JPH04218817A - 物体移動制御装置 - Google Patents

物体移動制御装置

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JPH04218817A
JPH04218817A JP3092803A JP9280391A JPH04218817A JP H04218817 A JPH04218817 A JP H04218817A JP 3092803 A JP3092803 A JP 3092803A JP 9280391 A JP9280391 A JP 9280391A JP H04218817 A JPH04218817 A JP H04218817A
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5526Control therefor; circuits, track configurations or relative disposition of servo-information transducers and servo-information tracks for control thereof
    • G11B5/553Details
    • G11B5/5547"Seek" control and circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/16Controlling the angular speed of one shaft

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  • Power Engineering (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Linear Motors (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体移動制御装置、特に
、物体の実際の位置及び速度を所望の位置及び速度に近
似させるように帰還システムを改良した物体移動制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の物体移動制御装置は、ベルト、
ケーブル等の非剛性手段により駆動される物体の位置、
動き又は速度を監視及び制御するのに適している。本明
細書で図示する例示的装置は、可撓性ケーブルにより駆
動されるインクジェット・プリンタのシャトル・キャリ
ッジであり、このキャリッジは回転モータ駆動出力によ
り左右に移動する。ケーブルが必要上可撓性で幾分の弾
力性があるで、移動する物体が比較的に大きいと、正確
な制御が難しい。
【0003】プリンタでの使用では、所望のシャトル・
キャリッジ速度信号は、モータに直接に伝達され、モー
タは所望の速度信号に対応する回転出力を発生する。プ
リンタ・キャリッジ は、通常、回転モータ駆動出力を
直線経路に沿ったプリンタ・キャリッジ の運動に変換
するケーブル及びプーリ、又は歯車の付いたタイミング
・ベルトにより駆動される。タイミング・ベルト又はケ
ーブルは、回転モータ駆動出力に適応するために可撓性
であるので、実際のキャリッジ 速度が所望の速度から
ずれる原因となる。ケーブルが可撓性であるために、速
度が小さい範囲で変化して、プリンタ・キャリッジ か
らのインク滴放出速度にばらつきが生じ、プリント不良
が起こる。物体の重量が増加するほど、及び/又はケー
ブルの可撓性が増加するほど、この問題は悪化する。プ
リント動作の間に、忠実度の高い像を生成するには、で
きるだけ所望の速度に近似するように、実際のキャリッ
ジ速度を監視し、制御する必要がある。
【0004】プリンタ・キャリッジ装置のケーブル及び
ベルトは、フックの法則に従う直線ばねと等価であるの
で、ケーブルのたわみは、それに加わる力の関数で求め
られる。ケーブル又はベルトで駆動される装置は、ケー
ブルの内部減衰が、ばねに平行なダッシュポットにより
表される物体/ばねモデル・システムに類似する。ばね
の一端が固定された通常の場合とは対照的に、プリンタ
・キャリッジの物体/ばねモデル・システムでは、ばね
の他端は機械的な基準点に接続されていない。その代わ
り、ばねはモータの回転子に固定され、回転子は電磁的
接続を介して機的基準点に関係している。所望の速度に
対する実際の速度の実質的なずれは、ばね(ベルト又は
ケーブル)の伸張又は収縮が主な原因であり、他の原因
はモータの回転子の位置の誤差である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリンタでの使用では
、少なくとも2つの異なる制御構造が実現されている。 1つの方法では、エンコーダ又はタコメータをモータ軸
に取り付け、モータ軸速度信号を発生する。しかし、こ
の装置では、プリンタ・キャリッジ の位置及び速度に
直接に関連する情報が得られないので、ベルト又はケー
ブルに働く力による所望速度からのキャリッジ の動き
の実質的なずれを補正することができない。この方法で
は、プリンタ・キャリッジ 及びケーブル又はベルトは
、サーボ・ループの外側にあるので、不正確性の根本的
原因を処理していない。
【0006】第2の制御構造は、キャリッジ に取り付
けたクロック・トラック・エンコーダを使用し、キャリ
ッジ に対して固定的に取り付けられた直線エンコーデ
ィング・ストリップ(帯状体)を読み取る。この方法に
よれば、プリンタ・キャリッジの実際の速度を検出する
ことができるが、システムの応答性が不十分である。言
い替えれば、ずれがすでに生じ、プリント不良が生じる
まで、この装置はずれを有効に補正することができない
。この種の制御装置は、粗調整を行うには適しているが
、微調整には限界がある。更に、共振物体/ばねシステ
ムがループ内にあるので、この制御構造ではサーボ・シ
ステムを実現するのが難しい。
【0007】帰還システムを設計するための1つの重要
な原理は、サーボ・システムは、システム利得が1又は
それ以上になる周波数に対して、ループの周囲で180
°以上の位相シフトがあってはならないということであ
る。大きな位相シフトが生じると、帰還システムは、帰
還制御システムではなく、発振器として働くようになる
。物体/ばね要素を組み込んだシステムで、システムの
物体/ばね部分に関し、180°の許容可能な位相シフ
トのほとんどが費やされ、サーボ・システムの残りの部
分に関しては、ほとんど残されていない。この理由によ
り、物体/ばねシステムをサーボ・ループに組み込むこ
とが困難である。
【0008】物体/ばね要素を組み込んだ1つのループ
・システムのサーボ・ループを安定させるには、システ
ム帯域幅及びループ利得を減少させる必要がある。速度
サーボ・ループでは、ループ利得は、キャリッジ に対
する抗力が急激に増加又は減少することにより起こる速
度誤差の良好な予知器である。同様に、システム帯域幅
は、反対方向の外乱に反応し、回復する速度を表す。ル
ープ利得及び帯域幅は、サーボ・システムの重要な特性
であり、サーボ・システムを高性能にするには、程度の
高いループ利得及び帯域幅が必要である。
【0009】したがって、本発明の目的は、キャリッジ
 の位置又は速度を直接に監視し、且つ制御する安定し
た高性能の物体移動制御装置の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の1つの
特徴は、2重サーボ・システムを使用して、モータ駆動
される可撓性部材により直線経路に沿って往復運動する
物体の移動を制御することである。本発明の装置は、従
来のリニア・エンコーダ技術を使用した外部サーボ・シ
ステムと、これに追加された内部サーボ・ループを有す
る。この内部サーボ・システムは検出器を使用し、モー
タと物体とを結合する可撓性部材に対する物体の相対位
置又は相対速度を表す物理的特性を検出する。帰還回路
は検出された物理特性に応答し、目標の速度信号を調整
し、物体の目標速度及び実際の速度のずれを減少させる
【0011】好適な実施例では、たわみを検出する歪ゲ
ージ検出器を含む負荷要素は、プリンタ・キャリッジ 
及びケーブルを結合する結合部材の一部を形成する。結
合部材のたわみは、ベルトにかかる負荷即ち力に関係し
、伸張又は収縮の様なベルトの歪は、その負荷に比例す
る。検出器の機械的な剛性は、ケーブル又はベルトの剛
性よりも大幅に高い。
【0012】負荷要素が検出したたわみから、接続ケー
ブル又はベルトの歪を表す帰還信号が生成される。負荷
要素の歪は、無視できる。帰還信号は、モータ位置に対
するキャリッジ の位置を直接に表し、モータ速度に対
する実際のキャリッジ 速度信号を生成するために微分
される。相対キャリッジ 速度信号は、目標キャリッジ
 速度信号と比較され、実際の速度及び目標速度間のず
れを減少させるように、目標速度信号を調整する。
【0013】他の方法としては、内部ループは相対速度
変換器(トランスデューサ)を使用し、相対プリンタ・
キャリッジ 速度を直接に測定する。1つの好適な相対
速度変換器は、可変磁気抵抗原理に従って動作する磁気
回路を使用し、相対速度信号を直接に発生する。実際の
キャリッジ 速度信号は、目標速度信号を調節して、可
撓性ケーブルの歪を補償するために使用される。
【0014】内部及び外部サーボ・ループを有する制御
システムは、実際のキャリッジ 速度が、所望の目標速
度に近似するように、モータ駆動出力を効果的に調整す
る。
【0015】
【実施例】図8は、棒状部材14上に取り付けられたキ
ャリッジ の移動を監視し、且つ制御する物体移動制御
装置を示す。棒状部材14は、据え付け台16の骨組み
に固定的に取り付けられ、キャリッジ 12は、棒状部
材14で決まる直線経路上を往復運動をする。目標速度
信号は、モータ駆動器38から出力され、キャリッジ 
が棒状部材14上を往復運動する間、キャリッジ の速
度を制御するために、導線40を介してモータ18へ入
力信号として送られる。モータ18の回転出力は、モー
タ・プーリ22及びアイドラ・プーリ24に取り付けら
れた連続したタイミング・ベルト20を駆動する。結合
部材26は、キャリッジ 12及びベルト20に取り付
けられ、ベルト20の動きをキャリッジ 12に伝える
【0016】図8に示す様に、キャリッジ 12は、そ
れに取り付けた光学エンコーダ36を有する。光学エン
コーダ36は、キャリッジ 12が棒状部材14に沿っ
て往復運動する間、棒状部材14に対して固定的に取り
付けられた直線エンコーディング・ストリップ37を読
み取る。光学エンコーダ36は、制御装置の外部サーボ
・ループのための情報を供給する。エンコーダが発生し
たパルス列は、キャリッジ の速度を表す。パルス列は
、周波数ー電圧変換器でアナログ信号に変換される。 この信号は、後述する様に、ループ・フィルタに供給さ
れ、モータ駆動器38で処理されるアナログ速度信号を
発生する。モータ駆動器38は、実際のキャリッジ速度
と所望の速度とを比較し、モータ18への入力信号を調
整することで、キャリッジ 12の直線速度を調節する
。上述した様に、この種のサーボ・ループは、比較的粗
い制御しかできず、システムの物体/ばね特性の結果を
制御装置に組み込むことが困難である。
【0017】キャリッジ速度の微調整は、キャリッジ速
度が変化するとき、その変化を検出し、あるいは、可能
であれば、実際にキャリッジ速度の変化が起こる前にそ
れを予知し、変化量を補正することにより、行う必要が
ある。実際のキャリッジ速度及び所望の速度の差は、主
にベルト又はケーブル駆動システムの可撓性特性により
決まり、キャリッジ 速度の変化を予知するために、可
撓性ベルト又はケーブル駆動システムの歪を検出する。
【0018】この制御装置は、上述した外部サーボ・ル
ープと協動する内部サーボ・ループを使用している。一
実施例によれば、結合部材26は、ベルトにより結合部
材に働く力を検出するキャリッジ位置検出器の役割をす
る。図9に示す様に、結合部材26は、内部開口を有す
る取り付けブラケット28を含む。取り付け端部28a
は、留め板30、及び取り付けブラケット28に留め板
30を固定的に取り付けるための適当な取り付け手段に
より、ベルト20に固定的に取り付けられる。取り付け
端部28aの反対側からは、細長い弾性腕部28b及び
28cが延びている。これらの腕部は、キャリッジ 1
2に固定的に取り付けられ、外側に広がる突縁部を有す
るキャリッジ 取り付け端部28dに向かって延び、結
合する。弾性腕部28b及び28cには、歪み計即ちス
トレイン・ゲージ32及び34が取り付けられる。この
ストレイン・ゲージは、ノース・キャロライナ州、ロー
リーのメジャメント・グループ社が、型番EA−13−
T043−10C、登録商標“トランスデューサ・クラ
ス”で販売するストレイン・ゲージである。
【0019】取り付けブラケット28は、好適には70
75T6型押し出し成型アルミニウムにより作られ、端
部28aの幅が約17.8ミリ、腕部28b及び28c
の均一厚さ領域の長さが約12.7ミリである。使用可
能な他のストレイン・ゲージ及び結合部材26の形状は
、当業者には容易に理解できよう。例えば、腕部28a
及び28bの内面に2個のストレイン・ゲージを追加す
ることにより、4個のストレイン・ゲージを使用するこ
ともできる。
【0020】第10図は、代表的ストレイン・ゲージ・
ブリッジ回路網42を示す。2個のストレイン・ゲージ
32及び34は、抵抗器44及び46と共にブリッジ構
成に接続され、基準電圧源48により駆動される。スト
レイン・ゲージ32及び34は、図示する様に接続され
、キャリッジ12が移動する際に、ベルト20と一直線
状に並んだ腕部28a及び28bが伸縮する、一方のゲ
ージが圧縮力を検出し、他方は張力を検出する。反対方
向に伸縮が生ずると、各ストレイン・ゲージは、夫々反
対の力を検出する。歪みが生じると、2個のストレイン
・ゲージ32及び34は、差動増幅器50に供給される
差動電圧を発生する。増幅器50は、ストレイン・ゲー
ジの負荷を表す出力信号を生成する。後述する様に、こ
の負荷は、プーリ22及びキャリッジ12間のベルト2
0の伸びに正比例する。即ち、ベルトの歪より生ずる回
転子に対するキャリッジ位置のずれが検出される。
【0021】第11図は、第8図の装置の物体/ばねの
関係を示す模式図である。モータの回転子は添字1を有
する変数で表され、キャリッジは添字2を有する変数に
より表される。この解析には、回転単位が使用される。 回転子は、トルクT及び運動係数J1を有し、回転子の
位置はΘ1により表される。キャリッジは、計算された
運動係数J2を有し、その位置はΘ2で表される。理論
的ダッシュポットB1及びB2は、フレーム及び回転子
間と、フレーム及びキャリッジの間とに夫々配置される
。 ベルトは、係数K12のばね及び係数B12のダッシュ
ポットにより表される。
【0022】図8〜図10で示す制御装置の物理的な試
作器を作成する前に、物体/ばね力学及び提案されたシ
ステムの補償が図11の様にモデル化され、カリフォル
ニア・サイエンティフィック・ソフトウェアが販売する
登録商標「LSAP」のコンピュータ・システムでシミ
ュレートされる。物体/ばねモデルは、次の物理パラレ
ルメータに基づいている。駆動プーリ22は、0.08
ピッチの32個の歯を有し、タイミング・ベルトは53
5個の歯を有し、アイドラ(遊び)・プーリ及びモータ
・プーリの軸は、511mm離間される。AEが一定で
あるとして実験的に測定したベルトの剛性は、1.06
9×10*2LB(N*nは、Nのn乗を意味する。)
である。プーリの効果的な並進剛性KTOTは、KTO
T=1.332×10*3LBーINである。回転座標
では、剛性係数Kは、KΘ=KTOT×R*2=221
.1LBーIN/RADIANである。この結果、ベル
ト/プーリ/キャリッジ の組み合わせによる基本周波
数fN=80Hzになる。
【0023】減衰定数は、力が速度に比例し、ベルトの
長さLに反比例するということに基づき計算される。、
即ちF=c’x/Lの式に基づく。c’についてこの式
を解くと、c’=2.9948LB−SEC/INとな
る。総減衰定数cTOTを計算すると、cTOT=3.
732×10*−1LB−SEC/INである。回転座
標単位では、cθ=6.19×10*−2LB−IN−
SEC/RAD=B12である。モータ回転子及びキャ
リッジ の回転運動は、次の式で表される。
【0024】
【数1】 トルクTに関して、この式をラプラス領域内で解くと、
【数2】 キャリッジ に速度と同様に、モータ及びキャリッジ 
の位置変数代数式を解くと、次式の様になる。
【数3】 ここで、
【数4】 これらの変数の値は、次の様である。
【数5】 図12は、上に示す伝達関数の考えに基づいた、第8図
に示す制御装置10の概略構成のブロック図を示す。 (Θ2ーΘ1)/T(s)及び
【数6】 に関する伝達関数は、物理的動作システムの物体/ばね
減衰をモデル化する。目標速度信号発生器52は、信号
結合器54、補償器56及び他の信号結合器58を介し
て、目標速度信号を電力増幅器60に送る。電力増幅器
60は、モータ18を駆動する信号を生成する。モータ
18の出力信号は、ベルト20に供給されるトルクであ
る。このトルクは、ブロック62により表されるモータ
及びベルトの物体/ばね減衰効果を介して作用し、位置
信号が生成される。この位置信号は、位置補償器78と
、相対位置信号(Θ2ーΘ1)を相対速度信号
【数7】 に変換する極大/ゼロ補償器78とを含む位置伝達ブロ
ック64を通過する。相対速度信号は、信号結合器58
で目標速度信号と結合され、速度誤差信号を発生する。 この速度誤差信号は、目標速度信号を変調し、実際のキ
ャリッジ 速度を所望の速度に近づける。
【0025】モータ18からのトルクは、更に、ブロッ
ク66で示す物体/ばね減衰効果を介して作用し、速度
変化利得回路68に入力されるキャリッジ速度信号を発
生する。速度変化利得回路68は適当な補償信号を発生
し、信号合成器54に供給され、目標速度信号のレベル
を調整して、目標速度からの実際の速度のずれを減少さ
せる。このサーボ・ループにより、キャリッジを直接に
制御できる安定した操作システムが得られる。
【0026】上述した伝達関数を使用して、図13に示
す実際の制御装置70を構成する。図13で、図12に
示す構成要素と同じものには、同一の参照番号を付して
いる。補償器56は、500Hzで極大値を有する2個
の低域通過フィルタと、所望の全体的ループ利得に相当
するように倍率調整された利得回路72を含む。この利
得は、図示する装置では50に設定されている。ブロッ
ク73に示す倍率調整器の利得2/15により、目標速
度信号は調整され、電力増幅器60に入力される。電力
増幅器60は、利得係数2であり、1000Hz(P1
000)で極大値を有する。使用するモータのトルク係
数は、0.5875lb−in/ampである。ブロッ
ク68で示す速度伝達利得回路は、倍率0.0306で
ある。
【0027】内部サーボ・ループは、ブロック74でス
トレイン・ゲージ感度係数223を与える。最高30,
000Hzで動作可能な増幅器が、フィルタ76により
表される。進み/遅れブロック78は、出力が40Hz
でゼロ、2000Hzで極大となる回路を有し、ストレ
イン・ゲージの位置信号を相対速度に変換する。ブロッ
ク80により表される容量性結合は、出力が0Hzでゼ
ロ(Z0)であり、0.016で極大となる。1000
Hz(P1000)の低域通過フィルタ82は、好適に
は10に設定された内部ループ利得回路84に結合され
る。伝達関数は、上述の様に、発生する物体/ばね減衰
により、この装置内に影響する。
【0028】この様なシステムのボード線図は、振幅対
周波数の関係及び位相対周波数の関係を座標で表す。シ
ステムのループ利得は、そのシステムに関するボード線
図上のゼロdB(単位利得)線を設定することにより決
まる。第14図、第15図及び第16図は、物体/ばね
減衰力学作用をモデル化するために、伝達関数を使用し
てコンピュータ・シミュレーションを行って得た、この
制御装置の異なるボード線図を示す。
【0029】第14図は、外部ループがディスエーブル
された状態の制御装置のボード線図である。共振ピーク
は、206Hzを丁度超えた振幅曲線上にあることが図
から分かり、位相曲線88で示す様に、位相のずれ−1
35゜即ち位相余裕度45゜で、利得が0dBである。
【0030】第15図は、内部ループがディスエーブル
された状態での制御装置を示し、速度帰還信号のみを使
用している。振幅及び位相は、夫々曲線90及び92で
示されている。このボード線図は、0dB線(単位利得
)を45Hzのみにする望ましくない共振ピークを示し
ている。図15に示される単一ループ・サーボ・システ
ムに現れる共振ピークは、システムを安定状態に保つた
め、即ち共振モードではなく帰還モードにするために、
帯域幅及びループ利得の望ましくない減少を必要とする
【0031】図16のボード線図は、結合された内部及
び外部ループ制御装置の動作を表す。この図では、振幅
曲線94には共振周波数ピークがなく、曲線96で示さ
れるー135°位相シフト及び約150Hzで利得が望
ましい0dBになっている。この制御装置の内部/外部
サーボ・ループ構造は、物体/ばねシステムにより引き
起こされる共振ぴピークを除去し、サーボ制御装置を安
定化させる。
【0032】図13の装置は、略所望どうりに動作する
ことが分かる。この装置は極めて動作が安定しており、
モータ及びキャリッジの作動を効率よく制御することが
でき、キャリッジの所望の移動速度特性を得ることがで
きる。この様な、制御装置は、所定の経路に沿って移動
する物体の速度を制御する必要があるいずれのモータ駆
動物体にも応用できる。更に、結合部材に取り付けられ
たストレイン・ゲージを含む負荷要素は、ベルト又はケ
ーブルのたわみにより生ずる物体の位置変化を求めるた
めに使用される。ケーブルのたわみを表す信号を生成す
るために、他の装置を使用してもよい。
【0033】上述のストレイン・ゲージ検出器は広く応
用が可能であり、実際のキャリッジの速度を所望の速度
に近似させるために、所望の速度特性の調整を可能にす
るが、ストレイン・ゲージは、幾つかの固有の欠点があ
る。ストレイン変換器は、ドリフトする傾向があるため
に、高精度性能を得るには、監視及び校正する必要があ
る。更に、ストレイン・ゲージ変換器は、位置信号から
相対速度信号を得るために、位置信号を微分する必要が
ある。この微分された信号は、通常、高周波数ノイズを
含み易い。したがって、応用例によっては、異なる種類
の位置又は速度変換器を使用することが好ましい。
【0034】図1は、本発明による内部及び外部サーボ
・ループを使用し、相対速度変換器を含む物体移動制御
制御装置を示すブロック図である。制御装置11は、図
8の制御装置に類似しているが、内部サーボ・ループに
、ストレイン・ゲージ検出器ではなく、相対速度変換器
を使用している。結合部材27は、キャリッジ 12及
びケーブル20上に取り付けられ、ケーブル20の動き
をキャリッジの動きに正確に伝える。キャリッジ12 
に取り付けられた光学エンコーダ36は、直線エンコー
ディング・ストリップ37を読み取り、制御装置の外部
サーボ・ループに速度情報を与える。
【0035】図8の装置とは異なり、システム11の結
合部材27は、モータ速度に対するキャリッジ 速度を
検出する相対速度変換器を含む。好適な相対速度変換器
は、可変磁気抵抗特性で動作する磁気回路を含む。好適
な相対速度変換器を、図2〜6を参照して説明する。
【0036】図2に示す変換器100は、基部部材10
2、及びこれより延びた取り付け腕部104及び支持腕
部106を含む。基部部材102は堅牢であり、キャリ
ッジ12に固定的且つ機械的に取り付けられる。取り付
け部材104の先端部は、ケーブル20基部部材102
を通過する留め具を留め具受け手段108に固定するこ
とにより、ケーブル20に固定的に取り付けられる。矢
印109は、ケーブル20(及びキャリッジ 12)の
動きの方向を示す。
【0037】基部部材102は、剛性のある金属材料で
形成される。適切な材料は、焼結鉄、ニッケル−鉄合金
、及び鉄を含む他の合金である。理想的には、変換器は
、それが伸張度を測定するベルト又はケーブルより大幅
に大きい硬度を必要とする。変換器の硬度が約20,0
00から約50,000lb/inとなる鉄を含有する
合金が好ましい。
【0038】支持腕部106は、取り付け腕部104よ
りも短く、磁石112は特定の向きで支持腕部106の
先端に取り付けられる。磁石112は、好適にはS極が
支持腕部106と接し、N極が棒状片(ポール・ピース
)114と接する向き、又はその逆の向きに配置される
。磁石112は、磁気材料又は磁化可能な材料を含む。 相対速度変換器の様な移動要素の重量は最小にすること
が好ましいので、磁気材料としては、サマリウム−コバ
ルト(Sm−Co)及びニオブ−鉄(Nb−Fe)の様
な高エネルギー生成物が好適である。AlNiCo(ア
ルミニウムーニッケル−コバルト)合金は適当であるが
、特定の出力レベルで、物理的に大きくなる。特に。約
7.6mm×7.6mm×2.5mmの大きさのサマリ
ウムーコバルト・バイアス磁石が好ましい。
【0039】棒状片114は、磁石112に取り付けら
れ、取り付け腕部104に向かって延び、取り付け腕部
104の面に直角に配置される。棒状片114は、鉄、
又は鉄を含む合金の様な堅い金属材料を含んでいる。棒
状片114は、基部部材102と同じ材料で形成しても
よい。棒状片114の先端及び取り付け腕部104の間
には、正確な所定の幅の空隙116が設けられる。空隙
116の幅は、好適には、約0.127mm〜1.27
mmであり、特に、0.254mmが最も好適である。 通常、空隙の幅が狭いほど、出力レベルは増加するので
、空隙の幅は狭いほうがよい。コイル118は、棒状片
114の延長した部分に巻き付けられ、局部前置増幅器
回路の入力端に接続される。異なる巻き数及び異なるワ
イヤ寸法の使用した種々のコイルを使用できる。実験的
設計で使用するコイルは、巻き数750の40番のワイ
ヤである。
【0040】上述の相対速度変換器を有する磁気回路は
、可変磁気抵抗原理に従って動作し、更に微分等の処理
をすることなく内部サーボ・ループで使用可能な相対速
度信号を発生する。ケーブルの力が変化するにつれて、
取り付け腕部104はわずかに曲がり、空隙116の幅
が変化し、回路のその部分の磁気抵抗が変化する。 磁気回路の磁束は、磁気抵抗とは反比例する。磁気抵抗
は、距離即ち空隙の幅に関係する。
【0041】装置の総磁束は、ケーブルに加わる力の変
化に応じて変わる。ファラデーの法則によれば、回路に
誘導される起電力は、回路を通過する磁束が変化する速
度に関係する。即ち、コイル118の電圧出力は、時間
に対する総磁束の変化に関係し、コイルの出力は時間に
対する変換器に加わる力の変化に比例する。本発明によ
る相対速度変換器は、可変磁気抵抗原理に従って動作し
、ここでは、空隙の幅は、ケーブルに働く力の変化によ
り変わるので、コイルによる電圧は対応して、変化する
【0042】図3〜図6は、本発明の装置での使用に適
した同様の相対速度変換器を示す。図2の構成要素の構
造又は配置と異なるものもあるが、多くの構成要素は同
一であるので、それらには同一の参照符号を付す。
【0043】図3に示す相対速度変換器110は、回路
から基部部材を分離することにより、磁気回路を特定部
分に形成している点が幾分構造が異なる。支持腕部10
6は、幾分長さが短くなっており、磁気絶縁体として働
く材料を含むスペーサ部材111が、支持部材の先端に
取り付けられる。棒状片114は、スペーサ部材111
に固定的に取り付けられ、取り付け腕部104に向かっ
て延びる。空隙116は、棒状片114の先端及び取り
付け腕部104の表面間に設けられる。コイル118は
、棒状片14のの延長した部分に巻き付けられる。
【0044】磁石112は、棒状片114の反対側の端
部に固定的に取り付けられ、支持腕部106と一線上に
位置が合わせされている。磁石112は、特定の向きに
配置され、一方の極が棒状片114に接し、他方の極が
棒状片113に接する。棒状片113は、磁石112の
上面に固定的に取り付けられ、棒状片114と平行に配
置される。棒状片113の先端及び取り付け腕部104
の表面間には、空隙115が設けられる。棒状片113
及び114と、空隙115及び116とは、夫々寸法が
等しいことが望ましい。の空隙の幅は、特に約0.19
mmが好適である。
【0045】図3に示す実施例で、磁気絶縁材料を含む
スペーサ部材111は、基部部材102のほとんどの部
分を磁気回路から分離する。この構造により、出力が高
レベルになり、回路のヒステリシス損失が減少する。更
に、図3に示す相対速度変換器は、他の構造によるもの
より、磁気ノイズに対して鈍感である。
【0046】図4に示す相対速度変換器120は、基部
部材102と、そこから延びる取り付け腕部104及び
支持腕部106と含む。磁石114は、支持腕部106
上に所定の向きで取り付けられる。棒状片114は、磁
石112に固定的に取り付けられ、取り付け腕部104
に向かう方向及びその逆方向に直線的に延びる。棒状片
114は、磁石112に関して互いに反対側の部分に巻
き付けられた信号コイル122及びバッキング・コイル
124を有する。これらのコイルは、同じ方向に巻かれ
、好適には直列に接続されるが、極性は反対である。 即ち、信号コイルの正側端部は、バッキング・コイルの
正側端部に接続される。この配置にすると、浮遊磁界を
ある程度相殺することができる。
【0047】図5及び図6は、本発明の装置での使用に
適した相対速度変換器の付加的な実施例である。図5に
示す相対速度変換器130は、2つの支持腕部134、
136及び中央取り付け腕部138を有する基部部材1
32を含む。中央取り付け腕部138の先端は、ケーブ
ル20を通る留め具を留め具受け手段140に固定する
ことで、可撓性ケーブルに固定的に取り付けられる。基
部部材132は、基部部材102と同様の材料で好適に
形成される。
【0048】磁石142及び144は、夫々支持腕部1
34及び136の先端に、特定の向きで取り付けられる
。図5に示す様に、磁石142及び144は、互いに反
対の向きで取り付けられる。即ち、一方の磁石では、N
極が支持腕部に接し、他方の磁石では、S極が支持腕部
に接する。各磁石自体の向きは重要ではなく、2つの磁
石を反対の向きに取り付けることが重要である。棒状片
146及び148は、夫々磁石142及び144に固定
的に取り付けられ、中央取り付け腕部138に向かって
延びる。棒状片146、148の先端及び中央取り付け
腕部138の間に、夫々空隙150及び152が設けら
れる。空隙150及び152の幅は、好適には等しい。 コイル154及び156は、夫々棒状片146及び14
8の延長部分に同一方向に巻き付けられ、反対極性で直
列に接続される。図5及び図6の実施例で使用する棒状
片、空隙及びコイルは、図2で説明したものと同一であ
る。図5の配置は、1つの磁気回路に比較して、特定の
入力速度に対し信号振幅が倍になり、更に、浮遊磁界を
ある程度相殺することができる。。
【0049】図6に示す相対速度変換器160は、1つ
のコイル158を中央取り付け腕部138に巻き付ける
以外は、図5に示す実施例と同様である。変換器160
は変換器130と同様に機能するが、使用するコイルは
1つのみであるので、製造コストが低くなる。しかし、
変換器160により行われるノイズを相殺する効果は、
変換器130よりも低減する。
【0050】図7は、内部及び外部サーボ・ループを有
し、内部ループ内の相対速度変換器を使用する本発明の
制御装置のループ構成を示す。図12及び図13に示す
構成要素と同じものには、同一の参照符号を付す。簡単
に説明すれば、目標速度発生器52は、信号結合器54
、補償器56及び信号結合器58に、目標速度信号を供
給する。調整器73は、電力増幅器60に入力する目標
速度を調整する。電力増幅器60は、駆動モータ18へ
の信号を処理する。キャリッジ 速度信号は、数6に従
い、ブロック66で発生され、外部サーボ・ループに供
給され、外部ループ・キャリッジ 速度信号は、速度変
換器利得回路68に入力される。ここで、目標速度信号
を調整するための適当な補償信号が発生され、信号結合
器54に伝達される。相対キャリッジ速度信号は、
【数
8】 に従い、ブロック62で発生され、内部サーボ・ループ
に供給される。内部サーボ・ループ・キャリッジ 速度
信号は、検出増幅器74に入力される。これにより、目
標速度信号を調整するための適当な補償信号が発生され
、2000kHzで極大値を有する低域通過フィルタ7
5を介して信号結合器58に伝達される。フィルタ75
は、速度変換器信号から不要な高周波数成分を除去する
。この実施例で使用する内部サーボ・ループは、相対キ
ャリッジ 速度を直接に測定し、動作を簡単化する。
【0051】本発明の内部/外部ループ構成を有し、ス
トレイン・ゲージ検出器を使用する制御装置を、内部/
外部ループ構造を有し、相対速度変換器を使用する制御
システムと比較した。これらの各装置は、外部ループの
みを使用した制御装置とも比較した。最大の可能なルー
プ利得は、発振のスレッシホールドに対し各装置を調整
することにより、実験的に決まる。内部サーボがストレ
イン・ゲージ検出器を含む本発明の装置のループ利得は
、外部ループのみを使用した装置のループ利得の約4倍
である。内部サーボが相対的速度変換器を含む本発明の
装置のループ利得は、また、外部ループのみを使用した
装置のループ利得の約7〜15倍である。
【発明の効果】物体を移動させるベルトの伸張又は収縮
により生じる、物体及びベルト間の相対速度を検出して
、対応する相対速度信号を発生し、この相対速度信号に
より目標速度信号を調整することにより、物体の目標速
度及び実際の速度のずれを減少させることができる。 また、本発明で使用する相対速度変換器は、物体及びベ
ルトの相対速度を磁気回路の磁束の時間変化として検出
して、相対速度信号を発生するので、従来の様に位置信
号を微分して相対速度信号を得る必要がなく、発生した
相対速度信号を直接に内部サーボ・ループに使用できる
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の移動物体制御装置を示す概略構成
図である。
【図2】  図1の装置に使用する相対速度変換器を示
す正面図である。
【図3】  図1の装置に使用する相対速度変換器を示
す正面図である。
【図4】  図1の装置に使用する相対速度変換器を示
す正面図である。
【図5】  図1の装置に使用する相対速度変換器を示
す正面図である。
【図6】  図1の装置に使用する相対速度変換器を示
す正面図である。
【図7】  図1の装置のサーボ・ループを示すブロッ
ク図である。
【図8】  従来の移動物体制御装置を示す概略構成図
である。
【図9】  図1の装置の結合部の負荷要素の部分拡大
図である。
【図10】  図9の負荷要素を使用したブリッジ回路
の回路図である。
【図11】  図8の装置の物体及びばねの関係を示す
モデル図である。
【図12】  図8の装置のサーボ・ループを示すブロ
ック図である。
【図13】  図12の更に詳細なブロック図である。
【図14】  図13の動作特性を表すボード線図であ
る。
【図15】  図13の動作特性を表すボード線図であ
る。
【図16】  図13の動作特性を表すボード線図であ
る。
【符号の説明】
12  物体 20  可撓性部材 52  目標速度信号発生器 58、74、75  帰還手段 100  相対速度変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定の経路に沿って移動可能な物体と
    、該物体に結合されると共にモータにより駆動され、上
    記物体を移動制御する可撓性部材と、上記物体の目標移
    動速度に対応する目標速度信号を発生し、上記モータに
    供給する速度信号発生器と、上記可撓性部材及び上記物
    体間の相対速度を検出して、対応する相対速度信号を発
    生する相対速度変換器と、該相対速度変換器からの上記
    相対速度信号に応じて、上記目標速度信号を調整し、上
    記物体の上記目標速度及び実際の速度の差を減少させる
    帰還手段とを具えることを特徴とする物体移動制御装置
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