JPH04219759A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版の製造方法

Info

Publication number
JPH04219759A
JPH04219759A JP40453990A JP40453990A JPH04219759A JP H04219759 A JPH04219759 A JP H04219759A JP 40453990 A JP40453990 A JP 40453990A JP 40453990 A JP40453990 A JP 40453990A JP H04219759 A JPH04219759 A JP H04219759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
developer
printing plate
lithographic printing
diazodiphenylamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP40453990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2687047B2 (ja
Inventor
Masanori Imai
今井 昌則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2404539A priority Critical patent/JP2687047B2/ja
Priority to US07/808,607 priority patent/US5250393A/en
Priority to EP91311748A priority patent/EP0492959B1/en
Priority to DE69130919T priority patent/DE69130919T2/de
Publication of JPH04219759A publication Critical patent/JPH04219759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2687047B2 publication Critical patent/JP2687047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版から
、平版印刷版を製造する方法に関し、特にネガ型感光性
平版印刷版を有機溶剤を含まないアルカリ金属珪酸塩水
溶液で現像して平版印刷版を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版には、ネガ型及びポジ
型の感光性平版印刷版があり、各々の印刷版を現像処理
する場合には、それぞれ専用の現像液を使用するのが一
般的である。従って、これら二種の感光性平版印刷版を
同時に使用する様な場合には、二種類の現像液を必要と
した。また、二種類の感光性平版印刷版を多数現像処理
する場合には、2台の自動現像機等が必要となり、その
設置費用、設置面積等、経済性の点で問題があった。
【0003】また、1台の自動現像機により、これら二
種の感光性平版印刷版を共通に処理しようとする場合に
は、処理する感光性平版印刷版の種類に応じて、その都
度現像液の交換を行なわなければならないため、作業能
率上、経済上極めて無駄が多かった。
【0004】かかる問題点を解決するために、従来同一
現像液で二種の感光性平版印刷版を現像する方法が提案
されてはいるが、未だ良好なる結果が得られていないの
が実情である。この理由としては以下のことが考えられ
る。つまり、一般的にはo−キノンジアジド化合物とア
ルカリ可溶性樹脂等からなる感光層を有するポジ型平版
印刷版用の現像液は、主にケイ酸塩を主成分とするpH
12以上のアルカリ水から成っており、この現像液を用
いて水不溶性ジアゾ樹脂とアルカリ可溶性樹脂からなる
ネガ型平版印刷版の未露光部を現像する場合、全く現像
できなかったり、或いは、現像残りが生じやすかったり
して、印刷する際に汚れが発生し易いなど問題があった
。 逆に、ネガ型平版印刷版の現像液で、ポジ型平版印刷版
の露光部を現像する場合、同様に現像がよくできず、残
膜が残り、印刷上汚れとなったり、また、ある種のネガ
型現像液においては、ネガ型現像液中に含まれる溶剤等
によってポジ型平版印刷版の感光層が浸され易く、その
ために、現像許容性が狭くなり、感脂性や耐刷力の低下
を招くなど問題となっていた。
【0005】上記の問題を解決する目的で、特開昭64
−56442号公報には、アルカリ可溶性重合体、モノ
マー及び光重合開始剤からなる感光層を有するネガ型感
光性平版印刷版を、ポジ型感光性平版印刷版用現像液に
よって現像する方法が開示されている。
【0006】しかしながら、この感光層中に含まれるモ
ノマーは、実質的にはアルカリ性現像液に溶解せず、印
刷版の処理量が増すにつれ、現像液中に不溶解分が残存
し、そのため酸素の遮断を防止するために設けられるポ
リビニルアルコール等のオーバーコート層が現像液中に
溶解することとあいまって印刷版の処理量が増すにつれ
、現像液が著しく増粘し、現像処理能力が低下する等問
題となっていた。
【0007】又、特開平2−220062号、特開平2
−219060号、特開平2−217859号、特開平
2−189544号には、ジアゾ樹脂とバインダーから
成るネガ型感光性平版印刷版をpH12以上のアルカリ
性水溶液で現像する方法が開示されている。
【0008】しかしながら、ジアゾ樹脂とバインダーか
ら成る感光性平版印刷版を高pH水溶液で現像すると耐
刷力の低下を起こしたり、画像部に浸透する現像液の為
に着肉性が劣ったりするなど問題が多い。
【0009】ところで光架橋性ポリマーとして特開昭5
2−988号(特公昭60−37123号)には、ジメ
チルマレイミド基を有する重合体が、又、特開昭62−
78544号には、上記重合体とジアゾ樹脂から成る感
光性組成物が記載されている。
【0010】しかしながら、これらの感光性組成物を用
いた感光性平版印刷版の現像は、ほとんどの場合、有機
溶剤を含有する現像液を用いて行われている。その理由
として有機溶剤を含まない高pHのケイ酸塩を含む現像
液で現像すると、現像性が著しく低下したり、現像残り
が生じやすかったり、又、逆に、重合体の現像性を高め
ると、平版印刷版としての性能である、耐刷力の低下や
、感度の低下を引き起こすことが挙げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、光架橋型ポリマーを有するネガ型感光性平版印刷版
を、実質的に有機溶剤を含まないアルカリ金属珪酸塩を
含む水溶液で現像し、印刷汚れを生じない、耐刷性に優
れた平版印刷版を製造する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
マレイミド基を側鎖に有するアルカリ水可溶性又は膨潤
性の光架橋型ポリマー、増感剤及びカルボキシル基を少
なくとも1個有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム
化合物とを構成単位として含む共縮合ジアゾ樹脂を含有
する感光層を支持体上に設けた感光性平版印刷版を画像
露光後、現像液で処理して未露光部の感光層を除去する
工程を含む平版印刷版の製造方法において、該現像液が
、アルカリ金属又はアンモニアの珪酸塩を含む水溶液か
らなり、該現像液中の〔SiO2〕/〔M〕(但し〔S
iO2〕はSiO2のモル濃度、〔M〕はアルカリ金属
又はアンモニアのモル濃度を示す。)が0.25〜0.
75であり、SiO2の濃度が該現像液の総重量に対し
て1.0〜4.0重量%であることを特徴とする平版印
刷版の製造方法である。
【0013】以下本発明について詳述する。
【0014】マレイミド基を側鎖に有するポリマーとし
ては、特開昭52−988号(対応米国特許4,079
,041 号)や、独国特許2,626,769 号明
細書、ヨーロッパ特許21,019号明細書、ヨーロッ
パ特許3,522 号明細書やディー・アンゲバンドゥ
テ・マクロモレクラーレ・ケミー(Die Angew
andte Makromolekulare Che
mie)115(1983)の163〜181ページに
記載されている下記一般式(A):
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して
、最高4個の炭素原子を有するアルキル基を表わすか、
又はR1とR2が一緒になって5員又は6員の炭素環を
形成してもよい)で表わされるマレイミド基を側鎖に有
するポリマーや、特開昭49−128991号、同49
−128992号、同49−128993号、同50−
5376号、同50−5377号、同50−5379号
、同50−5378号、同50−5380号、同53−
5298号、同53−5299号、同53−5300号
、同50−50107号、同51−47940号、同5
2−13907号、同50−45076号、同52−1
21700号、同50−10884号、同50−450
87号、独国特許第2,349,948 号、同第2,
616,276 号各公報に記載されている下記一般式
(B):
【0017】
【化2】
【0018】(式中、R3は芳香族基を表わし、R4は
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はシアノ基を表
わす)で表わされるマレイミド基を側鎖に有するポリマ
ー等を挙げることが出来る。これらのポリマーは1分子
当り平均2個以上のマレイミド基を側鎖に有する。
【0019】これらのマレイミド基を側鎖に有するポリ
マーを、アルカリ水に可溶性又は膨潤性とするためには
、酸基をポリマー中に含めることにより達成できる。
【0020】酸基の具体例としては、カルボン酸、スル
ホン酸、リン酸、ホスホン酸及びこれらのアルカリ金属
塩やアンモニウム塩、及びアルカリ水に対し解離するp
Ka が6〜12の酸基で、具体的には、−SO2NH
CO −、−CONHCO−、−SO2NHCOO−、
4−ヒドロキシフェニル基が挙げられる。これらの酸基
を有するモノマーと、マレイミド基を有するモノマーと
は、例えば10/90〜50/50、好ましくは、20
/80〜40/60(モル比)の割合で共重合すること
によって本発明の光架橋性ポリマーが容易に得られる。
【0021】酸基を有するマレイミドポリマーの酸価は
30〜300の範囲が好ましく、更に好ましくは、50
〜250である。なお、上記共重合しうる酸基を有する
モノマーとして好ましいものは、アクリル酸、メタクリ
ル酸等のカルボキシル基を有するビニルモノマー、マレ
イン酸無水物、イタコン酸無水物等が例示される。
【0022】これらの酸価を有するポリマーの中でも、
ディー・アンゲバンドゥテ・マクロモレクラーレ・ケミ
ー(Die Angewandte Makromol
ekulare Chemie)128(1984)の
71〜91ページに記載されているようなN−〔2−メ
タクリロイルオキシ)アルキル〕−2,3−ジメチルマ
レイミドとメタクリル酸あるいはアクリル酸との共重合
体が有用である。更にこの共重合体の合成に際して第3
成分のビニルモノマーを共重合することによって目的に
応じた多元共重合体を容易に合成することができる。例
えば、第3成分のビニルモノマーとして、そのホモポリ
マーのガラス転移点が室温以下のアルキルメタアクリレ
ートやアルキルアクリレートを用いることによって共重
合体に柔軟性を与えることが出来る。
【0023】なお、本発明で用いるこれらのポリマーと
しては、重量平均分子量1000以上、好ましくは1万
〜50万、特に好ましくは2万〜30万のものが望まし
い。
【0024】上記光架橋性ポリマーの感光層に対する添
加量は10〜99重量%(以下、%と略称する)、好ま
しくは、50〜99%である。
【0025】本発明で用いる共縮合ジアゾ樹脂は、少な
くとも1個のカルボキシル基を有する芳香族化合物と、
下記一般式(I)で示される芳香族ジアゾニウム化合物
とを構成単位として含む。
【0026】
【化3】
【0027】式中、R5は水素原子、アルキル基、アル
コキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシエステル基又は
カルボキシル基を示し、好ましくは水素原子、炭素数1
〜5個のアルキル基又はヒドロキシル基を示す。R6は
水素原子、アルキル基又はアルコキシ基を示し、好まし
くは水素原子又はアルコキシ基を示す。R3は水素原子
、アルキル基又はアルコキシ基を示し、好ましくは水素
原子を示す。
【0028】X− はアニオンを示し、好ましくはpK
a が4以下の無機酸又は有機酸のアニオンを示す。具
体的には、ハロゲン化水素酸、例えば弗化水素酸、塩化
水素酸、塩化水素酸−塩化亜鉛コンプレックス、臭化水
素酸、硫酸、硝酸、リン酸(5価のリン)、特にオルト
リン酸、無機イソ−及びヘテロ多酸、例えばリンタング
ステン酸、リンモリブデン酸、脂肪族又は芳香族ホスホ
ン酸あるいはその半エステル、アルソン酸、ホスフィン
酸、トリフルオロ酢酸などのフルオロカルボン酸、アミ
ドスルホン酸、セレン酸、弗硼化水素酸、ヘキサフルオ
ロリン酸、過塩素酸、更に脂肪族及び芳香族スルホン酸
、例えばメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸などのフルオロアルカンスルホン酸、ラウリルスル
ホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、ジシクロヘキシル
スルホコハク酸、カンファースルホン酸、トリルオキシ
−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−3−プ
ロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−4−ブタンスル
ホン酸、ジブチルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸
、ジアミルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジノ
ニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジブチルフ
ェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジノニルフェノキシ
−4−ブタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、p−クロロベン
ゼンスルホン酸、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸
、スルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホ
ン酸、p−アセチルベンゼンスルホン酸、5−ニトロ−
o−トルエンスルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン
酸、3−クロロベンゼンスルホン酸、3−ブロモベンゼ
ンスルホン酸、2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホ
ン酸、ブチルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ブトキシベン
ゼンスルホン酸、ドデシルオキシベンゼンスルホン酸、
2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼ
ンスルホン酸、イソプロピルナフタレンスルホン酸、ブ
チルナフタレンスルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホ
ン酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフタ
レンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン酸
、ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタレ
ンスルホン酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸
、トリブチルナフタレンスルホン酸、1−ナフトール−
5−スルホン酸、ナフタリン−1−スルホン酸、ナフタ
リン−2−スルホン酸、1,8−ジニトロ−ナフタリン
−3,6−ジスルホン酸、4,4′−ジアジド−スチル
ベン−3,3′−ジスルホン酸、1,2−ナフトキノン
−2−ジアジド−4−スルホン酸、1,2−ナフトキノ
ン−2−ジアジド−5−スルホン酸及び1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−4−スルホン酸のアニオン又は
これらのアニオンの混合物が含まれる。
【0029】これらのアニオンの中で特に好ましいもの
は、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレン
スルホン酸、メタンスルホン酸、又は2−メトキシ−4
−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸、六
フッ化リン酸のアニオンである。
【0030】Yは−NH−,−O−,又は−S−を示し
、好ましくは−NH−を示す。
【0031】上記一般式(I)で示される芳香族ジアゾ
ニウム化合物の具体例としては、例えば4−ジアゾジフ
ェニルアミン、4′−ヒドロキシ−、4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4′−メチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4′−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′
−n−プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′−
i−プロピル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′−n
−ブチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′−ヒドロ
キシメチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′−β−
ヒドロキシエチル−4−ジアゾジフェニルアミン、4′
−γ−ヒドロキシプロピル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4′−メトキシメチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4′−エトキシメチル−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、4′−β−メトキシエチル−4−ジアゾジフェニル
アミン、4′−β−エトキシエチル−4−ジアゾジフェ
ニルアミン、4′−カルボキシ−4−ジアゾジフェニル
アミン、3−メチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3
−エチル−4−ジアゾジフェニルアミン、3′−メチル
−4−ジアゾジフェニルアミン、3,3′−ジメチル−
4−ジアゾジフェニルアミン、2′−カルボキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾジフェニルエーテ
ル、4′−メチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、3
,4′−ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、4
′−カルボキシ−4−ジアゾジフェニルエーテル、3,
3′−ジメチル−4−ジアゾジフェニルエーテル、4−
ジアゾジフェニルスルフィド、4′−メチル−4−ジア
ゾジフェニルスルフィドなどの塩が挙げられる。
【0032】このうち、特に好ましい芳香族ジアゾニウ
ム化合物は、4−ジアゾジフェニルアミン塩である。
【0033】本発明に係る前記のカルボキシル基を少な
くとも一つ有する芳香族化合物は、少なくとも1つのカ
ルボキシル基を有する芳香族環を分子中に含むものであ
る。この場合、上記カルボキシル基の一部は芳香族環に
置換されていてもよい。上記の芳香族環としては、好ま
しくはフェニル基、ナフチル基を挙げることができる。 また前記のカルボキシル基は芳香族環に直接結合してい
てもよく、連結基を介して結合していてもよい。本発明
において1つの芳香族環に結合するカルボキシル基の数
としては1〜3が好ましい。さらに連結基としては例え
ば炭素数1〜4のアルキレン基を挙げることができる。
【0034】前記の芳香族化合物はアルデヒド類又はケ
トン類と縮合するためには、1つ以上のアリール基の芳
香族環上に少なくとも2つの非置換部位を有することが
必要である。
【0035】本発明に利用される分子中にカルボキシル
基を有する芳香族化合物の具体例としては、サリチル酸
、4−メチルサリチル酸、6−メチルサリチル酸、4−
エチルサリチル酸、6−プロピルサリチル酸、6−ラウ
リルサリチル酸、6−ステアリルサリチル酸、4,6−
ジメチルサリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−メ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸、6−メチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシ安
息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒ
ドロキシ−6−メチル安息香酸、2,6−ジヒドロキシ
安息香酸、2,6−ジヒドロキシ−4−メチル安息香酸
、4−クロロ−2,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−メ
トキシ−2,6−ジオキシ安息香酸、没食子酸、フロロ
グルシンカルボン酸、2,4,5−トリヒドロキシ安息
香酸、m−ガロイル没食子酸、タンニン酸、m−ベンゾ
イル没食子酸、m−(p−トルイル)没食子酸、プロト
カテクオイル−没食子酸、4,6−ジヒドロキシフタル
酸、(2,4−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(2,6
−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(3,4,5−トリヒ
ドロキシフェニル)酢酸、フェノキシ酢酸、p−ヒドロ
キシメチル安息香酸、p−ヒドロキシエチル安息香酸、
4−(p−ヒドロキシフェニル)メチル安息香酸、4−
(o−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(2,4
−ジヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(p−ヒド
ロキシフェノキシ)安息香酸、4−(p−ヒドロキシア
ニリノ)安息香酸、ビス(3−カルボキシ−4−ヒドロ
キシフェニル)アミン、4−(p−ヒドロキシフェニル
スルホニル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェニル
チオ)安息香酸、p−メトキシ安息香酸、2,4−ジメ
トキシ安息香酸、2,4−ジメチル安息香酸、p−フェ
ノキシ安息香酸、p−メトキシフェニル酢酸、4−アニ
リノ安息香酸、4−(m−メトキシアニリノ)安息香酸
、4−(p−メトキシベンゾイル)安息香酸、4−(p
−メチルアニリノ)安息香酸、4−フェニルスルホニル
安息香酸等を挙げることができる。これらのうち特に好
ましいのは、2,4−ジメトキシ安息香酸、p−フェノ
キシ安息香酸、4−アニリノ安息香酸、4−(m−メト
キシアニリノ)安息香酸、4−(p−メチルアニリノ)
安息香酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2,
4−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、フロログルシン
カルボン酸、フェノキシ酢酸及び4−(p−ヒドロキシ
アニリノ)安息香酸である。
【0036】本発明におけるカルボキシル基を少くとも
1つ有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物と
を構成単位として含む共縮合ジアゾ樹脂は、公知の方法
、例えば、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・
エンジニアリング(Photo.S ci., Eng
.)第17巻、第33頁(1973)、米国特許第2,
063,631 号、同第2,679,498号各明細
書に記載の方法に従い、硫酸や、リン酸、塩酸中で芳香
族ジアゾニウム化合物と、カルボキシル基を有する芳香
族化合物と、アルデヒド類、例えばパラホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドあるいはケト
ン類、例えばアセトン、アセトフェノンとを重縮合させ
ることによって得られる。
【0037】また、これら分子中にカルボキシル基を有
する芳香族化合物、芳香族ジアゾニウム化合物及びアル
デヒド類又はケトン類は相互に組合せ自由であり、さら
に各々2種以上を混ぜて共縮合することも可能である。 さらにカルボキシル基を有しない共縮合可能なフェノー
ル類を添加して共縮合させることもできる。
【0038】その際、カルボキシル基を有する芳香族化
合物と芳香族ジアゾニウム化合物の仕込みモル比は、1
:0.1〜0.1:1、好ましくは1:0.2〜0.2
〜1、より好ましくは1:0.5〜0.2:1である。 また、この場合カルボキシル基を有する芳香族化合物及
び芳香族ジアゾニウム化合物の合計とアルデヒド類又は
ケトン類とをモル比で通常1:0.6〜1.2、好まし
くは1:0.7〜1.5で仕込み、低温で短時間、例え
ば3時間程度反応させることにより共縮合ジアゾ樹脂が
得られる。
【0039】本発明における共縮合ジアゾ樹脂の具体例
としては、サリチル酸−4−ジアゾジフェニルアミン・
六フッ化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、4−メチル
サリチル酸−4−ジアゾ−4′−メチルジフェニルアミ
ン六フッ化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p−ヒド
ロキシ安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・六フッ
化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p−ヒドロキシ安
息香酸−4−ジアゾ−3−メチルジフェニルアミン・六
フッ化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、没食子酸−4
−ジアゾ−4′−エチルジフェニルアミン・2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩
−ホルムアルデヒド樹脂、2,4−ジヒドロキシ安息香
酸−4−ジアゾジフェニルアミン六フッ化リン酸塩−ホ
ルムアルデヒド樹脂、4−(p−ヒドロキシアニリノ)
安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・六フッ化リン
酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、3−メトキシ−1,2−
ベンゼンジカルボン酸−4−ジアゾ−3−メチルジフェ
ニルアミン・六フッ化リン酸塩−ベンズアルデヒド樹脂
、p−メトキシ安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン
・六フッ化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、2−メチ
ル安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・六フッ化リ
ン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p−フェノキシ安息香
酸−4−ジアゾジフェニルアミン・2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩−ホルム
アルデヒド樹脂、2,4−ジアミノ安息香酸−4−ジア
ゾジフェニルアミン・六フッ化リン酸塩−ホルムアルデ
ヒド樹脂、2,4−ジメトキシ安息香酸−4−ジアゾ−
4′−メチルジフェニルアミン・六フッ化リン酸塩−ホ
ルムアルデヒド樹脂、4−カルボキシジフェニルアミン
−4−ジアゾ−4′−エチルジフェニルアミン・六フッ
化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、2,4−ジメトキ
シ安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・六フッ化リ
ン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、4−アニリノ安息香酸
−4−ジアゾ−4′−メチルジフェニルアミン・六フッ
化リン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p−フェノキシ安
息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・六フッ化リン酸
塩−ホルムアルデヒド樹脂等があり、このような化合物
のうち特に好ましいのは、サリチル酸−4−ジアゾジフ
ェニルアミン・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン−5−スルホン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p
−メトキシ安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・ド
デシルベンゼンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、
2,4−ジメトキシ安息香酸−4−ジアゾジフェニルア
ミン・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、4−アニリ
ノ安息香酸−4−ジアゾジフェニルアミン・メタンスル
ホン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、p−フェノキシ安息
香酸−4−ジアゾ−4′−メチルジフェニルアミン・ド
デシルベンゼンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド樹脂、
2,4−ジヒドロキシ安息香酸−4−ジアゾジフェニル
アミン・ジブチルナフタレンスルホン酸塩−ホルムアル
デヒド樹脂、4−カルボキシジフェニルアミン−4−ジ
アゾジフェニルアミン・メタンスルホン酸塩−ホルムア
ルデヒド樹脂、4−カルボキシ−4′−メトキシジフェ
ニルアミン−4−ジアゾジフェニルアミン・2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩
−ホルムアルデヒド樹脂、フェノキシ酢酸−4−ジアゾ
ジフェニルアミン・ドデシルベンゼンスルホン酸塩−ホ
ルムアルデヒド樹脂である。
【0040】本発明の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量体の
モル比及び縮合条件を種々変えることにより、その分子
量は任意の値として得ることができるが、本発明の目的
とする使途に有効に供するためには分子量が約400乃
至100,000 のものが使用可能である。好ましく
は、約800乃至5,000のものが適当である。
【0041】この共縮合ジアゾ樹脂を感光層中に含有さ
せる場合の含有量は、0.1〜30重量%、好ましくは
1〜10重量%である。更に好ましくは、2〜5重量%
である。
【0042】なお、本発明で使用される共縮合ジアゾ樹
脂の他に、特公昭47−1167号、特開昭50−11
8802号、特公昭49−48001号、特公昭52−
7364号及び特開昭59−222834号、特開平1
−102456号、特開平1−102457号、特開平
1−245246号、特願平1−130493号、特願
平2−53101号などに記載されているようなジアゾ
樹脂を、本発明の共縮合ジアゾ樹脂と併用してもよい。
【0043】本発明で使用する増感剤としては、300
nm以上の範囲で実際に充分な光吸収を可能にするよう
な極大吸収を有する三重項増感剤が好ましい。
【0044】そのような増感剤としてはベンゾフェノン
誘導体、ベンズアンスロン誘導体、キノン類、芳香族ニ
トロ化合物、ナフトチアゾリン誘導体、ベンゾチアゾリ
ン誘導体、チオキサントン類、ナフトチアゾール誘導体
、ケトクマリン化合物、ベンゾチアゾール誘導体、ナフ
トフラノン化合物、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等
を挙げることが出来る。具体的にはミヒラーケトン、N
,N′−ジエチルアミノベンゾフェノン、ベンズアンス
ロン、(3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズ
)アンスロンピクラミド、5−ニトロアセナフテン、2
−クロルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサン
トン、ジメチルチオキサントン、メチルチオキサントン
−1−エチルカルボキシレート、2−ニトロフルオレン
、2−ジベンゾイルメチレン−3−メチルナフトチアゾ
リン、3,3−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノ
クマリン)、2,4,6−トリフェニルチアピリリウム
パークロレート、2−(p−クロルベンゾイル)ナフト
チアゾール、の他、特公昭45−8832号、特開昭5
2−129791号、特開昭62−294238号、特
開平2−173646号、特開平2−131236号、
欧州特許368327号、特開平2−236552号、
特願平1−190963号明細書に記載されている増感
剤などを挙げることが出来る。これらの増感剤の添加量
は感光層の約1〜約20重量%、より好ましくは3〜1
0重量%が適当である。
【0045】本発明の感光層には必要により更に結合剤
を含有させることができ、通常線状有機ポリマーより適
宜選択される。結合剤の具体例としては、塩素化ポリエ
チレン、塩素化ポリプロピレン、ポリアクリル酸アルキ
ルエステル;アクリル酸アルキルエステル、アクリロニ
トリル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエンなどのモノ
マーの少くとも一種を構成単位とする共重合体、ポリア
ミド、メチルセルロース、ポリビニルホルマール、ポリ
ビニルブチラール、メタクリル酸共重合体、アクリル酸
共重合体、イタコン酸共重合体などがある。
【0046】場合によっては感光層の着色を目的として
、染料もしくは顔料や焼出し剤としてpH指示薬、ロイ
コ染料、光酸発生剤、ジアゾ単量体等を添加することも
できる。
【0047】また、本発明の感光層は可塑剤などを含ん
でもよい。可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジヘ
キシルフタレートなどフタル酸ジアルキルエステル、オ
リゴエチレングリコールアルキルエステル、リン酸エス
テル系の可塑剤などを使用することができる。又ジアゾ
樹脂の安定化剤としての各種酸化合物、現像促進の為の
アルカリ水に可溶な酸基含有化合物を用いてもよい。
【0048】更に、本発明には、感脂化剤、界面活性剤
、フッ素系化合物、シリカ化合物、等を添加することに
よって、感光層表面の性質を変える事も出来る。
【0049】更に、感光層中には、熱重合防止剤、酸化
防止剤を配合することが好ましく、例えばハイドロキノ
ン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベン
ゾキノン、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾール等が有用なものとして挙げられる。
【0050】上述の感光層は、上記各成分からなる感光
性組成物を、例えば、2−メトキシエタノール、2−メ
トキシエチルアセテート、メチルセロソルブ、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシプロパ
ノール、3−メトキシプロピルアセテート、アセトン、
メチルエチルケトン、エチレンジクロライド、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、メタノール、ジメチルホルムアミド、
エタノール、メチルセロソルブアセテート、ジエチレン
グリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコー
ルアルキルエーテルなどの適当な溶剤の単独又はこれら
を適当に組合せた混合溶媒に溶解して支持体上に塗設す
ることにより形成される。その被覆量は乾燥後の重量で
約0.1g/m2〜約10g/m2の範囲が適当であり
、好ましくは0.5〜5g/m2である。
【0051】本発明において、支持体と感光層との密着
性を高めるためや、現像後に感光層が残らないようにす
るため、又はハレーションを防止する等の目的で、必要
に応じて中間層を設けてもよい。密着性の向上のために
は、一般に中間層は、ジアゾ樹脂や、例えばアルミニウ
ムに吸着するリン酸化合物、シランカップリング剤等か
らなっている。また、現像液に感光層が残存しないよう
に溶解性の高い物質からなる中間層は、一般に溶解性の
良好なポリマーや、水溶性ポリマーからなっている。更
に、ハレーション防止のためには、中間層は一般に染料
やUV吸収剤を含む。中間層の厚さは任意であり、露光
した時に、上層の感光層と均一な結合形成反応を行い得
る厚みでなければならない。通常、乾燥固体で約1〜1
00mg/m2の塗布割合がよく、5〜40mg/m2
が特に良好である。
【0052】中間層中に本発明の感光層中に用いられる
共縮合ジアゾ樹脂や、光架橋型ポリマーを入れてもよい
。これらの使用割合は、10〜100重量%、好ましく
は30〜100重量%である。
【0053】中間層には、必要に応じて、増感剤、ジア
ゾ安定化剤、高分子結合剤、ハレーション防止剤、界面
活性剤の他、各種添加剤を入れてもよい。
【0054】中間層を設けるには、上記化合物を、任意
の溶剤に所望の濃度で溶解し、それを塗布又は浸漬し、
次いで乾燥することによって得られる。
【0055】本発明の感光層の表面には、更に、フィル
ムとの密着性を高める為にマット加工を施してもよい。 これらについては、特開昭55−12974号、特開昭
58−182636号に記載されている化合物、方法を
用いることが出来る。
【0056】本発明に用いる親水性を有する表面を有す
る支持体は、寸度的に安定な板状物であることが望まし
い。かかる寸度的に安定な板状物としては、従来印刷版
の支持体として使用されたものが含まれ、それらは本発
明に好適に使用することができる。かかる支持体として
は、紙、プラスチックス(例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレンなど)がラミネートされた紙、
アルミニウム(アルミニウム合金も含む。)、亜鉛、銅
などのような金属板、二酢酸セルロース、三酢酸セルロ
ース、プロピオン酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸
酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタールなどのよ
うなプラスチックフィルム、上記の如き金属がラミネー
トもしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルム
などが含まれる。これらの支持体のうち、アルミニウム
板は寸度的に著しく安定であり、しかも安価であるうえ
、本発明の感光層等との接着性が特に良好なので好まし
い。更に、特公昭48−18327号公報に記載されて
いるようなポリエチレンテレフタレートフィルム上にア
ルミニウムシートが結合された複合体シートも好ましい
【0057】金属、特にアルミニウム支持体の場合には
、砂目立て処理、陽極酸化処理などの表面処理がなされ
ていることが好ましい。
【0058】表面の親水性を高めるために、珪酸ソーダ
、弗化ジルコニウム酸カリウム、リン酸塩等の水溶液へ
の浸漬処理が行なわれることが好ましい。米国特許第2
,714,066 号明細書に記載されているように、
砂目立てした後に珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処理され
たアルミニウム板、特公昭47−5125号公報に記載
されているようにアルミニウム板を陽極酸化処理した後
に、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したものも
好適に使用される。
【0059】また、米国特許第3,658,662 号
明細書に記載されているようなシリケート電着も有効で
ある。さらに、特公昭46−27481号公報、特開昭
52−58602号公報、特開昭52−30503号公
報に開示されているような電解グレインを施した支持体
と、上記陽極酸化処理及び珪酸ソーダ処理を組合せた表
面処理も有用である。
【0060】また、特開昭56−28893号公報に開
示されているような、ブラシグレイン、電解グレイン、
陽極酸化処理、更に珪酸ソーダ処理を順に行ったものも
好適である。また、これらの処理を行った後に、水溶性
の樹脂、例えばポリビニルフォスホン酸、スルホン酸基
を側鎖に有する重合体及び共重合体、ポリアクリル酸等
を下塗りしたものも好適である。更に、特開平2−23
348号、特願平2−151858号に開示されている
ものも好適である。
【0061】これらの親水化処理は、支持体の表面を親
水性とするために施される以外に、その上に設けられる
感光性組成物との有害な反応を防ぐため、また感光層と
の密着性の向上等のために施される。
【0062】本発明に用いられる現像液について詳細に
説明する。本発明に用いられるアルカリ金属又はアンモ
ニアの珪酸塩(以下単に「アルカリ金属珪酸塩」という
)としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチ
ウム、珪酸アンモニウム等が挙げられ、好ましくは、珪
酸カリウムである。アルカリ金属珪酸塩水溶液の〔Si
O2〕/〔M〕は、0.25〜0.75であり、SiO
2濃度が総重量に対し1.0〜4.0重量%である。
【0063】〔SiO2〕/〔M〕が0.25以下であ
ると、非画像部、及び裏面のアルミニウムがエッチング
され、場合によっては、発泡してしまう。又、〔SiO
2〕/〔M〕比が0.75以上であると非画像部の感光
層の現像性が低下し易くなり、印刷時に汚れを生じ易く
なる。
【0064】一方、SiO2濃度を1.0重量%より少
なくすると、空気中のCO2 の影響で、pHが低下し
現像液の活性が変動し易くなる。又4.0重量%より多
くすると非画像部の現像性が低下し、現像残り、印刷汚
れを生じ易くなる。
【0065】更に、現像液には、必要に応じて他のアル
カリ剤を用いることができる。このようなアルカリ剤と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム
、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、
メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアな
どのような無機アルカリ剤及びモノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ、ジ
、トリアルキルアミンなどの有機アミン化合物が挙げら
れ、これらは、1種又はそれ以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0066】また、この水溶液には、必要に応じて界面
活性剤や有機溶媒等を入れることも出来る。
【0067】アニオン界面活性剤としては例えば、ラウ
リルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチル
アルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアル
コールサルフェートのアンモニウム塩、第2ナトリウム
アルキルサルフェートなどの炭素数8〜22の高級アル
コール硫酸エステル塩類、例えばセチルアルコール硫酸
エステルのナトリウム塩などのような脂肪族アルコール
硫酸エステル塩類、例えばドデシルベンゼンスルホン酸
のナトリウム塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸の
ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸のナトリ
ウム塩などのようなアルキルアリールスルホン酸塩類、
例えばC17H33CON(CH3)CH2CH2SO
3Na などのようなアルキルアミドのスルホン酸塩類
、例えばナトリウムスルホこはく酸ジオクチルエステル
、ナトリウムスルホこはく酸ジヘキシルエステルなどの
二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類などが含まれ
る。
【0068】両性界面活性剤としては例えばアルキルカ
ルボキシベタイン型アルキルアミノカルボン酸型、アル
キルイミダゾリン型の化合物あるいは特公平1−578
95号に開示されている有機ホウ素化合物などが含まれ
る。さらに特開平62−168160号及び特開平62
−175758号に開示されているノニオン型界面活性
剤、また特開平62−175757号に開示されている
カチオン型界面活性剤などが含まれる。
【0069】界面活性剤は使用時の現像液の総重量に対
して0〜5重量%の範囲で含有させておくことが適当で
ある。有機溶媒としては、水に対する溶解度が約10重
量%以下のものが適しており、好ましくは2重量%以下
のものから選ばれる。たとえば1−フェニルエタノール
、2−フェニルエタノール、3−フェニルプロパノール
−1、4−フェニルブタノール−1、4−フェニルブタ
ノール−2、2−フェニルブタノール−1、2−フェノ
キシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、o−
メトキシベンジルアルコール、m−メトキシベンジルア
ルコール、p−メトキシベンジルアルコール、ベンジル
アルコール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘ
キサノール、4−メチルシクロヘキサノール及び3−メ
チルシクロヘキサノール等をあげることができる。
【0070】有機溶媒の含有量は使用時の現像液の総重
量に対して0〜1重量%が好適である。その使用量は界
面活性剤の使用量と密接な関係があり、有機溶媒の量が
増すにつれ、界面活性剤の量を増加させることが好まし
い。
【0071】また、さらに必要に応じ、アルカリ可溶性
メルカプト化合物および/またはチオエーテル化合物、
水溶性還元剤、消泡剤及び硬水軟化剤のような添加剤、
着色剤等を含有させることもできる。
【0072】硬水軟化剤としては例えばNa2P2O7
 、Na5P3O3 、Na3P3O9 、Na2O4
P(NaO3P)PO3Na2 、カルゴン(ポリメタ
燐酸ナトリウム)などのポリ燐酸塩、例えばエチレンジ
アミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩
;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、
ナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そ
のカリウム塩、そのナトリウム塩;ヒドロキシエチルエ
チレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリ
ウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのカリウム塩、そのナト
リウム塩;1,2−ジアミノシクロヘキサンテトラ酢酸
、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1,3−ジアミ
ノ−2−プロパノールテトラ酢酸、そのカリウム塩、そ
のナトリウム塩などのようなアミノポリカルボン酸類を
挙げることができる。
【0073】このような硬水軟化剤は使用される硬水の
硬度およびその使用量に応じて最適量が変化するが、一
般的な使用量を示せば、使用時の現像液中に0.01〜
5重量%、より好ましくは0.01〜0.5重量%の範
囲で含有させられる。
【0074】水溶性還元剤としては例えばハイドロキノ
ン、メトキシキノン等のフェノール性化合物、フェニレ
ンジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合物、あ
るいは亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素
ナトリウムのような亜硫酸塩、亜リン酸カリウム、亜リ
ン酸水素カリウム等の亜リン酸塩、チオ硫酸ナトリウム
、亜ジチオン酸ナトリウム等を挙げることができる。 含有量は現像液の総重量に対して0.01〜10重量%
が好ましい。
【0075】アルカリ可溶性メルカプト化合物および/
または、チオエーテル化合物としては、分子内に1つ以
上のメルカプト基および/またはチオエーテル基を有し
、少くとも1つ以上の酸基を有する化合物が好ましく、
さらに1分子内に1つ以上のメルカプト基及びカルボキ
シル基を有する化合物が好ましい。例えばメルカプト酢
酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロ
ピオン酸、4−メルカプトブタン酸、2,4−ジメルカ
プトブタン酸、2−メルカプトテトラデカン酸、2−メ
ルカプトミリスチン酸、メルカプトこはく酸、2,3−
ジメルカプトこはく酸、システイン、N−アセチルシス
テイン、N−(2−メルカプトプロピオニル)グリシン
、N−(2−メルカプト−2−メチルプロピオニル)グ
リシン、N−(3−メルカプトプロピオニル)グリシン
、N−(2−メルカプト−2−メチルプロピオニル)シ
ステイン、ペニシラミン、N−アセチルペニシラミン、
グリシン・システイン・グルタミン縮合物、N−(2,
3−ジメルカプトプロピオニル)グリシン、2−メルカ
プトニコチン酸、チオサリチル酸、3−メルカプト安息
香酸、4−メルカプト安息香酸、3−カルボキシ−2−
メルカプトピリジン、2−メルカプトベンゾチアゾール
−5−カルボン酸、2−メルカプト−3−フェニルプロ
ペン酸、2−メルカプト−5−カルボキシエチルイミダ
ゾール、5−メルカプト−1−(4−カルボキシフェニ
ル)テトラゾール、N−(3,5−ジカルボキシフェニ
ル)−2−メルカプトテトラゾール、2−(1,2−ジ
カルボキシエチルチオ)−5−メルカプト−1,3,4
−チアジアゾール、2−(5−メルカプト−1,3,4
−チアジアゾリルチオ)ヘキサン酸、2−メルカプトエ
タンスルホン酸、2,3−ジメルカプト−1−プロパン
スルホン酸、2−メルカプトベンゼンスルホン酸、4−
メルカプトベンゼンスルホン酸、3−メルカプト−4−
(2−スルホフェニル)−1,2,4−トリアゾール、
2−メルカプトベンゾチアゾール−5−スルホン酸、2
−メルカプトベンゾイミダゾール−6−スルホン酸、メ
ルカプトコハクイミド、4−メルカプトベンゼンスルホ
ンアミド、2−メルカプトベンゾイミダゾール−5−ス
ルホンアミド、3−メルカプト−4−(2−(メチルア
ミノスルホニル)エトキシ)トルエン、3−メルカプト
−4−(2−(メチルスルホニルアミノ)エトキシ)ト
ルエン、4−メルカプト−N−(P−メチルフェニルス
ルホニル)ベンズアミド、4−メルカプトフェノール、
3−メルカプトフェノール、3,4−ジメチルカプトト
ルエン、2−メルカプトヒドロキノン、2−チオウラシ
ル、3−ヒドロキシ−2−メルカプトピリジン、4−ヒ
ドロキシチオフェノール、4−ヒドロキシ−2−メルカ
プトピリミジン、4,6−ジヒドロキシ−2−メルカプ
トピリミジン、2,3−ジヒドロキシプロピルメルカプ
タン、テトラエチレングリコール、2−メルカプト−4
−オクチルフェニルエーテルメチルエーテル、2−メル
カプト−4−オクチルフェノ−ルメタンスルホニルアミ
ノエチルエーテル、2−メルカプト−4−オクチルフェ
ノールメチルアミノスルホニルブチルエーテルチオジグ
リコール酸、チオジフェノール、6,8−ジチオオクタ
ン酸またはそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、有機
アミンとの塩などが挙げられる。これらは単独、または
、混合して使用される。これらの中でも特に、チオサリ
チル酸、N−(2,3−ジメルカプトプロピオニル)グ
リシン、2−(1,2−ジカルボキシエチルチオ)−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、4−メル
カプトベンゼンスルホン酸、N−(2−メルカプト−2
−メチルプロピオニル)システイン、システインなどが
好ましい。現像液組成物における含有量は、0.001
%〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%が適当
である。
【0076】上述のような現像液を用いて画像露光され
た感光性平版印刷版を現像する方法としては、現像液を
現像タンクに仕込み、この現像液中に感光性平版印刷版
を浸漬しつつ通過させる方法や、現像タンクの現像液を
スプレーする方法などの現像液を繰り返し使用する方式
、あるいは特開昭61−243455号、特開昭62−
2254号に開示されているように1枚の感光性平版印
刷版を現像するのに必要な量の現像液を版面に施し、そ
の施された現像液のみで現像したのちは、当該現像液を
廃棄して再使用しない使い捨て現像方式などの種々の方
式が可能であるが、本発明においては、現像液を繰り返
し使用する方式が好ましく、この場合、現像補充液を連
続的又は遮断的に加えることが好ましい。このような補
充を行なう現像方法の現像液および補充液の組成、並び
に補充方法は、特開昭54−62004号、同55−2
2759号、同55−115039号、同56−126
45号、同58−95349号、同64−21451号
、特開平1−180548号、特開平2−3065号に
詳しく記載されており、本発明の現像方法に好適に使用
することができる。
【0077】画像露光は、感光性平版印刷版をメタルハ
ライドランプ、高圧水銀灯などの紫外線に富んだ光源を
用いて行なわれ、次いで前述の現像液で処理して感光層
の未露光部を除去し、必要に応じ、水洗後の不感脂化処
理又はそのままの不感脂化処理又は酸を含む水溶液で処
理した後、不感脂化処理して、印刷版とする。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、ネガ型感光性平版印刷
版を、実質的に有機溶剤を含まない珪酸塩アルカリ水溶
液で現像することにより、汚れのない、耐刷力、感度の
すぐれた、平版印刷版が得られる。
【0079】すなわち、従来のポジ型感光性平版印刷版
の処理と同じ処理により、ネガ型感光性平版印刷版を処
理して平版印刷版を製造することができる。
【0080】従って、一種類の現像液及び一台の自動現
像機によって、ネガ及びポジ型の二種の感光性平版印刷
版の処理が可能となる。
【0081】
【実施例】以下、本発明について、実施例により更に詳
細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例により
限定されるものではない。 実施例1 厚さ0.30mmのアルミニウム板をナイロンブラシと
400メッシュのパミストンの水懸濁液を用いその表面
を砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナ
トリウムに70℃で60秒間浸漬してエッチングした後
、流水で水洗後、20%HNO3で中和洗浄、水洗した
。これをVA =12.7Vの条件下で正弦波の交番波
形電流を用いて1%硝酸水溶液中で160クーロン/d
m2 の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その
表面粗さを測定したところ、0.6μ(Ra表示)であ
った。引き続いて30%のH2SO4 水溶液中に浸漬
し、55℃で2分間デスマット処理した後、20%H2
SO4 水溶液中、電流密度2A/dm2 において厚
さが1.5g/m2となるように2分間陽極酸化処理し
た。次に、70℃のケイ酸ソーダ2.5%水溶液に1分
間浸漬し、水洗し、乾燥させた後、下記感光性組成物I
を先の支持体の上に回転塗布機を用いて、乾燥後の重量
にして、1.5g/m2となるように塗布し、次いで、
80℃で2分間乾燥することによりネガ型感光性平版印
刷版を製造した。
【0082】   感光性組成物I: メチルメタクリレート/N−〔6−(メタクリロイルオ
キシ)ヘキシル〕−2,3−ジメチルマレイミド/メタ
クリル酸=10/60/30(モル比)共重合体〔Mw
=3.5×104 (GPC)Tg=約40℃(DSC
)〕        5g  下記構造式で表わされる
増感剤I:                    
        0.25g
【0083】
【化4】
【0084】   4−ジアゾジフェニルアミンとフェノキシ酢酸のホ
ルムアルデヒド共縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸
塩                        
          0.20g  プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル              
          50g  メチルエチルケトン 
                         
                  50g  メガ
ファックF−177(大日本インキ(株)製、フッ素系
ノニオン系界面活性剤)              
                         
                 0.03g  ビ
クトリアピュアブルーBOH(保土谷化学製)    
            0.10g
【0085】この
ようにして得られたネガ型感光性平版印刷版を、ネガフ
ィルム及びステップウェッジ(濃度差0.15、濃度段
数15段)を通して、密着露光した。露光は、2kwの
超高圧水銀灯を60秒間照射することにより行った。次
いで、〔SiO2〕/〔K〕のモル比が0.5の珪酸カ
リウム1.5重量%水溶液にて25℃で30秒間現像し
た。水洗後、ガム液を塗布しKORD印刷機で印刷した
ところ、非画像部に汚れのない印刷物が5.0万枚得ら
れた。
【0086】実施例2 実施例1の支持体の電解粗面化処理を行った後、引き続
いて30%のH2SO4 水溶液中に浸漬し、55℃で
2分間デスマットし、次いで20%H2SO4 水溶液
中、電流密度2A/dm2 において陽極酸化皮膜量が
2.0g/m2となるように5分間陽極酸化処理した。 次いで、70℃のケイ酸ソーダ2.5%水溶液に1分間
浸漬し、水洗し、そして乾燥させた後、下記感光性組成
物IIを先の支持体の上に回転塗布機を用いて、乾燥後
の重量にして1.5g/m2となるように塗布し、次い
で80℃で2分間乾燥して、感光性平版印刷版を製造し
た。
【0087】   感光性組成物II: N−〔2−(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3
−ジメチルマレイミド/メタクリル酸=65/35(モ
ル比)共重合体(Mw=2.5×104 )5g下記増
感剤II:                    
                         
   0.2g
【0088】
【化5】
【0089】   サリチル酸と4−ジアゾ−3−メトキシジフェニル
アミンのホルムアルデヒド共縮合物の六フッ化リン酸塩
                         
             0.1g  4−ジアゾジ
フェニルアミン(ジアゾ単量体)          
        0.03g  亜リン酸(50%水溶
液)                       
             0.05g  プロピレン
グリコールモノメチルエーテル           
             50g  メチルエチルケ
トン                       
                     50g 
 メガファックF−177             
                         
0.03g  オイルブルー   03(オリエント化学工業(株))         
   0.15g
【0090】次に、実施例1と同様に
、このネガ型感光性平版印刷版を露光し、下記現像液を
用い自動現像機(富士写真フィルム(株)製PS800
E)で、25℃、40秒間現像し、ガム引きを行った。
【0091】ガム液は、富士写真フィルム(株)製FN
−2を用いた。
【0092】現像液 〔SiO2〕/〔K〕のモル比が0.55の珪酸カリウ
ム2.0重量%水溶液中に、界面活性剤ペレックスNB
L(花王アトラス製)を0.1重量%含む。
【0093】得られた平版印刷版を用いて実施例1と同
様に印刷したところ、汚れのない印刷物が6.0万枚得
られた。
【0094】実施例3 実施例2と同様に処理した支持体上に、下記下塗り液を
塗布及び乾燥した。塗布量は乾燥重量で10mg/m2
となるようにした。
【0095】   下塗り液:   C.I.Acid Yellow 25     
                         
          0.25g  メタノール   
                         
                        5
0g  純水                   
                         
            100g
【0096】次いで
下記感光性組成物III を、実施例1と同様に塗布乾
燥して感光性平版印刷版を製造した。
【0097】   感光性組成物III : N−〔6−(メタクリロイルオキシ)ヘキシル〕−2,
3−ジメチルマレイミド/メタクリル酸=70/30(
モル比)共重合体(Mw=8.0×104 )5.0g
下記増感剤III :               
                         
      0.3g
【0098】
【化6】
【0099】   安息香酸と4−ジアゾジフェニルアミンのホルムア
ルデヒド共縮合物のブチルナフタレンスルホン酸塩  
                         
               0.1g  1,3−
ビス(トリクロロメチル)−5−フェニル−s−トリア
ジン0.1g  リンゴ酸             
                         
              0.05g  フェニル
ホスホン酸                    
                      0.0
5g  オイルブルー#603(オリエント化学工業(
株))            0.10g  プロピ
レングリコールモノメチルエーテル         
               50g  メチルエチ
ルケトン                     
                       30
g  メタノール                 
                         
          20g  メガファックF177
                         
               0.03g
【0100
】次に、実施例1と同様に、このネガ型感光性平版印刷
版を露光し、下記現像液を用いて自動現像機(富士写真
フィルム(株)PS900D)で30℃、12秒間現像
し、ガム引きを行った。
【0101】現像液 〔SiO2〕/〔Na〕のモル比が0.4の珪酸ナトリ
ウム1.5重量%水溶液
【0102】得られた印刷版を実施例1と同様に印刷し
た所、汚れのない印刷物が5.0万枚得られた。
【0103】
【比較例】実施例1で得られた感光性平版印刷版を〔S
iO2〕/〔K〕のモル比が0.8の珪酸カリウム水溶
液で現像した所、非画像部の現像性が低く、ヘドロ状に
脱膜した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に、マレイミド基を側鎖に有
    するアルカリ水可溶性又は膨潤性の光架橋型ポリマー、
    増感剤及びカルボキシル基を少なくとも1個有する芳香
    族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物とを構成単位して
    含む共縮合ジアゾ樹脂を含有する感光層を設けた感光性
    平版印刷版を画像露光後、現像液で処理して未露光部の
    感光層を除去する工程を含む平版印刷版の製造方法にお
    いて、該現像液が、アルカリ金属又はアンモニアの珪酸
    塩を含む水溶液からなり、該現像液中の〔SiO2〕/
    〔M〕(但し〔SiO2〕はSiO2のモル濃度、〔M
    〕はアルカリ金属又はアンモニアのモル濃度を示す。)
    が0.25〜0.75であり、SiO2の濃度が該現像
    液の総重量に対して1.0〜4.0重量%であることを
    特徴とする平版印刷版の製造方法。
JP2404539A 1990-12-20 1990-12-20 平版印刷版の製造方法 Expired - Fee Related JP2687047B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2404539A JP2687047B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 平版印刷版の製造方法
US07/808,607 US5250393A (en) 1990-12-20 1991-12-17 Method for developing presensitized plate for use in making lithographic printing plate
EP91311748A EP0492959B1 (en) 1990-12-20 1991-12-18 Method for developing presensitized plate for use in making lithographic printing plate
DE69130919T DE69130919T2 (de) 1990-12-20 1991-12-18 Verfahren zum Entwickeln von vorsensibilisierten Platten in der Herstellung von lithographischen Druckplatten

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2404539A JP2687047B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 平版印刷版の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04219759A true JPH04219759A (ja) 1992-08-10
JP2687047B2 JP2687047B2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=18514201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2404539A Expired - Fee Related JP2687047B2 (ja) 1990-12-20 1990-12-20 平版印刷版の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2687047B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6223856A (ja) * 1985-07-25 1987-01-31 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd ハイドロブ−スタ型ブレ−キ油圧発生装置
JPH01282549A (ja) * 1988-05-10 1989-11-14 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版用現像液組成物及び現像方法
JPH023065A (ja) * 1988-06-17 1990-01-08 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPH02123361A (ja) * 1988-11-01 1990-05-10 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6223856A (ja) * 1985-07-25 1987-01-31 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd ハイドロブ−スタ型ブレ−キ油圧発生装置
JPH01282549A (ja) * 1988-05-10 1989-11-14 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版用現像液組成物及び現像方法
JPH023065A (ja) * 1988-06-17 1990-01-08 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPH02123361A (ja) * 1988-11-01 1990-05-10 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版

Also Published As

Publication number Publication date
JP2687047B2 (ja) 1997-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5250393A (en) Method for developing presensitized plate for use in making lithographic printing plate
US5043252A (en) Developer composition for PS plates for use in making lithographic printing plate and method of plate-making
JPH03240061A (ja) 感光性平版印刷版
JP4152559B2 (ja) ネガ型感光性平版印刷版
JP2687047B2 (ja) 平版印刷版の製造方法
EP0415422A2 (en) Method for forming images
JP2934059B2 (ja) 現像処理方法
JP2687018B2 (ja) 感光性組成物
JPH061380B2 (ja) 感光性組成物
JPH0561191A (ja) 感光性平版印刷版
JP2655351B2 (ja) 平版印刷版の製造方法
JP2627577B2 (ja) 平版印刷版の製版方法
JP3832788B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JPH04217256A (ja) ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法
JP4160712B2 (ja) 感光性組成物
EP1143301B1 (en) Presensitized plate useful for preparing a lithographic printing plate
JPH08171207A (ja) 感光性組成物および感光性平版印刷版
JPH03240060A (ja) 感光性平版印刷版
JP2000305257A (ja) 感光性平版印刷版
JPH0387830A (ja) 画像形成方法
JPH04276755A (ja) 感光性組成物
JPH03163550A (ja) 画像形成方法
JPH04303838A (ja) 感光性平版印刷版
JPH03253857A (ja) 感光性組成物
GB2204315A (en) Light-sensitive composition

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370