JPH04219485A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉形スクロール圧縮機

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JPH04219485A
JPH04219485A JP40425590A JP40425590A JPH04219485A JP H04219485 A JPH04219485 A JP H04219485A JP 40425590 A JP40425590 A JP 40425590A JP 40425590 A JP40425590 A JP 40425590A JP H04219485 A JPH04219485 A JP H04219485A
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JP
Japan
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back pressure
chamber
scroll member
end plate
pressure chamber
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Pending
Application number
JP40425590A
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English (en)
Inventor
Masao Shiibayashi
椎林正夫
Kazutaka Suefuji
末藤和孝
Kensaku Kokuni
小国研作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to ES91311929T priority patent/ES2080265T3/es
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍空調用・冷蔵庫用
等の冷媒用圧縮機として用いられる密閉形スクロール圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉形スクロール圧縮機においては、特
開昭59−93987号で開示されているように、スク
ロール圧縮機構部で圧縮された冷媒ガスは、上部の吐出
室から連通路を介して電動機室に至る。次いで冷媒ガス
は、電動機の周囲を通って、圧縮機の吐出管から外部に
流出する。この公知技術では、旋回スクロール部材の鏡
板の背面側に存する背圧室に、吸入圧力と吐出圧力の中
間的圧力を旋回スクロール部材の鏡板に明けた細孔を通
じて導くことによって、背圧室の圧力(以下、背圧とい
う)を上記中間的圧力とし、これにより固定スクロール
部材に対する旋回スクロール部材の押付力を得ると共に
、クランク軸下端に作用する吐出圧力と背圧室まわりの
中間的圧力との差圧を利用して軸受部に給油する構造と
なっている。また、特開昭61−89990号では、背
圧を制御するため吐出室と背圧室との差圧を利用した制
御弁をそなえた構造を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機の低速回転時に
は、スクロールラップ間の漏れの影響のためスクロール
ラップ間の圧縮室の圧力の上昇に伴い背圧室の圧力も大
きく上昇する。この場合、旋回スクロール部材から固定
スクロール部材側への押し付け力が増大して、この部分
の摩擦損失が大きくなるという問題が生じる。一方、上
記の公知技術の特開昭59−93987号は、差圧給油
を行う構造であるため、圧縮機の回転速度と無関係には
ほぼ一定量の潤滑油がおくられるので、当該圧縮機が高
速回転するときには、背圧室から圧縮室への油の移動は
両者間の通路面積が一定のため円滑に行われず、通路抵
抗が大きくなるため背圧室の圧力も上昇するとともに、
背圧室で潤滑油が占める容積の比率が大きくなる。従っ
て、高速回転時には、背圧室内で振れ回っているバラン
スウエイトによる油撹拌損失が増大し、これらの損失は
回転数の約三乗ないし四乗に比例して大きくなり、圧縮
機の性能が顕著に低下すると共に、軸受荷重の増加に伴
い軸受部の温度が上昇するなど信頼性も低下する。一方
、特開昭61−89990号では、背圧室の油とガスを
吸入室に直接戻す構造のため、吸入ガスへの加熱作用と
吸い込みガス量の減少のため体積効率が大きく低下する
【0004】本発明の目的は、低速回転化と高速回転化
に伴う背圧室の圧力の異常変化と背圧室の油量変化に起
因した圧縮機の性能低下と信頼性の低下を解決すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的の達成のため
、本発明の密閉形スクロール圧縮機は特許請求の範囲の
各請求項に記載の構成上の特徴を有する。
【0006】
【作用】固定スクロール部材の鏡板を貫通して設けた複
数の孔は、ガス圧の異なる圧縮室に連通する。この各孔
と弁とを夫々含む複数の通路は、圧縮室と背圧室とを結
んでいる。制御手段により、上記弁の開閉または開度を
適切に制御することにより、運転圧力比や回転数によら
ず、背圧室の圧力および油量を適正に保つことができる
【0007】
【実施例】図1は本発明の1実施例の密閉形スクロール
圧縮機の全体断面図である。図2と図3は、同実施例に
おける固定スクロール部材5の下面図で、その鏡板5a
に設けた連通用孔202,302,301に連なる弁の
開閉状態も示してある。
【0008】図1に示すように、密閉容器1内の上方に
圧縮機部100が、下方に電動機部3が収納されている
。そして、密閉容器1内は上部室1a(吐出室)と電動
機室1b,1cとに区画されている。
【0009】圧縮機部100は固定スクロール部材5と
旋回スクロール部材6を互に噛合せてその間に圧縮室(
密閉空間)7を形成している。固定スクロール部材5は
、円板状の鏡板5aと、これに直立しインボリュート曲
線あるいはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bと
からなり、その中心部に吐出口10、外周部に吸入口1
6を備えている。旋回スクロール部材6は円板状の鏡板
6aと、これに直立し、固定スクロール部材のラップ5
bと同一形状に形成されたラップ6bと、鏡板の反ラッ
プ面に形成されたボス6cからなっている。フレーム1
1は中央部に主軸受部31,33を有し、この軸受部に
回転軸14が支承され、回転軸先端の偏心軸14aは、
上記ボス6cに嵌めた旋回軸受32に旋回運動が可能な
ように挿入されている。フレーム11には固定スクロー
ル部材5が複数本のボルトによって固定されている。旋
回スクロール部材6は、オルダムリングおよびオルダム
キーよりなるオルダム機構12によって自転不能とされ
ながら固定スクロール部材5に対して旋回運動をするよ
うに形成されている。
【0010】回転軸14の下部は、電動機ロータ3bに
固定された電動機軸14bと一体に連設され、電動機部
3と直結している。固定スクロール部材5の吸入口16
には密閉容器1を貫通して垂直方向の吸入管17が接続
されている。吐出口10が開口している上部室1aは固
定スクロール部材5およびフレーム11の側面に設けた
通路18を介して上部電動機室1bと連通している。こ
の上部電動室1bは電動機ステータ3aと密閉容器1側
壁との間の通路21を介して下部電動機室1cに連通し
ている。また上部電動機室1bは密閉容器1を貫通する
吐出管19に連通している。22は密閉容器底部の油溜
りを示す。尚、図中実線矢印は冷媒ガスの流れ方向、破
線矢印は油の流れ方向を示す。8と29は、旋回スクロ
ール部材6の旋回運動に伴う遠心力を相殺するための第
一と第二のバランスウエイトである。
【0011】潤滑油は、密閉容器1の下部に油溜り22
として溜められる。回転軸14の上端は偏心軸部(クラ
ンクピン)14aを形成しており、外偏心軸部14aが
旋回スクロール6の鏡板6aのボス部6c内の旋回軸受
32を介して、旋回スクロール部材6と係合している。 回転軸14には、各軸受部への給油を行なうための中心
縦孔13が回転軸14の下端から上端面まで形成されて
いる。13aは、回転軸14の下端と底部油溜り22を
連ねる揚油管である。偏心軸部14aの下部には、旋回
スクロール部材6のボス部6cの先端面と対向する主軸
受31の上部にバランスウエイト8が回転軸14と結合
し一体化して形成されている。旋回スクロール部材6の
鏡板6aとフレーム11とで囲まれた背圧室20が形成
されており、この背圧室20の中でバランスウエイト8
は振れ回わる。
【0012】背圧室20には、圧縮途中の圧力である中
間圧力Pmが、後述の連通用孔201,301,302
を介する連通路を経て導かれる。潤滑油溜り22内に浸
漬された揚油管13aの下端は高圧の吐出圧力Pdを受
けており、一方、下流となる旋回軸受32及び上部主軸
受31のまわりは、固定スクロール部材5の鏡板5aに
設けた連通用孔202,301,302により圧縮途中
の圧力である中間圧力Pmを受けているため、(Pd−
Pm)の圧力差によって、容器底部の油溜り22中の潤
滑油は、中心縦孔13内を上昇する。このように、各軸
受部への給油を、中心縦孔による差圧給油法によって行
なうのであり、中心縦孔13内を上昇した潤滑油22a
は、主軸受33,31及び旋回軸受32へ給油される。 旋回軸受32へ給油された油は背圧室20に流入し、背
圧室20に流入した油は冷媒ガスと混合し、旋回スクロ
ール鏡板6aの側面とフレーム11の内側面との間のフ
レーム室11mに流入し、次に連通用孔202,301
,302を介して圧縮室7に流出する。圧縮室7に至っ
た油は、冷媒ガスとともに加圧され、固定スクロール部
材5の中央吐出口10から上方の吐出室1a、さらに通
路18,21を経て電動機室1b,1cへと移動する。 この電動機室1b,1cで冷媒ガスと油は分離され、油
は密閉容器1の下部の油溜り22に落下し、再び各軸受
や摺動部に供給される。
【0013】なお、旋回スクロール部材6に軽量材質で
あるアルミニウム合金を使用すれば、圧縮機の高速化の
ためには有利となる。すなわち、旋回軸受部に作用する
遠心力の軽減化につながり、軸受損失の低下など性能向
上や信頼性向上にさらに一層有効となる。
【0014】図1,図2および図3に示すように、旋回
スクロール部材6の鏡板6aの背面側の背圧室20と圧
縮機部の圧縮室7とを連通するために孔202,301
,302を固定スクロール部材5の鏡板5aに設ける。 固定スクロール部材の鏡板5aに設けた該孔を介して背
圧室20と圧縮室7とを連通する管路71〜73を含む
通路を設け、各々の通路に弁251,252を設けると
ともに、空調機制御手段155(これは電動機3を駆動
するインバータ200の周波数を調整する)により、ス
クロール圧縮機の回転速度もしくは運転圧力比に応じて
上記の弁の開閉操作あるいは開度を制御し、背圧室20
の圧力を適正に調整する。固定スクロール部材5の鏡板
5aに貫通して設けた上記孔202,301,302の
うち、1つの孔301は吸入室(吸入口16の開口して
いる室)と間欠的につながる、ラップ終端部から1巻未
満の位置(本実施例ではラップ終端部から約0.6巻き
の位置)にて、鏡板5aのラップ溝部に設けてある。も
う1つの孔302は、より高圧のガス圧力を持つ圧縮室
7に連通する、ラップ巻終端から一巻前後の位置にて、
鏡板5aのラップ溝部に設けてある。他の孔202はフ
レーム室11mに通ずる様に鏡板5aに設けてあり、従
って、背圧室20と連通する。
【0015】図2は、低速回転時に多く見られる低圧力
比運転時における弁の開閉状態を示す。弁251は閉状
態に、一方、弁252は開状態にする。これにより、背
圧室20と孔202と301とが管路71,72,73
によりつながり、背圧室20の圧力Pmを吸入圧力Ps
との比としてPm/Ps=1.4前後に変更することが
できる。
【0016】図3は、高速回転時の運転における上記弁
の開閉状態をしめす。この場合、弁251は開状態に、
一方、弁252も開状態にする。これにより、背圧室2
0と孔202と301および302とが管路70,71
,72,73により全てつながり、背圧室と圧縮室との
両者間の通路面積(有効な孔面積)を約2倍以上に増や
すことができる。従って、背圧室20から圧縮室7への
油の移動をスムースにでき、油の抜けが良くなって背圧
室で潤滑油が占める容積の比率が小さくなる。これによ
り、高速回転時には、背圧室内で振れ回っているバラン
スウエイト8による油撹拌損失が大きく低減される。
【0017】以上の如く、低速運転のときに多く見られ
る低圧力比運転時では、背圧室20の圧力は相対的に低
い圧力でよいため、図2に示すようにラップ終端部から
1巻き以内の位置に設けたガス圧導入孔301と連絡し
ている弁252を開状態とし、一方、より高圧側のガス
圧導入孔302(ランプ終端部から約1巻きの位置にあ
る)と連絡している弁251を閉状態とする。これによ
り、背圧室20の圧力Pmを吸入圧力Psに近い圧力レ
ベルに調整できる。また、高速回転時では、図3に示す
ように孔301と連絡している弁252を開状態とし、
孔302と連絡している弁251も開状態とする。これ
により、背圧室20に溜った油を鏡板外周部の空間(フ
レーム室11m)を介して孔202を通って圧縮室7へ
逃がすことができる。
【0018】このように、固定スクロール部材の鏡板に
設けた孔202,301,302と開閉弁251,25
2との組合せにより、これらの孔が圧縮室のガスを背圧
室20に導くガス圧導入孔としての機能と、背圧室20
からの排油孔としての機能をもちあわせることが可能と
なり、背圧室20の圧力の調整と油の量を調整すること
ができる。したがって本発明によれば、弁の切り替え操
作のみで背圧を自動的に調整可能で、かつ広い回転速度
の範囲において背圧室の圧力と油の量を常に適正に維持
することができるので運転圧力比範囲がより広くとれる
。また、低速運転時と、高速運転時の圧縮機の性能と信
頼性を大幅に向上できる。先の公知例の特開昭61−8
9990号で開示されたような背圧室の油とガスを吸入
室に直接戻す構造にはなっていないので、吸入ガスへの
加熱作用がなく、また吸い込みガス量の減少幅が小さい
ため、体積効率は上記公知例の場合に対して大きく向上
する。
【0019】図4は前記連通用孔301を、管路73,
75,76および弁252を含む通路を介して、背圧室
20に開口する孔310に接続した実施例を示す。この
通路は背圧室からの油とガスの通路を与える。図4は、
低速回転時の運転における上記弁の開閉状態を示してい
る。図4に示すように、孔310を介して圧力変換器3
02で異常な背圧(背圧室20の圧力)を検知し、この
背圧を下げるため弁252を開状態にして背圧室20の
ガスの一部を管路76,75,73によって圧縮室7に
戻すようにしている。なお、弁251は閉状態である。 図中の一点破線は信号伝送ラインである。
【0020】以上の実施例で述べたような構成とするこ
とにより、運転圧力比範囲がより広くとれる。特に低圧
力比への運転範囲が拡大できる。その様子を図6に示す
。従来機では旋回スクロール部材6の鏡板6aに設けた
背圧孔の位置がラップ終端部から1.5巻き前後の位置
のラップ溝部にて鏡板6aに設けてあるため、圧縮機と
しての運転圧力比の下限値はPd/Ps=2以上となる
のに対し、本発明では、それよりも運転圧力比範囲が広
がっていることが明らかである。なお、図6において、
「限界線」というのは、背圧を導く孔の位置により決ま
る理論的な最小の背圧室圧力比Pm/Psをいう。 図8には、前記した油撹拌損失に関する効果を示す。図
5に背圧室20の圧力変化を示す。背圧調整をしない従
来機に比べ、本発明では背圧室の圧力を適正に下げるこ
とにより、図7に示すような効率向上の効果が得られる
。なお、前記の弁は電磁弁などが適当である。弁を機外
に置くことにより、高温のガス中の雰囲気にないため弁
の信頼性が保たれる。
【0021】図9は、固定スクロール部材5の鏡板5a
に、そのラップ終端部近くに三個目の連通用孔303を
設け三個目の弁253を設けた実施例である。該孔30
3は吸入室と間欠的につながるラップ終端部から約0.
5巻きの所に設定してある。低圧力比運転の時、該孔3
03により背圧室20の圧力をより低い圧力に調整でき
るものであり、すなわち弁253を開口することにより
、背圧室20と孔303,202とが管路71,78,
77によりつながり、背圧室20の圧力Pmを吸入圧力
Psとの比としてPm/Ps=1.2前後に変更するこ
とができる。このような構成とすることにより、運転圧
力比範囲をさらにより広くとれる。なお、図9に示す動
作例は、この場合、高速回転時の運転における上記弁の
開閉状態を示すもので、弁253は開状態に、またその
ほかの弁251,252も開状態にする。これにより、
背圧室20と圧縮室7とを連通する孔通路がさらに増え
て、背圧室と圧縮室との両者間の通路面積(有効な孔面
積)を大きく増やすことができる。従って、油の抜けが
さらに良くなって、背圧室内で振れまわっているバラン
スウエイト8による油撹拌損失がより一層低減される。 このように、固定スクロール部材5の鏡板5aに設けた
孔202,301,302,303と開閉弁251,2
52,253との組合せにより、これらの孔が圧縮室の
ガスを背圧室に導くガス圧導入孔としての機能と背圧室
の油を排出する排油孔としての機能とを持ちあわせる作
用と効果は、先に公知例として示した特開昭61−89
990号にはないものである。
【0022】図10は、たとえば、低速回転時における
背圧室内の圧力を調整する他の実施例に係る本発明の密
閉形スクロール圧縮機の部分断面図である。圧力変換器
302の信号により異常な背圧を検知し、その圧力レベ
ルにより流量調節弁260の弁開度を調整する。このよ
うに流量調節弁を用いて背圧室内の圧力(背圧)Pmを
調整することができる。背圧Pmは、運転周波数(イン
バータ200の周波数)Hd、運転圧力比Pd/Psな
どで主に決まる。そこで、予め適正な背圧Pm*を空調
制御部155に記憶しておき、一方、実際の背圧Pmを
表わす圧力変換器302からの圧力信号を増幅器(不図
示)を介して空調制御部155に伝送し、この伝送され
た実際の背圧Pmと前記の記憶されているPm*とを比
較する。空調制御部155では、それに応じて、Pmが
図5の破線で示すような適正な背圧Pm*値に一致する
ように、電気信号を流量調節弁260に伝送し、該弁の
弁開度を調整する。
【0023】図11は、図10における旋回スクロール
部材6の平面図、図12は、そのA−A断面図である。 旋回スクロール部材6の鏡板6aには背圧孔6dがラッ
プ終端部から1巻き前後の位置にてラップ溝部に設けて
ある。この場合孔6dは1mm前後の細孔形状である。 あるいは孔6aがなくても本発明の作用と効果は変わら
ない。
【0024】図13は、以上の実施例における管路70
,71,73,77を組み立てるための具体的な構造を
代表的に管路70について示す部分拡大図である。管路
70は通路302とつながっており、吐出室1aとは鏡
板5aの凹所5m内のOリング55にてシールされてい
る。円管70aは容器1との接合をよくするための挿入
管である。このような構成とすることにより圧縮機部1
と管路70,71,73,77などとを容易に接続する
ことができる。
【0025】図14は、上記実施例における制御機構の
説明図である。本図は図4の場合を例にとって示してあ
る。空調制御部155はA/D変換器などのインタフェ
ースとマイコンとから成っている。該空調制御部155
はインバータ部200から運転周波数を受け、また、圧
力変換器302ならびに圧力変換器401,402から
圧力信号を受けて、それらに応じて電気信号を弁部25
1,252に与えて弁開度を調整する。圧力変換器40
1,402は吐出圧力と吸入圧力を夫々検知する圧力変
換器である。これにより、運転圧力比に応じて強制的に
上記弁の開閉を設定する。なお、201は電源部である
【0026】図15から図17に示す更に別の1実施例
では、固定スクロール部材5の鏡板5a内に形成した横
穴に弁体を成すスピンドル軸90を嵌装してある。この
スピンドル軸90中に設けた軸方向通路91には、角度
位置を異にする連通穴92,93,95,96が図示の
如く明けてある。スピンドル90の回転角度によって、
固定スクロール部材5の鏡板5aに明けた連通用孔30
2,306のいずれかに夫々上記連通穴92または93
が通じ、また穴95,96のいずれかは鏡板5aの連通
用孔202(これは背圧室20に通じている)に必ず通
ずる様になっている。90aは、上記スピンドル軸90
に上記の如き所定の角度を与える電動部である。図17
は、孔306と穴92および孔202と穴96とが連通
した状態を示す。前記の空調制御部155からの指令に
より電動部90aを働かせてスピンドル軸90の回転角
を指定することにより連通用孔302,306の連通状
態を変えて背圧Pmを制御することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の構成によれば、弁の開閉操作あ
るいは弁の開度調整により、運転圧力比によらず、また
回転数によらず、常に背圧室の圧力を適正に保ち、また
背圧室の油量を適正に維持することができる。したがっ
て、広い運転範囲で高性能な圧縮機が得られる。すなわ
ち、(1)、広い回転速度の範囲において背圧室の圧力
と背圧室の油の量を常に適正に維持することができるの
で運転圧力比範囲がより広くとれる。特に低圧力比への
運転範囲を拡大できる。(2)、上記(1)項と関連し
て、低速運転時と高速運転時の圧縮機の性能と信頼性を
大幅に向上できる。(3)、上記(2)項と関連して、
軸受荷重の大幅低減により、特に高速域での圧縮機の信
頼性が向上する。(4)、背圧室の圧力調整が簡便な弁
構造による(市販品の弁構造の組合せでよい)ため、安
価な製造コストですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の密閉形スクロール圧縮機の
断面図。
【図2】上記実施例の固定スクロール部材の平面図およ
び低圧力比運転時の弁の開閉状態を示す図。
【図3】上記図2に相当する図で、高速回転時の弁の開
閉状態を示す図。
【図4】本発明の他の実施例のスクロール圧縮機の断面
図。
【図5】駆動周波数と背圧室圧力との関係を示す図。
【図6】運転圧力比と背圧室圧力比との関係を示す図。
【図7】運転周波数と全断熱効率との関係を示す図。
【図8】運転周波数と油撹拌損失の関係を示す図。
【図9】更に他の実施例の固定スクロール部材の平面図
および高速回転時の弁の開閉状態を示す図。
【図10】更に他の実施例のスクロール圧縮機の断面図
【図11】図10の実施例の旋回スクロール部材の平面
図。
【図12】図11の旋回スクロール部材の断面図。
【図13】背圧室への管路と固定スクロール鏡板との接
続構造を示す断面図。
【図14】図4の実施例の制御説明図。
【図15】更に他の実施例の固定スクロール部材と、そ
の鏡板内に設けた弁体を示す平面図。
【図16】図15の弁体を示す図。
【図17】図16の弁体を組込んだスクロール圧縮機の
断面図。
【符号の説明】
1…密閉容器                  6
…旋回スクロール 5…固定スクロール            20…背
圧室 5a…固定スクロール鏡板部     11m…フレーム室 22…油溜り                  7
…圧縮室 32…旋回軸受                31
…主軸受 155…空調制御部            251,
252,253…弁 202,301,302,303…孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  密封容器内にスクロール圧縮機部と電
    動機をフレームにて支承し、スクロール圧縮機部は、円
    板状鏡板および該鏡板に直立した渦巻状のラップより各
    々なる固定スクロール部材及び旋回スクロール部材をラ
    ップを内側にしてかみ合せてなり、旋回スクロール部材
    を電動機に連結した回転軸に連設された偏心軸部に係合
    し、旋回スクロール部材を自転することなく固定スクロ
    ール部材に対し旋回運動させる様になし、固定スクロー
    ル部材には中心部に開口する吐出口と外周部に開口する
    吸入口を設け、吸入口よりガスを吸入し、両スクロール
    部材間に形成される圧縮空間を中心に移動させ容積を減
    少してガスを圧縮し、吐出口より吐出した圧縮ガスを密
    閉容器外に吐出する密閉形スクロール圧縮機において、
    前記旋回スクロール部材の鏡板の背面側に存する背圧室
    と両スクロール部材間の圧縮室とを連通する通路を複数
    個設け、該通路は上記圧縮室に通じる様に固定スクロー
    ル部材の鏡板に設けた複数の孔と、各々の通路に設けた
    弁とを含み、該弁の開閉もしくは開度を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】  固定スクロール部材の鏡板に設けた前
    記複数の孔の少なくとも一つの孔は吸入室と間欠的につ
    ながる様なラップ終端部から1巻以内の位置に設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の密閉形スクロール圧縮
    機。
  3. 【請求項3】  前記制御手段は、予め適正な背圧室の
    圧力Pm*を記憶しており、一方、実際の背圧室の圧力
    Pmを検知する検知手段を備え、前記制御手段は該検知
    された圧力Pmと予め記憶した前記圧力Pm*とを比較
    し、その差がなくなるように、電気信号を前記弁に伝送
    して該弁の開閉もしくは開度を制御することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の密閉形スクロール圧縮機。
JP40425590A 1990-12-20 1990-12-20 密閉形スクロール圧縮機 Pending JPH04219485A (ja)

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EP91311929A EP0493953B1 (en) 1990-12-20 1991-12-23 A metal plate with intersecting beads
ES91311929T ES2080265T3 (es) 1990-12-20 1991-12-23 Placa metalica con nervios que se cortan.

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5833442A (en) * 1995-11-18 1998-11-10 Park; Wan Pyo Scroll-type compressor having improved pressure equalizing passage configuration
JPH11107946A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機
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CN103423156A (zh) * 2012-05-16 2013-12-04 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 涡旋式压缩机及使用该涡旋式压缩机的空调器

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