JPH0421755A - 溶融Ｚｎ―Ａｌ合金めっき用フラックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄鋼材料等に溶融Ｚｎ−Ａｊ２合金めっき処
理を施す際に用いるめっき用フラックスに関する。

〔従来の技術〕

従来、鉄鋼材料等の腐食を防止することを目的として、
その表面に溶融亜鉛めっき並びに電気亜鉛めっきを施す
ことが知られている。

また最近では、亜鉛めっき処理を下地として、更にその
上に表面処理、例えば塗装・加工等の後処理を加味する
ことによって、市場には新しく付加価値の高い商品が数
多く進出するようになり、これ等の商品に対する利用者
の選択も益々多様化してきている。

これらの要求を満足させるため溶融亜鉛めっき処理品に
ついても、そのめっき浴組成としての添加元素と添加量
の選択により、めっき層の特性向上を図ることがかなり
行われてきた。

とりわけ、めっき層の耐食性を確保するために、＾！を
０．１〜２０重量％程度添加しためっき浴が知られてい
る。このめっき浴は、通常、鉄鋼部品等の被処理物にそ
れをＺｎＣｌ　ｚ水溶液中に浸漬するなどによりフラッ
クス処理をした後、使用されている。

ところが、このようにして製造されるめっき処理品には
、めっき層がのらず不めっきを生し易い。

この不めっきの問題を解消するために、従来、（１）ア
ンモニウム塩を含まず、フン化物を主成分とするフラッ
クス（特開昭６０−１２５３６１号、特開昭５８−１８
５７５６号など）や（２）Ａｆｆｉより活性なアルカリ
土属の塩化物などを主成分としたり、有機酸のアンモニ
ウム塩を主成分とするフラックス（特開昭５８−１３６
７５９号、特開平１−２８３３５３号）などが従業され
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、これらのフラックスのうち、（１）のも
のは、含有されるフッ化物の強い腐食性のために、フラ
ックス槽の材質に高価なものが要求され、設備やその維
持にコストがかかるのみならず、非常に有害なガスが発
生するので作業環境に対する対策が必要となる。また、
（２）のものは、上記不めっきの問題を充分解消し得な
い。

本発明は、上記従来の問題点に鑑み、フッ化物を含有し
ないで、不めっきを生ぜしめない溶融Ｚｎ−Ａｆ金合金
っき用フラックスを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明者等は種々研究を重
ねた結果、ｐｂｃ　ｚ　ｚおよび従来、めっき浴中のＡ
ｌと反応して、フラックス作用を低減するのみならず、
不めっきを生じ易いとされていたＮＨ，Ｃｊ！が鉄鋼部
品等の被処理物へのＺｎ−Ａｌ合金の密着性を向上させ
得、しかも、そのＮ）１．（／！量をＺｎＣ１ｚの添加
によって幅広く採用し得ることを見出したものである。

即ち、本発明の溶融Ｚｎ−Ａｆ金合金っき用フラックス
は、０．１〜５０重量％のｐｂｃｐｚ　、１０〜９９重
量％のＮＨ，ＣｆおよびＺｎ（／！ｚからなるものであ
る。

また、本発明は、溶融Ｚｎ−Ａｆ金合金っき用フラック
スとして、前記本発明フラックスを水に溶解して水溶液
としたものでもある。この水溶液中の前記本発明フラッ
クスの濃度は、好ましくは１５０〜１５００　ｇ　／　
ｉ、である。この水溶液には、その作成時易溶性とする
ため塩酸などが適宜添加されてもよい。

〔作　用〕

本発明のフラックスの用途を溶融Ｚｎ−／／！合金めっ
きとし、亜鉛めっき浴中にＡｆを含有せしめたのは、め
っき層の耐食性を維持するためである。

そのＡｆ量は０．１〜２０重量％が好ましい。０．１重
量％未満では上記の耐食性を維持する効果が少なく、ま
た八！の含有量が２０重量％を超えても耐食性のより一
層の向上が得られ難くなると共に、めっき浴の融点が上
昇するため作業性が悪くなるからである。

本発明のフラックス中にＰｂＩ２とＮＨ４Ｃｌを含有せ
しめることにより、これらの作用が相俟ってＺｎ−Ａｌ
合金めっき層と鉄鋼部品等の被処理物との密着性を改善
せしめる。

ｐｂｃ　ｚ□は、被処理物表面上で Ｐｂ”＋Ｆｅ’　−＋Ｐｂ’＋Ｆｅ” なる反応を起し、析出して該表面を覆った鉛層がＺｎ−
Ａｊ！合金めっき浴の被処理物への濡れ性を向上させる
ものと考えられる。ＰｂＣｌ！ｔの含有量が０．１重量
％未満では、上記作用が十分利用できず、一方、５０重
量％を超えると、含有されるＮＨ，ＣＥＯ量が少量に過
ぎ、この作用（後記）が十分利用できない。

また、ＮＨ４Ｃｆは、被処理物表面上でＮＨ，Ｃｆ　　
→　ＮＨ，＋ＨＣ／！ なる反応で分解したり、被処理物上に生じるスケール・
スマットとの Ｆｅ５Ｏ４＋　８ＮＨａＣｊｅ、　＋　Ｆｅ−＋４Ｆｅ
ＮＨ＝Ｃｆ　ｚ　＋　４　ＮＨｊ　＋４ＨｔＯＦｅＣ１
ｔ　’　ＦｅＯ＋　２ＮＨａＣＥ　→２ＦｅＮＬＣｆｆ
ｉ　ｚ　＋ＨｚＯなる反応で低沸点の錯塩が生成したり
して、起った沸騰と発泡および不めっきを生しさせてい
たスケール・スマットの分解がＺｎ−Ａｊ２合金めっき
浴と被処理物との接触を良好ならしめるものと考えられ
る。

そして、ＺｎＣｊ２２は、上記ＮＨ４Ｃｆの含有量を幅
広く採用できるようにすると共に、Ｚｎ−／ｆ！合金め
っき層表面の光沢、平滑性などを改良する。

〔実施例〕

実施例、比較例 ＪＩＳ　Ｈ２１０７の規定による薄情亜鉛地金（一種）
および純度９９．９重量％以上のアルミニウム地金を用
いて、第１表に示す量のＡｌを含有し、残部Ｚｎおよび
不可避不純物からなる組成の溶融亜鉛めっき浴を２０番
の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて５２０℃にて溶製した。

一方、板厚３．２　ｍの一般構造用圧延鋼板より板幅７
５閣、板長１５０ｍ１の試験片を切り出し、その試験片
の表面を加熱した水酸化ナトリウムの１０重量％水溶液
で脱脂した後、１２重量％の塩酸溶液中に３０分間浸漬
することにより試験片の表面を酸洗し、更に、７０°Ｃ
に加熱した、第１表に示す組成および濃度のフラックス
水溶液中に１分間浸漬して引上げることによってフラッ
クス処理を施し、最後に２００°Ｃに保持された恒温槽
中で５分乾燥することによって溶融亜鉛めっき処理品に
対する不めっきの度合を評価するための試験片を準備し
た。

次いで、上記のようにあらかじめ溶製された溶融亜鉛め
っき浴の温度を第１表の浴温度に調整し、めっき浴表面
のドロスを除去し、上記のように調製された試験片をめ
っき浴中に浸漬し、再びめっき浴表面のドロスを除去し
て上記試験片をめっき浴より引上げたのち水冷すること
により、めっき処理の施された試験片を採取した。

第 表 これらの試験片の不めっきの度合を目視により観察した
。その結果、実施例の試験片（試験Ｎｆｌｌ〜１７）に
はすべて不めっきが認められなかったのに対して、比較
例の試験片（試験Ｎα１８〜２３）にはすべて不めっき
が認められた。

また、以上の実施例の試験片（試験ｋｌ〜１７）に対し
てＪＩＳ　Ｈ０４０１の規定によるハンマー試験および
ＪＩＳ　Ｚ　２３７１の規定による塩水噴霧試験を行な
った。その結果、いずれの試験片においても密着性およ
び耐食性が良好であることが確認された。

〔発明の効果〕

以上から明らかなように、本発明によりフッ化物を含有
しないで不めっきを生ぜしめない、溶融Ｚｎ〜１合金め
っきに用いて好適なフラックスを提供することができる
。

特許出願人　　住友金属鉱山株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．０．１〜５０重量％のＰｂＣｌ＿２、１０〜９９重
   量％のＮＨ＿４ＣｌおよびＺｎＣｌ＿２からなる溶融Ｚ
   ｎ−Ａｌ合金めっき用フラックス。
2. ２．請求項１記載のフラックスを溶解した水溶液である
   溶融Ｚｎ−Ａｌ合金めっき用フラックス。