JPH0422137B2 - - Google Patents

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JPH0422137B2
JPH0422137B2 JP2523885A JP2523885A JPH0422137B2 JP H0422137 B2 JPH0422137 B2 JP H0422137B2 JP 2523885 A JP2523885 A JP 2523885A JP 2523885 A JP2523885 A JP 2523885A JP H0422137 B2 JPH0422137 B2 JP H0422137B2
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JP
Japan
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yarn
fire
resistant
core
base fabric
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JP2523885A
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Tsutomu Oohayashi
Hidemoto Hiraoka
Saburo Baba
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Hiraoka and Co Ltd
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Hiraoka and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐火性積層物に関するものである。
更に詳しく述べるならば本発明は、基布として、
ガラス繊維嵩高糸条からなる低嵩密度布帛を用い
た耐火性積層物に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、ステンレススチール繊維、又は、ガラス
繊維からなる布帛にシリコーンゴム層を積層して
得られる火花遮断シートが、特開昭52−24904号、
および特開昭55−142647号などにより知られてい
る。また、ガラス繊維からなる基布に難燃性シリ
コーン樹脂層を積層した耐火性シートが特開昭54
−68470号などにより提案されている。 しかし、上記のシリコーンゴム層を有する耐火
性シートには、溶接火花の遮断効果は認められる
が、火炎にさらされると、シリコーンゴムが燃焼
するという欠点が認められている。また、前記の
難燃性シリコーン樹脂層を有する耐火性シート
は、耐火性にすぐれているが断熱性が不十分であ
り、このため火災などで発生する高熱を十分に遮
断することが難かしいという問題点がある。 上記の問題点解決のために、無機繊維基布の少
なくとも片面に難燃性シリコーン樹脂層を形成
し、かつ、いづれか片面にガラスマツト層を積層
一体化して得られる耐火性シートも提案されてい
る。この耐火性シートはかなりの耐火性と、断熱
性とを有している。 しかしながら、上述のような従来のガラス繊維
基布を用いた耐火性シートにおいては、ガラス繊
維基布は0.2〜1.0mm程度の厚さと、0.8〜1.0g/
cm3の嵩密度とを有する、薄く硬いものであつた。
従つて、このような基布にシリコーン樹脂を塗
布、又は、含浸して得られる耐火性シートも、薄
く、硬く、ドレープ性や巻きつけなどの加工性が
低く、所謂「骨の出る」積層物であつた。 またガラス繊維マツトに、シリコーン樹脂塗布
(又は含浸)シートを貼り合わせる場合、厚いマ
ツトと、薄く硬いシートの貼着操作が難かしく、
また、貼着に用いられるシリコーン接着剤の所要
硬化時間が長く、従つて生産性が低く、しかも、
得られる積層物が極めて重いものになるなどの問
題点があつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は重さが適度で、かつ、柔軟で変形性に
富み、所謂「骨の出ないもの」であつて、しかも
良好な耐火性と断熱性を有する耐火性積層物を提
供しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の耐火性積層物は、少なくとも1本の糸
条からなる芯糸のまわりにガラス短繊維層が形成
されている鞘−芯型嵩高糸条により構成されてい
る低嵩密度布帛を基布とし、この基布の少なくと
も1面上に形成された耐火性シリコーン樹脂被覆
層を有するものである。 本発明の耐火性積層物において、少なくとも1
本のガラス短繊維紡積糸条と、それに引揃えら
れ、および/又は、合撚された少なくとも1本の
他の糸条とからなる添え糸型嵩高複合糸条により
基布が構成されていてもよい。 また、本発明の耐火性積層物において、少なく
とも1本の糸条からなる芯糸のまわりにガラス短
繊維層が形成されている鞘−芯型嵩高複合糸条
と、それに引揃えられ、および/又は、合撚され
た、少なくとも1本の他の糸条からなる添え糸と
から形成された鞘−芯−添え糸型嵩高複合糸条に
より構成されている低嵩密度布帛を基布として用
いてもよい。 本発明の耐火性積層物において、その基布を構
成する糸条として、 (イ) 少なくとも1本の糸条からなる芯糸のまわり
に、ガラス短繊維層が形成されている鞘−芯型
嵩高複合糸条、または、 (ロ) 少なくとも1本のガラス短繊維紡積糸条と、
それに引揃えられ、および/又は、合撚され
た、少なくとも1本の他の糸条からなる添え糸
とから形成された添え糸型嵩高複合糸条、 (ハ) 少なくとも1本の糸条からなる芯糸のまわり
にガラス短繊維層が形成されている鞘−芯型複
合糸条と、それに引き揃えられおよび/又は合
撚されている少なくとも1本の他の糸条とから
なる添え糸とから形成された鞘−芯−添え糸型
嵩高複合糸条。 が用いられる。 これらの嵩高複合糸条に用いられるガラス短繊
維は、任意の長さ、好ましくは、3〜10cmの長さ
と、任意の太さ、好ましくは、1〜10μmの直径
とを有するものである。 鞘−芯型複合糸条の場合、ガラス短繊維層は、
芯糸のまわりに、紡積糸条状に形成されていても
よい。この場合、鞘−芯紡積法を用いることがで
きる。或は、芯糸のまわりに、ガラス短繊維紡積
糸を纒合してもよい。 また、添え糸型複合糸条の場合、少なくとも1
本のガラス短繊維紡積糸と、少なくとも1本の糸
条からなる添え糸とが、引揃えられ、又は、合撚
され、1本の複合嵩高糸条を形成する。この添え
糸はガラス短繊維紡積糸条とは異なるものであ
る。 更に、鞘−芯−添え糸型複合糸条の場合、少な
くとも1本の鞘−芯型複合糸条に、少なくとも1
本の糸条からなる添え糸が引揃えられ、又は、合
撚されて1本の複合糸条を形成する。添え糸は、
少なくとも1本のガラス短繊維紡積糸条と、少な
くとも1本の他の糸条とからなるものであつても
よい。 添え糸は前述のように単一糸条からなるもので
もよく、或は2本以上の糸条により構成されてい
てもよい。また、1本の添え糸が用いられてもよ
く、或は2本以上の添え糸が用いられてもよい。
2種以上の糸条からなる添え糸が用いられる場
合、そのうちの少なくとも1種がガラス繊維紡績
糸、又は、鞘−芯型複合糸条に引き揃えられ、残
余の添え糸が合撚されていてもよい。 芯糸、および添え糸は、ともに嵩高複合糸条の
引張り強度を所望のレベルに維持するために有効
なものである。 複合糸条に用いられる芯糸および添え糸は、少
なくとも1本の長繊維糸条からなるか、或は、短
繊維紡績糸条からなる。これらの糸条は、無機繊
維、例えばガラス繊維、カーボン繊維、或は金属
繊維を含んでいてもよく、また有機繊維、例えば
ビスコースレーヨン、ポリエステル、ポリアミド
(芳香族ポリアミドを含む)、ポリアクリロニトリ
ルなどの合成重合体からなる繊維を含んでいても
よい。一般に芯糸および添え糸に含まれる少なく
とも1本の糸条が有機繊維からなり、それにより
複合糸条に、所望の引張り強度を与え、製織編に
耐えるものにすることができることが好ましい。
この有機繊維などの可燃性繊維が用いられる場
合、可燃性繊維糸条が不燃性無機繊維により被覆
され燃焼しにくゝされていることが好ましい。し
かしたとえ可燃性繊維糸条が燃焼しても、一般に
はその含有率が低いため、実用上耐火性積層物の
耐火性を著るしく低下させることはない。すなわ
ち、嵩高複合糸条中の芯糸および添え糸の含有率
に格別な限定はないが、一般には、嵩高複合糸条
重量に対し0.5〜20%であることが好ましく、1
〜7%であることがより好ましい。 芯糸および添え糸の太さについて格別の限定は
ないが、一般に50〜1000デニールの範囲内にある
ものが好ましい。特に、有機繊維紡積糸条の場合
は、50〜300デニール程度の芯糸、又は添え糸が、
また、無機繊維糸条の場合は500〜1000デニール
程度の芯糸、又は添え糸が使用しやすい。 本発明に用いられる嵩高複合糸条の太さにも格
別の限定はないが一般に1000デニール以上である
ことが好ましく、2000〜5000デニールの範囲内に
あることが更に好ましい。 本発明の耐火性積層物に用いられる基布の厚さ
や重量については、それが十分な耐火、断熱性を
示す限り格別の限定はないが一般に、厚さ1.5mm
以上であつて、0.7g/cm3以下の嵩密度を有する
織物、又は編物であることが好ましい。基布の厚
さは2.0〜7.0mmの範囲内にあることがより好まし
く3.0〜5.0mmの範囲内にあることがより一層好ま
しい。また基布のより好ましい嵩密度は0.6〜0.3
g/cm3の範囲である。 本発明の耐火性積層物において、低嵩密度基布
の少なくとも1面上に耐火性シリコーン樹脂の被
覆層が形成される。 本発明に用いられる耐火性シリコーン樹脂は、
オルガノポリシロキサン系シリコーン樹脂、ポリ
アクリルオキシアルキルアルコキシシラン系シリ
コーン樹脂、及びポリビニルシラン系シリコーン
樹脂および前記シリコーン樹脂の変性物から選ば
れた少なくとも1種からなるものが一般に用いら
れ、これらは厚さ0.16mmでUL規格V−1に合格
するものであることが必要であり、特に同規格V
−0に合格するものであることが好ましい。上記
シリコーン樹脂はシリコーンゴムい変性されても
よい。 本発明に用いられるオルガノポリシロキサン系
樹脂は、ビニル基、アリル基、ヒドロキシル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、アミノ基、メチカ
プト基等の有機置換基を少なくとも1個有するも
ので、ポリジメチルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリジフエニルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリメチルフエニルシロキサン系シリコーン
樹脂、及びこれらの共重合体からなる樹脂などを
包含する。 本発明に用いられるポリアクリルオキシアルキ
ルアルコキシシラン系シリコン樹脂は、 一般式 (Rは炭素原子数1〜10の一価炭化水素基、
R′は水素又は炭素原子数1〜10の一価炭化水素
基、R″は水素原子数2〜10の二価炭化水素基で
あり、nは1〜3の整数である。) で表わされるアクリルオキシアルキルアルコキシ
シランと少なくとも1種のエチレン系不飽和モノ
マーとの共重合体を包含するものである。 更に本発明に用いられるポリビニルシラン系シ
リコン樹脂は 一般式 〔但しR′は前出と同じ、BはOR′、又はOR″−
OR′(R′、R″は前出と同じ)を示す。〕 で表わされるビニルシラン化合物と少なくとも1
種のエチレン系不飽和モノマーとの共重合物も包
含する。 上述のエチレン系モノマーはシリコーン樹脂中
に1〜50重量%の含有率で共重合されていてもよ
い。このようなモノマーとしては、例えばスチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチル
スチレン、クロルスチレン、ブロモスチレン、フ
ルオロスチレン、ニトロスチレン、あるいはアク
リル酸、メタアクリル酸、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチ
ルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、
ブチルメタアクリレート、アクリルアミド、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタアクリレート、アクリロニトリル、メ
タアクリロニトリル、2−クロロアクリロニトリ
ル、ビニルアセテート、ビニルクロロアセテー
ト、ビニルブチレート、ビニルクロライド、ビニ
ルブロマイド、ビニルフルオライド、ビニリデン
クロライド、ビニルハロゲン化合物、およびビニ
ルエーテル類等がある。 上述のシリコーン樹脂は他の樹脂、例えばエポ
キシ、ポリエステル、アルキツド樹脂、アミノ樹
脂などで変成されたものであつてもよく、或は樹
脂酸変成されたものであつてもよい。 本発明では、これらオルガノポリシロキサン系
シリコーン樹脂、ポリアクリルオキシアルキルア
ルコキシシラン系シリコーン樹脂、ポリビニルシ
ラン系シリコーン樹脂および、これらのシリコー
ン樹脂の変成物から選ばれた1種又は2種以上の
混合物を使用できる。しかし、自消性を重視する
場合には、オルガノポリシロキサン系シリコーン
樹脂にあつては、ポリシロキサン成分がシリコー
ン樹脂中好ましくは70重量%以上のもの、ポリア
クリロオキシアルキルアルコキシシラン系シリコ
ーン樹脂及びポリビニルシラン系シリコーン樹脂
においては、共重合させるエチレン系不飽和モノ
マーが50重量%以下、特に20重量%以下のものが
好ましい。また、自消性とともに可撓性を重視す
る場合には、変成されていないオルガノポリシロ
キサン系シリコーン樹脂が好ましい。尚、これら
のシリコーン樹脂は、室温で固体、可塑性ペース
ト、液体、およびエマルジヨン等の分散物のいづ
れであつてもよく、必要により適宜の溶媒を加え
て使用する。また硬化機構別に観ると、シリコー
ン樹脂は室温硬化型、加熱硬化型、紫外線または
電子線硬化型に分類されるが、一般に当業者に周
知の硬化剤や硬化促進剤、例えば亜鉛、鉛、コバ
ルト、鉄等の金属カルボン酸塩、ジブチルスズオ
クトエート、ジブチルスズラウレート、等の有機
スズ化合物、テトラプロピルチタネート、テトラ
オクチルチタネート等のチタンキレート化合物、
N−N−ジメチルアニリン、トリエタノールアミ
ン等の三級アミン、あるいはベンゾイルパーオキ
サイド、シクミルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキサイト等の過酸化物、及び白金系触媒、等
を併用することにより所望の三次元網目状構造体
に硬化する。 耐火性シリコーン樹脂被覆層は上記のようなシ
リコーン樹脂および/又はシリコーンゴムのみか
ら形成されていてもよいが、これらの材料に、そ
の重量に対し30〜300%、好ましくは100〜250%
の他の充填材、例えば白金粉末、白金化合物、水
酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、カーボン
ブラツク、二酸化チタン、酸化亜鉛炭酸亜鉛、炭
酸マンガン、シリカ系充填材、チタン酸カリウム
系充填材、石綿センイ、雲母およびその他の無機
耐熱材料を混合したものであつてもよい。 充填剤にはシリコーン樹脂で形成される樹脂層
の補強作用を果すものがあり、例えば、酸化チタ
ン、マイカ、アルミナ、タルク、ガラス繊維粉
末、石線微細繊維、シリカ粉末、クレイ等の各種
無機物が挙げられるが、得られる耐火性積層物に
表面平滑性を具備せしめたい場合には、耐火性積
層物の表面平滑性を損うことのないように、一般
に50μm以下の微粉末状のものを使用するのが好
ましい。 また無機充填剤の中でも、特に製品の耐熱性を
増進するものとして、チタン酸アルカリを用いる
ことが有効である。すなわち、チタン酸アルカリ
はシリコーン樹脂中に配合されて使用されるもの
で、本発明の耐火性積層物に十分な防炎特性を保
持せしめるものである。 チタン酸アルカリについて更に詳しく説明す
る。チタン酸アルカリは、一般式M2O・nTO2
mH2O(式中MはLi、Ma、K等のアルカリ金属を
表わし、nは8以下の正の実数を表わし、mは0
又は4以下の正の実数を表わす。)で表わされる
周知の化合物であり、更に具体的には、
Li4TiO4Li2TiO3(0<n<1、m=0)で表わさ
れる食塩型構造のチタン酸アルカリ、
Na2Ti7O15、K2Ti6O15、K2Ti8O17(n<6、m=
0)で表わされるトンネル構造のチタン酸アルカ
リ等である。これらのうち、一般式K2O・
6TiO2・mH2O(式中mは前記と同じ)で表わさ
れる六チタン酸カリウム及びその水和物は、最終
目的物の耐火、断熱性をより大きく向上させる点
で好適である。六チタン酸カリウムに限らずチタ
ン酸アルカリは、一般に粉末又は繊維状の微細結
晶体であるが、このうち、繊維長5μm以上、ア
スペクト比20以上特に100以上のものは、本発明
の耐火性積層物の強度の向上に好ましい結果をも
たらす。また、特に繊維状チタン酸カリウムは、
比熱が高いうえに断熱性能に優れ、本発明の耐火
性積層物の性能を具現するのに特に好ましい。 更に、本発明の被覆層には高屈折率無機化合物
又は熱吸収性無機化合物が含まれていてもよい。
高屈折無機化合物は輻射熱に対する遮断熱性能に
優れ、また吸熱型無機化合物は、溶接又は溶断時
のスラグと直接接触した場合、この接触面におい
て加熱され、その分解時に吸熱反応が起こり、ス
ラグの温度を低下させる。従つて上記の無機化合
物は本発明の被覆層の崩壊や貫通破壊をおさえ、
更にはシート基材を保護することが出来るもので
ある。 本発明に有用な高屈折率無機化合物は屈折率
1.5以上のものであれば良いが、特に比重2.8以上
のものが好適であり、その例としては、下記のよ
うなものがある。 (1) ドロマイト (苦灰石 比重 2.8〜2.9 屈折率1.50〜1.68) マグネサイト (菱黄土石 〃 3.0〜3.1 〃 1.51〜1.72) アラゴナイト ( 〃 2.9〜3.0 〃 1.53〜1.68) アバタイト (燐灰石 比重3.1〜3.2 〃 1.63〜1.64) スピネル (尖晶石 〃 3.5〜3.6 〃 1.72〜1.73) コランダム ( 〃 3.9〜4.0 〃 1.76〜1.77) ジルコン ( 〃 3.90〜4.10 〃 1.79〜
1.81) 炭化ケイ素 ( 〃 3.17〜3.19 〃 2.65〜
2.69) 等の天然又は合成鉱物の破砕品の粉末。 (2) フリツト又は高屈折ガラスもしくは燐鉱石と
蛇紋石との固溶体として得られる熔成燐肥その
他の類似の固溶体の砕細粉末もしくは粒状物、
繊維状物質又は発泡体など また吸熱性無機化合物としては、焼石膏、明
ばん、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
ハイドロサルサイト系ケイ酸アルミニウム等、
結晶水放出型、炭酸ガス放出型、分解吸熱型及
び相転換型等の吸熱型無機化合物を例示するこ
とができる。 繊維状チタン酸アルカリ、及び要すれば高屈折
率無機化合物、及び/又は吸熱型無機化合物をシ
リコン樹脂中に混合分散せしめると、本発明に係
る耐火性積層物製造用の被覆用混合物が得られ
る。混合物分散の調製方法としては、公知の手段
がすべて利用されうる。この他、上記被覆用混合
物中には、各成分を均質に分散させるための分散
剤や脱泡剤、色や機械強度等を調整するための着
色剤、樹脂粉末、難燃剤、金属粉、その他各種充
填剤を自由に混入し得る。尚、銅粉、ニツケル
粉、黄銅粉、アルミニウム粉等の金属粉の混入
は、表面熱、反射効果、貫通抑制効果の向上の点
から好ましい。 基布の表面を、上記被覆層で被覆する方法とし
ては、基布の表面に被覆用混合物をスプレー塗
装、刷毛塗り、ロールコート等の塗工による方
法、或は被覆用混合物を成型加工したフイルムを
基布の表面に貼着する方法又は基布を被覆用混合
物中に浸漬し含浸加工する方法等がある。 本発明の耐火性積層物は、例えば次のようにし
て製造される。即ち、シリコーン樹脂、および、
必要により、無機充填剤の混合物に適宜硬化促進
剤及び添加剤を加えた後、更に必要に応じトルエ
ン、キシレン、トリクレン等の有機溶剤を加えて
適当な濃度の分散液を作り、この分散液を浸漬
法、噴霧法、ロールコート法、リバースロールコ
ート法、ナイフコート法等の従来よく知られてい
る塗布手段により基布の一面又は両面に塗布し室
温又は加熱下、好ましくは150〜200℃の範囲内で
1〜30分間熱処理することによりシリコーン樹脂
を硬化せしめ、前述の基材に一体的に固着せしめ
る。シリコーン樹脂と無機充填剤との配合割合は
使用するシリコン樹脂及び無機化合物の種類及び
粒度により異なるが、一般にシリコーン樹脂が少
なすぎると、被覆層の強度が不足する結果、耐火
性積層物として用いたとき被覆層に亀裂を生じた
り又は被覆層から基布から剥離したりする等の欠
点を生じ、逆にシリコーン樹脂が多すぎると、耐
熱性が低下し、著しい場合には有炎燃焼すること
がある。 従つて、本発明ではシリコーン樹脂100重量部
(以下重量部を部と略す。)に対してチタン酸アル
カリの量を1〜200部配合することが好ましく、
30〜100部配合されることが更に好ましい。更に
これらに高屈折率無機質化合物、及び/又は吸熱
型無機化合物等を配合する場合は400部を限度に、
同一重量から1/4の重量までに相当するチタン酸
アルカリと置き換えて配合できるが、普通10〜
300部の範囲が好ましい。尚、これら高屈折率無
機化合物、吸熱型無機化合物の一部又は全量を一
般に常用されている無機質顔料、無機質の増量用
充填剤、難燃性を付与する無機粉末等にかえるこ
とが出来るが、その使用量はシリコーン樹脂100
部に対し400部以下であることが好ましく、より
好ましくは300部以下である。 本発明の耐火性積層物において、その被覆層の
厚さは、20〜2000μmであることが好ましく、30
〜1500μmであることがより好ましい。 基布と被覆層との接着及び耐久性を向上させる
目的で、両者間に接着性物質を介在させてもよ
い。この場合、接着力の向上を図る以上に特に厚
く介在させる必要はない。接着性物質は被膜形成
のために用いられるのではなく、従つて接着剤と
して公知の物質を用いることができる。例えば、
アミノ基、イミノ基、エチレンイミン残基、アル
キレンジアミン残基を含むアクリレート、アジリ
ジニル基を含有するアクリレート、アミノエステ
ル変成ビニル重合体、芳香族エポキシ接着剤、ア
ミノ窒素含有メタクリレート重合体、その他の接
着剤を併用してもよい。またポリアミドイミド、
ポリイミド等の繊維基布を構成する樹脂と同質の
樹脂やRFL変成物質等を任意に選択することも
できる。 本発明の耐火性積層物において、耐火性シリコ
ーン樹脂被覆層は基布の片面のみに形成されても
よいが、耐炎性を向上させるために両面に形成さ
れてもよく、使用状況によつては両面形成が必須
の条件になることもある。また、他の片面には、
シートに要求される性能により、天然ゴム、ネオ
ブレンゴム、クロロブレンゴム、シリコーンゴ
ム、ハイパロンその他の合成ゴム、又はPVC樹
脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)
樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂その他の合成樹脂を用い
ることもできる。この場合、これらの樹脂が難燃
化されていると更に好ましい。或は、基布の他の
片面に、ガラスマツト(厚さ0.5mm以上のガラス
繊維チヨツプドストランドマツト、又は厚さ1.5
mm以上のガラスウールマツト)を貼着してもよ
い。 〔作用〕 本発明の耐火性積層物において嵩高な基布は、
耐火性シリコーン樹脂被覆層を補強するとともに
火炎を断熱し、かつ、遮断する。また、シリコー
ン樹脂被覆層は、火炎を遮断しかつ断熱する。 〔実施例〕 本発明の耐火性積層物を実施例により更に説明
する。 実施例中、部とあるのは重量部を意味する。粘
度は25℃で測定された値である。基布の荷重厚み
は、JISK6732の測定方法により、尾崎製作所製
のダイヤルゲージシツクネスメータモデルHを用
いて測定した。 耐火製積層物試験片と比較試験片の耐火製は次
の条件で測定した。管の内径9.4mm、高さ101.6mm
のブンゼンバーナーから標準ガス(メタン、水
素)を流出させて点火した青色の炎の高さを45mm
に調節した。 中央に直径65mmの穴がくりぬかれた140mm×110
mmの金属製(厚さ3mm)の試験体架台をブンゼン
バーナーの上端より30mmの高さに別のスタンドを
用いて取り付けた。 その架台枠に140mm×110mmに切り取つた試験体
をのせ、その上部中央に直径40mm、厚さ0.95〜
1.05mmのポリエチレン円板を置いた。なお、耐火
性積層物の耐火性シリコーン樹脂層が炎にさらさ
れるように置いた。 試験体の下部中央にブンゼンバーナーの炎を垂
直にあてた瞬間から時間を計測し、同時にポリエ
チレン円板の表面に内径3mm、炎の高さ20mmのプ
ロパンガスの炎を5秒毎に接触させ、それによつ
てポリエチレン円板が発火するまでの時間を着火
時点として5秒単位で求めた。 実施例1〜4、および比較例1 実施例1〜4および比較例1の各々において下
記組織の基布を用いた。 実施例1の基布(鞘−芯型嵩高複合糸条使用) A 経および緯糸条 芯糸−ビスコースレーシヨン紡積糸 68S/1 鞘糸−ガラス繊維紡積糸: ESG334 Tex 1/0 2.5S B 組織 〔(鞘糸+芯糸)×3〕×〔(鞘糸+芯糸)×3〕 16.5本/2.54cm×11本/2.54cm C 重量 985g/m2 D 厚さ 荷重下 1.95mm E 嵩密度 荷重下 0.51g/cm3 実施例2の基布(添え糸型嵩高複合糸条使用) A 経および緯糸条 ガラス寸炎緯紡積糸(イ):ESG334 Tex 1/0
2.7S 添え糸 (ロ):ビスコースレーヨン紡積糸:54/1 (ハ): ガラスフイラメント糸 ECG67.5Tex 1/0 2.7S B 組織 〔((イ)糸+(ロ)添え糸)×2+(ハ)添え糸〕×22
×〔((イ)糸+(ロ)添え糸)×2+(ハ)添え糸〕/1 10本/2.54cm×6本/2.54cm C 重量 1940g/m2 D 厚さ(荷重下) 3.3mm E 嵩密度(荷重下) 0.59g/cm3 実施例3の基布(鞘−芯型および添え糸型嵩高複
合糸条用) A 緯糸条(添え糸型) ガラス繊維紡積糸(イ):ESG334 Tex 1/0
2.7S 添え糸 (ロ):ビスコースレーヨン紡積糸、 54S/1 (ハ):ガラス繊維フイラメント糸、 ECG67.5Tex 1/0 2.7S B 緯糸条(鞘−芯型) 芯糸:ビスコースレーヨン紡積糸:68S/1 鞘糸:ガラス繊維紡積糸: ESG334Tex 1/0 2.5S C 組織 〔((イ)糸+(ロ)添え糸)×2+(ハ)添え糸〕×22
×〔(鞘糸×芯糸)×2〕/1 10本/(2.54cm)×6本/2.54cm D 重量 1520g/m2 E 厚さ (荷重下) 3.2mm F 嵩密度(荷重下) 0.59g/cm3 実施例4の基布(鞘−芯−添え糸型嵩高複合糸条
使用) A 経、緯糸条 鞘−芯型複合糸条(ニ):実施例1記載のものに同
じ 添え糸 (イ):ガラス繊維紡績糸: ESG334Tex 1/0 2.7S 〃 (ロ):ビスコースレーヨン紡積糸、 54S/1 B 組織 〔(ニ)糸+(イ)添え糸+(ロ)添え糸〕×22×〔(ニ)

+(イ)添え糸+(ロ)添え糸〕/1 10本/2.54cm×6本/2.54cm C 重量 2010g/m2 D 厚さ(荷重下) 3.3mm F 嵩密度 0.54g/cm3 比較例1の基布 A 経および緯糸条 ガラスフイラメント糸:ECG75 1/2 3.3S B 組織 〔ガラスフイラメント糸×1〕×〔ガラスフイラ
メント糸×1〕 32本/2.54cm×26本/2.54cm C 重量 332g/m2 D 厚さ(荷重下) 0.31mm F 嵩密度(荷重下) 1.07g/cm3 上記各基布の片面条に、粘度10000CSの両末端
ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン100部、粘
度40CSのメチルハイドロジエンポリシロキサン
1.0部および白金化合物触媒を主剤とし、ベンゾ
トリアゾール0.11部を付加反応遅延剤として含有
しカーボンブラツク1.0部、水酸化アルミニウム
粉末50部を難燃性向上剤として含有する淡灰色ペ
ースト状の付加反応硬化性シリコーンゴム組成物
をナイフコーター法によりコーテイングし、170
℃で5分間プレス加硫することにより、厚さ0.15
mmの耐火性シリコーンゴム層を形成して、耐火性
積層物を得た。なお、この難燃性シリコーンゴム
自体の難燃性は厚さ0.16mmでUL94V−0合格で
あつた。これら試料の耐火性は次のとおりであつ
た。
〔効果〕
本発明の耐火性積層物は良好な耐火、断熱性を
示すばかりでなく、実用上十分な柔軟性と変形性
を有していた。このため本発明の耐火性積層物
は、通信、制御ケーブルおよび光通信フアイバー
ケーブル、などの防火被覆材料、消防服、防火
服、防火被覆シート、火花遮断用シートなどの用
途に広く使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1本の糸条からなる芯糸のまわり
    にガラス短繊維層が形成されている鞘−芯型嵩高
    複合糸条により構成された低嵩密度布帛を基布と
    し、この基布の少なくとも1面上に形成された耐
    火性シリコーン樹脂被覆層を有する、耐火性積層
    物。 2 前記鞘−芯型嵩高糸条中の芯糸が無機繊維お
    よび有機繊維の少なくとも1種からなる長繊維糸
    条、および、短繊維糸条から選ばれた少なくとも
    1本の糸条からなる、特許請求の範囲第1項記載
    の耐火性積層物。 3 前記鞘−芯型嵩高糸条の太さが1000〜6000デ
    ニールである、特許請求の範囲第1項記載の耐火
    性積層物。 4 前記基布が0.7g/cm3以下の嵩密度を有する、
    特許請求の範囲第1項記載の耐火性積層物。 5 前記基布の嵩密度が0.3〜0.6g/cm3の範囲内
    にある、特許請求の範囲第1項記載の耐火性積層
    物。 6 前記耐火性シリコーン樹脂被覆層が、オルガ
    ノポリシロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリ
    ルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコーン
    樹脂、ポリビニルシラン系シリコーン樹脂、およ
    び前記シリコーン樹脂の変性物から選ばれた少な
    くとも1種を含む、特許請求の範囲第1項記載の
    耐火性積層物。 7 前記耐火性シリコーン樹脂被覆層が50〜1000
    g/m2の重量を有する、特許請求の範囲第1項記
    載の耐火性積層物。 8 少なくとも1本のガラス短繊維紡積糸条と、
    それに引揃えられ、および/又は、合撚された少
    なくとも1本の他の糸条からなる添え糸とから形
    成された添え糸型嵩高複合糸条により構成されて
    いる低嵩密度布帛を基布とし、この基布の少なく
    とも1面上に形成された耐火性シリコーン樹脂被
    覆層を有する、耐火性積層物。 9 前記基布が0.7g/cm3以下の嵩密度を有する、
    特許請求の範囲第8項記載の耐火性積層物。 10 前記添え糸が、無機繊維および有機繊維の
    少なくとも1種からなる長繊維糸条、および、短
    繊維糸条から選ばれた少なくとも1本の糸条から
    なる、特許請求の範囲第8項記載の耐火性積層
    物。 11 前記添え糸型嵩高複合糸条の添え糸の太さ
    が50〜1000デニールである、特許請求の範囲第8
    項記載の耐火性積層物。 12 少なくとも1本の糸条からなる芯糸のまわ
    りにガラス短繊維層が形成されている鞘−芯型嵩
    高複合糸条と、それに引揃えられ、および/又
    は、合撚された少なくとも1本の他の糸条からな
    る添え糸とから形成された鞘−芯−添え糸型嵩高
    複合糸条により構成されている低嵩密度布帛を基
    布とし、この基布の少なくとも1面上に形成され
    た耐火性シリコーン樹脂被覆層を有する、耐火性
    積層物。 13 前記添え糸が、無機繊維および有機繊維の
    少なくとも1種からなる長繊維糸条および短繊維
    糸条から選ばれた少なくとも1本からなる、特許
    請求の範囲第12項記載の耐火性積層物。 14 前記添え糸が少なくとも1本のガラス短繊
    維紡積糸を含む、特許請求の範囲第12項記載の
    耐火性積層物。
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