JPH04216809A - ブロック共重合体の製造法 - Google Patents

ブロック共重合体の製造法

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JPH04216809A
JPH04216809A JP40361590A JP40361590A JPH04216809A JP H04216809 A JPH04216809 A JP H04216809A JP 40361590 A JP40361590 A JP 40361590A JP 40361590 A JP40361590 A JP 40361590A JP H04216809 A JPH04216809 A JP H04216809A
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JP
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compound
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meth
vinyl
molecule
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JP40361590A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Narita
宏 成田
Nagao Araki
長男 荒木
Koji Kinoshita
宏司 木下
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なるブロ
ック共重合体の製造法に関する。さらに詳細には、特定
のアゾ開始剤によるレドックス重合法と、熱ないしは光
ラジカル重合法とを利用した斬新なる形の、ビニル−ビ
ニル型のブロック共重合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでにも、レドックス重合法と熱ラ
ジカル重合法とを利用したブロック共重合体の合成法と
しては、アゾ基とパーオキシゲン基を有する開始剤を用
いる手法が、アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ・デ
ブロップメント・オブ・ポリマー・ケミストリー(Am
.Chem.Soc.Div.Polym.Chem.
),18, 687 (1977)やジャーナル・オブ
・アプライド・ポリマー・サイエンス(J.Appl.
Polym.Sci.),24, 2051(1979
)などに記述されている。
【0003】しかしながら、パーオキシゲン基を有する
化合物は、その誘発分解性および爆発性から、取扱いが
危険な化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのために、当然のこ
とながら、かかる危険極まりない化合物の使用に代えて
、安全性の高い化合物を用いた、極めて実用的なるブロ
ック共重合体の製造方法を提供することが、必要となる
けれども、そうした有効なる手段は見いだされていない
というのが、実状である。
【0005】しかるに、本発明者らは、パーオキシゲン
基を持たないアゾ開始剤を用いる、新規にして安全なる
、とりわけ、ビニル−ビニル型のブロック共重合体の製
造法を提供することを目的として、鋭意、研究を開始し
た。
【0006】したがって、本発明の解決しようとする課
題は、一にかかって、何らのパーオキシゲン基をも持た
ないアゾ開始剤を用いる、ブロック共重合体の新規にし
て安全なる製造方法、とりわけ、ビニル−ビニル型のブ
ロック共重合体の製造法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
述した如きこうした発明が解決しようとする課題に照準
を合わせ、現状の認識と従来技術における種々の未解決
課題の抜本的な解決と当業界における切なる要望との上
に立って、鋭意、検討を重ねた結果、一分子中に、それ
ぞれ、少なくとも1個の、水素原子と共有結合した窒素
原子と、少なくとも1個のアゾ基とを併せ有する化合物
を利用することにより、ビニル−ビニル型のブロック共
重合体が合成できることを見いだして、本発明を完成さ
せるに到った。
【0008】すなわち、本発明はそれぞれ、一分子中に
少なくとも1個の、水素原子と共有結合した窒素原子と
、少なくとも1個のアゾ基とを併せ有する化合物を利用
することから成る、ブロック共重合体の新規にして有用
なる製造法を提供しようとするものである。
【0009】ここにおいて、上記した一分子中に少なく
とも1個の、水素と共有結合する窒素原子と、少なくと
も1個のアゾ基とを併せ有する化合物のうちでも特に代
表的なものとしては、2,2’−アゾビス[2−(5−
メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2
,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル
)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(4,5,6
,7−テトラヒドロ−1H−1,3−ジアゼピン−2−
イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(3,4
,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパ
ン]2,2’−アゾビス[2−(5−ヒドロキシ−3,
4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロ
パン]、2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロ
キシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン
}、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2
−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス(2−メチル
−N−フェニルプロピオンアミジン)、2,2’−アゾ
ビス[N−(4−クロロフェニル)−2−メチルプロピ
オンアミジン]、2,2’−アゾビス[N−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−メチルプロピオンアミジン]、
2,2’−アゾビス[N−(4−アミノフェニル)−2
−メチルプロピオンアミジン]、2,2’−アゾビス(
2−メチルプロピオンアミジン)、2,2’−アゾビス
(2−メチルプロピオンアミド)および上掲された如き
アゾ化合物の塩化水素物などが挙げられる。
【0010】本発明において、前記したブロック共重合
体とは、たとえば、かかる一分子中に少なくとも1個の
、水素原子と共有結合する窒素原子と、少なくとも1個
のアゾ基とを併せ有する化合物の存在下に、まず、低温
でのレドックス重合法により、以下に示される如き重合
性不飽和単量体の少なくとも1種を重合して、分子中に
アゾ基を有するビニル重合体を得、次いで、かくして得
られるアゾ基含有ビニル重合体の存在下に、レドックス
重合時に使用した重合性不飽和単量体(混合物)とは異
なる重合性不飽和単量体(混合物)を、熱ないしは紫外
線によりラジカル重合せしめることにより得られるもの
であるとか、あるいは、まず、一分子中に少なくとも1
個の、水素原子と共有結合する窒素原子と、少なくとも
1個のアゾ基とを併せ有する化合物の存在下に、熱ない
しは紫外線によるラジカル重合により、末端に少なくと
も1個の水素原子と共有結合する窒素原子を有するビニ
ル重合体を得、次いで、かくして得られるビニル重合体
の存在下に、レドックス重合せしめることにより得られ
るものなどを指称する。
【0011】このさいの重合法として、レドックス重合
の方は、一般的に水系で行われるが、バルク系、または
溶液系によっても可能であり、重合温度としては、アゾ
基含有ビニル重合体を得る場合には、通常、10〜50
℃なる範囲内が適用できるし、他方、アゾ基不含のビニ
ル重合体を得る場合には、10〜150℃なる範囲内が
適用できるけれども、こうした重合条件は特に制限され
るものではない。
【0012】さらに、熱ないしは紫外線によるラジカル
重合の方も、水系、バルク系または溶液系の、いずれの
重合方法によっても可能である。重合温度としては、紫
外線による低温重合から熱による高温重合までの広範囲
において可能であり、同様に、重合条件は特に限定され
るものではない。
【0013】このさい、レドックス重合は、一分子中に
少なくとも1個の、水素原子と共有結合する窒素原子と
、少なくとも1個のアゾ基とを併せ有する化合物と、鉛
、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、銅、亜鉛、セシ
ウムまたはアルミニウムの如き金属の塩類(金属塩)な
る、いわゆる活性剤との併用において、かつ、使用した
アゾ化合物中のすべてのアゾ基が分解しないような条件
において行われるが、かかる活性剤として使用されるも
のは、還元剤として働くものであれば、これら上掲のも
ののみに限定されるものではない。
【0014】本発明方法を実施するに当たって使用され
る前記重合性不飽和単量体の特に代表的なものとしては
、スチレン、α−メチルスチレンもしくはp−t−ブチ
ルスチレン、ビニルトルエンの如き芳香族系ビニル系モ
ノマー;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i
−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート
、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートもしくはア
ルコキシアルキル(メタ)アクリレートの如き(メタ)
アクリレート類;マレイン酸、フマル酸もしくはイタコ
ン酸の如き不飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジ
エステル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしくは「ベ
オバ」(オランダ国シェル社製のビニルエステル)の如
きビニルエステル類;「ビスコート8F,8FM,17
FM,3Fもしくは3FM」〔大阪有機化学(株)製の
含フッ素系アクリルモノマー〕、パーフルオロシクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロ
ヘキシルフマレートもしくはN−i−プロピルパーフル
オロオクタンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレー
トの如き(パー)フルオロアルキル基含有のビニルエス
テル類、ビニルエーテル類、(メタ)アクリレート類ま
たは不飽和ポリカルボン酸エステル類のような含フッ素
重合性化合物;あるいは(メタ)アクリロニトリル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ
化ビニリデンの如きオレフィン類のような官能基をもた
ないビニル系モノマー類;(メタ)アクリルアミド、ジ
メチル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル
(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミドもしくはアルコキシ化Nーメチ
ロール化(メタ)アクリルアミド類の如きアミド結合含
有ビニル系モノマー類;ジアルキル〔(メタ)アクリロ
イロキシアルキル〕ホスフェート類もしくは(メタ)ア
クリロイロキシアルキルアシッドホスフェート類または
ジアルキル〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕ホス
ファイト類もしくは(メタ)アクリロイロキシアルキル
アシッドホスファイト類;さらには、上記(メタ)アク
リロイロキシアルキルアシッドホスフェート類、または
アシッドホスファイト類のアルキレンオキシド付加物、
グリシジル(メタ)アクリレートやメチルグリシジル(
メタ)アクリレートの如きエポキシ基含有ビニル系モノ
マーとリン酸ないしは亜リン酸またはこれらの酸性エス
テル類とのエステル化合物、3−クロロ−2−アシッド
ホスホキシプロピル(メタ)アクリレートの如きリン原
子含有ビニル系モノマー類;ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートもしくはジエチルアミノエチル(メタ
)アクリレートの如きジアルキルアミノアルキル(メタ
)アクリレート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエ
チルフマレート、モノ−2−ヒドロキシエチルモノブチ
ルフマレート、またはポリプロピレングリコールもしく
はポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート
、「プラクセル  FMもしくはFAモノマー」〔ダイ
セル化学(株)製の、カプロラクトン付加モノマー〕の
如きα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシ
アルキルエステル類、あるいはこれら各種のα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル
類とε−カプロラクトンとの付加物;(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸も
しくはシトラコン酸の如き不飽和モノ−ないしはジカル
ボン酸をはじめ、これらのジカルボン酸と1価のアルコ
ールとのモノエステル類の如きα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸類、あるいは、前掲された如き各種のα,
β−エチレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエ
ステル類とマレイン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキアヒ
ドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリカ
ルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック酸
」〔日立化成工業(株)製品〕、テトラクロルフタル酸
もしくはドデシニルコハク酸の如きポリカルボン酸の無
水物との付加物のような各種の不飽和カルボン酸類と「
カージュラE」(シェル社製の、分岐状合成樹脂脂肪酸
のグリシジルエステル)、やし油脂肪酸グリシジルエス
テルもしくはオクチル酸グリシジルエステルの如き1価
のカルボン酸のモノグリシジルエステルないしはブチル
グリシジルエーテル、またはエチレンオキシドもしくは
プロピレンオキシドの如きモノエポキシ化合物との付加
物、あるいは、これらとε−カプロラクトンとの付加物
;ヒドロキシビニルエーテルの如き水酸基含有モノマー
;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ
)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリ
レート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレート、
モノ−2−ヒドロキシエチル−モノブチルフマレートも
しくはポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トの如きα,β−不飽和カルボン酸ヒドロアルキルエス
テル類とマイレン酸、こはく酸、フタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリカル
ボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック酸」
、テトラクロルフタル酸もしくはドデシニルこはく酸の
如きポリカルボン酸の無水物との付加物等のカルボキシ
ル基含有モノマー;ビニルエトキシシラン、α−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシロ
キシエチル(メタ)アクリレート、「KR−215もし
くはX−22−5002〔信越化学(株)製品〕などの
シリコン系モノマー類などが挙げられるが、これらのも
ののみに限定されるものではない。
【0015】このようにして得られたブロック共重合体
は、機能性高分子材料として利用することができる。と
りわけ、繊維用、成形用、塗料用または医療用などの材
料として、あるいは、添加剤として広範囲に利用するこ
とができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により、一層、具体的
に説明する。以下において、部および%は特に断りのな
い限り、すべて重量基準であるものとする。
【0017】実施例  1 二股の重合試験管の一方に、スチレンの30部および二
塩化銅の0.003部を仕込み、他方に、2,2’−ア
ゾビス[2−(3,4,5,6−テトラヒドロピリミジ
ン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドの0.
5部およびイオン交換水の100部を仕込み、脱気した
のちに封管した。
【0018】次いで、その二股重合試験管を40℃の恒
温槽に入れ、40℃に達した処で、双方を混合した。4
0℃で15時間の重合反応を継続したのちに、メチルア
ルコールの1,000部に反応液を注ぎ、沈澱したのち
に、室温で減圧乾燥した。
【0019】得られたポリマーを紫外線吸光スペクトル
(UV)で測定し、345nmなるアゾ基の吸収を持つ
ポリマーであることを確認した。以下、このポリマーを
(P−1)とする。
【0020】次に、別の重合試験管に、メタクリル酸メ
チルの10部および(P−1)の10部を仕込み、脱気
後に封管した。しかるのち、60℃の恒温槽において、
20時間の重合反応を行ってから、メチルアルコールの
300部に反応液を注ぎ、沈澱したのち、沈澱物を室温
で減圧乾燥した。
【0021】得られたポリマーを、アセトニトリルおよ
びシクロヘキサンで洗浄することにより精製し、赤外線
吸収スペクトル法および濁度滴定法にかけた処、スチレ
ン−メタクリル酸メチルブロック共重合体であることが
確認された。
【0022】実施例  2 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つ口フラスコに、イオン交換水の300部および
二塩化銅の0.005部を仕込み、40℃に昇温してか
ら、アクリル酸n−ブチルの15部、スチレンの15部
、オレイン酸ナトリウムの0.9部、イオン交換水の5
0部および2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリ
ン−2−イル)プロパン]の1.2部を混合乳化したも
のを、3時間かけて滴下した。
【0023】その後も、40℃で10時間のあいだ反応
を継続させてから、メチルアルコールの1,000部に
反応液を注いで凝集沈澱させた。沈澱物は、室温で減圧
乾燥した。得られたポリマーをUVで測定して、345
nmのアゾ基の吸収を持つポリマーであることを確認し
た。以下、このポリマーを(P−2)とする。
【0024】次いで、別の温度計、攪拌機、還流冷却器
および窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、メチ
ルエチルケトンの50部を仕込み、80℃に昇温したの
ちに、メタクリル酸メチルの15部、メチルエチルケト
ンの10部および(P−2)の15部を3時間かけて滴
下した。しかるのち、80℃で、15時間のあいだ重合
反応を続けてから、メチルアルコールの300部に反応
液を注ぎ、沈澱したのち、沈澱物を室温で減圧乾燥した
【0025】得られたポリマーを、アセトニトリルおよ
びシクロヘキサンで洗浄することにより精製し、赤外線
吸収スペクトル法および濁度滴定法にかけた処、スチレ
ン−アクリル酸n−ブチル共重合体とメタクリル酸メチ
ル重合体よりなるブロック共重合体であることを確認し
た。
【0026】実施例  3 二股の重合試験管の一方に、アクリル酸n−ブチルの1
5部、塩化第一鉄の0.01部を仕込み、他方に、β−
ヒドロキシエチルメタクリレートの15部および2,2
’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイ
ドロクロライドの1.5部を仕込み、脱気したのち封管
した。
【0027】次いで、双方を混合したから、その二股重
合試験管を40℃の恒温槽に入れ、40℃で15時間重
合反応を継続した。しかるのち、メチルアルコールの5
00部に反応液を注ぎ、沈澱してから、室温で減圧乾燥
した。得られたポリマーをUVで測定し、345nmの
アゾ基の吸収を持つポリマーであることを確認した。以
下、このポリマーを(P−3)とする。
【0028】次に、温度計、攪拌機、還流冷却器および
窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、n−ブタノ
ールの50部およびトルエンの50部を仕込んで、10
0℃に昇温してから、メタクリル酸メチル10部、メタ
クリル酸tert−ブチルの10部、n−ブタノールの
5部および(P−3)の10部を3時間かけて滴下した
。しかるのち、100℃で15時間のあいだ重合反応を
続けてから、メチルアルコールの300部に反応液を注
ぎ、沈澱したのちに、沈澱物を室温で減圧乾燥した。
【0029】得られたポリマーを、アセトニトリルおよ
びシクロヘキサンで洗浄することにより精製し、赤外線
吸収スペクトル法および濁度滴定法にかけた処、アクリ
ル酸n−ブチル−β−ヒドロキシエチルメタクリレート
共重合体およびメタクリル酸メチル−メタクリル酸te
rt−ブチル共重合体よりなるブロック共重合体である
ことを確認した。
【0030】実施例  4 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つ口フラスコに、メチルエチルケトンの100部
、n−ブタノールの100部および二塩化銅の0.01
5部を仕込み、40℃に昇温してから、アクリル酸n−
ブチルの50部および2,2’−アゾビス[2−(ヒド
ロキシ−3,4,5,6−テトラハイドロピリミジン−
2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドの1.5部
を混合したものを3時間かけて滴下し、40℃で15時
間のあいだ反応を継続した。
【0031】しかるのち、メチルアルコールの1,00
0部に反応液を注ぎ、沈澱してから、室温で減圧乾燥し
た。得られたポリマーをUVで測定し、345nmのア
ゾ基の吸収を持つポリマーであることを確認した。以下
、このポリマーを(P−4)とする。
【0032】次いで、温度計、攪拌機、還流冷却器およ
び窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコにイオン交換
水の200部を仕込み、80℃に昇温してから、酢酸ビ
ニルの20部、スチレンの20部、ラウリル硫酸ナトリ
ウムの1.2部および(P−4)の20部を混合乳化せ
しめ、それを3時間かけて滴下した。しかるのち、80
℃で15時間のあいだ重合反応を続けてから、メチルア
ルコールの500部に反応液を注ぎ、沈澱したのち、沈
澱物を室温で減圧乾燥した。
【0033】得られたポリマーを、アセトニトリルおよ
びシクロヘキサンで洗浄することにより精製し、赤外線
吸収スペクトル法および濁度滴定法にかけた処、ポリ(
アクリル酸n−ブチル)と酢酸ビニル−スチレン共重合
体よりなるブロック共重合体であることを確認した。
【0034】実施例  5 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つ口フラスコに、メチルエチルケトンの50部を
仕込んで80℃に昇温したのち、メタクリル酸n−ブチ
ルの15部、メチルエチルケトンの10部および2,2
’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プ
ロパン]の1.2部をを3時間かけて滴下した。次いで
、80℃で15時間のあいだ重合反応を続けてから、メ
チルアルコールの300部に反応液を注ぎ、沈澱したの
ち、沈澱物を室温で減圧乾燥した。以下、かくして得ら
れたポリマーを(P−5)とする。
【0035】次に、温度計、攪拌機、還流冷却器および
窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、イオン交換
水の300部および二塩化銅の0.003部を仕込み、
40℃に昇温してから、スチレンの10部、(P−5)
の10部、オレイン酸ナトリウムの0.5部およびイオ
ン交換水の50部を混合乳化したものを、3時間かけて
滴下した。
【0036】その後も、40℃で10時間のあいだ反応
を継続させてから、メチルアルコールの1,000部に
反応液を注ぎ、凝集沈澱させたのち、沈澱物を室温で減
圧乾燥した。
【0037】得られたポリマーを、アセトニトリルおよ
びシクロヘキサンで洗浄することにより精製し、赤外線
吸収スペクトル法および濁度滴定法にかけた処、スチレ
ン−アクリル酸n−ブチル共重合体とメタクリル酸メチ
ル重合体よりなるブロック共重合体であることを確認し
た。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、新規にして安
全なるブロック共重合体の製造法である、と言えよう。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一分子中に少なくとも1個の、水素原
    子と共有結合した窒素原子と、少なくとも1個のアゾ基
    とを併せ有する化合物を利用することを特徴とする、ブ
    ロック共重合体の製造法。
  2. 【請求項2】  レドックス重合法により導かれたアゾ
    基を有するビニル重合体を利用することを特徴とする、
    ブロック共重合体の製造法。
  3. 【請求項3】  末端に少なくとも1個の、水素原子と
    共有結合した窒素原子を有するビニル重合体の存在下に
    、レドックス重合することを特徴とする、ブロック共重
    合体の製造法。
  4. 【請求項4】  前記したブロック共重合体がビニル−
    ビニル型のブロック共重合体である、請求項1に記載の
    製造法。
  5. 【請求項5】  一分子中に少なくとも1個の、水素原
    子と共有結合した窒素原子と、少なくとも1個のアゾ基
    とを併せ有する化合物が、一般式(1) 【化1】 で示される構造単位を分子中に有する化合物である、請
    求項1に記載の製造法。
  6. 【請求項6】  一分子中に少なくとも1個の、水素原
    子と共有結合した窒素原子と、少なくとも1個のアゾ基
    とを併せ有する化合物が、一般式(2) 【化2】 (ただし、式中のXはメチレン鎖、アルキル基および/
    または水酸基を有するメチレン鎖を表わすものとする。 )で示される構造単位を分子中に有する化合物である、
    請求項1に記載の製造法。
  7. 【請求項7】  一分子中に少なくとも1個の、水素原
    子と共有結合した窒素原子と、少なくとも1個のアゾ基
    とを併せ有する化合物が、一般式(3) 【化3】 (ただし、式中のR1およびR2は、それぞれ、同一で
    あっても異なっていてもよい、水素原子、アルキル基、
    ベンゼン環、置換基を有するベンゼン環、ベンジル基ま
    たは置換基を有するベンジル基を表わすものとする。)
    で示される構造単位を分子中に有する化合物である、請
    求項1に記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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JP2016516108A (ja) * 2013-03-13 2016-06-02 ポリメム 両親媒性ブロックを有するコポリマー、及びポリマー濾過膜を製造するためのその使用

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