JPH04222246A - 複合交絡糸の製造方法 - Google Patents

複合交絡糸の製造方法

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JPH04222246A
JPH04222246A JP2412031A JP41203190A JPH04222246A JP H04222246 A JPH04222246 A JP H04222246A JP 2412031 A JP2412031 A JP 2412031A JP 41203190 A JP41203190 A JP 41203190A JP H04222246 A JPH04222246 A JP H04222246A
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JP
Japan
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yarn
yarns
glass fiber
fluid
multifilament yarn
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Pending
Application number
JP2412031A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Miyazaki
隆雄 宮崎
Masayuki Morizaki
森崎 政行
Tsutomu Umehara
勉 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,産業資材用途の分野に
おいて,特にコンポジツト用素材として好適な複合交絡
糸の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に, ガラス繊維や炭素繊維等の強
化用繊維は,高強度,高タフネス,高剛性等の優れた特
性を有していることから,特にコンポジツト用の補強繊
維とし幅広く用いられている。また,コンポジツトのマ
トリツクス成分としては,熱硬化性樹脂が用いられてき
たが,近年では熱可塑性樹脂も用いられている。
【0003】強化用繊維は,一般に剛直なため,糸加工
や製編織時のしごきや屈曲等により損傷されやすく,ま
た,布帛にして樹脂とコンポジツトを形成する際に,曲
げ強度や剪断強度が低下しやすいという問題があった。
【0004】上記の欠点を解消するために,マトリツク
ス成分となる熱可塑性繊維と,強化用繊維とを混繊した
後,成形する方法が採用されている。熱可塑性繊維と,
強化用繊維とを混繊する方法としては,例えば,特開平
2−91240号公報に,強化用繊維と熱可塑性繊維を
糸軸に直交する流体にさらすことなく,流体吸引部−衝
突部−流体拡散部に順次通過させて混繊する方法が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
方法では,高圧空気で混繊される際,流体ノズル通過後
,衝突部に接触することによって強化用繊維に損傷が生
じ,強度低下や単糸切れが発生したり,混繊用の流体ノ
ズルの後方に強化用繊維の損傷による毛羽が蓄積し,糸
加工操業性の低下や得られる混繊糸の品質安定性を損な
う等の問題があった。
【0006】本発明は,上記の課題を解決し,強化用繊
維として特に広範囲に使用されているガラス繊維の物性
を損なうことなく,熱可塑性ポリマーからなるマルチフ
イラメント糸条と均一に絡み合わせ,かつ,単糸切れに
よる毛羽のない,品質の安定した複合交絡糸を製造する
方法を提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の課
題を解決するために,鋭意検討した結果,特定の単糸直
径と結節強度を有するガラス繊維と熱可塑性ポリマーか
らなるマルチフイラメント糸条を混繊すれば,均一に交
絡させることが可能であり,かつガラス繊維の単糸切れ
による毛羽の発生もないことを知見して本発明に到達し
た。
【0008】すなわち,本発明は,熱可塑性ポリマーか
らなるマルチフイラメント糸条と,単糸直径が6μ以下
で,かつ, 結節強度が0.15g/d以上のガラス繊
維マルチフイラメント糸条とを,前記ガラス繊維マルチ
フイラメント糸条の容積比率が30〜70%となるよう
に引揃えて流体交絡処理を施すことを特徴とする複合交
絡糸の製造方法を要旨とするものである。
【0009】なお,ガラス繊維マルチフイラメント糸条
の容積比率は,次のようにして求めるものである。まず
,それぞれの繊度(d) を密度で除して,ガラス繊維
マルチフイラメント糸条の容積Gと熱可塑性マルチフイ
ラメント糸条の容積Tとを求め,GをGとTとの和で除
して得られる値に 100を掛けて算出する。
【0010】また,ガラス繊維の結節強度は,JIS−
L−1013により結節強力を測定し,この値を繊度で
除して得られるものである。
【0011】以下,本発明について詳細に説明する。ま
ず,本発明では,強化用繊維として,単糸直径が6μ以
下で,かつ, 結節強度が0.15g/d以上のガラス
繊維マルチフイラメント糸条を使用することが必要であ
る。ガラス繊維の単糸直径が6μを超えると,この糸条
の結節強度が0.15g/d未満となり,ガラス繊維が
曲げ,捩じれ等に対して極端に弱くなる。このため,高
圧空気等の流体を用いて交絡処理を行う際に,この糸条
が折れ曲がったり,切断されて,高圧空気を噴射するノ
ズルの周辺に単糸切れによる毛羽が蓄積されるので好ま
しくない。 また,得られる糸条を製織する場合には,綜絖や筬の周
辺に毛羽が蓄積し,安定した製織性が得られない等の問
題が生じる。
【0012】また,ガラス繊維マルチフイラメント糸条
と熱可塑性ポリマーからなるマルチフイラメント糸条(
以下,熱可塑性マルチフイラメント糸条と称す。)とを
引揃える際の2本の糸条の混合割合は,ガラス繊維マル
チフイラメント糸条の容積比率が30〜70%となるよ
うにすることが必要である。この容積比率が30%未満
では,得られる複合交絡糸や布帛にした後の引張強力が
低く,コンポジツト用として満足する性能が得られない
。 一方,容積比率が70%を超えると,布帛にした後の屈
曲強度や剪断強度が弱く,この布帛を熱溶融した場合,
タイトスポツト状の空隙が発生し,均一に樹脂化するこ
とができない等,品質が低下するので好ましくない。
【0013】次に,流体交絡処理を施す際の加工条件と
しては,オーバーフイード率を1〜5%の弛緩状態で行
うことが好ましい。また,この場合,両糸条は等オーバ
ーフイード率で行ってもよいが,前記オーバーフイード
率の範囲内であれば,両糸条のオーバーフイード率を若
干変化させてもよい。
【0014】また,流体交絡処理時の流体圧力としては
,2〜5kg/cm2 の範囲が好ましい。一般に流体
圧力が高くなると,ガラス繊維が折れ曲がったり,単糸
切れが発生し,流体ノズルの周辺に単糸切れによる毛羽
が蓄積し,糸加工上の問題となるが,驚くべきことに,
単糸直径が6μ以下で,かつ,結節強度が0.15g/
d以上のガラス繊維を用いれば,高い流体圧力において
も単糸切れが発生せず,均一な交絡形態の複合交絡糸を
得ることが可能となる。なお,ガラス繊維マルチフイラ
メント糸条と熱可塑性マルチフイラメント糸条とを流体
処理ゾーンに供給する際に,2本の糸条は高圧流体の作
用によりバルーニングし,2本の糸条の物性差(伸度差
,摩擦係数差等)により流体ノズル内で交絡斑やネップ
が発生しやすいため,2本の糸条を別々の給糸ガイドを
通して流体ノズルに導入するのが交絡性を向上させる点
から好ましい。
【0015】本発明において,単糸直径が6μ以下で,
かつ,結節強度が0.15g/d以上のガラス繊維マル
チフイラメント糸条と熱可塑性マルチフイラメント糸条
とを流体交絡処理することにより,均一で安定した複合
加工糸が得られる理由は明確ではないが,■ガラス繊維
の単糸直径が6μ以下と細いため,流体処理時の高圧空
気に対する開繊性が良好となり,交絡性が向上する,■
ガラス繊維の結節強度が高いため,交絡が形成される際
に,ガラス単糸に生じる曲げや捩じれ,絡み等に対する
抗張力が高く,このため,ガラス単糸に曲げ,捩じれ,
絡み等が生じても,単糸が破損され難い,等の相乗効果
によって,単糸切れが発生せず,均一な交絡性を有する
糸条が安定して得られるのではないかと考えられる。
【0016】また,一般にガラス繊維を流体処理する場
合,流体ノズルの周辺や糸道ガイドにガラス屑が多量に
蓄積されるが,本発明によれば,ノズルの周辺や糸道ガ
イドにガラス屑が蓄積されることもほとんどなく,極め
て良好な加工性を呈する。
【0017】本発明において流体交絡処理に使用する流
体ノズルは,特に限定されるものではなく,一般に市販
のインターレーサが好ましく使用されるが,タスランノ
ズル等のループ形成用ノズルも使用することができる。
【0018】本発明において使用する熱可塑性マルチフ
イラメント糸条としては,ポリアミド類,ポリエステル
類及びこれらのコーポリマー類等,熱により溶融し,樹
脂化するものであればいかなるものでもよいが,融点の
高いものが好ましい。
【0019】次に,本発明を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は,本発明の一実施態様を示す概略工
程図である。図1において,熱可塑性マルチフイラメン
ト糸条YMは,スプール1から供給ローラ3により流体
処理域に供給され,また,ガラス繊維マルチフイラメン
ト糸条YGは,供給ローラ4により流体処理域に供給さ
れ,流体ノズル7により流体交絡処理が施される。この
場合,糸条YMは給糸ガイド5,糸条YGは別の給糸ガ
イド6を経て流体ノズル7に導かれるのが好ましい。次
いで,糸条YMと糸条YGが混繊された複合交絡糸は,
引取ローラ8を経てパツケージ9に捲取られる。
【0021】図2は,本発明で得られる複合交絡糸の一
実施態様を示す模式図である。図2において,Aは比較
的強固に絡みついた交絡集束部,Bは2本の糸条がやや
並列で,かつ,交絡程度が少ない交絡混繊部を示す。図
2は,交絡集束部と交絡混繊部とが混在している例であ
るが,本発明においては,これらの集束形状の内,何れ
か一方のみが形成されてもよい。
【0022】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0023】実施例1 単糸直径が5μ,結節強度が0.25g/dのガラス繊
維マルチフイラメント糸条45テツクス/800f(4
05d/800f)と, ナイロン66糸条210d/
72f(融点 260℃)を,特公昭37−1175号
公報に記載されたインターレースノズルを使用して,図
1に示す加工工程に従い,表1に示す条件で糸加工した
【0024】
【表1】
【0025】表1の条件で糸加工を1カ月にわたって継
続したが,ノズル周辺に単糸切れによる毛羽の蓄積がな
く,また, 糸切れや得られた複合交絡糸の品位のバラ
ツキ等もなく,糸加工操業性は良好であった。さらに,
チーズ形態に捲き取られた複合交絡糸の両端面において
も,毛羽はほとんど存在せず,安定した形態を有するも
のであった。
【0026】得られた複合交絡糸の側面形態を実体顕微
鏡で観察したところ,図2に示すような形態を有してい
た。
【0027】また,レピア織機(津田駒TAV−H型)
を使用して, この複合交絡糸を平織に製織したところ
,綜絖や筬の周辺へのガラス屑の蓄積がなく,良好な製
織性を示した。
【0028】次いで,得られた平織布帛を10枚重ね合
わせて熱溶融処理(温度: 280℃×20分,プレス
圧:25kg/cm2)を行ったところ,ガラス繊維の
周辺にナイロン66が均一に浸透し,樹脂化した成形品
が得られた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば,ガラス繊維マルチフイ
ラメント糸条を損傷させることなく,熱可塑性マルチフ
イラメント糸条と均一に交絡させることができる。また
,糸加工時に単糸切れによる毛羽の発生がなく,糸加工
操業性を向上できるとともに,品位の安定した複合交絡
糸を得ることができる。そして,得られる複合交絡糸を
用いて製編織する場合においても,ガラス屑の蓄積等の
トラブルがなく,コンポジツト用素材として好適な布帛
あるいは材料を製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す概略工程図である。
【図2】本発明で得られる複合交絡糸の一実施態様を示
す外観模式図である。
【符号の説明】
YM  熱可塑性マルチフイラメント糸条M1   熱
可塑性フイラメント YG  ガラス繊維マルチフイラメント糸条G1   
ガラス繊維フイラメント 7    流体ノズル A    交絡集束部 B    交絡混繊部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱可塑性ポリマーからなるマルチフイ
    ラメント糸条と,単糸直径が6μ以下で, かつ, 結
    節強度が0.15g/d以上のガラス繊維マルチフイラ
    メント糸条とを,前記ガラス繊維マルチフイラメント糸
    条の容積比率が30〜70%となるように引揃えて流体
    交絡処理を施すことを特徴とする複合交絡糸の製造方法
JP2412031A 1990-12-18 1990-12-18 複合交絡糸の製造方法 Pending JPH04222246A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8137094B2 (en) 2000-10-11 2012-03-20 Ocv Intellectual Capital, Llc Method and device for producing a composite yarn
US8470218B2 (en) 2006-03-30 2013-06-25 Ocv Intellectual Capital, Llc Process and device for manufacturing a composite strand
JP2014037639A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Asahi Kasei Fibers Corp 複合糸条布帛
US8882019B2 (en) 2006-04-10 2014-11-11 Ocv Intellectual Capital, Llc Method for the manufacture of a wound package with separate strands
WO2019009196A1 (ja) 2017-07-05 2019-01-10 旭化成株式会社 混繊糸の製造方法、混繊糸、及び織物又は編物の製造方法

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