JPH04218945A - 半導体回路装置とその製造方法 - Google Patents

半導体回路装置とその製造方法

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JPH04218945A
JPH04218945A JP7649291A JP7649291A JPH04218945A JP H04218945 A JPH04218945 A JP H04218945A JP 7649291 A JP7649291 A JP 7649291A JP 7649291 A JP7649291 A JP 7649291A JP H04218945 A JPH04218945 A JP H04218945A
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JP
Japan
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wiring
hole
wiring layer
contact hole
semiconductor circuit
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JP7649291A
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Shigeyuki Matsumoto
繁幸 松本
Atsushi Ikeda
敦 池田
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器に搭載され
るメモリー,光電変換装置,信号処理装置等の半導体集
積回路装置とその製造方法および半導体回路の配線の形
成方法に関し、特にその多層配線構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年高集積化への努力としてゲート長が
サブミクロンオーダーのMOSトランジスタの開発等、
微細加工された機能素子の実用化が望まれている。
【0003】例えばゲート長が0.8μmのMOSトラ
ンジスタでは素子の占める面積は20μm2 程であり
高集積化に好適なものとなっている。
【0004】しかしながら、従来の構成ではMOSトラ
ンジスタやバイポーラトランジスタ等の機能素子の微細
化が進み高集積化されたとしても、充分に良好な特性が
得られ難かった。これは、従来微細な機能素子形成法に
係る問題点と考えられており、必然的に製造プロセスの
改良に重点がおかれていた。
【0005】しかし、本発明者らが素子構造および製造
プロセスを詳細に研究し検討を重ねてきた結果、配線の
構成を工夫することで歩留りが大きく向上し且つ性能も
向上してくることが判明した。
【0006】具体的には以下に述べる従来例の構成にお
いて多層配線のうち第2層,第3層Al配線および第1
,第2のスルーホールの占める面積が増大し、微細化さ
れた素子の集積化を妨げること、および信号遅延の原因
となる寄生容量が低減できないことである。
【0007】図18はこのような従来の半導体回路装置
の多層配線構造を示す模式的断面図である。2層配線構
造の場合、第1層(下層)の電極(配線)と第2層(上
層)の配線とを接続するスルーホールは1種類であるが
、3層配線以上になると、第2層と第3層(最上層)の
配線間を接続するための他の種類のスルーホール等が必
要となってくる。
【0008】この場合、上層側になるほど配線の間で層
間絶縁膜の段差が大きくなるという問題がある。すなわ
ち図18(A)に示すように下層側に絶縁膜1や配線2
による段差h2ができ、その上に他の絶縁膜3や配線4
による段差h1が重なるような場合、段差がさらに強調
されて大きくなる。したがって上層で段差を小さくする
ことは困難であった。このような大きくなった段差を覆
うように形成された絶縁膜はその部分で膜厚(段差h1
)が平坦部分より大きくなる。このような膜厚の大きい
絶縁膜に通常のホトレジストマスク6を使ってスルーホ
ール5を形成しようとすると、矢印Eのように、絶縁膜
3の側面方向へのエッチングは進行するがスルーホール
5の底部の開口面積S2 はホトレジストマスク6の面
積S1に比して例えば、S1 :5×5μm2 ,S2
 :3×3μm2 のように小さくなり、絶縁膜が厚い
程スルーホール5が開き難くなる。この問題を解決する
為に、従来は多層配線を有する半導体装置において、第
n層と第(n+1)層の配線間を接続するスルーホール
の面積よりも第(n+1)層と第(n+2)層の配線間
を接続するスルーホールの面積を大きくとることで、配
線間のスルーホール5の適切な寸法面積を得ることがで
き段差や膜厚による配線間接続の支障をなくすことがで
き、多層配線構造を実現していた。
【0009】図18(B)において7は半導体基板、8
は絶縁膜、9は第1層Al配線、10は第1層間絶縁膜
、11は第1スルーホール、12は第2層Al配線、1
3は第2層間絶縁膜、14は第2スルーホール、15は
第3層Al配線である。
【0010】すなわち、コンタクトホールCHの大きさ
l1 より第1スルーホール11の大きさl2 の方が
大きく、l2 より第2スルーホール14の大きさl3
 の方が大きくなっていた。このような構成は例えば日
本特許公開公報昭59−117236号に開示されてい
る。
【0011】図19は、従来の半導体回路装置の他の多
層配線構造を得るための配線の形成方法を説明する模式
図である。
【0012】ここではMOSトランジスタに接続される
配線の例を挙げて説明する。
【0013】半導体基体16の主面側にはソース・ドレ
イン領域17が形成されており、これらの間のチャネル
領域上にはゲート絶縁膜18を介してゲート電極19が
設けられている。
【0014】このような基体16上にCVD法等により
絶縁膜20を形成し、パターニングによってソース・ド
レイン領域とコンタクトをとるための開孔(コンタクト
ホール)CHを形成する(図19(A))。その後、ス
パッタリング法等によりAlを堆積させて所望の配線2
1形状にウェットエッチングによりパターニングする(
図19(B))。
【0015】次にCVD法等により層間絶縁膜22を形
成し、パターニングにより開孔(スルーホール)THを
形成する(図19(C))。そして、再びスパッタリン
グ法等によりAlを堆積させて所望の配線21形状にウ
ェットエッチングによりパターニングする。その上に保
護層23を形成する(図19(D))。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に多層配線となるが故に配線が素子の性能に与える影響
は大きく、従来の技術的観点のようにプロセス上の問題
を考慮して配線の形状・材料を選べばよいという問題で
はなくなってきている。
【0017】特にエリアセンサ等の光電変換装置におい
ては、開口率がデバイス特性を左右する重要なパラメー
タとなるので、受光部における配線の占める面積をより
一層低減できる構成が望まれることになる。さらに、半
導体装置の表面平坦化を進めないと1.多層配線をさら
に積み重ねる際、層を重ねる毎に拡大するスルーホール
の直径、配線の幅および厚さが必要となる。
【0018】2.表面の大きな凹凸に準じて最上部に積
層する保護膜にクラックが生じ、不良の原因となる。
【0019】3.半導体表面にさらにカラーフィルター
,反射防止膜等の膜を堆積する場合、表面凹凸のためそ
れ等の膜を微細にパターニングすることが困難になる。
【0020】等の問題があるため、表面の平坦化は微細
化、高機能化のために絶対必要条件となる。
【0021】また配線に対してもこれまでにない厳しい
要求が出されるようになってきている。例えばゲート長
が0.8μm以下となるように高集積化された4Mbi
tや16MbitのダイナミックRAMなどでは、Al
等の金属を堆積しなければならない開孔(ビアホール)
のアスペクト比(開孔の深さ÷開孔の直径)は1.0以
上である。そして開孔の直径自体も1μm以下となり、
アスペクト比の大きい開孔にもAlを堆積できる技術が
必要とされる。
【0022】しかも半導体集積回路装置に関して商業的
に成功をおさめるためには低コストで大量生産できるも
のでなくてはならない。
【0023】また、図19に示すような手順で得られた
配線のうちコンタクトホールCH上の部分には凹部RC
が形成されており、また、スルーホールTHの上にも凹
部RTが形成されている。
【0024】しかしながら、このような凹部の形成は激
しい段差を生じさせるので好ましいものではない。特に
、多層配線構造を採用しようとすると歩留り低下の原因
となり、光電変換装置に適用しようとすると迷光による
ノイズの原因となる。
【0025】また、開孔内の埋込みと絶縁層上の堆積膜
形成とを同時に行うために、従来の成膜方法を採用する
と図20の符号Sに示されるような「巣」と呼ばれる空
隙部分が形成され半導体装置の歩留りを極端に悪くする
【0026】さらにAlをウェットエッチングによって
パターニングするので、配線の端部形状がサイドエッチ
されてバラツキが生じる。
【0027】本発明は上述した技術的課題に鑑みなされ
たものであり、高性能で高集積化された半導体回路装置
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0028】また、本発明は、配線の大部分を形成する
層(第2配線部)を、エッチングによるパターニングな
しで自己整合的に形成し均一な断面形状が得られる半導
体回路の配線の形成方法を提供することを目的とする。
【0029】さらにまた、本発明は膜質の優れた配線を
形成し、信号遅延の小さい半導体装置を製造可能とする
ための半導体回路の配線の形成方法を提供することを目
的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の半導体回路装置は半導体基体の主面
上に形成された絶縁膜のコンタクトホールを介して該半
導体基体に接続する第1配線層と、該第1配線層上に形
成された層間絶縁層のスルーホールを介して前記第1配
線層と接続する第2配線層と、を有する半導体回路装置
において、前記コンタクトホール上の前記第1配線は実
質的に平坦であり、前記スルーホール面積が前記コンタ
クトホール面積より小さいことを特徴とする。
【0031】本発明の半導体回路装置は半導体基体の主
面上に形成された絶縁膜のコンタクトホールを介して該
半導体基体に接続する第1配線層と、該第1配線層上に
形成された第1層間絶縁層の第1スルーホールを介して
前記第1配線層と接続する第2配線層と、該第2配線層
上に形成された第2層間絶縁層の第2スルーホールを介
して前記第2配線層と接続する第3配線層と、を有する
半導体回路装置において、前記コンタクトホール上の前
記第1配線は実質的に平坦であり、前記第1のスルーホ
ール面積が前記コンタクトホール面積より小さいことを
特徴とする。
【0032】さらに本発明の半導体回路装置は半導体基
体の主面上に形成された絶縁膜のコンタクトホールを介
して該半導体基体に接続する第1配線層と、該第1配線
層上に形成された層間絶縁層のスルーホールを介して前
記第1配線層と接続する第2配線層と、を有する半導体
回路装置において、前記コンタクトホール上の前記第1
配線は実質的に平坦であることを特徴とする。
【0033】本発明の製造方法は半導体基体の主面上に
形成された絶縁膜のコンタクトホールを介して該半導体
基体に接続する第1配線層と、該第1配線層上に形成さ
れた層間絶縁層のスルーホールを介して前記第1配線層
と接続する第2配線層と、を有する半導体回路装置の製
造方法において、前記絶縁膜に前記コンタクトホールを
形成した後、前記コンタクトホール内に選択的に導電材
料を堆積させ、次いで前記コンタクトホール上および前
記絶縁膜上に導電材料を堆積させた後パターニングを行
って前記第1配線層を形成することを特徴とする。
【0034】本発明の半導体回路の配線の形成方法は、
絶縁層に設けられた開孔を介して下地表面と接続する配
線の形成方法において、前記開孔内に選択的に第1の導
電物質を堆積させる第1の工程と、前記絶縁層および前
記導電物質に第2の導電物質からなる第1の配線部を形
成する第2の工程と、前記第1の配線部上に選択的に第
3の導電物質を堆積させる第2の配線部を形成する第3
の工程と、を含むことを特徴とする。
【0035】
【作用】本発明によれば、コンタクトホールの面積より
第1のスルーホールの面積を小さくすることにより、寄
生容量を十分に低減することができる。さらにスルーホ
ール部および第2の配線部によってしめられる平面積を
大幅に低減することができ、チップ面積の縮小化つまり
コストダウンを達成できる。
【0036】本発明によれば、配線の大部分を形成する
層が、エッチングによるパターニングなしで自己整合的
に形成されるので、均一な断面形状が得られる。
【0037】さらに本発明によれば、良好な選択性のも
とで、良質の配線となる材料を堆積させることができる
ので、耐マイグレーションに優れ、耐久性の向上した配
線を形成することができる。
【0038】また、コンタクト抵抗が低く、平坦性に優
れた配線を形成できるので、段差被覆(ステップカバレ
ッジ)性に優れ絶縁膜による耐久性を向上させ信号遅延
の小さい配線を形成することができる。
【0039】
【実施例】本発明を詳細に説明する前に、まず本発明に
好適なAlを主成分とする金属膜(純Alも含む)の成
膜方法(Al−CVD法)について以下に説明する。
【0040】この方法は、例えばアスペクト比が1以上
の微細かつ深い開孔(コンタクトホール,スルーホール
)内への金属材料を埋め込みに適した方法であり、また
選択性に優れた堆積方法である。
【0041】そしてこの方法により形成された金属膜は
単結晶Alが形成されるように極めて結晶性に優れ、炭
素等の含有もほとんどない。
【0042】この方法とは、アルキルアルミニウムハイ
ドライドのガスと水素ガスとを用いて、電子供与性の基
体上に表面反応により堆積膜を形成するものである。特
に、原料ガスとしてモノメチルアルミニウムハイドライ
ド(MMAH)またはジメチルアルミニウムハイドライ
ド(DMAH)等のメチル基を含むアルキルアルミニウ
ムハイドライドを用い、反応ガスとしてH2 ガスを用
い、これらの混合ガスの下で基体表面を加熱すれば良質
のAl膜を堆積することができる。
【0043】この方法により電子供与性の表面部分と非
電子供与性の表面部分とが共存する基体にCVD法を適
用すれば電子供与性の基体表面部分にのみ良好な選択性
のもとにAlの単結晶が形成される。
【0044】電子供与性の材料とは、基体中に自由電子
が存在しているか、もしくは自由電子を意図的に生成せ
しめたかしたもので、基体表面上に付着した原料ガス分
子との電子授受により化学反応が促進される表面を有す
る材料をいう。例えば一般に金属や半導体がこれに相当
する。また、金属もしくは半導体表面に薄い酸化膜が存
在しているものも基体と付着原料分子間で電子授受によ
り化学反応が生じ得るため、本発明の電子供与性材料に
含まれる。
【0045】電子供与性材料の具体例としては、例えば
、III族元素としてのGa,In,Al等とV族元素
としてのP,As,N等とを組み合わせて成る二元系も
しくは三元系もしくはそれ以上の多元系のIII−V族
化合物半導体、または、単結晶シリコン,非晶質シリコ
ンなどのP型,I型、N型等の半導体材料、あるいは以
下に示す金属,合金,シリサイド等であり、例えば、タ
ングステン,モリブデン,タンタル銅,チタン,アルミ
ニウム,チタンアルミニウム,チタンナイトライド,ア
ルミニウムシリコン銅,アルミニウムパラジウム,タン
グステンシリサイド,チタンシリサイド,アルミニウム
シリサイド,モリブデンシリサイドタンタルシリサイド
等が挙げられる。
【0046】これに対して、Alあるいは、Al−Si
が選択的に堆積しない表面を形成する材料、すなわち非
電子供与性材料としては、熱酸化,CVD等により形成
された酸化シリコン,BSG,PSG,BPSG等のガ
ラスまたは酸化膜,熱窒化膜や、プラズマCVD法,減
圧CVD法,ECR−CVD法などにより形成されたシ
リコン窒化膜等が挙げられる。
【0047】このAl−CVD法によれば以下のような
修飾原子を含み、Alを主成分とする金属膜をも選択的
に堆積でき、その膜質も優れた特性を示すのである。
【0048】たとえば、アルキルアルミニウムハイドラ
イドのガスと水素とに加えて、SiH4 ,Si2 H
6 ,Si3 H8 ,Si(CH3 )4 ,SiC
l4,SiH2 Cl2 ,SiHCl3 等のSi原
子を含むガスや、TiCl4 ,TiBr4 ,Ti(
/CH3 )4 等のTi原子を含むガスや、ビスアセ
チルアセトナト銅Cu(C5H7 O2 )2 ,ビス
ジピバロイルメタナイト銅Cu(C11H19O2 )
2 ,ビスヘキサフルオロアセチルアセトナト銅Cu(
C5 HF6 O2 )2 等のCu原子を含むガスを
適宜組み合わせて導入して混合ガス雰囲気として、例え
ばAl−Si,Al−Ti,Al−Cu,Al−Si−
Ti,Al−Si−Cu等の導電材料を選択的に堆積さ
せて電極を形成してもよい。
【0049】また、上記Al−CVD法は、選択性に優
れた成膜方法でありかつ堆積した膜の表面性が良好であ
るために、次の堆積工程に非選択性の成膜方法を適用し
て、上述の選択堆積したAl膜および絶縁膜としてのS
iO2 等の上にもAlまたはAlを主成分とする金属
膜を形成することにより、半導体装置の配線として汎用
性の高い好適な金属膜を得ることができる。この方法に
ついては本発明の好適な実施態様例として後述する。
【0050】このような金属膜とは、具体的には以下の
とおりである。選択堆積したAl,Al−Si,Al−
Ti,Al−Cu,Al−Si−Ti,Al−Si−C
uと非選択的に堆積したAl,Al−Si,Al−Ti
,Al−Cu,Al−Si−Ti,Al−Si−Cuと
の組み合わせ等である。非選択堆積のための成膜方法と
しては上述したAl−CVD法以外のCVD法やスパッ
タリング法等がある。
【0051】また、非選択堆積させる金属膜としては、
Cu,W,Mo等を主成分とする金属であってもよい。
【0052】金属膜形成装置の説明(1)まず、本発明
を適用するに好ましい金属膜形成装置として、ランプに
よる直接加熱方式を採用した例について説明する。
【0053】図1は本発明を適用するに好適な金属膜形
成装置を示す。
【0054】加熱手段1001はハロゲンランプ100
2と反射鏡1003との組み合わせを基体1004表面
側と裏面側とに複数有する構成となっており、ランプに
供給する電流を不図示の電源に接続されたコントローラ
ー1005により制御することで基体表面の温度を任意
に設定することができる。
【0055】金属膜を形成すべき基体1004は溶融石
英等からなる透明かつ絶縁性の反応室1006内の基体
ホルダー1007上に載置される。ガスの供給系は、混
合器1008と、バブラー1009とを含み、さらにD
MAHを収容するバブラー1009を介して混合器10
08に通じる第1のガスラインであるバブリング用の水
素供給管1010と混合器1008に連通する第2のガ
スラインである水素供給管1010Aとを有するガス供
給ラインと、DMAHのガスと水素ガスとをガス導入孔
1011を通して反応室1006内に導入するためのガ
ス導入ライン1011とを含む構成となっている。加え
て1015は他のガスを導入する時に用いるガス導入ラ
インである。排気系1012は排気ポンプを有し、排気
孔1013に連通する排気ライン1014を含む構成と
なっている。1016はシール用のリングである。
【0056】この成膜装置を用いることにより、5秒以
下の加熱で基体表面温度を所望の温度に安定させること
ができる。また、この装置は、5インチウェハを1時間
あたり15〜30枚処理可能な程に高スループットも得
られる構成である。
【0057】そして、直接加熱を行うための直接加熱手
段としてはハロゲンランプ,キセノンランプ等の光源が
挙げられる。
【0058】すなわち、抵抗加熱のように、基体を載置
するステージを介して伝達された熱が基体を裏面から表
面に伝達されて基体表面が加熱される手段ではなく、加
熱手段からのエネルギーが直接基体表面にて熱に変換さ
れて加熱するような手段である。これは紫外線を利用す
る光励起作用を生ずる光CVD法とは異なることに注意
されたい。
【0059】金属膜形成方法の説明(1)次に、図2を
参照しながら本発明が好ましく適用できる金属膜形成方
法について具体的に説明する。
【0060】電子供与性の表面を有し、半導体や導電体
材料からなる基体401上に各種口径の開孔(VH1,
VH2)を有する絶縁膜402の形成された被堆積基体
を用意する。ここで絶縁膜2の表面は非電子供与性の面
となっている(図2(A))。
【0061】次にアルキルアルミニウムハイドライドと
水素とを利用したCVD法によりAlを主成分とする金
属膜を形成する。そのためには、基体を反応室1006
内に配置し、該反応室を減圧した後アルキルアルミニウ
ムハイドライドと水素との混合ガスを反応室内に導入す
る。ランプを点燈し基体表面の温度を260℃〜440
℃より好ましくは270℃〜440℃に保持するとAl
が開孔内に選択的に堆積する。実験により予め求めた堆
積速度を基にして、絶縁膜表面とほぼ同じ高さまでAl
膜403を堆積させる(図2(B))。
【0062】次に半導体装置用の配線を形成するために
全面にAlを堆積させる。そのために、図1の反応室よ
り基体をとり出し、別の堆積膜形成装置の反応室に入れ
て、周知のスパッタリング法あるいはCVD法によりA
l膜406を堆積させる(図2(C))。
【0063】そして、このAl膜406を図2(D)の
ようにパターニングすることにより所望の形状の配線を
得ることができる。
【0064】Al堆積のメカニズムは現在のところ以下
のように考えられる。
【0065】電子供与性の基体すなわち電子を有する基
体上に水素原子が付着している状態(図8(A))のと
ころにDMAHがメチル基を基体側に向けて到達してく
ると、基体の電子がAlとメチル基1個のボンドを切断
する(図8(B),(C))。この時の反応式は以下の
通りになる。
【0066】
【化1】
【0067】さらに自由電子を有する堆積したAl上に
残っている水素原子に対して、同様に反応が進行する(
図8(D))。ここで水素原子が不足したときには反応
ガスである水素分子が基体上で分解し水素原子として供
給される。また、非電子供与性の表面には電子がないの
で上述した反応が進行せずAlが堆積しない。
【0068】すなわち、高堆積速度を得るためには水素
分子を水素原子に分解し電子供与性の表面上に吸着させ
る解離吸着反応を促進することが重要である。この役目
をになうのが直接可能であり選択堆積を推進することに
なる。
【0069】アルキルアルミニウムハイドライドとして
、DMAHとH2とを用いて、ランプ等による直接加熱
によるAl膜と、図3に示す装置を用いて抵抗加熱によ
り基体を260℃に加熱したAl膜とを比較してみた。
【0070】抵抗加熱法で得られたAl膜は炭素の含有
がみられず、抵抗率は良好なものではあったが、膜の堆
積速度の最大は800Å/分であり、決して高いもので
はなかった。そこで基体温度を上げることにより堆積速
度の向上を試みたが、表面モロフォロジーの悪化や抵抗
率の低下,選択性がなくなるといったサンプルが発生し
た。すなわち、本発明者らによれば単に基体温度を上げ
るだけでは再現性に問題がでてくることが判明したので
ある。
【0071】また、本発明者らはDMAHのガス流量を
大きくし堆積速度を高める工夫もしてみたが、やはり表
面モロフォロジーが悪化したサンプルが見られ、この方
法でも再現性に疑問が残ることが判明した。
【0072】これに対して上述した方法により開孔内に
堆積された純Alは単結晶構造となっており、(1)ヒ
ルロックの発生確率の低減 (2)アロイスパイク発生確率の低減 に優れた特性をもっている。そして上述した方法は選択
性および微細加工に優れた堆積方法であるので、次の堆
積工程として非選択性の堆積方法を適用し、前述した純
Alの場合と同様にランプ等による直接加熱との比較の
ために、本発明者らはまたアルキルアルミニウムハイド
ライドとしてのDMAHと、シリコン原子を含むガスと
、H2 とを用いて、抵抗加熱により基体を260℃に
加熱しAl−Si膜を形成してみた。
【0073】この方法で得られたAl−Si膜は炭素の
含有がみられず、抵抗率は良好なものであったが、膜の
堆積速度の最大は800Å/分であり、決して高いもの
ではなかった。そこで基体温度を上げることにより堆積
速度の向上を試みたが、表面モロフォロジーの悪化や抵
抗率の低下、選択性がなくなるといったサンプルが発生
した。
【0074】これに対して直接加熱方式により開孔内に
堆積されたAl−Si膜は良好な結晶構造を示し、ヒロ
ックの発生確率が低く、アロイスパイクの発生確率も低
くなっている。そして上述した方法は選択性に優れた堆
積方法であるので、次の堆積工程として非選択性の堆積
方法を適用し、上述の選択堆積したAl−Si膜および
絶縁膜であるSiO2 等の上にもAl−Siを主成分
とする金属膜を形成することにより、半導体装置の配線
として好適な金属膜を得ることができる。
【0075】シリコン原子含有ガスは、第3のガスライ
ンである供給管115を介して混合器104に導入され
る。
【0076】この成膜装置を用いることにより、純Al
の場合同様に5秒以下の加熱で基体表面温度を所望の温
度に安定させることができる。また、この装置では5イ
ンチウェハを1時間あたり15〜30枚処理可能な程に
高いスループットも得られる。
【0077】さらに別の例は、マルチチャンバを有する
金属膜形成装置を用いて、まず、第1の成膜室において
アルキルアルミニウムハイドライドと水素とを利用する
CVD法により基体上に選択的にAlを主成分とする金
属膜を堆積させ、その後、外気にさらすことなく第2の
成膜室に基体を移し基体全面に金属膜を形成するもので
ある。
【0078】図3は、金属膜形成装置の変形例を示す模
式図である。
【0079】金属膜を形成するための基体3002は反
応室3001内の基台3004上に載置される。300
3は基体3002を加熱するためのコイルである。ガス
の供給系は、混合器3007とバブラー3006とを含
み、さらにDMAHを収容するバブラー3006を介し
て混合器3007に通じる第1のガスラインであるバブ
リング用の水素供給管3008と混合器3007に連通
する第2のガスラインである水素供給管3005Aとを
有するガス供給ラインと、DMAHのガスと水素ガスと
をガス導入孔3008を通して反応室3001内に導入
するためのガス導入ライン3009とを含む構成となっ
ている。加えて排気系3010は排気ポンプを有し、排
気孔3011に連通する排気ライン3012を含む構成
となっている。
【0080】金属膜形成装置の説明(2)本発明を適用
するに好ましい金属膜形成装置の別の例としてマルチチ
ャンバを有する装置について説明する。
【0081】図4ないし図6に本発明を適用するに好適
な金属膜連続形成装置を示す。
【0082】この金属膜連続形成装置は、図4に示すよ
うに、ゲートバルブ4001によって互いに連続外気遮
断下で連通可能に連接されているロードロック室400
2,CVD反応室(第1の成膜室)4003,RFエッ
チング室4004,スパッタ室(第2の成膜室)400
5,ロードロック室4006とから構成されており、各
室はそれぞれ排気系4007a〜4007eによって排
気もしくは減圧されるように構成されている。前記ロー
ドロック室4002は、スループット性を向上させるた
めに堆積処理前の基体雰囲気を排気後にH2 雰囲気に
置き換える室である。次のCVD反応室4003は基体
上に常圧または減圧下で選択堆積を行う室であり、抵抗
加熱体(200〜430℃に加熱)4008を有する基
体ホルダ4009が内部に設けられるとともに、CVD
用ガス導入ライン4010によって室内にCVD用ガス
が導入されるように構成されている。次のRFエッチン
グ室4004は選択堆積後の基体表面のクリーニング(
エッチング)をAr雰囲気下で行う室であり、内部には
100℃〜250℃に加熱される基体ホルダ4011と
RFエッチング用電極ライン4012とが設けられると
ともに、Arガス供給ライン4013が接続されている
。 次のスパッタ室4005は基体表面にAr雰囲気下でス
パッタリングにより金属膜を非選択的に堆積する室であ
り、内部に200℃〜250℃に加熱される基体ホルダ
4014とスパッタターゲット材4015aを取りつけ
るターゲット電極4015とが設けられるとともに、A
rガス供給ライン4016が接続されている。最後のロ
ードロック室4006は金属膜堆積完了後の基体を外気
中に出す前の調整室であり、雰囲気をN2 に置換する
ように構成されている。
【0083】図4では上記構成の金属膜連続形成装置を
その工程をもとに時系列的に示しているが、実際的には
、図5に示すように、搬送室4017を中継室として前
記ロードロック室4002,CVD反応室4003,R
Fエッチング室4004,スパッタ室4005,ロード
ロック室4006が相互に連結された構造となっている
。この構成ではロードロック室4002はロードロック
室4006を兼ねている。大気と遮断された前記搬送室
4017には、図に示すように、AA方向に正逆回転可
能かつBB方向に伸縮可能なアーム(搬送手段)401
8が設けられており、このアーム4018によって、図
6中に矢印で示すように、基体を工程に従って順次ロー
ドロック室4002からCVD反応室4003,RFエ
ッチング室4004,スパッタ室4005,ロードロッ
ク室4006へと、外気にさらすことなく連続的に移動
させることができるようになっている。
【0084】図7は金属膜連続形成装置の他の構成例を
示しており、前述の図4と同じものについては同一符号
とする。図7の装置が図4の装置と異なる点は基体表面
を加熱する手段としてハロゲンランプ4021を用いて
直接加熱する点である。このように直接加熱することで
堆積速度をより一層向上させることができるのである。 また、直接加熱を行うために基体ホルダ4009には基
体を浮かした状態で保持するツメ4020が配設されて
いる。
【0085】また、この方法に適用可能な加熱方式のう
ち直接加熱(加熱手段からのエネルギーが直接基体に伝
達されて基体自体を加熱する)の方法としては、例えば
ハロゲンランプ,キセノンランプ等によるランプ加熱が
挙げられる。ちなみに、抵抗加熱としては、堆積膜を形
成すべき基体を支持するための堆積膜形成用の空間に配
設された基体支持部材に設けられた発熱体等である。
【0086】修飾原子を含むアルミ膜を堆積させる場合
にも前述したように図4ないし図7に示した金属膜形成
装置を用いることができる。つまり有機アルミニウムの
ガス以外のガスを導入するガスラインを付設すればよい
のである。
【0087】以上説明してきた金属膜形成装置に好適に
用いられるガス供給系について図9を挙げて説明する。
【0088】CVD反応室9001のガス導入ライン9
002は混合器9003に接続されている。混合器90
03にガスを導入するラインは複数あり、一方は水素ガ
ス導入用のライン9004であり、これは冷却器900
5に接続されている。もう一方は原料ガス導入ライン9
016であり、バブラー9007に接続されている。こ
のバブラーは液体原料をバブリングするためのキャリア
ガス導入ライン9008に接続されてライン9004同
様冷却器9005に接続されている。
【0089】さらに上流側にはガス導入ライン9009
を介して水素精製器4010が設けられている。
【0090】この水素精製器9010内はパラジウム膜
によって精製筒と1次室との2つの室に分離されている
。原料水素供給ライン9011はこの2つの室のうちパ
ラジウム膜外側の1次室に連通している。また、この1
次室にはガス放出ライン9011も連通可能に設けられ
ており、1次室内の原料水素の一部を外部に放出するよ
うに構成されている。9012は加熱コイルである。 9013は原料水素の予備加熱室であり加熱コイル90
14により原料水素を加熱できる。
【0091】ここまでのガス供給系と、排気系9015
と、反応室とが集合体としてCVD装置を構成している
【0092】そして水素精製器9010をCVD装置本
体内に組み込み、精製筒9016からCVD反応室90
01までの配管の長さを1.5m以下となるように設計
することが好ましい。
【0093】もちろん、配管の接合部およびバルブは必
要最小限にとどめる。
【0094】このようにCVD装置をクリーンルームに
入れ、原料水素を収容したボンベ9018はクリーンル
ーム外に配置する。そしてガスライン9019で両者を
連通可能に接続する。これらの配管はSUS製とし電解
研摩されたものを用いる。
【0095】原料ガスの供給は上記装置を用いて次のよ
うに行われる。ボンベ9018より10m以上のライン
9019を介して予備加熱器9013に供給された水素
は、ここで400℃程に加熱される。加熱された原料水
素は420℃程に加熱されたパラジウム膜により精製さ
れる。つまり精製筒9016内には純度99.9999
5%以上の水素が存在し、1次室には不純物濃度の高い
水素が存在する。ここでは、水素の不純物濃度が高くな
らないよう放出ライン9020を通じて適度な量を外部
に放出させる。
【0096】精製された水素は冷却器9005にて冷却
され一部は混合器9003へ直接送り、もう一方はバブ
リング用の水素としてバブラー9007に供給される。
【0097】金属膜形成方法の説明(2)次に図2およ
び図4を挙げて本発明による金属膜形成方法の別の実施
態様例について具体的に説明する。
【0098】前述の説明文(1)の箇所で説明したよう
に図2(A)に示すような被堆積基体を用意する。この
基体を図4のCVD反応室3003に入れ、ガス導入ラ
イン3010よりアルキルアルミニウムハイドライドの
ガスと水素とを導入する。
【0099】基体の温度を260℃〜440℃、より好
ましくは270℃〜440℃に保持するとAlが開孔内
に選択的に堆積する(図2(B))。
【0100】次に選択堆積したAlを有する基体を図4
のエッチング室4004に外気との遮断状態のまま移動
させ、表面を軽くエッチングする。同様に外気との遮断
状態のままCVD反応室3003に移し、スパッタリン
グ法等により基体全面に金属膜を堆積させる(図2(C
))。
【0101】上述した方法により開孔内に堆積されたA
lは単結晶構造となっており、 (1)ヒルロックの発生確率の低減 (2)アロイスパイク発生確率の低減 に優れた特性をもっている。そして上述した方法は選択
性に優れた堆積方法であるので、次の堆積工程として非
選択性の堆積方法を適用し、上述の選択堆積したAl膜
および絶縁膜であるSiO2 等の上にもAlを主成分
とする金属膜を形成することにより、半導体装置の配線
として好適な金属膜を得ることができる。
【0102】同様にAl−Siについても優れた結晶構
造を示す。
【0103】従って次の堆積工程として非選択性の堆積
方法を適用し、上述の選択堆積したAl−Si膜および
絶縁膜であるSiO2 等の上にもAlもしくはAlを
主成分とする金属膜を形成することにより、半導体装置
の配線として好適な金属膜を得ることができる。
【0104】このように本発明によれば開孔中のAlと
絶縁膜上のAlとの界面特性が向上し十分低い接触抵抗
が得られる配線用金属膜となる。
【0105】以下本発明の好適な実施態様例について説
明する。
【0106】<実施例1>図10は本発明による多層配
線構造を示す模式的断面図である。
【0107】半導体基板101上に設けられた絶縁膜2
01にはコンタクトホールCHが形成されている。この
コンタクトホールを埋める導電体102を介して半導体
基板101と接触している第1層配線103が絶縁膜2
01上に設けられている。さらに第1層配線103上に
は第1層間絶縁膜202が設けられ、第1スルーホール
TH1を埋める導電体104を介してその上の第2層配
線105と接触している。加えてその上には第2層間絶
縁膜203が設けられ、そこに形成された第2スルーホ
ールTH2を埋める導電体106を介して第2層配線層
105に接触する第3層配線層107が形成され、保護
膜204により覆われている(図10(A))。
【0108】コンタクトホールCH,第1スルーホール
TH1,第2スルーホールTH2の大きさはCH>TH
1>TH2の関係を満足する。このように上方にある開
孔径を下方の開孔径より小さくすることによりコンタク
ト部の占める面積が小さくなり配線の高密度化が可能と
なると共に配線の形状の自由度が拡大する。
【0109】図10(B)は本発明の他の例を示してお
り、コンタクトホールCH,第1スルーホールTH1,
第2スルーホールTH2の面積の関係は以下のようにな
っている。
【0110】CH>TH1≦TH2 ここでCHとTH2との関係はCH≧TH2となること
が望ましい。
【0111】図10(C)は、本発明の他の例を示して
おり、コンタクトホールCH, 第1スルーホールTH
1,第2スルーホールTH2の位置関係は略々同一線上
にあり、その面積の関係は以下のようになっている。
【0112】CH>TH1≦TH2 ここで、CH≧TH2が望ましい。この例に示すように
CH,TH1,TH2を略々同一線上に配置することに
より他の例と比較して設計の自由度はさらに増加し、ま
たより高集積にトランジスターを設置することができる
ようになる。
【0113】ここでコンタクトホールの大きさとしては
高集積化の為に接触抵抗を実用範囲に設定すると0.6
〜0.8μm2 が好適であり、アスペクト比は0.8
〜1.4が望ましい。
【0114】同様に上述した関係式を満たしつつ、第1
スルーホールの面積は0.4〜0.6μm2 が好適で
、アスペクト比は1.0〜2.5が望ましい。また、第
2スルーホールについてはその面積は0.5〜0.7μ
m2 が好適でアスペクト比は1.0〜2.5が望まし
い。
【0115】以上に示した図10(A),(B)の例で
はコンタクトホールおよび/または第1,第2のスルー
ホールを選択堆積法によって埋め込み、その後、非選択
的に導電材料を堆積させて第1〜第3配線層を形成して
いる。
【0116】従ってコンタクトホールおよび/またはス
ルーホール上に従来のような凹凸が現われることがない
ので各配線層上は平坦となり、上述したような開孔径の
関係をもつようにコンタクトホールおよび/またはスル
ーホールを設計しても歩留まりを落とすことはない。
【0117】以上説明した半導体回路装置を構成する各
部分は以下のような材料からなる。
【0118】半導体基板101には、MOSトランジス
タやバイポーラトランジスタ,蓄積容量,拡散抵抗等を
構成する素子の半導体領域がイオン注入法あるいは熱拡
散法等により形成されている。
【0119】絶縁膜201としては熱酸化法によるSi
O2 膜や窒化シリコン膜が用いられる。
【0120】第1,第2の層間絶縁膜202,203と
しては熱酸化法,CVD法あるいはスパッタリング法に
より形成された酸化シリコン膜やPSG,BSG,BP
SGおよび、熱窒化法あるいはスパッタリング法による
窒化シリコン膜や窒化酸化シリコン膜といった無機材料
やSOGやポリイミド等の有機絶縁膜が好ましく用いら
れる。保護層204についても同様である。これらはさ
らにエッチバックすることで、より一層の平坦化を計る
ことができる。
【0121】配線を形成する材料としてはAl,Cu,
Mo,W,Au,Ta,Pd、あるいはAl−Si,A
l−Si−Ti,Al−Ti,Al−Si−Cu,Al
−Cu,Al−Pd等のAlを主成分とする導電体やま
たは低抵抗の多結晶シリコン,単結晶シリコン,WSi
−TiSi2 ,TaSi2 ,MoSi等のシリサイ
ド等が用いられる。とりわけ本発明に好適な材料はAl
系であり、なかでも単結晶AlあるいはAl−Si, 
Al−Cu等のAlを主成分とする導電体である。
【0122】以上の絶縁膜201,202,203や第
1,第2,第3の配線層は夫々単一の層構成であるが、
もちろん夫々が複数の4層構成を有するものであっても
よい。
【0123】このようなAl系の材料からなる配線を形
成する為の堆積膜形成方法について説明する。
【0124】この方法を採用すればコンタクトホール内
、さらにはスルーホール内に良質の配線材料を埋め込む
ことができ、かつ表面が平坦な膜となるので多層配線と
した場合にコンタクトホール上やスルーホール上の絶縁
膜に凹凸がほとんど形成されない。従って従来例ではコ
ンタクトホールやスルーホールを形成する毎に対応して
増加していた凹凸部が本発明では増加することなく結局
極めて少くなり歩留りを低下させるどころか大きく向上
するのである。
【0125】(実験例)以下に、上記Al−CVD法が
優れており、且つそれにより開孔内に堆積したAlがい
かに良質の膜であるかを実験結果をもとに説明する。
【0126】まず基体としてN型単結晶シリコンウエハ
ーの表面を熱酸化して8000ÅのSiO2 を形成し
、0.25μm×0.25μm角から100μm×10
0μm角の各種口径の開孔をパターニングして下地のS
i単結晶を露出させたものを複数個用意した(サンプル
1−1)。
【0127】これらを以下の条件によるAl−CVD法
によりAl膜を形成した。原料ガスとしてDMAH、反
応ガスとして水素、全圧力を1.5Torr、DMAH
分圧を5.0×10−3Torrという共通条件のもと
で、ハロゲンランプに通電する電力量を調整し直接加熱
により基体表面温度を200℃〜490℃の範囲で設定
し成膜を行った。
【0128】その結果を表1に示す。
【0129】
【表1】
【0130】表1から判るように、直接加熱による基体
表面温度が260℃以上では、Alが開孔内に3000
〜5000Å/分という高い堆積速度で選択的に堆積し
た。
【0131】基体表面温度が260℃〜440℃の範囲
での開孔内のAl膜の特性を調べてみると、炭素の含有
はなく、抵抗率2.8〜3.4μΩcm、反射率90〜
95%、1μm以上のヒロック密度が0〜10であり、
スパイク発生(0.15μm接合の破壊確率)がほとん
どない良好な特性であることが判明した。
【0132】これに対して基体表面温度が200℃〜2
50℃では、膜質は260℃〜440℃の場合に比較し
て若干悪いものの従来技術から見れば相当によい膜であ
るが、堆積速度が1000〜1500Å/分と決して十
分に高いとはいえず、スループットも7〜10枚/hr
と比較的低かった。
【0133】また、基体表面温度が450℃以上になる
と、反射率が60%以下、1μm以上のヒロック密度が
10〜104 cm−2、アロイスパイク発生が0〜3
0%となり、開孔内のAl膜の特性は低下した。
【0134】次に上述した方法がコンタクトホールやス
ルーホールといった開孔にいかに好適に用いることがで
きるかを説明する。
【0135】即ち以下に述べる材料からなるコンタクト
ホール/スルーホール構造にも好ましく適用されるので
ある。
【0136】上述したサンプル1−1にAlを成膜した
時と同じ条件で以下に述べるような構成の基体(サンプ
ル)にAl膜を形成した。
【0137】第1の基体表面材料としての単結晶シリコ
ンの上に、第2の基体表面材料としてのCVD法による
酸化シリコン膜を形成し、フォトリソグラフィー工程に
よりパターニングを行い、単結晶シリコン表面を部分的
に吐出させた。
【0138】このときの熱酸化SiO2 膜の膜厚は8
000Å、単結晶シリコンの露出部即ち開口の大きさは
0.25μm×0.25μm〜100μm×100μm
であった。このようにしてサンプル1−2を準備した(
以下このようなサンプルを“CVDSiO2 (以下S
iO2 と略す)/単結晶シリコン”と表記することと
する)。
【0139】サンプル1−3は常圧CVDによって成膜
したボロンドープの酸化膜(以下BSGと略す)/単結
晶シリコン、サンプル1−4は常圧CVDによって成膜
したリンドープの酸化膜(以下PSGと略す)/単結晶
シリコン、サンプル1−5は常圧CVDによって成膜し
たリンおよびボロンドープの酸化膜(以下BSPGと略
す)/単結晶シリコン、サンプル1−6はプラズマCV
Dによって成膜した窒化膜(以下P−SiNと略す)/
単結晶シリコン、サンプル1−7は熱窒化膜(以下T−
SiNと略す)/単結晶シリコン、サンプル1−8は減
圧CVDによって成膜した窒化膜(以下LP−SiNと
略す)/単結晶シリコン、サンプル1−9はECR装置
によって成膜した窒化膜(以下ECR−SiNと略す)
/単結晶シリコンである。
【0140】さらに以下に示す第1の基体表面材料(1
8種類)と第2の基体表面材料(9種類)の全組み合わ
せによりサンプル1−11〜1−179(注意:サンプ
ル番号1−10,20,30,40,50,60,70
,80,90,100,110,120,130,14
0,150,160,170は欠番)を作成した。第1
の基体表面材料として単結晶シリコン(単結晶Si),
多結晶シリコン(多結晶Si),非晶質シリコン(非晶
質Si),タングステン(W),モリブデン(Mo),
タンタル(Ta),タングステンシリサイド(WSi)
,チタンシリサイド(TiSi),アルミニウム(Al
),アルミニウムシリコン(Al−Si),チタンアル
ミニウム(Al−Ti),チタンナイトライド(Ti−
N),銅(Cu),アルミニウムシリコン銅(Al−S
i−Cu),アルミニウムパラジウム(Al−Pd),
チタン(Ti),モリブデンシリサイド(Mo−Si)
,タンタルシリサイド(Ta−Si)を使用した。第2
の基体表面材料としてはT−SiO2 ,SiO2 ,
BSG,PSG,BPSG,P−SiN,T−SiN,
LP−SiN,ECR−SiNである。以上のような全
サンプルについても上述したサンプル1−1に匹敵する
良好なAl膜を形成することができた。
【0141】次に、以上のようにAlを選択堆積させた
基体に上述したスパッタリング法により非選択的にAl
を堆積させてパターニングした。
【0142】その結果、スパッタリング法によるAl膜
と、開孔内の選択堆積したAl膜とは、開孔内のAl膜
の表面性がよいために良好な電気的にも機械的にも耐久
性の高いコンタクト状態となっていた。
【0143】図11は本発明を適用するに好ましい半導
体集積回路の一部を示す回路図である。
【0144】本発明は図11のインバーター回路のコン
タクトホール,第1スルーホール,第2スルーホールの
金属配線の埋め込みに採用される。
【0145】図12は図11に示すインバーター回路の
模式的平面図であり、図13は図12のAA′線による
模式的断面図である。
【0146】以下図14および図15に示す半導体回路
装置の製造方法について順を追って詳述する。配線層の
堆積方法は前述した通りであるのでここでは極く簡単に
説明する。
【0147】従来技術を用いて選択酸化法によって作ら
れたフィールド酸化膜501およびアクティブ部分50
2を形成した。アクティブ部分にはゲート酸化膜503
を通して形成されたPMOSのソース・ドレイン部50
4およびPウエル505の中にNMOSのソース・ドレ
イン部506が設置されている。その上に層間絶縁膜5
07をCVD等によって堆積した(図14(A)) 。 層間絶縁膜507およびゲート酸化膜503を部分的に
従来のフォトリソグラフィ技術によって開孔したコンタ
クトホール508によりソース・ドレイン504および
506を露出させた後、前記Al−CVD法を用いてA
l膜509をコンタクトホール508内に堆積させた。 堆積条件は基体温度270℃,DMAH分圧4×10−
3Torr,全圧1.2Torrである。
【0148】堆積はコンタクトホール508を完全に埋
めた状況で停止した。層間絶縁膜507とコンタクトホ
ール中に堆積したAl膜509の表面はほぼ平坦であっ
た(図14(B)) 。
【0149】さらに前述したようにスパッタ法により基
体全体にAl−Cu(1.5%)を堆積させ、従来のフ
ォトリソグラフィー技術で選択的にAl−Cuを除去し
、Alの第1層目の配線510を終了する(図14(C
)) 。
【0150】次に基体表面をプラズマCVD装置により
SiONを4000Å堆積し、SOG( スピンオング
ラス) をスピンコートした後420℃のベーク,平坦
部のSOGを除去した後、常圧CVDによりPSGを3
000Å堆積し、第2の層間膜511を形成した。次に
前記手法により、第1のスルーホール512を開孔した
(図14(D)) 。
【0151】第1のスルーホール512には前記Al−
CVD法と同一の条件によりAl膜513を形成した 
(図15(A)) 。
【0152】前記スパッタ法によりAl−Cu(1.5
%) からなる第2層の配線514を設置した(図15
(B)) 。
【0153】次にプラズマCVD装置によりSiONを
6000Å堆積し、第3の層間絶縁膜515を形成し、
前述の手法で第2のスルーホール516を開孔し、スル
ーホール516内にAl−CVD法によりAl膜517
を埋めこんだ(図15(C)) 。
【0154】その後前述のスパッタ法により第3層の配
線518を形成した(図15(D)) 。
【0155】最後に常法に従って絶縁保護膜519を形
成した。
【0156】図14および図15から明らかなように開
孔部にのみAlまたはAl合金を完全に埋め込むため、
開孔上のAl系配線に従来見られたAlの埋没はまった
く見られずAl配線は平坦に設置されている。
【0157】本発明にもとづいて製造された論理回路I
Cは3.8×4.2mm2 のチップサイズを有し歩留
まり84%を確保できた。かつ−40℃〜80℃のヒー
トサイクル試験は100サイクルのくり返し後不良は発
生しなかった。使用したマスク寸法は以下の如くである
【0158】コンタクトホールの寸法    0.8μ
m角第1のスルーホールの寸法  0.5μm角第1の
スルーホールの寸法  0.6μm角(比較例1) 前述した従来の製造工程により コンタクトホールの寸法を0.8μm角第1スルーホー
ルの寸法を1.4μm角第2スルーホールの寸法を2.
0μm角としたコンタクトホールおよび第1,第2のス
ルーホール上に凹凸のある半導体回路装置を作製した。
【0159】その結果、チップサイズは3.9×4.5
mm2 と本実施例に比較して約10%のサイズが増大
した。また歩留まりは20〜25%であった。また前述
のヒートサイクル試験では50サイクル目で1個/10
0個の不良が発生した。
【0160】(参考例)前述した選択・非選択堆積法に
より コンタクトホールの寸法を0.8μm角第1スルーホー
ルの寸法を1.4μm角第2スルーホールの寸法を2.
0μm角としたコンタクトホールおよび第1,第2のス
ルーホール上に凹凸のない半導体回路装置を作製した。
【0161】その結果、前述の論理ICの歩留まりは6
0〜65%でありヒートサイクル試験では50サイクル
で1個/100個、100サイクルで2個/100個の
不良が発生した。
【0162】論理ICのみでなく、光電変換素子および
画像処理用高速増幅器を、それぞれ本発明方法および従
来法によって作製した。光電変換素子の開口率(配線で
遮光されていない部分の割合)および画像処理用高速増
幅器の応答速度について、本発明実施例1を比較例1,
2と比較して表2に示す。
【0163】
【表2】
【0164】表2に示すように、本発明実施例は、従来
法による比較例1,2に比し、すぐれた特性を示す。
【0165】<実施例2>以下、半導体装置としてMO
SFET,バイポーラトランジスタ,抵抗体,容量素子
等の機能素子を接続して集積回路となす場合の配線につ
いて図16を参照しながら説明する。
【0166】図16は本実施例による半導体集積回路の
配線の形成方法を説明するための模式的断面図であり、
半導体基体表面と接続する2層の金属配線を例にしてい
る。
【0167】まず次のような半導体基体601を用意し
た。
【0168】単結晶Siからなる半導体基体601上の
主面にはトランジスタ等の半導体機能素子が形成された
ものである。
【0169】上記素子上には上層のBPSGおよび下層
の熱酸化膜からなる層間絶縁膜602を形成した。この
絶縁膜602を貫通して開孔であるコンタクトホールC
Hを形成した。
【0170】コンタクトホールCH内に前記Al−CV
D法により第1の導電物質としてAl−Si603を選
択的に堆積し、層間絶縁膜602とほぼ平行な面となる
まで埋込んだ(図16(A))。
【0171】この時の選択堆積の条件は以下の如くであ
る。
【0172】DMAH分圧    5×10−3Tor
rH2 分圧        1.5Torr基体温度
        270℃ Si2 H6 分圧  2×10−6Torr上記条件
において、Al−Siはコンタクトホールに完全に充填
されており、そのAl−Si膜603は比抵抗3.0〜
3.1μΩcmを有する炭素,酸素を含まない良質な膜
質であった。かつ層間絶縁膜602上にはまったく堆積
が見られず良好な選択性も得られていた。
【0173】上記基体上にSiH4 とPH3 とを用
いた減圧CVD法により第2の導電物質としてのN型多
結晶Si604を全面に450Å堆積した。
【0174】従来のフォトリソグラフィ法を用いて上記
多結晶Siを電極部および配線部を残してCCl2 F
2 +N2 なる雰囲気中で反応性イオンエッチング(
RIE)により部分的に削除して、第1配線部としての
下びき配線層を形成した。その後N型多結晶Siの上に
のみ前記Al−CVD法により第3の導電物質としてA
l−Cu605を選択堆積させた。
【0175】この時の条件は、 DMAH分圧              5×10−
3TorrH2 分圧               
   1.5Torr基体温度           
       270℃Cu(C2 H7 O2 )2
     5×10−6Torrとした。
【0176】この条件下では、完全な選択性を有するA
l−Cu(Cu含有率1.5%)膜が残された多結晶S
i上にのみ堆積し、第1の配線を形成することができた
(図16(B))。
【0177】上記基体の表面上にプラズマCVD法によ
りSiONを5000Å堆積し、平坦化のためSOGを
全面に塗布し、420℃のN2 雰囲気で熱処理を行い
さらに常圧CVD法によりPSGを3000Å堆積し第
2の層間絶縁膜606を形成し、所望の部分にスルーホ
ールTHを形成した(図16(C))。
【0178】上記スルーホール内部にのみ前記Al−C
VD法を用いてAl−Cu(Cu含有率1.5%)を埋
込み、第2の層間絶縁膜606とほぼ平行な面にまで堆
積させてスルーホールTH内にAl−Cu膜607を形
成した(図16(D))。
【0179】上記基体の表面上にCuをスパッタリング
法により2000Å堆積した。この時の堆積条件は、D
Cパワー    7KW 基板温度      200℃ Ar分圧      2×10−3Torrとした。
【0180】上記Cu膜608をフォトリソグラフィ技
術を用いて一部除去して第2の配線を構成する下びき配
線層を形成した。
【0181】前記Al−CVD法を用いてCu膜608
上にのみAl−Cu(Cu含有率1.5%)を500Å
選択的に堆積させ第2の配線を形成した(図16(E)
)。
【0182】こうして多層配線構造を得た。
【0183】以上詳述したように本実施例では前述した
Al−CVD法が優れた選択性のもとに良質の金属膜を
形成できる点を生かして、簡単なプロセスで半導体材料
の表面や導電体材料の表面および絶縁層上に配線を形成
することができる。この配線は結晶性に優れた膜である
ために低抵抗であり、かつ耐マイグレーシアン性が良い
ためにサブミクロンルールで設計され高集積化された半
導体装置の配線として非常に優れたものとなる。
【0184】また、開孔上に凹部が形成され難いために
配線の歩留り向上,耐久性向上だけではなく絶縁層の被
覆性もよくなることから絶縁層の歩留り向上および耐久
性向上も達成され、相乗的な素子の歩留り向上および耐
久性向上が達成される。
【0185】<実施例3>以上説明した実施例2ではA
l−CVD法によりAl−Cuを堆積させたものである
が、本例はCu原子を含むガスを用いることなくAlを
堆積させた。
【0186】その他の工程は実施例2と同じにした。
【0187】本例によるAlは少なくともコンタクトホ
ール内で単結晶化しており極めて優れた配線特性を示す
ものであった。
【0188】<実施例4>本例は下びき配線層を形成す
るために、光を利用する成膜方法を用いたものである。
【0189】図17は本例を実施するための成膜装置を
示す模式図である。
【0190】701は反応室としてのチャンバーで、レ
ーザー光透過窓702が上部に設けられ光源703より
発せられたレーザー光をポリゴンミラーによってレーザ
ー光透過窓702を介して基体708の表面に照射でき
るようになっている。
【0191】このチャンバー701には原料ガスや反応
ガスを導入するためのガス導入管705が設けられ、ま
た、排気装置706によりチャンバー内を排気できるよ
う構成されている。
【0192】707は可動ステージ、710は基体が熱
のための予備ヒーター、704は基体搬入のためのゲー
トバルブである。
【0193】このような成膜装置を用いて以下のような
手順により配線を形成することできる。
【0194】コンタクトホールの形成された絶縁膜を有
する半導体基体に前述したAl−CVD法により選択堆
積を行いコンタクトホール内にAlを埋込む。
【0195】次に図13に示す成膜装置を用いてWF6
 雰囲気でレーザー光により形成すべき配線パターンに
応じてレーザー光を走査する。こうしてレーザー照射を
受けた部分が昇温しこの部分にWを堆積することができ
る。次にチャンバー内をDMAHのガスと水素との混合
雰囲気に置換して前述したAl−CVD法により配線パ
ターン上に堆積したW上にAlを堆積させて配線を形成
する。
【0196】このように本例ではフォトリソグラフィー
を用いることなく配線を形成することができる。
【0197】以下具体的に本実施例を説明する。
【0198】チャンバー501に、WF6 30cc/
分,SiH4 8cc/分,H2 1000cc/分を
流し、全圧を10−3Torrなる雰囲気に保った。基
体708上の配線を形成すべき部分にはレーザー光源7
03からポリゴンミラー709によって偏光されたレー
ザー光711を到達させ、極小的に基体708の表面温
度を上昇させた。上記極小的に昇温された部分にはWが
、1000〜1500Å選択的に堆積した。さらにチャ
ンバー内を10−6Torr台に排気しガスライン70
5よりバブリングされたDMAHとH2 を流し、予備
ヒーター710にて基体全体を270℃に昇温した。こ
うして、堆積したW上にAlを堆積することができた。 このように本実施例によれば基体上に所望の低抵抗金属
配線をリソグラフィーなしに行うことができた。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上層配線の高密度集積化,寄生容量の低減が可能であっ
て、半導体回路装置の特性を従来より格段に向上でき、
さらに生産歩留りを改善することができる。
【0200】さらに、本発明によれば、第2の配線部を
エッチングによるパターニングなしで自己整合的に形成
するので簡単なプロセスで均一な断面形状が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するに好適な金属形成装置の一例
を示す模式図である。
【図2】金属膜形成法を説明するための模式図である。
【図3】金属膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図4】金属膜形成工程順に整列して示した模式図であ
る。
【図5】図4に示した概略平面構成図である。
【図6】基体の移動順序を矢印で付加した図4の概略平
面構成図である。
【図7】本発明を実施するに好適な金属膜連続形成装置
の他の例を示す模式図である。
【図8】Alの選択堆積の様子を示す模式図である。
【図9】本発明に好適に用いられるCVD装置を示す模
式図である。
【図10】本発明による半導体回路装置の多層配線部を
説明するための模式的断面図である。
【図11】本発明を適用するのに好ましい半導体集積回
路の一部を示す回路図である。
【図12】図11に示すインバーター回路の模式的平面
図である。
【図13】図12のAA′線による模式的断面図である
【図14】図13に示した実施例の製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図15】図13に示した実施例の製造工程を説明する
ための模式的断面図である。
【図16】本発明の実施例2による配線の形成方法を説
明するための模式的断面図である。
【図17】本発明の実施例4による配線の形成方法に適
用可能な成膜装置を説明するための模式図である。
【図18】従来の半導体回路装置の模式的断面図である
【図19】従来の配線の形成方法を説明するための模式
的断面図である。
【図20】従来の配線を説明するための模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
1  絶縁膜 2  配線 3  絶縁膜 4  配線 5  スルーホール 6  ホトレジストマスク 7  半導体基板 8  絶縁膜 9  第1層Al配線 10  第1層絶縁膜 11  第1スルーホール 12  第2層Al配線 13  第2層間絶縁膜 14  第2スルーホール 15  第3層Al配線 16  半導体基板 17  ソース・ドレイン領域 18  ゲート絶縁膜 19  ゲート電極 20  絶縁膜 21  配線 22  層間絶縁膜 23  保護層 101  半導体基板 102  導電体 103  第1層配線 104  導電体 105  第2層配線 106  導電体 107  第3層配線 201  絶縁膜 202  第1層間絶縁膜 202  第2層間絶縁膜 203  第3層間絶縁膜 204  保護膜 401  基体 402  絶縁膜 403,406  Al膜 701  チャンバー 702  レーザー光透過窓 703  光源 704  ゲートバルブ 705  ガス導入管 706  排気装置 707  可動ステージ 708  基体 709  ポリゴンミラー 710  予備ヒーター 711  レーザー光 1001  加熱手段 1002  ハロゲンランプ 1003  反射鏡 1004  基体 1005  コントローラ 1006  反応室 1007  基体ホルダー 1008  混合器 1009  バブラー 1010  水素供給管 1010A  水素供給管 1011  ガス導入孔 1012  排気系 1013  排気孔 1014  排気ライン 1015  ガス導入ライン 1016  シール用のリング 3001  反応室 3002  基体 3003  加熱用コイル 3004  基台 3005A  水素供給管 3006  バブラー 3007  混合器 3008  水素供給管 3009  ガス導入ライン 3010  排気系 3011  排気孔 3012  排気ライン 4001  ゲートバルブ 4002  ロードロック室 4003  CVD反応室 4004  RFエッチング室 4005  スパッタ室 4006  ロードロック室 4007a〜3007e  排気系 4008  抵抗加熱体 4009  基体ホルダ 4010  CVD用ガス導入ライン 4011  基体ホルダ 4012  RFエッチング用電極ライン4013  
Arガス供給ライン 4014  基体ホルダ 4015  ターゲット電極 4016  Arガス供給ライン 4017  搬送室 4018  アーム 4019  基体ホルダ 4020  ツメ 9001  反応室 9002  ガス導入ライン 9003  混合器 9004  水素ガス導入用のライン 9005  冷却器 9006  原料ガス導入ライン 9007  バブラー 9008  キャリアガス導入ライン 9009  ガス導入ライン 9010  水素精製器 9011  ガス放出ライン 9012  加熱コイル 9013  予備加熱室 9014  加熱コイル 9015  排気系 9016  精製筒 9017  CVD反応室 9018  ボンベ 9019  ガスライン 9020  放出ライン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体基体の主面上に形成された絶縁
    膜のコンタクトホールを介して該半導体基体に接続する
    第1配線層と、該第1配線層上に形成された層間絶縁層
    のスルーホールを介して前記第1配線層と接続する第2
    配線層と、を有する半導体回路装置において、前記コン
    タクトホール上の前記第1配線は実質的に平坦であり、
    前記スルーホール面積が前記コンタクトホール面積より
    小さいことを特徴とする半導体回路装置。
  2. 【請求項2】  半導体基体の主面上に形成された絶縁
    膜のコンタクトホールを介して該半導体基体に接続する
    第1配線層と、該第1配線層上に形成された第1層間絶
    縁層の第1スルーホールを介して前記第1配線層と接続
    する第2配線層と、該第2配線層上に形成された第2層
    間絶縁層の第2スルーホールを介して前記第2配線層と
    接続する第3配線層と、を有する半導体回路装置におい
    て、前記コンタクトホール上の前記第1配線は実質的に
    平坦であり、前記第1のスルーホール面積が前記コンタ
    クトホール面積より小さいことを特徴とする半導体回路
    装置。
  3. 【請求項3】  前記第2のスルーホール面積は前記第
    1のスルーホール面積と等しいことを特徴とする請求項
    2に記載の半導体回路装置。
  4. 【請求項4】  前記第2のスルーホール面積は前記第
    1のスルーホール面積より小さいことを特徴とする請求
    項2に記載の半導体回路装置。
  5. 【請求項5】  前記第2のスルーホール面積は前記第
    1のスルーホール面積より大きく、かつ前記コンタクト
    ホール面積より大きくないことを特徴とする請求項2に
    記載の半導体回路装置。
  6. 【請求項6】  前記コンタクトホールと前記スルーホ
    ールとは重なって形成されていることを特徴とする請求
    項2ないし5のいずれかに記載の半導体回路装置。
  7. 【請求項7】  前記コンタクトホールと前記スルーホ
    ールとは互いに重ならない離間した位置に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載
    の半導体回路装置。
  8. 【請求項8】  半導体基体の主面上に形成された絶縁
    膜のコンタクトホールを介して該半導体基体に接続する
    第1配線層と、該第1配線層上に形成された層間絶縁層
    のスルーホールを介して前記第1配線層と接続する第2
    配線層と、を有する半導体回路装置において、前記コン
    タクトホール上の前記第1配線は実質的に平坦であるこ
    とを特徴とする半導体回路装置。
  9. 【請求項9】  半導体基体の主面上に形成された絶縁
    膜のコンタクトホールを介して該半導体基体に接続する
    第1配線層と、該第1配線層上に形成された層間絶縁層
    のスルーホールを介して前記第1配線層と接続する第2
    配線層と、を有する半導体回路装置の製造方法において
    、前記絶縁膜に前記コンタクトホールを形成した後、前
    記コンタクトホール内に選択的に導電材料を堆積させ、
    次いで前記コンタクトホール上および前記絶縁膜上に導
    電材料を堆積させた後パターニングを行って前記第1配
    線層を形成することを特徴とする半導体回路装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】  前記コンタクトホール内に導電材料
    を堆積させる工程は、アルキルアルミニウムハイドライ
    ドのガスと水素ガスとを利用したCVD法により行うこ
    とを特徴とする請求項9に記載の半導体回路装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】  絶縁層に設けられた開孔を介して下
    地表面と接続する配線の形成方法において、前記開孔内
    に選択的に第1の導電物質を堆積させる第1の工程と、
    前記絶縁層および前記導電物質に第2の導電物質からな
    る第1の配線部を形成する第2の工程と、前記第1の配
    線部上に選択的に第3の導電物質を堆積させる第2の配
    線部を形成する第3の工程と、を含むことを特徴とする
    半導体回路の配線の形成方法。
  12. 【請求項12】  前記第1の導電物質と前記第2の導
    電物質とは同一原子を主成分とすることを特徴とする請
    求項11に記載の半導体回路の配線の形成方法。
  13. 【請求項13】  前記第1の導電物質と前記第3の導
    電物質とは同一原子を主成分とすることを特徴とする請
    求項11に記載の半導体回路の配線の形成方法。
  14. 【請求項14】  前記第2の導電物質と前記第3の導
    電物質とは同一原子を主成分とすることを特徴とする請
    求項11に記載の半導体回路の配線の形成方法。
  15. 【請求項15】  前記第1の工程と前記第2の工程と
    は、少なくともアルキルアルミニウムハイドライドのガ
    スと水素とを利用したCVD法による堆積工程を含むこ
    とを特徴とする請求項11に記載の半導体回路の配線の
    形成方法。
  16. 【請求項16】  前記第1,第2,第3の工程を複数
    回くり返して多層配線構造を得ることを特徴とする請求
    項11に記載の半導体回路の配線の形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5656841A (en) * 1994-10-28 1997-08-12 Ricoh Company, Ltd. Semiconductor device with contact hole

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