JPH04216070A - サーマル・プリント・ヘッドとその製造方法 - Google Patents

サーマル・プリント・ヘッドとその製造方法

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JPH04216070A
JPH04216070A JP4411991A JP4411991A JPH04216070A JP H04216070 A JPH04216070 A JP H04216070A JP 4411991 A JP4411991 A JP 4411991A JP 4411991 A JP4411991 A JP 4411991A JP H04216070 A JPH04216070 A JP H04216070A
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JP
Japan
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electrode
print head
tungsten
copper
thermal print
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Application number
JP4411991A
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English (en)
Inventor
Raymon Lane
ラモン・レイン
Vaughn Joseph Schum Jr
ヴォーン・ジョセフ・シャム、ジュニア
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Lexmark International Inc
Original Assignee
Lexmark International Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/39Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material using multi-stylus heads
    • B41J2/395Structure of multi-stylus heads

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  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リボン中のインクを
局所的に溶融するように通電される複数の耐火金属電極
(スタイラスともいう)をもつ抵抗性リボン熱転写印刷
ヘッドに関するものである。使用可能な耐火金属は、タ
ングステン(W)、モリブデン(Mo)、及びタンタル
(Ta)であり、最も好適であるのはタングステンであ
る。その電極は、電流分配回路の一部であり、電流分配
回路は、導線及び接点パッドを介して、やはりその回路
中にある銅ケーブル・パッドに接続されている。この回
路の全体は、可撓性の支持体に接着され剛性の鋳物に収
容されている基板上に配置される。最も好適にはタング
ステンである耐火金属は、電極を形成するためにのみ使
用され、回路の残りの部分は、主として銅である。
【0002】
【従来の技術】最近の製品に使用されている抵抗性リボ
ン・プリンタ技術の1つの実施例として、電極のエッチ
ングの間とその後の機械的支持のために基板または支持
シートに積層される25μm厚のタングステン・シート
から製造されたプリント・ヘッドをもつものがある。タ
ングステンは、現在のところ、印刷の間のオーバーヒー
トを生じることなく長寿命を保つことが証明されている
ため、プリント・ヘッド製造に選択される材料となって
いる。
【0003】米国特許第3795010号は、その硬さ
のため、タングステンをスタイラス材料に選択すること
の有利さを認識している。しかし、この刊行物は、タン
グステンなどの硬い材料をエッチングされた銅導体上に
配置することが困難であるため製造上の問題があること
も認識している。
【0004】従来技術で示される1つの方法に従うなら
、ヘッド・パターンを形成するようにタングステン・シ
ートがウェット・エッチングされ、次にエッチングされ
た積層体がシリコーン・ゴムにモールドされて可撓性構
造となる。ウェット・エッチングは、不都合にも、エッ
チングの間に材料の側壁を下方にアンダーカットする処
理であり、この現象は、高解像度のプリント・ヘッドの
ために必要な、隣接する電極の間のギャップ幅を狭める
限度を制約する。このため、狭い、すなわち約50μm
以下のギャップを、サーマル・プリント・ヘッドに形成
すべきエッチングするためには、湿式化学エッチング処
理は十分でない。制御されたスプレー・エッチングの使
用によると、典型的なプリント・ヘッド電極の寸法は、
100μmを中心として約60μmに制限されてしまう
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、完
全にタングステンからなるものである上述のタイプのサ
ーマル・プリント・ヘッドの長所を提供するとともにプ
リント・ヘッドに使用されるタングステンの量を低減す
るようなサーマル・プリント・ヘッドを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、サー
マル・プリント・ヘッドは、完全にはタングステンから
製造されず、こうしてプリント・ヘッド中で削減された
タングステンが、より安価な材料である銅で置き換えら
れる。
【0007】この発明の別の側面によれば、上記の慣用
的な湿式エッチング方法によっては可能でなかったよう
な幅広(例えば、100μmを中心として88μm)の
電極を形成するために、反応性イオン・エッチング(R
IE)が利用される。
【0008】
【実施例】本発明のプリント・ヘッドの製造に使用され
るタングステンの量を減らすために、本発明に係る構造
は、2つの部分または要素からなり、その1つの要素は
銅−基板積層体からなり、もう1つの要素は、タングス
テン−基板積層体からなる。
【0009】本発明によれば、タングステンは、電極ま
たはスタイラスを形成するためにのみ使用される。とい
うのは、その部分は、サーマル・プリント・ヘッドのう
ちで、印刷の結果最も疲弊しやすい箇所だからである。 サーマル・プリント・ヘッドの残りの部分は、ケーブル
接点パッドと接触する導線のファン−アウト分配箇所を
有する。
【0010】第1図は、本発明の抵抗性サーマル転写印
刷ヘッドの、電子タイプライタへの配置を示す図である
。ここでは、剛性の鋳物支持体1が、その内部に可撓性
の弾性層(図示しない)を支持している。剛性の鋳物1
は、システムの他の部分を良好に包囲するために必要な
特性、すなわち衝撃強度率をもつ、現在入手可能な任意
の天然または合成材料でよい。
【0011】可撓性の弾性層は、圧縮可能で弾力性の柔
軟な材料でなくてはならず、衝撃を吸収して原形に復帰
できるものである。
【0012】基板(図1には特に示していない)は、上
記弾性層に接着または、他の手段で固定されている。そ
の両者は、プリント・ヘッドが組み立てられた後で鋳物
の内部に収容される。
【0013】基板は、電極2を固定されてなる電流分配
回路を支持するに十分な強度をもつ任意の材料から製造
することができる。基板は、実質的に不活性であって、
実質的な劣化を呈することなく、反応チェンバ中の温度
、圧力、及び反応性ガスに耐えることができるものであ
る。例えば、特に好適な材料は、ポリイミドである。 タングステンと基板の間の接着状態を維持するためには
、後述のプリント・ヘッド製造処理の温度は、エッチン
グ処理の間に125℃以下でなくてはならない。
【0014】図1を参照すると、鋳物1中の電極2が用
紙3に沿って移動するにつれて、線4を通じて電極2へ
信号が至り、これによりリボン6を通じて用紙3上に書
き込み5がもたらされる。
【0015】鋳物1内に収容されている電流分配回路が
線4に接続されている様子は、図2及び3に詳細に示さ
れている。
【0016】図2は、電流分配回路の一部を形成するエ
ッチングされた銅−基板積層体の簡略化された図である
。図示されていするように、基板11は、銅ケーブル・
パッド12、12’ 、及び12’’ を支持する。銅
接点パッド13、13’ 、13’’ の各々は、それ
ぞれの銅導線14、14’ 、14’’ によって対応
するケーブル・パッドに接続されている。
【0017】図3は、ファン・アウト導線17、17’
 、17’’ によって接続されるタングステン電極チ
ップ15、15’ 、15’’ と電極パッド16、1
6’ 、16’’ をもつプリント・ヘッドのタングス
テン含有要素を簡略化して示す図である。これらの要素
は、全て、基板11上に配置されている。
【0018】積層プリント・ヘッド構造中の層を形成す
る電極と、導線と、接点パッドと、ケーブル・パッドは
、集合的に、電流分配回路と呼ばれる。というのは、こ
れらの要素は、プリント・ヘッド動作のための手段を与
えるからである。
【0019】電流分配回路は、図2及び図3に開示され
ている要素の組合せからなる。複数のタングステン電極
15が基板の一端に配置され、その各電極チップは、タ
ングステン導線17によってタングステン接点パッド1
6に接続されている。図3の複数のタングステン接点パ
ッド16は、図2に示されている対応する複数の銅接点
パッド13と接触するように固着される。
【0020】図2と図3に示されている要素を接続する
には、特別な配慮が必要である。図3に示されている電
極15を作成するために使用されるRIE処理は、電極
が形成されることになるタングステン・シート上に銅被
膜を形成すべきことを要求する。一般的には、タングス
テンに対する接着は通常極めて困難である。これは、タ
ングステン表面に本来的に酸化膜が形成されていること
による。このため、後述するRIE処理の極めて重要な
部分は、タングステンに対して接着するために、銅被膜
(マスクとも呼ばれる)を使用させることである。それ
ゆえ、銅マスクの付着の前に、きわめて注意深いタング
ステンのエッチングが必要である。マスク材料がRIE
ウツチングに耐え得るようにするためには、良好な接着
が必要である。このため、RIE処理を使用して電極を
形成すべきタングステン・シートは、RIE処理の前と
後の両方で度被膜を有していなくてはならない。RIE
処理の後、タングステン上に残る銅被膜は、有効なエッ
チング処理のお陰で、その銅被膜が、タングステン・シ
ートの表面に対して強固な接着を形成している、という
点で、善用することができるものである。タングステン
を含む部分に対して半田または導電性エポキシを接着す
ることができる。このようにして、電極部位はタングス
テンから形成され、ヘッドの残りの部分は銅から形成さ
れる。
【0021】図4は、銅被膜20を接着されてなる銅接
点パッド13及びタングステン・パッド16を示す斜視
図である。タングステン接点接続パッドの銅下側面20
は、半田でろう付けすることもできるし、図4に示す領
域で導電性エポキシ21で濡らすこともできる。こうし
て、2つの部分は、銅接点パッド13を、エポキシまた
は半田21を使用してタングステン接点パッド16と固
着することにより、互いに接着することができる。接点
領域は、チップからの熱が影響を及ぼすことがないよう
に、電極チップから十分に遠くに位置している。
【0022】材料21による部分13及び16の間の接
着は、導電性である。
【0023】それらの部分が接合された後、結果の部分
、すなわち、基板及び導電性の回路は、シリコーン・ゴ
ムによってプラスチック保持体にモールドされる。
【0024】このように、ヘッド・パッケージは、タン
グステンを銅で置き換えたことにより、はるかに少ない
タングステン材料を有するように形成される。
【0025】図2を参照すると、基板の残りの端面の少
なくとも1つに沿って、銅ケーブル・パッド12があり
、銅ケーブル・パッド13の各々は、銅導線14によっ
て対応する銅接点に接続されている。あるいは、接点パ
ッド13は、ケーブル・パッド13の役割を果たすよう
に変更し、以て導線14を不要ならしめるようにするこ
ともできる。
【0026】本発明の構成で使用されるタングステン金
属は、15乃至50μm、好適には25μmの厚さをも
つロールされたシート材料であり、その厚さの偏差は、
ロール処理の後は±2μmを超えてはならない。積層さ
れたサンプルの基板は、接着材料を、エッチングの間に
接着特性の喪失につながるような過剰な加熱から保護す
るように、効果的にヒート・シンクする必要がある。
【0027】後述する方法を使用すると、改良された熱
転写プリント・ヘッドが得られる。その熱転写プリント
・ヘッドは、1mmあたり10個までの電極、好適には
、比較的大きい印刷跡(すなわち、幅及び高さ領域を呈
する電極の断面図)をもつ1mmあたり10個までの電
極を有する。この実施例の利点は、印刷跡の大きさが接
点抵抗を減らし、以て電極の加熱を低減して寿命を減ら
す点である。
【0028】1mm毎に10個の電極の実施例では、印
刷跡の幅は、80μmと90μmの間であり、好適には
88μmであり、その高さは15μmから50μmまで
であり、その印刷跡をもつ電極は100μmの中心上に
ある。
【0029】あるいは、別の有効な実施例は、より緊密
に詰められた、すなわち、約50電極/mmの電極をも
つより小さい印刷跡を有する。それよりも高い密度の電
極も可能であるが、電極の密度が高まるにつれて、タン
グステンの厚さが比例的に減少する、ということは留意
しておかなくてはならない。40電極/mmのプリント
・ヘッドを使用して良好な結果が得られた。例えば、4
0電極/mmのプリント・ヘッドは、160000ドッ
ト/cm2  の印刷能力をもつ。
【0030】この実施例では、印刷跡の幅は、約13μ
mと21μmの間で好適には16μmであり、その高さ
は、約13μmから25μmまでで好適には25μmで
あり、その印刷跡をもつ電極は25μmの中心上に位置
している。
【0031】この発明によれば、例えば、中心から中心
までの距離を25μmとするようにギャップ幅及び電極
を低減することにより、10電極/mmを40電極/m
mまで引き上げることができる。
【0032】この発明によれば、上記のプリント・ヘッ
ド構造全体を形成するためにRIEシステムを使用する
ことができる。この発明に使用されるRIE処理は、エ
ッチングされる材料の表面で化学反応を引き起こすよう
なイオン衝撃をもたらす反応性ガスが使用されるような
プラズマ処理である。本発明に従うサーマル・プリント
・ヘツドを製造する際に必要な狭いギャップをエッチン
グするためには、異方性エッチング処理が必要である。 RIE処理に関連する問題は、「負荷」であることが突
き止められている。このことは、エッチングされるべき
材料の量が増加することは、エッチング速度の低下とい
う影響をもたらす、ということである。この現象は、エ
ッチングに可用な瓦ガスが急速に消耗することによるも
のである、と理論的に解明されている。実験によれば、
エッチング処理の間のRIEシステムの圧力は、20ミ
リ・トールまたはそれ以下に維持されなくてはならない
、ということが実証された。この圧力の限定により、タ
ングステンの異方性エッチングが維持される。従って、
所望の真空圧を維持する間に、RIEシステム中で存在
し得るガス流の量には限界がある。それゆえ、このシス
テムで使用されるガスの流量は、異方的エッチングを維
持するようにポンピング速度を対応的に増加させつつ、
エッチングのための十分なガスを供給しなくてはならな
い。タングステンの量、すなわち、システム中のエッチ
ングすべき表面領域の減少は、RIE処理における製品
のスループットを著しく高める。
【0033】有効なエッチング処理のためには、真空シ
ステム中へ可能な限りの数のサンプル持ってくることを
意味するスループットを極大化するのが望ましい。真空
圧が小さいので、反応ガスの量が限定されていることに
よってエッチング速度は減少することになる。
【0034】この問題を克服するために、この発明は、
エッチングすべきタングステンの量を減少させる。この
減少は、RIEによるプリント・ヘッドの処理本数を増
加させる。
【0035】この発明の実際的な効果は、プリント・ヘ
ッドのコストを低減することである。すなわち、銅−基
板積層体は、タングステン−基板積層体よりもはるかに
安価である。
【0036】タングステンのサーマル・プリント・ヘッ
ドを用意する時に、銅被膜は、タングステン・シートの
表面に付着される。この銅は、タングステンのRIEの
マスクとして働く。銅の付着の前に、タングステン・サ
ンプルはまず、表面の酸化物を除去するために1分間、
(次亜塩素酸ナトリウム、酸化塩素などの)清浄用溶液
中でエッチングされ、次にさらに約1分間、脱イオン化
水でリンスされる。次に、NH4 OH、H2 O2 
と脱イオン化水とを等しく加えた溶液中で30分間、軽
くエッチングすることによってその表面に真空付着のた
めの準備を行う。
【0037】本発明に従えば、この処理は、厚いタング
ステン被膜のエッチングを実現するが故に、長い時間の
RIE実行(すなわち1時間以上)が必要である。上述
のように、フォトレジストは1時間を超えるRIE露出
には耐えられないので、パターン画定のための長いRI
Eの実行には、金属マスクの使用が必須である。一般的
には、そのマスク材料として銅が使用される。
【0038】次のステップは、RIE工程のためのマス
クを形成する銅被膜をスパッタすることである。スパッ
タされる銅被膜の良好な付着を達成するためには、タン
グステン・シートに対して先ず、付着促進層として、チ
タンまたはクロムの、500Åの厚さの被膜がスパッタ
される。銅マスクの厚さは約1μmと4μmの間であっ
て、この範囲は、1時間を超えるRIEの処理時間に耐
え得るものであることが分かっている。こうして付着さ
れた銅被膜は、その後、フォトリソグラフィと湿式化学
エッチングを使用して、必要なプリント・ヘッド・パタ
ーンへと画定される。レジストは通常、RIEエッチン
グの前に銅マスクパターン上に残存する。
【0039】本発明の技術的範囲内にあるプリント・ヘ
ッドは、好都合には、約13.6MHzで動作する平行
プレートRIE装置で処理される。
【0040】その装置は、チェンバとポンピング部分と
を有する。
【0041】RIEエッチングのためにタングステン中
で発生した熱は、水冷陰極へと逃げる。
【0042】チェンバと電極は、好都合にはアルミニウ
ムからなる。チェンバ中の陰極は水冷され、その温度は
、20℃と80℃の間であり得る(出口の水の温度で測
定)。
【0043】ポンピング・システムは、ターボ分子ポン
プ及び機械的粗引ポンプとからなる。
【0044】システム圧力は、自動スロットル・バルブ
によって調整される。チェンバは、陰極電極の中央にあ
る11cm2  直径のポートを介してポンピングされ
、これによりエッチング速度の均一性が達成される。こ
のシステムのポンピング能力は、約10ミリ・トールで
、その流量は反応性ガスの混合物について約100cc
/分である。
【0045】処理すべきサンプルの背面は、真空カップ
リングに使用される熱グリース、または両面マスキング
・テープのどちらかでRIE電極に直接取付けられる。 両面粘着テープによって一定に熱結合されたサンプルは
、サンプルの両面に亙って、また集密に配置された陰極
上のサンプル毎について、より均一なエッチング速度を
呈することが分かった。約75分のエッチング時間の全
体について約1乃至2μmの偏差が測定され、これは、
タングステン・シートの最終仕上げ面の偏差に近いもの
であった。
【0046】RIE処理においてチェンバで使用される
ガス混合物は、CF4 、NF3 、SF6 などのハ
ロゲンをベースとする異なるガスを単独で含んでいても
よいし、それらの組合せで含んでいてもよく、また、C
HCl3 、CHF3 、CH4 というさまざまな反
応抑制ガスを含んでいてもよい。SF6 とCHCl3
の混合物が最も有効で好ましいことが分かっている。
【0047】一般的に、より高いエッチング速度は、よ
り高い圧力で達成される。より高い圧力は通常アンダー
カットにつながり、その上限は、一般的には、本発明で
遭遇するような厚い被膜のエッチングにおけるあり得る
問題を回避するためには、約25ミリトールであると考
えられている。
【0048】ガス流量は、システムでエッチングされる
タングステンの全体の負荷に連結しており、すなわち、
露出されたタングステン表面領域で可用なガスの量が不
十分であると、エッチング速度は低下することになる。 このように、任意の一定圧力では、ガス流が増加すると
、一定速度でエッチングされつつあるタングステンの量
の増加が図られる。
【0049】上述のRIE処理を使用することにより、
2要素(タングステン−銅)サーマル・プリント・ヘッ
ドが作成され、このとき、用意されたタングステン・サ
ンプルは、90%SF6 と10%CHCl3 と接触
された。ヘッドの脆い電極に、シリコーン・ゴム溶液が
滴下され、そうして電極チップは、プリンタのプラテン
曲面に機械的に適合するようになされる。
【0050】タングステンのRIEエッチングには、S
F6 とCHCl3 のガス混合物が、そのタングステ
ンに対するエッチング速度故に選択され使用された。こ
のガス混合物は、電極間の領域で20μm/時間のエッ
チング速度をもち、一方、電極の側壁では、エッチング
速度はわずか2μm/時間である。
【0051】反応抑制ガスとしてのCHCl3 の使用
は、RIE工程の間に、狭い電極に対する優れた側壁保
護を与え、測定されたアンダーカットの量は、側壁あた
りわずか1μmであった。許容できるエッチング速度を
もつ他の反応抑制ガスは、2μmよりも大きいアンダー
カットを呈した。
【0052】ここで説明した処理は、湿式処理が許容し
ないような寸法について、電極間で真直ぐな側壁を得る
ことを可能ならしめる。尚、「真直ぐな側壁」とは、電
極の高さが25μmであるとき、電極の下辺の幅が2μ
m以下の狭さであることを意味する。もし電極の高さが
25μmよりも小さいなら、上辺と可変の幅もそれに比
例して減少する。
【0053】本発明に関連する長いエッチング時間の場
合にCHCl3 を使用することに関するあり得る問題
は、プラズマ相中では、CHCl3が、銅と反応して被
膜を形成し、それが銅表面からはがれることがあること
である。RIE工程の間に、この被膜は頻繁に電極上に
舞落ちてそこに付着し、その付着した被膜の下方のタン
グステンの更なるエッチングを停止してしまう。この問
題を制御するために、スパッタ工程とRIE工程の両方
に耐えるに十分な厚さのフォトレジスト被膜をして銅表
面をCHCl3 から保護させることが実験的に見出だ
されている。
【0054】上記フォトレジストは、電極間の12μm
のギャップを解像するに十分な程度に薄いけれども、後
のエッチング工程に耐えることができ、またタングステ
ンのRIEの間に銅マスクをパシベートするには十分な
厚さである。銅マスクを薄く保つことは、フォトレジス
トがスパッタ処理にさらされる時間の長さを最小限にす
る。RIE処理に残存するに十分な銅の厚さは、約0.
5乃至2.0μmである。また、スパッタ処理とRIE
処理の両方に耐え得る最適のフォトレジストの厚さは、
2.0μm以上であって、すなわち、約2.25乃至2
.50μmである。この厚さで、電極間で必要なフォト
レジスト中の12μmギャップが依然として決定される
【0055】RIE工程の後、きわめて電極は脆いので
、電極に対して機械的安定性を与えることにより、電極
を保護することが重要である。この保護は、電極全体の
領域を、Dow Corning 1200 prim
e coat 及び732 RTVなどの清浄剤の薄い
混合物中に浸すことによって達成される。この混合物は
、電極の間の狭いギャップに入り込むに十分な程度に薄
くなくてはならない。この混合物を使用することの利点
は、それが必要な良好な高い温度特性をもつことにある
。例えば、その混合物は、破壊することなく400℃ま
で加熱することかできる。この滴下溶液の高い安定性は
、印刷処理の間に発生される熱によって電極が破壊され
るのを防止する。この滴下はまた、プリント・ヘッドの
、プラテン曲面の形状に対する機械的な覆いを与え、各
電極の印刷跡の最適な適合を可能ならしめる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、タングステンと銅とを最適に組合せ、処理しやすくコ
ストの低い優れたサーマル・プリント・ヘッドが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なタイプライタ技術において、この発明
で実現される熱転写印刷ヘッドの概要図である。
【図2】基板上に配置された、接点パッドと、導線と、
ケーブル・パッドを示す本発明の2つのサーマル・プリ
ント・ヘッド要素の銅の要素の平面図である。
【図3】基板上に配置された、電極チップと、接点パッ
ドと、導体のファン・アウトを示す本発明の2つのサー
マル・プリント・ヘッド要素のタングステンの要素の平
面図である。
【図4】図2の接点パッドを図3の接点パッドに係合さ
せる様式を示す図である。
【符号の説明】
11  基板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a )剛性の鋳物支持体と、(b )可
    撓性の弾性層と、 (c )上記弾性層上に配置され、125℃以上の温度
    に耐え得る基板と、 (d )上記基板に接着された信号分配回路とを具備し
    、上記回路は、 (d1 )上記基板の一端に配置され、タングステン導
    線によってタングステン接点パッドに接続された複数の
    タングステン電極チップと、 (d2 )各々が対応する上記タングステン接点パッド
    に接触するように配置された複数の銅接点パッドと、(
    d3 )上記タングステン接点パッドと上記銅接点パッ
    ドを接着するようにその間に配置された導電性接着手段
    と、 (d4 )上記基板上に配置され、銅導線によって対応
    する上記銅接点パッドに接続された銅ケーブル・パッド
    とを具備する、 サーマル・プリント・ヘッド。
  2. 【請求項2】上記基板がポリイミドである請求項1のサ
    ーマル・プリント・ヘッド。
  3. 【請求項3】上記弾性層がシリコーンを含む請求項2の
    サーマル・プリント・ヘッド。
  4. 【請求項4】単一の銅パッドが、上記銅接点パッドと、
    上記銅導線と、上記銅ケーブル・パッドを有する請求項
    1のサーマル・プリント・ヘッド。
  5. 【請求項5】上記回路が10電極/mmを有する請求項
    3のサーマル・プリント・ヘッド。
  6. 【請求項6】上記電極の印刷跡の幅が約80μmと95
    μmの間であり、上記電極の印刷跡の高さが約15μm
    と50μmの間であり、上記電極が約100μm中心上
    に位置している請求項5のサーマル・プリント・ヘッド
  7. 【請求項7】上記電極の印刷跡の幅が約88μmであり
    、上記電極の印刷跡の高さが約25μmである請求項6
    のサーマル・プリント・ヘッド。
  8. 【請求項8】上記回路が約50電極/mmまでを有する
    請求項3のサーマル・プリント・ヘッド。
  9. 【請求項9】上記回路が約40電極/mmまでを有する
    請求項3のサーマル・プリント・ヘッド。
  10. 【請求項10】上記電極の印刷跡の幅が約13μmと2
    1μmの間であり、上記電極の印刷跡の高さが約13μ
    mと25μmの間であり、上記電極が約25μm中心上
    に位置している請求項9のサーマル・プリント・ヘッド
  11. 【請求項11】上記電極の印刷跡の幅が約16μmであ
    り、上記電極の印刷跡の高さが約25μmである請求項
    10のサーマル・プリント・ヘッド。
  12. 【請求項12】(a)酸化膜のない耐火金属上にマスク
    を付着する工程と、 (b)上記マスクをフォトレジスト材料で画定する工程
    と、 (c)上記耐火金属を露出した表面を得るように上記マ
    スク材料をエッチングする工程と、 (d)上記露出した耐火金属の表面に、CF4 、NF
    3 及びSF6 からなる群から選択され、CHCl3
     、CHF3 、CH4 から選択された反応抑止剤を
    含み得る、圧力10乃至20ミリ・トールのハロゲンを
    ベースとする反応性イオン・エッチング・ガスを、10
    ℃及び60℃の間の温度で、約1ワット/cm2  の
    エネルギで、接触させる工程と、 (e)上記電極に、機械的安定性を与えるための手段を
    印加する工程と、 (f)結果の上記電極チップを、支持体に固定する工程
    を有する、請求項1に記載のサーマル・プリント・ヘッ
    ドの製造方法。
  13. 【請求項13】上記支持体が、可撓性の弾性層を支持す
    る剛性鋳物からなる請求項12の方法。
  14. 【請求項14】上記耐火金属が、W、Mo及びTaから
    なる群から選択されたものである請求項13の方法。
  15. 【請求項15】上記耐火金属が、Wである請求項13の
    方法。
  16. 【請求項16】上記反応性イオン・エッチング・ガスの
    組成が、約85%乃至95%のSF6 と、約5%と1
    5%の間のCHCl3 とからなる請求項14の方法。
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