JP6704261B2 - 繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置に関し、特定的には、樹脂に繊維が混入されてなる成形体材料を用いて繊維強化樹脂成形体を製造する方法及び装置に関する。
樹脂に繊維が混入されてなる成形体材料を用いてなる繊維強化樹脂成形体は、繊維を樹脂の中に入れて強度を向上させているので、自動車の構造部品などに用いられることが期待されている。このような成形体材料を用いて繊維強化樹脂成形体を製造する方法として、例えば、特開2015−93980号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、熱可塑性樹脂と、熱伝導性フィラーと、繊維強化フィラーとを混練機で溶融混練して繊維強化樹脂組成物を形成する工程と、その繊維強化樹脂組成物を加熱プレス機などで成形する工程とを備える繊維強化成形体の製造方法が開示されている。
特開2015−93980号公報
しかしながら、上記特許文献1では、熱可塑性樹脂と繊維強化フィラーとの線膨張係数の差によって、繊維強化樹脂組成物を成形する工程における冷却過程で、表面に凹凸が発生する。このため、上記特許文献1の繊維強化成形体を、自動車の外板など外観上視認される部品に用いることができない。
また、外観上視認される部品に用いるために、塗装を行うことが考えられる。しかし、塗装によっても成形体表面の凹凸は残ってしまう。さらに、数層の塗装を行うことにより、表面の粗度を改善することが考えられる。しかし、粗度改善のための塗膜の形成には、多くの時間と手間とを要するため、コストが増加してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、低コストで、かつ表面の平滑性が高い繊維強化樹脂成形体を製造する、繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置を提供することを課題とする。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する工程と、混練物を金型のキャビティに配置して、混練物を加圧成形する工程とを備え、混練物を加圧成形する工程は、熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物の表面の凹部に、樹脂を充填する工程を含んでいる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する混練機と、混練物を加圧成形する金型と、金型内において熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物の表面の凹部に樹脂を充填する樹脂充填部とを備えている。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置によれば、繊維と熱可塑性樹脂とを混練した混練物を成形体材料として用いている。この混練物を金型で加圧成形する工程において、熱可塑性樹脂が収縮して形成される混練物の表面の凹部に樹脂を充填するので、時間及び手間を低減して、成形体の表面を平滑にできる。したがって、低コストで、かつ表面の平滑性が高い繊維強化樹脂成形体を製造できる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法において好ましくは、樹脂を充填する工程では、混練物の表面と金型面との隙間を真空引きする。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置において好ましくは、混練物の表面と金型面との隙間を真空引きする真空ポンプをさらに備えている。
これにより、混練物の表面全体に樹脂を容易に拡散できるので、混練物の表面の凹部に樹脂を容易に充填できる。このため、表面の平滑性がより高い繊維強化樹脂成形体を製造できる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法において好ましくは、樹脂を充填する工程では、金型の圧力の減少が感知されると樹脂が充填されるように制御されている。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置において好ましくは、金型の圧力の減少が感知されると樹脂が充填されるように制御する制御部をさらに備えている。
金型内において熱可塑性樹脂が収縮すると、金型の圧力が減少することに本発明者は着目した。このため、金型の圧力の減少が感知されると樹脂が凹部に充填されるように制御することで、混練物の表面の凹部に適切なタイミングで樹脂を充填することができる。これにより、繊維強化樹脂成形体を製造するために要する時間をさらに低減できるので、コストをより低減できる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法において好ましくは、混練物を加圧成形する工程では、上型と下型とのキャビティに混練物を配置して、混練物を加圧し、樹脂を注入する工程では、上型及び下型の少なくとも一方に取り付けられた樹脂充填部において第1剤と第2剤とを混合した樹脂の原料を、混練物の表面の凹部に注入した後、原料が重合することによって混練物の表面の凹部に樹脂が充填される。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置において好ましくは、金型は上型と下型とを含み、上型及び下型の少なくとも一方に、樹脂充填部が取り付けられ、樹脂充填部は、第1剤と第2剤とを混合した樹脂の原料を、混練物の表面の凹部に注入した後、原料が重合することによって混練物の表面の凹部に樹脂が充填されるように構成されている。
これにより、樹脂の原料として粘度の低い原料を用いることができるので、混練物の表面全体に樹脂を容易に拡散することができるので、混練物の表面の凹部に樹脂を容易に充填できる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法において好ましくは、混練物を得る工程では、熱可塑性樹脂としてポリアミド樹脂を用い、樹脂を充填する工程では、樹脂としてポリアミド樹脂を用いる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置において好ましくは、混練機で混練する熱可塑性樹脂及び樹脂充填部で充填する樹脂は、ポリアミド樹脂である。
ポリアミド樹脂の粘度は低いので、充填する樹脂として用いることで、混練物の表面全体に樹脂を容易に拡散することができるので、混練物の表面の凹部に樹脂を容易に充填できる。また、成形体の原料である熱可塑性樹脂と、充填する樹脂とが同じポリアミド樹脂であるので、成形体として良好である。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置によれば、低コストで、かつ表面の平滑性が高い繊維強化樹脂成形体を製造できる。
本発明の実施の形態における繊維強化樹脂成形体の製造装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態における金型、樹脂充填部及び注入ユニットを示す模式図である。 本発明の実施の形態における繊維強化樹脂成形体の製造工程を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。また、本明細書において、原料が導入される方を上流側とし、原料が排出される方を下流側とする。
図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態の繊維強化樹脂成形体の製造装置について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造装置1は、混練機2と、輸送部3と、加圧成形部4とを備えている。混練機2は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する。この混練物を、輸送部3は加圧成形部4に輸送する。加圧成形部4は、混練物を加圧成形する。図2に示すように、加圧成形部4は、混練物を加圧成形する金型50と、この金型50内において熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物の表面の凹部に樹脂を充填する樹脂充填部60とを含んでいる。
<混練機>
混練機2は、LFTD(Long Fiber Thermoplastics Direct)法により、熱可塑性樹脂に繊維が混入されてなる成形体材料としての混練物を生成する装置である。つまり、熱可塑性樹脂と複数本の連続した繊維の束とを導入し、繊維を裁断しながら開繊させ、樹脂と繊維とを混練して混練物を生成する。熱可塑性樹脂及び繊維は特に限定されないが、熱可塑性樹脂はポリアミド樹脂であることが好ましく、繊維はガラス繊維、炭素繊維などであることが好ましい。炭素繊維を用いた場合には、製造装置1において熱可塑性CFRP(繊維強化プラスチック:Fiber Reinforced Plastics)成形体が製造される。
混練機2は、第1混練機10と、第2混練機20と、繊維供給部30とを含んでいる。第1混練機10は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練する。第2混練機20は、第1混練機10に導入される熱可塑性樹脂を、第1混練機10内での繊維との混練に先立って、混練・溶融する。繊維供給部30は、第1混練機10に繊維を供給する。
第1混練機10は、混練軸11と、シリンダー12と、駆動部13aと、減速機13bと、堰体14と、ダイ15と、切断部16とを含んでいる。
混練軸11は、スクリュー11aと、回転軸11bとを有している。第1混練機10は、1本の混練軸11を有する単軸混練機であってもよく、複数本の混練軸11を含む多軸混練機であってもよいが、本実施の形態では、互いに並列に配置された2本の混練軸11を含んだ2軸混練機としている。2本の回転軸11bは、軸方向に相互に回転可能に配設されており、互いの回転方向は同じであってもよく、異なっていてもよい。
スクリュー11aは、回転することによって熱可塑性樹脂と繊維とを混練する。このスクリュー11aは、回転軸11bに組み込まれている。スクリュー11aは、混練軸11において上流側の端部と下流側の端部に配置されていれば特に限定されず、スクリュー11aのみが回転軸11bに組み込まれていてもよく、中間部にはパドルが組み込まれていてもよい。
この2本の混練軸11を内部に収容するようにシリンダー12が設けられている。シリンダー12と混練軸11との隙間は、熱可塑性樹脂及び/または繊維が通過する流路となる。シリンダー12は、第2混練機20から供給される熱可塑性樹脂を第1混練機10内に導入するための樹脂供給口12aと、繊維供給部30から供給される複数本の連続した繊維を第1混練機10内に導入するための繊維供給口12bとを有している。繊維供給口12bには、導入される連続した繊維を切断するための部材が設けられてもよいが、本実施の形態ではそのような部材は省略されており、繊維供給部30から導入される連続した繊維をそのまま第1混練機10内へ送る。
混練軸11の一方(上流側)の軸端には、混練軸11にトルクを分配する減速機13bを経由して駆動部13aが接続されている。減速機13bは、混練軸11を所定の回転速度で同期させて回転させる。
混練軸11の他方(下流側)の軸端側には、堰体14が接続されている。堰体14は、ブレーカープレートと中間軸受とを兼用でき、流路と交差する方向に延びるように配置されているので、熱可塑性樹脂と繊維との混練物に背圧を与える。
堰体14は、混練物の流路となる開口部を有している。本実施の形態の堰体14は、2本の混練軸11のスクリュー11aのそれぞれの回転方向に沿う円弧状の開口部を複数有している。開口部は、混練軸11ごとに対応して設けられている。
この堰体14においてスクリュー11aと反対側には、ダイ15が設けられている。ダイ15は、混練物を排出する排出口15aを有している。排出口15aから排出された混練物を所定の大きさに切断するために、切断部16が設けられている。切断部16は、例えば、切断刃を有するカッターである。
第2混練機20は、上述した第1混練機10のシリンダー12の樹脂供給口12aに導入される熱可塑性樹脂を予め溶融し、スクリュー21aを有する混練軸21と、シリンダー22と、駆動部23aと、減速機23bと、ホッパー24とを含んでいる。第2混練機20は、1本の混練軸21を有する単軸混練機であってもよく、複数本の混練軸21を含む多軸混練機であってもよい。混練軸21は、スクリュー21aのみが回転軸21bに組み込まれていてもよく、中間部にはスクリューに代えてパドルが組み込まれていてもよい。シリンダー22は、溶融された熱可塑性樹脂を第1混練機10に供給する排出口22aを有している。駆動部23a及び減速機23bは、混練軸21を所定の回転速度で回転させる。ホッパー24は、混練軸21とシリンダー22との間で混練される熱可塑性樹脂の原料25を受ける。
繊維供給部30は、上述した第1混練機10のシリンダー12の繊維供給口12bに導入される繊維原料32を供給する。繊維供給部30は、図1に示すように、複数本の連続する繊維の束が巻回された繊維原料32を載置する載置部31を含んでいる。載置部31は、繊維原料32から繊維の束の先端を取り出し、第1混練機10のシリンダー12の繊維供給口12bに導入するための第1及び第2案内部31a、31bを有している。
<輸送部>
輸送部3は、混練機2の切断部16で所定の大きさに切断された混練物を加圧成形部4に移動する。輸送部3は、混練物を輸送するコンベアと、輸送部3において混練物が冷えて固まらないように混練物を加熱する加熱部(図示せず)とを含んでいる。加熱部は、例えば混練物に過熱蒸気を加えて保温する機能を有している。本実施の形態の輸送部3は、トンネル炉である。
<加圧成形部>
加圧成形部4は、混練物を加圧成形して、繊維強化樹脂成形体を製造する。加圧成形部4は、第1載置部41と、第1把持部42と、スライド部43と、ホルダ44と、プレート45と、第2把持部46と、第2載置部47と、上型51と下型52とを有する金型50と、樹脂充填部60(図2参照)と、注入ユニット70(図2参照)と、真空ポンプ(図示せず)と、制御部(図示せず)とを含んでいる。
第1載置部41は、輸送部3から輸送された混練物を載置する台である。この第1載置部41に載置された混練物を把持して金型50に投入するために、第1把持部42が設けられている。第1把持部42は、例えばロボットアームである。
第1把持部42により、混練物は、スライド部43上に載置された金型50の下型52上に配置される。スライド部43は、水平方向に移動可能に構成されており、下型52をホルダ44上に移動させる。スライド部43は、例えばスライドテーブルである。
スライド部43により混練物が配置された下型52をホルダ44が支持する。金型50の上型51をプレート45が支持する。
金型50は、上型51と下型52とを含み、上型51と下型52との空洞部分であるキャビティに混練物が配置され、上型51と下型52とが閉じられることにより、この混練物を加圧成形する。
金型50により製造された繊維強化樹脂成形体を把持するために、第2把持部46が設けられている。第2把持部46により把持された繊維強化樹脂成形体を、第2載置部47に載置する。第2載置部47は、完成品である繊維強化樹脂成形体を載置する台である。
図2に示すように、この金型50内において熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物の表面の凹部に、樹脂を充填するために樹脂充填部60が設けられている。樹脂充填部60は、例えばミキシングヘッドである。充填される樹脂は特に限定されないが、熱可塑性樹脂であることが好ましく、ポリアミド樹脂であることがより好ましい。
樹脂充填部60は、上型51及び下型52の少なくとも一方に取り付けられている。樹脂充填部60は、高い平滑性が要求される表面と対向する型に取り付けられる。樹脂充填部60は、本実施の形態では上型51に取り付けられているが、下型52に取り付けられていてもよく、両方に取り付けられていてもよい。
樹脂充填部60は、圧力計(図示せず)を含んでおり、金型50内の圧力を感知する。金型50内で混練物中の熱可塑性樹脂が収縮すると、金型50内の圧力が減少する。
樹脂充填部60は、混練物の表面の凹部に、重合された樹脂を注入してもよく、重合前の樹脂原料を注入してもよい。本実施の形態の樹脂充填部60は、第1剤と第2剤とを混合した樹脂の原料を、混練物の表面の凹部に注入した後、原料が重合することによって混練物の表面の凹部に樹脂が充填されるように構成されている。具体的には、図2に示すように、樹脂充填部60には注入ユニット70が取り付けられている。
注入ユニット70は、第1剤が充填された第1タンク71と、第2剤が充填された第2タンク72と、第1タンク71と樹脂充填部60とを連結する第1配管73と、第2タンク72と樹脂充填部60とを連結する第2配管74とを含んでいる。樹脂を凹部に充填する際には、第1タンク71からの第1剤及び第2タンク72からの第2剤が、第1及び第2配管73、74を介して樹脂充填部60に供給される。
また、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造装置1は、金型50の圧力の減少が感知されると樹脂が充填されるように制御する制御部をさらに備えている。金型50の圧力は、樹脂充填部60に装備された圧力計で測定される。本実施の形態では、金型50が所定の圧力未満であると感知されると、注入ユニット70から供給された第1剤と第2剤とが樹脂充填部60内で混合され、混合された樹脂原料が樹脂充填部60から混練物の表面の凹部に注入される。注入された後、凹部において樹脂原料は重合されて、重合された樹脂が凹部を埋める。
また、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造装置1は、混練物の表面と金型面との隙間を真空引きする真空ポンプをさらに備えている。本実施の形態では、上型51の金型面における中央領域に樹脂充填部60が取り付けられ、上型51金型面における周辺領域に真空引きする流路が設けられている。換言すると、金型面において樹脂充填部60に対して互いに対向する位置から真空引きをしている。さらに換言すると、図2に示すように、金型には、中央部分に設けられ、かつ樹脂充填部60が取り付けられる取付部53と、この取付部53の外周領域に設けられ、かつ真空ポンプと接続されて内部を真空にする接続部54とを含んでいる。また、混練物の表面と交差する方向から真空引きをしている。
なお、本明細書における「真空」とは、大気圧よりも圧力の低い状態を意味する。
続いて、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造方法について、図1〜図3を参照して説明する。図3(A)及び(B)は金型50内の成形体を示し、図3(C)は金型50内の成形体、上型51及び注入ユニットを示し、図3(D)は金型50により製造された成形体を示す。なお、図3においては、理解容易のため、製造する成形体を板状として図示している。
まず、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する。この工程では、図1に示す混練機2により、以下のように、成形体材料としての混練物を生成する。
第2混練機20のホッパー24を経由して熱可塑性樹脂の原料25を供給する。駆動部23a及び減速機23bを用いて混練軸21を所定の回転速度で回転させ、混練軸21によりシリンダー22内の熱可塑性樹脂の原料25を溶融・混練する。
また、複数本の連続した繊維原料32を準備する。複数本とは、例えば1万2千本以上であり、2万4千本以上であってもよく、5万本以上であってもよい。本実施の形態では、繊維原料32として、1万2千本以上の繊維の束(ロービング)とし、この繊維の束を複数束準備する。複数本の連続した繊維が巻回された繊維原料32を繊維供給部30の載置部31に載置し、繊維原料32の先端部を第1案内部31aに通し、第2案内部31bに支持させる。
次に、第1混練機10に、第2混練機20で混練した樹脂と、繊維供給部30で準備した複数本の連続した繊維とを導入する。この工程では、第2混練機20の排出口22aから排出される溶融された樹脂を、第1混練機10の樹脂供給口12aに導入する。また、繊維供給部30の第1案内部31a及び第2案内部31bから導かれる複数本の繊維の先端部を、第1混練機10の繊維供給口12bに導入する。
次に、繊維を裁断しながら熱可塑性樹脂と繊維とを混練することで混練物を製造する。具体的には、駆動部13aを用いて回転軸11bを回転させることにより、混練軸11を所定の回転速度で回転させる。混練軸11のスクリュー11a(パドルを含む場合はスクリュー11a及びパドル)の回転によって、混練軸11とシリンダー12との間に形成される流路を移動する樹脂及び繊維に圧力が加えられるので、繊維を裁断しながら、樹脂と繊維とを混練する。
スクリュー11aの回転に伴って、混練軸11とシリンダー12との間の流路を移動した混合物は、最下流に位置するスクリュー11aと堰体14との間に充満され、スクリュー11aが回転しない領域で適度な背圧が加えられるので、ショートパスした未開繊の繊維をばらばらにできる。開繊された繊維には、樹脂を含浸させる。この混練物は、堰体14の開口部を通過し、ダイ15の排出口15aから排出される。排出された混練物は、切断部16で所定の大きさに切断される。
次に、図1に示すように、混練物を加圧成形部4の金型50のキャビティに配置する。具体的には、輸送部3で、混練物が冷却されない状態を維持しながら、第1載置部41に搬送する。そして、第1載置部41上に載置された混練物を第1把持部42が把持して、スライド部43上に配置された下型52に移動させる。スライド部43により、混練物が配置された下型52をホルダ44上に位置させる。
次に、混練物を加圧成形する。具体的には、プレート45に取り付けられた上型51を下方に移動させて、上型51と下型52とを合わせて加圧する。加圧開始時点では、図3(A)に示すように混練物100はキャビティの形状に沿った形状を有している。しかし、加圧により、繊維は収縮しない一方、熱可塑性樹脂は収縮するので、図3(B)に示すように、混練物100の表面101に凹部が形成される。これは、金型50の圧力の減少が感知されることでも把握できる。このため、金型の圧力の減少が感知されると樹脂が充填されるように制御部により制御されている。
混練物100の表面101に凹部が形成されると、図3(C)に示すように、凹部に樹脂を充填する。このとき、混練物100の表面101と金型面との隙間を真空引きする。真空引きは、樹脂の充填と同時であってもよく、樹脂の充填の前に行ってもよく、樹脂の充填開始直後に行ってもよい。図3(C)に示すように、混練物100の表面101の中央領域に樹脂または樹脂原料を注入しつつ、混練物100の両端部から、混練物100の表面101と金型面との隙間の空気を外部に排出している。これにより、樹脂または樹脂原料を表面方向(図3における左右方向)に拡散して、表面101全体に樹脂または樹脂原料を配置できる。このため、図3(D)に示すように、熱可塑性樹脂が収縮した混練物の表面101の凹部を樹脂充填部60から供給された樹脂で埋めることができる。したがって、熱可塑性樹脂が収縮した混練物100と、その表面101の凹部に充填された樹脂層102とを備える繊維強化樹脂成形体103を製造できる。特に、金型50のキャビティ中央に成形体原料である混練物を投入し、混練物の表面の中央部に向けて樹脂または樹脂原料を注入し、その注入位置から離れた外周領域から真空引きをすることによって、表面の平滑性がより高い繊維強化樹脂成形体を製造できる。
また、樹脂を充填する工程では、混練物の表面の凹部に、重合された樹脂を注入してもよく、重合前の樹脂原料を注入してもよい。本実施の形態では、上型51及び下型52の少なくとも一方に取り付けられた樹脂充填部60において第1剤と第2剤とを混合した樹脂の原料を、混練物100の表面101の凹部に注入した後、原料が重合することによって混練物100の表面101の凹部に樹脂が充填されている。
次に、表面の平滑性が向上した繊維強化樹脂成形体103を、図1に示すように第2把持部46で把持し、第2載置部47上に載置する。
ここで、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造装置1及び製造方法について、具体例を挙げて、以下説明する。
熱可塑性樹脂として、ポリアミド樹脂を用い、繊維として炭素繊維を用いる。混練機2でポリアミド樹脂と炭素繊維とが混練された混練物としてのポリアミド系LFTDを生成する。
輸送部3により、この混練物を250℃〜300℃に加熱された状態で第1載置部41に輸送し、第1把持部42によりスライド部43上の下型52に移動する。スライド部43により下型52をホルダ44上にセットし、上型51と対向させる。金型50の温度を160℃とし、金型50を締めて、約5MPaに保圧する。
また、図2に示す注入ユニット70において、第1タンク71にはεカプロラクタム及び活性剤としてのイソシアネートが充填されており、第2タンク72にはεカプロラクタム及び触媒としての強アルカリ金属ナトリウムが充填されている。つまり、第1剤はεカプロラクタム及びイソシアネートであり、第2剤はεカプロラクタム及びアルカリ金属ナトリウムである。
金型50が所定の圧力以上を維持している場合には、第1剤は、第1タンク71と第1配管73とを含む系で循環し、第2剤は、第2タンク72と第2配管74とを含む系で循環しており、ノズルによって第1剤と第2剤との混合は阻止されている(図示せず)。それぞれの系においては、約110℃の温度を維持するように制御する。また、第1及び第2タンク71、72は、反応阻害を回避する観点から、水分が200ppm以下になるように除湿管理する。
保圧過程で混練物100は冷却され、熱可塑性樹脂は硬化収縮を発生する。硬化収縮が発生すると、金型50内の圧力は低下する。樹脂充填部60に装備された圧力計において金型50の圧力が所定の圧力まで低下したと感知されると、第1剤と第2剤との混合を阻止するノズルが後退して、第1剤と第2剤とが樹脂充填部60で衝突混合される。高圧下で衝突混合させて第1剤と第2剤とが混合された樹脂原料を金型50内に吐出する。金型50内への樹脂原料の吐出が終了したら、樹脂充填部60は、セルフクリーニングされる。
また、混練物の表面と金型面との隙間を真空引きする。金型50内に吐出された樹脂原料は、非常に低粘度であるので、混練物100の表面101の微細な凹部まで充填される。そして、約5分後に樹脂原料は、ポリアミド樹脂に重合されて、凹部を埋める。これにより、表面平滑性の高いポリアミド樹脂層102を形成することができる。したがって、熱可塑性樹脂と繊維との混練物を用いた成形体の表面凹凸及び寸法精度の問題を回避できる。
続いて、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置1についての効果を説明する。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する工程と、混練物を金型50のキャビティに配置して、混練物を加圧成形する工程とを備え、混練物を加圧成形する工程は、熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物100の表面101の凹部に、樹脂を充填する工程を含んでいる。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造装置1は、熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する混練機2と、混練物を加圧成形する金型50と、金型50内において熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される混練物100の表面101の凹部に樹脂を充填する樹脂充填部60とを備えている。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置1によれば、繊維と熱可塑性樹脂とを混練した混練物を成形体材料として用いているので、安価に繊維強化樹脂成形体を製造できる。また、繊維強化樹脂成形体は、鉄製の成形体に比べて、防錆処理が不要である点で有利である。
しかし、混練物を金型50で加圧成形し、金型50内で混練物が冷却されると、熱可塑性樹脂と繊維との線膨張率差から、熱可塑性樹脂のみが収縮することにより、混練物100の表面101に凹部が形成されてしまう。塗装をしても、成形体表面に凹部が残ってしまい、凹凸面となる。凹凸を低減するために、塗装を繰り返して表面粗度を徐々に向上させると、多くの時間と手間とを要するため、コストが増加してしまう。さらに、塗装により防食処理が不要である繊維強化樹脂成形体の特徴を損なってしまう。また、研磨により成形体表面を平滑にする技術が考えられるが、この技術では繊維が毛羽立ってしまう。
そこで、本実施の形態では、金型50での加圧工程において混練物100の表面101に凹部が形成されたときに、この凹部に樹脂を充填することで、成形体の表面粗度を改善している。このため、時間及び手間を低減して、繊維強化樹脂成形体の表面を平滑にできる。
したがって、本実施の形態の繊維強化樹脂成形体の製造方法及び繊維強化樹脂成形体の製造装置1は、低コストで、かつ表面の平滑性が高い繊維強化樹脂成形体を製造できる。このため、本実施の形態により製造された繊維強化樹脂成形体は、自動車外板に必要とされるクラスAサーフェイスの実現も可能であるので、自動車の用途などに好適に用いることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 製造装置、2 混練機、3 輸送部、4 加圧成形部、10 第1混練機、11,21 混練軸、11a,21a スクリュー、11b,21b 回転軸、12,22 シリンダー、12a 樹脂供給口、12b 繊維供給口、13a,23a 駆動部、13b,23b 減速機、14 堰体、15 ダイ、15a,22a 排出口、16 切断部、20 第2混練機、24 ホッパー、25 原料、30 繊維供給部、31 載置部、31a 第1案内部、31b 第2案内部、32 繊維原料、41 第1載置部、42 第1把持部、43 スライド部、44 ホルダ、45 プレート、46 第2把持部、47 第2載置部、50 金型、51 上型、52 下型、53取付部、54 接続部、60 樹脂充填部、70 注入ユニット、71 第2タンク、72 第2タンク、73 第1配管、74 第2配管、100 混練物、101 表面、102 樹脂層、103 成形体。

Claims (6)

  1. 混練機において熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する工程と、
    前記混練機から排出された前記混練物を、金型を有する加圧成形部に移動させる工程と、
    前記金型のキャビティに前記混練物が配置された状態で前記金型を閉じて、前記混練物を加圧成形する工程とを備え、
    前記混練物を加圧成形する工程は、前記熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される前記混練物の表面の凹部に、樹脂を充填する工程を含み、
    前記金型を構成する上型及び下型の少なくとも一方に、第1剤が供給される第1配管及び第2剤が供給される第2配管が連結された樹脂充填部が取り付けられており、
    前記樹脂を充填する工程では、前記混練物の加圧中に前記金型の圧力の減少が感知されると、前記樹脂充填部において、前記第1配管から供給される前記第1剤と前記第2配管から供給される前記第2剤とを混合した前記樹脂の原料を、前記混練物の表面の凹部に注入し、注入された前記原料が前記凹部において重合することによって前記混練物の表面の凹部に前記樹脂が充填される、繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  2. 前記樹脂を充填する工程では、前記混練物の表面と前記金型面との隙間を真空引きする、請求項1に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  3. 前記混練物を生成する工程では、前記熱可塑性樹脂としてポリアミド樹脂を用い、
    前記樹脂を充填する工程では、前記樹脂としてポリアミド樹脂を用いる、請求項1または2に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  4. 熱可塑性樹脂と繊維とを混練して、混練物を生成する混練機と、
    前記混練物を加圧成形する金型を有する加圧成形部と、
    前記混練機から排出された前記混練物を前記加圧成形部に移動させる輸送部と、
    前記金型を構成する上型及び下型の少なくとも一方に取り付けられ、前記金型内において前記熱可塑性樹脂が収縮することにより形成される前記混練物の表面の凹部に樹脂を充填するための樹脂充填部と
    前記混練物の加圧中に前記金型の圧力の減少が感知されると、前記混練物の凹部に前記樹脂が充填されるように制御する制御部とを備え、
    前記樹脂充填部には、第1剤が供給される第1配管及び第2剤が供給される第2配管が連結されており、
    前記制御部は、前記金型の圧力の減少が感知されると、前記樹脂充填部において、前記第1配管から供給される前記第1剤と前記第2配管から供給される前記第2剤とを混合させ、前記樹脂充填部から、前記第1剤と前記第2剤とが混合した未重合の前記樹脂の原料を、前記混練物の表面の凹部に注入するように制御する、繊維強化樹脂成形体の製造装置。
  5. 前記混練物の表面と前記金型面との隙間を真空引きする真空ポンプをさらに備える、請求項に記載の繊維強化樹脂成形体の製造装置。
  6. 前記混練機で混練する前記熱可塑性樹脂及び前記樹脂充填部で充填する前記樹脂は、ポリアミド樹脂である、請求項4または5に記載の繊維強化樹脂成形体の製造装置。
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