JP2002137270A - 射出成形方法および射出成形機 - Google Patents

射出成形方法および射出成形機

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/53Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
    • B29C45/54Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
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    • B29C2045/545Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw alternately operating injection plungers

Abstract

(57)【要約】 【課題】大型の成形品あるいは容積の大きい成形品を成
形することができるにも拘わらず、比較的成形サイクル
が短く、また使い勝手の良い射出成形機を提供する。 【解決手段】 可塑化装置(1)と、金型装置(10)
と、可塑化装置(1)と金型装置(10)との間に配置
される射出プランジャ装置(20)とから構成する。射
出プランジャ装置(20)は、第1、2の射出プランジ
ャユニット(21、21’)と、可塑化装置(1)と第
1、2の射出プランジャユニット(21、21’)と金
型装置(10)との間の樹脂通路を適宜切り替える管路
切替装置(60)とから構成する。そして、第1、2の
射出プランジャユニット(21、21’)は、管路切替
装置(60)の両側に対向して、そして可塑化装置
(1)と金型装置(10)は他の両側に対向して、それ
ぞれ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑化装置により
可塑化される溶融樹脂を第1、2の射出プランジャユニ
ットに蓄積し、そしてこれらの第1、2の射出プランジ
ャユニットから金型のキャビテイに射出して成形品を得
る射出成形方法およびこの方法の実施に使用される射出
成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、従来周知のように、概略
的には可塑化装置と金型装置とからなっている。可塑化
装置は、加熱シリンダと、この加熱シリンダの内部に回
転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ
とから構成され、金型装置は固定側金型と可動側金型と
からなっている。そして、これらの金型の型合面にはキ
ャビテイが形成されている。したがって、スクリュを回
転駆動して樹脂材料を可塑化して加熱シリンダの先方の
計量室に所定量を計量し、そしてスクリュを軸方向に駆
動して型締めされた金型のキャビテイに射出充填し、冷
却固化を待って可動金型を開くと、所定形状の成形品が
得られる。
【0003】上記のようにして、標準的な射出成形機に
より標準的な容量の成形品を成形することはできるが、
射出成形機の加熱シリンダの計量室の容積、金型の型締
力等には限度があるので、大型成形品あるいは容量の大
きい成形品を成形するときは、それに見合った大型の射
出成形機を選定する必要がある。ところで、射出成形機
が大きくなると、価格は飛躍的に高くなるが、成形品の
価値が高いときは、高価格で提供できるので問題は小さ
い。しかしながら、比較的価値の低い成形品、例えば廃
棄プラスチックから得られる成形品には、価格に上乗せ
することができ難いので問題がある。さらに詳しく説明
すると、廃棄プラスチックには、化学的性質および物理
的性質の異なる種々のプラスチックが含まれているの
で、高品質の成形品の成形材料には適していない。ま
た、成形品は強度的にも劣る。したがって、一般に肉厚
な成形品例えば排水溝の側溝、公園等に設置されるベン
チ、フエンス等の成形に利用されているが、このような
価値の低い成形品を高価格の大型の射出成形機で成形す
ると、コスト的に不利になる。
【0004】そこで、比較的小さな可塑化装置で大型の
成形品を成形することができる射出成形機が例えば特許
第2771512号公報により提案されている。この射
出成形機は、図5に示されているように、可塑化装置2
00と金型装置207との間に直列的に2個の第1、2
の射出プランジャユニット211、212を備えてい
る。したがって、開閉バルブ206を閉じ、開閉バルブ
202〜205を開いて、スクリュ201を回転駆動す
ると、従来周知のように樹脂材料は可塑化され、そして
第1、2の射出プランジャユニット211、212に蓄
積される。したがって、開閉バルブ202と205とを
閉じ、そして第1の射出プランジャユニット211を駆
動すると、第1の射出プランジャユニット211の溶融
樹脂が金型207のキャビテイに充填される。また、開
閉バルブ204を閉じ、開閉バルブ205、206を開
いて第2の射出プランジャユニット212を駆動する
と、第2の射出プランジャユニット212の溶融樹脂が
射出される。開閉バルブ202を閉じ、開閉バルブ20
3〜206を開いて第1、2の射出プランジャユニット
211、212を同じに駆動すると、第1、2の射出プ
ランジャユニット211、212の溶融樹脂がキャビテ
イ208に充填される。冷却固化を待って金型を開く
と、従来周知のようにして成形品が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の射出成形機によ
ると、第1、2の射出プランジャユニット211、21
2を備えているので、これらの第1、2の射出プランジ
ャユニット211、212の容積を大きくすることによ
り、標準の射出成形機により容量の大きい成形品も例え
ば廃棄プラスチック成形品も比較的安価に成形できる利
点は認められる。しかしながら、改良すべき点も認めら
れる。例えば、成形サイクルが長くなり、生産性が落ち
る恐れがある。すなわち、第1の射出プランジャユニッ
ト211から射出して、保圧するときは、開閉バルブ2
02を閉じなければならないので、第1の射出プランジ
ャユニット211には勿論のこと、その下流側にある第
2の射出プランジャユニット212にも溶融樹脂を供給
できない。したがって、第1の射出プランジャユニット
211から射出するときは、可塑化動作を中止しなけれ
ばならず、成形サイクルが長くなる。もっとも、このよ
うなときには可塑化装置200のスクリュ201の前方
の計量室209に蓄積しておき、射出後に蓄積した溶融
樹脂を第1の射出プランジャユニット211に供給する
ように実施することはできるが、計量室209の容積は
小さいので、第1の射出プランジャユニット211に満
たすには時間が掛かる。また、上記射出成形機の第1、
2の射出プランジャユニット211、212の容積は同
じになっているので、さらには開閉バルブ202〜20
6だけで樹脂通路を切り替えるようになっているので、
必ずしも使い勝手は良くない。本発明は、上記したよう
な従来の問題を解決した射出成形方法および射出成形機
を提供することを目的とし、具体的には大型の成形品あ
るいは容積の大きい成形品を成形することができるにも
拘わらず、比較的成形サイクルが短く、また使い勝手の
良い射出成形方法およびこの方法の実施に使用される射
出成形機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、可塑化装置により可塑
化される溶融樹脂を第1、2の射出プランジャユニット
に蓄積し、そして前記第1、2の射出プランジャユニッ
トから金型のキャビテイに射出して成形品を得るとき、
前記第1、2の射出プランジャユニットの一方の射出プ
ランジャユニットから射出しているときも、他方の射出
プランジャユニットには前記可塑化装置から溶融樹脂を
供給するように構成される。請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の溶融樹脂が、廃棄プラスチックから得
られる溶融樹脂であるように、請求項3に記載の発明
は、請求項1または2に記載の溶融樹脂が、発泡剤が混
入あるいは注入された溶融樹脂であるように構成され
る。請求項4に記載の発明は、可塑化装置と、金型装置
と、前記可塑化装置と金型装置との間に配置される射出
プランジャ装置とからなり、前記射出プランジャ装置
は、第1、2の射出プランジャユニットと、前記可塑化
装置と前記第1、2の射出プランジャユニットと前記金
型装置との間の樹脂通路を適宜切り替える管路切替装置
とを備え、前記第1、2の射出プランジャユニットは、
前記管路切替装置の両側に対向して、そして前記可塑化
装置と金型装置は他の両側に対向して、それぞれ設けら
れている。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の
第1、2の射出プランジャユニットは、その蓄積部の容
積が互いに異なるように、請求項6に記載の発明は、請
求項4に記載の第1、2の射出プランジャユニットは、
その駆動部のピストン部の受圧面積は等しく、蓄積部の
溶融樹脂を押出すロッド部の面積は互いに異なるよう
に、そして請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のい
ずれかの項に記載の管路切替装置は、略立方体を呈する
弁箱と、該弁箱内に軸方向と回転方向とに駆動可能に設
けられている略円柱状を呈する弁体とからなり、前記弁
箱には、可塑化装置と第1、2の射出プランジャユニッ
トと金型装置とに連通する数のポートが形成され、前記
弁体には複数個の弁ポートが形成され、前記弁体を前記
弁箱に対して所定位置にすると、前記弁箱の所定のポー
トと前記弁体の所定の弁ポートとが整合して、前記可塑
化装置と前記第1、2の射出プランジャユニットと前記
金型装置との間に所定の樹脂通路が形成されるように構
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に示されているように、本実施の形態に係る
射出成形機は、可塑化装置1と、金型装置10と、これ
らの装置1、10の間に取り外し自在に設けられている
射出プランジャ装置20とから構成されている。可塑化
装置1は、従来周知のように、軸方向に所定長さの加熱
シリンダ2と、この加熱シリンダ2の内部に可塑化方向
に回転駆動されると共に、軸方向すなわち射出方向にも
駆動可能に設けられているスクリュ3とから構成されて
いる。この加熱シリンダ2の前方は計量室4となり、そ
の先端部は射出ノズル5となっている。また、図には示
されていないが、加熱シリンダ2の後方に寄った位置に
は樹脂材料供給口が、そして後端部にはスクリュ駆動装
置が設けられている。さらには、加熱シリンダ2の外周
部には個々に発熱温度が制御されるヒータが設けられて
いる。また、可塑化時にはスクリュ3に所定の背圧がか
けられるようにもなっている。したがって、射出プラン
ジャ装置20を取り外すと、通常の射出成形機として使
用することができる。また、射出プランジャ装置20を
取り付けスクリュ3を後退させることなく定位置で回転
駆動することにより、可塑化される溶融樹脂を射出プラ
ンジャ装置20に蓄積することもできる。なお、計量室
4に所定量計量した後に射出プランジャ装置20に蓄積
するように実施できることは明らかである。
【0008】金型装置10は、従来周知のように固定側
金型11と可動側金型12とからなり、これらの金型1
1、12の型合面Pに成形品を成形するためのキャビテ
イ14が形成されている。そして、このキャビテイ14
には、固定側金型11に形成されているスプル15がゲ
ートを介して連通している。なお、図1には固定側金型
11が取り付けられる固定盤、可動側金型12が取り付
けられる可動盤、型締装置、成形品取り出し用のエジェ
クタ装置等は示されていない。
【0009】射出プランジャ装置20は、図1に示され
ている実施の形態では、対向的に配置されている一対の
第1、2の射出プランジャユニット21、21’と、溶
融樹脂の供給管体40と、溶融樹脂の射出管体50と、
管路切替装置60とからなっている。第1、2の射出プ
ランジャユニット21、21’は、第2の射出プランジ
ャユニット21’の蓄積部の容積の方が、第1の射出プ
ランジャユニット21のそれよりも小さいだけで構造的
には同じであるので、第2の射出プランジャユニット2
1’には、同じ参照数字にダッシュ「’」を付けて重複
説明はしない。
【0010】第1の射出プランジャユニット21は、油
圧シリンダ22と、この油圧シリンダ22の内部に往復
動可能に設けられているプランジャすなわち油圧ピスト
ン30とからなっている。油圧シリンダ22は、比較的
大径の大径部と、この大径部より小径の小径部とからな
り、小径部の先端部に、図2の(イ)に示されているよ
うにフランジ23が一体的に形成されている。このフラ
ンジ23により管路切替装置60に接続される。油圧シ
リンダ22の大径部の内部は駆動部24となり、小径部
の内部は蓄積部25となっている。駆動部24には油圧
ピストン30のピストン部31が位置し、蓄積部25に
はロッド部32が位置している。このロッド部32が軸
方向に駆動されると、蓄積部25に蓄積されている溶融
樹脂が射出される。蓄積部25の先端から開放端向けて
樹脂通路26が形成されている。この樹脂通路26に
は、プランジャ用シャットオフバルブ27が設けられて
いる。
【0011】溶融樹脂の供給管体40は、直線状を呈
し、一方の端部は射出ノズル5の形状にマッチした形状
に構成され、他端部には図2の(イ)に示されているよ
うに、フランジ41が一体的に形成されている。このよ
うな供給管体40の内部に、この供給管体40を軸方向
に貫通する形で樹脂供給通路42が形成されている。こ
の樹脂供給通路42には、樹脂供給用シャットオフバル
ブ43が設けられている。
【0012】溶融樹脂の射出管体50も、直線状を呈
し、一方の端部には図2の(イ)に示されているよう
に、フランジ51が一体的に形成されている。他端部は
固定側金型11のロケートリングにマッチした形状に形
成されている。このような射出管体50の内部にも、軸
方向に射出通路52が形成されている。この射出通路5
2には、射出用シャットオフバルブ53が設けられてい
る。
【0013】管路切替装置60は、図2に拡大して示さ
れているように、略立方体を呈する弁箱61と、略円柱
状を呈する弁体70とからなっている。弁箱61の中心
部には、弁体70が挿入される円形の弁孔62が明けら
れている。そして、この弁孔62の周囲には、4個の第
1〜4のポート63〜66が形成されている。これらの
ポート63〜66は、図示されているように組み立てら
れると、第1、2の射出プランジャユニット21、2
1’の樹脂通路26、26’、樹脂供給管体40の樹脂
供給通路42および射出管体50の射出通路52にそれ
ぞれ連通する。このようにポートが形成されている弁箱
61の4辺のそれぞれにフランジ67が形成されてい
る。これらのフランジ67に、前述した第1、2の射出
プランジャユニット21、21’のフランジ23、2
3’、溶融樹脂の供給管体40および射出管体50のフ
ランジ41、51が結合され、図1あるいは図2の
(イ)に示されているように射出プランジャ装置20が
組み立てられる。
【0014】弁体70は、弁箱61の弁孔62に挿着さ
れて、軸方向すなわち図2の(イ)において紙面に垂直
方向と回転方向とに駆動可能に設けられている。軸方向
には、図2の(ロ)に示されているように、最上方に位
置する第1位置Aと、中間に位置する第2位置Bと、最
下方に位置する第3位置Cを取るようになっている。そ
して、第1位置Aには、その周囲に、所定回転位置にお
いて弁箱61の4個のポート63〜66と連通する4個
の第1〜4の弁ポート71〜74が形成されている。第
1、2の弁ポート71、72は、円弧状の樹脂通路75
で互いに連通し、第3、4の弁ポート73、74も円弧
状の樹脂通路76で連通している。また、第2位置Bに
は、3個の第5〜7の弁ポート77〜79が形成されて
いる。第5、6の弁ポート77、78は互いに向き合っ
た位置に形成され、直線上の樹脂通路80で連通してい
る。第7の弁ポート79は、第5、6の弁ポート77、
78の中間位置に形成され、樹脂通路80と略直角に交
わる樹脂通路81により第5、6の弁ポート77、78
に連通している。第3位置Cには、第8、9の2個の弁
ポート82、83が対向位置に形成され、この第8、9
の弁ポート82、83は直線上の樹脂通路84で連通し
ている。したがって、弁体70を軸方向と回転方向に適
宜駆動し、所定位置にすると、図3に示されているよう
に、弁ポート71〜74、77〜79、82、83の所
定の弁ポートが、第1〜4のポート63〜66の所定の
ポートと整合し、所定の樹脂通路が形成されることにな
る。なお、弁体70を軸方向と回転方向に駆動する駆動
装置は、図1、2には示されていない。
【0015】次に、上記実施の形態に係る射出成形機に
よる成形例について説明する。 弁体70を第1位置Aへ軸方向に駆動し、そして回
転して弁体70の第1の弁ポート71を弁箱61の第1
のポート63と整合させる。そうすると、弁体70は、
図1に示されている状態に切り替わる。図1は、第1の
射出プランジャユニット21の蓄積部25に所定量の溶
融樹脂が蓄積された状態を示すと仮定する。プランジャ
用シャットオフバルブ27と射出用シャットオフバルブ
53を開き、第1の射出プランジャユニット21の駆動
部24に圧力油を供給する。そうすると、蓄積部25の
溶融樹脂は、油圧ピストン30のロッド部32により押
し出され、管路切替装置60、射出管体50の射出通路
52およびスプル15を通って型締めされたキャビテイ
14に射出される。保圧、冷却後可動側金型12を開く
と、所定容積の成形品が得られる。このとき、管路切替
装置60の弁体70は、図1に示されている位置に切り
替わっているので、上記射出動作と平行して可塑化す
る。すなわち、供給管体40の樹脂供給用シャットオフ
バルブ43と第2の射出プランジャユニット21’のプ
ランジャ用シャットオフバルブ27’とを開き、可塑化
装置1のスクリュ3を回転駆動する。そうすると、加熱
シリンダ2に供給される樹脂材料は、従来周知のように
して加熱シリンダ2の前方へ送られる過程で可塑化され
る。スクリュ3の後退位置を規制しておくと、可塑化さ
れた溶融樹脂は計量室4から供給管体40を通って第2
の射出プランジャユニット21’の蓄積部25’に蓄積
される。このとき、駆動部24’の作動油は適宜排出す
る。これにより、射出工程と可塑化工程がが同時に実施
され、成形サイクルが短縮される。なお、上記のように
して可塑化するとき、可塑化装置1では従来周知のよう
に可塑化し、計量室4に満たされた溶融樹脂が第2の射
出プランジャユニット21’の方へ蓄積されるように実
施することもできる。
【0016】 キャビテイ14の容積が、蓄積部25
の容積よりも大きいときは、弁体70を回転駆動して、
弁体70の第1の弁ポート71を弁箱61の第2のポー
ト64と整合させる。そうすると、弁体70は、図3
(イ)に示されている状態に切り替わる。プランジャ用
シャットオフバルブ27’と樹脂射出用シャットオフバ
ルブ53とを開き、第2の射出プランジャユニット2
1’の駆動部24’に圧力油を供給する。そうすると、
ロッド部32’により蓄積部25’に蓄積されている溶
融樹脂が射出管体50を通ってキャビテイ14に補充的
に射出充填される。第1の射出プランジャユニット21
は、既に射出され蓄積部25は空になっているので、樹
脂供給用シャットオフバルブ43とプランジャ用シャッ
トオフバルブ27とを開き前述したようにして可塑化
し、蓄積する。このときも、射出工程と可塑化工程とが
平行して実施される。なお、第1、2の射出プランジャ
ユニット21、21’の駆動部24、24’の受圧面積
は同じであるが、第2の射出プランジャユニット21’
の蓄積部25’のロッド部32’の面積は小さいので、
同じ圧力の作動油が第1、2の射出プランジャユニット
21、21’の駆動部24、24’に供給されても、第
2の射出プランジャユニット21’の射出圧力は高くな
る。したがって、このとき高い射出圧力でキャビテイ1
4へ充填されることになる。
【0017】 第1、2の射出プランジャユニット2
1、21’から同時に射出する場合、すなわち高速で射
出する場合は、弁体70を第2位置Bへ駆動し、そして
回転駆動して弁体70の第7の弁ポート79を弁箱61
の第2のポート64と整合させる。そうすると、弁体7
0は、図3(ロ)に示されている状態に切り替わる。こ
のとき、第1、2の射出プランジャユニット21、2
1’には、前述したようにして、溶融樹脂を蓄積してお
く。射出用シャットオフバルブ53を開き、第1、2の
射出プランジャユニット21、21’の駆動部24、2
4’に圧力油を供給する。そうすると、蓄積部25、2
5’の溶融樹脂が射出管体50を通って金型装置10の
キャビテイ14に高速で充填される。冷却固化を待って
可動側金型12を開いて成形品を取り出す。
【0018】 第1、2の射出プランジャユニット2
1、21’に同時に蓄積するときは、第2位置Bにおい
て、弁体70の第7の弁ポート79を弁箱61の第4の
ポート66と整合させる。そうすると、弁体70は、図
3(ニ)に示されている状態に切り替わる。供給管体4
0の樹脂供給用シャットオフバルブ43、プランジャ用
シャットオフバルブ27、27’を開いて、可塑化装置
1のスクリュ3を回転駆動する。そうすると、樹脂材料
は前述したようにして可塑化され、そして第1、2の射
出プランジャユニット21、21’の蓄積部25、2
5’に同時に蓄積される。
【0019】 射出プランジャ装置20は、前述した
ように取り外すことができるので、取り外すと、可塑化
装置1と金型装置10とにより、従来周知のようにして
成形できるが、取り付けた状態でも次のようにして成形
できる。すなわち、管路切替装置60の弁体70を第3
位置Cへ駆動し、弁体70の第8の弁ポート82を弁箱
61の第4のポート66と整合させる。そうすると、弁
体70は、図3(ハ)に示されている状態に切り替わ
る。この状態で、供給管体40の樹脂供給用シャットオ
フバルブ43と、射出管体50の射出用シャットオフバ
ルブ53を開くと、従来周知の射出ノズル部が長くなっ
た状態になっている。したがって、従来周知のようにし
て成形する。
【0020】上記成形例においては、樹脂材料の種類は
格別に限定されていないが、廃棄プラスチックから同様
にして、擬木、ベンチ、椅子、排水溝の側溝、パネル、
フエンス等が成形できることは明らかである。また、固
定側金型11と可動側金型12の型合面Pに隙間を設け
ておき、キャビテイ14に溶融樹脂を射出充填後に隙間
が無くなるように型締めすることにより、射出圧縮成形
できることも、これとは逆に射出充填中に隙間を形成し
て拡張成形できることも明らかである。これらの成形方
法により内部歪みのない成形品あるいは外観に優れた成
形品を得ることができる。
【0021】また、前記したようにして可塑化するとき
に、発泡剤を混入することにより、軽量で、ヒケ、ソリ
等の成形不良の少ない熱可塑性発泡体を得ることもでき
る。このとき、発泡剤に化学的発泡剤を使用することも
できる。化学的発泡剤は、成形温度で分解してガスを発
生する低分子量の有機物で、樹脂材料に0.1〜3重量
%程度混入して可塑化して、前述したように第1、2の
射出プランジャユニット21、21’の蓄積部25、2
5’に蓄積し、そして射出して熱可塑性発泡体を得るこ
ともできる。また、化学的発泡剤が混入されているペレ
ットを可塑化装置1で可塑化して、前述したようにして
熱可塑性発泡体を得ることもできる。
【0022】発泡剤に物理的発泡剤例えば二酸化炭素ガ
ス、窒素ガス等の不活性ガスを適用することもできる。
物理的発泡剤は、可塑化装置に注入するのが望ましく、
その実施の形態が図4に示されている。この図4に示さ
れている可塑化装置100は、特願平11−30047
3号により提案しているので、詳しい説明はしないが、
概略的にはスクリュシリンダ101と、このスクリュシ
リンダ101の内部に可塑化方向に回転駆動されると共
に、軸方向すなわち射出方向にも駆動可能に設けられて
いるスクリュ120とから構成されている。
【0023】スクリュシリンダ101は、軸方向に所定
長さを有し、その略中間位置においてスクリュシリンダ
101の外部から内部に達する、超臨界ガス圧以上の圧
力の不活性ガスあるいは不活性流体を供給するための、
ガス供給孔102が開けられている。そして、このガス
供給孔102に不活性ガス供給装置110に連なってい
るガス管103が気密的に接続されている。本実施の形
態では、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスは、
超臨界ガス圧の数MPa〜20MPa程度の圧力で溶融
状態の樹脂材料に注入されるが、そのため不活性ガス供
給装置110には、圧縮機、圧力制御弁等が内蔵されて
いる。なお、不活性ガス供給装置110には、不活性ガ
スを超臨界温度以上に加熱する特別な加熱装置はない
が、注入されると高温の溶融樹脂により超臨界温度以上
に加熱される。このとき、スクリュシリンダ101内の
溶融状態の樹脂材料の温度低下を避けるために、例えば
廃熱を利用して予熱することはできる。
【0024】スクリュシリンダ101の、図1において
左方の先端部寄りは計量室104となり、その先端部に
射出ノズル105が設けられている。この射出ノズル1
05にはシャットオフ弁106が設けられている。スク
リュシリンダ101の、後端部寄りに材料供給孔107
が開けられている。そして、後端部にスクリュ駆動装置
108が設けられている。スクリュ駆動装置108は、
例えば回転モータとピストンユニットとを備え、回転モ
ータの出力軸とスクリュ120の後端部のスクリュ軸
は、スプライン軸、滑りキー等の機械的手段により接続
されている。したがって、スクリュ120は回転駆動さ
れるときも軸方向に移動可能である。また、ピストンユ
ニットのピストンにより、計量時に溶融樹脂に超臨界圧
力をかけることも、計量された溶融樹脂を射出すること
も、さらには超臨界圧力をかけた状態で前述した第1、
2の射出プランジャユニット21、21’の蓄積部2
5、25’に供給することもできる。このようなスクリ
ュシリンダ101と射出ノズル105の外周部には個々
に温度が制御される複数個の加熱ヒータが設けられ、ス
クリュシリンダ101内の温度が超臨界温度以上、例え
ば100℃以上に保たれるが、これらのヒータは図4に
は示されていない。なお、このように実施するときは射
出プランジャ装置20の内部も超臨界温度以上に保たれ
る。
【0025】熱可塑性樹脂材料Jは、本実施の形態では
制御された量がスクリュシリンダ101に供給されるよ
うになっている。そのために、機械式のスクリュ式フィ
ーダ130が設けられ、その供給筒131がスクリュシ
リンダ101の材料供給孔107に接続されている。ス
クリュ式フィーダ130は、従来周知のように、搬送シ
リンダ132と、この搬送シリンダ132の内部に回転
駆動されるように設けられている搬送スクリュ133
と、この搬送スクリュ133を回転駆動するフィーダ駆
動装置134とからなっている。そして、搬送シリンダ
132にはホッパ135が取り付けられている。したが
って、フィーダ駆動装置134の回転数を制御すること
により、スクリュシリンダ101に供給される熱可塑性
樹脂材料Jの供給量が制御され、後述する減圧部Gにお
ける溶融樹脂の量が制御されることになる。
【0026】スクリュ120は、可塑化時および射出時
には軸方向に移動するが、スクリュシリンダ101に一
応対応して、後端部が第1ステージS1、先端部が第2
ステージS2となっている。第1ステージS1は、供給
部Kと、この供給部Kの先方の第1圧縮部A1と、その
先方の第1メタリング部M1とからなっている。供給部
Kは、スクリュシリンダ101の材料供給孔107に対
応し、そのスクリュ溝121は比較的深くなっている。
第1圧縮部A1のスクリュ溝121は、供給部Kの溝深
さから第1メタリングM1のスクリュ溝深さまで暫時変
化している。第1メタリング部M1のスクリュ溝121
は浅くなっている。スクリュ120の回転により供給部
Kから送られてくる熱可塑性樹脂材料Jは、スクリュシ
リンダ101に設けられた加熱ヒータからの熱を受ける
と共に、第1圧縮部A1で圧縮と剪断を受けながら溶融
し、第1メタリング部M1では熱可塑性樹脂材料Jは完
全に溶融されている。これにより、注入される不活性ガ
スが供給部Kの方へ漏れることが防止される。すなわ
ち、溶融樹脂によりシールされることになる。
【0027】第2ステージS2は、第1ステージS1に
続く減圧部Gと、その先方の第2圧縮部A2と、さらに
その先方の第2メタリング部M2とからなっている。減
圧部Gのスクリュ溝121は、深くなっている。これに
より、第1ステージS1から送られてくる溶融樹脂は、
減圧され、溶融樹脂が満たされない減圧部が生じる。そ
の結果、不活性ガスあるいは不活性流体の注入が容易に
なる。また、この減圧部Gは、スクリュ120が軸方向
に移動してもガス供給孔102をカバーできる長さに選
定されている。第2圧縮部A2のスクリュ溝121は比
較的浅く、第2メタリング部M2のスクリュ溝121は
浅くなっており、溶融樹脂で満たされている。これによ
り、注入された不活性ガスは、第2メタリング部の溶融
樹脂によりシールされることになる。
【0028】なお、スクリュ120の減圧部Gのスクリ
ュ溝121は、深くなってフライト123、123間の
容積は大きくなっているが、スクリュ溝121を深くす
る代わりに、フライト123の幅を狭くしてフライト1
23、123間の容積を大きくすることもできる。ま
た、フライト123のピッチを広げ、フライト123、
123間の容積を大きくすることもできる。さらには、
スクリュ溝121を深くし、フライト123の幅を狭く
し、ピッチを広げることができることも明らかである。
【0029】本実施の形態に係わる可塑化装置は、制御
器、タイマー等からなるコントローラ140も備えてい
る。コントローラ140には、設定器141が設けられ
ている。そして、この設定器141により可塑化に必要
な各種の値、例えば不活性ガスの圧力の上下限値、不活
性ガスの供給開始時期、および停止時期等を設定するタ
イマーの設定、スクリュ駆動装置108の回転モータの
回転速度、可塑化時の背圧値、スクリュ式フィーダ13
0の駆動装置134の駆動速度、スクリュシリンダ10
1および射出ノズル105の外周部に設けられている加
熱ヒータの温度等が設定できるようになっている。そし
て、上記の各種の値が設定値に維持されるように、制御
器により例えばフィードバック制御される。また、不活
性ガスの圧力が上下限値を超えたときは、アラーム等が
作動すると共に、可塑化装置が停止するようにもなって
いる。このようなコントローラ140と、ガス管103
に設けられている圧力計111とは信号ラインaにより
接続され、不活性ガス供給装置100とは信号ラインb
により、それぞれ接続されている。同様にコントローラ
140と、スクリュシリンダ101の第2メタリング部
M2に設けられている圧力計112とは信号ラインcに
より、計量室104に設けられている圧力計113とは
信号ラインdにより、スクリュ駆動装置108とは信号
ラインeにより、そしてフィーダ駆動装置134とは信
号ラインfによりそれぞれ接続されている。
【0030】次に、上記可塑化装置を使用した可塑化に
ついて説明する。ホッパ135に熱可塑性樹脂材料Jを
入れる。コントローラ140に付属している設定器14
1により、上記したような各種の値を設定する。シャッ
トオフ弁106を開き、射出ノズル105を管路切替装
置60の樹脂供給管体40の端部に密に接続する。そう
して、フィーダ駆動装置134により搬送スクリュ13
3を駆動する。熱可塑性樹脂材料Jは、設定された割合
でスクリュシリンダ101に供給される。また、スクリ
ュ駆動装置108によりスクリュ120を回転駆動して
計量工程を開始する。熱可塑性樹脂材料Jは、スクリュ
120の供給部Kに供給される。スクリュ120の回転
により送られる樹脂材料Jは、加熱ヒータから加えられ
る熱と、スクリュ120の回転による摩擦作用、剪断作
用等により生じる熱とにより、溶融し、第1圧縮部A1
を経て第1メタリング部M1へと送られる。第1メタリ
ング部M1で完全に溶融され、そして次の第2ステージ
S2へと送られる。このときの、スクリュシリンダ10
1内の温度は、不活性ガスの超臨界温度以上の例えば1
00℃以上になっている。
【0031】コントローラ140のタイマーがタイムア
ップを計時すると、第2ステージS2の減圧部Gに、二
酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスが不活性ガス供
給装置110から注入される。この第1メタリング部M
1の溶融樹脂により、注入された不活性ガスが供給部K
の方へ漏れることが防止される。また、注入されると
き、減圧部Gのスクリュ溝121は深くなって、溶融樹
脂の圧力は低くなっている。したがって、超臨界ガス圧
以上ではあるが、数MPa〜20MPa程度の比較的低
い圧力で注入することができる。注入された不活性ガス
は、超臨界状態になっているので、スクリュ120の回
転により溶融樹脂中に容易に浸透する。そうして、第2
ステージS2の第2圧縮部A2を経て第2メタリング部
M2へと送られる。このときも、第2圧縮部A2および
第2メタリング部M2の圧力が超臨界圧力以下にならな
いように、不活性ガスが供給される。注入される不活性
ガスは、第2メタリング部M2における溶融樹脂によ
り、スクリュシリンダ101の先方へ漏れることが防止
される。
【0032】不活性ガスあるいは流体が浸透した溶融樹
脂は、計量室4へと送られ、そして前述したように第
1、2の射出プランジャユニット21、21’の蓄積部
25、25’に適宜供給される。このとき、計量室10
4の圧力は圧力計113で計測され、計測される圧力が
超臨界圧力以下にならないように、第1、2の射出プラ
ンジャユニット21、21’の駆動部25、25’の作
動油の圧力を制御する。以下、前述したように管路切替
装置60の弁体70を適宜駆動して第1、2の射出プラ
ンジャユニット21、21’から金型装置10のキャビ
テイ14に射出する。これにより、熱可塑性樹脂発泡体
が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、可塑化
装置により可塑化される溶融樹脂を第1、2の射出プラ
ンジャユニットに蓄積し、そして第1、2の射出プラン
ジャユニットから金型のキャビテイに射出して成形品を
得るので、第1、2の射出プランジャユニットの容量を
大きくすることにより、標準的な可塑化装置により容量
の大きい成形品を成形できる。このとき、第1、2の射
出プランジャユニットの一方の射出プランジャユニット
から射出しているときも、他方の射出プランジャユニッ
トには可塑化装置から溶融樹脂を供給するので、上記の
ように容量の大きい成形品を短い成形サイクルで成形で
きるという、本発明に特有の効果が得られる。また、他
の発明によると、第1、2の射出プランジャユニットを
使用しているので、廃棄プラスチックから大型の成形
品、例えば擬木、ベンチ、椅子、排水溝の側溝、パネ
ル、フエンス等を安価に成形することもできる。さらに
は、大型の発泡成形品も成形できる。また、第1、2の
射出プランジャユニットの蓄積部の容積が互いに異なっ
ている発明によると、第1、2の射出プランジャユニッ
トを使い分けて、成形品の大きさにきめ細かに対応でき
る。さらには、駆動部のピストン部の受圧面積は等し
く、蓄積部の溶融樹脂を押出すロッド部の面積が互いに
異なっている発明によると、同一のキャビテイに第1、
2の射出プランジャユニットから前後して射出すると
き、後から射出する射出プランジャユニットに、ロッド
部の面積の小さい射出プランジャユニットを使用する
と、同じ圧力の作動油により高い射出圧力で射出充填す
ることができる。これにより、ヒケ、ソリ等のない高品
質の成形品を得ることができる。しかも、同じ圧力の作
動油を使用できるので、油圧系が安価になる効果もあ
る。また、管路切替装置が、略立方体を呈する弁箱と、
該弁箱内に軸方向と回転方向とに駆動可能に設けられて
いる略円柱状を呈する弁体とからなり、前記弁箱には可
塑化装置と第1、2の射出プランジャユニットと金型装
置とに連通する数のポートが形成され、前記弁体には複
数個の弁ポートが形成され、前記弁体を前記弁箱に対し
て所定位置にすると、前記弁箱の所定のポートと前記弁
体の所定の弁ポートとが整合して、前記可塑化装置と前
記第1、2の射出プランジャユニットと前記金型装置と
の間に所定の樹脂通路が形成される発明によると、上記
したように一方の射出プランジャユニットから射出して
いるときに他方の射出プランジャユニットに溶融樹脂を
供給できると共に、第1、2の射出プランジャユニット
から同時に射出することも、さらには第1、2の射出プ
ランジャユニットに同時に溶融樹脂を供給することもで
きる。また、射出プランジャ装置を取り外すことなく、
従来の射出成形機と同様にして成形品を得ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる射出成形機の実施の形態を模式
的に示す断面図である。
【図2】管路切替装置部分の拡大図で、その(イ)は断
面図、その(ロ)は、弁体の斜視図である。
【図3】管路切替装置の弁体が、複数の異なった切り替
え位置へ切り替えられている状態を示す断面図である。
【図4】可塑化装置の他の実施の形態を一部断面にして
示す断面図である。
【図5】従来の射出成形機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 可塑化装置 10 金型装置 14 キャビテイ 20 射出プランジ
ャ装置 21、21’ 第1、2の射出プランジャユニット 25、25’ 蓄積部 60 管路切
替装置 61 弁箱 70 弁体 63〜66 第1〜第4のポート 71〜74 第1〜第4の弁ポート 77〜79 第5〜第7の弁ポート 82、83 第8、第9の弁ポート 100 可塑化装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月16日(2000.11.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図5】
【図2】
【図4】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可塑化装置により可塑化される溶融樹脂を
    第1、2の射出プランジャユニットに蓄積し、そして前
    記第1、2の射出プランジャユニットから金型のキャビ
    テイに射出して成形品を得るとき、 前記第1、2の射出プランジャユニットの一方の射出プ
    ランジャユニットから射出しているときも、他方の射出
    プランジャユニットには前記可塑化装置から溶融樹脂を
    供給することを特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の溶融樹脂が、廃棄プラス
    チックから得られる溶融樹脂である射出成形方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の溶融樹脂が、発
    泡剤が混入あるいは注入された溶融樹脂である射出成形
    方法。
  4. 【請求項4】可塑化装置と、金型装置と、前記可塑化装
    置と金型装置との間に配置される射出プランジャ装置と
    からなり、 前記射出プランジャ装置は、第1、2の射出プランジャ
    ユニットと、前記可塑化装置と前記第1、2の射出プラ
    ンジャユニットと前記金型装置との間の樹脂通路を適宜
    切り替える管路切替装置とを備え、 前記第1、2の射出プランジャユニットは、前記管路切
    替装置の両側に対向して、そして前記可塑化装置と金型
    装置は他の両側に対向して、それぞれ設けられているこ
    とを特徴とする射出成形機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の第1、2の射出プランジ
    ャユニットは、その蓄積部の容積が互いに異なっている
    射出成形機。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の第1、2の射出プランジ
    ャユニットは、その駆動部のピストン部の受圧面積は等
    しく、蓄積部の溶融樹脂を押出すロッド部の面積は互い
    に異なっている射出成形機。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれかの項に記載の管路
    切替装置は、略立方体を呈する弁箱と、該弁箱内に軸方
    向と回転方向とに駆動可能に設けられている略円柱状を
    呈する弁体とからなり、 前記弁箱には、可塑化装置と第1、2の射出プランジャ
    ユニットと金型装置とに連通する数のポートが形成さ
    れ、前記弁体には複数個の弁ポートが形成され、前記弁
    体を前記弁箱に対して所定位置にすると、前記弁箱の所
    定のポートと前記弁体の所定の弁ポートとが整合して、
    前記可塑化装置と前記第1、2の射出プランジャユニッ
    トと前記金型装置との間に所定の樹脂通路が形成される
    射出成形機。
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