JPH04214309A - 人造大理石製品の硬化処理室構造 - Google Patents
人造大理石製品の硬化処理室構造Info
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- JPH04214309A JPH04214309A JP40169690A JP40169690A JPH04214309A JP H04214309 A JPH04214309 A JP H04214309A JP 40169690 A JP40169690 A JP 40169690A JP 40169690 A JP40169690 A JP 40169690A JP H04214309 A JPH04214309 A JP H04214309A
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Landscapes
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人造大理石製品の製造
工程において、同製品の硬化を短時間で行うことができ
、かつ、製品の品質の向上も図ることができる人造大理
石製品の硬化処理室構造に関する。
工程において、同製品の硬化を短時間で行うことができ
、かつ、製品の品質の向上も図ることができる人造大理
石製品の硬化処理室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】第9図に、従来における人造大理石製品
(カウンター)の製造工程の1例を示す。
(カウンター)の製造工程の1例を示す。
【0003】まず、型処理工程100 において、前回
使用の型FRP 製型)の型処理工程を行う。即ち、型
の内外面を掃除するとともに、型内面に離型剤を塗布す
る。
使用の型FRP 製型)の型処理工程を行う。即ち、型
の内外面を掃除するとともに、型内面に離型剤を塗布す
る。
【0004】人造大理石製品の表面層(ゲルコート層)
を形成するために、型内面にゲルコートスプレーを施し
101 、約60℃で40分、表面層の硬化を行う10
2 。
を形成するために、型内面にゲルコートスプレーを施し
101 、約60℃で40分、表面層の硬化を行う10
2 。
【0005】不飽和ポリエステル+水酸化アルミニウム
や、不飽和ポリエステル+炭酸カルシウム等を主成分と
して原料調合を行い103 、調合原料を型枠内に注入
する104。注入後、ヒーターとファンを具備する硬化
室内で、一次硬化を行い105 、一定時間(約90分
)経過後、人造大理石製品を脱型し106 、同人造大
理石製品を、60℃で約3時間、後硬化を行い107
、完全に硬化させる。
や、不飽和ポリエステル+炭酸カルシウム等を主成分と
して原料調合を行い103 、調合原料を型枠内に注入
する104。注入後、ヒーターとファンを具備する硬化
室内で、一次硬化を行い105 、一定時間(約90分
)経過後、人造大理石製品を脱型し106 、同人造大
理石製品を、60℃で約3時間、後硬化を行い107
、完全に硬化させる。
【0006】完全硬化の後、バリ切り、エプロン切断・
接着、特殊加工、補強木接着等の加工を行う108 。
接着、特殊加工、補強木接着等の加工を行う108 。
【0007】次にバフ等を用いて仕上げ109 、検査
110 、包装110 を通して出荷することになる1
11 。
110 、包装110 を通して出荷することになる1
11 。
【0008】また、かかる人造大理石製品の製造工程に
おいて、一次硬化工程は、ヒーターとファンで硬化室内
に対流を起こさせ、人造大理石製品を常温〜60℃の比
較的低温で加熱することによって行われている。
おいて、一次硬化工程は、ヒーターとファンで硬化室内
に対流を起こさせ、人造大理石製品を常温〜60℃の比
較的低温で加熱することによって行われている。
【0009】これは、それ以上の高温で硬化すると、熱
に弱いFPR 樹脂等からなる型に反りや曲がりを生じ
、また、繰り返し使用による低温・高温の繰り返しによ
って、亀裂を生じるからである。
に弱いFPR 樹脂等からなる型に反りや曲がりを生じ
、また、繰り返し使用による低温・高温の繰り返しによ
って、亀裂を生じるからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる一次硬
化工程は、以下の問題点を有していた。
化工程は、以下の問題点を有していた。
【0011】■注型から一次硬化工程を経て脱型するま
でに約90分間を要し、さらに、60℃で処理する場合
、脱型後の後硬化にまた3時間を要する。
でに約90分間を要し、さらに、60℃で処理する場合
、脱型後の後硬化にまた3時間を要する。
【0012】■ヒーターとファンとを用いた対流による
加熱では、人造大理石製品中の温度分布が、外部は高く
、内部は低い状態になるので、内部に気泡を発生し、か
かる気泡がそのまま内部に残留し、内外部の組織や硬化
が不均一になり、製品の物理的強度が劣化し、かつ、色
の深みが得られなくなる。
加熱では、人造大理石製品中の温度分布が、外部は高く
、内部は低い状態になるので、内部に気泡を発生し、か
かる気泡がそのまま内部に残留し、内外部の組織や硬化
が不均一になり、製品の物理的強度が劣化し、かつ、色
の深みが得られなくなる。
【0013】■内部と外部の硬化温度(速度)が相違す
るので、製品に反りや曲がりを発生し、外観上見栄えが
悪く、製品価値を著しく減じることになる。
るので、製品に反りや曲がりを発生し、外観上見栄えが
悪く、製品価値を著しく減じることになる。
【0014】■製品の収縮率が大きく、製品の寸法が不
均一となる。
均一となる。
【0015】■品質劣化や外観不良等によって、歩留ま
りも悪くなる。
りも悪くなる。
【0016】■調合原料を注入した型枠の硬化室内への
出入れ作業は、作業者がフォークリフト等の搬送作業機
を利用して行なっており、自動的な出入れ作業ではない
ために、人造大理石製品の製造作業能率が悪い。
出入れ作業は、作業者がフォークリフト等の搬送作業機
を利用して行なっており、自動的な出入れ作業ではない
ために、人造大理石製品の製造作業能率が悪い。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、不
飽和ポリエステルを主成分とする人造大理石を硬化する
ための硬化処理室構造において、硬化処理室を少なくと
も、前後端に開閉自在の遮蔽扉を取付けて、内部を密閉
可能としたトンネル炉と、同トンネル炉内に貫通状態に
配置して、人造大理石を同トンネル炉内に搬送する搬送
装置と、トンネル炉に取付けて、搬送装置により搬送さ
れてきた人造大理石にマイクロウエーブを照射するマイ
クロウエーブ発生装置とから構成したことを特徴とする
人造大理石製品の硬化処理室構造を提供せんとするもの
である。
飽和ポリエステルを主成分とする人造大理石を硬化する
ための硬化処理室構造において、硬化処理室を少なくと
も、前後端に開閉自在の遮蔽扉を取付けて、内部を密閉
可能としたトンネル炉と、同トンネル炉内に貫通状態に
配置して、人造大理石を同トンネル炉内に搬送する搬送
装置と、トンネル炉に取付けて、搬送装置により搬送さ
れてきた人造大理石にマイクロウエーブを照射するマイ
クロウエーブ発生装置とから構成したことを特徴とする
人造大理石製品の硬化処理室構造を提供せんとするもの
である。
【0018】また、マイクロウエーブ発生装置は、トン
ネル炉に複数個の導波管を前後方向に間隔を開けて取付
け、各導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開
口させると共に、各導波管の基端をトンネル炉の外部に
おいて、導波本管の先端に接続し、同導波本管の基端を
マイクロウエーブ発生部に接続して構成したことにも特
徴を有する。
ネル炉に複数個の導波管を前後方向に間隔を開けて取付
け、各導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開
口させると共に、各導波管の基端をトンネル炉の外部に
おいて、導波本管の先端に接続し、同導波本管の基端を
マイクロウエーブ発生部に接続して構成したことにも特
徴を有する。
【0019】また、マイクロウエーブ発生装置は、トン
ネル炉に複数個の導波管を前後方向に間隔を開けて取付
け、各導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開
口させると共に、各導波管の基端をトンネル炉の外部に
おいてそれぞれマイクロウエーブ発生部に接続したこと
にも特徴を有する。
ネル炉に複数個の導波管を前後方向に間隔を開けて取付
け、各導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開
口させると共に、各導波管の基端をトンネル炉の外部に
おいてそれぞれマイクロウエーブ発生部に接続したこと
にも特徴を有する。
【0020】また、上記硬化処理室構造において、硬化
処理室を少なくとも、一側端のみが開口し、同一側開口
端に開閉自在の遮蔽扉を取付けて、内部を密閉可能とし
た炉と、同炉内に配置して、人造大理石を同炉内に搬送
する搬送装置と、炉に取付けて、搬送装置により搬送さ
れてきた人造大理石にマイクロウエーブを照射するマイ
クロウエーブ発生装置とから構成したことにも特徴を有
する。
処理室を少なくとも、一側端のみが開口し、同一側開口
端に開閉自在の遮蔽扉を取付けて、内部を密閉可能とし
た炉と、同炉内に配置して、人造大理石を同炉内に搬送
する搬送装置と、炉に取付けて、搬送装置により搬送さ
れてきた人造大理石にマイクロウエーブを照射するマイ
クロウエーブ発生装置とから構成したことにも特徴を有
する。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る人造大理石の硬化処理室
構造を、添付図に示す実施例を参照して具体的に説明す
る。
構造を、添付図に示す実施例を参照して具体的に説明す
る。
【0022】第1図及び第2図において、Aは長尺の箱
体形状を有し、密閉構造を具備する硬化処理室である。
体形状を有し、密閉構造を具備する硬化処理室である。
【0023】硬化処理室Aは、トンネル炉9内に、長手
方向に搬送装置としての搬送コンベア10を配設してお
り、同搬送コンベア10の前後端は、トンネル炉9の前
壁11と後壁12とを貫通して前後方向に伸延し、それ
ぞれ、型導入コンベア13及び型導出コンベア14に接
続している。
方向に搬送装置としての搬送コンベア10を配設してお
り、同搬送コンベア10の前後端は、トンネル炉9の前
壁11と後壁12とを貫通して前後方向に伸延し、それ
ぞれ、型導入コンベア13及び型導出コンベア14に接
続している。
【0024】そして、調合後の原料を注型した樹脂型B
を、型導入コンベア13から搬送コンベア10に移送し
、その後、後述する硬化処理を経て、搬送コンベア10
から型導出コンベア14上に移送する。
を、型導入コンベア13から搬送コンベア10に移送し
、その後、後述する硬化処理を経て、搬送コンベア10
から型導出コンベア14上に移送する。
【0025】また、硬化処理室Aは、トンネル炉9の前
壁11と後壁12とに昇降自在な遮蔽扉15,16 を
取付けている。
壁11と後壁12とに昇降自在な遮蔽扉15,16 を
取付けている。
【0026】両遮蔽扉15,16 は硬化処理時には完
全に閉鎖されて、トンネル炉9内を完全密閉状態にする
が、樹脂型Bを硬化処理室A内に導入する際には遮蔽扉
15を開口することができ、樹脂型Bを硬化処理室Aか
ら導出する際に遮蔽扉16を開口することができる。
全に閉鎖されて、トンネル炉9内を完全密閉状態にする
が、樹脂型Bを硬化処理室A内に導入する際には遮蔽扉
15を開口することができ、樹脂型Bを硬化処理室Aか
ら導出する際に遮蔽扉16を開口することができる。
【0027】また、トンネル炉9の天井壁17にはマイ
クロウエーブ発生装置Cを取付けており、同発生装置C
は、天井壁17に三個の導波管18,19,20を前後
方向に間隔を開けて取付け、各導波管18,19,20
の先端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると
共に、各導波管18,19,20の基端側を導波本管2
1の先端に接続し、導波本管21の基端をマイクロウエ
ーブ発生部24に接続している。
クロウエーブ発生装置Cを取付けており、同発生装置C
は、天井壁17に三個の導波管18,19,20を前後
方向に間隔を開けて取付け、各導波管18,19,20
の先端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると
共に、各導波管18,19,20の基端側を導波本管2
1の先端に接続し、導波本管21の基端をマイクロウエ
ーブ発生部24に接続している。
【0028】かかる構成によって、マイクロウエーブ発
生部24によって発生したマイクロウエーブを、導波本
管21及び導波管18,19,20を通してトンネル炉
9内に収納されている樹脂型B内の人造大理石に照射す
ることができる。
生部24によって発生したマイクロウエーブを、導波本
管21及び導波管18,19,20を通してトンネル炉
9内に収納されている樹脂型B内の人造大理石に照射す
ることができる。
【0029】しかも、かかる三個の導波管18,19,
20は、トンネル炉9の前後方向に間隔を開けて取付け
ているために、長尺の人造大理石製品、例えばカウンタ
ーを製造する場合にも、人造大理石の内部組織を全体に
わたって効率よく均質化することができる。
20は、トンネル炉9の前後方向に間隔を開けて取付け
ているために、長尺の人造大理石製品、例えばカウンタ
ーを製造する場合にも、人造大理石の内部組織を全体に
わたって効率よく均質化することができる。
【0030】また、硬化処理室Aの天井壁17には撹拌
ファン22,23を取付けており、マイクロウエーブの
拡散を効果的に行えるようにしている。
ファン22,23を取付けており、マイクロウエーブの
拡散を効果的に行えるようにしている。
【0031】ついで、上記構成を有する硬化処理室A及
びマイクロウエーブ装置Cを用いて人造大理石の一次硬
化工程について説明する。
びマイクロウエーブ装置Cを用いて人造大理石の一次硬
化工程について説明する。
【0032】まず、不飽和ポリエステル+水酸化アルミ
ニウムや、不飽和ポリエステル+炭酸カルシウム等を主
成分として原料調合を行った後、調合原料を樹脂型内に
注型する。次に製品の裏面に相当する裏型を組みプレス
する。
ニウムや、不飽和ポリエステル+炭酸カルシウム等を主
成分として原料調合を行った後、調合原料を樹脂型内に
注型する。次に製品の裏面に相当する裏型を組みプレス
する。
【0033】型組プレス後、トンネル炉9の前壁11に
設けた遮蔽扉16を開けて、型導入コンベア13及び搬
送コンベア10を介して、トンネル炉9内に、調合原料
を充填した樹脂型Bを移送する。
設けた遮蔽扉16を開けて、型導入コンベア13及び搬
送コンベア10を介して、トンネル炉9内に、調合原料
を充填した樹脂型Bを移送する。
【0034】次に、遮蔽扉16を完全に閉じた後、マイ
クロウエーブ発生部24を作動して、導波本管21及び
三個の導波管18,19,20を通してマイクロウエー
ブを樹脂型B内の調合原料に照射して、調合原料内で分
子摩擦運動を行い、加熱・硬化する。
クロウエーブ発生部24を作動して、導波本管21及び
三個の導波管18,19,20を通してマイクロウエー
ブを樹脂型B内の調合原料に照射して、調合原料内で分
子摩擦運動を行い、加熱・硬化する。
【0035】しかして、不飽和ポリエステルを主成分と
する調合原料の硬化を、マイクロウエーブを利用して、
調合原料の内部に分子間摩擦運動を生起させることによ
って行うので、調合原料の一次硬化時間の大幅な短縮(
例えば、周波数2450MHz のマイクロウエーブを
用いた場合は、5分間)を図ることができる。
する調合原料の硬化を、マイクロウエーブを利用して、
調合原料の内部に分子間摩擦運動を生起させることによ
って行うので、調合原料の一次硬化時間の大幅な短縮(
例えば、周波数2450MHz のマイクロウエーブを
用いた場合は、5分間)を図ることができる。
【0036】なお、マイクロウエーブの好ましい周波数
は2450MHz である。
は2450MHz である。
【0037】また、調合原料内部の分子間摩擦運動によ
って、内部空気を上昇させ、外部に容易に排出すること
ができ、その後の処理を経て製造した人造大理石の内部
組織を全体にわたって均質化することができ、引張強度
や耐熱性等の物理・化学的特性を向上することができ、
かつ、色の深みを得ることができ、製品価値を向上する
ことができる。
って、内部空気を上昇させ、外部に容易に排出すること
ができ、その後の処理を経て製造した人造大理石の内部
組織を全体にわたって均質化することができ、引張強度
や耐熱性等の物理・化学的特性を向上することができ、
かつ、色の深みを得ることができ、製品価値を向上する
ことができる。
【0038】また、調合原料の内部と外部との間に硬化
温度差(硬化速度差)が無いので、人造大理石は全体に
わたって均一に硬化し、反りや曲がりの発生を防止でき
、外観面からも製品価値を向上することができる。
温度差(硬化速度差)が無いので、人造大理石は全体に
わたって均一に硬化し、反りや曲がりの発生を防止でき
、外観面からも製品価値を向上することができる。
【0039】さらに、製造された人造大理石は、均一な
品質を確保できるとともに、外観も優れているので、不
良品化の発生率を著しく低減でき、歩留りを向上できる
。
品質を確保できるとともに、外観も優れているので、不
良品化の発生率を著しく低減でき、歩留りを向上できる
。
【0040】次に、硬化処理室Aの後部壁12に設けた
遮蔽壁16を開けて、樹脂型Bを搬送コンベア10上か
ら型導出コンベア14上に移送した後脱型を行う。
遮蔽壁16を開けて、樹脂型Bを搬送コンベア10上か
ら型導出コンベア14上に移送した後脱型を行う。
【0041】その際、第9図に示すように、本実施例に
係る製造工程においても、脱型工程105 の後に後硬
化工程106 を行うが、上記したマイクロウエーブに
よる硬化処理で人造大理石内に保持される自己発熱を利
用して人造大理石はその後も硬化されることになるので
、後硬化工程106 においては、そのまま、常温〜6
0℃で放置することによって、約1時間で完全な硬化を
得ることができると考えられる。
係る製造工程においても、脱型工程105 の後に後硬
化工程106 を行うが、上記したマイクロウエーブに
よる硬化処理で人造大理石内に保持される自己発熱を利
用して人造大理石はその後も硬化されることになるので
、後硬化工程106 においては、そのまま、常温〜6
0℃で放置することによって、約1時間で完全な硬化を
得ることができると考えられる。
【0042】しかし、後硬化工程106 における硬化
時間も短縮したい場合は、後硬化工程106 において
も、第1図及び第2図に示すと同様な硬化処理室Aとマ
イクロウエーブ発生装置Cによる硬化処理を行うことに
よって、後硬化処理の時間を短縮することができる。
時間も短縮したい場合は、後硬化工程106 において
も、第1図及び第2図に示すと同様な硬化処理室Aとマ
イクロウエーブ発生装置Cによる硬化処理を行うことに
よって、後硬化処理の時間を短縮することができる。
【0043】また、上記したように、樹脂型Bを、型導
入コンベア13上から搬送コンベア10上に搬送して、
同樹脂型Bをトンネル炉9内に導入し、同トンネル炉9
内で硬化処理を行なった後に、同搬送コンベア10上の
樹脂型Bを型導出コンベア14上に移送するという作業
を自動的かつ円滑に行なうことができるようにしており
、そのために、組合原料の硬化時間の大幅な短縮と相俟
って人造大理石製品の製造作業能率を大幅に向上させる
ことができる。
入コンベア13上から搬送コンベア10上に搬送して、
同樹脂型Bをトンネル炉9内に導入し、同トンネル炉9
内で硬化処理を行なった後に、同搬送コンベア10上の
樹脂型Bを型導出コンベア14上に移送するという作業
を自動的かつ円滑に行なうことができるようにしており
、そのために、組合原料の硬化時間の大幅な短縮と相俟
って人造大理石製品の製造作業能率を大幅に向上させる
ことができる。
【0044】また、第3図は、他の実施例としての硬化
処理室Aを設置した人造大理石製品の製造設備Dの説明
図であり、かかる製造設備Dについて説明すると、以下
の通りである。
処理室Aを設置した人造大理石製品の製造設備Dの説明
図であり、かかる製造設備Dについて説明すると、以下
の通りである。
【0045】すなわち、製造設備Dは、第3図に示すよ
うに、主として、平行に配置した略同一長さの7本のラ
イン1,2,3,4,5,6,7と、各ライン間に設置
した移送ロボットR23,R34,R45,R67 と
で構成されており、上記ライン及び移送ロボットによっ
て、型や混合原料や成形品を蛇行状に移送しながら後述
する各工程を遂行するようにしている。
うに、主として、平行に配置した略同一長さの7本のラ
イン1,2,3,4,5,6,7と、各ライン間に設置
した移送ロボットR23,R34,R45,R67 と
で構成されており、上記ライン及び移送ロボットによっ
て、型や混合原料や成形品を蛇行状に移送しながら後述
する各工程を遂行するようにしている。
【0046】なお、Mは成形用の表型、mは裏型である
。
。
【0047】第1ライン1は、型処理工程と、ゲルコー
トスプレー工程と、ゲルコート硬化工程と、原料調合工
程と、注型工程とを行うラインであり、同第1ライン1
には、第1搬送路1aと、第1搬送路1aの略中央に一
端が立体的に交差し、かつ第2ラインの反対側に延出し
た原料搬送路1bとを敷設しており、原料搬送路1bの
左右側に、それぞれゲルコートスプレーブース1c,1
d を配設している。1eは、各ブースを囲繞している
仕切りである。
トスプレー工程と、ゲルコート硬化工程と、原料調合工
程と、注型工程とを行うラインであり、同第1ライン1
には、第1搬送路1aと、第1搬送路1aの略中央に一
端が立体的に交差し、かつ第2ラインの反対側に延出し
た原料搬送路1bとを敷設しており、原料搬送路1bの
左右側に、それぞれゲルコートスプレーブース1c,1
d を配設している。1eは、各ブースを囲繞している
仕切りである。
【0048】また、原料搬送路1bの他端一側方に原料
調合装置80を配設しており、原料搬送路1b上に原料
注型装置81を移動自在に配設して、原料調合装置80
で調合した原料を第1搬送路1aと交差点まで搬送でき
るようにしている。
調合装置80を配設しており、原料搬送路1b上に原料
注型装置81を移動自在に配設して、原料調合装置80
で調合した原料を第1搬送路1aと交差点まで搬送でき
るようにしている。
【0049】また、原料調合装置80と第1搬送路1a
との間に、表型M及び裏型mの置場1fを設定している
。
との間に、表型M及び裏型mの置場1fを設定している
。
【0050】そして、後述する型用搬送路2c上で型処
理工程を終えた表型M及び裏型mは、第1搬送路1aに
よってゲルコートスプレーブース1c,1d のいずれ
かに搬送され、塗装ロボット1gでゲルコートが塗布さ
れ、この工程を終えた各型M,mは、第1搬送路1a上
を原料搬送路1bとの交差点まで搬送され、第1搬送路
1a上を移動しながら、同交差点まで原料搬送路1b上
を搬送されてきた原料注型装置81によって表型M中に
混合原料を注型し、同原料の上面を裏型mを被覆する。
理工程を終えた表型M及び裏型mは、第1搬送路1aに
よってゲルコートスプレーブース1c,1d のいずれ
かに搬送され、塗装ロボット1gでゲルコートが塗布さ
れ、この工程を終えた各型M,mは、第1搬送路1a上
を原料搬送路1bとの交差点まで搬送され、第1搬送路
1a上を移動しながら、同交差点まで原料搬送路1b上
を搬送されてきた原料注型装置81によって表型M中に
混合原料を注型し、同原料の上面を裏型mを被覆する。
【0051】第2ライン2は、主原料硬化工程と、脱型
工程とを行うラインであり、同第2ライン2には、後述
する硬化処理室A内を貫通させた第2搬送路2aと、第
2搬送路2aに交差し、かつ第1搬送路1a方向に延出
した搬入用搬送路2bと、これに平行な型用搬送路2c
とで構成されており、型用搬送路2c上で前記の型処理
工程を行うようにしている。2dは型搬入口、2eは折
返し部、2fは脱型用搬出口、2gは成形品搬出路であ
る。
工程とを行うラインであり、同第2ライン2には、後述
する硬化処理室A内を貫通させた第2搬送路2aと、第
2搬送路2aに交差し、かつ第1搬送路1a方向に延出
した搬入用搬送路2bと、これに平行な型用搬送路2c
とで構成されており、型用搬送路2c上で前記の型処理
工程を行うようにしている。2dは型搬入口、2eは折
返し部、2fは脱型用搬出口、2gは成形品搬出路であ
る。
【0052】そして、第1ライン1で注型を終えた型は
、型搬入口2dで第2搬送路2aに乗換えて、同搬送路
2a上に移動しながら、硬化処理室A内で型内の混合原
料を急速に硬化させる。
、型搬入口2dで第2搬送路2aに乗換えて、同搬送路
2a上に移動しながら、硬化処理室A内で型内の混合原
料を急速に硬化させる。
【0053】続いて、混合原料が硬化すると第2搬送路
2aの終端まで搬送され、同搬送路2aの終端において
、第2、第3搬送路2a,3a 間に配設した移送ロ
ボットR23 で、型内の成形品を第3ライン3の始端
に移送することによって脱型が行われ、表型Mと裏型m
とは、脱型用搬出口2fを通り脱型用搬送路2g及び型
用搬送路2cによって、置場1fに返送される。
2aの終端まで搬送され、同搬送路2aの終端において
、第2、第3搬送路2a,3a 間に配設した移送ロ
ボットR23 で、型内の成形品を第3ライン3の始端
に移送することによって脱型が行われ、表型Mと裏型m
とは、脱型用搬出口2fを通り脱型用搬送路2g及び型
用搬送路2cによって、置場1fに返送される。
【0054】第3ライン3は、第3搬送路3aと、同搬
送路3a上の前半部に設けたバリ取り機3b及び同後半
部に設けた裏仕上げ部3cとで構成されている。3dは
仕切り、3eは排気装置である。
送路3a上の前半部に設けたバリ取り機3b及び同後半
部に設けた裏仕上げ部3cとで構成されている。3dは
仕切り、3eは排気装置である。
【0055】そして、第3ライン3の前半部でバリ取り
工程を行い、後半部で補強材等取付工事のための裏面切
削作業が行われ、第3搬送路3aの終端から移送ロボッ
トR34により第4ライン4の始端に移送される。3f
は別途搬入口である。
工程を行い、後半部で補強材等取付工事のための裏面切
削作業が行われ、第3搬送路3aの終端から移送ロボッ
トR34により第4ライン4の始端に移送される。3f
は別途搬入口である。
【0056】第4ライン4は、上記補強材等取付工程の
残りの補強材の接着、取付部材の取付等の作業を行うラ
インであり、第4搬送路4aの始端部と第5ラインとの
間に敷設した副資材搬送路4bとで構成されている。
残りの補強材の接着、取付部材の取付等の作業を行うラ
インであり、第4搬送路4aの始端部と第5ラインとの
間に敷設した副資材搬送路4bとで構成されている。
【0057】そして、上記作業を終えた成形品は移送ロ
ボットR45 によって、第5ライン5の始端に移送さ
れる。
ボットR45 によって、第5ライン5の始端に移送さ
れる。
【0058】第5ラインは、タッチアップ工程と後硬化
工程とを行うラインであり、第5搬送路5aと、同搬送
路5aの後半部に設けた後硬化用の硬化処理室Aとで構
成されており、同硬化処理室Aの後半部を拡幅して内部
に第5搬送路5aと交差した横搬送路5bを設けている
。
工程とを行うラインであり、第5搬送路5aと、同搬送
路5aの後半部に設けた後硬化用の硬化処理室Aとで構
成されており、同硬化処理室Aの後半部を拡幅して内部
に第5搬送路5aと交差した横搬送路5bを設けている
。
【0059】そして、同第5ライン5の前半部でタッチ
アップ工程を行い、後半部で後硬化工程を行い、横搬送
路5bにより第6ラインの始端に移送される。
アップ工程を行い、後半部で後硬化工程を行い、横搬送
路5bにより第6ラインの始端に移送される。
【0060】第6ライン6は、検査工程を行うものであ
り、第6搬送路6aで構成されており、前記各工程での
瑕疵を検査しかつ修正する工程であり、この工程を終え
た成形品は移送ロボットR67 で第7ラインの始端に
移送される。
り、第6搬送路6aで構成されており、前記各工程での
瑕疵を検査しかつ修正する工程であり、この工程を終え
た成形品は移送ロボットR67 で第7ラインの始端に
移送される。
【0061】第7ライン7は、包装工程を行うラインで
あり、第7搬送路7aと包装材料搬送路7bとで構成さ
れている。
あり、第7搬送路7aと包装材料搬送路7bとで構成さ
れている。
【0062】そして、第7搬送路7a上の成形品を木箱
、段ボール等の包装材料で出荷できる形態に包装し、同
搬送路7aの終端からライン外に搬出されて出荷7cさ
れる。
、段ボール等の包装材料で出荷できる形態に包装し、同
搬送路7aの終端からライン外に搬出されて出荷7cさ
れる。
【0063】なお、第3図中、Kは工員である。
【0064】また、上記製造設備Dにおいて硬化処理を
行なうための硬化処理室Aについて説明すると、以下の
通りである。
行なうための硬化処理室Aについて説明すると、以下の
通りである。
【0065】すなわち、硬化処理室Aは、第4図及び第
5図に示すように、長尺の箱型状に形成したトンネル炉
9の天井壁17の前部と中央部と後部にそれぞれ一定間
隔を開けて導波管18,19,20を取付け、各導波管
18,19,20の先端部をトンネル炉9内に下方に向
けて開口させると共に、各導波管18,19,20の基
端をトンネル炉9の外部においてそれぞれマイクロウエ
ーブ発生部24,25,26に接続している。
5図に示すように、長尺の箱型状に形成したトンネル炉
9の天井壁17の前部と中央部と後部にそれぞれ一定間
隔を開けて導波管18,19,20を取付け、各導波管
18,19,20の先端部をトンネル炉9内に下方に向
けて開口させると共に、各導波管18,19,20の基
端をトンネル炉9の外部においてそれぞれマイクロウエ
ーブ発生部24,25,26に接続している。
【0066】かかる構成により、長尺の人造大理石製品
の製造を効率よく確実に行なうことができると共に、三
個の導波管18,19,20にそれぞれ取付けた三個の
マイクロウエーブ発生部24,25,26から高出力の
マイクロウエーブを各導波管18,19,20を通して
確実に人造大理石の硬化時間をより大幅に短縮すること
ができる。
の製造を効率よく確実に行なうことができると共に、三
個の導波管18,19,20にそれぞれ取付けた三個の
マイクロウエーブ発生部24,25,26から高出力の
マイクロウエーブを各導波管18,19,20を通して
確実に人造大理石の硬化時間をより大幅に短縮すること
ができる。
【0067】そして、個々のマイクロウエーブ発生部2
4,25,26を小形化することができ、省エネルギー
化が図れる。
4,25,26を小形化することができ、省エネルギー
化が図れる。
【0068】次に、もう一つの他の実施例としての硬化
処理室Aの構造を、第6図〜第8図を参照しながら説明
する。
処理室Aの構造を、第6図〜第8図を参照しながら説明
する。
【0069】すなわち、硬化処理室Aは、長尺の箱体形
状をした炉27の後壁12にのみ昇降自在な遮蔽扉16
を取付けている。28は遮蔽扉昇降用シリンダ、29は
遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダである。
状をした炉27の後壁12にのみ昇降自在な遮蔽扉16
を取付けている。28は遮蔽扉昇降用シリンダ、29は
遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダである。
【0070】そして、硬化処理室A内には、搬送装置と
して、長手方向二一定の間隔を開けて多数個の搬送ロー
ラ30を軸架すると共に、硬化処理室Aの後壁12の近
傍にも型導入・導出ローラ31を軸架し、これらのロー
ラ31を同一方向に正逆回転駆動可能としている。
して、長手方向二一定の間隔を開けて多数個の搬送ロー
ラ30を軸架すると共に、硬化処理室Aの後壁12の近
傍にも型導入・導出ローラ31を軸架し、これらのロー
ラ31を同一方向に正逆回転駆動可能としている。
【0071】また、これらのローラ30,31 はプラ
スチックス等の合成樹脂により成形することができる。
スチックス等の合成樹脂により成形することができる。
【0072】このようにして、調合後の原料を注型した
樹脂型Bを、型導入口・導出ローラ31から搬送ローラ
30に移送し、その後、後述する硬化処理を経て、再度
搬送ローラ30から型導入・導出ローラ31上に移送す
るようにしている。
樹脂型Bを、型導入口・導出ローラ31から搬送ローラ
30に移送し、その後、後述する硬化処理を経て、再度
搬送ローラ30から型導入・導出ローラ31上に移送す
るようにしている。
【0073】そして、遮蔽扉16は硬化処理時には遮蔽
扉昇降用シリンダ28により完全に閉鎖されると共に、
遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダ29によりロックされて、
炉27内を完全密閉状態にするが、樹脂型Bを硬化処理
室A内に導入する際と、同硬化処理室Aから導出する際
には、遮蔽扉16を開口することができる。
扉昇降用シリンダ28により完全に閉鎖されると共に、
遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダ29によりロックされて、
炉27内を完全密閉状態にするが、樹脂型Bを硬化処理
室A内に導入する際と、同硬化処理室Aから導出する際
には、遮蔽扉16を開口することができる。
【0074】また、上記した炉27の天井壁17の前部
と中央部と後部には、それぞれ一定間隔を開けて導波管
18,19,20を取付け、各導波管18,19,20
の先端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると
共に、各導波管18,19,20の基端を炉27の外部
においてそれぞれマイクロウエーブ発生部24,25,
26に接続している。
と中央部と後部には、それぞれ一定間隔を開けて導波管
18,19,20を取付け、各導波管18,19,20
の先端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると
共に、各導波管18,19,20の基端を炉27の外部
においてそれぞれマイクロウエーブ発生部24,25,
26に接続している。
【0075】また、硬化処理室Aの天井壁17には撹拌
ファン22,23,23を取付けており、各ファン22
,23,23は、それぞれ三個の導波管18,19,2
0の先端部の直下方に配置して、各導波管18,19,
20の先端部より放出されるマイクロウエーブを、放出
直後に撹拌して、同マイクロウエーブの拡散を効果的に
行なえるようにしている。
ファン22,23,23を取付けており、各ファン22
,23,23は、それぞれ三個の導波管18,19,2
0の先端部の直下方に配置して、各導波管18,19,
20の先端部より放出されるマイクロウエーブを、放出
直後に撹拌して、同マイクロウエーブの拡散を効果的に
行なえるようにしている。
【0076】また、第6図及び第7図中、32は排気装
置、33は点検窓、35は、硬化処理室Aの各駆動部を
操作するための操作盤である。
置、33は点検窓、35は、硬化処理室Aの各駆動部を
操作するための操作盤である。
【0077】上記のような構成により、炉27内に樹脂
型Bを型導入・導出ローラ31と搬送ローラ30により
導入し、硬化処理を行なった後は、導入方向とは反対方
向に導出することができる。
型Bを型導入・導出ローラ31と搬送ローラ30により
導入し、硬化処理を行なった後は、導入方向とは反対方
向に導出することができる。
【0078】この際、遮蔽扉16を一つとし、しかも、
同遮蔽扉16を遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダ29により
炉27内を完全密閉状態にすることができるために、マ
イクロウエーブの漏出を確実に防止することができる。
同遮蔽扉16を遮蔽扉閉鎖ロック用シリンダ29により
炉27内を完全密閉状態にすることができるために、マ
イクロウエーブの漏出を確実に防止することができる。
【0079】そして、導波管18,19,20を炉27
の長手方向に間隔を開けて取付けると共に、マイクロウ
エーブを放出する各導波管18,19,20の先端部の
直下方に撹拌ファン22,23,23を配置しているた
めに、炉27内に効率よくマイクロウエーブが拡散され
て、長尺の人造大理石製品でも、人造大理石の内部組織
を全体にわたって効率よくかつ確実に均質化することが
できる。
の長手方向に間隔を開けて取付けると共に、マイクロウ
エーブを放出する各導波管18,19,20の先端部の
直下方に撹拌ファン22,23,23を配置しているた
めに、炉27内に効率よくマイクロウエーブが拡散され
て、長尺の人造大理石製品でも、人造大理石の内部組織
を全体にわたって効率よくかつ確実に均質化することが
できる。
【0080】また、本実施例では、導波管を三個設けた
場合について説明してきたが、同導波管の個数はこれに
限らず製品の大きさに応じて二個にすることも、又四個
以上にすることもできる。
場合について説明してきたが、同導波管の個数はこれに
限らず製品の大きさに応じて二個にすることも、又四個
以上にすることもできる。
【0081】また、トンネル炉9又は炉27の内面は、
マイクロウェーブが乱反射して拡散しやすいように、山
型の凹凸面に形成することもできる。
マイクロウェーブが乱反射して拡散しやすいように、山
型の凹凸面に形成することもできる。
【0082】
【発明の効果】上記した硬化処理構造により、本発明は
、以下の効果を奏する。
、以下の効果を奏する。
【0083】■本発明では、不飽和ポリエステルを主成
分とする人造大理石の硬化を、マイクロウエーブを利用
して、人造大理石の内部に分子間摩擦運動を生起させる
ことによって行うので、人造大理石の硬化時間の大巾な
短縮(例えば、5分間)を図ることができる。
分とする人造大理石の硬化を、マイクロウエーブを利用
して、人造大理石の内部に分子間摩擦運動を生起させる
ことによって行うので、人造大理石の硬化時間の大巾な
短縮(例えば、5分間)を図ることができる。
【0084】■人造大理石の内部の分子間摩擦運動によ
って、内部空気を上昇させ、外部に容易に排出すること
ができ、人造大理石の内部組織を全体にわたって均質化
することができ、引張強度や耐熱性等の物理・化学的特
性を向上することができ、かつ、色の深みを得ることが
でき、製品価値を向上することができる。
って、内部空気を上昇させ、外部に容易に排出すること
ができ、人造大理石の内部組織を全体にわたって均質化
することができ、引張強度や耐熱性等の物理・化学的特
性を向上することができ、かつ、色の深みを得ることが
でき、製品価値を向上することができる。
【0085】■人造大理石の内部と外部との間に硬化温
度差(硬化速度差)が無いので、人造大理石は全体にわ
たって均一に硬化し、反りや曲りの発生を防止でき、外
観面からも製品価値を向上することができる。
度差(硬化速度差)が無いので、人造大理石は全体にわ
たって均一に硬化し、反りや曲りの発生を防止でき、外
観面からも製品価値を向上することができる。
【0086】■さらに、製造された人造大理石は、均一
な品質を確保できるとともに、外観も優れているので、
不良品の発生率を著しく低減でき、歩留りを向上できる
。
な品質を確保できるとともに、外観も優れているので、
不良品の発生率を著しく低減でき、歩留りを向上できる
。
【0087】■硬化処理室のトンネル炉内に搬送装置を
配置し、同搬送装置により人造大理石をトンネル炉内に
導入すると共に、硬化処理後はトンネル炉外に導出する
ようという作業を自動的かつ円滑に行なうことができる
ために、上記■の硬化時間の大幅な短縮と相俟って人造
大理石製品の製造作業能率を大幅に向上させることがで
きる。
配置し、同搬送装置により人造大理石をトンネル炉内に
導入すると共に、硬化処理後はトンネル炉外に導出する
ようという作業を自動的かつ円滑に行なうことができる
ために、上記■の硬化時間の大幅な短縮と相俟って人造
大理石製品の製造作業能率を大幅に向上させることがで
きる。
【0088】■マイクロウエーブ発生装置には、マイク
ロウエーブ発生部に接続した導波管を複数個設け、導波
管をトンネル炉の前後方向に間隔を開けて取付けて、各
導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開口させ
ているために、長尺の人造大理石製品、例えば、カウン
ターを製造する場合にも、人造大理石の内部組織を全体
にわたって効率よく均質化することができる。
ロウエーブ発生部に接続した導波管を複数個設け、導波
管をトンネル炉の前後方向に間隔を開けて取付けて、各
導波管の先端部をトンネル炉内に下方に向けて開口させ
ているために、長尺の人造大理石製品、例えば、カウン
ターを製造する場合にも、人造大理石の内部組織を全体
にわたって効率よく均質化することができる。
【0089】■複数個の導波管にそれぞれマイクロウエ
ーブ発生部を取付けることにより、個々のマイクロウエ
ーブ発生部から高出力のマイクロウエーブを各導波管を
通して確実に人造大理石に照射することができて、人造
大理石の硬化時間をより大幅に短縮することができる。
ーブ発生部を取付けることにより、個々のマイクロウエ
ーブ発生部から高出力のマイクロウエーブを各導波管を
通して確実に人造大理石に照射することができて、人造
大理石の硬化時間をより大幅に短縮することができる。
【0090】■上記■においては、個々のマイクロウエ
ーブ発生部を小型化することができ、省エネルギー化が
図れる。
ーブ発生部を小型化することができ、省エネルギー化が
図れる。
【図1】 本発明に係る人造大理石製品の硬化処理室
構造の断面側面図。
構造の断面側面図。
【図2】 同平面図。
【図3】 他の実施例としての人造大理石製品の製造
設備の平面説明図。
設備の平面説明図。
【図4】 同製造設備に用いる硬化処理室の断面側面
図。
図。
【図5】 同平面図。
【図6】 もう一つの他の実施例としての硬化処理室
の平面図。
の平面図。
【図7】 同断面側面図。
【図8】 同正面図。
【図9】 従来の人造大理石製品の製造工程のフロー
チャート。
チャート。
A 硬化処理室
B 樹脂型
C マイクロウエーブ発生装置
9 トンネル炉
10 搬送コンベア
11 搬送コンベア
12 後壁
13 型導入コンベア
14 型導出コンベア
15 遮蔽扉
16 遮蔽扉
17 天井壁
18 導波管
19 導波管
20 導波管
21 導波本管
22 撹拌ファン
23 撹拌ファン
24 マイクロウエーブ発生部
25 マイクロウエーブ発生部
26 マイクロウエーブ発生部
27 炉
Claims (4)
- 【請求項1】 不飽和ポリエステルを主成分とする人
造大理石を硬化するための硬化処理室構造において、硬
化処理室Aを少なくとも、前後端に開閉自在の遮蔽扉1
5,16 を取付けて、内部を密閉可能としたトンネル
炉9と、同トンネル炉9内に貫通状態に配置して、人造
大理石を同トンネル炉9内に搬送する搬送装置と、トン
ネル炉9に取付けて、搬送装置により搬送されてきた人
造大理石にマイクロウエーブを照射するマイクロウエー
ブ発生装置Cとから構成したことを特徴とする人造大理
石製品の硬化処理室構造。 - 【請求項2】 マイクロウエーブ発生装置Cは、トン
ネル炉9に複数個の導波管18,19,20を前後方向
に間隔を開けて取付け、各導波管18,19,20の先
端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると共に
、各導波管18,19,20の基端をトンネル炉9の外
部において、導波本管21の先端に接続し、同導波本管
21の基端をマイクロウエーブ発生部24に接続して構
成したことを特徴とする請求項1記載の人造大理石製品
の硬化処理室構造。 - 【請求項3】 マイクロウエーブ発生装置Cは、トン
ネル炉9に複数個の導波管18,19,20を前後方向
に間隔を開けて取付け、各導波管18,19,20の先
端部をトンネル炉9内に下方に向けて開口させると共に
、各導波管18,19,20の基端をトンネル炉9の外
部においてそれぞれマイクロウエーブ発生部24,25
,26に接続したことを特徴とする請求項1記載の人造
大理石製品の硬化処理室構造。 - 【請求項4】 不飽和ポリエステルを主成分とする人
造大理石を硬化するための硬化処理室構造において、硬
化処理室Aを少なくとも、一側端のみが開口し、同一側
開口端に開閉自在の遮蔽扉16を取付けて、内部を密閉
可能とした炉27と、同炉27内に配置して、人造大理
石を同炉27内に搬送する搬送装置と、炉27に取付け
て、搬送装置により搬送されてきた人造大理石にマイク
ロウエーブを照射するマイクロウエーブ発生装置Cとか
ら構成したことを特徴とする人造大理石製品の硬化処理
室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40169690A JPH04214309A (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 人造大理石製品の硬化処理室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40169690A JPH04214309A (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 人造大理石製品の硬化処理室構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04214309A true JPH04214309A (ja) | 1992-08-05 |
Family
ID=18511533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40169690A Pending JPH04214309A (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 人造大理石製品の硬化処理室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04214309A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181962A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Sun-Lux Optical Co Ltd | 熱硬化性プラスチック材料の誘電加熱装置 |
WO2013189163A1 (zh) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | 北京京东方光电科技有限公司 | 封框胶固化方法及固化装置 |
EP3308918B1 (en) * | 2015-06-11 | 2023-03-22 | Aerospace Information Research Institute, Chinese Academy of Sciences | System and method for solidifying artificial stone by utilizing microwave heating |
-
1990
- 1990-12-12 JP JP40169690A patent/JPH04214309A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181962A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Sun-Lux Optical Co Ltd | 熱硬化性プラスチック材料の誘電加熱装置 |
WO2013189163A1 (zh) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | 北京京东方光电科技有限公司 | 封框胶固化方法及固化装置 |
EP3308918B1 (en) * | 2015-06-11 | 2023-03-22 | Aerospace Information Research Institute, Chinese Academy of Sciences | System and method for solidifying artificial stone by utilizing microwave heating |
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