JPH04226991A - ラディシコール誘導体 - Google Patents

ラディシコール誘導体

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JPH04226991A
JPH04226991A JP3134160A JP13416091A JPH04226991A JP H04226991 A JPH04226991 A JP H04226991A JP 3134160 A JP3134160 A JP 3134160A JP 13416091 A JP13416091 A JP 13416091A JP H04226991 A JPH04226991 A JP H04226991A
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JP
Japan
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carbon atoms
group
radicicol
alkyl
acid
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Masao Sugimura
杉村 征夫
Kimio Iino
公夫 飯野
Yoshio Tsujita
代史雄 辻田
Yoko Shimada
島田 葉子
Tomoo Kobayashi
知雄 小林
Takeshi Kagasaki
加賀崎 武之
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なラディシコール誘
導体およびそれを有効成分とする抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ラディシコールは、下記の式Iの構造式
【0003】
【化2】
【0004】を有する公知の化合物であり[テトラヘド
ロン・レターズ(Tetrahedron Lette
rs) ,1964年、365頁]、抗真菌作用を有す
ることが知られている。また、インビトロで殺細胞活性
を示すことも知られている(特公昭43−8718) 
が、生体内で抗腫瘍作用を示すことは知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はラディシコ
ールの誘導体の抗腫瘍作用について、鋭意研究を続けた
結果、ラディシコール自身は極めて弱い抗腫瘍作用しか
有しないのに対し、そのフェノール性水酸基を種々のア
シル基で修飾した新規なラディシコール誘導体が優れた
抗腫瘍作用を有することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なラディシ
コール誘導体は、一般式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1 及びR2 は同一又は異な
って、水素原子又は式R3 −CO−基(式中、R3 
は水素原子、炭素数1乃至50個のアルキル基、炭素数
2乃至30個のアルケニル基、炭素数2乃至10個のア
ルキニル基、炭素数6乃至10個のアリール部と炭素数
1乃至6個のアルキル部からなるアラルキル基、炭素数
6乃至14個のアリール基、炭素数6乃至14個のアリ
ールオキシ基、5乃至6員環の複素環基、5乃至6員環
の複素環部と炭素数1乃至4個のアルキル部からなる複
素環アルキル基、炭素数3乃至8個の環状アルキル基、
炭素数5乃至8個の環状アルケニル基、又は炭素数6乃
至10個のアリール部が縮環した炭素数3乃至8個のシ
クロアルキル基であり、各基は下記A群から選択された
置換部分を有していてもよい。)を示す(但し、R1 
及びR2 が同時に水素原子又はアセチル基である場合
を除く。)。]を有するラディシコール誘導体である。 [A群]ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、炭素数1
乃至20個のアルコキシ、6乃至10個のアリール、6
乃至10個のアリールオキシ、炭素数1乃至20個の脂
肪族アシルオキシ、アミノ、炭素数1乃至4個のアルキ
ルを1乃至2個有するアルキルアミノ、炭素数1乃至2
0個の脂肪族アシルを1乃至2個有する脂肪族アシルア
ミノ、保護されたアミノ、ニトロ、カルボキシ、保護さ
れたカルボキシ、炭素数1乃至20個のアルコキシカル
ボニル、カルバモイル、メルカプト、保護されたメルカ
プト、炭素数1乃至20個のアルキルチオ、炭素数6乃
至10個のアリール部分と炭素数1乃至4個のアルキル
部分からなるアラルキルチオ、炭素数6乃至10個のア
リール部分と炭素数1乃至4個のアルキル部分からなる
アラルキルジチオ、炭素数6乃至10個のアリールチオ
、炭素数1乃至20個のアルキルジチオ、炭素数1乃至
20個のアルキルスルフィニル、炭素数6乃至10個の
アリールスルフィニル、炭素数1乃至20個のアルキル
スルホニル、炭素数6乃至10個のアリールスルホニル
、シアノ、炭素数1乃至20個の脂肪族アシル、カルバ
モイルオキシ、5乃至6員環の複素環、ハロゲン原子。
【0009】R3 の炭素数1乃至50個のアルキル基
としては、例えばメチル、エチル、nプロピル、1−メ
チルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メ
チルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル
、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1,
1−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、1−メチルペン
チル、4−メチルペンチル、n−ヘプチル、1−メチル
ヘキシル、2−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、
3−エチルペンチル、n−オクチル、2−メチルヘプチ
ル、6−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、2−エ
チル−3−メチルペンチル、3−エチル−2−メチルペ
ンチル、n−ノニル、2−メチルオクチル、7−メチル
オクチル、4−エチルヘプチル、3−エチル−2−メチ
ルヘキシル、2−エチル−1−メチルヘキシル、n−デ
シル、2−メチルノニル、8−メチルノニル、5−エチ
ルオクチル、3−エチル−2−メチルヘプチル、3,3
−ジエチルヘキシル、n−ウンデシル、2−メチルデシ
ル、9−メチルデシル、4−エチルノニル、3,5−ジ
メチルノニル、3−プロピルオクチル、5−エチル−4
−メチルオクチル、1−ペンチルヘキシル、n−ドデシ
ル、1−メチルウンデシル、10−メチルウンデシル、
3−エチルデシル、5−プロピルノニル、3,5−ジエ
チルオクチル、n−トリデシル、11−メチルドデシル
、7−エチルウンデシル、4−プロピルデシル、5−エ
チル−3−メチルデシル、3−ペンチルオクチル、n−
テトラデシル、12−メチルトリデシル、8−エチルド
デシル、6−プロピルウンデシル、4−ブチルデシル、
2−ペンチルノニル、n−ペンタデシル、13−メチル
テトラデシル、10−エチルトリデシル、7−プロピル
ドデシル、5−エチル−3−メチルドデシル、4−ペン
チルデシル、1−ヘキシルノニル、n−ヘキサデシル、
14−メチルペンタデシル、6−エチルテトラデシル、
4−プロピルトリデシル、2−ブチルドデシル、n−ヘ
プタデシル、15−メチルヘキサデシル、7−エチルペ
ンタデシル、3−プロピルテトラデシル、5−ペンチル
ドデシル、n−オクタデシル、16−メチルヘプタデシ
ル、5−プロピルペンタデシル、n−ノナデシル、17
−メチルオクタデシル、4−エチルヘプタデシル、アイ
コシル、18−メチルノナデシル、3−エチルオクタデ
シル、ヘニコシル、ドコシニル、トリコシニル、テトラ
コシニル、ペンタコシニル基などがあげられ、好適には
、炭素数1乃至25個のものがあげられ、さらに好適に
は、炭素数9乃至22個のものがあげられる。
【0010】R3 の炭素数2乃至30個のアルケニル
基としては、例えばビニル、アリル、1−プロペニル、
2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル
、1−ヘキセニル、1−ヘプテニル、1−オクテニル、
8−ノネイル、1−デセニル、9−デセニル、8−トリ
デセニル、シス−8−ペンタデセニル、トランス−8−
ペンタデセニル、8−ヘプタデセニル、8−ヘプタデセ
ニル、8,11−ヘプタデカジエニル、8,11,14
−ヘプタデカトリエニル、4,7,11,14−ノナデ
カテトラエニル、2,6−ジメチル−8−(2,6,6
−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−1,
3,5,7−ノナテトラエン−1−イル基などがあげら
れ、好適には、炭素数2乃至25個のものがあげられ、
さらに好適には、炭素数9乃至22個のものがあげられ
る。R3 の炭素数2乃至10個のアルキニル基として
は、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ヘプチニ
ル、1−オクチニル、1−デシニル基などがあげられ、
好適には、炭素数2乃至10個のものがあげられ、さら
に好適には、炭素数8乃至10個のものがあげられる。
【0011】R3 の炭素数6乃至10個のアルキル部
と炭素数1乃至6個のアルキル部からなるアラルキル基
としては、例えば、フェニルメチル、フェニルエチル、
フェニルプロピル、フェニルペンチル、ナフチルメチル
基などがあげられ、好適にはフェニルメチル、フェニル
エチル基である。
【0012】R3 のアリール基及びアリールオキシ基
のアリール部分としては例えば、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、1−アントリル、1−フェナントリ
ルなどがあげられ、好適にはフェニルである。
【0013】R3 の複素環基としては、例えばチオフ
ェン、フラン、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾ
ール、イソオキサゾール、ピロール、ピリジン、ビリダ
ジン、イミダゾール、チアゾリン、オキサゾリン、イソ
キサゾリン、イソチアゾリン、ピロリジン、ピペラジン
、モルホリン、ピペラジン、ジオキソピペラジン、ピロ
リドン、ピペリドン基などがあげられ、好適にはチオフ
ェン、フラン、ピリジンである。
【0014】R3 の複素環アルキル基の複素環部分と
しては、たとえば前述した複素環があげられ、好適には
チオフェン、フラン、ピリジンであり、そのアルキル部
分としては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル
などの炭素数1乃至4個のものがあげられ、好適にはプ
ロピル、ブチルである。
【0015】R3 の炭素数3乃至8個の環状アルキル
基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロオク
チル基があげられ、好適には炭素数5乃至6個のもので
ある。
【0016】R3 の炭素数5乃至8個の環状アルケニ
ルとしては、1−シクロペンテン−1−イル、2−シク
ロペンテン−1−イル、1−シクロヘキセン−1−イル
、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン
−1−イル、1−シクロヘプテン−1−イル、2−シク
ロヘプテン−1−イル、1−シクロオクテン−1−イル
、3−シクロオクテン−1−イル基などがあげられ、好
適には1−シクロペンテン−1−イル、1−シクロヘキ
セン−1−イルである。
【0017】R3 のアリール部と縮環していてもよい
シクロアルキル基としては、インダニル、テトラヒドロ
ナフチルなどがあげられる。
【0018】また、以上に示したアルキル、アルケニル
、アルキニル、アラルキル、アリール、アリールオキシ
、複素環、複素環アルキル、環状アルキル、環状アルキ
レン基及びアリールと縮環したシクロアルキル基には任
意の位置に同一又は異なる1乃至3個の置換分が存在し
てもよく、その置換分としては、ヒドロキシ、保護され
たヒドロキシ、アルコキシ、アリール、アリールオキシ
、アシルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミ
ノ、保護されたアミノ、ニトロ、カルボキシ、保護され
たカルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、
メルカプト、保護されたメルカプト、アルキルチオ、ア
ラルキルチオ、アラルキルジチオ、アリールチオ、アル
キルジチオ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィ
ニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、シア
ノ、脂肪族アシル、カルバモイルオキシ、複素環または
ハロゲン原子があげられる。
【0019】前記の置換分のアルコキシ、アルコキシカ
ルボニル、アルキルチオ、アルキルジチオ、アルキルス
ルフィニルおよびアルキルスルホニルのアルキル部分は
、炭素数1乃至20個の直鎖又は分枝鎖のアルキルであ
り、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチ
ルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチ
ルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、
3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1,1
−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、1−メチルペンチ
ル、4−メチルペンチル、n−ヘプチル、1−メチルヘ
キシル、2−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、3
−エチルペンチル、n−オクチル、2−メチルヘプチル
、6−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、2−エチ
ル−3−メチルペンチル、3−エチル−2−メチルペン
チル、n−ノニル、2−メチルオクチル、7−メチルオ
クチル、4−エチルヘプチル、3−エチル−2−メチル
ヘキシル、2−エチル−1−メチルヘキシル、n−デシ
ル、2−メチルノニル、8−メチルノニル、5−エチル
オクチル、3−エチル−2−メチルヘプチル、3,3−
ジエチルヘキシル、n−ウンデシル、2−メチルデシル
、9−メチルデシル、4−エチルノニル、3,5−ジメ
チルノニル、3−プロピルオクチル、5−エチル−4−
メチルオクチル、n−ドデシル、1−メチルウンデシル
、10−メチルウンデシル、3−エチルデシル、5−プ
ロピルノニル、3,5−ジエチルオクチル、n−トリデ
シル、11−メチルドデシル、7−エチルウンデシル、
4−プロピルデシル、5−エチル−3−メチルデシル、
3−ペンチルオクチル、n−テトラデシル、12−メチ
ルトリデシル、8−エチルドデシル、6−プロピルウン
デシル、4−ブチルデシル、2−ペンチルノニル、n−
ペンタデシル、13−メチルテトラデシル、10−エチ
ルトリデシル、7−プロピルドデシル、5−エチル−3
−メチルドデシル、4−ペンチルデシル、n−ヘキサデ
シル、14−メチルペンタデシル、6−エチルテトラデ
シル、4−プロピルトリデシル、2−ブチルドデシル、
n−ヘプタデシル、15−メチルヘキサデシル、7−エ
チルペンタデシル、3−プロピルテトラデシル、5−ペ
ンチルドデシル、n−オクタデシル、16−メチルヘプ
タデシル、5−プロピルペンタデシル、n−ノナデシル
、17−メチルオクタデシル、4−エチルヘプタデシル
、アイコシル、18−メチルノナデシル、3−エチルオ
クタデシルなどがあげられ、好適には、炭素数1乃至2
0個のものがあげられ、さらに好適には、炭素数1乃至
17個のものがあげられる。
【0020】前記の置換分のアルキルアミノのアルキル
部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチルなどがあげられる。
【0021】前記の置換分のアリール、アリールオキシ
、アリールチオ、アリールスルフィニル及びアリールス
ルホニルのアリール部分としては、例えば、フェニル、
ナフチルなどがあげられる。
【0022】前記の置換分の脂肪族アシル、脂肪族アシ
ルオキシ及び脂肪族アシルアミノのアシル部分は炭素数
1乃至20個の直鎖又は分枝鎖のアシルであり、例えば
、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソ
ブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキ
サノイル、2−メチル−ペンタノイル、2−エチル−ブ
チリル、ヘプタノイル、2−メチル−ヘキサノイル、4
−メチル−ヘキサノイル、2−エチル−ペンタノイル、
オクタノイル、2−メチル−ヘプタノイル、4−メチル
−ヘプタノイル、2−エチル−ヘキサノイル、ノナノイ
ル、2−メチル−オクタノイル、5−メチル−オクタノ
イル、2−エチル−ヘプタノイル、ノニルカルボニル、
デシルカルボニル、3−メチルノニルカルボニル、8−
メチルノニルカルボニル、3−エチルオクチルカルボニ
ル、3,7−ジメチルオクチルカルボニル、ウンデシル
カルボニル、ドデシルカルボニル、トリデシルカルボニ
ル、テトラデシルカルボニル、ペンタデシルカルボニル
、ヘキサデシルカルボニル、1−メチルペンタデシルカ
ルボニル、14−メチルペンタデシルカルボニル、13
,13−ジメチルテトラデシルカルボニル、ヘプタデシ
ルカルボニル、15−メチルヘキサデシルカルボニル、
オクタデシルカルボニル、1−メチルヘプタデシルカル
ボニル、ノナデシルカルボニル、アイコシルカルボニル
などがあげられ、好適には炭素数1乃至17個のもので
ある。
【0023】前記の置換分のアラルキルチオ、アラルキ
ルジチオのアラルキル部分としては例えば、ベンジル、
フェネチル、ナフチルメチルなどがあげられる。
【0024】前記の置換分の複素環としては、例えば、
チオフェン、フラン、チアゾール、オキサゾール、イソ
チアゾール、イソオキサゾール、ピロール、ピリジン、
ピリダジン、イミダゾール、チアゾリン、オキサゾリン
、イソキサゾリン、イソチアゾリン、ピロリジン、ピペ
ラジン、モルホリン、ピペラジン、ジオキソピペラジン
、ピロリドン、ピペリドンなどがあげられ、好適にはチ
オフェン、フラン、ピリジンである。
【0025】前記の置換分のハロゲン原子としては、弗
素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子があげられ、好
適には弗素原子、塩素原子、臭素原子である。
【0026】前記の置換分が、アリール又は複素環を含
む場合には、その環上に炭素数1乃至7個の直鎖又は分
枝鎖のアルキル部分を有していてもよい。
【0027】保護されたヒドロキシの保護部分としては
、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリ
ル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイル、ミリス
トイル、トリデカノイル、パルミトイル、ステアロイル
のようなアルキルカルボニル、クロロアセチル、ジクロ
ロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチ
ルのようなハロゲン化アルキルカルボニル、メトキシア
セチルのような低級アルコキシアルキルカルボニル、(
E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アル
キルカルボニル等の脂肪族アシル;ベンゾイル、α−ナ
フトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル
、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのよう
なハロゲン化アリールカルボニル、2,4,6−トリメ
チルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル
化アリールカルボニル、4−アニソイルのような低級ア
ルコキシ化アリールカルボニル、4−ニトロベンゾイル
、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカル
ボニル、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのよう
な低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル、4
−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカル
ボニル等の芳香族アシル;テトラヒドロピラン−2−イ
ル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メ
トキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチ
オピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピ
ラン−4−イルのようなテトラヒドロピラニル又はテト
ラヒドロチオピラニル;テトラヒドロフラン−2−イル
、テトラヒドロチオフェン−2−イルのようなテトラヒ
ドロフラニル又はテトラヒドロチエニル;トリメチルシ
リル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル
、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシ
リル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピル
シリルのようなトリ低級アルキルシリル、ジフェニルメ
チルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソ
プロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのよう
な1乃至2個のアリールで置換されたトリ低級アルキル
シリル等のシリル;メトキシメチル、1,1−ジメチル
−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメ
チル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブ
トキシメチルのような低級アルコキシメチル、2−メト
キシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アル
コキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル
、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲン
化低級アルコキシメチル等のアルコキシメチル;1−メ
チルチオメチルなどの低級アルキルチオメチル;1−エ
トキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような
低級アルコキシ化エチル、2,2,2−トリクロロエチ
ルのようなハロゲン化エチル、2−(フェニルゼレネニ
ル)エチルのようなアリールゼレネニル化エチル等の置
換エチル;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチ
ルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α
−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルの
ような1乃至3個のアリールで置換された低級アルキル
、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジ
ル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベ
ンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、4,
4’−ジメトキシトリフェニルメチル、2−ニトロベン
ジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−
ブロモベンジル、4−シアノベンジル、4−シアノベン
ジルフェニルメチル、ビス(2−ニトロフェニル)メチ
ル、ピペロニルのような低級アルキル、低級アルコキシ
、ニトロ、ハロゲン、シアノでアリール環が置換された
1乃至3個のアリールで置換された低級アルキル等のア
ラルキル;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのよ
うな低級アルコキシカルボニル、2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシ
カルボニルのようなハロゲン又はトリ低級アルキルシリ
ルで置換された低級アルコキシカルボニル等のアルコキ
シカルボニル;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシ
カルボニルのようなアルケニルオキシカルボニル;ベン
ジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニ
ル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルのような、1乃至2個の低級
アルコキシ又はニトロでアリール環が置換されていても
よいアラルキルオキシカルボニルのような反応における
保護部分及びピバロイルオキシメチルオキシカルボニル
のような生体に投与する際のプロドラッグ化のための生
体内で加水分解され易い保護部分などがあげられる。
【0028】保護されたアミノの保護部分としては、通
常アミノの保護部分として使用するものであれば限定は
ないが、好適には、例えば、ホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピ
バロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ラ
ウロイル、ミリストイル、トリデカノイル、パルミトイ
ル、ステアロイルのようなアルキルカルボニル、クロロ
アセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ト
リフルオロアセチルのようなハロゲン化脂肪族アシル、
メトキシアセチルのような低級アルコキシ脂肪族アシル
、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和
脂肪族アシル等の脂肪族アシル;ベンゾイル、α−ナフ
トイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル、
2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのような
ハロゲン化アリールカルボニル、2,4,6−トリメチ
ルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化
アリールカルボニル、4−アニソイルのような低級アル
コキシ化アリールカルボニル、4−ニトロベンゾイル、
2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボ
ニル、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような
低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル、4−
フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボ
ニル等の芳香族アシル;メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカ
ルボニルのような低級アルコキシカルボニル、2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシ
リルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ低級
アルキルシリルで置換された低級アルコキシカルボニル
等のアルコキシカルボニル;ビニルオキシカルボニル、
アリルオキシカルボニルのようなアルケニルオキシカル
ボニル;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオ
キシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル
、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、フルオレニル
オキシカルボニルのような、1乃至2個の低級アルコキ
シ又はニトロでアリール環が置換されていてもよいアラ
ルキルオキシカルボニル;トリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ
−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのような
トリ低級アルキルシリル、ジフェニルメチルシリル、ジ
フェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル
、フェニルジイソプロピルシリルのような1乃至2個の
アリールで置換されたトリ低級アルキルシリル等のシリ
ル;ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α
−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメ
チル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメ
チル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ
ールで置換された低級アルキル、4−メチルベンジル、
2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメ
チルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフ
ェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニ
トロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジ
ル、4−シアノベンジル、4−シアノベンジルジフェニ
ルメチル、ビス(2−ニトロフェニル)メチル、ピペロ
ニルのような低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、
ハロゲン、シアノでアリール環が置換された1乃至3個
のアリールで置換された低級アルキル等のアラルキル;
又はN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、
4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、
サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメ
チレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェ
ニルメチレンのようなシッフ塩基を形成する置換された
メチレンがあげられる。
【0029】保護されたメルカプトの保護部分としては
、例えばベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロ
ベンジルのようなアラルキル;ジフェニルメチル、4,
4’−ジメトキシジフェニルメチル、トリチルのような
アリールメチル;2−テトラヒドロピラニルのようなピ
ラニル;アセチル、ベンゾイルのような脂肪族又は芳香
族アシル;ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニルのようなアラルキルオキシカル
ボニル;t−ブトキシカルボニル基のようなアルコキシ
カルボニル;S−2−ピリジンスルフェニル、S−3−
ニトロ−2−ピリジンスルフェニルのようなピリジンス
ルフェニルなどがあげられる。
【0030】保護されたカルボキシの保護部分としては
、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルのような低級アルキル;2,2,2−トリ
クロロエチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、
2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエチルのような
ハロゲノ低級アルキル;ベンジル、フェネチル、3−フ
ェニルプロピル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメ
チル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナ
フチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのよう
な1乃至3個のアリール基で置換された低級アルキル、
4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル
、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベン
ジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニ
トロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジ
ル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、4−シ
アノベンジルジフェニルメチル、ビス(2−ニトロフェ
ニル)メチル、ピペロニルのような、低級アルキル、低
級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン又はシアノでアリール
環が置換された1乃至3個のアリールで置換された低級
アルキル及びメトキシメチル、1,1−ジメチル−1−
メトキシメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチ
ル、イソプロポキシメチル、n−ブトキシメチル、t−
ブトキシメチルのような低級アルコキシメチル、2−メ
トキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級ア
ルコキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチ
ル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲ
ン化低級アルコキシメチル等のアルコキシメチル;1−
エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1
−(イソプロポキシ)エチルのような低級アルコキシ化
エチル、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲ
ン化エチル、2−(フェニルゼレニル)エチルのような
アリールゼレニル化エチル等の置換エチル;アセトキシ
メチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメ
チル、ピバロイルオキシメチルのような脂肪族アシルオ
キシメチル;1−メトキシカルボニルオキシエチル、1
−エトキシカルボニルオキシエチル、1−プロポキシカ
ルボニルオキシエチル、1−イソプロポキシカルボニル
オキシエチル、1−ブトキシカルボニルオキシエチル、
1−イソブトキシカルボニルオキシエチル、1−シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシエチルのような1−低
級アルコキシカルボニルオキシエチル;シクロヘキシル
オキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル;フ
タリジル;(2−オキソ−5−メチル−1,3−ジオキ
ソレン−4−イル)メチル等の生体に投与する際のプロ
ドラッグ化のための生体内で加水分解され易いカルボキ
シの保護部分を挙げることができる。
【0031】本発明の化合物のうち、式
【0032】
【化4】
【0033】(式中、RはR1 又はR2 を示し、R
1 及びR2 は前述したものと同意義を示す。)、式
【0034】
【化5】
【0035】(式中、Rは前述したものと同意義を示す
。)および式
【0036】
【化6】
【0037】(式中、Rは前述したものと同意義を示す
。)を有する化合物は、式
【0038】
【化7】
【0039】を有するラディシコールに、式RCOOH
                   (III)(
式中、Rは前述したものと同意義を示す。)を有するカ
ルボン酸又はその反応性誘導体を作用させ、所望により
、R1 及びR2 中の保護部分を除去することにより
得られる。
【0040】本発明の化合物のうち、式
【0041】
【化8】
【0042】(R1 及びR2 は前述したものと同意
義を示す。ただし、R1 とR2 は異なる基を示す。 )を有する化合物は、式
【0043】
【化9】
【0044】(式中、R1 は前述のものと同意義を示
す。)または式
【0045】
【化10】
【0046】(式中、R2 は前述のものと同意義を示
す。)を有する化合物に、それぞれ式 R2 COOH                  
(IIIb)(式中、R2 は前述したものと同意義を
示す。)または、式 R1 COOH                  
(IIIa)(式中、R1 は前述したものと同意義を
示す。)を有するカルボン酸又はその反応性誘導体を作
用させ、所望により、R1 及びR2 中の保護基を除
去することにより得られる。
【0047】前記一般式(I),(IV)または(V)
と式RCOOH                  
   (III)(式中、Rは前述したものと同意義を
示す。)、式R2 COOH            
       (IIIb)(式中、R2 は前述した
ものと同意義を示す。)又は式R1 COOH    
               (IIIa)(式中、
R1 は前述したものと同意義を示す。)を有するカル
ボン酸又はそれらの反応性誘導体との反応は、一般にこ
の分野の技術において周知のアシル化反応によって実施
することができる。
【0048】前記一般式(III) , (IIIa)
 及び (IIIb) を有するカルボン酸を遊離の形
で使用する場合には、不活性溶剤中、適当な縮合剤を用
いて行なわれる。
【0049】使用される溶剤としては、反応を阻害せず
、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定は
ないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、
石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレン
クロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン
、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン
化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレング
リコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イ
ソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロ
エタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセ
トニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスル
ホキシド類があげられる。
【0050】使用される縮合剤としては例えば、N,N
’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 、1
,1’−オキザリルジイミダゾール、2,2’−ジピリ
ジルジサルファイド、N,N’−ジサクシンイミジルカ
ーボネート、N,N’−ビス(2−オキソ−3−オキサ
ゾリジニル)−ホスフィニッククロリド、N,N’−カ
ルボジイミダゾール、N,N’−ジサクシンイミジルオ
キザレート(DSO) 、N,N’−ジフタールイミド
オキザレート(DPO)、N,N’−ビス(ノルボルネ
ニルサクシンイミジル)オキザレート(BNO) 、1
,1’−ビス(ベンゾトリアゾリル)オキザレート(B
BTO)、1,1’−ビス(6−クロロベンゾトリアゾ
リル)オキザレート(BCTO)、1,1’−ビス(6
−トリフルオロメチルベンゾトリアゾリル)オキザレー
ト(BTBO)などがあげられる。  反応温度は、通
常−10乃至130℃であり、好適には10乃至50℃
である。
【0051】反応時間は、反応温度により異なるが、通
常1乃至72時間であり、好適には3乃至30時間であ
る。前記一般式(III) 、(IIIa)及び (I
IIb) を有するカルボン酸の反応性誘導体としては
、酸クロリド、酸ブロミドのような酸ハライド類、酸無
水物類などがあげられる。
【0052】酸ハライド類を使用する場合は、通常、不
活性溶剤中、行なわれる。
【0053】使用される反応性誘導体としては、酸クロ
リド、酸ブロミドのような酸ハライド類、酸無水物類な
どがあげられる。
【0054】使用される溶剤としては、例えばベンゼン
、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;クロ
ロホルム、ジクロルメタン、トリクロルエタンのような
ハロゲン化脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのような脂肪
族ジアルキルアミド類;アセトニトリルのようなニトリ
ル類;アセトンのようなケトン類;ジメチルスルホキシ
ド;ピリジンがあげられる。
【0055】また、反応をより効率的に行なうために酸
結合剤を用いることができる。
【0056】使用される酸結合剤としては、好適には、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの
ようなアルカリ金属の炭酸塩;トリエチルアミン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、1−メチルイミダ
ゾールのような有機塩基類があげられる。
【0057】反応温度は、通常−10乃至〜130℃で
あり、好適には、0乃至30℃である。
【0058】反応時間は、反応温度により異なるが、通
常0.5乃至24時間であり、好適には、1乃至12時
間である。
【0059】酸無水物を使用して行なう場合は、不活性
有機溶剤の存在下で、又は酸無水物を過剰に用いて不活
性有機溶剤の非存在下で行なわれる。
【0060】使用される溶剤としては、好適には例えば
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエーテル類があげられ
る。
【0061】反応温度は、通常0乃至160℃であり、
好適には10乃至50℃である。反応時間は、反応温度
により異なるが、通常1乃至48時間であり、好適には
、2乃至24時間である。このようにして得られた目的
化合物は、種々の方法を適宜組合わせることによって採
取、分離、精製することができる。例えば反応液を水に
注ぎ、水と混和しない溶剤、例えばベンゼン、エーテル
、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去する
ことによって得られる。このようにして得られた目的化
合物は必要ならば更に、例えば活性炭、シリカゲル等の
各種担体を用いる吸着またはイオン交換クロマト、ある
いはセファデックスカラムによるゲル濾過、エーテル、
酢酸エチル、クロロホルムなどの有機溶剤を用いての再
結晶などにより行なわれる。前記一般式(II)、(I
V)または(V)が保護された置換基を有する場合には
、必要に応じて、その除去反応を行なうことにより、目
的化合物(I)を得ることができる。
【0062】保護部分の除去はその種類によって異なる
が、一般にこの分野の技術において周知の方法によって
以下の様に実施される。
【0063】水酸基の保護部分が、シリルの場合には、
通常弗化テトラブチルアンモニウムのような弗素アニオ
ンを生成する化合物で処理することにより除去する。反
応溶媒は反応を阻害しないものであれば特に限定はない
が、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類が好適である。反応温度及び反応時間は特に限定はな
いが、通常室温で10乃至18時間反応させる。
【0064】水酸基の保護部分が、アラルキル又はアラ
ルキルオキシカルボニルである場合には、通常、還元剤
と接触させることにより除去することができる。例えば
、パラジウム炭素、白金、ラネーニッケルのような触媒
を用い、常温にて接触還元を行なうことにより達成され
る。反応は溶媒の存在下に行なわれ、使用される反応溶
媒としては本反応に関与しないものであれば特に限定は
ないが、メタノール、エタノールのようなアルコール類
、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類
、酢酸のような脂肪酸又はこれらの有機溶媒と水との混
合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発物質
及び使用する還元剤等によって異なるが、通常は0℃乃
至室温で、5分乃至12時間である。又、液体アンモニ
ウム中若しくはメタノール、エタノールのようなアルコ
ール中において、−78℃〜−20℃で、金属リチウム
若しくはナトリウムを作用させることによっても除去で
きる。更に、塩化アルミニウム−沃化ナトリウム又はト
リメチルシリルイオダイドのようなアルキルシリルハラ
イド類を用いても除去することができる。反応は溶媒の
存在下に行なわれ、使用される反応溶媒としては本反応
に関与しないものであれば特に限定はないが、好適には
、アセトニトリルのようなニトリル類、メチレンクロリ
ド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類又はこ
れらの混合溶媒が使用される。反応温度は出発物質等に
よって異なるが、通常は0℃乃至50℃である。尚、反
応基質が硫黄原子を有する場合においては、好適には、
塩化アルミニウム−沃化ナトリウムが用いられる。
【0065】水酸基の保護部分が、脂肪族アシル、芳香
族アシル又はアルコキシカルボニルである場合には、溶
媒の存在下に、塩基で処理することにより除去すること
ができる。塩基としては、化合物の他の部分に影響を与
えないものであれば特に限定はないが、好適にはナトリ
ウムメトキシドのような金属アルコラート類、アンモニ
ア水、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ
金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのよう
なアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノール
を用いて実施される。使用される溶媒としては通常の加
水分解反応に使用されるものであれば特に限定はなく、
水、メタノール、エタノール、n−プロパノールのよう
なアルコール類若しくはテトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類のような有機溶媒又は水と有機溶
媒との混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は
出発物質及び用いる塩基等によって異なり特に限定はな
いが、副反応を抑制するために、通常は0℃乃至150
℃で、1乃至10時間である。
【0066】水酸基の保護部分が、アルコキシメチル、
テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テ
トラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル又は置換さ
れたエチルである場合には、通常溶媒中で酸で処理する
ことにより除去することができる。使用される酸として
は、好適には塩酸、酢酸−硫酸、p−トルエンスルホン
酸又は酢酸等であるが、ダウエックス50Wのような弱
酸性の陽イオン交換樹脂も使用することができる。使用
される溶媒としては本反応に関与しないものであれば特
に限定はないが、メタノール、エタノールのようなアル
コール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒が好適
である。反応温度及び反応時間は出発物質及び用いる酸
の種類等によって異なるが、通常は0℃乃至50℃で、
10分乃至18時間である。  水酸基の保護部分が、
アルケニルオキシカルボニルである場合は、通常前記水
酸基の保護部分が脂肪族アシル、芳香族アシル又はアル
コキシカルボニルである場合の除去反応の条件と同様に
して塩基と処理することにより脱離させることができる
【0067】水酸基の保護部分がアリルオキシカルボニ
ルの場合は、特にパラジウム及びトリフェニルホスフィ
ン若しくはニッケルテトラカルボニルを使用して除去す
る方法が簡便で、副反応が少なく実施することができる
【0068】アミノ基の保護部分が、シリルの場合には
、通常弗化テトラブチルアンモニウムのような弗素アニ
オンを生成する化合物で処理することにより除去する。 反応溶媒は反応を阻害しないものであれば特に限定はな
いが、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテ
ル類が好適である。反応温度及び反応時間は特に限定は
ないが、通常室温で10乃至18時間反応させる。
【0069】アミノ基の保護部分が、脂肪族アシル、芳
香族アシル、アルコキシカルボニル又はシッフ塩基を形
成する置換されたメチレンである場合には、水性溶媒の
存在下に酸又は塩基で処理することにより除去すること
ができる。酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素
酸が用いられる。塩基としては、化合物の他の部分に影
響を与えないものであれば特に限定はないが、好適には
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノールを用い
て実施される。使用される溶媒としては通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はなく、水又は
水とメタノール、エタノール、n−プロパノールのよう
なアルコール類若しくはテトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類のような有機溶媒との混合溶媒が
好適である。反応温度及び反応時間は出発物質及び用い
る塩基等によって異なり特に限定はないが、副反応を抑
制するために、通常は0℃乃至150℃で、1乃至10
時間である。
【0070】アミノ基の保護部分が、アラルキル又はア
ラルキルオキシカルボニルである場合には、白金若しく
はパラジウム炭素のような触媒を使用して、常温で接触
還元を行ない、除去する方法又は酸化剤を用いて除去す
る方法が好適である。
【0071】還元による除去において使用される溶媒と
しては本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、メタノール、エタノール、イソプロパノールのよう
なアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類、トルエン、ベンゼ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ヘキサン、シ
クロヘキサンのような脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、
酢酸プロピルのようなエステル類、酢酸のような脂肪酸
類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒が好適である
【0072】使用される触媒としては、通常、接触還元
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適にはパラジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金、白
金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニルホス
フィン−塩化ロジウム、パラジウム−硫酸バリウムが用
いられる。
【0073】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれる。
【0074】反応温度及び反応時間は、出発物質及び触
媒の種類等により異なるが、通常、0℃乃至100℃で
、5分乃至24時間実施される。
【0075】酸化による除去において使用される溶媒と
しては本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、好適には、含水有機溶媒である。このような有機溶
媒として好適には、アセトンのようなケトン類、メチレ
ンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ようなエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのような
アミノ類及びジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類を挙げることができる。
【0076】使用される酸化剤としては、通常、酸化は
使用される化合物であれば特に限定はないが、好適には
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリ
ウムナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ) が用いら
れる。
【0077】反応温度および反応時間は、出発物質及び
触媒の種類等により異なるが、通常、0℃乃至150℃
で、10分乃至24時間実施される。
【0078】アミノ基の保護部分がアルケニルオキシカ
ルボニル基である場合は、通常前記アミノ基の保護部分
が脂肪族アシル、芳香族アシル又は低級アルコキシカル
ボニルである場合の除去反応の条件と同様にして塩基と
処理することにより脱離させることができる。尚、アリ
ルオキシカルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリ
フェニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニル
を使用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施
することができる。
【0079】メルカプト基の保護部分が、アラルキル又
はアラルキルオキシカルボニルである場合には、通常、
還元剤と接触させることにより除去することができる。 例えば、パラジウム炭素、白金、ラネ−ニッケルのよう
な触媒を用い、常温にて接触還元を行なうことにより達
成される。反応は溶媒の存在下に行なわれ、使用される
反応触媒としては本反応に関しないものであれば特に限
定はないが、メタノール、エタノールのようなアルコー
ル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテ
ル類、酢酸のような脂肪酸又はこれらの有機溶媒と水と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び使用する還元剤等によって異なるが、通常は0
℃乃至常温で、5分乃至12時間である。
【0080】又、液体アンモニア中若しくはメタノール
、エタノールのようなアルコール中において、−78℃
〜−20℃で、金属リチウム若しくはナトリウムを作用
させることによっても除去できる。
【0081】更に、塩化アルミニウム−沃化ナトリウム
又はトリメチルシリルイオダイドのようなアルキルシリ
ルハライド類を用いても除去することができる。反応は
溶媒の存在下に行なわれ、使用される反応溶媒としては
本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、好
適には、アセトニトリルのようなニトリル類、メチレン
クロリド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類
又はこれらの混合溶媒が使用される。反応温度は出発物
質等によって異なるが、通常は0℃乃至50℃である。
【0082】メルカプト基の保護部分がt−ブトキシカ
ルボニルのようなアルコキシカルボニル又はアリールメ
チルである場合には、溶媒の存在下に、酸で処理するこ
とにより除去することができる。使用される酸としては
、好適にはトリフルオロ酢酸、酢酸−臭化水素酸などが
挙げられる。
【0083】使用される溶媒としては本反応に関与しな
いものであれば特に限定はないが、メタノール、エタノ
ールのようなアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類又はこれらの有機溶媒と水と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び用いる酸の種類等によって異なるが、通常は0
℃乃至50℃で、10分乃至18時間である。
【0084】メルカプト基の保護部分は、脂肪族アシル
、芳香族アシル又はアルコキシカルボニルである場合に
は、溶媒の存在下に、塩基で処理することにより除去す
ることができる。塩基としては、化合物の他の部分に影
響を与えないものであれば、特に限定はないが、好適に
は、ナトリウムメトキシドのような金属アルコラート類
、アンモニア水、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムのようなアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−
メタノールを用いて実施される。使用される溶媒として
は通常の加水分解反応に使用されるものであれば特に限
定はなく、水、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ールのようなアルコール類若しくはテトラヒドロフラン
、ジオキサンのようなエーテル類のような有機溶媒又は
水と有機溶媒との混合溶媒が好適である。反応温度及び
反応時間は出発物質及び用いる塩基等によって異なり特
に限定はないが、副反応を抑制するために、通常は0℃
乃至150℃で、1乃至10時間である。
【0085】メルカプト基の保護部分が、テトラヒドロ
ピラニルである場合には、通常溶媒中で酸で処理するこ
とにより除去することができる。使用される酸としては
、好適には塩酸、酢酸−硫酸、p−トルエンスルホン酸
又は酢酸等であるが、ダウエックス50Wのような強酸
性の陽イオン交換樹脂も使用することができる。使用さ
れる溶媒としては本反応に関与しないものであれば特に
限定はないが、メタノール、エタノールのようなアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエー
テル類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒が好適で
ある。反応温度及び反応時間は出発物質及び用いる酸の
種類等によって異なるが、通常は0℃乃至50℃で、1
0分乃至18時間である。
【0086】メルカプト基の保護部分が、アルケニルオ
キシカルボニルである場合は、通常前記水酸基の保護基
が脂肪族アシル基、芳香族アシル基又はアルコキシカル
ボニル基である場合の除去反応の条件と同様にして塩基
と処理することにより脱離させることができる。
【0087】尚、アリルオキシカルボニルの場合は、特
にパラジウム及びトリフェニルホスフィン若しくはニッ
ケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が簡便で
、副反応が少なく実施することができる。
【0088】メルカプト基の保護部分が、S−2−ピリ
ジンスルフェニル、S−3−ニトロ−2−ピリジンスル
フェニルの場合は、トリフェニルホスフィン、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリンなどの二級アミンと反応さ
せることにより、除去できる。
【0089】カルボキシ基の保護部分として、低級アル
キル又はアリールを使用した場合には、酸又は塩基で処
理することにより除去することができる。
【0090】酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水
素酸が用いられ、塩基としては、化合物の他の部分に影
響を与えないものであれば特に限定はないが、好適には
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノールを用い
て実施される。
【0091】使用される溶媒としては通常の加水分解反
応に使用されるものであれば特に限定はなく、水又は水
とメタノール、エタノール、n−プロパノールのような
アルコール類若しくはテトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類のような有機溶媒との混合溶媒が好
適である。反応温度及び反応時間は出発物質及び用いる
塩基等によって異なり特に限定はないが、副反応を抑制
するために、通常は0℃乃至50℃で、1乃至10時間
である。
【0092】カルボキシ基の保護部分がジフェニルメチ
ルのようなジアリール置換メチルである場合には、通常
酸性条件下で除去する。使用される反応溶媒としてはア
ニソールのような芳香族炭化水素類がよく、酸としては
トリフルオロ酢酸のようなフッ素置換有機酸が用いられ
る。反応温度及び反応時間は出発物質等によって異なる
が、通常は室温で30分乃至10時間である。
【0093】カルボキシ基の保護部分がアラルキル又は
ハロゲノ低級アルキルである場合には、通常還元剤と接
触させることにより除去することができる。
【0094】還元剤としては、カルボキシ基の保護部分
がハロゲノ低級アルキルである場合には、亜鉛−酢酸が
好適であり、アラルキルである場合には、パラジウム炭
素、白金のような触媒を用い、接触還元を行なうか、又
は硫化カリウム、硫化ナトリウムのようなアルカリ金属
硫化物を用いて実施される。
【0095】反応は溶媒の存在下に行なわれ、使用され
る溶媒としては本反応に関与しないものであれば特に限
定はないが、メタノール、エタノールのようなアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテ
ル類;酢酸のような脂肪酸又はこれらの有機溶媒と水と
の混合溶媒が好適である。
【0096】反応温度及び反応時間は出発物質及び用い
る還元剤等によって異なるが、通常は0℃乃至室温付近
で、5乃至12時間である。
【0097】カルボキシ基の保護部分がアルコキシメチ
ルである場合には、通常酸で処理することにより除去す
ることができる。使用される酸としては、好適には塩酸
、酢酸−硫酸又はp−トルエンスルホン酸−酢酸等であ
る。反応は溶媒の存在下に行なわれ、使用される溶媒と
しては本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、メタノール、エタノールのようなアルコール類;テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類又は
これらの有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応
温度及び反応時間は出発物質及び用いる酸の種類等によ
って異なるが、通常は0℃乃至50℃で、10分乃至1
8時間である。
【0098】尚、所望により、常法に従って、上記生成
したカルボン酸化合物を水と酢酸エチルのような水と混
和しない有機溶媒との混合溶媒に溶かし、炭酸水素ナト
リウム水溶液、炭酸カリウム水溶液のようなアルカリ金
属炭酸塩若しくは重炭酸塩水溶液を、0℃乃至室温下に
加え、pH7付近とし析出した沈殿を濾取することによ
りアルキル金属塩を形成することができる。
【0099】更に、このようにして製造した塩、又はカ
ルボン酸化合物をテトラヒドロフランのようなエーテル
類又はN,N’−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、トリエチ
ルホスフェートのような極性溶媒類に溶解し、2当量の
トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミンのような有
機塩基、ナトリウムヒドリドのような水素化アルカリ金
属類又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸塩若しくは重炭酸塩を
反応させることによって生成した塩を使用し、これにア
セトキシメチルクロリド、プロピオニルオキシメチルプ
ロミドのような脂肪族アシルオキシメチルハライド類、
1−メトキシカルボニルオキシエチルクロリド、1−エ
トキシカルボニルオキシエチルイオダイドのような1−
低級アルコキシカルボニルオキシエチルハライド類、フ
タリジルハライド類又は(2−オキソ−5−メチル−1
,3−ジオキソレン−4−イル)メチルハライド類を反
応させることにより、生体内で加水分解されやすいカル
ボキシ基の保護基で再び保護されたエステル体を製造す
ることができる。反応溶媒は反応を阻害するものでなけ
れば特に限定はないが、好適には上記極性溶媒を使用す
る。反応温度及び反応時間は出発物質、溶媒及び反応試
薬の種類によって異なるが、通常0℃乃至100℃の範
囲で、0.5 乃至10時間反応させる。
【0100】本発明によって得られる前記一般式(II
)を有する化合物としては例えば表Iに示す化合物をあ
げることができる。
【0101】表  1    例示化合物
【0102】
【化11】
【0103】                     R1   
                    R2   
─────────────────────────
─────────        1       
 CH3CH2CO                
  CH3CH2CO      2        
CH3CH2CO                 
     H       3           
 H                     CH
3CH2CO      4        CH3C
H2CH2CO               CH3
CH2CH2CO       5        C
H3(CH2)3CO               
CH3(CH2)3CO       6      
  CH3(CH2)4CO            
   CH3(CH2)4CO       7   
     CH3(CH2)5CO         
      CH3(CH2)5CO       8
            H            
         CH3(CH2)5CO    9
    CH3(CH2)6CO          
     CH3(CH2)6CO     10  
          H              
           〃          11 
       CH3(CH2)7CO       
        CH3(CH2)7CO     1
2            H           
              〃          
13        CH3(CH2)8CO    
           CH3(CH2)8CO   
  14            H        
             CH3(CH2)8CO 
    15        CH3(CH2)9CO
               CH3(CH2)9C
O     16            H    
                     〃   
       17        CH3(CH2)
10CO              CH3(CH2
)10CO    18            H 
                        〃
          19        CH3(C
H2)11CO              CH3(
CH2)11CO    20           
 H                       
  〃          21        CH
3(CH2)12CO              C
H3(CH2)12CO    22        
    H                    
     〃          23       
 CH3(CH2)13CO            
  CH3(CH2)13CO    24     
       H                 
        〃          25    
    CH3(CH2)14CO         
     CH3(CH2)14CO    26  
      CH3(CH2)14CO       
           H           27
            H            
         CH3(CH2)14CO    
28        CH3(CH2)15CO   
           CH3(CH2)15CO  
  29        CH3(CH2)15CO 
                 H       
    30            H      
               CH3(CH2)15
CO    31        CH3(CH2)1
6CO              CH3(CH2)
16CO    32        CH3(CH2
)16CO                  H 
          33            H
                     CH3(
CH2)16CO    34        CH3
(CH2)17CO              CH
3(CH2)17CO    35         
   H                     
CH3(CH2)17CO    36       
 CH3(CH2)18CO            
  CH3(CH2)18CO    37     
       H                 
    CH3(CH2)18CO  38    C
H3(CH2)19CO              
CH3(CH2)19CO    39       
     H                   
  CH3(CH2)19CO    40     
   CH3(CH2)20CO          
    CH3(CH2)20CO    41   
         H               
      CH3(CH2)20CO    42 
       (CH3)2CHCH2CO     
        (CH3)2CHCH2CO    
 43            H         
                〃        
  44        (CH3)3CCO    
             (CH3)3CCO   
  45            H        
                 〃       
   46        CH2=CHCH2CO 
              CH2=CHCH2CO
     47            H     
                    〃    
      48        CH3CH=CHC
O                CH3CH=CH
CO    49            H    
                 CH3CH=CH
CO    50        (CH3)2C=C
HCO              (CH3)2C=
CHCO    51            H  
                       〃 
         52        C2H5CH
=CHCO               C2H5C
H=CHCO     53            
H                        
 〃          54        H2C
=CHCH2CH2CO            H2
C=CHCH2CH2CO    55       
     H                   
  H2C=CHCH2CH2CO    56   
     CH3CH2CH2CH=CHCO    
      CH3CH2CH2CH=CHCO   
 57            H         
                〃        
  58        C2H5CH=CHCH2C
O            C2H5CH=CHCH2
CO    59            H    
                     〃   
       60        CH3(CH2)
4CH=CHCO          CH3(CH2
)4CH=CHCO    61          
  H                      
   〃          62        C
H3(CH2)5CH=CHCO          
CH3(CH2)5CH=CHCO    63   
         H               
          〃          64  
      H2C=CH(CH2)7CO     
       H2C=CH(CH2)7CO−   
  65            H        
                 〃       
   66        H2C=CH(CH2)8
CO            H2C=CH(CH2)
8CO−   67      H         
            H2C=CH(CH2)8C
O−     68        CH3(CH2)
3CH=CH(CH2)7CO    CH3(CH2
)3CH=CH(CH2)7CO    69    
        H                
         〃          70   
     CH3(CH2)5CH=CH(CH2)7
CO    CH3(CH2)5CH=CH(CH2)
7CO    71            H   
                      〃  
        72        CH3(CH2
)7CH=CH(CH2)7CO    CH3(CH
2)7CH=CH(CH2)7CO−     73 
           H             
            〃          74
        CH3(CH2)3(CH2CH=C
H)2−     CH3(CH2)3(CH2CH=
CH)2−                    
         (CH2)7CO        
          (CH2)7CO       
               75        
    H                    
     〃          76       
 CH3(CH2CH=CH)3(CH2)7CO  
  CH3(CH2CH=CH2)3(CH2)7CO
     77            H     
                        〃
                        7
8        CH3(CH2)3(CH2CH=
CH)3−     CH3(CH2)3(CH2CH
=CH)3−                   
          (CH2)4CO       
           (CH2)4CO      
                79    CH3
(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2CO
    CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(
CH2)2CO    80    CH3(CH2C
H=CH)6(CH2)2CO        CH3
(CH2CH=CH)6(CH2)2CO      
      81            H    
                 CH3(CH2)
4(CH=CHCH2)4(CH2)2CO     
 82    CH3(CH2)5C(OH)H−CH
2CH=CH−CO  CH3(CH2)5C(OH)
H−CH2CH=CH−CO    83      
      H                  
       〃          84     
   HOCH2(CH2)14CO        
    HOCH2(CH2)14CO    85 
           H             
            〃          86
 (4−CH3O−Ph)2PhC−OCH2(CH2
)14CO  (4−CH3O−Ph)2PhC−OC
H2(CH2)14CO     87       
     H                   
      〃          88      
  HC≡CCO                 
  HC≡CCO     89          
  H                      
   〃          90        C
H3C≡CCO                 C
H3C≡CCO     91           
 H                       
  〃          92        CH
3(CH2)4C≡CCO           CH
3(CH2)4C≡CCO     93      
      H                  
       〃          94     
   CH3OCH2CO             
    CH3OCH2CO−    95     
       〃                 
       H     96          
  H                     C
H3OCH2CO−    97        CH
3(CH2)11OCH2CH2CO−      C
H3(CH2)11OCH2CH2CO     98
            H            
             〃          9
9        CH3O(CH2)9CO    
          CH3O(CH2)9CO   
                 100     
   CH3O(CH2)11CO         
    CH3O(CH2)11CO        
           101        CH3
O(CH2)13CO             CH
3O(CH2)13CO              
     102        CH3O(CH2)
15CO             CH3O(CH2
)15CO   103            H 
                    CH3O(
CH2)13CO     104        P
hOCH2CO                  
PhOCH2CO  105          H 
                        〃
        106        PhCH2C
O                   PhCH2
CO                       
  107            H       
                  〃      
  108        PhCH(CH3)CO 
              PhCH(CH3)CO
   109            H      
                   〃     
   110        PhCH2CH2CO 
               PhCH2CH2CO
  111            H       
              PhCH2CH2CO 
 112        Ph(CH2)5CO   
             Ph(CH2)5CO  
                    113  
      PhCH=CHCO          
       PhCH=CHCO   114   
         H               
          〃        115   
     β−Np−(CH2CO)        
     β−Np−(CH2CO)   116  
          H              
           〃        117  
      PhCO               
       PhCO  118         
   H                     
    〃        119        2
−Fur−CO                  
2−Fur−CO  120            
H                        
 〃        121        2−Fu
r−(CH=CHCO)           2−F
ur−(CH=CHCO)             
    122        3−Thi−CO  
                3−Thi−CO 
123      H               
          〃        124   
     2−Thi−(CH=CHCO)     
      2−Thi−(CH=CHCO)    
             125        3
−Thi−CO                  
    H   126        2−Thi−
CO                  2−Thi
−CO  127            H    
                     〃   
     128        2−Thi−CH2
CO               2−Thi−CH
2CO   129            H   
                      〃  
      130        4−(2−NH2
−Thiz)−(CH2CO)    4−(2−NH
2−Thiz)−(CH2CO)  131     
       H                 
        〃        132     
   2−(5−oxo−Pyrd)−CO     
    2−(5−oxo−Pyrd)−CO   1
33            H          
               〃        1
34        3−Isox−CO      
           3−Isox−CO   13
5            H           
              〃        13
6        4−Isox−CO       
          4−Isox−CO   137
            H            
             〃        138
       2−(6−oxo−Pip)−CO  
         2−(6−oxo−Pip)−CO
                139      
      H                  
       〃        140      
  H2N(CH2)2CO            
   H2N(CH2)2CO   141     
       H                 
        〃        142     
   H2N(CH2)5CO           
    H2N(CH2)5CO   143    
        H                
         〃        144    
    H2N(CH2)11CO         
     H2N(CH2)11CO  145   
     H2N(CH2)11CO        
          H         146  
      H2N(CH2)15CO       
       H2N(CH2)15CO  147 
       H2N(CH2)15CO      
            H   148      
  TrocNH(CH2)2CO         
   TrocNH(CH2)2CO  149   
         〃               
         H         150   
     TrocNH(CH2)5CO      
      TrocNH(CH2)5CO  151
            〃            
            H         152
        TrocNH(CH2)11CO  
         TrocNH(CH2)11CO 
  153            H       
                  〃      
  154        TrocNH(CH2)1
5CO           TrocNH(CH2)
15CO                 155 
           H             
            〃            
              156        
AocNH(CH2)2CO            
 AocNH(CH2)2CO   157     
       H                 
        〃        158     
   AocNH(CH2)5CO         
    AocNH(CH2)5CO   159  
          〃              
          H         160  
      AocNH(CH2)11CO     
       AocNH(CH2)11CO    
              161        
    H                    
     〃                   
       162        AocNH(C
H2)15CO            AocNH(
CH2)15CO  163            
H                        
 〃        164      FmocNH
(CH2)11CO             Fmo
cNH(CH2)11CO             
    165      Ph3CSNH(CH2)
11CO            Ph3CSNH(C
H2)11CO                16
6        ClCH2CO         
          ClCH2CO   167  
          H              
           〃        168  
      FCH2CO             
       FCH2CO  169       
     H                   
      〃        170       
 BrCH2CO                 
  BrCH2CO   171          
  H                      
   〃        172        Br
CH2CO                    
   H   173        ICH2CO 
                   ICH2CO
  174            〃       
                 H   175 
           H             
        ICH2CO  176      
  CH3SCH2CO              
   CH3SCH2CO   177       
     H                   
      〃  178        CH3S(
CH2)2CO              CH3S
(CH2)2CO                 
   179        CH3S(CH2)9C
O              CH3S(CH2)9
CO                    180
        CH3S(CH2)11CO    
         CH3S(CH2)11CO   
                181      
  CH3S(CH2)15CO          
   CH3S(CH2)15CO         
          182        CH3S
O2CH2CO               CH3
SO2CH2CO   183           
 H                       
  〃  184        CH3SO2(CH
2)9CO            CH3SO2(C
H2)9CO                  1
85        CH3SO2(CH2)11CO
           CH3SO2(CH2)11C
O                 186    
    CH3SO2(CH2)15CO      
     CH3SO2(CH2)15CO     
            187        CH
3SOCH2CO                C
H3SOCH2CO                
      188            H   
                      〃  
189        CH3SO(CH2)9CO 
            CH3SO(CH2)9CO
                   190   
     CH3SO(CH2)11CO      
      CH3SO(CH2)11CO     
             191        C
H3SO(CH2)15CO            
CH3SO(CH2)15CO           
       192        CH3(CH2
)5SCH2CO           CH3(CH
2)5SCH2CO   193          
  H                      
   〃  194        CH3(CH2)
11SCH2CO          CH3(CH2
)11SCH2CO  195           
 H                       
  〃  196        PhSCH2CO 
                 PhSCH2CO
  197            H       
                  〃  198 
       PhS(CH2)9CO       
        PhSCH9CO         
               199       
 PhS(CH2)11CO            
  PhSCH11CO              
         200        PhS(C
H2)15CO              PhSC
H15CO                    
   201        PhCH2CH2SCH
2CO            PhCH2CH2SC
H2CO  202            H   
                      〃  
203        PhCH2SSCH2CO− 
            PhCH2SSCH2CO 
 204            H        
                 〃  205  
      PhCH2SS(CH2)9CO−   
       PhCH2SS(CH2)9CO   
              206        
PhCH2SS(CH2)11CO−        
 PhCH2SS(CH2)11CO        
        207        PhCH2S
S(CH2)15CO−         PhCH2
SS(CH2)15CO              
  208        (CH3CH2)2NCH
2CO           (CH3CH2)2NC
H2CO   209            〃  
                      H  
210    (CH3CH2)2N(CH2)9CO
        (CH3CH2)2N(CH2)9C
O              211       
 (CH3CH2)2N(CH2)11CO     
  (CH3CH2)2N(CH2)11CO    
         212        (CH3C
H2)2N(CH2)15CO       (CH3
CH2)2N(CH2)15CO          
   213        4−(1−CH3−Pi
z)−(CH2CO)     4−(1−CH3−P
iz)−(CH2CO)   214        
    H                    
     〃  215        4−(1−C
H3−Piz)−((CH2)15CO) 4−(1−
CH3−Piz)−((CH2)15CO)     
  216        (CH3)2N(CH2)
9CO          (CH3)2N(CH2)
9CO                  217 
       (CH3)2N(CH2)11CO  
       (CH3)2N(CH2)11CO  
               218       
 (CH3)2N(CH2)15CO        
 (CH3)2N(CH2)15CO        
         219        4−Mor
−(CH2CO)               4−
Mor−(CH2CO)   220        
    〃                    
    H   221        4−Mor−
((CH2)15CO)         4−Mor
−((CH2)15CO)             
  222        4−Mor−((CH2)
15CO)             H   223
        1−Pyrd−(CH2CO)   
         1−Pyrd−(CH2CO)  
224            H         
                〃  225   
     1−Pyrd−((CH2)15CO)  
      1−Pyrd−((CH2)15CO) 
 226            H        
                 〃       
                   227   
     C2H5OOC(CH2)12CO    
      C2H5OOC(CH2)12CO  2
28            H          
               〃  229    
    CH3OOC(CH2)10CO      
     CH3OOC(CH2)10CO     
            230        H2
NCO(CH2)12CO            H
2NCO(CH2)12CO  231       
     H                   
      〃  232        H2NCO
(CH2)10CO            H2NC
O(CH2)10CO               
   233        H2NCO(CH2)1
4CO            H2NCO(CH2)
14CO                  234
        HOOC(CH2)12CO    
         HOOC(CH2)12CO   
235            〃         
               H   236   
     NC(CH2)10CO         
      NC(CH2)10CO        
             237        N
C(CH2)15CO               
NC(CH2)15CO              
       238        HO(CH2)
2CO                HO(CH2
)2CO 239      H          
               〃  240    
    HO(CH2)5CO           
     HO(CH2)5CO  241     
       H                 
    HO(CH2)5CO  242      
  HO(CH2)9CO             
   HO(CH2)9CO            
          243            
H                     HO(
CH2)9CO                  
    244        HO(CH2)11C
O               HO(CH2)11
CO   245            H    
                     〃  2
46        HO(CH2)15CO    
           HO(CH2)15CO   
                  247    
        H                
         〃               
           248        MEM
O(CH2)9 CO             ME
MO(CH2)9 CO              
     249        MEMO(CH2)
11CO             MEMO(CH2
)11CO                   2
50        MEMO(CH2)15CO  
           MEMO(CH2)15CO 
                  251    
    MOMO(CH2)9 CO        
     MOMO(CH2)9 CO       
            252        MO
MO(CH2)11CO             M
OMO(CH2)11CO             
      253        MOMO(CH2
)15CO             MOMO(CH
2)15CO                   
254        HS(CH2)2CO    
            HS(CH2)2CO  2
55            〃          
              H   256    
    HS(CH2)5CO           
     HS(CH2)5CO  257     
       〃                 
       H   258        HS(
CH2)11CO               HS
(CH2)11CO                
     259            〃    
                    H    
                       26
0        HS(CH2)15CO     
          HS(CH2)15CO    
                 261     
       〃                 
       H                 
          262        CH3C
OS(CH2)9CO            CH3
COS(CH2)9CO              
    263        CH3COS(CH2
)11CO           CH3COS(CH
2)11CO                 26
4        CH3COS(CH2)15CO 
          CH3COS(CH2)15CO
                 265     
   1−(4−pr−Ph)−CO        
    1−(4−pr−Ph)−CO  266  
          H              
           〃  267        
Ph(CH2)3CO               
 Ph(CH2)3CO    268       
     〃                   
     H    269        Ph(C
H2)5CO               Ph(C
H2)5CO   270            〃
                        H
   271    CH3OOCCH(NHAc)C
H2(CH2)9CO    CH3OOCCH(NH
Ac)CH2(CH2)9CO        272
    CH3OOCCH(NHAc)CH2(CH2
)11CO   CH3OOCCH(NHAc)CH2
(CH2)11CO       273    CH
3OOCCH(NHAc)CH2(CH2)15CO 
  CH3OOCCH(NHAc)CH2(CH2)1
5CO       274        1−In
da−CO                 1−I
nda−CO   275            〃
                        H
   276        1−(4H−cOc)−
CO             1−(4H−cOc)
−CO   277            〃   
                     H   
278        PhOC(CH3)HCO  
            PhOC(CH3)HCO 
 279            〃        
                H   280  
      3−Pyr−(CH=CHCO)    
       3−Pyr−(CH=CHCO)   
281            〃         
               H   282   
     2−Pyr−(CH2CO)       
      2−Pyr−(CH2CO)   283
        2−Pyr−(CH2CO)    
               H   284   
   CH3(CH2)7[CH3(CH2)5]CH
CO    CH3(CH2)7[CH3(CH2)5
]CHCO  285            H  
                       〃 
 286        [CH3(CH2)4]2C
HCO        [CH3(CH2)4]2CH
CO  287            H     
                    〃  28
8        CH3(CH2)14CO    
          CH3(CH2)16CO   
 289        CH3(CH2)16CO 
             CH3(CH2)14CO
  290        CH3(CH2)16CO
              CH3(CH2)7CH
=CH(CH2)7CO          291 
       CH3(CH2)16CO      
        CH3(CH2)12CO     
               292       
 CH3(CH2)16CO            
  CH2=CH(CH2)8CO         
         293        cPrCO
                     cPrC
O   294            H     
                cPrCO   2
95        cBuCO          
           cBuCO   296   
         H               
      cBuCO  297    cPnCO
                     cPnC
O   298            H     
                cPnCO   2
99        cPnCO          
               H   300   
     cHxCO               
      cHxCO   301        
    H                    
 cHxCO   302        cHxCO
                         
H   303        cHpCO     
                cHpCO   3
04            H          
           cHpCO   305   
     cOcCO               
          H   306        
cOcCO                    
 cOcCO   307            H
                     cOcC
O   308        1−cPen−CO 
                1−cPen−CO
   309            H      
               1−cPen−CO 
  310        3−cHex−CO   
              3−cHex−CO  
 311            H        
             3−cHex−CO   
312        3−cHex−CO     
                  H   313
        4−cHex−CO        
         4−cHex−CO   314 
       1−cHex−CO         
        1−cHex−CO   315  
      1−(2−OH−cPn)−CO    
       1−(2−OH−cPn)−CO   
316            〃         
               H   317   
     1−(4−NH2−cHx)−CO    
      1−(4−NH2−cHx)−CO  3
18            〃          
              H   319    
    1−(2−Cl−cHx)−CO      
     1−(2−Cl−cHx)−CO   32
0            Retio       
            Retio        
                 321     
       H                 
        〃  322           
 Retio                   
  H                      
     323        CH3(CH2)1
4CO              CH3(CH2)
7CH=CH(CH2)7CO  324      
  CH3(CH2)14CO           
   CH3(CH2)12CO  325     
   CH3(CH2)14CO          
    CH2=CH(CH2)8CO 326 (C
H3)3SiCH2CH2OCH2O(CH2)15C
O  (CH3)3SiCH2CH2OCH2O(CH
2)15CO      327      CH3S
CH2O(CH2)9CO             
 CH3SCH2O(CH2)9CO        
      328      CH3SCH2O(C
H2)11CO             CH3SC
H2O(CH2)11CO             
329      CH3SCH2O(CH2)15C
O             CH3SCH2O(CH
2)15CO           ────────
─────────────────────────
───上記表中、Phはフェニル基を、β−Npはβ−
ナフチル基を、Furはフリル基を、Thiはチエニル
基を、Thizはチアゾリル基を、Pyrdはピロリジ
ニル基を、Isoxはイソオキサゾリル基を、Pipは
ピペリジル基を、Trocはトリクロロエトキシカルボ
ニル基を、Aocはアリルオキシカルボニル基を、Fm
ocはフルオレニルメチルオキシカルボニル基を、Pi
zはピペラジニル基を、Morはモルホリノ基を、ME
Mはメトキシエトキシメチル基を、MOMはメトキシメ
チル基を、prはプロピル基を、Indaはインダニル
基を、Pyrはピリジル基を、cPrはシクロプロピル
基を、cBuはシクロブチル基を、cPnはシクロペン
チル基を、cHxはシクロヘキシル基を、cHpはシク
ロペプチル基を、cOcはシクロオクチル基を、cPe
nはシクロペンテニル基を、cHexはシクロヘキセニ
ル基を、Retioはレチノイル基を示す。
【0104】上記、例示化合物のうち、好適なる化合物
としては、13、  15、  17、  19、  
21、  23、  25、  28、  31、34
、  36、38、  64、  66、  68、 
 70、  72、  74、76、  78、  7
9、  80、  82、  84、  86、  9
9、100、101、102、144、146、152
、154、160、162、164、165、179、
180、181、184、185、186、189、1
90、191、198、199、200、205、20
6、207、210、211、212、215、216
、217、218、221、225、227、229、
230、232、233、234、236、237、2
42、244、246、248、249、250、25
1、252、253、258、260、262、263
、264、271、272、273、284、286、
288、289、290、291、292、323、3
24、325、326、327、328及び329があ
げられる。
【0105】上記、例示化合物のうち、より好適なる化
合物としては、13、  15、  17、  19、
  21、  23、  25、  28、  31、
34、  36、  38、  64、  66、  
68、  70、  72、  74、76、  78
、  79、  80、  82、  84、  86
、  99、100、101、102、144、146
、152、154、160、162、164、165、
179、180、181、198、199、200、2
05、230、232、233、234、242、24
4、246、248、249、250、251、252
、253、258、260、262、263、264、
284、286、288、289、290、291、2
92、323、324、325、326、327、32
8および329があげられる。
【0106】上記、例示化合物のうち、最も好適なる化
合物としては、13、  15、  17、  19、
  21、  23、  25、  28、  31、
34、  36、  38、  64、  66、  
68、  70、  72、  74、76、  78
、  79、  80、  82、284、286、2
88、289、290、291、292、323、32
4、および325があげられる。本発明の化合物につい
て、さらに実施例をあげて、説明する。
【0107】
【実施例】次に実施例をあげて、本発明を更に具体的に
説明する。
【0108】(実施例1)  14,16−ジパルミト
イルラディシコール ラディシコール1.6 gを乾燥ベンゼン37mlに溶
解し、氷冷下、ピリジン2.2ml 、ジメチルアミノ
ピリジンを触媒量加えたのち、パルミトイルクロリド1
.32gの20mlベンゼン溶液を滴下して加えた。氷
冷下、1時間撹拌したのち、反応溶液に氷水を加え、つ
いで酢酸エチルにより抽出を行なった。有機層を炭酸水
素ナトリウム水、水、飽和食塩水で順次洗浄し、抽出液
は硫酸マグネシウムで乾燥したのち、乾燥剤を濾去し、
濾液を留去した。 得られた油状残渣2.70gをn−ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1の混合溶媒を使用してシリカゲルクロマトグ
ラフィーを行ない、Rf値0.64(n−ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)の結晶生成物を得、これをn−ヘキ
サンより再結晶し、1.47gの目的化合物を得た。
【0109】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.88(3H ×2,t,J=6.3Hz
),1.21 〜1.42(50H,m),1.53(
3H,d,J=4.8Hz),1.63 〜1.79(
2H+1H,m),2.37〜2.45(1H,m),
2.49(2H,t,J=6.8Hz),2.58(2
H,t,J=7.3Hz),2.99 〜3.02(1
H,m),3.52(1H,m),3.91 and4
.03(2H,AB−q,J=16.1Hz),5.3
9〜5.41(1H,m),5.78(1H,dd,J
=3.9,10.7Hz),6.06(1H,d,J=
16.1Hz),6.14(1H,dd,J=10.7
,10.3Hz),7.01(1H,s),7.52(
1H,dd,J=16.0,10.3Hz)赤外線吸収
スペクトル(Nujol)cm−1:1759,172
2 (実施例2)  14−パルミトイルラディシコール実
施例1の後処理で得られた混合物のシリカゲルクロマト
グラフィーにより、Rf値の0.31(n−ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)の目的化合物866mgを得、n
−ヘキサンより再結晶を行ない白色結晶731mgを得
た。
【0110】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.88(3H,t,J=6.3Hz),1
.20 〜1.50(24H,m),1.54(3H,
d,J=6.3Hz),1.72 〜1.80(2H,
m),1.85 〜1.96(1H,m),2.34 
〜2.42(1H,m),2.59(2H,t,J=7
.3Hz),2.92〜2.97(1H,m),3.1
7(1H,m),3.97 and 4.69(2H,
AB−q,J=16.0Hz),5.53〜5.58(
1H,m),5.83(1H,dd,J=10.7,3
.0Hz),6.10(1H,d,J=16.1Hz)
,6.14(1H,dd,J=10.7,9.2Hz)
,6.84(1H,s),7.42(1H,dd,J=
17.0,9.2Hz),10.78(1H,s)赤外
線吸収スペクトル(Nujol)cm−1:1772,
1717元素分析値  C34H47O7Cl  :理
論値(%)C:67.70,  H:7.85,   
Cl:5.88分析値(%)C:67.43,  H:
7.77,   Cl:6.15(実施例3)  14
,16−ジオクタノイルラディシコール ラディシコール320mg、乾燥ベンゼン7.4ml 
、ピリジン880μl、ジメチルアミノピリジン触媒量
、オクタノイルクロリド338mg(2.4当量) の
混合物を実施例1と同様に行ない、目的化合物514m
gを油状物として得た。収率95%。
【0111】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.84〜0.96(3H ×2,m),1
.22 〜1.45(17H,m),1.53(3H,
d,J=6.8Hz),1.51 〜1.62(1H,
m),1.64 〜1.80(4H,m),2.36 
〜2.44(1H,m),2.50(2H,t,J=7
.4Hz),2.58(2H,t,J=7.3Hz),
2.96 〜3.04(1H,m),3.52(1H,
m),3.91 and 4.03(2H,AB−q,
J=16.1Hz),5.34〜5.45(1H,m)
,5.78(1H,dd,J=10.7,3.4Hz)
,6.06(1H,d,J=16.1Hz),6.15
(1H,dd,J=10.2,10.7Hz),7.0
1(1H,s),7.52(1H,dd,J=16.0
,10.2Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3)
cm−1:1765,1735(実施例4)  14,
16−ジベヘノイルラディシコール ラディシコール1.459 g、乾燥塩化メチレン37
ml、ピリジン1.9ml 、ジメチルアミノピリジン
触媒量の混合溶液に、氷冷下ベヘノイルクロリド2.2
4g の塩化メチレン溶液を滴下して加えたのち、実施
例1と同様の処理を行ない、Rf値0.80(ベンゼン
:酢酸エチル=9:1)の結晶生成物を得、これをn−
ヘキサンより再結晶することにより目的化合物1.63
gを得た。
【0112】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.88(3H ×2,d,J=6.4Hz
),1.24 〜1.45(72H,m),1.54(
3H,d,J=6.8Hz),1.48 〜1.81(
5H,m),2.37 〜2.46(1H,m),2.
49(2H,t,J=7.3Hz),2.58(2H,
t,J=7.3Hz),2.99 〜3.02(1H,
m),3.52(1H,m),3.91 and 4.
03(2H,AB−q,J=16.6Hz),5.36
〜5.45(1H,m),5.78(1H,dd,J=
11.0,3.9Hz),6.06(1H,d,J=1
6.2Hz),6.14(1H,dd,J=11.0,
10.3Hz),7.01(1H,s),7.52(1
H,dd,J=11.0,10.3Hz)赤外線吸収ス
ペクトル(CHCl3)cm−1:1770,1738
元素分析値  C62H101O8Cl :理論値(%
)C:73.74,  H:10.08,  Cl:3
.51分析値(%)C:73.71,  H:9.84
,   Cl:3.52(実施例5)  14−ベヘノ
イルラディシコール実施例4の後処理で得られた混合物
のシリカゲルクロマトグラフィーにより、Rf値の0.
64(ベンゼン:酢酸エチル=9:1)の結晶生成物を
得、これをn−ヘキサンより再結晶することにより46
3mgの目的化合物を得た。
【0113】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.85(3H,t,J=7.3Hz),1
.22 〜1.45(37H,m),1.54(3H,
d,J=6.8Hz),1.72 〜1.83(2H,
m),1.85 〜1.97(1H,m),2.33 
〜2.42(1H,m),2.53(2H,t,J=7
.4Hz),2.93〜2.97(1H,m),3.1
6(1H,m),3.96 and 4.69(2H,
AB−q,J=16.6Hz),5.52〜5.63(
1H,m),5.83(1H,dd,J=11.0,2
.4Hz),6.10(1H,d,J=16.1Hz)
,6.18(1H,dd,J=16.0,11.0Hz
),6.84(1H,s),7.42(1H,dd,J
=16.0,9.3Hz),10.78(1H,s)赤
外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1:1770
,1725元素分析値  C40H59O7Cl:理論
値(%)C:69.90,  H:8.65,   C
l:5.16分析値(%)C:69.87,  H:8
.56,   Cl:5.18(実施例6)  14,
16−ジステアロイルラディシコール ラディシコール1.459 g、乾燥塩化メチレン37
ml、ピリジン1.9ml 、ジメチルアミノピリジン
触媒量、ステアロイルクロリド1.454 gの混合溶
液を実施例4と同様に行ない、目的化合物923mgを
結晶で得た。
【0114】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ
ppm :0.88(3H ×2,t,J=6.4Hz
)1.21〜1.42(56H,m),1.53(3H
,d,J=6.8Hz),1.50 〜1.62(1H
,m),1.65 〜1.80(4H,m),2.37
 〜2.46(1H,m),2.49(2H,t,J=
6.8Hz),2.58(2H,t,J=7.3Hz)
,2.99 〜3.05(1H,m),3.52(1H
,m),3.91 and 4.63(2H,AB−q
,J=16.6Hz),5.35〜5.46(1H,m
),5.78(1H,dd,J=10.7,3.9Hz
),6.06(1H,d,J=16.2Hz),6.1
4(1H,dd,J=10.7,10.3Hz),7.
01(1H,s),7.52(1H,dd,J=16.
0,10.3Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3
)cm−1:1772,1740元素分析値  C54
H85O8Cl:理論値(%)C:72.25,  H
:9.54,   Cl:3.95分析値(%)C:7
2.29,  H:9.30,   Cl:3.92(
実施例7)  14−ステアロイルラディシコール実施
例6の後処理混合物のシリカゲルクロマトグラフィーに
より、Rf値の0.35(n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)の反応生成物を得、これをn−ヘキサンで再結
晶することにより、目的化合物1.09gを得た。
【0115】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :0.88(3H,t,J=6.
4Hz),1.19 〜1.42(29H,m),1.
54(3H,d,J=6.4Hz),1.72 〜1.
80(1H,m),1.86 〜1.96(1H,m)
,2.33 〜2.42(1H,m),2.59(2H
,t,J=7.4Hz),2.92〜2.97(1H,
m),3.16(1H,m),3.97 and 4.
69(2H,AB−q,J=16.6Hz),5.53
〜5.62(1H,m),5.83(1H,dd,J=
10.7,2.4Hz),6.10(1H,d,J=1
6.1Hz),6.18(1H,dd,J=10.7,
9.3Hz),6.84(1H,s),7.42(1H
,dd,J=16.0,9.3Hz),10.78(1
H,s)赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1
:1772,1730元素分析値  C36H51O7
Cl:理論値(%)C:68.50,  H:8.14
,   Cl:5.62分析値(%)C:68.59,
  H:8.17,   Cl:5.38(実施例8)
  14,16−ジオレオイルラディシコール ラディシコール1.641 g、乾燥塩化メチレン40
ml、ピリジン2.14ml、ジメチルアミノピリジン
触媒量、オレオイルクロリド1.49gの混合溶液を実
施例4と同様に行ない、Rf値0.83(n−ヘキサン
:酢酸エチル=2:1)の目的化合物1.736 gを
油状物として得た。
【0116】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :0.88(3H ×2,t,J
=6.4Hz)1.22〜1.42(42H,m),1
.53(3H,d,J=6.3Hz),1.63 〜1
.80(4H,m),1.93 〜2.08(7H,m
),2.36〜2.44(1H,m),2.49(2H
,t,J=7.8Hz),2.58(2H,t,J=7
.3Hz),2.98 〜3.03(1H,m),3.
52(1H,m),3.91 and 4.03(2H
,AB−q,J=16.6Hz),5.28〜5.46
(5H,m),5.78(1H,dd,J=10.8,
3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.2Hz
),6.14(1H,dd,J=10.8,10.3H
z),7.01(1H,s),7.52(1H,dd,
J=16.4,10.3Hz)赤外線吸収スペクトル(
CHCl3)cm−1:1770,1742(実施例9
)  14−オレオイルラディシコール実施例8の後処
理混合物のシリカゲルクロマトグラフィーより、Rf値
の0.43(n−ヘキサン:酢酸エチル)の目的化合物
872mgを油状物として得た。核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3,270MHz)δppm :0.87(
3H,t,J=6.4Hz),1.26 〜1.46(
22H,m),1.54(3H,d,J=6.8Hz)
,1.72 〜1.80(1H,m),1.86 〜2
.00(4H,m),2.33 〜2.43(1H,m
),2.59(2H,t,J=7.4Hz),2.96
〜2.98(1H,m),3.16(1H,m),3.
98 and 4.68(2H,AB−q,J=16.
6Hz),5.32〜5.41(2H,m),5.52
 〜5.61(1H,m),5.83(1H,dd,J
=10.0,2.9Hz),6.10(1H,d,J=
16.1Hz),6.18(1H,dd,J=10.0
,8.8Hz),6.84(1H,s),7.42(1
H,dd,J=16.1,8.8Hz),10.7(1
H,s)赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1
:1775,1732(実施例10)  14,16−
ジイライドイルラディシコール ラディシコール1.641 g、乾燥塩化メチレン40
ml、ピリジン2.14ml、ジメチルアミノピリジン
触媒量、イライドイルクロリド1.49gの混合溶液を
実施例4と同様に行ない、Rf値0.84(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)の目的化合物1.24gを油
状物として得た。
【0117】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :0.87(3H ×2,t,J
=6.3Hz)1.26〜1.48(42H,m),1
.53(3H,d,J=6.3Hz),1.62 〜1
.79(4H,m),1.95 〜2.05(7H,m
),2.37〜2.42(1H,m),2.49(2H
,t,J=7.3Hz),2.58(2H,t,J=7
.3Hz),2.98 〜3.03(1H,m),3.
51(1H,m),3.91 and 4.03(2H
,AB−q,J=16.6Hz),5.30〜5.46
(5H,m),5.78(1H,dd,J=10.7,
3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.1Hz
),6.14(1H,dd,J=10.7,10.7H
z),7.01(1H,s),7.52(1H,dd,
J=16.0,10.7Hz)赤外線吸収スペクトル(
CHCl3)cm−1:1772,1740(実施例1
1)  14−イライドイルラディシコール実施例10
の後処理混合物のシリカゲルクロマトグラフィーより、
Rf値の0.40(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1
)の生成物を得、これをn−ヘキサンより再結晶し、目
的化合物1.22gを白色結晶として得た。核磁気共鳴
スペクトル(CDCl3,270MHz)δppm :
0.87(3H,t,J=6.3Hz),1.26 〜
1.42(21H,m),1.54(3H,d,J=6
.3Hz),1.72 〜1.80(2H,m),1.
86 〜1.96(5H,m),2.33 〜2.43
(1H,m),2.59(2H,t,J=7.3Hz)
,2.92〜2.97(1H,m),3.16(1H,
m),3.97 and 4.69(2H,AB−q,
J=16.6Hz),5.51〜5.59(1H,m)
,5.83(1H,dd,J=10.7,2.9Hz)
,6.09(1H,d,J=16.1Hz),6.18
(1H,dd,J=10.7,8.7Hz),6.84
(1H,s),7.42(1H,dd,J=16.0,
8.7Hz),10.78(1H,s) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1:177
2,1730(実施例12)  14,16−ジ−(6
−トリクロロエトキシカルボニルアミノヘキサノイル)
ラディシコールラディシコール182mgを乾燥テトラ
ヒドロフラン6mlに溶解し、室温下、6−トリクロロ
エトキシカルボニルアミノヘキサン酸383mg、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド363mg、 触媒量のジ
メチルアミノピリジンを加え、2時間撹拌した。反応後
、副生してきたジシクロヘキシルウレアを濾去し、濾液
に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水で洗滌した。ついで硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにより精製し、Rf値0.75(酢酸エチル
:n−ヘキサン=2:1)の溶出部を濃縮することによ
り、目的化合物191mgを得た。
【0118】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.15〜1.98(13H,
m),1.53(3H,d,J=6.3Hz),2.4
0 〜2.46(1H,m),2.50 〜2.56(
2H,m),2.61(2H,t,J=7.3Hz),
3.00〜3.04(1H,m),3.24(2H,t
,J=6.8Hz),3.29(2H,t,J=6.9
Hz),3.52(1H,m),3.93 and 4
.01(2H,AB−q,J=16.1Hz),4.7
2(2H ×2,s),4.95 〜5.04(1H,
m),5.06 〜5.17(1H,m),5.40 
〜5.45(1H,m),5.80(1H,dd,J=
10.7,3.9Hz),6.06(1H,d,J=1
6.1Hz),6.15(1H,dd,J=10.2,
10.7Hz),7.03(1H,s),7.53(1
H,dd,J=10.7,10.2Hz)赤外線吸収ス
ペクトル(CHCl3)cm−1:1770,1740
(実施例13)  16−(6−トリクロロエトキシカ
ルボニルアミノヘキサノイル)ラディシコール実施例1
2の後処理混合物のシリカゲルクロマトグラフィーによ
り、Rf値0.51(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:
1)の溶出部より、目的化合物28mgを得た。
【0119】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.53(3H,d,J=6.
3Hz),1.42 〜1.78(7H,m),2.3
5 〜2.44(1H,m),2.50 〜2.56(
2H,m),2.98 〜3.04(1H,m),3.
25(1H,t,J=6.4Hz),3.27(1H,
t,J=6.3Hz),3.56(1H,m),4.0
1 and 4.02(2H,AB−q,J=16.1
Hz),4.72(2H,s),5.08 〜5.16
(1H,m),5.38 〜5.48(1H,m),5
.79(1H,dd,J=10.8,3.9Hz),6
.06(1H,d,J=16.1Hz),6.11(1
H,s),6.15(1H,dd,J=10.8,10
.2Hz),6.78(1H,s),7.58(1H,
dd,J=16.0,10.2Hz)(実施例14) 
 14,16−ジメトキシアセチルラディシコール ラディシコール182mg、乾燥塩化メチレン4ml、
ピリジン255μl 、触媒量のジメチルアミノピリジ
ン、そして412mgのメトキシアセチルクロリドを実
施例4と同様に行ない、得られた混合物を、酢酸エチル
:n−ヘキサン=3:1の混合溶媒を用いて、シリカゲ
ルショートカラムクロマトグラフィーを行ない、目的化
合物255mgを油状物として得た。
【0120】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.54(3H,d,J=6.
3Hz),1.53 〜1.68(1H,m),2.3
7 〜2.43(1H,m),2.98 〜3.05(
1H,m),3.50(3H,s),3.52(1H,
m),3.53(3H,s),3.95 and 4.
07(2H,AB−q,J=16.1Hz),4.23
(2H,s),4.33(2H,s),5.36〜5.
46(1H,m),5.78(1H,dd,J=11.
2,3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.1
Hz),6.15(1H,dd,J=11.2,10.
8Hz),7.26(1H,s),7.49(1H,d
d,J=16.0,10.8Hz)赤外線吸収スペクト
ル(CHCl3)cm−1:1792,1740(実施
例15)  14−メトキシアセチルラディシコール 実施例14の方法で得られたジアシル体1.54gを酢
酸エチル20mlに溶解し、これにシリカゲル15gを
加え、室温下、23時間撹拌したのち、シリカゲルを濾
過し、酢酸エチルでよく洗滌した。濾液と洗液を合わせ
、濃縮したのち、酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1の
混合溶媒でシリカゲルクロマトグラフィーを行ない、R
f値0.50(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)の
溶出部より、目的化合物340mgを油状物として得た
【0121】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.53(3H,d,J=6.
8Hz),1.86 〜1.97(1H,m),2.3
4 〜2.42(1H,m),2.92 〜2.97(
1H,m),3.17(1H,m),3.53(3H,
s),3.98and 4.70(2H,AB−q,J
=16.6Hz),5.51 〜5.60(1H,m)
,5.84(1H,dd,J=10.7,2.9Hz)
,6.10(1H,d,J=16.1Hz),6.18
(1H,dd,J=10.7,9.2Hz),6.89
(1H,s),7.42(1H,dd,J=17.0,
9.2Hz),10.79(1H,s)赤外線吸収スペ
クトル(CHCl3)cm−1:1790,1725(
実施例16)  16−メトキシアセチルラディシコー
ル 実施例15のシリカゲルクロマトグラフィーにより、R
f値0.42(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)の
溶出部より、目的化合物357mgを得た。
【0122】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.51(3H,d,J=6.
9Hz),1.58 〜1.67(1H,m),2.3
4 〜2.42(1H,m),2.98 〜3.04(
1H,m),3.51(3H,s),3.52(1H,
m),4.00and 4.13(2H,AB−q,J
=16.1Hz),4.24(2H,s),5.32〜
5.42(1H,m),5.77(1H,dd,J=1
0.7,3.9Hz),5.99(1H,s),6.0
6(1H,d,J=16.1Hz),6.15(1H,
dd,J=10.7,10.2Hz),6.82(1H
,s),7.52(1H,dd,J=16.0,10.
2Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1
:1782,1730(実施例17)  14,16−
ジベンゾイルラディシコール 実施例4の方法に従って、ラディシコール1.459 
g、乾燥塩化メチレン37ml、ピリジン1.9ml 
、触媒量のジメチルアミノピリジン、ベンゾイルクロリ
ド618mgを反応させ、目的化合物965mgを結晶
で得た。
【0123】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.24〜1.38(1H,m
),1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.13
〜2.20(1H,m),2.94 〜2.99(1H
,m),3.61(1H,m),3.97 and 4
.23(2H,AB−q,J=16.1Hz),5.0
9〜5.18(1H,m),5.77(1H,dd,J
=10.7,4.3Hz),6.08(1H,d,J=
16.1Hz),6.17(1H,dd,J=10.7
,7.3Hz),7.26(1H,s),7.43〜7
.71(3H ×2,m),8.17(1H,dd,J
=17.0,7.3Hz),8.12〜8.23(2H
 ×2,m)赤外線吸収スペクトル(Nujol)cm
−1 :1748,1728元素分析値  C32H2
5O8Cl:理論値(%)C:67.08,  H:4
.40,   Cl:6.19分析値(%)C:67.
11,  H:4.58, Cl:6.25(実施例1
8)  14−ベンゾイルラディシコール実施例17の
シリカゲルクロマトグラフィーより、Rf値0.61(
酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)の目的化合物75
6mgを油状物として得た。
【0124】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.56(3H,d,J=6.
8Hz),1.88 〜1.98(1H,m),2.3
4 〜2.44(1H,m),2.93 〜2.98(
1H,m),3.20(1H,m),4.02 and
 4.72(2H,AB−q,J=16.6Hz),5
.55〜5.65(1H,m),6.12(1H,d,
J=16.6Hz),6.21(1H,dd,J=10
.7,10.4Hz),7.03(1H,s),7.4
5(1H,dd,J=14.0,8.7Hz),7.4
1 〜7.70(3H,m),8.18(2H,m),
10.82(1H,s) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1 :17
50(実施例19)  14,16−ジフェノキシアセ
チルラディシコール 実施例4に従って、ラディシコール1.459 g、乾
燥塩化メチレン37ml、ピリジン1.9ml 、触媒
量のジメチルアミノピリジン、フェノキシアセチルクロ
リド819mgを反応させ、目的化合物661mgを油
状物として得た。
【0125】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz )δppm :1.33〜1.43(1H,
m),1.50(3H,d,J=6.3Hz),2.2
1〜2.31(1H,m),2.94 〜2.99(1
H,m),3.44(1H,m),3.95 and 
4.03(2H,AB−q,J=16.6Hz),4.
82(2H,s),4.93(2H,s),5.29〜
5.38(1H,m),5.78(1H,dd,J=1
0.7,3.4Hz),6.05(1H,d,J=16
.2Hz),6.13(1H,dd,J=10.7,1
0.7Hz),6.93〜7.17(3H ×2,m)
,7.27(1H,s),7.30〜7.38(2H 
×2,m),7.51(1H,dd,J=16.0,1
0.7Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1 :17
96,1738(実施例20)14,16−ジフェニル
アセチルラディシコール ラディシコール1.641 g、乾燥塩化メチレン40
ml、ピリジン2.14ml、触媒量ジメチルアミノピ
リジン、フェニルアセチルクロリド765mgを実施例
4と同様に反応、処理し、目的化合物926mgを得た
【0126】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :0.98〜1.08(1H,m
),1.43(3H,d,J=6.4Hz),2.07
〜2.17(1H,m),2.85 〜2.93(1H
,m),3.36(1H,m),3.71〜3.98(
2H,m),3.88(2H×2,s),4.93 〜
5.05(1H,m),5.75(1H,dd,J=1
0.7,3.9Hz),6.00(1H,d,J=16
.1Hz),6.09(1H,dd,J=10.7,1
0.3Hz),6.98(1H,s),7.30 〜7
.36(5H ×2,m),7.45(1H,dd,J
=16.0,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1 :17
75,1745 (実施例21)  14−フェニルアセチルラディシコ
ール 実施例20のシリカゲルクロマトグラフィーより、Rf
値0.43(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)の目
的化合物403mgを得た。
【0127】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.53(3H,d,J=6.
8Hz),1.85 〜1.95(1H,m),2.3
5 〜2.43(1H,m),2.91 〜2.96(
1H,m),3.14(1H,m),3.90(2H,
s),3.95and 4.67(2H,AB−q,J
=16.2Hz),5.51 〜5.58(1H,m)
,5.82(1H,dd,J=10.8,2.9Hz)
,6.08(1H,d,J=16.6Hz),6.16
(1H,dd,J=10.8,9.3Hz),6.82
(1H,s),7.35(5H,m),7.40(1H
,dd,J=16.0,9.3Hz),10.76(1
H,s)赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1
 :1770,1728(実施例22)  14,16
−ジクロロアセチルラディシコール ラディシコール1.82g、乾燥塩化メチレン40ml
、ピリジン2.55ml、触媒量のジメチルアミノピリ
ジン、クロロアセチルクロリド1.24mlを実施例4
と同様に反応させ、目的化合物2.6 gを得た。
【0128】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.55(3H,d,J=6.
4Hz),1.52 〜1.66(1H,m),2.3
6 〜2.46(1H,m),2.98 〜3.05(
1H,m),3.48(1H,m),3.94 and
 4.06(2H,AB−q,J=16.6Hz),4
.24(2H,s),4.34(2H,s),5.38
〜5.48(1H,m),5.80(1H,dd,J=
11.0,3.4Hz),6.06(1H,d,J=1
6.2Hz),6.15(1H,dd,J=11.0,
10.3Hz),7.25(1H,s),7.49(1
H,dd,J=16.2,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1 :17
95,1765,1740(実施例23)  14,1
6−ジ−(2−テノイル)ラディシコール ラディシコール1.094 g、乾燥塩化メチレン28
ml、ピリジン1.4 ml、触媒量のジメチルアミノ
ピリジン、2−テノイルクロリド528mgを実施例4
と同様に反応処理し、目的化合物1.39gを得た。
【0129】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.43(3H,d,J=6.
8Hz),1.34 〜1.45(1H,m),2.1
8 〜2.26(1H,m),2.96 〜3.03(
1H,m),3.58(1H,m),3.96 and
 4.23(2H,AB−q,J=16.1Hz),5
.14〜5.26(1H,m),5.76(1H,dd
,J=11.0,4.3Hz),6.07(1H,d,
J=16.1Hz),6.16(1H,dd,J=11
.0,10.2Hz),7.18〜7.21(2H,m
),7.26(1H,s),7.45(1H,dd,J
=16.6,10.2Hz),7.72(2H,m),
7.96 〜8.03(2H,m)赤外線吸収スペクト
ル(CHCl3)cm−1 :1745,1725元素
分析値  C28H21O8ClS2:理論値(%)C
:57.40,  H:3.62,   Cl:6.0
6分析値(%)C:57.61,  H:3.76, 
  Cl:5.93(実施例24)14−(2−テノイ
ル)ラディシコール実施例23のシリカゲルクロマトグ
ラフィーよりRf値0.27(ベンゼン:酢酸エチル=
6:1)の目的化合物204mgを得た。
【0130】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.55(3H,d,J=6.
9Hz),1.87 〜1.98(1H,m),2.3
4 〜2.43(1H,m),2.93 〜2.98(
1H,m),3.18(1H,m),4.05 and
 4.71(2H,AB−q,J=16.0Hz),5
.53〜5.65(1H,m),5.85(1H,dd
,J=10.7,2.4Hz),6.12(1H,d,
J=10.7Hz),6.19(1H,dd,J=10
.7,9.3HZ),7.04(1H,s),7.18
〜7.21(1H,m),7.44(1H,dd,J=
16.0,9.3Hz),7.70〜7.73(1H,
m),8.00(1H,m),10.80(1H,s)
赤外線吸収スペクトル(CHCl3)cm−1 :17
40,1720(実施例25)  14−ステアロイル
−16−パルミトイル−ラディシコール 実施例7で得られた14−ステアロイルラディシコール
442mg、乾燥塩化メチレン20ml、ピリジン18
6μl、触媒量のジメチルアミノピリジン、パルミトイ
ルクロリド202mgを実施例4と同様に反応を行った
後、混合物をn−ヘキサン:酢酸エチル=2:1の混合
溶媒により、シリカゲルクロマトグラフィーを行ない、
目的化合物581mgを結晶で得、これをn−ペンタン
で再結晶し、302mgの白色結晶を得た。
【0131】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :0.88(3H ×2,t,J
=6.3Hz),1.22〜1.42(52H,m),
1.54(3H,d,J=6.8Hz),1.48 〜
1.62(1H,m),1.64 〜1.81(4H,
m),2.35 〜2.44(1H,m),2.49(
2H,t,J=6.8Hz),2.58(2H,t,J
=7.3Hz),2.97 〜3.04(1H,m),
3.54(1H,m),3.91 and 4.03(
2H,AB−q,J=16.6Hz),5.36〜5.
45(1H,m),5.78(1H,dd,J=10.
7,3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.2
Hz),6.14(1H,dd,J=10.7,10.
3Hz),7.01(1H,s),7.52(1H,d
d,J=16.1,10.3Hz)赤外線吸収スペクト
ル(CHCl3)cm−1 :1770,1740(実
施例26) 14,16 −ジ(10−ウンデセノイル)ラディシコ
ールラディシコール1459mg,10−ウンデセノイ
ルクロリド973mg、乾燥メチレンクロリド37ml
,ピリジン1.9 ml、ジメチルアミノピリジン(触
媒量)より実施例1と同様に反応処理し、目的化合物8
40mgが得られた。
【0132】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.25〜1.80(24H,
m),1.48〜1.58(1H,m),1.53(3
H,d,J=6.3 Hz),1.99〜2.10(4
H、m),2.35〜2.47(1H,m),2.49
(2H,t,J=7.7 Hz),2.58(2H,t
,J=7.3 Hz),2.93〜3.04(1H,m
),3.51(1H,m),3.91and4.03(
2H,AB−q,J=16.1Hz),4.90〜5.
04(2H×2、m),5.35〜5.46(1H、m
),5.74〜5.90(3H,m),6.06 (1
H,d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd,
J=10.7,10.2Hz),7.01 (1H,s
),7.52(1H,dd,J=16.1,10.2H
z) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1735 マススペクトル(m/e ):696(M+ )元素分
析値  C40H53O8 Cl理論値(%)  C 
 68.90   H  7.66  Cl  5.0
8分析値(%)  C  68.02   H  7.
53  Cl  5.41(実施例27) 14−(10−ウンデセノイル)ラディシコール実施例
26の後処理で得られた反応混合物をシリカゲルクロマ
トグラフィーにより分画精製し、Rf値0.3 (ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1)の目的化合物360mgを
得た。
【0133】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.25〜1.48(12H,
m),1.55(3H,d,J=6.8 Hz),1.
70〜1.82(2H、m),1.86〜1.98(1
H,m),2.02〜2.10(2H,m),2.33
〜2.43(1H,m),2.59(2H,t,J=7
.3 Hz),2.93〜2.98(1H,m),3.
17(1H,m),3.97and4.69(2H,A
B−q,J=16.6Hz),4.92〜5.03(2
H,m),5.51〜5.62(1H、m),5.73
〜5.90(2H,m),6.10(1H,d,J=1
6.1Hz),6.18(1H,dd,J=10.2,
9.28Hz),6.84(1H,s),7.43(1
H,dd,J=16.1,9.2 Hz),10.78
 (1H,s)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )
cm−1:1770、1730 マススペクトル:530(M+ ),364(実施例2
8) 14,16 −ジ(2−テノイル)ラディシコールラデ
ィシコール1094mg、2−テノイルクロリド528
mg、乾燥メチレンクロリド28ml,ピリジン1.4
 ml、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例
1と同様に反応処理し、目的化合物1.0 gが得られ
た。
【0134】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.43(3H,d,J=6.
8 Hz),1.34〜1.45(1H、m),2.1
8〜2.26(1H,m),2.96〜3.03(1H
,m),3.58(1H,m),3.96and4.2
3(2H,AB−q,J=16.1Hz),5.14〜
5.26(1H,m),5.76(1H,dd,J=1
1.0,4.3 Hz),6.07(1H,d,J=1
6.1Hz),6.16(1H,dd,J=11.0,
10.2 Hz),7.18〜7.21(2H、m),
7.26(1H,s),7.45(1H,dd,J=1
6.6,10.2 Hz),7.72(2H,m),7
.96〜8.03(2H、m) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1745、1725 マススペクトル(m/e ):584(M+ ),47
3元素分析値  C28H21O8 ClS2理論値(
%)  C  57.40   H  3.62  C
l  6.06分析値(%)  C  57.61  
 H  3.76  Cl  5.93(実施例29) 14−(2−テノイル)ラディシコール実施例28の後
処理で得られた反応混合物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにより分画精製し、Rf値0.27(ベンゼン:酢
酸エチル=6:1)の目的化合物204mgを得た。
【0135】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.55(3H,d,J=6.
9 Hz),1.87〜1.98(1H、m),2.3
4〜2.43(1H,m),2.93〜2.98(1H
,m),3.18(1H,m),4.05and4.7
1(2H,AB−q,J=16.0Hz),5.53〜
5.65(1H,m),5.85(1H,dd,J=1
0.7,2.4Hz),6.12(1H,d,J=17
.0Hz),6.19(1H,dd,J=10.7,9
.3 Hz),7.04(1H,s),7.18〜7.
21(1H,m),7.44(1H,dd,J=16.
0,9.3 Hz),7.70〜7.73(1H,m)
,8.00(1H,m),10.21 (1H,s) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )cm−1:17
40、1720 マススペクトル:474(M+ ),364(実施例3
0) 14−エライドイル −16− パルミトイルラディシ
コール14−エライドイルラディシコール500mg、
パリミトイルクロリド303mg、乾燥メチレンクロリ
ド20ml、ピリジン0.2 ml、ジメチルアミノピ
リジン(触媒量)より実施例25と同様に反応処理し、
目的化合物484mgを得た。
【0136】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.87(3H×2,t,J=
6.8 Hz),1.2 〜1.8 (48H、m),
1.53(3H,d,J=6.3 Hz),1.92〜
2.00(4H,m)2.35〜2.45(1H,m)
,2.49(2H,t,J=7.8 Hz),2.58
(2H,t,J=7.3 Hz),2.96〜3.05
(1H,m),3.52(1H、m),3.91and
4.03(2H,AB−q,J=16.6Hz),5.
36〜5.47(3H、m),5.78(1H,dd,
J=10.7,3.4Hz),6.06(1H,d,J
=16.1Hz),6.14(1H,dd,J=18.
7,10.2 Hz),7.01(1H,s),7.5
1(1H,dd,J=16.1,10.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1735 元素分析値  C52H79O8 Cl理論値(%) 
 C  71.98   H  9.18  Cl  
4.09分析値(%)  C  71.26   H 
 9.45  Cl  3.93(実施例31) 14,16 −ジミリストイルラディシコールラディシ
コール1.28g、ミリストイルクロリド1.04g、
乾燥メチレンクロリド35ml、ピリジン1.76ml
、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同
様に反応処理し、目的化合物0.80gが得られた。
【0137】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.5(40H,m),1.54
(3H,d,J=6.8 Hz),1.45−1.6(
1H,m),1.6−1.8 (4H,m),2.35
−2.45 (1H,m),2.50(2H,t,J=
6.8 Hz),2.59(2H,t,J=7.5 H
z),2.98−3.04 (1H,m),3.50−
3.53 (1H,m),3.92(1H,d,J=1
6.4Hz),4.03(1H,d,J=16.4Hz
),5.3−5.5 (1H,m),5.79(1H,
dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(1H,
d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd,J=
10.7,10.3 Hz),7.02(1H,s)7
.52(1H,dd,J=16.1,10.3 Hz)
赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1735 元素分析値  C46H69O8 Cl理論値(%) 
 C  70.34   H  8.85  Cl  
4.51分析値(%)  C  70.43   H 
 8.68  Cl  4.46(実施例32) 14−ミリストイルラディシコール 実施例31の後処理で得られた反応混合物をシリカゲル
クロマトグラフィーにより分画精製し、Rf値0.7 
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)の目的化合物543
mgを得た。
【0138】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.26(3H,t,J=6.
9 Hz),1.2−1.5(20H,m),1.55
(3H,d,J=6.8 Hz),1.7−1.8 (
2H,m),1.85−2.0(1H,m),2.38
(1H,dt,J=15.6,3.4Hz),2.59
(2H,t,J=7.5 Hz),2.95(1H,d
t,J=8.8,2.4 Hz),3.16(1H,m
),3.98(1H,d,J=16.6Hz),4.6
9(1H,d,J=16.6Hz),5.52−5.5
9 (1H,m),5.84(1H,dd,J=10.
7,2.4Hz),6.10(1H,d,J=16.1
Hz),6.18(1H,dd,J=10.7,10.
3 Hz),6.84(1H,s)7.43(1H,d
d,J=16.1,10.3Hz)赤外線吸収スペクト
ル(CHCl3 )νmax cm−1:1770, 元素分析値  C32H43O7 Cl理論値(%) 
 C  66.83   H  7.54  Cl  
6.16分析値(%)  C  66.83   H 
 7.60  Cl  6.01(実施例33) 14−ミリストイル−16−パルミトイルラディシコー
ル14−ミリストイルラディシコール539mg、パル
ミトイルクロリド509mg、乾燥メチレンクロリド1
5ml、ピリジン0.47ml、ジメチルアミノピリジ
ン(触媒量)より実施例25と同様に反応処理し、目的
化合物742mgを得た。
【0139】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.5(44H,m),1.54
(3H,d,J=6.8 Hz),1.5−1.6 (
1H,m),1.6−1.8 (4H,m),2.3−
2.45(1H,m),2.50(2H,t,J=7.
3 Hz),2.59(2H,t,J=7.6 Hz)
,2.98−3.04 (1H,m),3.51−3.
52 (1H,m),3.92(1H,d,J=16.
1Hz),4.03(1H,d,J=16.1Hz),
5.38−5.43 (1H,m),5.79(1H,
dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(1H,
d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd,J=
10.7,10.3 Hz),7.02(1H,s),
7.52(1H,dd,J=16.1,10.3 Hz
)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax c
m−1:1770,1740 元素分析値  C48H73O8 Cl理論値(%) 
 C  70.87   H  9.04  Cl  
4.36分析値(%)  C  70.21   H 
 9.32  Cl  3.95(実施例34) 14,16−ジリノレオイルラディシコールラディシコ
ール814mg、リノレオイルクロリド800mg、乾
燥メチレンクロリド22ml、ピリジン1.09ml、
ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様
に反応処理し、目的化合物761mgを得た。
【0140】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 )δ
ppm:0.89(6H,t,J=6.8 Hz),1
.2−1.4 (28H,m),1.54(3H,d,
J=7.8 Hz),1.49−1.61 (1H,m
),1.63−1.80 (4H,m),2.0−2.
1(8H,m),2.36−2.44 (1H,m),
2.50(2H,t,J=7.8 Hz),2.59(
2H,t,J=7.6 Hz),2.78(4H,dd
,J=5.9,5.4 Hz),2.98−3.03 
(1H,m),〜3.52(1H,m),3.92(1
H,d,J=16.3Hz),4.03(1H,d,J
=16.3Hz),5.25−5.45 (9H,m)
,5.79(1H,dd,J=10.3,3.7Hz)
,6.06(1H,d,J=16.1Hz),6.15
(1H,dd,J=10.7,10.3 Hz),7.
02(1H,s),7.52(1H,dd,J=16.
1,10.3Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3
 )νmax cm−1:1770,1740 元素分析値  C54H76O8 Cl理論値(%) 
 C  72.99   H  8.62  Cl  
3.99分析値(%)  C  72.89   H 
 8.79  Cl  3.94(実施例35) 14−リノレオイルラディシコール 実施例34の後処理で得られた反応混合物をシリカゲル
クロマトグラフィーにより分画精製し、Rf値0.72
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)の目的化合物662
mgを得た。
【0141】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.89(3H,t,J=6.
3 Hz),1.2−1.5(14H,m),1.55
(3H,d,J=6.8 Hz),1.5−1.8 (
3H,m),1.8−2.3 (4H,m),2.38
(1H,dt,J=15.1,3.4Hz),2.60
(3H,t,J=7.2 Hz),2.78(1H,t
,J=5.9 Hz), 2.9−3.0(1H,m)
,〜3.17(1H,br.s),3.98(1H,d
,J=16.9Hz),4.38(1H,d,J=16
.9Hz),5.25−5.45 (2H,m),5.
5−5.7 (3H,m),5.86(1H,dd,J
=10.2,5.8Hz),6.11(1H,d,J=
16.1Hz),6.18(1H,t,J=9.3 H
z),6.84(1H,s)7.43(1H,dd,J
=16.1,9.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1730 (実施例36) 14,16−ジレチノイルラディシコールラディシコー
ル277mg、トランスビタミンA酸665mg、乾燥
テトラヒドロフラン10ml、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド470mg、ジメチルアミノピリジン(触媒量
)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物38
8mgを得た。
【0142】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.03(6H,s),1.0
4(6H,s),1.4−1.7 (9H,m),1.
50(3H,d,J=6.8 Hz),1.72(6H
,s),2.02(3H,s),2.03(3H,s)
,1.95−2.1(4H,m),2.25−2.4(
1H,m),2.38(3H,s),2.39(3H,
s),2.95−3.0(1H,m),〜3.63(1
H,m),3.92(1H,d,J=15.6Hz),
4.15(1H,d,J=15.6Hz),5.2−5
.3 (1H,m),5.74(1H,dd,J=11
.2,4.9Hz),5.92(1H,s),5.99
(1H,s),6.06(1H,d,J=16.1Hz
),6.1−6.25(3H,m),6.25−6.4
(4H,m),7.10(1H,s),7.05−7.
18 (2H,m),7.46(1H,dd,J=16
.1,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1740 元素分析値  C42H45O8 Cl理論値(%) 
 C  70.73   H  6.36  Cl  
4.97分析値(%)  C  70.38   H 
 6.46  Cl  4.66(実施例37) 14−(10− ウンデセノイル)−16−パルミトイ
ルラディシコール 14−(10− ウンデセノイル)ラディシコール40
0mg、パルミトイルクロリド329mg、乾燥メチル
クロリド15ml、ピリジン0.19ml、ジメチルア
ミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様に反応処理
し、目的化合物477mgを得た。
【0143】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(3H,t,J=6.
8 Hz),1.2−1.8(39H,m),1.53
(3H,d,J=6.3 Hz),2.00〜2.10
(2H,m)2.36〜2.45(1H,m),2.4
9(2H,t,J=6.3 Hz),2.58(2H,
t,J=7.3 Hz),2.97−3.05 (1H
,m),3.52(1H,m),3.91and4.0
3(2H,AB−q,J=16.1Hz),4.90〜
5.03(2H,m),5.35〜5.47(1H,m
),5.75〜5.90(2H,m),6.06(1H
,d,J=16.6Hz),6.14(1H,dd,J
=11.2,10.2 Hz),7.01(1H,s)
,7.52(1H,dd,J=16.1,10.2 H
z) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1766,1735 マススペクトル(m/e ):768(M+ ),60
2,364 (実施例38) 14,16−ジ(3−メチルチオプロピオニル)ラディ
シコールラディシコール1.56g、3−メチルチオプ
ロピオニルクロリド0.71g、乾燥メチレンクロリド
40ml、ピリジン2.15ml、ジメチルアミノピリ
ジン(触媒量)より実施例1と同様に反応処理し、目的
化合物447mgを得た。
【0144】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.54(3H,d,J=6.
4 Hz),2.16(3H、s),2.17(3H、
s),2.41(1H,dt,J=14.7,3.4H
z),2.83(4H,s),2.83−2.95 (
4H,m),3.01(1H,dt,J=11.3,2
.9Hz),〜3.51(1H,m),3.93(1H
,d,J=16.4Hz),4.03(1H,d,J=
16.4Hz),5.42−5.47(1H,m),5
.80(1H,dd,J=10.7,3.4Hz),6
.07(1H,d,J=16.1Hz),6.15(1
H,dd,J=10.7,10.3 Hz),7.10
(1H,s),7.52(1H,dd,J=16.1,
10.3 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 
)cm−1:1775,1740 元素分析値  C26H29O8 S2 Cl理論値(
%)  C  54.87   H  5.14  C
l  6.23S  11.27 分析値(%)  C  55.26   H  5.3
7  Cl  6.14  S  11.01 (実施例39) 14,16−ジパルミトオレオイルラディシコールラデ
ィシコール365mg、パルミトオレイン酸636mg
、乾燥テトラヒドロフラン20ml、ジシクロヘキシル
カルボジイミド716mg、ジメチルアミノピリジン(
触媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合
物654mgを得た。
【0145】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.4(32H,m),1.54
(3H,d,J=6.8 Hz)1.5−1.6 (1
H,m),1.6−1.8 (4H,m),1.9−2
.1 (8H,m),2.35−2.45 (1H,m
),2.50(2H,t,J=7.3 Hz),2.5
9(2H,t,J=7.6 Hz),2.98−3.0
4 (1H,m),〜3.52(1H,m),3.92
(1H,d,J=16.4Hz),4.03(1H,d
,J=16.4Hz),5.3−5.5 (5H,m)
,5.79(1H,dd,J=10.7,3.9Hz)
,6.06(1H,d,J=16.1Hz),6.15
(1H,dd,J=10.7,10.3 Hz),7.
02(1H,s),7.52(1H,dd,J=16.
1,10.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1740 元素分析値  C50H73O8 Cl理論値(%) 
 C  71.70   H  8.79  Cl  
4.23分析値(%)  C  72.09   H 
 8.89  Cl  3.56(実施例40) 14,16−ジイソパルミトイルラディシコールラディ
シコール500mg、イソパルミチン酸878mg、乾
燥テトラヒドロフラン20ml、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド848mg、ジメチルアミノピリジン(触媒
量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物1
.12gを得た。
【0146】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、2
70MHz)δppm:0.85−0.9(12H,m
),1.2−1.5 (40H,m),1.55(3H
,d,J=6.4Hz),1.4−1.9 (9H,m
),2.40(1H,dd,J=14.6,2.6Hz
),2.45−2.67 (2H,m),3.01(1
H,dt,J=8.8,2.6 Hz),〜3.53(
1H,m),3.89(1H,d,J=16.4Hz)
,3.96(1H,d,J=16.4Hz),5.4−
5.5 (1H,m),5.84(1H,dd,J=1
0.7,3.4Hz),6.07(1H,d,J=16
.1Hz),6.15(1H,t,J=10.7Hz)
,6.92(1H,s),7.62(1H,dd,J=
16.1,10.7 Hz)赤外線吸収スペクトル(C
HCl3 )νmax cm−1:1770、1740 元素分析値  C50H77O8 Cl理論値(%) 
 C  71.36   H  9.22  Cl  
4.21分析値(%)  C  71.31   H 
 9.32  Cl  3.96(実施例41) 16− パルミトイルラディシコール ラディシコール364mg、パルミチン酸384mg、
乾燥テトラヒドロフラン15ml、ジシクロヘキシルカ
ルボンイミド309mg、ジメチルアミノピリジン(触
媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物
62mgを得た。
【0147】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、2
70MHz)δppm:0.88(3H,t,J=6.
3 Hz),1.51(3H,d,J=6.3 Hz)
,1.20〜1.76(27H,m),2.34〜2.
43(1H,m),2.50(2H,t,J=7.8 
Hz),2.96〜3.04(1H、m),3.56(
1H,m),3.96and4.06(2H,AB−q
,J=16.6Hz),5.34〜5.45(1H,m
),5.78(1H,dd,J=10.7,3.9Hz
),6.04(1H,s),6.06(1H,d,J=
16.6Hz),6.15(1H,dd,J=10.7
,10.2 Hz),6.77(1H,s),7.56
(1H,dd,J=16.1,10.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1765、1730 マススペクトル(m/e ):602(M+ )元素分
析値  C34H47O7 Cl理論値(%)  C 
 67.70   H  7.85  Cl  5.8
8分析値(%)  C  67.10   H  7.
62  Cl  5.72(実施例42) 14,16 −ジ(2−オクチノイル)ラディシコール
ラディシコール730mg、2−オクチン酸701mg
、乾燥テトラヒドロフラン15ml,ジシクロヘキシル
カルボジイミド1.03g、ジメチルアミノピリジン(
触媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合
物611mgを得た。
【0148】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.91(3H,t,J=6.
8 Hz),0.92(3H,t,J=7.3 Hz)
,1.2−1.6(8H,m),1.56 (3H,d
,J=6.8 Hz),1.5−1.7 (4H,m)
,1.7−1.8 (1H,m),2.35−2.47
 (5H,m),3.0−3.1 (1H,m),3.
5−3.55(1H,m),3.93(1H,d,J=
16.1Hz),4.26(1H,d,J=16.1H
z),5.2−5.35(1H,m),5.69(1H
,dd,J=10.7,5.1Hz)6.06(1H,
d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd,J=
10.7,9.8Hz),7.11(1H,s),7.
34(1H,dd,J=16.1,9.8Hz), 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:2250、1745 元素分析値  C34H37O8 Cl理論値(%) 
 C  67.04   H  6.12  Cl  
5.82分析値(%)  C  66.76   H 
 6.21  Cl  5.76(実施例43) 14,16−ジ (12− アリルオキシカルボニルア
ミノドデカノイル)ラディシコール ラディシコール547mg、12−アリルオキシカルボ
ニルアミノドデカン酸3.75g、乾燥N−メチルピロ
リドン15ml,ジシクロヘキシルカルボジイミド1.
6g、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1
2と同様に反応、処理し目的化合物418mgを得た。
【0149】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.2−1.61(32H,m
),1.54(3H,d,J=6.8 Hz),1.6
−1.8 (4H,m),2.41(1H,dt,J=
14.7,3.4Hz),2.50(2H,t,J=7
.3 Hz),2.58(2H,t,J=7.6 Hz
),3.01(1H,dt,J=8.3,4.3 Hz
),3.1−3.2 (4H,m),〜3.52(1H
、m),3.92(1H,d,J=16.1Hz),4
.03(1H,d,J=16.1Hz),4.56(4
H,d,J=5.4 Hz),4.72(2H,br.
s),5.20(2H,dd,J=10.3,1.2H
z),5.30(2H,dd,J=17.1,1.2H
z),5.38−5.43 (1H,m),5.79(
1H,dd,J=10.7,3.9Hz),5.85−
5.99 (2H,m),6.06(1H,d,J=1
6.1Hz),6.15(1H,dd,J=10.7,
10.3 Hz),7.02(1H,s)7.52(1
H,dd,J=16.1,10.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1720 元素分析値  C50H71O12N2 Cl理論値(
%)  C  64.74   H  7.72  N
  3.02  Cl  3.82 分析値(%)  C  64.75   H  7.7
2  N  3.28Cl  3.62 (実施例44) 14,16−ジペンタデカノイルラディシコールラディ
シコール500mg、ペンタデカン酸830mg乾燥テ
トラヒドロフラン15ml,ジシクロヘキシルカルボジ
イミド707mg、ジメチルアミノピリジン(触媒量)
より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物782
mgを得た。
【0150】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.5(44H、m),1.54
(3H,d,J=6.4 Hz),1.5−1.6 (
1H、m),1.6−1.8 (4H、m),2.40
(1H,t,J=13.7,3.1Hz),2.49(
2H,t,J=7.3 Hz),2.59(2H,t,
J=7.6 Hz,2.99−3.04 (1H、m)
,〜3.52(1H、m),3.92(1H,d,J=
16.1Hz),4.03(1H,d,J=16.1H
z),5.38−5.43 (1H、m),5.79(
1H,dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(
1H,d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd
,J=10.7,10.3 Hz)7.02(1H、s
),7.53(1H,dd,J=16.1,10.3 
Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1735 元素分析値  C48H73O8 Cl理論値(%) 
 C  70.87   H  9.04  Cl  
4.36分析値(%)  C  71.11   H 
 9.16  Cl  3.97(実施例45) 14,16−ジヘプタデカノイルラディシコールラディ
シコール730mg、ヘプタデカノイルクロリド693
mg、乾燥メチレンクロリド25ml、ピリジン1ml
、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同
様に反応処理し、目的化合物539mgを得た。
【0151】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.5(52H、m),1.54
(3H,d,J=7.8 Hz),1.5−1.6 (
1H、m),1.6−1.8 (4H、m),2.40
(1H,dt,J=14.7,3.4Hz),2.49
(2H,t,J=7.3 Hz),2.59(2H,t
,J=7.6 Hz),2.98−3.04 (1H、
m),〜3.52(1H、m),3.92(1H,d,
J=16.1Hz),4.03(1H,d,J=16.
1Hz),5.38−5.43 (1H、m),5.7
9(1H,dd,J=10.7,3.9Hz),6.0
6(1H,d,J=16.1Hz),6.15(1H,
dd,J=10.7,10.3 Hz),7.02(1
H、s),7.52(1H,dd,J=16.1,10
.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770、1735 元素分析値  C52H81O8 Cl理論値(%) 
 C  71.82   H  9.39  Cl  
4.08分析値(%)  C  71.98   H 
 9.42  Cl  3.93(実施例46) 14− ヘプタデカノイルラディシコール実施例45の
後処理で得られた反応混合物をシリカゲルクロマトグラ
フィーにより分画精製し、Rf値0.5 (ヘキサン:
酢酸エチル=2:1)の目的化合物640mgを得た。
【0152】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(3H,t,J=6.
6 Hz),1.2−1.5(26H、m),1.55
(3H,d,J=6.8 Hz),1.7−1.85(
2H、m),1.85−2.0(1H、m),2.38
(1H,dt,J=16.1,2.4Hz),2.60
(2H,t,J=7.3 Hz),2.92−2.97
 (1H、m),〜3.17(1H、m),3.98(
1H,d,J=16.6Hz),4.69(1H,d,
J=16.6Hz),5.52−5.60 (1H、m
),5.84(1H,dd,J=10.7,2.9Hz
),6.11(1H,d,J=16.1Hz),6.1
8(1H,dd,J=10.7,10.3 Hz),6
.84(1H、s),7.43(1H,dd,J=16
.1,10.3 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHC
l3 )νmax cm−1:1770、1730 元素分析値  C35H49O7 Cl理論値(%) 
 C  68.11   H  8.00  Cl  
5.74分析値(%)  C  68.55   H 
 8.39  Cl  5.27(実施例47) 14,16−ジ[16−(2−トリメチルシリルエチル
)オキシメトキシヘキサデテカノイル]ラディシコール
ラディシコール121mg、16−(2− トリメチル
シリルエチル)オキシメトキシヘキサデカン酸470m
g、乾燥テトラヒドロフラン7ml,ジシクロヘキシル
カルボジイミド240mg、ジメチルアミノピリジン(
触媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合
物481mgを得た。
【0153】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88−0.95 (4H,
m),1.1−2.0 (52H、m),1.51(3
H,d,J=6.8Hz),2.35−2.60 (5
H,m),〜3.0 (1H、m),3.46−3.6
5 (9H,m),3.91(1H,d,J=16.1
Hz),4.00(1H,d,J=16.1Hz),4
.64(4H、s)〜5.37(1H、m),5.76
(1H,dd,J=10.7,3.9Hz),6.04
(1H,d,J=16.1Hz),6.12(1H,d
d,J=10.7,10.3 Hz),6.99(1H
,s),7.50(1H,dd,J=16.1,10.
3 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νm
ax cm−1:1770、1735 (実施例48) 14,16−ジシンナモイルラディシコールラディシコ
ール912mg,シンナモイルクロリド500mg、乾
燥メチレンクロリド30ml,ピリジン1.22ml,
ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様
に反応処理し、目的化合物442mgを得た。
【0154】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.51(3H,d,J=6.
4 Hz),1.5−1.6(1H、m),2.33(
1H,dt,J=15.1,3.9Hz),2.97−
3.05 (1H、m),〜3.62(1H、m)3.
96(1H,d,J=16.1Hz),4.19(1H
,d,J=16.1Hz),5.25−5.35 (1
H、m),5.77(1H,dd,J=11.2,4.
4Hz),6.09(1H,d,J=16.1Hz),
6.17(1H,dd,J=11.7,10.7 Hz
),6.58(1H,d,J=16.1Hz),6.6
2(1H,d,J=16.1Hz),7.21(1H、
s),7.4−7.5 (6H、m),7.49(1H
,dd,J=16.1,10.3 Hz),7.55−
7.65 (4H、m),7.87(1H,d,J=1
6.1Hz),7.92(1H,d,J=16.1Hz
)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax c
m−1:1740 (実施例49) 14− シンナモイルラディシコール 実施例48の後処理で得られた反応混合物をシリカゲル
クロマトグラフィーにより分画精製し、Rf値0.6 
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)の目的化合物527
mgを得た。
【0155】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.56(3H,d,J=6.
8 Hz),〜1.93(1H、m),2.39(1H
,ddd,J=15.1Hz),2.96(1H,dd
d,J=8.8 Hz),〜3.20(1H、m),4
.01and4.70 (2H,AB−q,J=16.
8Hz),〜5.57(1H、m),5.85(1H,
dd,J=10.7,2.9Hz),6.13(1H,
d,J=16.1Hz),6.20(1H,dd,J=
10.7,9.3Hz),6.62(1H,d,J=1
6.1Hz),6.97(1H、s),7.35−7.
5(4H、m),7.5−7.65(2H、m),7.
91(1H,d,J=16.1Hz) (実施例50) 14,16−ジ(6− フェニルヘキサノイル)ラディ
シコールラディシコール500mg,6−フェニルヘキ
サン酸659mg、乾燥テトラヒドロフラン15ml,
ジシクロヘキシルカルボジイミド707mg,ジメチル
アミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反応
,処理し目的化合物704mgを得た。
【0156】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MNz)δppm:1.52(3H,d,J=16
.4Hz),1.3−1.9(13H、m),2.37
(1H,ddd,J=14.6Hz),2.45−2.
7(8H、m),3.00(1H,ddd,J=7.8
Hz),3.51(1H、m),3.91and4.0
2 (2H,AB−q,J=16.1Hz),5.38
(1H、m),5.79(1H,dd,J=10.7,
3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.1Hz
),6.15(1H,dd,J=11.2,10.2H
z),6.98(1H、s),7.1−7.35(10
H、m), 7.52 (1H,dd,J=16.1,
10.2 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 
)νmax cm−1:1770、1730 元素分析値  C42H45O8 Cl理論値(%) 
 C  70.73   H  6.36  Cl  
4.97分析値(%)  C  70.38   H 
 6.46  Cl  4.66(実施例51) 14,16−ジ(2− フランアクリロイル)ラディシ
コールラディシコール500mg,(2− フラン)ア
クリル酸568mg、乾燥テトラヒドロフラン15ml
,ジシクロヘキシルカルボジイミド707mg,ジメチ
ルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反
応,処理し目的化合物746mgを得た。
【0157】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MNz)δppm:1.51(3H,d,J=6.
3 Hz),1.45−1.6(1H、m),2.34
(1H,ddd,J=14.6Hz),〜2.99(1
H、m),〜3.61(1H,m),3.94and4
.16 (2H,AB−q,J=16.1Hz),5.
30(1H、m),5.76(1H,dd,J=11.
2,4.4Hz),6.08(1H,d,J=16.1
Hz),6.14(1H,dd,J=11.7,3.4
Hz),6.43(1H、d,J=15.6Hz),6
.48(1H,d,J=15.6Hz),〜6.53(
2H、m),6.74(2H、m),7.18(1H、
s),7.47(1H,dd,J=16.1,10.3
 Hz),7.59(1H,d,J=15.6Hz),
7.64(1H,d,J=15.6Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1740 元素分析値  C32H25O10Cl理論値(%) 
 C  63.53   H  4.17  Cl  
5.86分析値(%)  C  63.31   H 
 4.37  Cl  5.49(実施例52) 14,16−ジ[3−(2− チエニルアクリロイル)
]ラディシコール ラディシコール365mg,3−(2− チエニル)ア
クリル酸462mg、乾燥テトラヒドロフラン10ml
,ジシクロヘキシルカルボジイミド619mg,ジメチ
ルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反
応,処理し目的化合物526mgを得た。
【0158】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.51(3H,d,J=6.
4 Hz),〜1.55(1H、m),2.34(1H
,ddd,J=14.6Hz),3.01(1H,dd
d,J=7.2 Hz),〜3.62(1H、m),3
.96and4.17 (2H,AB−q,J=16.
1Hz),〜5.30(1H、m),5.77(1H,
dd,J=10.8,4.4Hz),6.08(1H,
d,J=16.1Hz),6.29(1H,dd,J=
11.7,10.8 Hz),6.35(1H,d,J
=15.6Hz),6.40(1H,d,J=15.6
Hz),〜7.1 (2H、m),7.18(1H、s
),7.36(2H,t,J=3.4 Hz),〜7.
48(3H、m),7.96(1H,d,J=15.6
Hz),8.01(1H,d,J=15.6Hz), 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1740 元素分析値  C32H25O8 S2 Cl理論値(
%)  C  60.33   H  3.96  C
l  5.56S  10.07 分析値(%)  C  60.32   H  4.2
6  Cl  5.17  S  9.74 (実施例53) 14,16−ジ(12−トリチルチオアミノドデカノイ
ル)ラディシコール ラディシコール500mg,12−トリチルチオアミノ
ドデカン酸2.013 g、乾燥テトラヒドロフラン6
0ml,ジシクロヘキシルカルボジイミド848mg,
ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同
様に反応,処理し目的化合物965mgを得た。
【0159】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MNz)δppm:1.0−1.8 (37H、m
),1.53(3H,d,J=16.3Hz),2.4
0(1H,ddd,J=14.7Hz),2.45−2
.62 (8H、m),3.00(1H,ddd,J=
7.8Hz),〜3.51(1H、m),3.91an
d4.03 (2H,AB−q,J=16.4Hz),
〜5.40(1H、m),5.78(1H,dd,J=
10.7,3.4Hz),6.06(1H,d,J=1
6.1Hz),6.14(1H,dd,J=11.2,
10.2 Hz),7.01(1H、s),7.2−7
.4 (30H、m),7.52(1H,dd,J=1
6.1,10.8 Hz)赤外線吸収スペクトル(CH
Cl3 )νmax cm−1:1770,1735 元素分析値  C80H91O8 N2 S2 Cl理
論値(%)  C  73.45   H  7.01
  N  2.14  Cl  2.71  S  4
.90 分析値(%)  C  73.40   H  7.1
7  N  2.12Cl  3.06  S  5.
01 (実施例54) 14,16−ジ−(γ−リノレノイル)ラディシコール
ラディシコール280mg,リノレノイルクロリド60
0mg、乾燥メチレンクロリド11ml、ピリジン0.
37ml、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施
例1と同様に反応処理し、目的化合物552mgが得ら
れた。
【0160】核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6 
,270MHz)δppm:0.84(3H,t,J=
5.4 Hz),0.85(3H,t,J=6.4 H
z),1.1 〜1.8 (24H、m),1.47(
3H,d,J=6.3 Hz),1.5−1.8 (1
H、m),1.9−2.2(8H、m),2.4−2.
5 (1H、m),2.5−2.7 (5H、m),2
.7−2.8 (6H、m),3.05−3.15 (
1H、m),〜3.40(1H、m),3.84(1H
,d,J=16.1Hz),4.00(1H,d,J=
16.1Hz),5.2−5.5 (13H、m),5
.78(1H,dd,J=10.8,3.9Hz),6
.08(1H,d,J=16.1Hz),6.25(1
H,dd,J=10.8,10.2Hz),7.38(
1H、s),7.38(1H,dd,J=16.1,1
0.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1735 元素分析値  C54H73O8 Cl理論値(%) 
 C  73.24   H  8.31  Cl  
4.00分析値(%)  C  73.35   H 
 8.60  Cl  3.91(実施例55) 14,16−ジトリデカノイルラディシコールラディシ
コール400mg,n−トリデカン酸588mg、乾燥
テトラヒドロフラン6ml、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド566mg、ジメチルアミノピリジン(触媒量)
より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物688
mgを得た。
【0161】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
5 Hz),1.1 〜1.5 (36H、m),1.
54(3H,d,J=6.3 Hz),1.6−1.8
 (5H、m),2.35−2.45 (1H、m),
2.50(2H,t,J=7.5 Hz),2.59(
2H,t,J=7.5 Hz),〜3.02(1H、m
),〜3.51(1H、m),3.86and3.97
 (2H,AB−q,J=13.6Hz),〜5.40
(1H、m),5.79(1H,dd,J=10.7,
3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.1Hz
),6.15(1H,dd,J=11.3,10.3 
Hz),7.01(1H、s),7.52(1H,dd
,J=16.1,10.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1735 元素分析値  C44H65O8 Cl理論値(%) 
 C  69.77   H  8.65  Cl  
4.68分析値(%)  C  69.54   H 
 8.69  Cl  4.66(実施例56) 14,16−ジラウロイルラディシコールラディシコー
ル730mg,ラウロイルクロリド656mg、乾燥メ
チレンクロリド14ml、ピリジン0.97ml、ジメ
チルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様に反
応処理し、目的化合物644mgが得られた。
【0162】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 )δ
ppm:0.88(6H,t,J=6.6 Hz),1
.2 〜1.5 (32H、m),1.54(3H,d
,J=6.3 Hz)1.48−1.5(1H、m),
1.5−1.8 (4H、m),2.40(1H,dd
d,J=4.9 Hz),2.49(2H,t,J=6
.6 Hz),2.59(2H、t,J=7.6 Hz
),〜3.01(1H、m),〜3.51(1H、m)
,3.92and4.03 (2H,AB−q,J=1
6.6Hz),5.40(1H、m),5.79(1H
,dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(1H
,d,J=16.1Hz),6.15(1H,dd,J
=10.7,9.7Hz),7.02(1H、s)7.
52(1H,dd,J=16.1,10.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1735 元素分析値  C42H61O8 Cl理論値(%) 
 C  69.16   H  8.43  Cl  
4.86分析値(%)  C  69.11   H 
 8.65  Cl  4.89(実施例57) 14,16 −ジ(16−アセチルチオヘキサデカノイ
ル)ラディシコール ラディシコール120mg,16− アセチルチオヘキ
サデカン酸206mg、乾燥テトラヒドロフラン5ml
、ジシクロヘキシルカルボジイミド330mg、ジメチ
ルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反
応、処理し目的化合物235mgを得た。
【0163】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.2 〜1.8 (52H、
m),1.53(3H,d,J=6.3 Hz),2.
31(3H×2,s),2.34〜2.45(1H、m
),2.50(2H,t,J=7.3 Hz),2.5
8(2H,t,J=7.3 Hz),2.86(2H×
2,t,J=7.31Hz),2.97〜3.05(1
H、m),3.53(1H、m),3.91and4.
03(2H,AB−q,J=16.1Hz),5.37
〜5.45(1H、m),5.78(1H,dd,J=
10.7,3.9Hz),6.06(1H,d,J=1
6.1Hz),6.15(1H,dd,J=10.7,
10.7 Hz),7.01(1H、s),7.52(
1H,dd,J=16.1,10.7 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770 (実施例58) 14,16 −ジ(11−シアノウンデカノイル)ラデ
ィシコールラディシコール365mg,11− シアノ
ウンデカン酸1.055 gより調製した11− シア
ノウンデカノイルクロリド、乾燥メチレンクロリド7m
l、ピリジン1.21ml、ジメチルアミノピリジン(
触媒量)より実施例1と同様に反応処理し、目的化合物
707mgが得られた。
【0164】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.25−1.5(24H、m
),1.54(3H,d,J=6.3 Hz),1.5
5−1.85 (9H、m),2.34(4H,t,J
=7.0 Hz),2.41(1H,ddd,J=14
.7Hz),2.50(2H,dd,J=8.3,7.
3 Hz),2.59(2H,t,J=7.8 Hz)
,〜3.01(1H、m),〜3.51(1H、m),
3.92and4.03 (2H,AB−q,J=16
.1Hz),〜5.40(1H、m),5.79(1H
,dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(1H
,d,J=16.1Hz),6.15  (1H,dd
,J=11.2,10.2 Hz)7.02(1H、s
),7.53(1H,dd,J=16.1,10.2 
Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:2250,1770,1735 元素分析値  C42H55O8 N2 Cl理論値(
%)  C  67.14   H  7.38  N
  3.73  Cl  4.72 分析値(%)  C  67.13   H  7.5
3  N  3.84Cl  4.37 (実施例59) 14,16 −ジ[11−(9−フルオレニル)メチル
オキシカルボニルアミノドデカノイル]ラディシコール
ラディシコール67mg,11−(9−フルオレニル)
メチルオキシカルボニルアミノドデカン酸280mg、
乾燥テトラヒドロフラン10ml、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド132mg、ジメチルアミノピリジン(触
媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目的化合物
194mgを得た。
【0165】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.2−1.45(28H、m
),1.53(3H,d,J=6.3 Hz),1.4
5−1.8(9H、m),2.40(1H,ddd,J
=14.6Hz),2.49(2H,dd,J=8.3
,7.3Hz),2.58(1H,t,J=7.5 H
z),〜3.00(1H、m),〜3.19(4H、m
),〜3.52(1H、m),3.92and4.03
 (2H,AB−q,J=16.6Hz),4.22(
2H,t,J=6.8 Hz),4.40(4H,d,
J=6.8 Hz),4.76(2H、br.s)5.
40(1H、m),5.78(1H,dd,J=10.
7,3.4Hz),6.06(1H,d,J=16.1
Hz),6.14(1H,t,J=10.7Hz),7
.02(1H、s),7.25−7.45 (8H、m
),7.52(1H,dd,J=16.1,10.2 
Hz),7.59(4H,d,J=7.3 Hz),7
.76(4H,d,J=7.3 Hz) 元素分析値  C72H83O12N2 Cl理論値(
%)  C  71.83   H  6.95  N
  2.33  Cl  2.94 分析値(%)  C  71.72   H  7.1
0  N  2.51Cl  2.79 (実施例60) 14,16 −ジ(11−メトキシカルボニルウンデカ
ノイル)ラディシコール ラディシコール300mg,11−メトキシカルボニル
ウンデカン酸1gより調製した11−メトキシカルボニ
ルウンデカノイルクロリド、乾燥メチレンクロリド6m
l、ピリジン0.4 ml、ジメチルアミノピリジン(
触媒量)より実施例1と同様に反応処理し、目的化合物
570mgが得られた。
【0166】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.2−1.45(24H、m
),1.54(3H,d,J=6.8 Hz),1.5
−1.8 (9H、m),2.31(4H,t,J=7
.5 Hz),2.40(1H,ddd,J=15.1
Hz),2.50(2H,t,J=7.0 Hz),〜
3.0 (1H、m),〜3.52(1H、m),3.
67(6H、s),3.92and4.03(2H,A
B−q,J=16.1Hz),〜5.4 (1H、m)
,5.79(1H,dd,J=11.2,3.9Hz)
,6.06(1H,d,J=16.1Hz),6.15
(1H,t,J=10.3Hz),7.02(1H、s
),7.52(1H,dd,J=16.1,10.3 
Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax
 cm−1:1772,1740,1735 元素分析値  C44H61O12Cl理論値(%) 
 C  64.65   H  7.52  Cl  
4.34分析値(%)  C  64.60   H 
 7.49  Cl  4.25(実施例61) 14,16 −ジカプロイルラディシコールラディシコ
ール365mg,カプロイルクロリド460mg、乾燥
メチレンクロリド7ml、ピリジン0.49ml、ジメ
チルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様に反
応処理し、目的化合物575mgが得られた。
【0167】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 )δ
ppm:0.89(6H,t,J=6.3 Hz),1
.2−1.5 (24H、m),1.45−1.6(1
H、m),1.54(3H,d,J=6.6 Hz),
1.6−1.8 (4H、m),2.41(1H,dm
,J=14.5Hz),2.50(2H,t,J=7.
3 Hz),2.59(2H,t,J=7.3 Hz)
,〜3.01(1H、m),〜3.52(1H、m),
3.92(1H,d,J=16.5Hz),4.03(
1H,d,J=16.5Hz),〜5.42(1H、m
),5.79(1H,dd,J=10.6,3.9Hz
),6.11(1H,d,J=15.9Hz),6.1
7(1H,t,J=5.9 Hz),7.02(1H、
s),7.53(1H,dd,J=16.5,10.6
 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νma
x cm−1:1770,1730 元素分析値  C38H53O8 Cl理論値(%) 
 C  67.79   H  7.93  Cl  
5.27分析値(%)  C  67.76   H 
 7.80  Cl  5.02(実施例62) 14,16 −ジウンデカノイルラディシコールラディ
シコール365mg,ウンデカノイルクロリド450m
g、乾燥メチレンクロリド7ml、ピリジン0.49m
l、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例1と
同様に反応処理し、目的化合物586mgが得られた。
【0168】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.89(6H,t,J=6.
4 Hz),1.2−1.5(28H、m),1.45
−1.6(1H、m),1.54(3H,d,J=6.
6 Hz),1.6−1.8 (4H、m),2.40
(1H,dm,J=15.2Hz),2.50(2H,
t,J=7.9 Hz),2.59(2H,t,J=7
.3 Hz),〜3.0 (1H、m),〜3.5 (
1H、m)3.92(1H,d,J=16.2Hz),
4.03(1H,d,J=16.2Hz),〜5.42
(1H、m),〜5.79(1H,dd,J=10.7
,3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.5H
z),6.15(1H,t,J=10.7Hz),7.
02(1H、s),7.53(1H,dd,J=16.
5,10.5 Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl
3 )νmax cm−1:1770,1730 元素分析値  C40H57O8 Cl理論値(%) 
 C  68.50   H  8.19  Cl  
5.06分析値(%)  C  68.56   H 
 8.04  Cl  4.86(実施例63) 14,16 −ジエイコサノイルラディシコールラディ
シコール300mg,エイコサン酸1.2 gより調整
したエイコサノイルクロリド、乾燥メチレンクロリド5
ml、ピリジン0.4 ml、ジメチルアミノピリジン
(触媒量)より実施例1と同様に反応処理し、目的化合
物646mgが得られた。
【0169】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.88(6H,t,J=6.
3 Hz),1.2−1.5(44H、m),1.45
−1.6(1H、m),1.54(3H,d,J=7.
3 Hz),1.6−1.8 (4H、m),2.40
(1H,dm,J=14.5Hz),2.50(2H,
t,J=7.3 Hz),2.59(2H,t,J=7
.3 Hz),〜3.02(1H、m),〜3.52(
1H、m),3.92(1H,d,J=16.1Hz)
,4.03(1H,d,J=16.1Hz),〜5.4
0(1H、m),5.79(1H,dd,J=10.5
,3.3Hz),6.07(1H,d,J=16.5H
z),6.15(1H,t,J=10.5Hz),7.
02(1H、s),7.53(1H,dd,J=16.
5,10.5Hz)赤外線吸収スペクトル(CHCl3
 )νmax cm−1:1770,1740 元素分析値  C58H93O8 Cl理論値(%) 
 C  73.04   H  9.83  Cl  
3.72分析値(%)  C  72.99   H 
 9.93  Cl  3.77(実施例64) 14,16 −ジ(16−ヒドロキシヘキサデカノイル
)ラディシコール ラディシコール365mg,16−ヒドロキシヘキサデ
カン酸681mg,乾燥テトラヒドロフラン20ml、
ジシクロヘキシルカルボジイミド516mg、ジメチル
アミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反応
、処理し目的化合物661mg(m.p.85−86℃
)を得た。
【0170】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 +D
2 O,270MHz)δppm:1.2−1.5 (
48H、m),1.54(3H,d,J=6.3 Hz
),1.5−1.65(1H、m),1.65−1.8
(4H、m),2.41(1H,ddd,J=14.7
Hz),2.50(2H,dd,J=7.8,6.8 
Hz),2.59(2H,t,J=6.8 Hz),〜
3.02(1H、m),3.51(1H、m),3.6
3(4H,t,J=6.3 Hz),3.92(1H,
d,J=16.1Hz),4.03(1H,d,J=1
6.1Hz),〜5.40(1H、m),5.79(1
H,dd,J=10.7,3.9Hz),6.06(1
H,d,J=16.1Hz),6.15(1H,t,J
=10.3Hz),7.02(1H、s),7.52(
1H,dd,J=16.1,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1738 元素分析値  C50H77O10Cl理論値(%) 
 C  68.74   H  8.88  Cl  
4.06分析値(%)  C  68.62   H 
 8.92  Cl  4.32(実施例65) 14,16 −ジ(12−ヒドロキシドデカノイル)ラ
ディシコール ラディシコール365mg,12−ヒドロキシドデカン
酸1.8 g,乾燥テトラヒドロフラン20ml、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド1g、ジメチルアミノピリ
ジン(触媒量)より実施例12と同様に反応、処理し目
的化合物485mgを得た。
【0171】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.2−1.5 (32H、m
),1.54(3H,d,J=6.3 Hz),1.5
−1.65(1H、m),1.65−1.8(4H、m
),2.41(1H,ddd,J=14.7Hz),〜
3.02(1H、m),2.50(2H,dd,J=7
.7,6.4 Hz),2.59(2H,d,J=7.
3 Hz),3.52(1H、m),3.64(6H,
t,J=6.6 Hz),3.91(1H,d,J=1
6.1Hz),4.03(1H,d,J=16.1Hz
),〜5.41(1H、m),5.79(1H,dd,
J=10.7,3.9Hz),6.06(1H,d,J
=16.1Hz),6.15(1H,t,J=10.2
Hz),7.02(1H、s),7.52(1H,dd
,J=16.1,10.2 Hz)赤外線吸収スペクト
ル(CHCl3 )νmax cm−1:1770,1
735 元素分析値  C42H61O10Cl理論値(%) 
 C  66.26   H  8.08  Cl  
4.66分析値(%)  C  66.22   H 
 7.99  Cl  4.38(実施例66) 14,16 −ジ(10−ヒドロキシデカノイル)ラデ
ィシコールラディシコール365mg,10−ヒドロキ
シデカン酸471mg,乾燥テトラヒドロフラン25m
l、ジシクロヘキシルカルボジイミド516mg、ジメ
チルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に
反応、処理し目的化合物332mgを得た。
【0172】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 +D
2 O,270MHz)δppm:1.2−1.5 (
24H、m),1.54(3H,d,J=6.3 Hz
),1.5−1.8 (5H、m),2.41(1H,
dm,J=14.7Hz),2.50(2H,dd,J
=8.3,6.8 Hz),2.59(2H,d,J=
7.3Hz),〜3.01(1H、m),〜3.52(
1H、m),3.63(6H,t,J=6.8 Hz)
,3.92(1H,d,J=16.1Hz),4.03
(1H,d,J=16.1Hz),〜5.40(1H、
m),5.79(1H,dd,J=10.7,3.9H
z),6.07(1H,d,J=16.1Hz),6.
15(1H,dd,J=11.2,10.3 Hz),
7.02(1H、s),7.53(1H,dd,J=1
6.1,10.2 Hz)赤外線吸収スペクトル(CH
Cl3 )νmax cm−1:1770,1738 元素分析値  C38H53O10Cl理論値(%) 
 C  64.71   H  7.57  Cl  
5.03分析値(%)  C  64.31   H 
 7.21  Cl  5.40(実施例67) 14,16 −ジミリストオレオイルラディシコールラ
ディシコール365mg,ミリストオレイン酸900m
gより調製したミリストオレオイルクロリド、乾燥メチ
レンクロリド7ml、ピリジン0.97ml、ジメチル
アミノピリジン(触媒量)より実施例1と同様に反応処
理し、目的化合物510mgが得られた。
【0173】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:0.89(6H,t,J=6.
2 Hz),1.2−1.5(24H、m),1.53
(3H,d,J=6.3 Hz),1.45−1.6(
1H、m),1.6−1.8 (4H、m),2.02
(8H,d,J=5.9 Hz),2.40(1H,d
dd,J=14.7Hz),2.49(2H,dd,J
=7.8,6.8 Hz),2.59(2H,t,J=
7.3 Hz),〜3.01(1H、m),〜3.51
(1H、m),3.92(1H,d,J=16.6Hz
),4.03(1H,d,J=16.6Hz),5.2
7−5.45 (5H、m)5.79(1H,dd,J
=10.7,3.4Hz),6.06(1H,d,J=
16.1Hz),6.15(1H,dd,J=11.7
,10.7 Hz),7.02(1H、s),7.51
(1H,dd,J=16.6,10.7 Hz)赤外線
吸収スペクトル(CHCl3 )cm−1:1770,
1740 (実施例68) 14,16 −ジ(11−カルバモイルウンデカノイル
)ラディシコール ラディシコール365mg,11−カルバモイルウンデ
カン酸1.15gより調整した11−カルバモイルウン
デカノイルクロリド,乾燥メチレンクロリド8ml、ピ
リジン0.97ml、ジメチルアミノピリジン(触媒量
)より実施例1と同様に反応処理し、目的化合物273
mgが得られた。
【0174】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,2
70MHz)δppm:1.25−1.5(24H、m
),1.54(3H,d,J=6.8 Hz),1.5
−1.8 (9H、m),2.22(4H,t,J=7
.6 Hz),2.41(1H,ddd,J=15.1
Hz),2.50(2H,t,J=7.8 Hz),2
.59(2H,t,J=7.3 Hz),〜3.00(
1H,m),〜3.52(1H、m),3.92(1H
,d,J=16.1Hz),4.02(1H,d,J=
16.1Hz),〜5.40(1H、m),〜5.45
(4H,br,s),5.79(1H,dd,J=10
.7,3.9Hz),6.06(1H,d,J=16.
1Hz),6.15(1H,dd,J=10.7,10
.3 Hz),7.02(1H、s),7.52(1H
,dd,J=16.1,10.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )νmax cm
−1:1770,1730 元素分析値  C42H59O10N2 Cl1/3C
HCl3理論値(%)  C  61.47   H 
 7.23  N  3.39Cl  8.57 分析値(%)  C  61.69   H  7.3
1  N  3.61 Cl  8.72 (実施例69) 14,16 −ジ[10−(メトキシエトキシメトキシ
)デカノイル]ラディシコール ラディシコール400mg,10−(メトキシエトキシ
メトキシ)デカン酸758mg、乾燥テトラヒドロフラ
ン6ml、ジシクロヘキシルカルボジイミド567mg
、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と
同様に反応、処理し目的化合物829mgを得た。
【0175】赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )ν
max cm−11775,1735 cm−1核磁気
共鳴スペクトル(CDCl3 ,270MHz)δpp
m:1.2−1.5 (24H、m),1.54(3H
,d,J=6.4 Hz),1.5−1.8 (5H、
m),2.40(1H,ddd,J=15.1Hz),
2.50(2H,dd,J=6.6,8.0Hz),2
.59(2H,t,J=7.6 Hz),〜3.01(
1H、m),3.40(6H、s),3.47−3.5
2 (9H、m),3.55−3.65 (4H、m)
,3.92(1H,d,J=16.1Hz),4.03
(1H,d,J=16.1Hz),4.72(4H、s
),〜5.41(1H、m),5.79(1H,dd,
J=10.7,3.9Hz),6.06(1H,d,J
=16.1Hz),6.15(1H,t,J=10.3
Hz),7.02(1H、s),7.52(1H,dd
,J=16.1,10.7 Hz)(実施例70) 14,16 −ジ[10−(メトキシメトキシ)デカノ
イル]ラディシコール ラディシコール400mg,10−(メトキシメトキシ
)デカン酸595mg、乾燥テトラヒドロフラン6ml
、ジシクロヘキシルカルボジイミド567mg、ジメチ
ルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に反
応、処理し目的化合物739mgを得た。
【0176】赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )ν
max cm−1 1775,1735 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,270MHz)
δppm:1.25−1.5(24H、m),1.54
(3H,d,J=6.4 Hz),1.5−1.8 (
5H、m),2.40(1H,ddd,J=14.7H
z),2.50(2H,dd,J=7.8,6.8Hz
),2.57(2H,t,J=7.5 Hz),〜3.
00(1H、m),3.36(6H、s),3.51(
4H,t,J=6.1 Hz),〜3.5 (1H、m
),3.92(1H,d,J=16.6Hz),4.0
3(1H,d,J=16.6Hz),4.62(4H、
s),〜5.41(1H、m),5.79(1H,dd
,J=10.7,3.9Hz),6.06(1H,d,
J=6.1 Hz),6.15(1H,dd,J=10
.7,9.7Hz),7.02(1H、s),7.52
(1H,dd,J=16.6,10.3Hz) (実施例71) 14,16−ジ〔12−(メトキシエトキシメトキシ)
ドデカノイル〕ラディシコール ラディシコール400mg、12−(メトキシエトキシ
メトキシ)ドデカン酸856mg、乾燥テトラヒドロフ
ラン6ml、ジシクロヘキシルカルボジイミド567m
g、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例12
と同様に反応、処理し目的化合物893mgを得た。
【0177】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.24−1.45(32H,
m), 1.54(3H,d,J=6.8Hz), 1
.45−1.6(1H,m), 1.65−1.77(
4H,m), 2.36−2.44(1H,m), 2
.50(2H,dd,J=7.8,6.8Hz), 2
.59(2H,t,J=7.3Hz), 2.98−3
.04(1H,m), 3.40(6H,s), 3.
51−3.58(9H,m), 3.68−3.71(
4H,m), 3.97(2H,AB−q,J=16.
1Hz), 4.72(4H,s), 5.38−5.
43(1H,m), 5.79(1H,dd,J=10
.7,3.9Hz), 6.06(1H,d,J=16
.1Hz), 6.15(1H,dd,J=10.7,
10.3Hz), 7.02(1H,s), 7.52
(1H,dd,J=16.1,10.3Hz)赤外線吸
収スペクトル(CHCl3 )cm−1:1738, 
1770元素分析値  C50H77O14Cl理論値
(%)  C 64.05  H 8.28  Cl 
3.79分析値(%)  C 63.45  H 8.
26  Cl 3.89(実施例72) 14,16−ジ〔12−(メトキシメトキシ)ドデカノ
イル〕ラディシコール ラディシコール400mg、12−(メトキシメトキシ
)ドデカン酸716mg、乾燥テトラヒドロフラン7m
l、ジシクロヘキシルカルボジイミド567mg、ジメ
チルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同様に
反応、処理し目的化合物756mgを得た。
【0178】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.23−1.47(32H,
m), 1.5−1.6(1H,m), 1.54(3
H,d,J=6.8Hz), 1.6−1.8(4H,
m), 2.36−2.44(1H,m), 2.50
(2H,t,J=7.8Hz), 2.59(2H,t
,J=7.6Hz), 2.98−3.04(1H,m
), 3.36(6H,s), 3.52(4H,t,
J=6.6Hz), 3.45−3.55(1H,m)
, 3.97(2H,AB−q,J=16.1Hz),
 4.62(4H,s), 5.16−5.23(1H
,m), 5.79(1H,dd,J=10.7,3.
9Hz), 6.06(1H,d,J=16.1Hz)
, 6.15(1H,dd,J=10.7,10.3H
z), 7.02(1H,s), 7.52(1H,d
d,J=16.1,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )cm−1:17
30, 1767元素分析値  C46H69O12C
l理論値(%)  C 65.04  H 8.19 
 Cl 4.17分析値(%)  C 65.17  
H 8.27  Cl 4.03(実施例73) 14,16−ジ〔16−(メトキシエトキシメトキシ)
ヘキサデカノイル〕ラディシコール ラディシコール400mg、16−(メトキシエトキシ
メトキシ)ヘキサデカン酸996mg、乾燥テトラヒド
ロフラン6ml、ジシクロヘキシルカルボジイミド56
7mg、ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例
12と同様に反応、処理し目的化合物946mgを得た
【0179】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.2−1.46(48H,m
), 1.54(3H,d,J=6.4Hz), 1.
47−1.62(1H,m), 1.65−1.80(
4H,m), 2.36−2.44(1H,m), 2
.49(2H,t,J=7.3Hz), 2.59(2
H,t,J=7.3Hz), 2.98−3.04(1
H,m), 3.40(6H,s), 3.5−3.6
(9H,m), 3.65−3.72(4H,m), 
3.97(2H,AB−q,J=16.1Hz), 4
.71(4H,s), 5.38−5.43(1H,m
),5.79(1H,dd,J=10.7,3.9Hz
), 6.06(1H,d,J=16.1Hz), 6
.15(1H,dd,J=10.7,10.3Hz),
 7.02(1H,s), 7.52(1H,dd,J
=16.1,10.3Hz) 赤外線吸収スペクトル(CHCl3 )cm−1:17
34, 1765元素分析値  C58H93O14C
l理論値(%)  C 66.36  H 8.93 
 Cl 3.38分析値(%)  C 65.81  
H 8.96  Cl 3.32(実施例74) 14,16−ジ〔16−(メトキシメトキシ)ヘキサデ
カノイル〕ラディシコール ラディシコール400mg、16−(メトキシメトキシ
)ヘキサデカン酸865mg、乾燥テトラヒドロフラン
7ml、ジシクロヘキシルカルボジイミド567mg、
ジメチルアミノピリジン(触媒量)より実施例12と同
様に反応、処理し目的化合物543mgを得た。
【0180】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,27
0MHz)δppm :1.2−1.46(48H,m
), 1.54(3H,d,J=6.4Hz), 1.
5−1.6(1H,m), 1.6−1.77(4H,
m), 2.36−2.44(1H,m), 2.50
(2H,t,J=7.3Hz), 2.59(2H,t
,J=7.3Hz), 2.59(2H,t,J=7.
3Hz), 2.98−3.04(1H,m), 3.
36(6H,s), 3.52(4H,t,J=6.6
Hz), 3.48−3.58(1H,m), 3.9
7(2H,AB−q,J=16.1Hz), 4.62
(4H,s), 5.38−5.43(1H,m), 
5.79(1H,dd,J=10.7,3.9Hz),
 6.06(1H,d,J=16.1Hz), 6.1
5(1H,dd,J=10.7,10.3Hz), 7
.02(1H,s), 7.52(1H,dd,J=1
6.1,10.3Hz)赤外線吸収スペクトル(CHC
l3 )cm−1:1737, 1768元素分析値 
 C54H85O12Cl理論値(%)  C 67.
44  H 8.91  Cl 3.69分析値(%)
  C 67.18  H 8.93  Cl 3.6
9(試験例) <マウス線維肉腫M5076細胞に対する抗腫瘍効果>
1群6匹のBDF1 マウス(雌性、8週令、体重20
〜25g、日本チャールズ・リバー株式会社より購入)
の皮下にマウス線維肉腫M5076細胞を1×106 
個を移植した。実施例化合物1、3、8、10、31、
34、39、44、45、55及び56を、各80mg
、0.2mlのN,N−ジメチルアセトアミド(DMA
)に溶解した。その溶液に40℃に加温したHCO60
(ポリエチレン・ハイドロジェネーテッド・キャスタ−
・オイル  60)0.2mlを加え、さらに、DMA
及びHCOの最終濃度が5%(v/v)となるように、
40℃に加温した生理食塩水3.6mlを瞬時に加えて
、検体液とした。ラディシコール40mgは0.25m
lのDMAに溶解させ、この溶液をスターラーのハネで
十分撹拌している10%エマルフォア(Emulpho
r登録商標)−生理食塩水にゆっくり滴下し、混和する
。DMAの最終温度は6.25%とした。
【0181】この検体液を腫瘍移植後1日目、5日目、
9日目の計3回、静脈又は腹腔内に投与して、マウスの
生存期間を観察した。
【0182】抗腫瘍活性は、次式(1)及び(2)に従
い、延命率(ILS%)および増殖阻害率(GI%)で
評価した。[R.I.ゲラン等、キャンサー・ケモセラ
ピー・レポート、3(1972)(R.I.Geran
 et al., Cancer Chemother
. Rept.,3(1972) )]結果を表2に示
した。
【0183】
【数1】
【0184】
【数2】
【0185】
【表1】
【0186】
【発明の効果】本発明のラディシコール誘導体はマウス
に移植したM5076細胞に対して、強い抗腫瘍作用を
示した。従って、本発明の化合物は、抗腫瘍剤として、
腫瘍性疾患の治療又は予防に大変有用である。
【0187】本発明のラディシコール誘導体は、人を含
む温血動物に対して使用される。その投与形態としては
、静脈内注射、皮下注射、筋肉内注射、坐剤などによる
非経口投与法、あるいは錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒
剤などによる経口投与法があげられる。
【0188】その成人に対する投与量は対象疾患、投与
経路および投与回数、期間などによって異なるが、通常
は1日1乃至100mgを1回または数回に分けて投与
する。また、他の制癌剤、例えばACNU,BCNU等
のニトロソウレア系薬剤、シスプラチン、5−FU、ダ
ウノマイシン、アドリアマイシン、マイトマイシンCま
たはエトポシドなどと併用してもよい。更にラディシコ
ール誘導体は任意慣用の方法で投与用に調製することが
できる。従って本発明は医薬として好適なラディシコー
ル誘導体を含有する製剤、組成物をも包含するものであ
る。注射用組成物は単位投与量アンプル、あるいは多投
与量容器中に提供される。組成物は懸濁化剤、安定化剤
、分散剤のような添加剤を含んでいてもよく、通常は使
用する前に適当な溶媒、例えば発熱物質を含まない減菌
水性媒体で再溶解せしめる粉末であってもよい。このよ
うな製剤は例えばラディシコール誘導体をアセトンに溶
解してバイアルに分注し、水を加えて凍結乾燥すること
によって調製される。さらに経口用組成物は投与に適当
な量のラディシコール誘導体を含有する錠剤、カプセル
剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤などによって提供される

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、水素原
    子又は式R3 −CO−基(式中、R3 は水素原子、
    炭素数1乃至50個のアルキル基、炭素数2乃至30個
    のアルケニル基、炭素数2乃至10個のアルキニル基、
    炭素数6乃至10個のアリール部と炭素数1乃至6個の
    アルキル部からなるアラルキル基、炭素数6乃至14個
    のアリール基、炭素数6乃至14個のアリールオキシ基
    、5乃至6員環の複素環基、5乃至6員環の複素環部と
    炭素数1乃至4個のアルキル部からなる複素環アルキル
    基、炭素数3乃至8個の環状アルキル基、炭素数5乃至
    8個の環状アルケニル基、又は炭素数6乃至10個のア
    リール部が縮環した炭素数3乃至8個のシクロアルキル
    基であり、各基は下記A群から選択された置換部分を有
    していてもよい。)を示す(但し、R1 及びR2 が
    同時に水素原子又はアセチル基である場合を除く。)。 ]を有するラディシコール誘導体。 [A群]ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、炭素数1
    乃至20個のアルコキシ、6乃至10個のアリール、6
    乃至10個のアリールオキシ、炭素数1乃至20個の脂
    肪族アシルオキシ、アミノ、炭素数1乃至4個のアルキ
    ルを1乃至2個有するアルキルアミノ、炭素数1乃至2
    0個の脂肪族アシルを1乃至2個有する脂肪族アシルア
    ミノ、保護されたアミノ、ニトロ、カルボキシ、保護さ
    れたカルボキシ、炭素数1乃至20個のアルコキシカル
    ボニル、カルバモイル、メルカプト、保護されたメルカ
    プト、炭素数1乃至20個のアルキルチオ、炭素数6乃
    至10個のアリール部分と炭素数1乃至4個のアルキル
    部分からなるアラルキルチオ、炭素数6乃至10個のア
    リール部分と炭素数1乃至4個のアルキル部分からなる
    アラルキルジチオ、炭素数6乃至10個のアリールチオ
    、炭素数1乃至20個のアルキルジチオ、炭素数1乃至
    20個のアルキルスルフィニル、炭素数6乃至10個の
    アリールスルフィニル、炭素数1乃至20個のアルキル
    スルホニル、炭素数6乃至10個のアリールスルホニル
    、シアノ、炭素数1乃至20個の脂肪族アシル、カルバ
    モイルオキシ、5乃至6員環の複素環、ハロゲン原子。
  2. 【請求項2】請求項1の化合物を有効成分とする抗腫瘍
    剤。
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