JPH04216595A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH04216595A
JPH04216595A JP2411186A JP41118690A JPH04216595A JP H04216595 A JPH04216595 A JP H04216595A JP 2411186 A JP2411186 A JP 2411186A JP 41118690 A JP41118690 A JP 41118690A JP H04216595 A JPH04216595 A JP H04216595A
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JP
Japan
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tone
timbre
information
key
cpu
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Withdrawn
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JP2411186A
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Inventor
Eiichiro Aoki
栄一郎 青木
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍵盤操作に応じて発
音する楽音の音色を自動的に割り当て、自然な合奏効果
を得ることができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、通常の電子楽器にあって
は、特別な処理を施さない限り、一つの鍵盤操作によっ
て発生する楽音の音色は、1種類であるのが普通である
。そこで、近年、一つの鍵盤操作で複数の音色を発音さ
せる技術が各種開発されている。例えば、
【0003】
■特公昭62−28478号公報においては、音色や、
音高情報などを予め記憶させておき、これを押鍵操作に
対応させて読み出し、読み出した音色、音高情報に基づ
く発音を行う事によって、一つの鍵盤操作で複数の音色
の発音を実現する技術が開示されている。 また、
【0004】■特公平2−13318号公報には、押鍵
中の最高音、あるいは最低音を検出し、これをソロ音と
して別な音色で発音させる技術が開示されている。さら
に、■特開昭63−136093号公報では、押鍵の順
序に従って、順番に異なる音色を割当てる技術が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の各技術■〜■にあっては、次のような問題点がある
。すなわち、上記■の技術にあっては、予め音色や音高
などの情報を記憶しておかなければならず、このため、
実時間の演奏には不適切であった。次に、上記■の技術
では、単に1つの音にしか特徴をつけることができず、
また、上記■の技術においては、各楽音発生チャンネル
毎に異なった音色を割り当てるが、その割り当て方がラ
ンダムであるため、アンサンブルなどの自然な合奏(重
奏)効果を得るには不向きであった。
【0006】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、自然な合奏効果を得ることができる電子楽器を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、押鍵操作に
応じて発生する楽音の音程を検出する検出手段と、予め
記憶手段に記憶しておいた複数の音色情報の内から前記
音程に対応付けられた音色情報を抽出する抽出手段と、
この抽出された音色情報の中から所定の選択ルールに従
って最適な音色情報を選択する選択手段と、前記選択手
段によって選択された音色情報に従って発音する発音手
段とを具備することを特徴としている。
【0008】また、前記選択手段は、音色情報の中から
予めソロ音として定義された音色情報を優先的に選択す
るようにしても良い。
【0009】
【作用】上記構成によれば、検出手段が押鍵操作に応じ
た音程を検出し、抽出手段がこの検出した音程に対応付
けられた音色情報を抽出する。そして、選択手段がこの
抽出された音色情報の中から最適な音色情報を選択し、
この選択された音色情報に基づき発音がなされる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 a.実施例の全体構成
【0011】図1はこの発明の一実施例による電子楽器
の全体構成を示すブロック図である。この図において、
1は例えば、88鍵を有する鍵盤であり、押鍵操作に応
じた楽音の音高を指定する。1aはこの鍵盤1に接続さ
れる鍵盤インタフェースである。この鍵盤インタフェー
ス1aは、各鍵に対応して設けられたキースイッチ(図
示略)のキーオンKON/キーオフKOFFを検出し、
これをバス5へ供給する。2は音色選択スイッチ、ソロ
音色選択スイッチ、スライドボリュームおよびホイール
などのパネルに配設される操作子群である。この操作子
群2から供給される各種の操作子情報は、パネルインタ
フェース2aを介してCPU3に供給されるようになっ
ている。CPU3は、後述する制御プログラムを実行し
、この電子楽器の各部を制御する。なお、CPU3の動
作については後述する。4はROMである。このROM
4には、CPU3において用いられる制御プログラムと
、後述するアンサンブル情報などのデータテーブルとが
それぞれ所定の記憶領域に記憶されている。6はCPU
3のワークエリアとして用いられるRAMであり、CP
U3の各種演算結果や、各種レジスタ値が一時記憶され
る。7は音源であり、少なくとも音色を識別する音色番
号とキーコードとに応じて発生すべき楽音を合成して出
力する。このような音源7は、例えば、周知の波形メモ
リ読み出し方式により構成されている。8はサウンドシ
ステムである。このサウンドシステム8は、音源7から
供給された楽音データをアナログ信号に変換し、音色調
整、ノイズ除去などのフィルタを通した後、増幅器によ
って信号増幅し、スピーカSPから楽音として出力する
【0012】次に、上述したROM4に記憶されるアン
サンブル情報テーブルの一例を図2に示す。この図では
、木管アンサンブル、金管アンサンブルおよび弦アンサ
ンブルの例を示している。これら各テーブルの先頭には
、それらのアンサンブルが幾つの楽器によって構成され
ているかを表わす楽器数が登録される。例えば、この例
では、木管アンサンブルが5つの楽器、金管アンサンブ
ルが4つの楽器、弦アンサンブルが4つの楽器からそれ
ぞれ構成されている。さらに、この各テーブルには、楽
器毎の音色番号と、この音色番号に対する最低音および
最高音の情報が登録されている。楽器毎の音色番号とは
、図3の音色対応表に示すように、各楽器が発生する音
色を識別する情報である。この図3に示す一例では、音
色番号「1」にファゴット、「2」にクラリネットなど
順次割り付けられている。さらに、このような音色番号
で表わされる楽器の発音音域が最高音と最低音とで定義
されており、この最高音および最低音がそれぞれ鍵盤1
の鍵に対応するキーコードで表わされている。例えば、
音色番号「1」で示されるファゴットは、キーコード2
4からキーコード76までが音域として定義されている
。このような構成によるアンサンブル情報テーブルは、
後述する音色選択時にアンサンブル音色を選択する際に
用いられるようになっている。
【0013】 b.実施例の動作 次に、このような構成による実施例の動作について説明
する。まず、演奏者によってこの電子楽器に電源が投入
されると、図4に示すメインルーチンが起動され、これ
によりCPU3の処理がステップSA1に進み、イニシ
ャライズが行われる。このイニシャライズとは、上述し
た音源7の初期設定や、各種レジスタのリセットを指す
。そして、このような処理がなされた後、CPU3は後
述のステップSA2〜SA7を繰返す。
【0014】すなわち、ステップSA2では、演奏者に
よる押鍵操作を検出するため、鍵盤1のキースキャンを
行う。次いで、ステップSA3では、鍵盤1のキーイベ
ント、すなわち、押鍵操作が有るか否かを判断する。こ
こで、押鍵操作が無い場合には、この判断結果が「NO
」となり、ステップSA5に進む。ステップSA5では
、続いて操作子群2のスキャンを行う。この場合のスキ
ャンは、演奏者により操作された操作子を検出するため
に行われるものである。そして、ステップSA6では、
操作子群2の操作イベントが有るか否かを判断する。こ
こで、操作された操作子が検出されないと、該判断結果
が「NO」となり、上述したステップSA2に戻る。こ
のように、電源が投入されてから、鍵盤1および操作子
群2のいずれも操作されない場合には、楽音を発生せず
にステップSA2〜SA7を繰り返す。
【0015】一方、操作者によって鍵盤1や、操作子群
2が操作されると、上述したステップSA3およびステ
ップSA6における判断結果がそれぞれ「YES」とな
り、ステップSA4の発音処理ルーチン、およびステッ
プSA7のパネル処理ルーチンが起動されて所定の楽音
が形成される。以下では、こうした各処理ルーチンの動
作について説明する。
【0016】■パネル処理ルーチンの動作例えば、演奏
操作に先立って、パネルに配設される操作子群2を操作
すると、上述したステップSA6の判断結果が「YES
」となり、ステップSA7に進む。ステップSA7に進
むと、図5に示すパネル処理ルーチンが起動され、これ
によりCPU3の処理がステップSB1に進む。ステッ
プSB1では、まず、音色を切換える操作子が操作され
たか否か、すなわち、音色切換イベントがあったか否か
を判断する。そして、例えば、音色切換イベントがあっ
た場合には、この判断結果が「YES」となり、次のス
テップSB2へ進む。ステップSB2では、音色切換処
理が実行される。この音色切換処理とは、予め登録され
た複数の音色を音色選択ボタンによって選択したり、テ
ンキーなどの入力装置を介して所望の音色を指定する処
理である。このような音色切換処理によって選択された
音色番号などの音色情報は、図示されていないディスプ
レイ装置に表示される。次に、ステップSB3に進むと
、上記ステップSB2において選択された音色がアンサ
ンブル音色であるか否かを判断する。 ここで、アンサンブル音色が選択されていると、この判
断結果が「YES」となり、次のステップSB4へ進む
。ステップSB4では、アンサンブル情報が選択されて
いる旨を表わす情報としてレジスタENSに「1」をセ
ットする。
【0017】次いで、ステップSB5では、前述したア
ンサンブル情報テーブルを参照し、必要な情報を各レジ
スタおよびRAM6の所定エリアに配列として記憶する
。ここで、必要な情報とは、選択されたアンサンブル音
色が幾つの楽器から構成されているのかを示す楽器数M
Nと、各楽器毎の最低音を記憶する配列LLと、各楽器
毎の最高音を記憶する配列HLと、各楽器の音色名を記
憶する配列TCとを指す。次に、ステップSB6では、
ソロ音色が選択されているか否かを判断する。このソロ
音色とは、アンサンブル音色の中で特定の1つの音色が
目立つようにするために、優先的に割当てられる音色を
示し、演奏者はアンサンブル音色の内の任意の1つの音
色をソロ音色として指定することができる。そして、ソ
ロ音色が選択されている場合には、この判断結果が「Y
ES」となり、次のステップSB7へ進む。ステップS
B7では、この選択されたソロ音色が適切なものである
か否かを判断する。すなわち、現在選択されているアン
サンブル音色を構成する音色の中からソロ音色が選択さ
れているか否かを判断する。そして、このソロ音色が適
切なものであると、判断結果が「YES」となり、次の
ステップSB8へ進む。ステップSB8では、ソロ音色
情報記憶用のレジスタSVNへソロ音色選択スイッチの
出力に応じたソロ音色の音色番号をセットする。
【0018】一方、上記ステップSB6およびステップ
SB7の判断結果が「NO」の場合、すなわち、ソロ音
色が選択されていない場合、あるいは選択されたソロ音
色が適切でない場合は、ステップSB9に進む。ステッ
プSB9では、楽器番号の最大値であるMNをソロ音色
情報とし、これをレジスタSVNにセットする。この楽
器番号の最大値であるMNをソロ音色情報としたのは、
次の理由による。すなわち、アンサンブル情報テーブル
に記憶される楽器番号は、音域が低い楽器ほど小さな番
号が付与されている。したがって、楽器番号の最大値で
あるMNをソロ音色として割り当てれば、一番音域の高
い楽器がソロ音色として選択されることになり、ソロ楽
器として最も相応しいものになるからである。
【0019】ところで、前述したステップSB2におい
て、アンサンブル音色が選択されない場合には、ステッ
プSB3での判断結果が「NO」になり、ステップSB
10に進む。ステップSB10では、前述したレジスタ
ENSの内容を「0」とし、続いてステップSB11で
は、音色切換処理(ステップSB2)にて決定された情
報から音色情報を決定し、レジスタTCに設定する。
【0020】そして、以上の処理により音色の設定が完
了した場合、または、ステップSB1において音色切換
イベントがない場合には、ステップSB12〜SB13
の効果処理などが行われる。この効果処理では、例えば
、ピッチベンドや、ビブラート、ディケイなどの発音効
果に関する操作子についての各種処理がなされ、こうし
た処理完了後にメインルーチンへ復帰する。
【0021】■発音処理ルーチン 次に、上述したパネル処理ルーチンにおいて音色の設定
がなされた後に演奏者による鍵盤操作が行われると、C
PU3はこのキーイベントを検出(図4のステップSA
3参照)し、これにより図6に示すパネル処理ルーチン
のステップSC1に進む。ステップSC1では、検出し
たキーイベントがキーオンKONであるか否かを判断す
る。ここで、キーイベントがキーオンKONである場合
には、この判断結果が「YES」となり、後述するステ
ップSC2〜SC9のキーオン処理がなされ、一方、判
断結果が「NO」となると、後述するステップSC10
〜SC13のキーオフ処理がなされる。
【0022】ここでは、まず、キーオン処理について説
明する。例えば、ステップSC1において、演奏者によ
る押鍵操作がなされると、ステップSC2に進む。ステ
ップSC2では、レジスタENSの内容が「1」である
か否かを判断する。このレジスタENSとは、前述した
ように、発音音色が通常音色、すなわち、全鍵域で同一
の音色が発音されるか、アンサンブル音色かを表わす情
報が記憶されるものであり、該レジスタENS値が「1
」であるとアンサンブル音色、「0」であると通常音色
を指す。そして、アンサンブル音色が選択されている場
合には、この判断結果が「YES」となり、次のステッ
プSC3に進む。ステップSC3では、音色決定処理ル
ーチンが実行される。この音色決定処理ルーチンでは、
予め定められたルールに従って発音する楽器の音色が決
定される。なお、この音色決定処理ルーチンの詳細につ
いては後述する。
【0023】一方、通常音色が選択されている場合には
、ステップSC2の判断結果が「NO」となり、ステッ
プSC4へ進む。ステップSC4では、割当てるべき楽
音発生チャンネルを得るため、楽音発生チャンネルの空
きチャンネルをサーチする。次に、ステップSC5では
、こうした空きチャンネルを検索した結果、空きチャン
ネルがあるか否かを判断する。この結果、空きチャンネ
ルが無い場合には、ここでの判断結果が「NO」となり
、次のステップSC6へ進み、トランケート処理がなさ
れる。このトランケート処理では、発音から最も減衰が
進んでいるチャンネルがトランケートすべきチャンネル
として選択されると共に、その選択されたチャンネルの
発音停止およびチャンネルの初期化が行われる。次いで
、ステップSC7,SC8では、こうしたトランケート
処理によって割り当てられたチャンネルからアンサンブ
ル音色を発音させるための処理が実行される。すなわち
、アンサンブル音色を発音させるには、各音色の割り当
てを均等にするため、現在どの音色で何チャンネル発音
しているかを知る必要がある。そして、このような状態
を表わす情報が各音色毎に設けられたレジスタATNに
一時記憶されており、ステップSC8では今回トランケ
ートされた音色に対応するレジスタATNをデクリメン
トする。一方、上記ステップSC5において、空きチャ
ンネルが有ると判断された場合には、ここでの判断結果
が「YES」となり、ステップSC9へ進む。ステップ
SC9では、該空きチャンネルに対応して設けられてい
るレジスタに発音情報を書込む。この発音情報とは、音
色情報TC、キーコードKCおよびイニシャルタッチ情
報等からなる情報である。そして、このレジスタに発音
情報が書込まれることで、音源7が発音を開始する。 この結果、前述のパネル処理ルーチンによって設定され
た音色、すなわち、アンサンブル音色もしくは通常音色
による楽音が発生される。
【0024】次に、ステップSC1において検出したキ
ーイベントがキーオフKOFFである場合のキーオフ処
理について説明する。まず、ステップSC10では、検
出したキーオフ信号KOFFに対応するキーオン信号K
ONが存在するか否かを判断する。これは、上述したス
テップSC6でトランケート処理を行っているため、演
奏者がキーオンし続けていても、その発音が強制的に終
了されてしまっている場合があり得る。そこで、この判
断においては、キーオフ信号KOFFに対応するキーオ
ンKONが存在しない場合、トランケート処理によって
発音が停止させられたものとして処理を続ける。すなわ
ち、このステップSC10にあっては、対応するキーオ
ンKONが存在する場合にその判断結果が「YES」と
なり、次のステップSC11に進み、対応するキーオン
KONが存在しない場合には、判断結果が「NO」とな
り、この発音処理ルーチンを終了してメインルーチンへ
復帰する。ステップSC11,SC12では、キーオフ
KOFFされたチャンネルの発音を停止させるための処
理が実行される。すなわち、発音を停止する音色に対応
したレジスタATNをデクリメントする。そして、ステ
ップSC13では、キーオフKOFFされたチャンネル
に対応して設けられているレジスタに発音停止情報を書
き込む。これにより、音源7に対して発音停止を要求す
るキーオフ処理が完了し、発音が停止する。
【0025】■音色決定処理ルーチン ここでは、上述した音色決定処理ルーチンの音色決定ル
ールおよびその動作について説明する。まず、このルー
チンにおける音色決定ルールは、次のA〜Eに示す条件
から構成されている。 A.その音を発音できる楽器が1つしかなければ、その
音色が選択される。 B.発音する音色が2つ以上ある場合には、現在それぞ
れの音色に割り当てられているチャンネル数の少ない方
の音色を選択する。 C.割り当てられているチャンネル数が全く同じ音色が
複数ある場合には、それらの内、優先順位の最も高い音
色を割り当てる。 D.前記優先順位の高い音色とは、音域の高い音色とす
る。 E.ソロ音には、優先的に音色が割り当てられるように
する。
【0026】次に、このような音色決定ルールに基づい
た音色決定処理ルーチンの動作について説明する。CP
U3の処理が前述のステップSC3に進むと、図7に示
す音色決定ルーチンが起動される。そして、ステップS
D1では、押鍵操作に応じて発生したキーコードKCが
配列LL[2]より小さいか否かを判断する。この配列
LL[2]とは、アンサンブル音色における下から2番
目の音域に相当する楽器の最低音である。そして、この
最低音より低いキーコードKCであった場合には、アン
サンブル楽器中の最低音域の楽器しか発音できないので
、音色は自ずと最低音域の楽器に決定される。すなわち
、この場合には判断結果が「YES」となり、ステップ
SD13に進み、音色レジスタTCに最低音域の音色番
号が登録される配列TC[1]を割り当てる。これは、
上記ルールAに従った動作である。一方、キーコードK
CがLL[2]以上であった場合には、この判断結果が
「NO」となり、ステップSD2に進む。ステップSD
2では、レジスタmin,MTNおよびカウンタINを
初期化する。ここで、レジスタminとは、割り当てら
れたチャンネル数の最低値を検出するためのレジスタで
あり、この実施例においては楽音発生チャンネル数を1
6チャンネルとしているので、初期化として全チャンネ
ル数16をセットしている。レジスタMTNとは、割り
当てられたチャンネル数が最小となる楽器番号を記憶す
るためのレジスタであり、初期値として0がセットされ
る。また、カウンタINは、楽器番号に応じた処理を行
うカウンタであり、1がセットされる。
【0027】次に、ステップSD3〜SD11では、上
記ルールB〜Eに従い、キーコードKCがどの音色に相
当し、どの楽音発生チャンネルに割り当てるかを楽器番
号IN毎に判定する。すなわち、ステップSD3,SD
4では、キーコードKCが現在の楽器番号で与えられる
楽器の音域内に有るか否かを判断する。そして、このキ
ーコードKCがその音域内にあれば、これらの判断結果
がいずれも「YES」となり、ステップSD5に進む。 ステップSD5では、その音色に現在割り当てられてい
るチャンネル数を前述した配列ATNを参照して求め、
求めた割り当てチャンネル数をレジスタATNに記憶す
る。次いで、ステップSD6では、現在の楽器番号IN
がソロ音色として選択されているか否かをレジスタSV
Nの内容に基づいて判断する。そして、ソロ音色として
選択されていた場合、すなわち、楽器番号INとレジス
タSVN値とが一致した場合にこの判断結果が「YES
」となり、次のステップSD7へ進み、レジスタATN
をデクリメントする。この結果、上記ルールEに示した
条件が実現され、ソロ音色が優先的に割り当てられる。 一方、ソロ音色が選択されていない場合には、判断結果
が「NO」となり、ステップSD8に進む。
【0028】ステップSD8では、レジスタATNの値
がレジスタminの値より大であるか否かを判断する。 ここで、レジスタATNの値が大きい場合には、割り当
てられた音色が不適となり、ステップSD10へ進む。 ステップSD9では、上記ルールC及びDに基づく処理
がなされる。すなわち、今までに検出した最小値と今回
検出した最小値が同じであった場合、優先順位の高い楽
器、すなわち楽器番号の大きいものが優先的に割り当て
られるようにレジスタMTNを楽器番号INに書換え、
さらに、レジスタminの内容をレジスタATNの値に
書換える。次いで、ステップSD10では、楽器番号I
Nをインクリメントし、続いて、ステップSD11では
楽器番号INが最大楽器数MNより大であるか否かを判
断する。これにより、楽器番号INが楽器数MNを越す
まで、前述のステップSD3〜SD10がループ処理と
して繰り返される。そして、このループ処理が終了した
時点では、レジスタMTNに割り当てるべき楽器番号が
セットされ、ステップSD12においては、この楽器番
号MTNにセットされた値に応じて得た音色番号TC[
MTN]を配列TCに記憶させる。このようにして決定
された音色は、前述した発音処理ルーチンによって発音
されることになる。
【0029】このような動作において、例えば、図2の
例に示すように、コントラバス、チェロ、ビオラおよび
バイオリンによる弦楽器のアンサンブル音色が選択され
、この内、ソロ音色としてバイオリンが選択されている
場合、何も押鍵されていない状態から演奏者がG2以上
の鍵盤を弾くと、バイオリンに割り当てられているチャ
ンネル数が「−1」という評価になり、この結果バイオ
リンの音色が発生する。そして、更に、G2以上を弾い
た場合には、割り当てチャンネルを表わすレジスタAT
N値は全て0となるが、優先順位に従って再びバイオリ
ンの音色が割り当てられる。通常、ソロ音色としては、
そのアンサンブル中の最高音音域が割り当てられるので
、このようにすると、二重に優先が利いてしまうように
見えるが、例えば右手でメロディを弾いた場合、レガー
トな演奏をすると、少なくとも同時に2つの発音チャン
ネルが必要になるため、こうした割り当てを行っている
訳である。
【0030】なお、上記実施例において、ソロ音色を更
に優先的に割り当てるようにするため、音色決定処理ル
ーチン(図7参照)のステップSD7における減算値を
1より大きくしても良い。また、上記実施例にあっては
、音色を割り当てる際の優先順位を楽器番号順としたが
、これに替えて、アンサンブル情報テーブルに予め定め
た優先順位を登録するようにしても良く、この場合、当
該アンサンブル情報を演奏者が任意に設定できるように
しても良い。
【0031】さらに、上記実施例では、各音色を均等に
割り当てるようにしたが、これに替えて、音域に従って
割り当てられる音色数を異ならせるようにしても良い。 これは、前述したレジスタATNにオフセット値を与え
ることによって実現することができる。また、上記実施
例では、ソロ音色を選択しなかった時、あるいは不適切
なソロ音色を選択した時に、強制的に最高音域音をソロ
音とするようにしたが、そのような場合にソロの優先に
関する処理(前述のステップSD6およびSD7)を無
効となるようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、検出手段が押鍵操作に応じた音程を検出し、抽出手段
がこの検出した音程に対応付けられた音色情報を抽出す
る。そして、選択手段がこの抽出された音色情報の中か
ら最適な音色情報を選択し、この選択された音色情報に
基づき発音がなされるので、発音すべき音色が自動的に
割当てられ、この結果、演奏者が特に注意を払わなくと
も木管アンサンブルや、弦楽重奏などの自然な合奏効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による一実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】同実施例におけるアンサンブル情報テーブルの
一例を示す図である。
【図3】同実施例における音色番号の割当て例を説明す
るための図である。
【図4】同実施例におけるメインルーチンの動作を説明
するためのフローチャート。
【図5】同実施例におけるパネル処理ルーチンの動作を
説明するためのフローチャート。
【図6】同実施例における発音処理ルーチンの動作を説
明するためのフローチャート。
【図7】同実施例における音色決定処理ルーチンの動作
を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1  鍵盤 2  操作子群 3  CPU 4  ROM 6  RAM 7  音源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    押鍵操作に応じて発生する楽音の
    音程を検出する検出手段と、予め記憶手段に記憶してお
    いた複数の音色情報の内から前記音程に対応付けられた
    音色情報を抽出する抽出手段と、この抽出された音色情
    報の中から所定の選択ルールに従って最適な音色情報を
    選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された
    音色情報に従って発音する発音手段とを具備することを
    特徴とする電子楽器。
JP2411186A 1990-12-17 1990-12-17 電子楽器 Withdrawn JPH04216595A (ja)

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