JPH04213Y2 - - Google Patents

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JPH04213Y2
JPH04213Y2 JP1984032728U JP3272884U JPH04213Y2 JP H04213 Y2 JPH04213 Y2 JP H04213Y2 JP 1984032728 U JP1984032728 U JP 1984032728U JP 3272884 U JP3272884 U JP 3272884U JP H04213 Y2 JPH04213 Y2 JP H04213Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主として石油タンク、ボイラー鋼船
等の鋼板を主とする構造物の廃材(以下「廃鋼板
材」という)を破断(ここで「破断」とは、単に
解体のみを目的として「破壊して切断すること」
と定義する)するのに用いる破断機に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、廃鋼板材の解体は、主としてガス切断機
により行われていた。また近年になつて出現した
パワーシヨベルやバツクホー等の建設機械に取付
けた鉄骨等を主として解体する破断機を用いるこ
ともある。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来例の前者であるガス切断機による破断
の場合、自由に廃鋼板材の内部や、高所、底部に
持ち込んで作業できる利点は有するが、石油タン
クや船槽のように、可燃性或いは有毒性、有害性
を有する気体や液体が溜まつている恐れのあるも
のには、適当な安全処置を措じなければ作業でき
ない。切断部が高温となる等の為に、火災予防そ
の他のガス切断機の取り扱いに注意を要するなど
の問題があつた。また従来例の後者である破断機
を用いた場合、作業可能な高さや、破断する方向
に制約が多く、特に、切刃の巾より切刃を支持す
る部分の巾が広い為に、1箇所より切り進んでゆ
くことができなく、廃鋼板材の破断には使用しに
くい等の問題があつた。
本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは、作業者が廃鋼
板材より離れた安全な場所で操作することがで
き、多少複雑な形状であつても破断が可能であつ
て、従来よりも高所、底部の制約が少なく、且つ
破断して行く方向の自由度が高い鋼板を主とする
構造物の破断機を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案鋼板を主とする
構造物の破断機は、雄ボス1の外周及び雌ボス2
の内周に、互いに対応して嵌合する切刃である雄
刃a及び雌刃bが全周にわたつて形成され、外部
の動力を利用して雄刃aと雌刃bとに同一軸心上
で相対的な往復運動を行なわしめる機構が設けら
れ、雄刃aを有する雄ボス1の中心にロツド3が
連結されると共にロツド3が雌刃bを有する雌ボ
ス2の中心に摺動自在に保持されて、雄刃aと雌
刃bが同心上で相対的な往復動をするように雄ボ
ス1と雌ボス2が連結され、破断した穴の開放部
の巾よりロツド3の巾が狭い巾に形成され、外部
の動力機械等に装着するための取付部が設けら
れ、外部の動力機械等により、傾斜・移動・破断
の操作がされるようにして成ることを特徴とす
る。
また互いに対応して嵌合する切刃が多角形状で
あることを特徴とすることも好ましい。また互い
に対応して嵌合する切刃が円形状であることも好
ましい。さらに外部の動力を利用して雄刃aと雌
刃bとに同一軸心上で相対的な往復運動を行なわ
しめる機構が流体圧シリンダーであることも好ま
しい。さらに外部の動力を利用して雄刃aと雌刃
bとに同一軸心上で相対的な往復運動を行なわし
める機構がリンク機構であることも好ましい。さ
らにまた外部の動力を利用して雄刃aと雌刃bと
に同一軸心上で相対的な往復運動を行なわしめる
機構が流体圧シリンダーとリンク機構の組み合わ
せであることも好ましい。
[作用] 上記構成によれば、雄ボス1と雌ボス2とを相
対的に往復駆動すると、雄刃aと雌刃bとの間に
位置する廃鋼板材cが剪断により破断され、廃鋼
板材cを切り進むことができる。このとき雄刃a
や雌刃bが全周にわたつているため全方向(上下
方向、左右方向、斜め方向等)に切り進むことが
できる。
[実施例] 先ず第1図に示す実施例について説明する。雄
ボス1の一端の全外周に円形リング状の切刃であ
る雄刃aが形成されており、雌ボス2の一端の全
内周には、雄刃aに対応して嵌合する円形リング
状の雌刃bが形成されている。
外部の動力源を利用して雄刃aと雌刃bとを同
一軸心上で相対的な往復運動を行なわしめる為
に、流体圧シリンダー4を利用しており、動力源
としての流体圧は、例えば、外部のバツホー等の
油圧源或いは油圧ユニツト等より油圧ホース(第
4図、第5図の符号31)を介して導入されてい
る。雄ボス1の一端はロツド3に固着している。
ロツド3の他端には、破断片を排出するカス取り
及びロツド3の案内を兼用して雌ボス2内を摺動
するガイド7が固着してある。
ガイド7は、流体圧シリンダー4より突出した
ロツド(ここで、説明上、用語を明確にする為
に、雄ボス1に固着した側のロツドを特に「ロツ
ド3」と呼び、流体圧シリンダーより突出したロ
ツドを単に「ロツド」と呼び区別する。以下同
じ。)の先端に固着している。以上の如き破断機
本体上方及び側方には、取付穴等を形成した、外
部の動力機械等に装着するための取付部としての
ブラケツト5,6を有している。尚、第1図に示
す実施例では、破断した穴の開放部の巾[第6図
ト、チのg]よりもロツド3の外径が小さいの
で、破断穴を通過することができるし、また、ロ
ツド3が、第6図イ、ヘに示す如く、ロツド3の
下部が破断面eへ当接する当り部となつている。
以下の実施例の説明については、第1図に示す
実施例との共通点は省略し特徴ある部分のみを説
明する。
第2図に示す実施例は、往復運動機構として、
流体圧シリンダー4とリング機構とを組合わせた
実施例であつて、雌ボス2の内周に嵌合したガイ
ド7より突出したロツド3の先端に固着した雄ボ
ス1の外周に雄刃aが形成されており、雌ボス2
の先端の内周には、雌刃bが雄刃aに対応して嵌
合するように形成されている。
ガイド7の一方には、バー11を固着してお
り、バー11の中央部とレバー12の一端を枢支
するピン13、ピン13部を長穴等により伸縮自
在としたレバー12の他端と流体圧シリンダー4
より突出したロツドの先端とを枢支するピン1
5、流体圧シリンダー4を揺動自在に破断機本体
に枢支するピン16及びレバー12をその中央部
の適当な位置で軸受10に枢支せしめるピン14
により連繋されて、リンク機構が構成されてい
る。バー11は、一方をガイド7により、他方を
ブツシユ9により軸心方向に移動自在であるた
め、流体圧シリンダー4のロツドの往復運動によ
り、ピン14を中心としてレバー12が揺動する
ため、バー11及びロツド3に従つて雄刃aが往
復運動を行うようになつている。尚、リンク機構
は、公知の他の機構も考えられる。
第3図に示す実施例は、往復運動機構としてリ
ンク機構のみを利用した実施例であつて、雌ボス
2の内周に嵌合して摺動するガイド7より突出し
たロツド3の先端に固着した雄ボス1の外周に雄
刃aが形成されており、雌ボス2の先端内周に
は、雌刃bが雄刃aに対応して嵌合するように形
成されている。
ガイド7の後方に位置する腕22、レバー23
及びバツクホー等の外部の建設機械等に取付けら
れた流体圧シリンダー24より突出したロツド
は、枢支部17〜20にピン等により枢支連繋さ
れており、バツクホー等の外部の建設機械等の取
付部、例えば符号20,21に示す部分には、雌
ボス2の後方に形成されたブラケツト6がピン等
にて取付けられるようになつている。従つて、外
部の建設機械等の流体圧シリンダー24の往復運
動により、枢支部20を中心としてレバー23
が、枢支部19を中心として腕22が夫々連繋し
て揺動することにより、ガイド7に従つて雄刃a
が往復運動をして破断作業が行われる。
次に、本考案の破断機の動作について説明す
る。先ず説明上、第1図に示す如き本考案の破断
機をバツクホーのアームの先端に取付けて石油タ
ンク等を垂直に破断する例を説明する。
第4図、第5図及び第17図に示す如く、先
ず、バツクホー28のアーム29の先端に取付け
たバケツトを取外し、該バケツトの取付部21に
破断機のブラケツト6をピン等により枢支し、一
方のブラケツト5をバツクホー28の流体圧シリ
ンダー24より突出したロツドの先端30にピン
等にて枢着してから、油圧ホース31によりバツ
クホー28の油圧源と破断機の流体圧シリンダー
4とを連結する。
そして、第5図、第6図に示す如く、バツクホ
ー28側からの油圧操作により、雄刃aを外方に
突き出して略水平を保持しながら、廃鋼板材c
(第5図では石油タンク)の上端に破断機のロツ
ド3を当接した後[第6図イ、ロ]、油圧操作に
より雄刃aを雌刃b内に引き込むことにより、廃
鋼板材cの上端を略半月状に先ず破断する[第6
図ロ、ホ]。
次に雄刃aを再び突き出しながら、ガイド7に
より雌刃b内の破断片dを外方に排出した後[第
6図ハ]、更に、破断機を下降してロツド3の下
端を最初に破断した半月状の破断面eの中央に当
接してから[第6図ヘ]、雄刃aを雌刃b内に引
き込んで再び半月状に破断する。その際の破断形
状は第6図トのfである。
このようにして順次、バツクホー28のロツド
の先端30の出し入れその他の操作をバツクホー
28側より行うことにより、破断機を略水平に保
持しながら、下方に向かつて破断して行くのが本
考案の破断機の基本的な作用であつて、第5図
は、垂直に下方に向かつて切断して行く作業例で
あるが、第1図に示す如き破断機にあつては、切
刃が雄刃aと雌刃bの全周にある為、360度自由
に上向き或いは横向きに破断を進めて行くことが
できる。
また石油タンクの上面のように水平方向に破断
する場合は、例えば、第7図に示す如く、バツク
ホー28のアーム29及び流体圧シリンダー24
の先端に、ブラケツト5,6を第5図の場合と逆
に破断機の軸心が垂直になるように取付けて破断
することもできる。
第5図、第7図の作業例は、廃鋼板材cが最初
から破断できるような開口部を有する例である
が、密閉されていて最初の破断ができない場合に
は、第8図に示す如く、ドリルその他の安全な方
法で、破断機の先端(第8図では雄刃a)が廃鋼
板材cの内部へ貫挿できる程度の穴を明ければ第
5図、第7図と同様に破断を行うことができる。
尚、破断後の廃鋼板材cの切り口の形状fは第
6図チの例に示す如く、切刃が円形リング状の場
合には、上述の如く半月状であつて、破断の間隔
pは、ロツド3の半径と切刃の半径との差にな
る。
尚、廃鋼板材cには、例えば、第9図に示す如
く、補強材、配管その他の突起部Tを形成してい
る箇所もあるので、その部位は、その巾が切刃の
最大開口巾以内であれば第9図イ→ロのように押
しつぶして破断することができるが、突起部Tの
巾が切刃の最大開口巾よりも大きい場合には、第
9図ハ→ニのように、破断機の方向を変えて予め
突起部Tを小さくしておけば連続して破断作業が
できる。
第11図は、クレーンのフツク等により、第1
図に示す如き本考案の実施例の破断機を吊下げ
て、廃鋼板材cである廃船の上端或いは、窓その
他の破損した開口部より破断して行く作業例を示
す。この場合には、ワイヤーで吊下げている為、
破断機の微妙な姿勢制御ができないので、破断完
了後(即ち雌刃b内に雄刃aが嵌入された後[第
10図のイ])、雄刃aを再び突き出す時に、廃鋼
板材cから外方に雄刃aが出たままで、逆に雌刃
bが後退して[第10図ロ]以後の破断作業がで
きなくなる恐れがある為に、雄刃aの切刃の後方
に雄刃aの外径より適当に大きい「雄刃aの引込
み作用をせしめる飛び出し防止部材32或いは装
置」を装備して破断を行うが、その場合の破断機
の動作は、第10図に示す如く、破断完了[同
イ]、雄刃aが廃鋼板材c内へ入り込めない為に、
雌刃bが後退して切刃が開く[同ロ]、飛び出し
防止部材32の上端が、廃鋼板材cの内壁に当接
して雄刃aが廃鋼板材c内に入るまで破断機全体
を下降して傾斜せしめると共に、更に下降して破
断面にロツド3の下端を当接せしめ[同ハ]、再
び雄刃aを引き込み始めると、雄刃a及び雌刃b
が廃鋼板材cの側面を押圧して廃鋼板材cに対し
て破断機の軸心が垂直になり[同ニ]、破断完了
[同イ]の動作を繰り返せば、破断を進めること
ができる。
従つて、クレーン等に破断機を吊下げて作業す
る場合であつても、第10図ハに示す傾斜方向を
クレーン等のワイヤーを操作することにより、水
平或いは上向きに変えることにより、自由に水平
或いは上下方向に破断を進めることができるし、
密閉したタンクの上の廃鋼板材cに対しても、第
8図に示した方法と同様にして、雄刃aや飛び出
し防止部材32或いは装置が貫挿する穴を予めド
リルその他の安全な方法で明けておけば、当然に
破断作業を行うことができる。
尚、第10図イ〜ニの動作で自明なように、破
断した穴より飛び出し防止部材32或いは装置の
外周が大きい為に、飛び出し防止部材32或いは
装置を装備した破断機の場合、クレーン等で吊下
げて最初の破断を終了した後は、ワイヤー等を取
外しても破断機が落下する危険がない為に、垂直
下降の破断作業の場合には、1台のクレーンで複
数の破断機の操作が容易にできるので能率的であ
る。
以上の作用は、第2図に示す実施例においても
全く同様であり、第3図に示す実施例の破断機で
は、バツクホー等の建設機械のその用途が限定さ
れる。
次に本考案の破断機を使用した場合の利点につ
いて述べる。
無公害であつて、作業者が廃鋼板材cより離れ
た安全な場所で容易に操作することができるし、
多少複雑な形状であつても切刃が全開して押しつ
ぶすことができる形状であれば破断も可能であ
り、破断穴の開放部の巾よりも破断穴を通過する
ロツド3の巾が狭い為に、一箇所より連続して破
断を進めて行くことができるし、破断機自体に動
力源を内蔵していない為に構造が簡単で、軽量、
且つ安価である。
ブラケツト5,6によりバツクホー、パワーシ
ヨベル等の建設機械やクレーン等に装着して使用
できる汎用性を有し、ブラケツト5,6への取付
位置を変えることにより破断機の角度変更が可能
であり、バツクホー等の建設機械により傾斜操作
を行えば、更に微調整ができる。従つて、従来よ
り破断対象箇所が高所、底部である為の制約も比
較的少なくなる。
第1図乃至第3図の実施例のように切刃を雄刃
a、雌刃bの全周に有する為に、任意の方向に自
由に破断作業を進めることができる。更に、タン
ク等の密閉した廃鋼板材cに対しても、一箇所を
ドリルその他の安全な方法で穴を明けて切刃の一
方を廃鋼板材cの内方に貫挿すれば破断作業がで
きる。このときブラケツト5等を貫挿する必要が
ないため、最初に明ける穴が小さくてもよいので
穴明作業の工数も少ない。また例えば、廃船の外
板を破断中に甲板等と交叉する部位へ到達して破
断作業を一時中断する場合など、廃鋼板材cより
破断機を引き離したい場合には、雄刃aや飛び出
し防止部材32或いは装置等が抜ける程度に周囲
を破断すればその位置から直ちに破断機を引き離
すことができる。また切刃が雄刃a、雌刃bの全
周に円形リング状に形成されている場合には、ロ
ツド3が丸棒であれば、雄刃a、雌刃b及びロツ
ド3の円周方向の位相に無関係に自由に往復運動
ができるし、雄刃a、雌刃bの位相をずらすか或
いは自然にずれることにより、同じ位置で切刃が
嵌合することを防ぐことができるので、切刃の寿
命が長く、また、円形の為、加工コストが低い。
また説明上、円形リング状の切刃を示したが、
切刃は、多角形状であつても差支えない。全周に
多角形状の切刃を有する場合には、互いに対応し
た切刃の位相が問題になるが、キー等にてガイド
7或いはロツド3が回転しないように制御する
か、ロツド3や流体圧シリンダー4より突出した
ロツド4、バー11或いはガイド7等の断面を多
角形にするなど公知の方法で、切刃の位相を固定
することができるので、切刃を全周に円形リング
状に有する場合とその効果は同様であるが、多角
形の場合、例えば、切刃を四角形とした場合には
市場性の高い直線状の切刃を使用することが可能
となり経済的であると共に、その場合にロツド3
を切刃に対応した四角形にすれば第13図に示す
如く、破断後V字状部vにロツド3が丁度入り込
んで次の破断が行われる為に、所謂チドリになら
ずに一直線に破断を進めて行くことができる為
に、破断した穴を破断機が通過することが容易に
なり、作業者が操作し易い利点も有する。
また第3図を除く実施例においては、クレーン
のフツク等により吊下げて、第11図に示す如
く、最初の破断完了後にワイヤー等を外しても垂
直に下方への破断ができるので、1台のクレーン
で複数の破断機の操作ができることは上述の通り
である。
また、第3図に示す実施例にあつては、バツク
ホー28等の流体圧シリンダー24によりロツド
が押出されることによつて、雄刃aを雌刃b内へ
嵌入させるリンク機構を利用しているので、流体
圧シリンダー24内のピストンの全断面積に加え
られた流体圧が、レバー23のテコ比によつて更
に増大して破断力が増す為、リンク機構の構成自
体にも利点を有する。
以上、本考案の破断機の利点を説明したが、以
上の記載より、本考案の破断機の対象物は、例え
ば、木船等の他の材質を主とした板状の構造物の
解体にも使用できることは自明であるので詳細は
省略する。
なお、第10図において、飛び出し防止部材3
2の例として、「雄刃aの切刃の後方に雄刃aの
外径より適当に大きい」部材を上げたが、第14
図に示す如く、、強力なバネやクツシヨン36を
利用して破断後に廃鋼板材cを圧するもの、或い
は、第15図に示す如く、雄刃aの後に流体圧シ
リンダー機構33を設けて、例えば流体圧シリン
ダー4内より流体圧シリンダー33内へ小穴35
を貫通して流体圧を連通せしめて、破断後に雄刃
aが雌刃bより離れる第10図ロの如き場合に、
流体圧シリンダー33の先端34により廃鋼板材
cの内面を圧する等の方法が考えられる。
また、リンク機構を利用した第3図に示す実施
例において、バツクホー28等のアーム29のバ
ケツトの取付部として枢支部20の強度不足によ
り、レバー23の揺動中心にすることが不適当で
あり、レバー23によりテコ比を大きくして破断
力を増加したい等の理由によつては、第16図に
示す如く、枢支部20を取付部として、別に強力
な枢支部37を設けたブラケツトを有する破断機
も考えられる。
尚、切刃の往復運動を油圧或いは電気制御等の
公知の方法で自動化して、能率を向上させること
も考えられる。
[考案の効果] 本考案は叙述の如く雄刃と雌刃とを相対的に往
復運動させて雄刃と雌刃との間で切断するように
なつているので、雄刃と雌刃との間で構造物の廃
鋼板材を剪断で切断できるものであつて、ガス切
断機で切断するもののように安全処置を講じない
でも安全に作業ができるものであるのは勿論、互
いに嵌合する雄刃と雌刃で剪断されるので破断が
スムーズに行われるものであり、しかも雄刃と雌
刃が全周にわたつていると共に雄ボスと雌ボスを
関連づけるロツドが雄ボスや雌ボスの中心にある
ため全方向(上下方向、左右方向、斜め方向等)
に破断して進むことができ、構造物の解体が制約
を受けずに自在にできて解体の作業性が向上する
ものであり、さらに外部の動力機械等に装着する
ための取付部を設け、外部の動力機械等により、
傾斜・移動・破断の操作をするようにしているの
で、動力機械に取付けて解体場所から離れた位置
で安全に作業できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の破断機を示している。第1図
は、往復運動機構として流体圧シリンダー4を利
用した破断機の断面側面図。第2図は、同じく流
体圧シリンダー4とリンク機構とを併用した破断
機の断面側面図。第3図は、同じくリンク機構の
みを利用した破断機の断面側面図。第4図は、破
断機をバツクホーに取付ける方法を示す説明図。
第5図及び第7図は、基本的な破断作業を示す説
明図。第6図は、同じく各動作についての説明
図。第8図は、密閉した廃鋼板材cを破断する場
合の説明図、第9図は、突起部Tがある場合の破
断作業の説明図。第10図は、飛び出し防止部材
32を使用した破断作業の説明図。第11図及び
第12図は、クレーン等により吊下げて破断作業
を行う場合の説明図。第13図は、切刃及びロツ
ド3を四角形とした場合の破断穴の形状を示す説
明図。第14図は、クツシヨン36を利用した飛
び出し防止装置を備えた破断機の断面側面図。第
15図は、流体圧シリンダー33を利用した飛び
出し防止装置を備えた破断機の断面側面図。第1
6図は、往復運動機構としてリンク機構を利用し
た破断機の実施例の他例の一部断面側面図。第1
7図は、第1図に示す実施例の破断機の平面図。
図中の矢印は移動方向を示す。 図中の符号は、aは雄刃、bは雌刃、cは廃鋼
板材、dは破断片、eは破断面、fは切口、gは
破断穴の開放部の巾、pは切断する間隔、Tは突
起部。1は雄ボス、2は雌ボス、3は雄ボスに固
着したロツド、4は破断機に内蔵された流体圧シ
リンダー、5,6はブラケツト、7はガイド、9
はブツシユ、11はバー、12はレバー、13〜
16はピン、17〜20は枢支部、21は取付
部、22は腕、23はレバー、24はバツクホー
の流体圧シリンダー、28はバツクホー、29は
アーム、31は油圧ホース、32は飛び出し防止
部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 雄ボス1の外周及び雌ボス2の内周に、互い
    に対応して嵌合する切刃である雄刃a及び雌刃
    bが全周にわたつて形成され、外部の動力を利
    用して雄刃aと雌刃bとに同一軸心上で相対的
    な往復運動を行なわしめる機構が設けられ、雄
    刃aを有する雄ボス1の中心にロツド3が連結
    されると共にロツド3が雌刃bを有する雌ボス
    2の中心に摺動自在に保持されて、雄刃aと雌
    刃bが同心上で相対的な往復動をするように雄
    ボス1と雌ボス2が連結され、破断した穴の開
    放部の巾よりロツド3の巾が狭い巾に形成さ
    れ、外部の動力機械等に装着するための取付部
    が設けられ、外部の動力機械等により、傾斜・
    移動・破断の操作がされるようにして成ること
    を特徴とする鋼板を主とする構造物の破断機。 (2) 互いに対応して嵌合する切刃が多角形状であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の鋼板を
    主とする構造物の破断機。 (3) 互いに対応して嵌合する切刃が円形状である
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の鋼板を主
    とする構造物の破断機。 (4) 外部の動力を利用して雄刃aと雌刃bとに同
    一軸心上で相対的な往復運動を行なわしめる機
    構が流体圧シリンダーである実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の鋼板を主とする構造物の破
    断機。 (5) 外部の動力を利用して雄刃aと雌刃bとに同
    一軸心上で相対的な往復運動を行なわしめる機
    構がリンク機構である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の鋼板を主とする構造物の破断機。 (6) 外部の動力を利用して雄刃aと雌刃bとに同
    一軸心上で相対的な往復運動を行なわしめる機
    構が流体圧シリンダーとリンク機構の組み合わ
    せである実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    鋼板を主とする構造物の破断機。
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