JPH04225162A - ヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗体 - Google Patents

ヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗体

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JPH04225162A
JPH04225162A JP41524290A JP41524290A JPH04225162A JP H04225162 A JPH04225162 A JP H04225162A JP 41524290 A JP41524290 A JP 41524290A JP 41524290 A JP41524290 A JP 41524290A JP H04225162 A JPH04225162 A JP H04225162A
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peptide
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細田 健治
Hitomi Honda
本田 仁美
Takaaki Kubota
窪田 貴明
Tadakatsu Nakamoto
中本 忠克
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト・オステオカルシ
ンのフラグメントに選択的に結合する抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】オステオカルシン〔別名、bone  
gla  protein(BGP)〕は、骨のビタミ
ンK依存性のカルシウム結合性タンパクである。その分
子量は5,800であり49のアミノ酸残基により構成
されている。このタンパクは、オステオブラスト(骨芽
球)から生産され、骨の非コラーゲンタンパクの構成成
分の約20%を占めている。このタンパクにはγ−ca
rboxyglutamicacid  residu
esがあり、これはハイドロキシアパタイトと強いアフ
ィニテイがあり、それゆえに骨マトリックス形成に重要
な役割を有しているものと推定されている。
【0003】このオステオカルシンは、ニワトリとウシ
の骨から見出されたのが最初であるが〔Proc.  
Natl.  Acad.  Sci.  USA,v
ol.72,pp3925〜3929(1975)、同
vol.73,pp1447〜1451(1976)〕
、その他ヒトを含めて種々の動物の骨から見出されてお
り〔The  Journal  of  Biolo
gical  Chemistry  vol.255
,pp8685〜8691(1980)〕、その構造の
類似性が言われている。
【0004】このオステオカルシンの測定に関して、い
くつかのグループがチャレンジしている。Priceら
〔J.  Clin.  Invest.  vol.
66,pp878〜883(1980)〕や、Delm
asら〔J.  Clin.  Invest.  v
ol.71,pp1316〜1321(1983)〕が
ウシとヒト・オステオカルシンの構造の類似性を利用し
てウシのオステオカルシンに対する抗体を用いて競合法
によりヒト・オステオカルシンを測定するためのラジオ
イムノアッセイを開発している。
【0005】また、Catherwoodらは〔Bon
e  vol.6,pp9〜13(1985)〕、ウシ
とヒト・オステオカルシンに共通なアミノ酸配列である
N末端側から数えて37から49残基(C端)のペプチ
ドを合成し、その抗体を利用して同様に競合法により、
ラジオイムノアッセイを構成し、ヒト・オステオカルシ
ンの測定を可能にしている。
【0006】一方、これらの方法がポリクローナル抗体
を用いた測定法であるのに対し、感度、精度の面の改良
を目的として、特開平1−160493号公報では同様
にウシのオステオカルシンに対するモノクローナル抗体
(以下MCAと記す)をとり、その中にC末端(45P
he−49Val)を認識するMCAと、中間領域を認
識する(21Gla−31Glu)MCAとの2種のM
CAを用いたサンドイッチ法が開示されている。従って
、この方法も、ウシとヒトのオステオカルシンの共通ア
ミノ酸配列を利用して測定系を構成し、ヒトの血中系の
測定を行っていることになる。
【0007】従来、以上のようなヒト・オステオカルシ
ンの測定に対する種々のアプローチがあるが、特定のオ
ステオカルシンフラグメントを選択的に測定しようとす
る試みはほとんどない。このフラグメントは、骨吸収に
おいて出現する可能性が示されている〔J.  Cli
n.  Invest.  vol.77,pp176
2〜1769(1986)〕。このフラグメントを測定
する試みとして、我々は、国際公開WO90/0958
7号公報にてその内容を公開している。しかしながらこ
の方法においては、完全ヒト・オステオカルシンおよび
そのフラグメントの合計量を測定し、別に測定した完全
ヒト・オステオカルシンの量と組合せてそれらの差を算
出する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒト・オス
テオカルシンフラグメントを選択的に測定するための抗
体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒト・オステ
オカルシンのN末端1〜19残基以内のペプチドでその
ペプチドのC末端が19残基目であるペプチドを免疫し
て得られるヒト・オステオカルシンフラグメントに対す
る抗体である。本発明のヒト・オステオカルシンフラグ
メントに対する抗体は、ヒト・オステオカルシンのN末
端1〜19残基以内、好ましくはN末端10〜19残基
以内のペプチドでそのペプチドのC末端が19残基目で
あるペプチドを免疫して得られる。このペプチドは、ま
た4残基以上のアミノ酸が結合しているものであること
が好ましい。またこのペプチドはそのN末端側に、例え
ばシステインのような、キャリヤータンパクとの結合性
を有する官能基が結合されているものであることが好ま
しい。本発明の抗体は、ヒト・オステオカルシン1〜4
9に対する反応性が低く、ヒト・オステオカルシン1〜
19に対する反応性が高いことが好ましい。固相抗原競
合法による具体的な反応比は2.5以上であることが好
ましく、固相抗原結合法による反応比が10以上である
ことがさらに好ましい。ここで固相抗原競合法は評価す
べき抗体に対応する抗原を固相化しておき(固相化抗原
)、この固相化抗原と、別に添加した抗原とを競合させ
て抗体がどちらに選択的に反応するかを評価する方法で
あり、固相抗原結合法は、評価すべき抗体に対応する抗
原とその他の抗原をいずれも固相化しておき、抗体がい
ずれの抗原と選択的に反応するかを評価する方法である
【0010】抗体としては、モノクローナル抗体および
ポリクローナル抗体のいずれであってもよいがポリクロ
ーナル抗体であることが好ましい。また本発明の抗体は
、抗体全分子、F(ab′)2 、Fab′またはFa
cbフラグメントなど抗原との結合能を保持しているも
のであればそのいずれであってもよい。かかるフラグメ
ントは、F(ab′)2 やFab′の場合には後記の
ようにして得られるモノクローナル抗体またはポリクロ
ーナルを公知の方法、例えば該抗体をペプシンで分解し
てF(ab′)2 フラグメントとするか、さらにF(
ab′)2 フラグメントを還元処理することによって
Fab′フラグメントとすることにより得られる〔Ni
sonoff,A.,et  al.:Arch.  
Biochem.  Biophys.  89  2
30(1960)、Parham,P.:J.  Im
munol.  131  2895(1983)など
〕。この抗体は、N末端19残基ヒト・オステオカルシ
ンフラグメントに対して選択的に反応する。
【0011】本発明は、またヒト・オステオカルシンの
N末端45〜49残基のペプチドを免疫して得られる抗
体である。このペプチドはそのC末端側に、例えばシス
テインのような、キャリヤータンパクとの結合性を有す
る官能基が結合されているものであることが好ましい。 この抗体は、ヒト・オステオカルシン1〜49に対する
反応性が低く、N末端45〜49に対する反応性が高い
ことが好ましく、固相抗原競合法による具体的な反応比
は1.5以上であることが好ましく、固相抗原結合法に
よる反応比が5.0以上であることがさらに好ましい。 抗体としては、モノクローナル抗体およびポリクローナ
ル抗体のいずれであってもよいがポリクローナル抗体で
あることが好ましい。またこの抗体は、抗体全分子、F
(ab′)2 、Fab′またはFacbフラグメント
など抗原との結合能を保持しているものであればそのい
ずれであってもよいことは前記と同様である。この抗体
は、C末端5残基ヒト・オステオカルシンフラグメント
に選択的に反応する。
【0012】以下、本発明の抗体の作成法のそれぞれに
ついてポリクローナル抗体を例として説明する。抗体が
モノクローナル抗体である場合は、以下のようにして得
られた免疫源を用い、ケーラーとミルシュタインによる
細胞融合法〔G.Koehler  and  Mil
stein、Nature(London)、256、
495─497(1975)〕により作製されたハイブ
リドーマを培養して分泌させ、その培養液から分離する
ことにより調製することができる。(I)N末端19残
基オステオカルシンフラグメントに選択的に反応する抗
体の採取 I−a  免疫源の作成 I−a−■  N末端( 1Try−19Arg)合成
ペプチドの作成 ヒト・オステオカルシンのN末端側 1TryのN末端
にシステインを入れて下 記アミノ酸配列 H−Cys−Tyr−Leu−Tyr−Gln−Try
−Leu−Gly−Ala−Pro−Val−Pro−
Tyr−Pro−Asp−Pro−Leu−Glu−P
ro−Arg−OHで示されるペプチドを合成する。ペ
プチドの合成についてはABI社ペプチド合成機を用い
ることができる。 I−a−■  N末端(15Pro−19Arg)合成
ペプチドの作成 ペプチド15Pro−19ArgのN末端にシステイン
を入れて下記アミノ酸配列 H−Cys−Pro−Leu−Glu−Pro−Arg
−OH で示されるペプチドを合成する。
【0013】I−b  合成ペプチドとキャリヤータン
パクとの結合 免疫にあたっては、免疫源のペプチドを比較的大きな分
子に変換して被免疫動物に投与する。ペプチドを大きな
分子に変換するには、ペプチドとキャリヤータンパクと
結合させる方法と他の高分子物質と結合させる方法があ
る。このキャリヤータンパクとしては、アルブミン、キ
ーホール  リンペット  ヘモシアニン(KLH)ま
たはプロテインAなどが挙げられるが、アルブミン、K
LHが好ましい。また、他の高分子物質としては、ポリ
ビニルピロリドンの如き水溶性高分子が挙げられる。ペ
プチドとキャリヤータンパクとを結合させるに当たって
は、ペプチドのCOOH末端基、NH2 末端基を用い
るか、あるいはキャリヤータンパクと結合しうる適当な
官能基を導入する。ペプチドのCOOH末端基を利用す
る場合にはカルボジイミドを用い、一方、NH2 末端
基を利用する場合にはグルタルアルデヒドが好ましくは
使用される。さらに、特異的な結合を求める場合には、
ペプチドに例えばシステインなどのキャリヤータンパク
との結合性を有する官能基を導入して、キャリヤータン
パク側にマレイミド基またはジチオピリジル基を導入し
これを結合させることにより作成する。なかでもキャリ
ヤータンパクと結合しうる適当な官能基を導入する方法
が好ましい。適当な官能基としてはシステインが好まし
く使用される。キャリヤータンパクとの結合性を有する
官能基の導入はペプチドのN末端側、C末端側のいずれ
でもよいが、なかでもN末端( 1Try−19Arg
)合成ペプチドの場合はN末端側が好ましい。
【0014】I−c  ポリクローナル抗体の作成前記
免疫源の免疫方法としては、高分子物質に変換されたペ
プチドをアジュバントに混ぜ、被免疫動物に投与しそれ
自体知られた方法に従って抗体を作成する方法が採用さ
れる。アジュバンドとしては、完全フロイントアジュバ
ンド、不完全フロイントアジュバンドまたは水酸化アル
ミニウムなどが使用される。また、免疫すべき動物とし
ては、山羊、ウサギ、馬、羊、犬、マウス、モルモット
、ブタなどがある。
【0015】(II)C末端5残基オステオカルシンフ
ラグメントに選択的に反応する抗体の採取II−a  
免疫源の作成 II−a−■  C末端(45Phe−49Val)合
成ペプチドの作成 ペプチド45Phe−49ValのC末端にシステイン
を入れて下記アミノ酸配列 H−Phe−Tyr−Gly−Pro−Val−Cys
−OH で示されるペプチドを合成する。ペプチドの合成にあた
っては、ABI社のペプチド合成機を使用することがで
きる。 II−b  合成ペプチドとキャリヤータンパクとの結
合I−bと同様にして好ましくはキャリヤータンパクと
の結合体を作成する。キャリヤータンパクとの結合体を
作成するにあたっては、システインなどのキャリヤータ
ンパクと結合性を有する官能基は合成ペプチドのC末端
側に導入することが好ましい。 II−c  ポリクローナル抗体の作成I−cに準じて
作成することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1(N末端1〜19残基高選択性抗体の作成)(
1)免疫源の作成 (ア)N末端19残基のペプチドの合成ヒト・オステオ
カルシンのN末端に特異的なアミノ酸配列19残基のN
末端側にシステインを入れて図1に示すペプチドを合成
した。合成に際してはABI社ペプチド合成機を用いた
。以下このペプチドの名称をHOst−N(19)とし
た。 (イ)N末端5残基のペプチドの合成 ヒト・オステオカルシンのN末端15〜19残基のペプ
チドのN末端側にシステインを入れて図2に示すペプチ
ドを合成した。このペプチドの名称をHOst−N(1
5−19)とした。 (ウ)合成ペプチド〔HOst−N(19)、HOst
−N(15−19)〕とキャリヤータンパクとの結合体
の合成代表的なキャリヤータンパクであるキーホール 
 リンペット  ヘモシアニン(KLH)をN−(m−
マレイミド安息香酸)−N−サクシンイミドエステル(
MBS)によリマレイミド化した。一方、HOst−N
(19)またはHOst−N(15−19)を2−メル
カプトエタノールによりSH基をフリーにし、MBS化
KLHにHOst−N(19)またはHOst−N(1
5−19)を滴下しながら反応液をpH6.0〜6.5
に保ちつつ反応させた。3時間反応後透析し、得られた
生成物を免疫源として用いた。 (エ)比較のための合成ペプチド−キャリヤータンパク
結合体の合成ヒト・オステオカルシンN末端1〜20(
21残基目システイン)、ヒト・オステオカルシン全分
子1〜49をペプチド合成機により合成し、それぞれH
Ost−N(20)、HOst(1−49)と命名した
。つぎにマレイミド化したKLHとHOst−N(20
)との結合体、およびジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)を用いてHOst(1−49)とKLHとの
結合体を作成した。
【0017】(2)抗体の作成 (1)(ウ)および(エ)で作成した3種の合成ペプチ
ド、HOst−N(15−19)、HOst−N(20
)、HOst(1−49)とKLHとの結合体を完全フ
ロイントアジュバントと混合し家兎に免疫した。抗体価
の上昇を確認後、採血を行い、抗血清を採取した。一方
、HOst−N(19)、HOst−N(15−19)
、HOst(1−49)のKLH結合体を完全フロイン
トアジュバンドと混合し、マウスに免疫した。抗体価の
上昇を確認後、採血を行い、抗血清を採取した。
【0018】(3)抗体のN末端1〜19残基特異性の
検討(固相抗原競合法) N末端1〜19〔HOst−N(19)〕をその水溶液
を用いてマイクロプレートの固相に固定し、1%牛血清
アルブミン(BSA)にてアフターコート後、(2)で
調製した抗HOst−N(19)抗体を1次抗体として
反応させた。2次抗体として抗家兎IgG・HRP標識
を反応させ、1次抗体量に依存した曲線が得られた。こ
れに基づいて至適な抗体量を決定し、液中にHOst−
N(19)の量をかえ添加し競合的に反応させ、添加し
たHOst−N(19)の量を横軸に、縦軸に固相に結
合した抗HOst−N(19)抗体量に対応した量を示
した検量線が得られた。その検量線を用いてHOst−
N(19)のかわりにNativeなヒト・オステオカ
ルシン〔HOst(1−49)〕を添加し同様に添加量
依存曲線を描いた。これらの結果を図3に示す。図中、
黒丸はHOst−N(19)を添加した場合を、白丸は
HOst(1−49)を添加した場合を示す。
【0019】同様に抗HOst−N(15−19)抗体
を用いて前記の操作を行い、その添加量依存曲線を得た
。結果を図4に示す。図中、黒三角はHOst−N(1
9)を添加した場合を、白三角はHOst(1−49)
を添加した場合を示す。添加量依存曲線におけるMax
.ODの1/2ODを与える抗原量に基づいて反応比を
求めた。その結果、抗体のHOst−N(19)選択性
は、抗HOst−N(19)抗体は2.6倍、一方抗H
Ost−N(15−19)抗体の場合は4.3倍であっ
た。
【0020】(4)抗体のHOst−N(19)/HO
st(1−49)反応比の検討(固相抗原結合法)HO
st−N(19)、HOst(1−49)をバッファー
溶液にてマイクロプレートに固定し、1%BSAにてア
フターコート後、家兎抗HOst(1−49)抗体、同
抗HOst−N(20)抗体、同抗HOst−N(15
−19)抗体を用いて反応させた。次いで2次抗体とし
て抗家兎IgG・HRP標識を反応させ洗浄後発色反応
を行った。抗血清の希釈倍率を横軸に、固相に結合した
抗体量に対応した量(OD420nm )を縦軸に示す
グラフを得た。これを図5に示す。図中黒丸はHOst
−N(19)と結合した家兎抗HOst(1−49)抗
体を、黒三角はHOst−N(19)と結合した家兎抗
HOst−N(20)抗体を、黒四角はHOst−N(
19)と結合した家兎抗HOst−N(15−19)抗
体を、白丸はHOst(1−49)と結合した家兎抗H
Ost(1−49)抗体を、白三角はHOst(1−4
9)と結合した家兎抗HOst−N(20)抗体を、白
四角はHOst(1−49)と結合した家兎抗HOst
−N(15−19)抗体を示す。その結果、家兎抗HO
st(1−49)抗体のHOst−N(19)/HOs
t(1−49)反応比は約1/25と抗HOst(1−
49)抗体はHOst(1−49)に対して選択性が高
く、逆に家兎抗HOst−N(15−19)抗体の同反
応比は約100/1とHOst−N(19)に対して選
択性が高い結果が得られた。
【0021】一方同様にマウス抗HOst−N(20)
抗体、同抗HOst−N(19)抗体および同抗HOs
t−N(15−19)抗体を用いて反応させ、抗血清の
希釈倍率と固相に結合した抗体量に対応した量との関係
を得た。この関係を示すグラフを図6に示す。図中、黒
丸はHOst−N(19)と反応したマウス抗HOst
−N(20)抗体を、黒三角はHOst−N(19)と
反応したマウス抗HOst−N(19)抗体を、黒四角
はHOst−N(19)と反応したマウス抗HOst−
N(15−19)抗体を、白丸はHOst(1−49)
と反応したマウス抗HOst−N(20)抗体を、白三
角はHOst(1−49)と反応したマウス抗HOst
−N(19)抗体を、白四角はHOst(1−49)と
反応したマウス抗HOst−N(15−19)抗体を示
す。
【0022】この結果、マウス抗HOst−N(19)
抗体のHOst−N(19)/HOst(1−49)反
応比は約40/1、マウス抗HOst−N(15−19
)抗体の該反応比は約250/1とHOst−N(19
)に対して高い選択性がうかがわれた。
【0023】実施例2:C末端5残基高選択性抗体の作
成 (1)免疫源の作成 (ア)C末端5残基のペプチドの合成 ヒト・オステオカルシンのC末端に特異的なアミノ酸配
列5残基のC末端側にシステインを入れて図7に示すペ
プチドを合成し、このペプチドの名称をHOst−C(
5)とした。 (イ)免疫源とキャリヤータンパクの結合体の合成実施
例1(1)(ウ)に準じてHOst−C(5)とKLH
との結合体を合成した。 (2)抗体の作成 実施例1(2)に準じて作成した。
【0024】(3)抗体のC末端5残基特異性の検討(
固相抗原競合法) C末端5残基〔HOst−C(5)〕の水溶液を用いて
マイクロプレートに固定し、1%BSAにてアフターコ
ートした。次いで、1次抗体〔抗HOst−C(5)抗
体〕を反応させ、2次抗体として抗家兎IgG・HRP
標識を反応させ、1次抗体量に依存した曲線を得た。抗
体量を5μg/mlに固定しHOst−C(5)の濃度
を数種類かえて同抗体と共存させ、競合反応を行った。 次いで2次抗体を反応後発色を行い、添加したHOst
−C(5)量を横軸に、固相に結合した抗HOst−C
(5)抗体量(すなわち発色のOD)を縦軸に検量線を
得た。その検量線を用いてNativeなヒトオステオ
カルシン〔HOst(1−49)〕を添加し、添加量依
存曲線を得た。この結果を図8に示す。図中、黒四角は
HOst−C(5)を添加した場合を、白四角はHOs
t(1−49)を添加した場合を示す。その結果、抗体
のHOst−C(5)選択性は3.9倍であった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ヒト・オステオカルシ
ンのフラグメントに選択性の高い抗体を得ることができ
る。従って、これらの抗体を用いることによりヒト・オ
ステオカルシンのフラグメントに選択性の高い測定系が
構成しえ、その測定法は骨代謝のなかの骨吸収を反映す
ることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成したヒト・オステオカルシンN
末端19残基のペプチド〔HOst−N(19)〕を示
す。
【図2】実施例1で合成したヒト・オステオカルシンN
末端15〜19残基のペプチド〔HOst−N(15−
19)〕を示す。
【図3】実施例1において、抗HOst−N(19)抗
体を用いた場合の添加量依存曲線を示す。
【図4】実施例1において、抗HOst−N(15−1
9)抗体を用いた場合の添加量依存曲線を示す。
【図5】実施例1において、家兎抗HOst−N(15
−19)抗体のHOst−N(19)に対する選択性を
示す。
【図6】実施例1において、家兎抗HOst−N(15
−19)抗体および抗HOst−N(19)抗体のHO
st−N(19)に対する選択性を示す。
【図7】実施例2で合成したヒト・オステオカルシンC
末端5残基のペプチド〔HOst−C(5)〕を示す。
【図8】実施例2において、抗HOst−C(5)抗体
を用いた場合の添加量依存曲線を示す。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヒト・オステオカルシンのN末端1〜
    19残基以内のペプチドでそのペプチドのC末端が19
    残基目であるペプチドを免疫して得られるヒト・オステ
    オカルシンフラグメントに対する抗体。
  2. 【請求項2】  ペプチドがヒト・オステオカルシンの
    N末端10〜19残基以内で、かつ4残基以上のアミノ
    酸が結合しているものである請求項1記載のヒト・オス
    テオカルシンフラグメントに対する抗体。
  3. 【請求項3】  ペプチドがそのN末端側にキャリヤー
    タンパクとの結合性を有する官能基が結合されているも
    のである請求項1または2記載のヒト・オステオカルシ
    ンフラグメントに対する抗体。
  4. 【請求項4】  官能基がシステインである請求項3記
    載のヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗体
  5. 【請求項5】  ヒト・オステオカルシン1〜49に反
    応性が低く、ヒト・オステオカルシンのN末端1〜19
    に反応性の高い請求項1〜4のいずれか1項記載のヒト
    ・オステオカルシンフラグメントに対する抗体。
  6. 【請求項6】  固相抗原競合法によるヒト・オステオ
    カルシンのN末端1〜19に対する反応とヒト・オステ
    オカルシン1〜49に対する反応の反応比が2.5以上
    である請求項5記載のヒト・オステオカルシンフラグメ
    ントに対する抗体。
  7. 【請求項7】  固相抗原結合法による反応比が10以
    上である請求項5記載のヒト・オステオカルシンフラグ
    メントに対する抗体。
  8. 【請求項8】  ヒト・オステオカルシンのN末端45
    〜49残基のペプチドを免疫して得られるヒト・オステ
    オカルシンフラグメントに対する抗体。
  9. 【請求項9】  ペプチドがそのC末端側にキャリヤー
    タンパクとの結合性を有する官能基が結合されているも
    のである請求項8記載のヒト・オステオカルシンフラグ
    メントに対する抗体。
  10. 【請求項10】  官能基がシステインである請求項9
    記載のヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗
    体。
  11. 【請求項11】  ヒト・オステオカルシン1〜49に
    反応性が低く、ヒト・オステオカルシンのN末端45〜
    49に反応性が高い請求項8〜10のいずれか1項記載
    のヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗体。
  12. 【請求項12】  固相抗原競合法によるヒト・オステ
    オカルシンのN末端45〜49残基のペプチドに対する
    反応とヒト・オステオカルシン1〜49に対する反応の
    反応比が1.5以上である請求項11記載のヒト・オス
    テオカルシンフラグメントに対する抗体。
  13. 【請求項13】  固相抗原結合法によるヒト・オステ
    オカルシンのN末端45〜49残基のペプチドに対する
    反応とヒト・オステオカルシン1〜49に対する反応の
    反応比が5.0以上である請求項11記載のヒト・オス
    テオカルシンフラグメントに対する抗体。
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