JPH10277475A - 塗装成形品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

塗装成形品の製造方法及び製造装置

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JPH10277475A
JPH10277475A JP9085273A JP8527397A JPH10277475A JP H10277475 A JPH10277475 A JP H10277475A JP 9085273 A JP9085273 A JP 9085273A JP 8527397 A JP8527397 A JP 8527397A JP H10277475 A JPH10277475 A JP H10277475A
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JP
Japan
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solvent
mold
coating
chamber
shaping
Prior art date
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JP9085273A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Kurata
繁和 倉田
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NAGANO EKIKA KK
Original Assignee
NAGANO EKIKA KK
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Publication date
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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人為的作業工程を削減し、且つ、各工程の効
率よく確実に行うことのできる塗装成形品の製造方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 型100が循環搬送系2によって循環搬
送され、第1の塗装室3に搬入された型100は、その
表面に、塗装ロボットによって溶剤が吹き付け塗装され
る(第1の塗装工程)。型100に吹き付け塗装された
溶剤は、整形ブース4aで、整形された後、脱泡ブース
4bに搬入され、溶剤内の気泡が、減圧槽10内で減圧
脱泡される。さらに、第2の塗装工程,整形工程が、第
2の塗装室5,整形室6で行われた後、硬化室7で、型
100上の溶剤が硬化される。硬化された溶剤は脱型さ
れトリミング・サンディング室8で所定に加工されると
ともに、型100は、循環搬送系2によって、再び、第
1の塗装室3に搬入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、型に原料を吹き付け塗
装して成形する塗装成形品の製造方法及び製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、FRP(繊維強化プラスチック)
製品をはじめとする多くの製品の製造方法の一つとし
て、型に原料となる溶剤を吹き付け塗装して製品を成形
する塗装成形法がある。この塗装成形法による製品は、
塗装、整形・脱泡、硬化、トリミング、サンディング等
の工程を経て製造される。
【0003】例えば、FRP製の小型浄化槽の製造にお
いては、先ず、予め用意した型の表面に、溶剤をスプレ
ーガン等によって吹き付け塗装し、次いで、ローラ等に
よって塗装面をならし、整形を行いながら上記吹き付け
られた溶剤内部に存在する気泡を押し出す。これらの工
程(塗装、及び、整形・脱泡)を複数回繰り返した後、
塗装された溶剤を硬化させ、脱型したFRP半製品に、
カット・穿孔加工(トリミング)、及び、研削仕上げ
(サンディング)等を施してFRP製品が完成する。
【0004】ところで、上記FRP製の小型浄化槽等に
おいては、その用途上、製品の気密性が重要であり、そ
のため、脱泡工程は特に重要な工程となる。
【0005】この脱泡工程は、上記塗装面が複雑な曲面
を有する場合が多いため、機械的に行うことは困難であ
り、そのため、従来、ハンドローラ等を用いて人為的に
行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記脱
泡工程は、溶剤がゲル化を開始する前に完了させる必要
があり、この時間的制約の中で脱泡を確実に行うために
は、その作業者に熟練を要する。
【0007】また、上記脱泡をより確実なものとするた
めには、上記溶剤を速やかに行うことが重要となり、こ
の塗装工程にも熟練した技術者を要することとなる。
【0008】このように、上記塗装,脱泡等を効率よく
確実に行うためには、熟練した技術者を多く必要とする
が、上記各工程には多量の溶剤等を用い、その作業は苛
酷なものとなるため、技術者の確保が困難であった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、人為的製造工程を削減し、且つ、各製造工程を効率
よく確実に行うことのできる塗装成形品の製造方法及び
製造装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による塗装成型品の製造方法は、搬送手段によっ
て型を複数の作業室間に循環搬送し、この搬送途中に少
なくとも、塗装ロボットを有する塗装室で上記型に溶剤
を吹き付け塗装する塗装工程と、、整形室で上記型に吹
き付けられた溶剤を整形する整形工程と、減圧槽を有す
る脱泡室で上記型に塗装された溶剤を減圧してこの溶剤
内部の気泡を脱泡する脱泡工程とを行うことを特徴とす
る。
【0011】また、上記目的を達成するため本発明によ
る塗装成型品の製造装置は、型を複数の作業室間を循環
搬送する搬送手段と、この搬送手段の途中に少なくと
も、上記型に溶剤を吹き付け塗装する塗装ロボットを有
する塗装室と、上記型に塗装された溶剤を整形する整形
室と、上記型に塗装された溶剤を減圧してこの溶剤内部
の気泡を脱泡する減圧槽を有する脱泡室とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。尚、本実施の形態では、塗装
成型品の一例として、型100に樹脂やロービング(ガ
ラス繊維)等からなる溶剤を吹き付け塗装して製造され
るFRP(繊維強化プラスチック)製品の製造方法及び
製造装置について説明する。
【0013】図中の符号1は、工場内に形成された塗装
成形品製造装置である。この塗装成形品製造装置1は、
上記型100を搬送する複数のコンベアからなる循環搬
送系2と、この搬送系上に形成され、搬送される型10
0に、第1の塗装工程,整形工程,脱泡工程,第2の塗
装工程,整形工程,硬化工程を行うための、第1の塗装
室3,整形・脱泡室4,第2の塗装室5,整形室6,硬
化室7と、FRP半製品にトリミング・サンディング工
程を施すためのトリミング・サンディング室8とで主要
に構成されている。
【0014】尚、上記整形・脱泡室4には、整形ブース
4aと、脱泡ブース4bとが形成されており、上記脱泡
ブースには減圧槽10が設置されている。
【0015】また、上記第1の塗装室3,整形・脱泡室
4,第2の塗装室5,整形室6,硬化室7は、上記第1
の塗装室3を上流側とし、同一直線上に順に連接されて
形成されており、互いに連接された部屋同士が連通口9
a〜9dによって連通されている。
【0016】本実施の形態において、上記循環搬送系2
は、コンベアC1〜C15によって構成されており、こ
れらのコンベアのうち、上記コンベアC1〜C8が、同
一直線上に順次連接されて、上記コンベアC1を上流側
とするコンベア2aが形成され、また、上記コンベアC
10〜C14が、同一直線上に順次連接されて、上記コ
ンベアC10を上流側とするコンベア2bが形成されて
いる。
【0017】また、上記コンベア2aと上記コンベア2
bとは、上記コンベア2aの上流側端部と上記コンベア
2bの下流側端部とが対峙され、また、上記コンベア2
bの上流側端部と上記コンベア2aの下流側端部とが対
峙された状態で互いに平行に形成されている。
【0018】さらに、上記コンベアC15,C9によっ
て、上記コンベア2a,2bの端部の互いに対峙された
コンベア、即ち、上記コンベアC1と上記コンベアC1
4、及び、上記コンベアC8と上記コンベアC10が渡
設されて上記型100を循環搬送する搬送系として形成
されている。
【0019】上記コンベア2aにおいて、上記コンベア
C2の下流側は、上記第1の塗装室3に形成された搬入
口3aに臨まされており、このコンベアC2の上流側か
ら搬送される上記型100が、上記第1の塗装室3に搬
入自在となっている。
【0020】また、上記第1の塗装室3と上記整形ブー
ス4aとに、上記コンベアC3が敷設されており、上記
型100が、上記第1の塗装室3内及び上記整形ブース
4a内で搬送自在となっている。
【0021】また、上記脱泡ブース4bに設置された上
記減圧槽10内に、上記コンベアC4が敷設されてお
り、このコンベアによって上記型100が、減圧槽10
内で搬送自在となっている。
【0022】また、上記第2の塗装室5と上記整形室6
の上流側の一部とに、上記コンベアC5が敷設されてお
り、上記型100が、上記第2の塗装室5内及び上記整
形室6内の上流側一部で搬送自在となっている。
【0023】また、上記整形室6の下流側一部に、上記
コンベアC6が敷設されており、このコンベアによって
上記型100が、上記整形室6内の下流側で搬送自在と
なっている。
【0024】また、上記コンベアC7,C8は、上記硬
化室7に、上記コンベアC7,C8が敷設されており、
このコンベアによって上記型100が、上記硬化室7内
で搬送自在となっている。
【0025】このように、上記コンベア2aを構成する
コンベアのうち、上記コンベアC3〜C8によって、上
記型100が上記第1の塗装室3から上記硬化室7まで
の各作業室内で搬送自在となるように形成されている。
【0026】また、上記硬化室7の室内から、この硬化
室7の壁面に形成された搬出口7aを経て、上記硬化室
7の室外まで、上記コンベアC9が敷設されており、上
記型100は上記コンベアC8の所定位置まで搬送され
ると、上記コンベアC9によって上記硬化室7から搬出
される。
【0027】上記第1の塗装室3は、上記型100の表
面に溶剤を吹き付け塗装するための部屋であり、この第
1の塗装室3には、塗装ロボット(図示せず)が設置さ
れている。
【0028】上記塗装ロボットは、例えば、上記型10
0を保持する保持部材を有し、保持された型100を塗
装領域に向けさせる回転部と、スプレーガンを遊動自在
に保持し、上記塗装領域内でスプレーガンを上記型10
0に望ませるアーム部と、上記回転部と上記アーム部と
の動作制御を行う制御部とを備えたロボットであり、上
記上記コンベアC2によって上記搬入口3aから型10
0が搬入されると、予め設定されたプログラムに従っ
て、上記型100に溶剤が吹き付け塗装される。
【0029】上記整形ブース4aは、上記型100に吹
き付け塗装された溶剤の表面に整形工程を施すためのブ
ースであり、この整形ブース4aは作業者が整形作業自
在な所定の空間を有している。そして、整形ブース4a
に上記型100が搬入されると、ハンドローラ等によっ
て、人為的に上記溶剤の表面の整形が行われる。
【0030】また、上記脱泡ブース4bは、上記溶剤内
に存在する気泡を減圧により脱泡するためのブースであ
り、この脱泡ブース4bには、上記型100を収容し、
この型100に塗装された溶剤内に存在する気泡を減圧
脱泡するための減圧槽10が設置されている。
【0031】ここで、上記減圧槽10の構成の一例につ
いて、図3を参照して説明する。上記減圧槽10は、上
記型100を収容可能な所定の容積の角筒状の減圧筒1
1を有しており、この減圧筒11の長手方向両端は上記
型100を搬出入するための搬出入口11a,11bと
して開口されている。
【0032】また、上記搬出入口11a,11bより所
定高さを有した上部には、レール13a,13bが形成
されており、このレール13a,13bには、上記搬出
入口11a,11bを開閉するための減圧扉12a,1
2bが、トロリ14a,14bを介して、スライド自在
に垂設されている。
【0033】また、上記減圧扉12a,12bには、複
数の締結部材12cが配設されており、上記減圧扉12
a,12bの閉扉時に上記締結部材12cを締結するこ
とによって、上記減圧槽10内が密閉される。
【0034】また、上記減圧槽10には、図示しないバ
キュームポンプが備えられており、上記減圧扉12a,
12b閉扉時に、このバキュームポンプによって槽内が
減圧される。
【0035】尚、上記減圧槽10は、上記搬出入口11
aが上記整形ブース4aに臨まされ、また、上記搬出入
口11bが上記整形・脱泡室4下流側の壁面に臨まされ
た状態で上記脱泡ブース4bに設置されている。
【0036】ここで、上記減圧筒11は、必ずしも一体
形成されたものでなくてもよく、例えば、両端に気密部
材を備えた所定の長さ(例えば1m)の角筒を複数つな
ぎ合わせた、分割構造によるものであってもよい。この
ように、上記減圧筒11を分割形成すれば、上記減圧槽
10形成時の輸送等が容易となり、また、製造される吹
き付け塗装製品に応じて、上記減圧槽10の容積を容易
に変更できる。
【0037】上記第2の塗装室5は、上記整形・脱泡室
4で、整形、及び、減圧脱泡処理された溶剤表面に、さ
らに溶剤を吹き付け塗装するするための部屋であり、こ
の第2の塗装室5には、上記第1の塗装室3と略同様の
塗装ロボットが設置されている。
【0038】上記整形室6は、上記第2の塗装室5で吹
き付け塗装された溶剤表面を整形するための部屋であ
り、この整形室6に上記型100が搬入されると、上記
溶剤表面の整形が、ハンドローラ等によって人為的に行
われる。
【0039】上記硬化室7は、上記溶剤を所定の温度で
硬化させるための部屋であり、この硬化室7の室内は、
例えば60℃の温度に保たれている。
【0040】また、上記硬化室7付近の所定場所には、
上記トリミング・サンディング室8が独立形成されてい
る。
【0041】上記トリミング・サンディング室8は、上
記型100から脱型されたFRP半製品(硬化された溶
剤)にカット及び穿孔加工(トリミング)を施すととも
に、上記FRP表面を研削仕上げ(サンディング)する
ための部屋であり、このトリミング・サンディング室8
には、例えば、トリミング・サンディングマシーン(図
示せず)が設置されている。
【0042】尚、上記トリミング・サンディングマシー
ンは、トリミングを行うためのウォータジェットロボッ
トと、サンディングを行うためのサンディングロボット
とを同時に備えた一台のマシーンに形成されたものであ
る。
【0043】次に、上記塗装成形品製造装置1による塗
装成形品の製造方法について説明する。
【0044】型100がコンベアC2によって第1の塗
装室3に搬入されると、第1の吹き付け塗装工程が行わ
れる(図4(a))。すなわち、塗装ロボット(図示せ
ず)によって、上記型100の表面に溶剤が吹き付け塗
装される。
【0045】この吹き付け塗装工程は、予め設定された
プログラムに従って動作する塗装ロボットによるものな
ので、時間、人件費等の面で効率がよい。
【0046】ここで、本実施の形態で吹き付け塗装され
る溶剤は、例えば、ポリマール樹脂と炭酸カルシウムと
ロービング(ガラス繊維)と硬化剤とが所定に混合され
たもので、これらは、例えば、上記ポリマール樹脂と上
記炭酸カルシウムとが7:3、また、上記ポリマール樹
脂と上記硬化剤とが100:1の混合比となるように混
合されている。また、上記ロービングは、例えば、50
mmの繊維長にカットされたものが用いられている。
【0047】上記第1の吹き付け塗装工程後、上記型1
00は、上記コンベアC3によって整形ブース4aに搬
入される。
【0048】上記整形ブース4aでは、上記型100に
塗装された溶剤表面に、整形工程が行われる(図4
(b))。この整形工程は、ハンドローラ51等によっ
て溶剤表面の整形を人為的に行うものである。尚、上記
型100に塗装された溶剤は、塗装ロボットによって短
時間で塗装されているため、塗料がゲル化を開始する前
に整形工程を終えることができる。
【0049】上記整形工程後、上記型100は、上記コ
ンベアC3によって脱泡ブース4bに設置された減圧槽
10に搬入される。
【0050】上記型100が上記減圧槽10に搬入され
ると、この減圧槽10は密閉された後減圧され、上記型
100に塗装された溶剤内部の気泡が脱泡される(図4
(c))。すなわち、この脱泡工程は、上記減圧槽10
内を減圧することによって、上記溶剤内の気泡と上記槽
内とに気圧差を生じさせ、この気圧差によって上記溶剤
内の気泡が脱泡される。
【0051】このように、上記第1の塗装工程は、塗装
ロボットによるものであるため短時間で行うことがで
き、また、上記塗装工程が短時間で行われるので、塗料
のゲル化が開始する前に上記整形工程を迅速に行うこと
ができる。さらに、上記脱泡工程は、上記減圧槽10に
よって短時間で確実に行うことができる。このため、上
記第1の塗装,整形,脱泡の各工程を、溶剤のゲル化が
開始する前に、確実に行うことができる。
【0052】上記脱泡工程後、上記型100はコンベア
C4によって第2の塗装室5に搬入される。
【0053】上記第2の塗装室5では、上記第1の塗装
室3で塗装された溶剤の表面に、再び、溶剤を吹き付け
塗装する第2の吹き付け塗装工程が行われる(図4
(d))。
【0054】尚、この第2の吹き付け塗装工程は、上記
第1の吹き付け塗装工程と略同様に行われる。
【0055】上記第2の吹き付け塗装工程後、上記型1
00は、コンベアC5によって整形室6に搬入され、こ
の整形室6では、上記整形ブース4aで行われた整形工
程と略同様な作業が行われる(図4(e))。
【0056】このように、上記第2の塗装工程,整形工
程も、短時間で確実に行うことができる。
【0057】上記整形工程後、上記型100は、コンベ
アC6によって硬化室7に搬入され溶剤の硬化が行われ
る(硬化工程、図4(f))。
【0058】すなわち、上記硬化室7内は所定の高温に
保たれており、この硬化室7では、上記型100に塗装
された溶剤が所定時間加熱されることで硬化される。
【0059】上記硬化工程後、上記型100は、コンベ
アC9によって上記硬化室7から搬出され、コンベアC
10〜C14及びコンベアC1を経て、再び、上記コン
ベアC2に搬送される。このとき、上記型100搬送途
中の所定位置、例えば上記コンベアC10上で、FRP
半製品(硬化された溶剤)が、上記型100から脱離さ
れ(図4(g))、上記脱離されたFRP半製品は、人
為的、或いは、図示しないコンベア等によって、トリミ
ング・サンディング室8に搬入される。
【0060】上記トリミング・サンディング室8では、
上記FRP半製品のカット,穿孔加工(トリミング)、
及び、表面研削仕上げ(サンディング)が行われる(図
4(h))。
【0061】上記トリミング及び上記サンディングは、
本実施の形態では、トリミングを行うためのウォータジ
ェットロボットと、サンディングを行うためのサンディ
ングロボットとを同時に備えた一台のトリミング・サン
ディングマシーンによって行われる。
【0062】ここで、上記トリミング工程は、上述の通
り、上記FRP半製品の余分な部分をカット,穿孔加工
するものであるが、上記余分な部分を完全に切り落とさ
ず、例えば、カット、穿孔部分に断続的に切り目を入
れ、FRP製品として組み立てる際等に容易に切り離せ
るように加工してもよい。トリミング工程を、このよう
に行えば、上記トリミング・サンディング室8で排出さ
れる廃棄物を最小限に抑え、FRP製品の組立場所等で
廃棄物を一括収集することができる。
【0063】このように、本実施の形態では、塗装工程
を塗装ロボットによって行い、また、脱泡工程を減圧槽
10によって行うため、作業人員を大幅に削減すること
ができる。
【0064】また、上記脱泡工程は塗装ロボットによっ
て行い、整形された溶剤内部の気泡は減圧によって脱泡
するので、これらの工程を短時間で確実に行うことがで
き、製品のばらつきを抑えることができる。
【0065】さらに、塗装、整形、脱泡等の各工程を各
作業室で行うため、溶剤等の工場内への飛散を抑制する
ことができる。
【0066】尚、本発明による塗装成形品製造方法及び
装置は、FRP製品の製造のみに限らず、その他の塗装
成形品の製造に用いてもよい。
【0067】また、上記塗装成形品製造装置1は、上記
第2の塗装室5、上記整形室6、及び上記コンベアC
5,C6を取り除いた構成であってもよい。この場合、
上記整形・脱泡室4の下流側と上記硬化室7の上流側と
が連通され、また、上記コンベアC4と上記コンベアC
7とが連接され、その製造方法は、上記脱泡工程後の工
程が異なる。
【0068】すなわち型100は、減圧槽10で脱泡さ
れた後、コンベアC4,C3によって、上記第1の塗装
室3に搬送され、上記第1の塗装室3で第2の塗装工程
が行われ、整形ブース4aで整形工程が行われた後、上
記減圧槽10を通過して硬化室7に搬入される。このよ
うな構成とすれば、比較的敷地面積が狭い工場内にも設
置することができ、また、塗装ロボット等も一台で済む
ため比較的安価に装置を構成することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、塗
装工程を塗装ロボットによって行い、脱泡工程を減圧槽
によって行うため人為的製造工程を大幅に削減すること
ができるとともに各工程を短時間で行うことができ、ま
た、各工程を確実に行うことができるので製品のばらつ
きを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装成型品製造装置を示す全体説明図
【図2】循環搬送系を示す説明図
【図3】減圧槽を示す説明図
【図4】塗装成型品製造装置における工程概略図
【符号の説明】
1 塗装成型品製造装置 2 循環搬送系 3 第1の塗装室 4 整形・脱泡室 5 第2の塗装室 6 整形室 7 硬化室 8 トリミング・サンディング室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段によって型を複数の作業室間に
    循環搬送し、この搬送途中に少なくとも、塗装ロボット
    を有する塗装室で上記型に溶剤を吹き付け塗装する塗装
    工程と、整形室で上記型に吹き付けられた溶剤を整形す
    る整形工程と、減圧槽を有する脱泡室で上記型に塗装さ
    れた溶剤を減圧してこの溶剤内部の気泡を脱泡する脱泡
    工程とを行うことを特徴とする塗装成型品の製造方法。
  2. 【請求項2】 型を複数の作業室間を循環搬送する搬送
    手段と、この搬送手段の途中に少なくとも、上記型に溶
    剤を吹き付け塗装する塗装ロボットを有する塗装室と、
    上記型に塗装された溶剤を整形する整形室と、上記型に
    塗装された溶剤を減圧してこの溶剤内部の気泡を脱泡す
    る減圧槽を有する脱泡室とを備えたことを特徴とする塗
    装成型品製造装置。
JP9085273A 1997-04-03 1997-04-03 塗装成形品の製造方法及び製造装置 Pending JPH10277475A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008075929A1 (es) * 2006-12-20 2008-06-26 Tenedora Nemak, S.A. De C.V. Método y aparato para ahumado automático de camisas de hierro

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008075929A1 (es) * 2006-12-20 2008-06-26 Tenedora Nemak, S.A. De C.V. Método y aparato para ahumado automático de camisas de hierro

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