較の積層品は、15〜20g/2.54
cmの剥離力を示した。
【0079】この例は、本発明の組成物が低下しない接
着剤剥離能力を提供する螢光を発する接着剤剥離コーテ
ィングとして有用なことを証明する。
【0080】
【表1】
【0081】例9 0.18gのカリウムシラノレート(中和当量1375
g/ K+ )、2.78gのH2NCH2CH2CH
2(Me)SiO2/2及び 97.22gのViMe
2SiO(Me2SiO)160(MeViSiO)3
SiMe2Viの混合物を 140℃で5時間加熱し、
この後それを冷却し、氷酢酸で中和し、そしてセライト
(Celite、商標)を含む加圧フィルターを通して
ろ過した。ろ液は、アミン中和当量4058g/NH2
 の透き通った流体であった。反応混合物の化学量論及
び化学から、次に掲げる反応生成物についての平均式が
確認される。
【化5】
【0082】このアミノ官能性シリコーン流体50gを
50mlのトルエンに溶解させ、そして2.27gのN
aHCO3を加えた。この混合物にダンシルクロリド3
.65gを加えて、混合物を80℃で4時間加熱した。 それからこの反応混合物を5%水性NaHCO3で洗浄
し、次いで H2Oで洗浄した。有機層をペンタンへ取
込み、このペンタン相を MgSO4で乾燥させ、そし
てペンタンを除去すると黄色の粘性流体が残った。この
生成物には、式 ViMe2SiO(Me2SiO)1
60(LMeSiO)3(MeViSiO)3SiMe
2Viがあてがわれた。この式のLは Me2NC10
H6SO2NHCH2CH2CH2−基を表す。
【0083】例10〜12 種々の量の例9の螢光オルガノポリシロキサン化合物を
、例2において言及した白金含有硬化触媒1.85部、
白金触媒抑制剤1.05部、種々の量のビニル基を末端
基とするジメチル−コ−メチルビニルポリシロキサン及
びオルガノ水素ポリシロキサン架橋剤3.70部と混合
して、本発明の曇りのあるコーティング組成物を三つ調
製した。各組成物の構成については表2を参照されたい
【0084】結果として得られた本発明のコーティング
組成物を、ブレード圧力を30psi(2.1kg/c
m2)に調整した実験室用テーリングブレードコーター
を使って37ポンド(16.8kg)の Nicole
tのスーパーカレンダー掛けしたクラフト紙へ適用し、
そして塗布した紙を強制通風オーブンでもって種々の温
度で加熱してコーティングを硬化させた。硬化したコー
ティングは、ブラックライト下で見ると青緑色の螢光を
示した。
【0085】例2で言及した白金含有硬化触媒1.85
部、白金触媒抑制剤1.05部、ビニル基を末端基とす
るジメチル−コ−メチルビニルポリシロキサン 97.
10部及びオルガノ水素ポリシロキサン架橋剤3.70
部を混合して、対照のコーティング組成物を調製した。 この組成物は、 121℃で10秒そして93℃で50
秒の硬化時間を示した。
【0086】
【表2】
【0087】例13 0.18gのカリウムシラノレート(中和当量1375
g/ K+ )、0.94gのH2NCH2CH2CH
2(Me)SiO2/2及び 99.06gのViMe
2SiO(Me2SiO)160(MeViSiO)3
SiMe2Viの混合物を 140℃で6時間加熱し、
この後それを冷却し、氷酢酸で中和し、そしてセライト
を含む加圧フィルターを通してろ過した。この反応混合
物の化学量論及び化学から、次に掲げる反応生成物につ
いての平均式が確認される。
【化6】
【0088】このアミノ官能性シリコーン流体50gを
50mlのトルエンに溶解させ、そして0.74gのN
aHCO3を加えた。この混合物にダンシルクロリド1
.19gを加えて、混合物を80℃で5時間加熱した。 この反応混合物をセライトを含有しているガラスフリッ
トを通してろ過し、そしてろ液を95℃及び2Torr
で揮発させて、紫外線にさらすと強い螢光を示す淡黄色
の粘性流体が得られた。この生成物には、式ViMe2
SiO(Me2SiO)160(LMeSiO)1(M
eViSiO)3SiMe2Viがあてがわれた。この
式のLは Me2NC10H6SO2NHCH2CH2
CH2−基を表す。
【0089】例14〜16 種々の量の例13の螢光オルガノポリシロキサン化合物
を、例2において言及した白金含有硬化触媒1.85部
、白金触媒抑制剤1.05部、種々の量のビニル基を末
端基とするジメチル−コ−メチルビニルポリシロキサン
及びオルガノ水素ポリシロキサン架橋剤3.70部と混
合して、本発明の透き通ったコーティング組成物を三つ
調製した。各組成物の構成については表3を参照された
い。
【0090】結果として得られた本発明のコーティング
組成物を、ブレード圧力を30psi(2.1kg/c
m2)に調整した実験室用テーリングブレードコーター
を使って37ポンド(16.8kg)の Nicole
tのスーパーカレンダー掛けしたクラフト紙へ適用し、
そして塗布した紙を強制通風オーブンでもって種々の温
度で加熱してコーティングを硬化させた。硬化したコー
ティングは、ブラックライト下で見ると青緑色の螢光を
示した。
【0091】
【表3】
【0092】例17〜19 例5の螢光オルガノポリシロキサン化合物を、例2にお
いて言及した白金含有硬化触媒、白金触媒抑制剤、ビニ
ル基を末端基とするジメチル−コ−メチルビニルポリシ
ロキサン及びオルガノ水素ポリシロキサン架橋剤より選
ばれた成分と混合して、三つの組成物を調製した。各組
成物の構成については表4を参照されたい。
【0093】本発明のこれらの組成物を、ブレード圧力
を35psi(2.5kg/cm2)かあるいは16p
si(1.1kg/cm2)に調整した実験室用テーリ
ングブレードコーターを使って37ポンド(16.8k
g)のNicolet RL 250紙に適用して、コ
ーティング重量をそれぞれ0.58ポンド/3000f
t2(0.26kg/ 279m2)及び1.13ポン
ド/3000ft2(0.51kg/ 279m2)に
し、そしてこれらの塗布された紙を強制通風オーブンで
もって 149℃で60秒間加熱してコーティングを十
分に硬化させた。
【0094】硬化したコーティングを、米国特許第 4
250382号明細書に教示されたように、コーティン
グに対して45°の入射角の 345nmの紫外線にさ
らし、そしてこの入射光に対して90°の角度で 46
5nmの螢光を検出した。 螢光の量の読みを標準化して表4に示す。硬化したコー
ティングから測定された螢光の量は、コーティングに存
在している本発明の螢光化合物の量と硬化したコーティ
ングの厚さとに直接関係した、ということに注目された
い。
【0095】これらの例は、本発明の化合物及び組成物
がコーティングの螢光を測定することによってコーティ
ングの厚さを測定するのに有用なことを証明する。
【0096】
【表4】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  実験式 Ra  Xb  Lc  Z
    d  SiO(4−a−b−c−d)/2 を有し、こ
    の式中のRがケイ素と結合した、脂肪族不飽和のない一
    価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基を表し、Xが
    水素原子及びオレフィン列炭化水素基からなる群より選
    択されるケイ素と結合した反応性部位を表し、Lがケイ
    素と結合した、螢光核を含有している一価の有機基を表
    し、Zがケイ素と結合した加水分解可能な基を表す化合
    物であって、当該化合物の1分子当りに平均して少なく
    とも2個の反応性部位X及び少なくとも1個のL基があ
    り、そして下付記号a+b+c+dの合計が1〜2.6
    7の値である、オルガノポリシロキサン化合物。 【請求項2】  Lが−R1OC10H7O2を表し、
    この式の−R1 が二価の炭化水素基を表しそして C
    10H7O2がメチルクマリン核を表す、請求項1記載
    のオルガノポリシロキサン化合物。 【請求項3】  Lが−R2SO2C10H6N(CH
    3)2 を表し、この式の−R2 が二価のアミン含有
    基を表しそして SO2C10H6N(CH3)2がダ
    ンシル核を表す、請求項1記載のオルガノポリシロキサ
    ン化合物。 【請求項4】  次に掲げる成分(A)及び(B)を含
    んでなる硬化性組成物。 (A)実験式 Ra  Xb  Lc  Zd  Si
    O(4−a−b−c−d)/2 を有し、この式中のR
    がケイ素と結合した、脂肪族不飽和のない一価の炭化水
    素基又はハロゲン化炭化水素基を表し、Xが水素原子及
    びオレフィン列炭化水素基からなる群より選択されるケ
    イ素と結合した反応性部位を表し、Lがケイ素と結合し
    た、螢光核を含有している一価の有機基を表し、Zがケ
    イ素と結合した加水分解可能な基を表す化合物であって
    、当該化合物の1分子当りに平均して少なくとも2個の
    反応性部位X及び少なくとも1個のL基があり、そして
    下付記号a+b+c+dの合計が1〜2.67の値であ
    る、オルガノポリシロキサン化合物(B)次の(i)〜
    (iii)からなる群、すなわち、(i)ヒドロシリル
    化触媒、 (ii)ヒドロシリル化触媒のための抑制剤、(iii
    )  ヒドロシリル化反応の代用として、成分(A)の
    ケイ素と結合した反応性基と反応性であるケイ素結合基
    を少なくとも二つ有するオルガノポリシロキサン【請求
    項5】  前記螢光核がメチルクマリン核である、請求
    項4記載のオルガノポリシロキサン組成物。 【請求項6】  前記螢光核がダンシル核である、請求
    項4記載のオルガノポリシロキサン組成物。 【請求項7】  次に掲げる成分(A)及び(B)、す
    なわち、 (A)実験式 Ra  Xb  Lc  Zd  Si
    O(4−a−b−c−d)/2 を有し、この式中のR
    がケイ素と結合した、脂肪族不飽和のない一価の炭化水
    素基又はハロゲン化炭化水素基を表し、Xが水素原子及
    びオレフィン列炭化水素基からなる群より選択されるケ
    イ素と結合した反応性部位を表し、Lがケイ素と結合し
    た、螢光核を含有している一価の有機基を表し、Zがケ
    イ素と結合した加水分解可能な基を表す化合物であって
    、当該化合物の1分子当りに平均して少なくとも2個の
    反応性部位X及び少なくとも1個のL基があり、そして
    下付記号a+b+c+dの合計が1〜2.67の値であ
    る、ある量のオルガノポリシロキサン化合物、 (B)オルガノ水素ポリシロキサン及びオレフィン置換
    されたオルガノポリシロキサンを含んでなる成分の硬化
    性混合物、を混合することを含み、上記成分(A)の量
    が紫外線にさらした時に成分(A)と(B)との混合物
    に検出可能な量まで螢光を発生させるのに少なくとも十
    分である、螢光オルガノポリシロキサン組成物の調製方
    法。
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