JPH04214965A - Ffv用エンジンの始動制御方法 - Google Patents

Ffv用エンジンの始動制御方法

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Publication number
JPH04214965A
JPH04214965A JP5907491A JP5907491A JPH04214965A JP H04214965 A JPH04214965 A JP H04214965A JP 5907491 A JP5907491 A JP 5907491A JP 5907491 A JP5907491 A JP 5907491A JP H04214965 A JPH04214965 A JP H04214965A
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JP
Japan
Prior art keywords
temperature
engine
fuel
alcohol concentration
starting
Prior art date
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Pending
Application number
JP5907491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Saito
陽一 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP5907491A priority Critical patent/JPH04214965A/ja
Publication of JPH04214965A publication Critical patent/JPH04214965A/ja
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、始動に係わるパラメー
タを正確に把握してエンジン始動を確実なものとするF
FV用エンジンの始動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料事情の悪化、排気清浄化の要
請などにより、従来のガソリンに加えて、代替燃料とし
てのアルコールを同時に使用可能なシステムが実用化さ
れつつあり、このシステムを搭載した自動車などの車輌
(Flexible Fuel Vehicle 、以
下、「FFV」と称する)では、ガソリンは勿論のこと
、アルコールとガソリンとの混合燃料、あるいは、アル
コールのみで走行が可能なようになっており、このFF
Vで使用する燃料のアルコール濃度(含有率)は、燃料
補給の際のユーザー事情により、0%(ガソリンのみ)
から100%(アルコールのみ)の間で変化する。
【0003】一般に、アルコール燃料は、ガソリン燃料
に比較して、低温で気化しにくい、気化潜熱が大きい、
引火点が高いなどの特性を有しており、アルコール濃度
が変化すると、温度条件によって出力特性が大幅に変化
してしまい、とくに、アルコール濃度が高いと低温始動
性が悪くなるといった問題が生じる。
【0004】これに対処するに、ヒータ、発熱素子など
の加熱手段により燃料の気化を促進して始動性を向上さ
せる技術が従来から知られており、例えば、特開昭57
−52665号公報には、アルコール濃度センサの出力
により、吸気通路を加熱する加熱装置を制御し、アルコ
ール濃度が基準値以上にあるとき上記加熱装置の発熱量
を増大する技術が開示されている。
【0005】また、上記FFVには、上記加熱手段を備
えることなく、オルタネータ、バッテリ、スタータなど
の容量アップを図って始動時のクランキング回転数を高
め、クランキングの際に発生する熱により低温始動に対
処するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、エンジ
ン始動の際に、加熱手段を作動させずに始動可能か否か
、エンジンへの燃料供給量をどの程度増量するかなどの
始動条件を判定するには、冷却水温などで代表されるエ
ンジン温度と燃料のアルコール濃度とに基づいて判定し
ており、冷却水温と燃料温度とが明らかに異なる場合な
どでは、誤判定を生じて適確な制御が困難となり、始動
性の悪化を招くという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンジン始動に係わるパラメータを緻密に把握して
始動条件の判定を適確に行い、確実にエンジンを始動さ
せることのできるFFV用エンジンの始動制御方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】1)上記目的を達成する
ため本発明による第一のFFV用エンジンの始動制御方
法は、燃料温度とエンジン温度とを比較し、いずれか低
い温度を温度パラメータとして選択し、また燃料のアル
コール濃度に基づいて始動可能判定温度を設定し、上記
温度パラメータと上記アルコール濃度とに基づいてエン
ジンへの始動時燃料供給量を設定し、次いで上記温度パ
ラメータと上記始動可能判定温度とを比較して、エンジ
ンが始動可能かどうかを判定し、その後上記判定結果に
応じ、上記始動時燃料供給量でエンジンを始動させるも
のである。
【0009】2)上記目的を達成するため本発明による
第2のFFV用エンジンの始動制御方法は、燃料温度と
エンジン温度とを比較し、いずれか低い温度を温度パラ
メータとして選択し、また燃料のアルコール濃度に基づ
いて始動可能判定温度を設定し、次いで上記温度パラメ
ータと上記始動可能判定温度とを比較して、エンジンが
始動可能かどうかを判定し、始動不可能と判定した場合
、吸気系に設けた加熱手段に通電後エンジンを始動させ
、その後上記エンジン温度が設定温度に到達したとき上
記加熱手段に対する通電を停止するものである。
【0010】
【作  用】1)上記構成による第一のFFV用エンジ
ンの始動制御方法では、燃料温度とエンジン温度とのい
ずれか低い温度を温度パラメータとして選択すべく、ま
ずこの両温度を比較する。
【0011】また燃料のアルコール濃度に基づいて始動
可能判定温度を設定する。
【0012】そして上記温度パラメータと上記アルコー
ル濃度とに基づいてエンジンへの始動時燃料供給量を設
定し、次いで上記温度パラメータと上記始動可能判定温
度とを比較して、エンジンが始動可能かどうか判定する
【0013】その後上記判定結果に応じ、上記始動時燃
料供給量で始動時制御を行いエンジンを始動させる。
【0014】2)上記構成による第二のFFV用エンジ
ンの始動制御方法では、燃料温度とエンジン温度とのい
ずれか低い温度を温度パラメータとして選択すべく、ま
ずこの両温度を比較する。
【0015】また燃料のアルコール濃度に基づいて始動
可能判定温度を設定する。
【0016】次いで上記温度パラメータと上記始動可能
判定温度とを比較して、エンジンが始動可能かどうかを
判定し、始動不可能と判定した場合、燃料気化を促進す
べく吸気系に設けた加熱手段に通電して加熱させエンジ
ンを始動させる。
【0017】そして上記エンジン温度が設定温度に到達
したとき上記加熱手段に対する通電を停止し、通常運転
へ移行する。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する図1〜図11は本発明の第一実施例を示し、図1,
図2は始動時の制御手順を示すフローチャート、図3は
スタータモータの制御手順を示すフローチャート、図4
,図5は燃料噴射制御手順を示すフローチャート、図6
はアルコール濃度と温度条件とによって決定される始動
可能領域と始動不能領域とを示す概念図、図7は始動可
能判定温度マップの概念図、図8はヒータの特性図、図
9は始動前燃料噴射パルス幅マップの概念図、図10は
始動時燃料噴射パルス幅マップの概念図、図11はエン
ジン制御系の該略図である。
【0019】(エンジン制御系の構成)図11において
、符号1はFFV用のアルコールエンジンで、図におい
ては水平対向4気筒型エンジンを示す。 このエンジン1のシリンダヘッド2に形成した各吸気ポ
ート2aにインテークマニホルド3が連通され、このイ
ンテークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロッ
トルチャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5
の上流側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けら
れている。
【0020】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に吸入空気量センサ(図においては、ホットワ
イヤ式エアフローメータ)8が介装され、さらに、上記
スロットルチャンバ5に設けられたスロットルバルブ5
aにスロットル開度センサ9aとスロットルバルブ全閉
を検出するアイドルスイッチ9bとが連設されている。
【0021】また、上記インテークマニホルド3集合部
の上記スロットルバルブ5a下流側にインジェクタ10
が設置されている。さらに、上記インテークマニホルド
3のエアチャンバ4下部に、加熱手段の一例であるPT
Cピル(Positive Temperature 
Coefficient Pill)からなるヒータ2
2が設置されており、また、上記シリンダヘッド2の各
気筒毎に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ11
が取付けられている。
【0022】上記インジェクタ10は、燃料供給路12
を介して燃料タンク13に連通され、この燃料タンク1
3には、アルコールのみ、またはアルコールとガソリン
との混合燃料、あるいは、ガソリンのみの、ユーザの燃
料補給の際の事情によりアルコール濃度M(%)の異な
る燃料が貯溜されている。
【0023】また、上記燃料供給路12には、上記燃料
タンク13側から燃料ポンプ14、燃料温度センサ15
、アルコール濃度センサ16が介装されており、さらに
、上記インジェクタ10がプレッシャレギュレータ17
に連通されている。
【0024】また、上記エンジン1のクランクシャフト
1bにクランクロータ18が軸着され、このクランクロ
ータ18の外周に、所定のクランク角に対応する突起(
あるいはスリット)を検出する電磁ピックアップなどか
らなるクランク角センサ19が対設されている。
【0025】また、上記シリンダブロック1aの冷却水
通路(図示せず)に冷却水温センサ20が臨まされてお
り、さらに、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに
連通する排気管21には、O2 センサ23が臨まされ
ている。尚、符号24は触媒コンバータである。
【0026】(制御装置の回路構成)一方、符号31は
マイクロコンピュータなどからなる制御装置(ECU)
であり、CPU32、ROM33、RAM34、および
、I/O インターフェース35がバスライン36を介
して互いに接続され、定電圧回路37から所定の安定化
電圧が供給される。
【0027】上記定電圧回路37は、ECUリレー38
のリレー接点を介してバッテリ39に接続され、上記E
CUリレー38のリレーコイルがイグニッションスイッ
チ40を介して上記バッテリ39に接続されている。
【0028】また、上記バッテリ39にスタータスイッ
チ41が接続され、このスタータスイッチ41にスター
タモータリレー42のリレー接点を介してスタータモー
タ43が接続されている。さらに、上記バッテリ39に
ヒータリレー44のリレー接点が接続され、このリレー
接点から電流センサ45を経てヒータ22が接続されて
いる。
【0029】また、上記I/O インターフェース35
の入力ポートには、上記各センサ8,9a,15,16
,19,20,23,45、及び、アイドルスイッチ9
b、スタータスイッチ41が接続されるとともに、上記
バッテリ39が接続されてバッテリ電圧がモニタされる
【0030】また、上記I/O インターフェース35
の出力ポートには、駆動回路46を介してインジェクタ
10、燃料ポンプ14、スタータモータリレー42のリ
レーコイル、ヒータリレー44のリレーコイル、及び、
図示しないインストルメントパネルに配設したヒータ加
熱表示手段であるECS(電子制御システム)ランプ4
7が接続されている。
【0031】上記ROM33には制御プログラム、及び
、後述する始動可能判定温度マップMPST、始動時燃
料噴射パルス幅マップMPTiSTなどの固定データが
記憶されており、また、上記RAM34には、データ処
理した後の上記各センサ類、スイッチ類の出力信号及び
上記CPU32で演算処理したデータが格納されている
【0032】上記CPU32では、イグニッションスイ
ッチ40がONされると、上記ROM33に記憶されて
いる制御プログラムに従い、まずスタータモータ43へ
の通電を禁止し、そのときのアルコール濃度と温度条件
からエンジンが始動可能か否かを判定する。
【0033】そして、始動不能と判定した場合には、イ
ンジェクタ10から始動のための燃料を噴射し、ヒータ
22に通電して燃料が十分気化した後にスタータモータ
43を駆動してエンジンを始動可能とし、エンジンが完
爆すると、通常制御に移行する。
【0034】(動  作) 次に、上記構成による始動時の制御手順について説明す
る。
【0035】図1,図2のフローチャートに示すプログ
ラムは、イグニッションスイッチ40のONとともにス
タートする初期制御のプログラムで、まず、ステップ(
以下「S」と略称)101 でイニシャライズを行ない
、スタータモータリレー42及びヒータリレー44をO
FFにし燃料ポンプ14を駆動するとともに、タイマT
IMEをリセットする。
【0036】次いで、S102で、スタータモータ43
の通電を禁止するため通電禁止用フラグFLAG1をセ
ットし(FLAG1←1)、S103で冷却水温センサ
20からの冷却水温Tw などで代表されるエンジン温
度と燃料温度センサ15からの燃料温度TF とを読込
み、S104へ進む。S104では、アルコール濃度セ
ンサ16からのアルコール濃度Mをパラメータとして始
動可能判定温度マップMPSTを検索し、始動可能判定
温度TSET を直接あるいは補間計算により設定する
【0037】この始動可能判定温度TSET は、図6
に示すように、実験などにより特定した2つの領域、す
なわち、インジェクタ10から噴射する燃料をヒ−タ2
2により加熱せずに始動可能な領域と、そのままでは始
動不能な領域とに対し、これらの領域の境界温度を示す
もので、図7に示すように、ROM33の一連のアドレ
スから構成された始動可能判定温度マップMPSTにア
ルコール濃度Mをパラメータとして予め記憶しておくも
のである。
【0038】これにより、燃料温度センサ15によって
検出される燃料温度TF あるいは冷却水温センサ20
によって検出した冷却水温Tw が、そのときのアルコ
ール濃度Mに応じて設定される始動可能判定温度TSE
T 以下か否かによってエンジンが始動可能か否かを判
別することができ、上記S104からS105へ進むと
、上記S103で読込んだ冷却水温Tw と燃料温度T
F とを比較して、Tw <TF のとき、S106へ
進んで冷却水温Tw とアルコール濃度Mとをパラメー
タとして、始動前燃料噴射パルス幅マップMPTiB 
から始動前燃料噴射パルス幅TiBを設定し、始動前燃
料噴射パルス幅TiBのパルス信号を出力してインジェ
クタ10を駆動して始動前燃料噴射を実行し、S107
へ進んで、冷却水温Tw と上記始動可能判定温度TS
ET とを比較して始動可能か否かを判定する。
【0039】一方、上記S105でTw ≧TF のと
きには、S108へ進み、燃料温度TF とアルコール
濃度Mとをパラメータとして始動前燃料噴射パルス幅マ
ップMPTiB から始動前燃料噴射パルス幅TiBを
設定し、始動前燃料噴射パルス幅TiBのパルス信号を
出力してインジェクタ10を駆動して始動前燃料噴射を
実行し、S109で燃料温度TF と上記始動可能判定
温度TSET とを比較して始動可能か否かを判定する
。すなわち、S105で燃料温度TF と冷却水温Tw
とのいずれか低い方の温度を選択し、この選択した温度
に基づき始動前燃料噴射を実行すると共に、選択した温
度が上記S104で設定した始動可能判定温度TSET
 よりも低いか否かにより始動判定を行なうのである。
【0040】なお、始動前燃料噴射パルス幅マップMP
TiB は、図9に示すように、温度条件とアルコール
濃度Mとに対し、エンジン始動前に噴射すべき燃料噴射
量を実験などにより求め、予めROM33の一連のアド
レスにストアして構成したものでアルコール濃度Mが高
く、温度が低いほど大きな値の始動前燃料噴射パルス幅
TiBがストアされている。
【0041】なお、簡易的には、始動前燃料噴射パルス
幅マップMPTiB を用いず、温度とアルコールの濃
度とに拘らず始動前燃料噴射パルス幅TiBを設定して
もよい(ただし、制御性が劣る)。
【0042】そして、上記S107でTw >TSET
 のとき、あるいは上記S109でTF >TSET 
のときには、各ステップからS118へジャンプし、通
電禁止用フラグFLAG1をクリアして(FLAG1←
0)スタータモータ43への通電を許可してプログラム
を終了する。
【0043】一方、上記S107でTw ≦TSET 
のとき、あるいは上記S109でTF ≦TSET の
ときには、始動不能と判別して各ステップからS110
へ進み、インストルメントパネルなどに配設したECS
ランプ47を点灯した後、S111でヒータリレー44
をONしてヒータ22への通電を開始する。ECSラン
プ47を点灯することでヒータ通電中であることをドラ
イバーに知らせる。そして、S112で上記ヒータ22
の通電時間を計数するためタイマTIMEが動作を開始
する。
【0044】S113で上記タイマTIMEの計時が設
定値TIMESET 以上となるまでループを繰返して
カウントを継続し、TIME≧TIMESET となっ
たときループを脱出してS114へ進み、上記タイマT
IMEをリセットした後、S115で電流センサ45か
ら検出したヒータ22の消費電流Iと設定電流ISET
 とを比較する。
【0045】上記S115では、I≧ISET のとき
、再び電流センサ45からヒータ22の消費電流Iを読
込んで設定電流ISET と比較する手順を繰返し、I
<ISET の場合には加熱完了と判別してS116へ
進み、ヒータリレー44をOFFにしてヒータ22への
通電を終了し、S117でECSランプ47を消灯して
加熱表示を停止し、上述したS118で通電禁止用フラ
グFLAG1をクリアして(FLAG1←0)スタータ
モータ43への通電を許可し、プログラムを終了する。
【0046】ここで、図8に示すように、PTCピルか
らなるヒータ22は、通電後、温度が上昇してキューリ
ー点に達すると、抵抗値が急激に上昇して燃料の気化と
ともに消費電流Iが減少し始める。その後、所定の時間
が経過して燃料の気化が完了すると、ヒータ22の温度
が略飽和状態となって消費電流Iが略一定の値となる。
【0047】従って、上記タイマTIMEの設定時間T
IMESET を、ヒータ22の通電開始後の消費電流
Iが燃料の気化温度に達する以前の設定電流ISET 
より大きいとみなせる時間(判別のタイミングを早める
ため、なるべく小さな値が望ましい)に設定し、ヒータ
22の通電を開始してから設定時間TIMESET 経
過後に、ヒータ22の消費電流Iを設定値ISETと比
較して加熱完了を判別することができる。
【0048】次に、上述した初期制御のプログラムが終
了すると、図3に示すスタータモータ制御手順のプログ
ラムが実行され、まず、S201でスタータスイッチ4
1がONされているか否かを判別し、スタータスイッチ
41がONと判別するとS202へ進んで通電禁止用フ
ラグFLAG1の値を調べ、スタータモータ43への通
電が許可されているか否かを判別する。
【0049】上記S202でFLAG1=0、すなわち
、スタータモータ43への通電が許可されているときに
は、S203へ進んでスタータモータリレー42をON
してスタータモータ43を駆動し、エンジンをクランキ
ングしてプログラムを抜ける。
【0050】一方、上記S201でスタータスイッチ4
1がOFFのとき、あるいは、上記S202でFLAG
1=1であり、スタータモータ43への通電が禁止され
ているときには、それぞれのステップからS204へ分
岐し、スタータモータリレー42をOFFとしてスター
タモータ43を駆動せずにプログラムを抜ける。
【0051】また、エンジンが回転すると、インジェク
タ10からの燃料噴射は、図4に示すプログラムに従っ
て実行され、次に、その手順について説明する。
【0052】S301でクランク角センサ19からの信
号に基づいてエンジン回転数NE を算出すると、この
エンジン回転数NE と予め設定された完爆判定回転数
NSET とをS302で比較する。
【0053】上記S302でNE ≦NSET のとき
には、エンジンが完爆していないと判定してS303へ
進み、冷却水温Tw と燃料温度TF とを読込んでS
304へ進み、これらの温度を互いに比較する。
【0054】上記S304ではTw <TF のとき、
S305へ進んで、温度が低い方の冷却水温Tw とア
ルコール濃度Mとをパラメータとして始動時燃料噴射パ
ルス幅マップMPTiSTから始動時燃料噴射パルス幅
TiST を設定し、Tw ≧TF のときには、上記
S304からS306へ進んで、温度が低い方の燃料温
度TFとアルコール濃度Mをパラメータとして始動時燃
料噴射パルス幅マップMPTiSTから始動時燃料噴射
パルス幅TiST を設定する。
【0055】上記始動時燃料噴射パルス幅マップMPT
iSTは、図10に示すように、温度条件とアルコール
濃度Mとに対し、エンジン始動時に要求される燃料噴射
量TiST をROM33の一連のアドレスにストアし
て構成したもので、アルコール濃度Mが高く、温度が低
いほど大きな値の始動時燃料噴射パルス幅TiST が
ストアされている。
【0056】そして、上記S305あるいはS306か
らS307へ進み、始動時燃料噴射パルス幅TiST 
のパルス信号を駆動回路46に出力してインジェクタ1
0を駆動し、燃料噴射を実行してプログラムを抜ける。
【0057】一方、上記S302でNE >NSET 
、すなわち、エンジンが完爆しているときには通常制御
に移行し、上記S302からS308へ進んで吸入空気
量センサ8からの吸入空気量Qとエンジン回転数NE 
とに基づいて、基本燃料噴射量Tp を設定する(Tp
 ←K×Q/NE K:定数)。
【0058】次いで、S309へ進み、完爆後のエンジ
ン温度を代表する冷却水温Tw による冷却水温補正、
スロットル開度センサ9aによる全開増量補正などの各
種増量補正係数COEFを設定し、S310で燃料のア
ルコール濃度Mに応じて空燃比を最適に補正するための
アルコール濃度補正係数KALを設定する。
【0059】さらに、S311へ進んでO2 センサ2
3からの出力電圧に基づく空燃比フィードバック補正係
数αを設定し、S312でインジェクタ10の無効噴射
時間を補間する電圧補正パルス幅TS を設定してS3
13へ進む。
【0060】S313では、上記S308で設定した基
本燃料噴射量Tp を、上記S309で設定した各種増
量補正係数COEF、及び、上記S310で設定したア
ルコール濃度補正係数KALにより空燃比補正するとと
もに、上記S311で設定した空燃比フィードバック補
正係数αによりフィードバック補正し、さらに、上記S
312で設定した電圧補正パルス幅TS を加算して燃
料噴射パルス幅Ti を設定する(Ti←Tp ×KA
L×COEF×α+TS )。
【0061】そして、S314へ進み、燃料噴射パルス
幅Ti のパルス信号を駆動回路46に出力してインジ
ェクタ10を駆動し、燃料噴射を実行してプログラムを
抜ける。
【0062】(第二実施例) 図12以下は本発明の第二実施例を示し、図12,図1
3は始動時の制御手順を示すフローチャート、図14は
燃料噴射制御手順を示すフローチャートである。
【0063】この実施例では、第一実施例の如き始動前
噴射を実行せず、また、エンジンが回転した後、直ちに
通常の燃料噴射制御を実行するもので、以下、フローチ
ャートに従って説明する。なお、第一実施例と同様のス
テップは同一の符号を符して説明を省略する。
【0064】まず、イグニッションスイッチ40(図1
1参照)をONすると、S101でシステムがイニシャ
ライズされ、S102で通電禁止用フラグFLAG1を
セットした後、S401へ進み、インジェクタ10の燃
料噴射を禁止するための燃料噴射禁止用フラグFLAG
2をセットする(FLAG2←1、燃料噴射禁止)。し
たがって、イグニッションスイッチ40をONにした後
、スタータスイッチ41をONにしても、上記通電禁止
用フラグFLAG1がセットされていればスタータモー
タリレー42がONせずスタータモータ43は駆動しな
い。
【0065】次いで、S103〜S105を経てS10
7あるいはS109へ進む(したがって、この第二実施
例においては第一実施例に示す始動前噴射パルス幅Ti
Bは設定しない)。
【0066】そして、上記S107あるいはS109で
始動不能(Tw ≦TSET 、あるいは、TF ≦T
SET )と判断されるとS110〜S115のプログ
ラムを実行した後S402へ進む。 また、上記S107あるいは、S109で始動可能(T
w >TSET 、あるいは、TF >TSET )と
判断されるとS405へ進む。
【0067】S402へ進むと通電禁止用フラグFLA
G1をクリアし(FLAG1←0、通電許可)、S40
3で噴射禁止用フラグFLAG2をクリアする(FLA
G2←0、噴射許可)。
【0068】したがって、この時点(ヒータ22が燃料
を気化させることが可能な温度まで加熱された状態)で
スタータモータリレー42がONしスタータモータ43
が駆動する。なお、このスタータモータ43の制御手順
は前述した第1実施例(図3)と同様であるため説明を
省略する。
【0069】次いで、S404で始動後の冷却水温Tw
 と暖機完了温度TwLA4(例えば、50〜60℃)
とを比較し、冷却水温度が暖機完了温度TwLA4に達
するまで、このステップを繰り返して実行し、Tw >
TwLA4となると、暖機運転完了と判断してS116
へ進み、ヒータリレー44をOFFしヒータ22への通
電を終了した後、S117でECSランプ47を消灯し
プログラムを終了する。
【0070】また、上記S107あるいはS109で始
動可能と判断されてS405へ進むと、通電禁止用フラ
グFLAG1をクリア(FLAG1←0、通電許可)し
、S406で噴射禁止用フラグFLAG2をクリア(F
LAG2←0、噴射許可)した後、プログラムを終了す
る。
【0071】一方、燃料噴射制御においては、図14の
フローチャートに示すように、まず、S501で噴射禁
止用フラグFLAG2がクリア(FLAG2=0、噴射
許可)されているかどうか判断し、FLAG2=0の場
合S502へ進み、FLAG2=1の場合、S503へ
進み、燃料噴射量Ti を0に設定して(Ti ←0)
、プログラムを抜ける。
【0072】S502へ進むと、エンジン回転数NEが
検出されたかどうか判断し、検出されない場合(NE=
0)、S503へ進み、また、エンジン回転数NEが検
出された場合、S308〜S313のプロクラムを実行
して燃料噴射パルス幅Ti を設定した後、S314で
上記燃料噴射パルス幅Ti に対応する駆動パルスをイ
ンジェクタ10に出力し、プログラムを抜ける。
【0073】このように、この実施例によれば、始動不
能と判断された場合、ヒータ22を加熱した後、燃料噴
射を許可して始動可能とし、しかも、始動後もエンジン
温度が暖機終了温度に上昇するまで上記ヒータ22を通
電して加熱しているので、アルコール濃度Mの比較的高
い燃料であってもヒータ22により気化されるため、第
一実施例の如く始動時燃料噴射パルス幅TiST を別
途設定する必要がなく始動時であっても通常の燃料噴射
制御を実行することができ、その分、コンピュータにか
かる負担を軽減することができる。
【0074】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ことなく、マルチポイントインジェクション方式のエン
ジンに適用しても良く、この場合、各インジェクタの燃
料噴射方向に対向してインテークマニホルド3の各気筒
の各吸気ポート2a直上流あるいはシリンダヘッド2の
各吸気ポート2a内などの吸気系に、それぞれヒータを
設ける。さらに、本発明は燃料噴射式のエンジンのみな
らず電子制御気化器式のエンジンにも適用することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下に列記する効果が奏される。
【0076】1)請求項1に記載されているように、燃
料温度とエンジン温度とを比較し、いずれか低い温度を
温度パラメータとして選択し、また燃料のアルコール濃
度に基づいて始動可能判定温度を設定し、上気温度パラ
メータと上記アルコール濃度とに基づいてエンジンへの
始動時燃料供給量を設定し、次いで上記温度パラメータ
と上記始動可能判定温度とを比較して、エンジンが始動
可能かどうかを判定し、その後上記判定結果に応じて上
記始動時燃料供給量でエンジンを始動させるようにした
ので、エンジン温度が燃料温度と明らかに異なる場合に
おいても、エンジン始動に係わるパラメータを緻密に把
握して始動条件の判定を適格に行うことができ、確実に
エンジンを始動させることができる。
【0077】2)請求項2に記載されているように、燃
料温度とエンジン温度とを比較し、いずれか低い温度を
温度パラメータとして選択し、また燃料のアルコール濃
度に基づいて始動可能判定温度を設定し、次いで上記温
度パラメータと上記始動可能判定温度とを比較して、エ
ンジンが可能かどうか判定し、始動不可能と判定した場
合、吸気系に設けた加熱手段に通電後エンジンを始動さ
せ、その後上記エンジン温度が設定温度に到達したとき
上記加熱手段に対する通電を停止するようにしたので、
エンジン温度が燃料温度と明らかに異なる場合において
も、エンジン始動に係わるパラメータを緻密に把握して
始動条件の判定を適格に行うことができ、確実にエンジ
ンを始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1〜図11は本発明の第一実施例を示し、図
1は始動時の制御手順を示すフローチャート。
【図2】同上
【図3】スタータモータの制御手順を示すフローチャー
ト。
【図4】燃料噴射制御手順を示すフローチャート。
【図5】同上
【図6】アルコール濃度と温度条件とによって決定され
る始動可能領域と始動不能領域とを示す概念図。
【図7】始動可能判定温度マップの概念図。
【図8】ヒータの特性図。
【図9】始動前燃料噴射パルス幅マップの概念図。
【図10】始動時燃料噴射パルス幅マップの概念図。
【図11】エンジン制御系の概念図。
【図12】図12以下は本発明の第二実施例を示し、図
12は始動時の制御手順を示すフローチャート。
【図13】同上
【図14】燃料噴射制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
3…インテークマニホルド 22…加熱手段 M…アルコール濃度 TF …燃料温度 TiST …始動時燃料供給量 TSET …始動時可能判定温度 Tw …エンジン温度 TwLA4…設定温度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  燃料温度とエンジン温度とを比較し、
    いずれか低い温度を温度パラメータとして選択し、また
    燃料のアルコール濃度に基づいて始動可能判定温度を設
    定し、上記温度パラメータと上記アルコール濃度とに基
    づいてエンジンへの始動時燃料供給量を設定し、次いで
    上記温度パラメータと上記始動可能判定温度とを比較し
    て、エンジンが始動可能かどうかを判定し、その後上記
    判定結果に応じ、上記始動時燃料供給量でエンジンを始
    動させることを特徴とするFFV用エンジンの始動制御
    方法。
  2. 【請求項2】  燃料温度とエンジン温度とを比較し、
    いずれか低い温度を温度パラメータとして選択し、また
    燃料のアルコール濃度に基づいて始動可能判定温度を設
    定し、次いで上記温度パラメータと上記始動可能判定温
    度とを比較して、エンジンが始動可能かどうかを判定し
    、始動不可能と判定した場合、吸気系に設けた加熱手段
    に通電後エンジンを始動させ、その後上記エンジン温度
    が設定温度に到達したとき上記加熱手段に対する通電を
    停止することを特徴とするFFV用エンジンの始動制御
    方法。
JP5907491A 1990-06-29 1991-03-22 Ffv用エンジンの始動制御方法 Pending JPH04214965A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2149692A2 (en) 2008-08-01 2010-02-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Starting system for an internal combustion engine with two fuels

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