JPS58199791A - 耐火断熱シ−ト - Google Patents

耐火断熱シ−ト

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JPS58199791A
JPS58199791A JP8464482A JP8464482A JPS58199791A JP S58199791 A JPS58199791 A JP S58199791A JP 8464482 A JP8464482 A JP 8464482A JP 8464482 A JP8464482 A JP 8464482A JP S58199791 A JPS58199791 A JP S58199791A
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西内 紀八郎
泉 美佐夫
江島 紀佳
治 山本
秀昭 須田
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Nitto Boseki Co Ltd
Otsuka Kagaku Yakuhin KK
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Nitto Boseki Co Ltd
Otsuka Kagaku Yakuhin KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 しくは、岩綿微細繊維と、有機質パルプおよび有機結合
剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種よりなるシー
シ状基材がシリコーン樹脂および耐熱性無機物質を主体
とする被覆層で覆われている耐火断熱シートに関する。
昨今の社会的ニーズの高まりにより、耐火性がありかつ
断熱性の高いシート材料に関する研究が盛んである。と
くに耐熱性と絶縁性を必要とする耐火電線被覆材、断熱
電線被覆材、高炉などの耐熱遮熱シート、建築工事現場
における難燃耐熱シード、造船や機械部品などの製造時
における溶接、溶断の火玉付着防止用シート、高温域で
のガスケット、パッキング材、熱器具関係のsm絶縁シ
ートなど多方面から高性能で安価な耐火断熱シートが要
望されている。従来、これらの用途には石綿繊維、アル
ミニウム箔または難燃性プラスチックスを主体とするシ
ーFなどが使用されている。しかし現用のこれらのシー
ト類はいずれもそれぞれの欠点をもっているので、実用
上満足なものとはいいがたい。すなわち、石綿繊維を主
体とするものは耐水性などの面で耐久性に欠けるし、産
業公害上も有害のもので適当でない。またアルミニウム
箔を主体とするも0は電気絶縁性、耐熱性の面で問題が
あり、前述の用途のばあい保護効果は少ない。
さらに難燃性のプラスチックスを主体とするものは灼熱
した鉄粉やスラグに対して実質的に効果がないのみなら
ず、熱分解による有毒ガスを生じる惧れさえある。
以上の慣用のもの以外に1、たとえばガラス繊維布の表
面に石綿繊維また1、1′+イロツクウール繊維、セラ
ミックス、シリカガラス粒子などよりなる被覆層を設け
た複合シートも提案され一〇いるが、これらのものの被
覆層は遮熱性が低く、シかも高温の鉄粉やスラグが衝突
するとたやすく貫通してしまうので実用性に欠ける。ま
た−最近になってガラス繊維布の表面に耐熱性無機物質
と無機質顔料とを分散させたシリコーンワニス層を設け
た耐大シートが提案されているが、このものも基材とし
て使用しているガラス繊維布自体が耐熱性に乏しい(5
00旬ぐらいから変質する)ため、耐熱性自体も現用品
と比べてあまり有用性がなく、断熱性は見るべきところ
がない。さらにカーボンファイバークロスを基材とし、
この表面に耐熱性無機物質と無機質顔料とを分散させた
シリコーンワニス層を設けた耐火シートも市販されつつ
あるが、このシートは耐火性と断熱性においては見るべ
きものがあるが、電気絶縁性がないことと、あまりにも
高価格であるため、汎用性がなく、まったく一部の用途
にしか実用性がないものである。
以上、概観したごとく、従来の耐火シート材はそれぞれ
一長一短があって満足すべきものでなく覧その改良が要
望されている。また、近年になって従来からもつとも広
く使われてきた石綿繊維を主体とするシートに対し、発
癌性に対する懸念から欧米各国を中心に注目すべき使用
禁止の動きがある。
本発明者らは以上の事実を踏まえ、よりすぐれた耐火断
熱シートの創製に鋭意努力した結果、ここに本発明を完
成した。
本発明の目的は、耐火性および断熱性にすぐれ、とくに
輻射熱に対する反射効果の高いシート状材料を提供する
ことにある。また、本発明の別の目的は、電気絶縁性に
すぐれた耐火I儒シート材料を提供することにある。本
発明のもう1つの目的はスラグなどの高温物体と接触し
たばあいでも分解、燃焼することなく、シかも熔融の起
らない安定したシート状材料を提供することにある。
本発明の耐火断熱シートは、岩綿微細繊維と、有機質パ
ルプおよび有機結合剤よりなる群から選ばれた少なくと
も1種よりなるシート状基材と該基材の表面を覆うシリ
コーン樹脂と耐熱性無機物質を主体とし、さらに所望に
より有機難燃剤または無機難燃剤、あるいは無機質充填
剤および(または)着色剤が加わった被覆材とから構成
される。このものは岩綿微細繊維と、有機質パルプおよ
び有機結合剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種よ
りなるシート状基材の表面にシリコーン樹脂と耐熱性無
機物質を主体とし、さらに必要に応じ補助構成材として
有機質燃剤または無機難燃剤あるいは無機質充填剤およ
び(または)着色剤を含む被覆層を形成することにより
えられる。
シート状基材の表面を前記被覆層で被覆する方法として
は、該シート状基材の表面に被覆用混合物をスジ1.−
掖装、刷毛塗り、ロールコートなどで塗工する方法、本
発明における被覆用混合物をシート状に成型加工したフ
ィルムをシート状基材の表面に貼着または圧着する方法
、シート状基材を被覆用混合物中に浸漬して含浸加工す
る方法のいずれも適用できる。
本発明において使用するシート状基材としては、たとえ
ば繊維長60〜1000F!IIの岩綿微細繊維50〜
95重量部と、有機質パルプおよび有機結合剤よりなる
群から選ばれた少なくとも111150〜5重景部を固
形成重量する抄紙原料を抄紙してえられるシート状物で
あって、難燃性かっ耐熱性に富み、さらに樹脂フェスに
対する浸透性にすぐれ、シ゛かもウエットシート強度が
高いという性質を有するものである。
前記シート状基材をつる際に、抄紙原料中の繊維成分と
して岩綿繊維が50重量部未満になると、えられるシー
ト状基材の難燃性、耐熱性が不十分であるばかりか樹脂
フェスに対する浸透性も不十分となる。また、有機質°
パルプおよび有機結合剤よりなる群から選ばれた少なく
とも1種が5重量部未満になると、抄紙上に呻点が生ず
るので好ましくない。、したがって、繊維長、i 60〜1000μmの岩綿繊維50〜95重景部と重量
質パルプおよび有機結合剤よりなる群から選ばれた少な
くとも1種50〜5重量部との混合繊維、好ましくは繊
11!長60〜100,0μ罠の岩綿繊維60〜90重
量部と有機質パルプおよび有機結合剤よりなる群から選
ばれた少なくとも1種40〜10重量部との混合繊維を
繊維成分とする抄紙原料からえられたシート状基材を利
用することが必要である。
本発明において前記シート状基材をうる際の前記抄紙原
料中の岩綿繊維は、実質的に非繊維状物質を含まない繊
維長60〜1000声mの範囲内に選択されたものであ
り、この中に非繊維状物質が混入して−いたり、601
1m未満の極度に長さの短いものや11000pを超え
る長いものが混入していると均一でかつ平滑なシート状
基材を抄紙することが困難となる。
本発明で使用する岩綿繊維は人造無機繊維の1i造決で
えられるものであるが−さらにこれを切断処理して5i
ut長60〜110007zの範囲内のものを選択利用
する。すなわち本発明で使用される岩綿繊維は、通常玄
武岩、鉄鉱スラグ、珪石、ドロマイト、石灰、水階化マ
グネシウムなどの原料を!910235〜50重景%、
A1203重量151klk%、CaO15〜40重量
%、Mg05〜25重量%、M!10やTlO2などの
微量成分1〜4重量%および夾雑物たるFe2が1重量
%以下となる組成になるように配合し混合した原料混合
物を、キューボラ炉や電気炉で1500〜1600°a
程度に加熱して熔融し、えられる均一融液を複数の組合
せからなる高速回転体または高温高圧火炎(フレームジ
ェット)中に落下させ、1250〜1450町程度の温
度領域で繊維化してえられる岩綿繊維を、さらに繊維長
60〜1000μmに切断処理してえられる。なお、夾
雑物であるF@Oは本発明の耐火断熱シートの性能、と
くに電気絶縁性能を損うので、原料組成成分中のFe0
の含有量を極力少なく抑えておくことが好ましい。また
、非繊維状物が分離除去された繊維長60〜1000μ
mの岩綿繊維は水性媒体中における分散性能な有してい
るが、本発明で使用するシート状基材を経済的に抄紙す
るためには、100 ” 500pmの範囲内の岩綿繊
維を利用するのが好ましい。
本発明で使用するシー(状基材をうる際のもう一方の繊
維成分である有機質パルプとしては、本発明の耐火断熱
シートのうちとくに電気絶縁性を要求するときは電気絶
縁用パルプで、従来の電気絶縁用紙基材であるクラフト
紙やリンク紙をうる際に利用されているパルプと同種の
ものであり、たとえばL型さらしクラ7)%NI[さら
しクラ7(パルプ、リンクパルプなどカ利用でき、ビー
タ−1す7アイナーなどで叩解した通常のショツパーリ
グラーによるt氷炭60〜70程度のものが好ましい。
また、耐熱性をとくに要求されるばあいは耐熱性高分子
材料をフィブリル化してえられる合成樹脂パルプを使用
することが好ましい。そのような耐熱性高分子材料とし
ては、たとえば芳香族ポリアミドなどをあげることがで
きる。また有機結合剤としては、一般の抄紙用に用いら
れる有機結合剤が使用可能であるが、本発明のばあい、
とくに好ましいものとしては電気絶縁性と耐−性を兼備
する有機結合剤、たとえばフェノール樹脂、メラミン樹
脂、芳香族lリアミドやイミドなどやウエツトシート強
度向上剤であるポリアミドポリアミン、エピクロルヒド
リン樹脂などである。
本発明に使用されるシート状基材は、通常よく使用され
ている一般の抄紙機で抄紙可能であり1えられるシート
状基材の均一性の面から、前記抄紙原料をさらに混合繊
維の1重量襲程度に稀釈した水性分散液を使用するのが
よい。なお・本発明で使用するシート状基材は、以−E
のような抄紙工程でえられたシートに、さらにたとえば
カップリング効果を有するシランカップリング剤処理や
、有機難燃剤1無機難燃剤などによる難燃処理をオフマ
シン工程で17なうなどの付加処理を適宜なしうること
はもちろんである。
つぎに本発明の構成要件の1つであるシリコーン樹脂と
耐熱性無機物質・を主体とする被WF1、′: について説明する。   □ 本発明において使用されるシリコーン樹脂には、オルガ
ノポリシロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリルオキ
シアルキルアルコキシシラン系シリコーン樹脂およびポ
リビニル系シリコーン樹脂などが含まれる。
オルガノポリシロキサン系シリコーン樹脂としては、水
素原子、ビニル基、アリル基、アリール基〜ヒトaキシ
ル基、炭素WL1〜4のアルコキシル基、アミ7基、メ
ルカプト基などの置換基が少なくとも1個以上含まれて
いる。たとえばポリジメチルシpキ量ン系シリコーン樹
脂、ポリジフェニルシリキサン系シリコーン樹脂、ポリ
メチルフェニルシロキサン系シリコーン樹脂およびこれ
らを他の樹脂で変性したエポキシ変性シリコーン樹脂、
ポリエステル変性シリコーン樹脂、脂肪蒙変性シリコー
ン樹脂、アルキッド変性シリコーン樹脂、アミ/樹脂変
性シリコーン樹脂などがあげられる。本発明ではこれら
オルガノポリシロキサン系シリコーン樹脂−ポリアクリ
ルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコーン樹脂、
ポリビニルシラン系シリコーン樹脂などの各種のシリコ
ーン樹脂の1種または2種以上の混合物を任意に併用で
きるが、自消性を重視するばあいには、オルガノポリシ
ロキサン系シリコーン樹脂にあってはポリシロキサン成
分がシリコーン樹脂中好ましくはya*1%以上、ポリ
アクリルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコーン
樹脂およびポリビニルシラン系シリコーン樹脂において
は共重合させるエチレン系不飽和モノマーが50重量2
以下、好ましくは20重重量級下である。自消性ととも
に可撓性を重視するばあいには、変性されていないオル
ガノポリシロキサン系シリコーン樹脂が好ましい。なお
、これらのシリコーン樹脂は、形態的に室温で固体、可
塑性ペースト、液体またはエマルジョンなどの分散物と
して提供され、必要により適宜溶媒を加えて使用する。
また硬化機構は室温硬化型、加熱硬化型、紫外線または
電子線硬化型などがあるが、一般に当業者に周知の硬化
剤や硬化促進剤、たとえば金属カルボン酸塩、有機スズ
化合物、チタンキレ−F化合物、三級アミン化合物、過
酸化物および白金系触媒などを併用することにより、所
望の三次元網目状構造体かえられる2・シたがって本発
明の耐火断熱シートは、たとえばつぎのようにして製造
される。すなわち、シリコーン樹脂−耐熱性無機物質、
要すれば有機離燃剤または無機呻燃剤、無機質充填剤お
よび(または)着色剤からなる混合物に適宜硬化剤、硬
化促進剤および添加剤を加えたのち、さらに必要に応じ
トルエン、キシレン、トリクレンなどの有機溶剤を加え
て適当な濃度または粘度の分散液をつくり、この分散液
を浸漬法、噴霧法、ロールコート法、リバースロールフ
ート法、ナイフコート法ナトの従来よく知られている塗
布手段により前記シート状基材の一面または両面に塗布
し、室温または加熱下、好ましくは150〜20000
の範囲内で1〜30分間熱処理することによりシリコー
ン樹脂を硬化せしめ、前記のシート状基材に一体的に固
着せしぬる、シリコーン樹脂と耐熱性無機物質の′配合
割合は使用するシリコーン樹脂および耐熱性無機物質な
どの種類および粒度により異なるが、一般にシリコーン
樹脂が少なすぎると耐火断熱性は向上するが、被覆層の
強度が不足する結果、耐火断熱シートとして用いたとき
被覆層に亀裂を生じたり、該被覆層が前記シート状基材
から剥離したりするなどの欠点を生じ、逆にシリコーン
樹脂が多すぎると耐熱性が低下し、著しいばあいは有炎
燃焼することがある。
本発明でいう耐熱性無機物質とは、前記のシリコーン樹
脂中に配合され、本発明におけるシリコーン樹脂性被覆
層の強度上昇と耐熱性の向、Eの役割を担っているもの
でありN前記シリコーン樹脂と耐熱性無機物質を主体と
した被覆層を有する本発明の耐火断熱シートが高温にさ
らされたばあい、または高温に加熱された鉄粉、火玉や
スラグなどと接触したばあいに、前記のシート状基材の
表面にあってよく耐熱性を保持′:; するために必要である。シリ”コーン樹脂系被覆層中に
あって前記シート状基材を保護するためには、断熱性が
高く、それ自体の耐熱性も高く、よくシリコーン樹脂中
でなじみ、シリコーン樹脂の補強性能をもつ物質が要請
されるが、本発明の目的に適応する耐熱性無機物質はと
くに限定されるものではない。と、くに好ましいものと
しては、マイカ、アルミナ、シリカ、チタン酸アルカリ
金属、ガラスミルドファイバーおよび岩綿微細繊維をあ
げることができる。本発明の耐火断熱シートのうちとく
に電気絶縁性を重視するばあいの耐熱性無機物質として
は、マイカをあげることができるし、また耐火断熱性能
をとくに重視するばあいは、チタン酸アルカリ全列、と
くにウィスカー状チタン酸カリウムをあげることができ
る。また汎用的には、前述のような耐熱性無機物質を組
合せて使用するのが適している。
本発明における耐火断熱被覆層を構成する補助成分とし
てその他の無機充填剤や着色剤を必要に応じて使用すg
ことができる。また離燃性付与のため、有機難燃剤また
は無機離燃剤、あるいはこれらの離燃剤を組合せて使用
することも可能である。本発明において使用可能の難燃
剤はとくに限定されるものではないが、有t@特燃剤と
してはたとえばリン学エステル型、有機ハロゲン化合°
物型、ホスファゼン化合物型などを例示でき、無機難燃
剤としてはたとえばアンチモン化合物や吸熱分解型化合
物を例示することができる。吸熱分解型無機化合物とし
てはまたとえば焼石膏、朗ばん、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、ハイドロタルサイト系ケイ醸アルミニ
ウムなどの結晶水放出型、炭涜ガス放出型、分解吸熱型
および相転換型などの無機化合物を例示することができ
る。このほか、前記被覆用混合物中に各成分を均質に分
散させるための分散剤や脱泡剤を自由に混合してもよい
本発明におけるシリコーン樹脂および耐熱性無機物質を
主体とする被覆層をwI成するためのコーティング組成
物において、シリコーン樹脂とその他の材料との混合比
率は、シリコーン樹Wr110071 滑部に対しその
他の材料は合せて5〜400重量部、好ましくは1sO
−5oo重量部の範囲である。
本発間の耐火断熱シートの厚さは、少なくとも0 、1
 mm以上、好ましくは0.5〜1.Omm以内とする
。この厚さが0.1mm未満では十分な耐火断熱性能が
えられず、また厚さが1.0mmtt超えるようなばあ
いは耐火断熱性能はよいが、コストが高くなるうえ重量
が増加し、実用的ではない。
本発明の耐火断熱シートは、それ自体十分実用的である
が、さらに本発明の耐火断熱シートが高度の物理的強度
を要求されるようなばあいは、岩綿微細繊維と、有機質
パルプおよび有機結合剤よりなる群から選ばれた少なく
とも1種よりなるシート状基材に該シリコーン系コーテ
ィング組戎物を含浸塗工する際に、えられる耐火断熱シ
ートの片面または両面にガラス繊維布をラミネートしな
がら硬化して1本化すれば、前述のような高度の物理的
強度をもった耐火断熱シートをうろことができる。この
ばあい使用するガラス繊維布としては、たとえば不織布
、寒冷沙クロスなどをあげることができる。
つぎに製造例および実施例をあげて本発明の耐火断熱シ
ートを具体的に説明するが、かかる実施例によって本発
明の精神を逸脱することなく種々の変更を施すことがで
きる。
製造例 本発明におけるシート状基材をっぎのようにして製造し
た。
(])岩綿の製造 玄武岩、鉄鉱スラグ、銅スラグ、珪石、ドロマイト、石
灰−水酸化マグネシウムなどの原料を適宜配合してえら
れる5iOp 59−6重量%、A/20315.4重
量%、OaO57,4重量%、Mg(15,8重量%、
TlO2やMnOの微量成分6.4重量%およびFeO
004重量%という組成からなる原料混合物を、電気炉
中で1500〜1600’Oに加熱溶融し、えられた均
一融液を1420°0に加熱された高速回転体を利用し
て繊維化処理をした。えられた繊維状物は平均繊維径′
4.1μ、繊維長5〜40闘程度であり、非繊維状物は
全体の299重量であった〇 (2)岩綿微細繊維の製造 (a)平均繊維長150μの岩綿微細繊維の製造前記(
1)でえられた岩綿繊維を小型連続式2軸ニーダ−にそ
の第3加圧ゾーンを1/!まで加圧した状態において投
入、切断処理をし、平均繊維長が15卯の繊維部分と非
轡維状物との混合物をえた。えられた混合物を直径Sa
ws高さ50omのたて型シリンダーに投入し、流速0
.51/分の清水を下部より流入させ、シ′リンダ−の
上部より繊維状物のみを排出し、これを集めて脱水後、
120°Cで5時間乾燥し、非繊維状物を含有しない平
均繊維長150μの岩綿微細繊維をえた。
(b)平均繊維長600μの岩綿微細繊維の製造前記(
りでえられた岩綿繊維を水中に分散させ、えられた約1
0重量襲の水性分散液を80!スーパーミキサーに固形
分で10kg投入し、2000 rpmで20秒間処理
し、平均繊維長が600Pの繊維部分と非繊維部分との
混合物をえた。えられた混合物を続いて前記(a)にお
ける後段の処理と同様に処理し、非繊維状物を含有しな
い平均繊維長600μの岩綿微細繊維をえた。
(3)シート状基材の抄紙 (a)  前記(2)の(a)でえられた平均繊維長1
50μの岩綿微細繊維30重量部とL型電気絶縁用クラ
フトパルプ70重量部との混合組成物を固形成分とする
0、5重f#、%水性分散液を抄紙原料とし、長網式抄
紙機により抄紙してシート状基材Iをえた。
(b)  前記(2)のfa)でえられた平均繊維長1
50μの岩綿微細繊維60重量部とL型電気絶縁用りラ
フトバルブ20重量部とメラミン樹脂粉末20重量部の
混合物を固形成分とする約0.5重量%水性分散液を抄
紙原料とし、長網式抄紙機により抄紙してシート状基材
nをえた。
k)  前記(8)の(b)でえられたシー)状基材■
をゲイガー) A−2(大へ化学工業銖製の有機リン系
の呻燃剤)100重量水溶液で処理してシート状基材■
をえた。
(d)  前記(2)の(b)でえられた平均繊維長6
00pの岩綿微細繊維をA−1100(UOCj社製の
r−アミノプロピルトリエトキシシラン)水溶液に浸漬
処理し、前記シラン化合物が0.1重量%付着している
岩綿微細繊維80重量部とN型クラフトパルプ20重量
部との混合組成物を固形成分とする0、5重量弾の水性
分散液な抄紙原料とし、長網式抄紙機により抄紙してシ
ート状基材■をえた。
(o)  前記(8)の(〜でえられたシート状基材■
をTPP (大へ化学工業■製の有機リン系餐燃剤)1
0重量%アルコール溶液で処理してシート状基材■をえ
た。
以上(a)〜(e)でえられたシート状基材I〜Vにお
いて、3.5m2以Fの夾雑物はいずれも101fm1
01f下であり、シート状基材I〜■は共に電気絶縁性
能を必要とするシート状基材として適用しうるちのであ
った。
それらのシート状基材I〜■の物性を第1表に示す。
第    1    表 ドライ引張強度および酸素指数はっぎの条件でm定した
ドライ引張強度 巾15mm、長さ100mm5相対湿度65%、温度2
0’C!、 24時間放置後、東洋ボールドウィン■製
の引張強度試験機、テンシロンを用い、5o叫舟で測定
した値である。
酸素指数 スガ試験機■の0N−j型試験機にてJ工S−K 72
01にしたがって測定した値である。
実施例1 YR327o (東芝シリコーン■製のシリコーンゴム
ワニス(不揮発分50%) ) 42.2重量部、テイ
スモーD(大塚化学薬品■製のチタン酸カリウム) 2
5.7重量部、水醗化アルミニウム14.7重量部、亜
鉛華3.4重量部、キシレン23.6重量部、硬化剤5
重量部を加え、攪拌混合して均一な分散液をえた。これ
を実施例1で製造したシート状基材■の両面にハンドコ
ーターで塗布したのち、乾燥後、180°Oで5分間熱
処理して耐火断熱シートをえた。このようにしてえられ
た耐火断熱シートの物性を第2表に示す。
実施例2〜4 実施例1でえられたシート状基材Vを用い、種々の被覆
用組成物を実施例1と同様に含浸コーティングして種々
の耐火断熱シートをえた。
このようにしてえられた耐火断熱シードの物性を第2表
に示す。
試験例 実施例3でえられた耐火断熱シートを輻100cm長さ
180cmの長方形に裁断して被験試料を調製し、日本
工業規格原案「建築工事用シートの溶接および溶断火花
に対する難燃性試験方法」にしたがい溶断テストを行な
った結果、A種(厚さ9mIの火花発生用鋼板を溶断す
るとき発生する火花に対し発炎および防火上有害な貫通
孔がないこと)の品質に合格するものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 岩綿微細繊維と、有機質パルプおよび有機結合剤よ
    りなる群から選ばれた少なくとも1種よりなるシート状
    基材がシリコーン樹脂および耐熱性無機物質を主体とす
    る被覆層で覆われていることを特徴とする耐大断熱シー
    ト。 2 被覆層が補助構成材として有機難燃剤、無機難燃剤
    またはそれらを組合せたものよりなる難燃剤を、含む特
    許請求の範囲第1項記載のシート。 3 シート状基材が、繊維長60〜1000μmの岩綿
    微細繊維50〜95重量部と、有機質パルプおよび有機
    結合剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種50〜5
    重量部よりなる特許請求の範囲第1項記載のシート。 4 耐熱性無機物質がマイカ−チタン潜カリウム繊維の
    単独またはそれらを組合せたものである特許請求の範囲
    第1項記載のシート。
JP8464482A 1982-05-18 1982-05-18 耐火断熱シ−ト Granted JPS58199791A (ja)

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