JPH0422643Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は水膨潤性複合シール材に関する。

「従来の技術と考案が解決しようとする問題点」 コンクリート打継部の止水のため、水膨潤性止
水材が用いられるが、この水膨潤性止水板はあら
ゆる方向に膨張する性質があり、コンクリート打
継部分にひび割れをもたらす恐れがあるため、望
む方向のみに膨張をコントロールすることが求め
られている。

「問題点を解決するための手段」 本考案の水膨潤性複合シール材は、上記の欠点
を解消することを目的とするもので、水膨潤性物
質からなる主体に、一端に長手方向に沿つて、フ
オーム状物質からなる層を設けてなることを特徴
とする。

本考案に用いられる水膨潤性物質としては、ア
クリル系の単一重合体、もしくは共重合体、ポリ
ウレタン系重合体、セルロース、デンプン、又は
その変性物、架橋物等があげられる。

なかでも、好ましいものは水膨潤性ポリウレタ
ン含有可とう性物質であり、特に好ましいのは、
水膨潤性ポリウレタンと天然ゴム、合成ゴム、も
しくは再生ゴム等の混合物からなる可とう性物質
である。

このような水膨潤性ポリウレタンとゴム類を適
当に配合することにより、所望の水膨潤率の水膨
潤性物質を得ることができる。

また、フオーム状物質としては、ポリウレタン
フオーム等が使用できる。

本考案の水膨潤性複合シール材は、第１図に示
すように、長尺の水膨潤性物質１の一端にフオー
ム状物質２が設けられているものであり、さらに
好ましくは、主体内部に膨張を規制するような材
３を含有するものである。

なお、膨張を規制するような材としては、織
布、不織布、紙、段ボール、網、金属プレート等
が目的に応じて用いられる。

［考案の効果］ 本考案においては、第１図のシール材の場合、
水膨潤性物質１の膨張が、フオーム状物質２によ
つて吸収されて横方向の変形は押さえられ、縦方
向のみ膨張が起こるので、膨張を望む方向にのみ
規制できる。さらに第２図のシール材の場合は、
主体内部の膨張を規制する材によつても、横方向
の膨張が押さえられ、さらに有利である。

さらにフオーム状物質により、必要以上のシー
ル材の膨張が抑制されるので、硬化したコンクリ
ートにひび割れができないという大きなメリツト
もある。

【図面の簡単な説明】

第１−２図は本考案の水膨潤性複合シール材の
一例を示す斜視図である。第３図は、本考案の複
合シール材をコンクリート打継部に使用したとき
の状態を示す断面図である。 １……水膨潤性物質、２……フオーム状物質、
３……膨張を規制する材、４，４′……コンクリ
ート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 水膨潤性物質からなる主体に、一端に長手方
   向に沿つて、フオーム状物質からなる層を設け
   てなる水膨潤性複合シール材。 主体内部に、膨張を規制する材を含有する実
   用新案登録請求の特許請求の範囲第１項記載の
   水膨潤性複合シール材。