JPH04214554A - 写真処理方法および処理装置 - Google Patents

写真処理方法および処理装置

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JPH04214554A
JPH04214554A JP41576790A JP41576790A JPH04214554A JP H04214554 A JPH04214554 A JP H04214554A JP 41576790 A JP41576790 A JP 41576790A JP 41576790 A JP41576790 A JP 41576790A JP H04214554 A JPH04214554 A JP H04214554A
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JP
Japan
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processing
developer
color
solution
tank
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Pending
Application number
JP41576790A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
敬 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、露光後のハロゲン化銀
感光材料(以下、「感光材料」、「感材」と略す場合が
ある。)を処理する写真処理方法および処理装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】黒白感光材料は、露光後、黒白現像、定
着、水洗等の工程で処理され、カラー感光材料は、露光
後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により処理
される。 【0003】黒白現像には黒白現像液、定着には定着液
、発色現像には発色(カラー)現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用される
。各処理液は通常20〜50℃に温度調節され、感光材
料はこれらの処理液中に浸漬され処理される。 【0004】このような処理には、通常、自動現像機等
の処理装置が用いられており、感光材料は上記処理液を
満たした処理槽間を順次搬送して処理される。 【0005】このなかで、カラー感材の処理では、通常
、発色現像液を満たした処理槽と漂白液等の漂白能を有
する処理液を満たした処理槽とは隣接して設置されるこ
とが多い。このため、漂白能を有する処理液が発色現像
液中に混入することが起きる。このとき、漂白液等には
、漂白剤としてエチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩等に
代表されるアミノポリカルボン酸あるいはその塩などの
第二鉄錯塩等が含有されている。一方、例えば、カラー
ネガフィルム用の発色現像液には、保恒剤としてヒドロ
キシルアミン類が含有されており、これに上記の第二鉄
錯塩が混入すると、アンモニアガスが発生する。 【0006】アンモニアガスの発生によっては、臭気等
の問題のみならず、アルカリ性現像液中にアンモニアガ
スが発生すると、感材が現像カブリを起こしやすくなる
。この傾向は、特に、高感度のカラーネガフィルム等で
顕著である。 【0007】このようなアンモニアの発生は、処理槽材
の鉄錆が発色現像液中に落ちたりすることによっても起
きる。また、場合によっては、パトローネが発色現像液
中に落ちる事故も全くないとはいえず、このような事故
によってもアンモニアが発生する。 【0008】一方、黒白感材の処理では、黒白現像液を
満たした処理槽と定着液を満たした処理槽とが隣接して
設置されており、定着液が黒白現像液に混入することも
起きやすくなる。このとき、定着剤として多用されてい
るチオ硫酸アンモニウム中のアンモニアがアルカリ性現
像液でアンモニアガスとなって遊離しやすくなり、黒白
感材でも同様にカブリが生じやすくなる。 【0009】また、現像液中では、現像工程において生
成した現像主薬の酸化体がポリマー化して2量体、3量
体等の多量体を形成する。特に、多量体の生成は、カラ
ー感材の処理において顕著であり、発色現像液中のみな
らず、発色現像主薬の酸化体が、次浴の漂白液等の漂白
能を有する処理液中に持ち込まれても起きる。この多量
体はタール状のものであり、感材表面に付着して処理汚
れの原因となったり、処理槽部材に付着して汚れを生じ
、その洗浄に多大な労力を要する。 【0010】上記のアンモニアの発生や多量体の生成は
、低補充方式の処理において顕著であり、近年、低補充
化が要望されていることから、上記の問題はますます深
刻化している。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
液等の処理液の処理性能を一定に維持することができる
写真処理方法および処理装置を提供することにある。 【0012】さらに詳しくは、第1の目的は、現像カブ
リの発生や感度の低下を防止することができることにあ
り、また第2の目的は、処理汚れの発生を抑制し、かつ
装置のメンテナンスを容易にすることにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
、(2)、(3)、(5)の本発明によって達成される
。そして、(4)の構成であることが好ましい。 【0014】(1)露光後のハロゲン化銀感光材料を現
像処理するに際し、現像液とアンモニア吸着剤とを接触
させて処理することを特徴とする写真処理方法。 【0015】(2)露光後のハロゲン化銀感光材料を現
像処理する写真処理装置であって、現像液を満たした現
像槽と、この現像槽に接続した循環路とを有し、この循
環路中で、前記現像液がアンモニア吸着剤に接触するよ
うに構成したことを特徴とする写真処理装置。 【0016】(3)露光後のハロゲン化銀感光材料を処
理するに際し、処理液と油吸着剤とを接触させて処理す
ることを特徴とする写真処理方法。 【0017】(4)前記処理液が、現像液および/また
は漂白能を有する処理液である上記(3)に記載の写真
処理方法。 【0018】(5)露光後のハロゲン化銀感光材料を処
理する写真処理装置であって、処理液を満たした処理槽
と、この処理槽に接続した循環路とを有し、この循環路
中で、前記処理液が油吸着剤に接触するように構成した
ことを特徴とする写真処理装置。 【0019】 【作用】本発明では、カラー感材の処理において、例え
ば、発色現像処理の後に、直ちに、漂白液等の漂白能を
有する処理液を用いて処理する。 【0020】このとき、発色現像液が、アンモニア吸着
剤および/または油吸着剤に接触するような構成として
いる。 【0021】アンモニア吸着剤に接触するような構成と
するときには、発色現像液中に含有されるヒドロキシル
アミン類などが、漂白液等の混入によって、第二鉄錯塩
などと反応してアンモニアが発生しても、発色現像液中
のアンモニアは吸着されてしまうので、アンモニアによ
る現像カブリの発生はない。 【0022】また、発色現像液が油吸着剤に接触するよ
うな構成とするときには、カプラーと結合することなく
存在する発色現像主薬の酸化体によって多量体が形成さ
れても、発色現像液中のタール状の多量体は吸着されて
しまうので、感材の処理汚れは防止される。 【0023】また、多量体は、上記酸化体が次浴の漂白
液等に持ち込まれることによっても形成されるため、漂
白液等と油吸着剤とを接触させる構成とすれば、さらに
処理汚れを防止する効果が大きくなる。 【0024】そして、上記両液を満たした処理槽では、
汚れを防止でき、メンテナンスが容易となる。 【0025】一方、黒白感材の処理においては、現像処
理の後に、定着処理される。 【0026】このとき、黒白現像液がアンモニア吸着剤
および/または油吸着剤に接触させる構成としている。 アンモニア吸着剤に接触させる構成とするときには、定
着液が現像液中に混入することによって定着液中に含有
されるチオ硫酸アンモニウムなどに由来して発生するア
ンモニアが吸着されてしまうので、アンモニアによる現
像カブリの発生はない。 【0027】また、黒白現像液が油吸着剤に接触するよ
うな構成とするときは、特に、亜硫酸塩の少ない黒白現
像液(例えばリス現像やタンニング現像に用いるもの)
では、現像主薬の酸化体によって多量体が形成されても
、黒白現像液中のタール状の多量体は吸着されてしまう
ので、感材の処理汚れは防止される。また、処理槽のメ
ンテナンスも容易となる。 【0028】 【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。 【0029】本発明の写真処理方法は、露光後のハロゲ
ン化銀感光材料を現像処理するに際し、現像液にアンモ
ニア吸着剤を接触させ、現像液中に発生するアンモニア
を除去しつつ処理するものである。 【0030】アンモニア吸着剤としては、現像液と接触
して現像液を変質させたり、その機能を失なうことがな
いものであればいずれであってもよく、市販のもののな
かから選択して用いることができる。 【0031】このようなものとしては、まず、活性炭を
ベースとしてアンモニアと最も効果的に反応する第3成
分を加えたものが挙げられ、具体的には、クラレコール
T−B〔クラレケミカル(株)製〕として市販されてい
るものがある。このものには、ペレット状のクラレコー
ル4T−B、破砕状のクラレコールT−B4/8もあり
、そのまま用いることもできるが、フィルター材料とし
て使用するときには、繊維状、不織布状とすることが好
ましく、さらにはペレット状や破砕状の粉末を濾紙や不
織布でサンドイッチ状として用いることもでき、公知の
加工法により所定の形状としたり、市販のまま用いるこ
とができる。 【0032】また、活性炭とセルロースとを含有した活
性炭繊維(特開昭63−101439号)も使用でき、
「活性炭繊維セルフレッシュ」の商品名で市販されてい
る〔販売元(株)興人〕。 【0033】さらには、金属フタロシアニンをレーヨン
に担持させた繊維〔横関徳二、白井汪芳著「日本医事新
報」3203,25(1985)〕も使用でき、「消臭
繊維PCレーヨン」の商品名で市販されている〔販売元
(株)興人〕。 【0034】上記において、アンモニア吸着剤1gに接
触させる現像液量は、1〜1000リットル、さらに1
0〜100リットルであることが好ましい。ここで、ア
ンモニア吸着剤1gに対して接触させる現像液量とは、
連続処理においては、上記1gに対して、感光材料の連
続処理時に補充される補充量の累積量を示し、この補充
量を補充した場合に、上記のものを新たに交換する必要
があることを意味する。 【0035】ー方、一定量の現像液である量の感光材料
を処理する、いわゆるバッチ方式とする場合の上記の現
像液量は、アンモニア吸着剤1gを交換するまでに使用
した液量の累積量をいう。 【0036】上記のアンモニア吸着剤は、通水性の材質
から構成される容器内に入れるなどして現像槽(サブタ
ンクも含む。)内に配設して、あるいは現像槽の循環ポ
ンプ用配管中、すなわち循環路中に、フィルター材料と
して組み込むなどして用いることができる。なかでも、
設置のしやすさ、除去効率のよさ、交換のしやすさなど
の点では循環路中に組み込むことが好ましい。 【0037】本発明における現像液は、カラー感材の処
理では発色現像液や反転処理用の第1黒白現像液であり
、一方、黒白感材の処理では黒白現像液である。 【0038】これらのうち、カラー感材の処理は、発色
現像処理ののち、直ちに、漂白液や漂白定着液等の漂白
能を有する処理液で処理するものであることが好ましい
。また、カラー感材のなかでも、カラーネガフィルム、
カラー反転フィルム、カラーペーパー等であることが好
ましい。 【0039】これは、カラーネガフィルム等に用いる発
色現像液には、ヒドロキシルアミン類の保恒剤が含有さ
れており、これに後浴の漂白液等が混入すると、漂白液
等に漂白剤として含有されている第二鉄錯塩がヒドロキ
シルアミン類と反応してアンモニアが発生しやすくなる
からである。 【0040】一方、黒白感材の処理では、定着液の現像
液に対する混入によってアンモニアが発生し、また、い
ずれの処理においても、一般には、現像液中に処理槽材
の鉄錆が落ちたり、パトローネが落下する事故が起きた
りしてもアンモニアが発生するが、本発明は、これによ
って生じる問題を解決することができる。 【0041】また、本発明では、現像液にアンモニア吸
着剤を接触させる方法にかえて、あるいは、この方法に
加えて、現像液に油吸着剤を接触させ、現像液中に発生
するタール状物を除去しつつ処理する。油吸着剤として
は、現像液と接触して現像液を変質させたり、その機能
を失なったりするものでなければいずれであってもよく
、市販のもののなかから選択して用いることができる。 【0042】このようなものとしては、高吸油性樹脂が
まず挙げられ、各種形態のものがある。例えば、粒状固
体タイプ「KX−OA100」、粒状水スラリータイプ
「KX−OA200」、編布タイプ「KX−OA300
」、 パックタイプ「KX−OA400」、 シートタイプ「KX−OA500」、 エマルションタイプ「KX−OA600」(日本触媒化
学工業(株)製)などの商品名で市販されている。この
なかで、フィルター材料とするときは編布タイプの「K
X−OA300」などを使用すればよい。 【0043】また、ポリオレフィンを主原料としたネッ
ト状構造の油吸着材を用いることができ、このようなも
のとしては「登録商標ノイネッツクリーンワイパー」〔
三井東圧化学(株)製〕の商品名で市販されているもの
が挙げられる。 【0044】さらには、天然繊維を主体にした素材によ
る油吸着材を用いることができ、このようなものとして
は、「カクイオイルキャッチャー」〔カクイ(株)製〕
の商品名で市販されているものが挙げられる。 【0045】上記において、油吸着剤1gに接触させる
現像液量は、1〜10000リットル、さらに1〜10
00リットルであることが好ましい。ここでの現像液量
は、アンモニア吸着剤の場合と同義である。 【0046】また、油吸着剤は、アンモニア吸着剤の場
合と同様に、現像槽内に配設したり、現像槽の循環路に
組み込むなどして用いることができる。この場合も、設
置のしやすさ、除去効率のよさ、交換のしやすさなどの
点では循環路中に組み込むことが好ましい。 【0047】このようなタール状物の生成は、現像主薬
の酸化体が生成しやすい処理条件下で起きやすい。 【0048】このような条件としては、現像液の補充量
が少ない処理(黒白現像液の補充量900ml/m2以
下、好ましくは250ml/m2以下、より好ましくは
20〜100ml/m2の処理:発色現像液の補充量9
00ml/m2以下、好ましくは200ml/m2以下
、より好ましくは20〜100ml/m2の処理)、現
像液と空気との接触面積が大きい、すなわち開口度が大
きい現像槽を用いた処理(開口度をタンク容量Vcm3
、空気との接触面積Scm2を用いて、S/Vで定義し
たとき、0.01cm−1以上、特に0.02cm−1
以上)、が挙げられる。 【0049】また、液レベルセンサを設置した現像槽を
用いた場合も、液レベルセンサが、ステンレス鋼等より
構成される電極対であることから、陽極付近で現像主薬
の酸化体が生成しやすく、液循環により現像液中に現像
主薬の酸化体が増加してきて、上記状態にさらに加算さ
れてタールが生成しやすくなる。 【0050】また、さらに、通常の処理は間欠的に処理
されるが、この処理間隔が長くなると、すなわち閑散的
にしか処理されないと、この状態に加算されて酸化体は
生成しやすく、タールが生成しやすくなる。 【0051】また、油吸着剤は、カラー感材の処理では
、さらには、発色現像液のみならず、漂白液等の漂白能
を有する処理液にも配設することが好ましい。この場合
も、前記現像槽同様に、油吸着剤を配設することができ
るが、好ましくは、循環路に組み込むのがよい。 【0052】このようにすることによって、発色現像槽
において、発色現像液中に発生するタール状物の除去の
みならず、発色現像主薬の酸化体が漂白液等に持ち込ま
れてできるタール状物をも除去することができ、処理槽
のメンテナンスが容易となる。 【0053】このようなタール状物は、特に、保恒剤と
して含有されるSO32−根が存在しないか、その濃度
が小さいときに生成しやすくなり、また、酸化疲労した
発色現像液が持ち込まれることによっても生成しやすく
なる。このとき、油吸着剤1gに対する上記処理液の接
触量は、現像液と同様とすればよい。 【0054】本発明の写真処理方法を実施する際に適用
される本発明の写真処理装置としては、例えば、図1に
示す構成のものが挙げられる。 【0055】図1は、アンモニア吸着剤と油吸着剤とが
循環路に組み込まれた発色現像槽の概略構成図である。 【0056】図1に示す発色現像槽1は、槽11内に発
色現像液10が満たされており、発色現像槽1には発色
現像液10を槽11内から取り出して戻す循環路を形成
する循環部12が設置されている。 【0057】循環部12には、発色現像液10を上記の
ように循環させる循環ポンプ13と循環パイプ16とが
設置されており、循環パイプ16内で発色現像液10の
流路161が形成される。 【0058】循環部12の循環パイプ16の流路161
途中には、例えば繊維状のアンモニア吸着剤を収納した
第1フィルター20および例えば繊維状の油吸着剤を収
納した第2フィルター30が設置されている。 【0059】循環パイプ16の流路161において、第
1フィルター20および第2フィルター30の下流には
、循環フィルター15が設置されている。この循環フィ
ルター15のフィルター材料は、発泡ポリエチレン、不
織布等とすればよい。 【0060】上記構成では、発色現像槽1内に感光材料
Sが搬入されて、感光材料Sに対し発色現像処理が行な
われる。 【0061】この発色現像処理中に、発色現像液10は
循環部12を通じて循環される。この場合、循環される
発色現像液10は、流路161内にて、図示矢印方向に
流れ、第1フィルター20および第2フィルター30内
の繊維状のアンモニア吸着剤および油吸着剤によって、
発色現像液10中に発生したアンモニアおよびタール状
物が除去される。また、その下流に設置された循環フィ
ルター15によって、発色現像液中の浮遊物等が除去さ
れ、循環液は、再び、槽11内に戻される。 【0062】図示例では、発色現像液10の循環液は、
すべて第1および第2フィルターに通過させるような構
成としており、このようにする方が好ましいが、パイパ
スを設けるなどして一部を通過させるようにしてもよい
。このときの循環量は、総循環量の10%以上とすれば
よい。 【0063】また、アンモニアを除去するための第1フ
ィルター20およびタール状物を除去するための第2フ
ィルター30のうちのいずれか一方を設置する構成とし
てもよい。この場合の循環量は、両方設置するものと同
様とすればよい。 【0064】また、図示例では、循環フィルター15は
別個に設置する構成としているが、このようなフィルタ
ー材料は、第1フィルター20内の繊維状のアンモニア
吸着剤を上下からおさえるような形で、また第2フィル
ター30内の繊維状の油吸着剤を上下からおさえるよう
な形で設置してもよい。 【0065】さらに、アンモニアを除去するための第1
フィルター20およびタール状物を除去するための第2
フィルター30は、図1では、それぞれ1個ずつ設置す
る構成としているが、これに限定されるものではない。 【0066】例えば、第2フィルター30を代表的に挙
げると、図2に示すように、第2フィルター30を、6
個、交換可能に設置し、順次交換して使用する構成とす
ることも好ましい。 【0067】この場合、循環パイプ16の流路161中
に流量計35を設置しておき、流量が最大流量の40〜
80%に低下した時に自動的に第2フィルター30が交
換するようにすることが好ましい。このときの最大流量
は、設置されるポンプによって異なるが、ポンプ定格の
80%などとすればよい。このように流量が低下するの
は、タール状物の付着量に応じて変化すると考えられる
からであり、これにより適切な交換が可能となる。すな
わち、所定の流量に達したときに、循環が停止するよう
にし、第2フィルター30が接合部31を介して自動的
に循環パイプ16との接合を解除するとともに、次の第
2フィルター30と接合し、再び循環を開始するような
構成とすればよい。 【0068】図2に示すようなフィルターの交換が可能
な構成は、第1フィルター20においても、同様とする
ことが好ましく、これと同様の構成を採ることができる
。ただし、アンモニアの吸着によっては流量の変化は生
じないため、処理液種により予め知られたタール状物の
付着量に応じた頻度(例えば第2フィルター30の2回
目交換時に第1フィルター20を交換する)で交換すれ
ばよい。 【0069】なお、アンモニア吸着剤を収納した第1フ
ィルター20のみを設置する構成では、フィルター交換
はカブリ濃度の上昇など、写真性の変化に応じて行なえ
ばよい。例えば、カラーネガフィルムではイエローのカ
ブリ濃度が、またカラーペーパーでは、シアンのカブリ
濃度が、それぞれ0.03以上上昇したときに、フィル
ターを交換するなどすればよい。 【0070】また、図1に示す循環部12は、温調とは
無関係なものとしているが、例えば、ヒータを設置した
サブタンク内の液とメインタンク内の液とが循環するよ
うな構成とし、このような循環部に第1フィルター20
および/または第2フィルター30を設置するようにし
てもよい。 【0071】さらには、発色現像槽1と組合せて用いる
漂白槽等にも、循環部にタール状物を除去するようなフ
ィルターを設置する方が好ましい。 【0072】また、黒白感材の処理に用いる黒白現像槽
においても、発色現像槽と同様の構成を採ることができ
る。 【0073】次に、本発明に用いる現像液および漂白能
を有する処理液について記す。 【0074】カラー感材の現像処理に用いる発色現像液
は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主
成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬
としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、
その代表例として、3−メチル−4−アミノ−N,N−
ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチル
−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンア
ミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−メトキシエチルアニリンおよびこれらの
硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙
げられる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。 【0075】発色現像液は、アルカリ金属炭酸塩、ホウ
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応
じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類
、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸類、ト
リエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,2
,2]オクタン)類のような各種保恒剤、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベン
ジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモ
ニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプ
ラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドの
ようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンの
ような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホス
ホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,
N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N’,N’−テトラメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)およびそ
れらの塩を代表例として挙げることができる。 【0076】カラー感材の反転処理や黒白感材の現像処
理に用いる黒白現像液には、ハイドロキノンなどのジヒ
ドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピラゾリドン
などの3−ピラゾリドン類またはN−メチル−p−アミ
ノフェノールなどのアミノフェノール類など公知の黒白
現像主薬を単独であるいは組み合わせて用いることがで
きる。 【0077】これらの発色現像液および黒白現像液のp
Hは9〜12であることが一般的である。またこれらの
現像液の補充量は、低減化されたものであることが好ま
しいが、このように低減化された補充量は、補充液中の
臭化物イオン濃度を低減させておくことにより実現する
ことができる。また現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑
える手段を用いることにより補充量を低減することもで
きる。一般に感光材料1m2当たり900ml以下、低
減化された場合は250ml以下の補充量が採用される
。 【0078】カラー感材の脱銀処理に用いられる漂白能
を有する処理液は、具体的には、漂白液および漂白定着
液である。 【0079】漂白液または漂白定着液において用いられ
る漂白剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(I
II)、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の
化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられ
る。代表的な漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロ
ム酸塩;鉄(III)もしくはコバルト(III)の有
機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチ
ルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グ
リコールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカ
ルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの
錯塩;過硫酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベ
ンゼン類などを用いることができる。これらのうちエチ
レンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩を始めとするアミ
ノポリカルボン酸鉄(III)錯塩および過硫酸塩は迅
速処理と環境汚染防止の観点から好ましい。さらにアミ
ノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は漂白液においても
、漂白定着液においても特に有用である。これらのアミ
ノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液また
は漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが、処理の
迅速化のために、さらに低いpHで処理することもでき
る。 【0080】漂白液、漂白定着液には、必要に応じて漂
白促進剤を使用することができる。有用な漂白促進剤の
具体例は、次の明細書に記載されている;米国特許第3
,893,858号、西独特許第1,290,812号
、特開昭53−95630号、リサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17,129号(1978年7月)などに
記載のメルカプト基またはジスフィド結合を有する化合
物;特開昭50−140129号に記載のチアゾリジン
誘導体;米国特許第3,706,561号に記載のチオ
尿素誘導体;特開昭58−16235号に記載の沃化物
塩;西独特許第2,748,430号に記載のポリオキ
シエチレン化合物類;特公昭45−8836号記載のポ
リアミン化合物;臭化物イオン等が使用できる。  な
かでもメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化
合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許
第3,893,858号、西独特許第1,290,81
2号、特開昭53−95630号に記載の化合物が好ま
しい。  さらに、米国特許第4,552,834号に
記載の化合物も好ましい。 【0081】漂白定着液に使用される定着剤としてはチ
オ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チ
オ尿素類、多量の沃化物塩等をあげることができるが、
チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモ
ニウムが最も広範に使用できる。また、保恒剤としては
、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカル
ボニル重亜硫酸付加物が好ましい。 【0082】また、黒白感材の処理に用いる定着液は、
pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有する。 定着剤としては、定着速度の点からチオ硫酸アンモニウ
ムが特に好ましく用いられる。 【0083】定着液には硬膜剤として作用する水溶性ア
ルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがあ
る。また、定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸
あるいはそれらの誘導体を単独で、あるいは2種以上、
用いることができる。さらに、定着液には所望により保
恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(
例えば、酢酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、硫酸)、
硬水軟化能のあるキレート剤や特開昭62−78551
号記載の化合物を含むことができる。 【0084】本発明に用いられる感光材料は、カラーお
よび黒白感光材料のいずれであってもよい。このような
ものとしては、前記のものも含め、例えばカラーペーパ
ー、カラーネガフィルム、カラー反転フィルム、カラー
ポジフィルム、カラー反転印画紙、製版用写真感光材料
、X線写真感光材料、黒白ネガフィルム、黒白印画紙、
マイクロ用感光材料等が挙げられる。 【0085】本発明における感光材料の処理には、前記
処理液のほか、カラー感材において定着液、また両感材
において水洗水、安定液の処理液が用いられる。前記処
理液も含めて、処理液の詳細、処理条件等については、
特開昭63−70857号、特開平1−190889号
、特開平2−103035号、特開平2−103037
号、特開平2−71260号、特開昭61−26755
9号等の記載を参照することができる。 【0086】本発明は、種々の処理装置に適用すること
ができる。このようなものとしては、例えば、湿式の複
写機、自動現像機、プリンタープロセッサー、ビデオプ
リンタープロセッサー、写真プリント作成コインマシー
ン、検版用カラーペーパー処理機等を挙げることができ
る。 【0087】 【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 【0088】実施例1 富士写真フイルム(株)製のカラーネガフィルムスーパ
ーHG1600を、ノーリツ社製の吊自現機H−4  
220S−4により、以下に示す処理工程で処理した。 このとき、発色現像液中に漂白液を100mlを加え、
上記感材を50本/日の割合でランニング処理後、上記
感材を処理した。 【0089】     処理工程    時間           
 温度        補充量        タンク
容量    発色現像  3分15秒        
38℃    53ml          79l 
   漂  白    6分30秒        3
8℃    39ml        139l   
 水洗(1)2分10秒  18〜42℃    65
ml          57l    定  着  
  4分20秒        38℃    39m
l        141l    リンス    1
分        18〜42℃      8ml 
         28l    水洗(2)1分40
秒  18〜42℃      −         
     41l    水洗(3)1分40秒  1
8〜42℃  400ml          42l
    安  定    1分5秒    24〜42
℃    39ml          55l   
 乾  燥    5分              
48℃      −               
 −  【0090】補充量は、135サイズ24枚当
たりの量であり、水洗は、水洗(3)→水洗(2)への
向流方式である。 【0091】上記処理工程に用いる発色現像液および漂
白液は、以下の組成のものであり、その他の処理液は富
士写真フイルム(株)製の処理剤CN−16を用いた。 【0092】 (発色現像液)                          
                       母液
(g)補充液(g)ジエチレントリアミン五酢酸   
                   1.0   
   1.11−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸  3.0      3.2亜硫酸ナトリウ
ム                        
        4.0      4.4炭酸カリウ
ム                        
          30.0    37.0臭化カ
リウム                      
              1.4      0.
7ヨウ化カリウム                 
                 1.5mg  −
    ヒドロキシルアミン硫酸塩         
               2.4      2
.84−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミ
ノ)  −2−メチルアニリン硫酸塩        
            4.5      5.5水
を加えて                     
                 1.0l    
1.0lpH                   
                       10
.05  10.10【0093】 (漂白液)母液、補充液共通(単位g)エチレンジアミ
ン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩         
 120.0エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 
                     10.0
臭化アンモニウム                 
                       10
0.0硝酸アンモニウム              
                         
   10.0下記化1で示される漂白促進剤    
                      0.0
05モル【0094】 【化1】 【0095】 アンモニア水(27%)              
                    15.0m
l水を加えて                   
                         
    1.0lpH               
                         
              6.3【0096】この
ような処理を処理1Aとする。 【0097】処理1Aにおいて、発色現像槽を図1に示
すものであって、繊維状の油吸着剤を収納した第2フィ
ルターを設置しないものとするほかは、同様に処理した
。 【0098】なお、第1フィルターに収納した繊維状の
アンモニア吸着剤としては、「クラレコールT−B」〔
クラレケミカル(株)製〕の繊維を用いた。この繊維状
のアンモニア吸着剤1gに対する発色現像液の接触量は
、60リットルとした。 【0099】このような処理を処理1Bとする。 【0100】処理1A、1Bにおける処理後の感材につ
いて、感度およびイエローの最低濃度を調べた。 【0101】結果を表1に示す。なお、表1中の感度は
、処理1Aにおける処理後の感材の感度を100とした
相対感度で表わす。 【0102】 【表1】 【0103】表1から、本発明の処理1Bでは、処理1
Aに比べて、カブリ濃度が低下し、感度が上昇すること
がわかった。これにより、発色現像液に対する漂白液の
混入による写真性能の低下が防止されることがわかった
。 【0104】なお、上記処理1A、1Bにおいて、感材
をイーストマンコダックカンパニー製のカラーネガフィ
ルムGold1600にかえて同様に処理したところ、
上記と同様の結果が得られた。 【0105】実施例2 実施例1の処理1Bにおいて、繊維状のアンモニア吸着
剤として、「消臭繊維PCレーヨン」〔販売元(株)興
人〕を用いるほかは、同様に処理した。これを処理2B
とする。処理2Bにおいても、処理1Bと同様の効果が
得られた。なお、上記において、繊維状のアンモニア吸
着剤1gに対する発色現像液の接触量は、60リットル
とした。 【0106】実施例3 特開平1−93737号実施例1のX−レイ黒白フィル
ムを富士写真フイルム(株)製の処理機により、以下の
処理工程で処理した。このとき、黒白現像液中に0.5
%の割合で定着液を混入し、上記感材を1日当たり四つ
切サイズ5枚の割合で1週間ランニング処理後、上記感
材を処理した。 【0107】       処理工程      時間      温
度      補充量        タンク容量  
    現    像    24秒      35
℃    50ml          6l    
  定    着    24抄      35℃ 
   50ml          6l      
水    洗    34秒      18℃  1
00ml          6l      乾  
  燥    19秒  50〜55℃    −  
            −  【0108】補充量は
四つ切サイズ当たりの量であり、上記処理工程に用いる
黒白現像液および定着液は、以下の組成のものであり、
水洗水は水道水を用いた。 【0109】 (黒白現像液)                  
            母液(g)  補充液(g)
水酸化カリウム                  
            29g        33
g亜硫酸カリウム                 
             44.2g    53g
メタ重亜硫酸カリウム               
         12.8g    10gジエチレ
ントリアミン五酢酸                
    1g          1gホウ酸    
                         
           3g          3.
5gジエチレングリコール             
             2.0ml  30ml5
−メチルベンゾトリアゾール            
      0.06g    0.06g5−ニトロ
インダゾール                   
     0.2g      0.2gハイドロキノ
ン                        
      30g        36g1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン               
 1.5g      1.8g氷酢酸       
                         
        7.5g        −グルター
ルアルデヒド                   
       5g          7g水を加え
て                        
            1l          1
lpH                      
                    10.30
      10.60【0110】 (定着液)                    
                母液(g)  補充
液(g)チオ硫酸アンモウニム(70%)      
          200ml    220ml亜
硫酸ナトリウム                  
              16g        
22gAl2(SO4)3             
                   7g    
    10gホウ酸               
                         
    7g          5g水      
                         
                 1l      
    1lpH                 
                         
  4.65      4.65【0111】このよ
うな処理を処理3Aとする。 【0112】処理3Aにおいて、黒白現像槽を図1に示
す構成のものであって、繊維状の油吸着剤を収納した第
2フィルターを設置しないものとするほかは、同様に処
理した。なお、第1フィルターに収納した繊維状のアン
モニア吸着剤としては、「活性炭繊維セルフレッシュ」
〔販売元(株)興人〕を用いた。この繊維状のアンモニ
ア吸着剤1gに対する黒白現像液の接触量は、60リッ
トルとした。このような処理を処理3Bとする。 【0113】処理3A、3Bにおける処理後の感材につ
いて、感度および最低濃度を調べた。 【0114】結果を表2に示す。なお、表2中の感度は
、処理3Aにおける処理後の感材の感度を100とした
相対感度で表わす。 【0115】 【表2】 【0116】表2から、本発明の処理3Bでは、処理3
Aに比べて、カブリ濃度が低下し、相対感度が上昇する
ことがわかった。 【0117】実施例4 富士写真フイルム(株)製のカラーペーパーHGタイプ
03Aを、同社製のチャンピオン23S用プリンタプロ
セッサPP−600により、以下に示す処理工程で処理
した。このとき、発色現像液中に漂白定着液を0.3%
の割合で混入し、上記感材を0.5m2/日の割合で1
週間ランニング処理後、上記感材を処理した。 【0118】     処理工程        温    度   
 時    間      補充量      タンク
容量    発色現像      38℃      
1分40秒    290ml      17l  
  漂白定着      35℃          
60秒    180ml        9l   
 リンス(1)  33〜35℃    20秒   
     −            4l    リ
ンス(2)  33〜35℃    20秒     
   −            4l    リンス
(3)  33〜35℃    20秒    364
ml        4l    乾    燥   
   70〜80℃    50秒【0119】補充量
は感光材料1m2あたりのものであり、リンスは、リン
ス(3)→(1)への3タンク向流方式とした。 【0120】上記処理工程に用いる発色現像液および漂
白定着液は、以下の組成のものであり、リンス液はイオ
ン交換水(カルシウム、マグネシウム各々3ppm以下
)を用いた。 【0121】 (発色現像液)                  
              母液(g)  補充液(
g)  水                    
                        8
00ml  800ml  ジエチレントリアミン五酢
酸                      1.
0g    1.0g  ニトリロ三酢酸      
                         
   2.0g    2.0g  1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸  2.0g    
2.0g  ベンジルアルコール          
                    16ml 
   22ml  ジエチレングリコール      
                      10m
l    10ml  亜硫酸ナトリウム      
                         
 2.0g    2.5g  臭化カリウム    
                         
       0.5g      −  炭酸カリウ
ム                        
              30g      30
g  N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエ
チ  ル)−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 
     5.5g    7.5g  ヒドロキシル
アミン硫酸塩                   
     2.0g    2.5g  蛍光増白剤(
WHITEX4住友化学製)          1.
5g    2.0g───────────────
─────────────────────  水を
加えて                      
          1000ml  1000ml 
 pH(25℃)                 
           10.20    10.60
【0122】 (漂白定着液)                  
              母液(g)  補充液(
g)  水                    
                      400
ml    400ml  チオ硫酸アンモニウム(7
0%)                80ml  
    95ml  亜硫酸アンモニウム      
                      24g
        32g  エチレンジアミン四酢酸鉄
(III)アンモニウム  30g      40g
  エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム      
        5g        10g────
─────────────────────────
───────  水を加えて           
                     1000
ml  1000ml  pH(25℃)      
                         
 6.50      6.00【0123】このよう
な処理を処理4Aとする。 【0124】処理4Aにおいて、発色現像槽を実施例1
の処理1Bと同様の構成のものを用いるほかは、同様に
処理した。ただし、繊維状のアンモニア吸着剤1gに対
する発色現像液の接触量は、40リットルとした。この
ような処理を処理4Bとする。 【0125】処理4A、4Bにおける処理後の感材につ
いて、感度、イエローおよびマゼンタの最低濃度を調べ
た。 【0126】結果を表3に示す。なお、表3中の感度は
、処理4Aにおける処理後の感材の感度を100とした
相対感度で表示している。 【0127】 【表3】 【0128】表3から、本発明の処理4Bでは、処理4
Aに比べて、カブリ濃度が低下し、感度が上昇すること
がわかる。 【0129】実施例5 実施例1の処理1Aにおいて、感材の処理量を5本/日
の割合とし、このとき空ハンガーも100本/日の割合
で搬送するものとし、3ケ月間ランニングするほかは、
同様に処理した。これを処理5Aとする。 【0130】処理5Aにおいて、発色現像槽を図1に示
すものであって、繊維状のアンモニア吸着剤を収納した
第1フィルターを設置しないものとするほかは、同様に
処理した。なお、第2フィルターに収納した油吸着剤と
しては、高吸油性樹脂を糸状にした編布KX−OA30
0〔日本触媒化学工業(株)製〕を用いた。この繊維状
の油吸着剤1gに対する発色現像液の接触量は360リ
ットルとした。このような処理を処理5Bとする。 【0131】処理5Aにおいて、漂白槽を図1に示すも
のであって、繊維状のアンモニア吸着剤を収納した第1
フィルターを設置しないものとするほかは、同様に処理
した。なお、第1フィルターに収納した繊維状の油吸着
剤は、処理5Bにおけるものと同じものとし、油吸着剤
1gに対する漂白液の接触量は160リットルとした。 このような処理を処理5Cとする。 【0132】処理5Bにおいて、さらに漂白槽を処理5
Cの漂白槽にかえるほかは同様に処理した。このような
処理を処理5Dとする。 【0133】処理5A〜5Dについて、発色現像槽、漂
白槽およびハンガーにおけるタール状物の発生状況や感
材の処理汚れを目視で観察して調べた。結果を表4に示
す。 【0134】 【表4】 【0135】表4より、油吸着剤を配設した処理槽では
、タール状物の発生が抑制されて、処理槽のメンテナン
スが容易となることがわかる。また、ハンガーの汚れや
感材の処理汚れも改善されることがわかる。 【0136】実施例6 実施例5の処理5Dにおいて、発色現像槽に図1に示す
構成のものを用いて、そのほかは同様に処理した。ただ
し、実施例1と同様に、発色現像液中に漂白液を混入さ
せて処理した。また、繊維状のアンモニア吸着剤には、
実施例1の処理1Bと同じものを用い、油吸着剤には、
実施例5の処理5Dと同じものを用いた。このような処
理を処理6Dとする。 【0137】処理6Dでは、処理中にてアンモニアの発
生もなく、タール状物の発生もなかった。 【0138】 【発明の効果】本発明によれば、アンモニアの発生を防
止することができ、これによるカブリの発生や感度の低
下を防止することができる。また、タール状物の発生を
防止でき、槽壁等に付着する汚れや感材の処理汚れを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真処理装置の一構成例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明の写真処理装置に適用可能なフィルター
の一構成例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1            発色現像槽10     
     発色現像液 12          循環部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  露光後のハロゲン化銀感光材料を現像
    処理するに際し、現像液とアンモニア吸着剤とを接触さ
    せて処理することを特徴とする写真処理方法。
  2. 【請求項2】  露光後のハロゲン化銀感光材料を現像
    処理する写真処理装置であって、現像液を満たした現像
    槽と、この現像槽に接続した循環路とを有し、この循環
    路中で、前記現像液がアンモニア吸着剤に接触するよう
    に構成したことを特徴とする写真処理装置。
  3. 【請求項3】  露光後のハロゲン化銀感光材料を処理
    するに際し、処理液と油吸着剤とを接触させて処理する
    ことを特徴とする写真処理方法。
  4. 【請求項4】  露光後のハロゲン化銀感光材料を処理
    する写真処理装置であって、処理液を満たした処理槽と
    、この処理槽に接続した循環路とを有し、この循環路中
    で、前記処理液が油吸着剤に接触するように構成したこ
    とを特徴とする写真処理装置。
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