JPH0421692Y2 - - Google Patents

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JPH0421692Y2
JPH0421692Y2 JP18311687U JP18311687U JPH0421692Y2 JP H0421692 Y2 JPH0421692 Y2 JP H0421692Y2 JP 18311687 U JP18311687 U JP 18311687U JP 18311687 U JP18311687 U JP 18311687U JP H0421692 Y2 JPH0421692 Y2 JP H0421692Y2
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tire
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【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案はタイヤの滑止具に関する。 (従来の技術) 自動車用タイヤの外周部に巻装される滑止具と
しては、例えば、特願昭60−263286号で示すよう
に、ゴム材により主構成されるものが、金属製の
ものに代わつて、最近、注目されてきている。 上記のものでは、補強芯材がゴム材により被覆
されて、その全体が網目状に構成されると共に、
ゴム材の必要個所にスパイク具が反タイヤ側から
非貫通状態として挿着されて、滑止具の幅方向、
長手方向の滑止め機能が強化されている。 (考案が解決しようとする問題点) ところで、上記従来のものでは、ゴム材全体が
同一材料で形成されており、スパイク具の周囲の
ゴム材が補強されたり、剛性を高められたりして
いなかつた。 このため、滑止具を長期間使用したり、滑止具
に大負荷が作用した際には、スパイク具のタイヤ
側端部と接当するゴム材にクラツクや局部摩耗が
生じて、スパイク具がゴム材を貫通して、タイヤ
側へ突出したり、ゴム材から脱落する惧れがあつ
た。 特に、スパイク具のタイヤ側端部に、他の部分
より大径とされたフランジ部が形成されている場
合には、上記の問題は特に顕著となつていた。 この問題を解決するために、例えば、スパイク
具をゴム材に強力な接着剤で接着したり、あるい
は、ゴム材全体を剛性の高い材料で形成すること
が考えられる。 然し乍ら、上記前者では、滑止具の製造が困難
になると云う問題が新たに生じ、又、上記後者で
は、乗心地が悪くなると共に、氷面や雪面との摩
擦力が低下する等、氷雪上性能が低下すると云う
問題が新たに生じる。 本考案は、上記問題を解決できるタイヤの滑止
具を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく、本考案が採用した手
段は、タイヤ1の外周部に巻装されるものであつ
て、ゴム材27により網目状に形成され、ゴム材
27にスパシク具31が反タイヤ側から非貫通状
態として挿着されたものにおいて、 ゴム材27におけるスパイク具31よりもタイ
ヤ側部分に、スパイク具31と接当する補強部2
8が形成され、補強部28のJIS−A硬度が85
度以上とされると共に、その厚さtがゴム材27
全体の厚さTの10〜50%の範囲とされ、ゴム材2
7の残りの部分が、補強部28よりも硬度が低く
て氷雪上性能と耐摩耗性能に優れた材料で形成さ
れた点にある。 (実施例) 以下、本考案の第1実施例を第1図乃第5図の
図面に基き説明すれば、第3図及び第4図におい
て、1はタイヤであり、トレツド部2、両シヨル
ダ部3、両サイドウオ−ル部4および両ビ−ド部
5を有して断面トロイダル形状とされ、両ビ−ド
部5がリム6のビ−ド座に嵌着されている。 なお、7はデイスクを示している。 第2図〜第4図において、8は展開状態におい
て帯状で且つ網目状とされた滑止具で、トレツド
部2上に位置する主要部9、両シヨルダ部3上お
よび両サイドウオ−ル部4上にそれぞれ位置する
両側縁部10,11を有している。 主要部9には、タイヤ1の軸方向と平行な軸方
向部14がタイヤ1の周方向(帯長手方向)に所
定間隔置きに並設されている。又、主要部9から
側縁部10に亘る部分には、タイヤ1の軸方向お
よび周方向に対して傾斜部15が軸方向部14に
対して連設状とされ、これにより、主要部9に
は、略六角形状とされた網目16がタイヤ1の周
方向に連設されている。 又、両側縁部10,11には、夫々、タイヤ1
の軸方向と平行な軸方向部17,18がタイヤ1
の周方向に所定間隔置きに並設されている。又、
側縁部10から側縁部11に亘る部分には、タイ
ヤ1の軸方向および周方向のいずれにも傾斜した
傾斜部19が軸方向部17に連設状に形成されて
いる。更に、側縁部11の外側部側には、タイヤ
1の軸方向および周方向に対して傾斜する傾斜部
20が軸方向部18に連設状とされている。これ
により、各側縁部10,11には、略六角形状と
された網目21,22がタイヤ1の周方向に連設
されている。 23は滑止具8の両端部に形成された接続部
で、連結孔を有しており、これら連結孔に連結金
具24が係脱自在に係合されることで、両接続部
23が分離自在に接続されている。 滑止具8は、第1図および第5図にも示すよう
に、補強芯材26を、ゴム材27により被覆する
ことで、網目状に構成されており、滑止具8の各
部14,15,17〜20,23の断面形状は、
タイヤ1側が広く且つタイヤ1側と反対側が狭い
略台形形状とされている。 芯材26は、ポリエステル、ナイロン又はレ−
ヨン等の合成繊維や天然繊維により形成されてい
る。 尚、芯材26は伸縮性がない(非伸長性)が少
ないものが望ましい。 ゴム材27は、滑止具8のタイヤ側部分を構成
する補強部28と、滑止具8の反タイヤ側部分を
構成する本体部29とから成る。 補強部28は、JIS−A硬度が85度以上、好ま
しくは、90〜95度の範囲とされ、その厚さtがゴ
ム材27全体の厚さTの10〜50%、好ましくは、
20〜40%の厚みとされている。 尚、補強部28のJIS−A硬度を好ましくは、
96度以下としたのは、製造の困難さを考慮したた
めである。 補強部28では、ゴム重量部を100部とした場
合に、天然ゴム若しくはポリイソプレンゴムが60
〜100部、スチレンブタジエンゴム若しくはブチ
ジエンゴム等のジエン系合成ゴム部が0〜40部と
なるように構成されている。 尚、補強部28は、摩擦係数が大で、タイヤ1
との粘着性に優れた材料で形成した方が、滑止具
8がタイヤ1に対してずれにくく、好ましい。 本体部29は、補強部28寄よりも硬度が低い
材料で形成されて、耐スリツプ性、引性能等の氷
雪上での性能や乗心地性能に優れたものとされる
と共に、耐摩耗性等の耐久性等も優れたものとさ
れている。 尚、本体部29の硬度が低い方が氷雪上性能に
優れるが、低すぎると耐摩耗性等の、耐久性に問
題が生じるので、上記事情を考慮して、そのJIS
−A硬度が例えば60度以上とされている。 本体部29は、例えば、天然ゴム、あるいは、
ジエン系合成ゴムを主体とした配合とされてい
る。 尚、本対部29は、硬度が低いので、路面との
接触によつて動き易すいが、補強部28の硬度が
本体部29の硬度より大であるので、本体部29
が上記のように動いても、補強部28は、本体部
29に追随する動きを抑え、これによつて、滑止
具8がタイヤ1に対してずれにくいようにされて
いる。 31はスパイク具で、主要部9の軸方向部14
の両側に、反タイヤ側から非貫通状態として挿着
されるもので、フランジ部32と、胴部33と、
スパイク部34とを、先端側に向つて連設するこ
とで構成されている。 フランジ部32は胴部33より大径とされて、
フランジ部32下面と補強部28とが接当し、こ
の補強部28により、スパイク具31がゴム材2
7を貫通して、タイヤ1側へ突出したり、ゴム材
1から脱落する惧れがなくされている。 フランジ部32および胴部33は本体部29内
に挿入されて、胴部33は芯材26間に位置する
と共に、スパイク部34が本体部29から突出し
ている。 36はサイドロ−プ、37はゴム性弾性環であ
り、第4図で示す如くリム6の一側方と他側方に
夫々配置されて、サイドロ−プ36の端部同士は
第1図で示す接続具38で分離自在に接続されて
いる。 そして、このサイドロ−プ36および弾性環3
7と、両側縁部10,11における網目22等が
連結具39で径方向内外にて連結されることによ
り、滑止具8はタイヤ1に装着される。 第6図および第7図の各図は本考案の第2、第
3各実施例を示すもので、ゴム材27のタイヤ側
部分において、スパイク具31と対応する部分お
よびその周辺部のみが補強部28とされて、その
他の部分は本体部29とされており、補強部28
は、第2実施例では、平面視円形とされ、第3実
施例では、平面視正方形とされている。 第8図は本考案の第4実施例を示すもので、本
体部29が上・下二層29a,29bに分割さ
れ、これらの間に補強部28が配置されて、サン
ドイツチ構造とされている。 次に、滑止具8を製造して、比較試験を行つ
た。 まず、ゴム材27全体の厚さTに占める補強部
28の厚さtの割合が,1000Km走行後の滑止具8
におけるスパイク具31の耐貫通性能と、氷雪上
性能に及ぼす影響を調べた。 下記の第1表が上記試験結果を示し、○は優
秀、△は良好、×は不可を示している。
【表】 上記第1表を見れば、本考案側、即ち、補強部
28の厚さtがゴム材27全体の厚さTの10〜50
%の範囲のものが、スパイク具31の耐貫通性能
と氷雪上性能に優れていることがわかる。 次に、補強部28の組成や硬度がスパイク具3
1の耐貫通性能や耐摩耗性能に及ぼす影響を調べ
た。 次の第2表が上記試験結果を示し、○は優秀、
△は良好、×は不可を示している。
【表】 (注) 配合物単位は重量部である。
第2表を見れば、JIS−A硬度が86〜95度の範
囲にある本考案例の方が、比較例よりも優れてい
ることがわかる。 又、本体部29の組成としては、例えば、次の
第3表の例が採用される。
【表】
【表】 尚、実施例では、滑止具において、補強芯材を
ゴム材で被覆したが、滑止具に補強芯材を設けな
い場合もある。 (考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、ゴム材
におけるスパイク具よりもタイヤ側部分に、スパ
イク具と接当する補強部が形成され、補強部の
JIS−A硬度が85度以上とされると共に、その厚
さtがゴム材全体の厚さTの10〜50%の範囲とさ
れ、ゴム材の残りの部分が、補強部よりも硬度が
低くて氷雪上性能と耐摩耗性能に優れた材料で形
成されたので、滑止具を長期間使用したり、滑止
具に大負担荷が作用しても、スパイク具がゴム材
を貫通して、タイヤ側へ突出したり、ゴム材から
脱落したりするれはないと共に、氷雪上性能、耐
摩耗性能及び乗心地性能等にも優れ、しかも、製
造も容易である。本考案は上記利点を有し,実益
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は滑止具の要部の横断面図、第2図は
滑止具の平面図、第3図は滑止具をタイヤに装着
した状態を示す側面図、第4図は第3図のA−A
線矢視断面図、第5図は第2図のB−B線矢視断
面図、第6図及び第7図の各図は本考案の第2、
第3各実施例を示す滑止具の要部の平面断面図、
第8図は本考案の第3実施例を示す滑止具の要部
の横断面図である。 1……タイヤ、8……滑止具、27……ゴム
材、28……補強部、29……補強部、31……
スパイク具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 タイヤ1の外周部に巻装されるものであつて、
    ゴム材27により網目状に形成され、ゴム材27
    にスパイク具31が反タイヤ側から非貫通状態と
    して挿着されたものにおいて、 ゴム材27におけるスパイク具31よりもタイ
    ヤ側部分に、スパイク具31と接当する補強部2
    8が形成され、補強部28のJIS−A硬度が85度
    以上とされると共に、その厚さtがゴム材27全
    体の厚さTの10〜50%の範囲とされ、ゴム材27
    の残りの部分が、補強部28よりも硬度が低くて
    氷雪上性能と耐摩耗性能に優れた材料で形成され
    たことを特徴とするタイヤの滑止具。
JP18311687U 1987-11-30 1987-11-30 Expired JPH0421692Y2 (ja)

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JP18311687U JPH0421692Y2 (ja) 1987-11-30 1987-11-30

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JPH0187009U JPH0187009U (ja) 1989-06-08
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