JPH0422003B2 - - Google Patents

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JPH0422003B2
JPH0422003B2 JP59048138A JP4813884A JPH0422003B2 JP H0422003 B2 JPH0422003 B2 JP H0422003B2 JP 59048138 A JP59048138 A JP 59048138A JP 4813884 A JP4813884 A JP 4813884A JP H0422003 B2 JPH0422003 B2 JP H0422003B2
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JP
Japan
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oxide
mol
firing
coated
nonlinear resistor
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Application number
JP59048138A
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English (en)
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JPS60193303A (ja
Inventor
Noboru Amiji
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は金属酸化物非直線抵抗体、特に電気系
統における過電圧保護装置に使用される金属酸化
物非直線抵抗体の製造方法に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
電気系統において、正常な電圧に重畳される過
電圧を除去し、電気系統を保護するため、過電圧
保護装置が用いられる。
この過電圧保護装置には、正常な電圧ではほぼ
絶縁特性を示し、過電圧が印加されたときには比
較的低抵抗値になる非直線抵抗体が用いられる。
非直線抵抗体は炭化硅素(SiC)若しくは酸化
亜鉛(ZnO)に金属酸化物を混合し、成形した素
材を焼成して造られる。
例えばZnO 80モル%と、MgO 14モル%、
Bi2O3 2モル%、Sb2O3 1.5モル%、CoO 1.1モ
ル%、Cr2O3 0.5モル%、MnO 0.5モル%、
Fe2O3 0.4モル%の割合で秤量する。次に秤量し
た酸化物を例えばボールミルに入れ、脱イオン水
と一緒に24時間ボールミルを作動させて、混合す
る。
次に混合した酸化物を造粒装置例えばスプレー
ドライヤーに入れ、粒径が例えば100ないし300ミ
クロンの球状団粒にする。
この混合物をプレスして成形し、例えば1050℃
で一次焼成を行う。この一次焼成体の側面に、二
酸化硅素、酸化アンチモン、酸化ビスマスの三成
分を主成分とする組成物を塗布し、1200℃ないし
1300℃の温度で5時間焼成して、直径80mm、厚さ
20mmの円板状非直線抵抗体の素材をつくり、更に
この素体の側面に、絶縁性の物質を塗布して、
800℃以下の温度で焼き付け、上下円板面を研摩
したのち、電極を金属溶射法で形成して、非直線
抵抗体とする。
この様にして、製造した非直線抵抗体において
は、大電流パルスを印加したときの非直線抵抗体
の抵抗の変化率は充分に小さく、長期間にわたつ
て、雷パルスや電圧サージパルスを受ける過電圧
保護装置には充分に満足できる特性があるが、今
後、更に、小型化、高性能化した過電圧保護装置
を開発するためには、尚一層優れた大電流パルス
特性をもつ金属酸化物非直線抵抗体が要望されて
いた。
〔発明の目的〕
本発明は上記要望に鑑みなされたもので、長期
間にわたり繰り返し過電流パルスが印加されても
電気特性の劣化の非常に少ない金属酸化物非直線
抵抗体の製造方法を提供するものである。
〔発明の概要〕
本発明は酸化亜鉛あるいは酸化亜鉛と酸化マグ
ネシウムを主成分としてこれに少くとも酸化ビス
マス、及び酸化アンチモンを添加混合し、この混
合物を成形した後、この成形体の側面に、成形体
と同一の構成成分の他に、二酸化硅素を0.5〜
2.0mol%含有させた物質をコーテイングして、
一次焼成を行い、この一次焼成体の側面に更に二
酸化硅素、酸化アンチモン、酸化ビスマスの三成
分を主成分とする絶縁性物をコーテイングした
後、二次焼成することを特徴とする。
〔発明の実施例〕
次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。ZnOを例えば80モル%と、MgO 14モル%、
Bi2O3 2モル%、Sb2O3 1.5モル%、CoO 1.1モ
ル%、Cr2O3 0.5モル%、MnO 0.5モル%、
Fe2O3 0.4モル%の割合で秤量する。次に秤量し
た酸化物を例えばボールミルに入れ、脱イオン水
と一緒に24時間ボールミルを作動させて、混合す
る。
次に混合した酸化物を造粒装置例えばスプレー
ドライヤーに入れ、粒径が例えば100ないし300ミ
クロンの球団粒にする。
この粉末状混合物をプレスにかけ、例えば直径
100mm、厚さ25mmの円板に成形する。この成形体
の側面に、成形体と全く同一の構成成分の他に、
SiO2を5mol%含有させた物質を塗布する。これ
を例えば、1050℃で一次焼成する。この一次焼成
体の側面に、例えば、二酸化硅素、酸化アンチモ
ン、酸化ビスマスの三成分を主成分とする絶縁性
セラミツク組成物をコーテイングし、二次焼成す
る。二次焼成の条件は例えば、1250℃で5時間が
適当である。尚、二次焼成は1000℃〜1400℃の範
囲で焼成することができる。
焼成後の円板状焼成物は焼成前より収縮する
が、ほぼ均質な組成密度を有する。
次に、円板状焼成物の側面に、更に、もう一度
絶縁性の物質を塗布して、800℃以下の温度で焼
付け、上下両面を軽く研摩して、焼成物を露出さ
せる。この露出面に、例えばアルミニウムを金属
溶射して、電極を形成し、非直線抵抗体を製造す
る。
この様にして製造した金属酸化物非直線抵抗体
の電気特性を第1図及び第2図に示す。
第1図は10KAの電流を100回まで印加したと
きのV1nAの値の変化率(ΔV/V1nA)を示す。図
において、曲線Aは従来の製造方法による非直線
抵抗体の値を、曲線Bは本発明の非直線抵抗体の
値を示す。図から明らかなように、本発明の製造
方法による金属酸化物非直線抵抗体の電気的特性
は著しく改善された。
第2図は大電パルス電流値を10KAまで変えた
ときの合格率を示す。曲線Aは従の、曲線Bは本
発明の夫々製造方法による金属酸化物非直線抵抗
体の合格率である。
図から明らかなように、印加電流が小さな時に
は、両曲線A,Bの差は小さいが、大電流パルス
が印加されると、従の非直線抵抗体の合格率はや
や低下する。
この現象は、母体を構成する基本成分にSiO2
が含有されていない場合、およびSiO2含有量が
極めて少ない場合(0.5mol%以下)に、生じや
すい。
これは、一次焼成体の側面と同側面上に塗布さ
れたSiO2,Bi2O3,Sb2O3の三成分を主成分とす
る組成分との間の焼結時における拡散反応が充分
に進行しないためだと考えられる。即ち、一次焼
成体側とコーテイング材側の組成の間には、少く
とも、コーテイング材の成分が一次焼成体側にも
存在することが、拡散反応が充に進行するため
に、必要不可欠な条件であると思われる。又、母
体にSiO2が含まれる場合でも、通常2.0mol%以
下で、さほど多くないので、成形体側面にSiO2
を5mol%程度含有する母体構成成分に近い組成
物を塗布して、一次焼成を行い、この一次焼成体
の側面にSiO2を存在させると、次のSiO2−Bi2O3
−Sb2O3系組成物との焼結拡散反応が充分に進行
する。
第3図は、成形体をコーテイングする材料中に
含有されるSiO2の濃度と100KAの大電流パルス
を印加したときの合格率(%)との関係を示す。
図から明らかなように、SiO2を0.5〜20mol%
含有する材料を成形体に塗布して一次焼成を行う
と合格率が向上していることが判る。
上記実施例において、酸化亜鉛の含有率及び金
属酸化物の組成及び含有率は、上記実施例に限定
されるものではない。
更に工程の条件も、上記実施例に限定されるも
のではないことは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明よれば長期間にわ
たり繰り返し過電流パルスが印加されても電気特
性の劣化の非常に少ない金属酸化物非直線抵抗体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、本発明の製造工
程を用いて製造した金属酸化物非直線抵抗体の電
気特性を説明する曲線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛あるいは酸化亜鉛と酸化マグネシウ
    ムを主成分として、これに少くとも酸化ビスマ
    ス、酸化アンチモンを添加混合し、この混合物を
    成形した後、この成形体の側面に、成形体と同一
    の構成成分の他に、二酸化硅素を0.5〜20モルパ
    ーセント含有させた物質をコーテイングして、一
    次焼成を行い、この一次焼成体の側面に、更に二
    酸化硅素、酸化アンチモン、酸化ビスマスの三成
    分を主成分とする絶縁性物質をコーテイングした
    後、二次焼成することを特徴とする金属酸化物非
    直線抵抗体の製造方法。
JP59048138A 1984-03-15 1984-03-15 金属酸化物非直線抵抗体の製造方法 Granted JPS60193303A (ja)

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JP59048138A JPS60193303A (ja) 1984-03-15 1984-03-15 金属酸化物非直線抵抗体の製造方法

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JPS60193303A JPS60193303A (ja) 1985-10-01
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