JP5456844B2 - ブレーカ - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設車両に装着されて、鉄筋コンクリート構造物等の解体に使用されるブレーカに関するものである。
油圧ショベルのアーム部分等に取付け、岩盤の掘削、岩石の小割、コンクリートの破砕などに使用するブレーカが広く知られている。このようなブレーカは、機体の中心部分に上下動可能な打撃ピストンを含む油圧打撃機構が内蔵されており、打撃ピストンが杭状のチゼル上面を打撃する構造となっている。そして、打撃ピストンの衝突によって運動エネルギーを得たチゼルがコンクリート等の被破砕物に当接し、被破砕物を破砕している。すなわち、打撃ピストンの運動エネルギーをチゼルを介して被破砕物に伝播させ、被破砕物を破砕する構造となっている。
このようなブレーカによって鉄筋コンクリート構造物を破砕した場合、コンクリート部分の破砕により鉄筋部分が露出することとなる。この露出した鉄筋部分は線状に延びるものであり、多くの場合、屈曲を繰り返しつつ延びている。そのため、露出した鉄筋部分を放置しておくと、鉤状に曲がった鉄筋部分がブレーカに引っ掛かってしまうといった問題が発生するので、作業者によるガス溶断作業等で露出した鉄筋部分を分断する必要がある。
しかしながら、作業者による鉄筋分断作業を実施したのでは、コンクリート構造物の破砕作業における作業効率が悪くなってしまうという問題があった。すなわち、作業者による鉄筋分断作業を実施する場合、ブレーカを取り付けた油圧ショベルでコンクリート部分を破砕した後、コンクリート部分の破砕作業を一時的に中断して作業者の手作業で鉄筋を溶断し、再び油圧ショベルでコンクリート部分を破砕するといった工程を繰り返すこととなる。このように、人による手作業を実施するために機械による作業を一時的に中止すると、作業効率が悪くなってしまうという問題がある。
このような問題を解決するための技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1には、油圧ブレーカに対して鋏状の油圧切断機を付設し、これらを並列して配する構造が開示されている。すなわち、特許文献1に開示された技術では、油圧ブレーカと油圧切断機とを切替え運転することにより、油圧ブレーカでコンクリート部分の破砕作業を実施した後に、油圧切断機の運転へと切り替えて鉄筋を切断(分断)できる。このため、鉄筋コンクリート構造物の破砕作業において、コンクリート部分の破砕作業と鉄筋部分の切断作業からなる一連の作業を機械によって実施可能となる。このことにより、機械による作業の間に人による手作業を実施する必要がなく、コンクリート構造物の破砕作業の作業効率を向上させることができる。
特開平6−240889号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、油圧ショベルの操作が煩雑になってしまうという問題がある。すなわち、油圧ショベルの使用者は、油圧ブレーカでコンクリート部分を破砕する作業を実施する場合と、油圧切断機で鉄筋を切断する場合とで異なる操作をせねばならず、操作の種類が多くなってしまうので、油圧ショベルの操作が煩雑になってしまうという問題である。
さらに、鋏状の油圧切断機で鉄筋を切断するためには、線状に延びる鉄筋を油圧切断機の2つの刃の間に位置させる必要がある。すなわち、使用者は、油圧ショベルを操作してアームの先端に取り付けた油圧ブレーカの位置を細かく調整し、油圧切断機の2つの刃の間に切断対象となる鉄筋が位置するように油圧ブレーカを移動させ、その後に2つの刃を噛み合わせて鉄筋を切断する。つまり、切断対象となる鉄筋に対して照準を定めた後に、鉄筋を切断することとなる。ここで、切断対象となる鉄筋は、油圧ショベルに取り付けた油圧ブレーカーよりも非常に小さい場合があり、この照準を定める操作には熟練を要する場合がある。すなわち、特許文献1に開示された技術では、切断対象となる鉄筋の大きさ等によって油圧ショベルの操作が困難になってしまい、このことから、コンクリート構造物の破砕作業における鉄筋を分断する工程が困難となってしまうという問題があった。
以上のように、従来技術には、機械の操作性の向上と、鉄筋切断作業(鉄筋分断作業)の簡易化という観点から、さらなる改善の余地があった。
そこで本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、油圧ショベル等の建設車両に取り付けて使用する際の操作が簡単であり、鉄筋を容易に切断可能であって、コンクリート構造物の破砕作業を効率よく実施可能なブレーカを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、被破砕物に打撃を与えるチゼルと当該チゼルを打撃する駆動機器を有し、建設車両の作業アームに取り付けられて使用されるブレーカにおいて、切断用の刃体を有し、当該刃体は前記チゼルの根元の近傍を基端として前記駆動機器側に延びるものであり、建設車両へ取付けられた状態において、前記チゼルが下方側へ向く姿勢である基準姿勢時には前記刃体の刃先部分が建設車両側へと向くものであり、前記刃先部分は外部に露出するものであり、前記刃先部分の一部又は全部は、建設車両側が常時開放されていることを特徴とするブレーカである。
本発明のブレーカは、切断用の刃体を有しており、刃体はチゼルの根元の近傍を基端として駆動機器側に延びている。そして、建設車両へ取付けられた状態において、チゼルが下方側へ向く姿勢である基準姿勢をとるとき、刃体の刃先部分が建設車両側へと向いている。そして、この刃体の刃先部分は、外部に露出され常時開放された状態となっている。
このことにより、本発明のブレーカは、ブレーカを建設車両側に引き寄せるだけで鉄筋等の切断対象物を切断可能となっている。
具体的に説明すると、本発明のブレーカは、上記したように、ブレーカに所定の方向を向いて外部に露出した刃体が設けられている。そのため、ブレーカを移動させると、ブレーカの移動に伴って外部に露出したの刃体も移動する。このことにより、刃体の進行方向に鉄筋等の切断対象物がある場合、刃体は移動に伴って切断対象物に近接していき、やがて切断対象物に当接することとなる。そして、そのまま刃体が移動すると、刃体の移動に伴って切断対象物が切断される。つまり、本発明のブレーカは、ブレーカを移動させるだけでブレーカの進行方向に存在する切断対象物を切断することができる。
ここで、一般的なブレーカを使用したコンクリート構造物の破砕作業について説明する。一般的なブレーカでコンクリート構造物を破砕する場合、油圧ショベルのアーム等にブレーカを取り付け、所定の位置にブレーカを移動させてからコンクリート部分の破砕動作を実施する。そして、その後に、他の位置へブレーカを移動させて移動先にあるコンクリート部分の破砕動作を実施する。すなわち、一般的なブレーカを使用したコンクリート構造物の破砕作業では、ブレーカの移動とコンクリート部分の破砕動作を繰り返し実施することとなる。
本発明のブレーカを使用する場合もこれと同様に、コンクリート構造物の破砕作業を実施する際、ブレーカの移動とコンクリート部分の破砕動作を繰り返し実施することとなる。ところで、本発明のブレーカは、上記したように、ブレーカを移動させるだけでブレーカの進行方向に存在する切断対象物を切断することができる構造となっている。したがって、コンクリート部分の破砕動作の前後でブレーカを移動する際、ブレーカの移動に伴って切断対象物を切断することができる。
すなわち、本発明のブレーカによると、コンクリート部分の破砕動作を実施する作業の流れにおいて必然的に発生する動作であるブレーカの移動動作に伴って、切断対象物を切断できる。そのため、コンクリート構造物の破砕作業を実施するとき、人が手作業を行うために機械による作業を一時的に中止したり、機械に切断対象物を切断するための特別な動作を実施させたりする工程を必要としないので、作業効率がよい。
また、本発明のブレーカによると、コンクリート構造物の破砕作業に必要なブレーカの移動動作を実施するだけで、ブレーカの移動に伴って切断対象物を切断できる。このため、使用者は、切断対象物を切断するために特殊な操作を実施する必要がなく、ブレーカの移動操作のみを実施するだけでよい。したがって、本発明のブレーカによると、操作を煩雑にする必要がなく、簡単な操作を行うだけで切断対象物の切断が可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記駆動機器を含むブレーカ本体を二枚の側板で挟む外郭部材、又は前記ブレーカ本体を囲んだ状態とする外郭部材を有し、前記刃体は、前記外郭部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のブレーカである。
かかる構成によると、ブレーカにおいて、加工・交換が比較的容易な部分に刃体を取り付けるため、本発明を実施する場合に安価かつ容易に導入可能となる。すなわち、外郭部材は、ブレーカにおいて加工が比較的容易であるので、刃体を取り付けるために特殊な加工を必要とせず、導入が安価且つ容易となる。また、既存のブレーカに変わって本発明のブレーカを導入する場合、既存のブレーカの外郭部材を、刃体を取り付けた新たな外郭部材に交換するだけで本発明のブレーカを構築できる。そのため、ブレーカそのものを新たなものにする場合に比べて安価に導入できる。
本発明のブレーカには、所定の方向を向いて外部に露出した刃体が設けられており、ブレーカを移動させるだけでブレーカの進行方向に存在する切断対象物を切断することができる。そのため、切断対象物を切断するために特殊な操作を実施する必要がなく、操作が煩雑化及び困難化しないという効果がある。また、コンクリート構造物の破砕作業に必要な工程であるブレーカの移動に伴って切断対象物を切断するので、人が手作業を行うために機械による作業を一時的に中止したり、機械に切断対象物を切断するための特別な動作を実施させたりする工程を必要とせず、作業効率がよいという効果がある。
本発明の実施形態に係るブレーカを装着した建設車両を示す説明図である。 図1のブレーカを示す斜視図である。 図1のブレーカを示す分解斜視図である。 図2のブレーカを別の方向からみた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るブレーカによりコンクリート構造物の破砕作業を実施する様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に破砕作業が実施される。 本発明の実施形態に係るブレーカで採用可能な刃体部を示す説明図である。 図1とは異なる外郭部材を取り付けたブレーカを示す斜視図であり、(a)〜(c)はそれぞれ異なる外郭部材を取り付けたブレーカを示す。
以下、本発明の実施形態に係るブレーカ1について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の説明において、前後上下左右の位置関係については特に断りのない限り図1の状態を基準として説明するものであり、図1の左右方向を前後方向として説明する。すなわち、図1の左側を前側、図1の右側を後側とし、図1の手前側を左側とし、奥側を右側として説明する。
本実施形態のブレーカ1は、図1で示されるように、バックホウ2(建設車両)のアーム部3(作業アーム)の先端部分に取り付けられるものである。
バックホウ2は、公知のそれと同様のものであり、アーム部3を屈伸させることにより、アーム部3の先端部分に取り付けられたブレーカ1を車両本体4に対して近接、離反させることができる。
ブレーカ1は、アーム部3に対して振り子のように揺動可能な状態で取り付けられている。換言すると、アーム部3との連結部5を揺動支点として前後方向(図1の矢印の方向)に揺動可能となっている
より具体的には、ブレーカ1は、図2、図3で示されるように、ブレーカ本体12と、ブレーカ本体12の外側に位置する取付ブラケット13(外郭部材)によって構成されている。
ブレーカ本体12は、公知の油圧打撃機構が備えられており、圧力油を常時供給し、圧力油の流路を切り替えることで、打撃ピストン(図示しない)がチゼル10を打撃するように構成されている。より詳細に説明すると、ブレーカ本体12の内部にはシリンダー(図示しない)が形成されており、このシリンダーの上側に駆動機器である打撃ピストン(図示しない)が摺嵌されている。そして、この打撃ピストンは、圧力油の流路を切り換えることで上下に往復動する構成となっている。また、チゼル10は、打撃ピストンの下方に位置しており、上下方向に摺動可能に挿着された状態になっている。そして、打撃ピストンが上下方向へ往復動すると、チゼル10の上端部分が打撃ピストンから衝撃を受け、それによって、チゼル10を介してコンクリート構造物等の被破砕物に衝撃を伝播し、被破砕物を破砕する構造となっている。
取付ブラケット13は、外形が略L字状となる左側側板部18と、この左側側板部18を略同形であって離間対向する位置に配設される右側側板部19とを有している。
左側側板部18は、下側に位置する長方形平板状の下方部18aと、下方部18aの上側に位置する上方部18bによって形成されている。そして、上方部18bは下方部18aよりも前後方向の長さが長くなっている。したがって、下方部18aの後端部分では、その上側に上方部18bの下面が位置した状態となっている。
また、右側側板部19も左側側板部18と同様に、下側に位置する長方形平板状の下方部19aと、下方部19aの側に位置する上方部19bによって形成されており、上方部19bが下方部19aよりも前後方向の長さが長くなっている。
ここで、左側側板部18の下方部18aの後端に注目すると、下方部18aの後端部分には、刃体部21(刃体)が取り付けられている。
刃体部21は、側面視が略長方形状となっており、鉛直方向(上下方向)に沿って延びている。刃体部21は、左側側板部18の下方部18aの後端近傍に形成された取付凹部25(図3参照)に一部が嵌め込まれた状態で固定されるものである。より詳細には、刃体部21は、ボルト締め等の固定手段により左側側板部18と一体に固定された状態となっている。
したがって、チゼル10が上下方向に沿って延びた状態となるブレーカ1の基本姿勢時(図1、図2等で示される姿勢時)においても、刃体部21は、下方側から上方側へ向かって延びている。換言すると、刃体部21は、チゼル10の根元の近傍となる部分からより上側に位置する打撃ピストン(図示せず)側に延びるものとなっている。また、刃体部21の後縁部分には刃先部分22が形成されている。このため、バックホウ2のアーム部3にブレーカ1を取り付けた状態で、ブレーカ1が基本姿勢をとると(図1参照)、刃体部21の刃先部分22は、バックホウ2の車両本体4側を向くこととなる。
そしてまた、刃体部21の後方部分に位置する領域A1は、開放された空間となっている。つまり、刃体部21の刃先部分22の後方側(車両本体4側)は、常時開放された状態となっている。このため、刃体部21の刃先部分22は外部へ露出した(剥き出しとなった)状態となっている。
また、図4で示されるように、ブレーカ1の下方部分30、すなわち、ブレーカ1において左側側板部18の下方部18a(又は右側側板部19の下方部19a)の上端h1よりも下側に位置する部分(図2、図4参照)では、刃体部21の刃先部分22が最も後端側に位置した状態となっている。換言すると、刃体部21は、後方へ突出するように取付けられるものであり、刃体部21の突出端部がブレーカ1の下方部分30における後端部分となっている。
したがって、図2で示されるように、左側側板部18の前端部分と右側側板部19の前端部分とは前後方向の位置が同一又は略同一であり、左側側板部18の前端から刃体部21の刃先部分22までの長さL1は、右側側板部19の前端から後端までの長さL2(図3参照)よりも長くなっている。
続いて、本実施形態のブレーカ1でコンクリート構造物等の破砕作業を実施する際の、ブレーカ1及びバックホウ2の動作について、図5を参照しつつ説明する。
まず、図5(a)で示されるように、ブレーカ1を駆動させて破砕対象物32(コンクリート構造物等の被破砕物)を打ち壊していく。そして、破砕対象物32を打ち壊していくと、破砕対象物32に内包された鉄筋33が外部に露出した状態となる。
この状態において、破砕対象物32の他の部分を破壊するためにブレーカ1を移動させようとすると、図5(b)で示されるように、屈曲した鉄筋33aがブレーカ1の下方部分30に絡みついてしまう場合がある。
ここで、本実施形態のブレーカ1の下方部分には、上記したように刃体部21が取り付けられており、刃体部21の刃先部分22が外部へ露出した状態となっている。したがって、ブレーカ1の下方部分30に鉄筋33aが絡みついたり、引っ掛かった状態のまま、ブレーカ1を車両本体側(図5(b)の矢印で示される方向)へと移動するだけで、刃体部21によって鉄筋33aを切断することができる(図5(c)参照)。
すなわち、刃体部21の刃先を鉄筋33aに当接させた状態でブレーカ1を移動させると、刃体部21が鉄筋33aに強く押し当てられることとなる。すると、刃体部21が押し当てられた鉄筋33aには、切欠きや切れ目が入ることとなる。したがって、この状態でブレーカ1を移動させると、鉄筋33aを切れ目部分から引きちぎる、又は、鉄筋33aを刃体部21で切断することができる。なお、鉄筋33aを切れ目部分から引きちぎる場合、具体的には、切れ目の入った鉄筋33aをブレーカ1で引っ張ることにより、鉄筋33aを切れ目部分から切断する。
このように、本実施形態では、ブレーカ1を移動させるだけで、ブレーカ1の進行方向に位置する鉄筋33を切断することができる。このことにより、破砕対象物32を破壊するためにブレーカ1を移動させるだけで鉄筋33の切断が可能となり、外部に露出した鉄筋33を切断するための特別な作業を実施する必要がない。すなわち、人の手作業による溶断作業や機械による切断作業等の鉄筋33を切断するため作業を特に必要とせず、破砕対象物32の破砕作業の流れの中で鉄筋33の切断が可能となるので、作業効率のよい破砕作業を実施可能となる。また、バックホウ2を操作する作業者は、鉄筋33を切断するために特殊な操作を実施する必要がなく、ブレーカ1の移動操作のみを実施するだけでよいので、簡単な操作を実施するだけで鉄筋33の切断が可能となる。
上記した実施形態では、図6(a)で示されるように、刃先部分22が縁部分に近づくにつれて薄くなっていく形状であって、刃先部分22の最先端部分が幅方向の一方端側に位置した刃体部21を採用した例を示したが、本発明で採用する刃体はこれに限るものではない。本実施形態のブレーカ1に取り付ける刃体の形状は適宜変更してよい。
例えば、図6(b)、図6(c)で示されるように、刃先部分22が縁部分に近づくにつれて薄くなっていき、断面三角形状で延びるものにおいて、刃先部分22の最先端部分を異なる位置にもうけてもよい。すなわち、幅方向の一方端側に位置する(図6(a)参照)だけでなく、幅方向の他方端側に位置してもよい(図6(b)参照)。また、刃先部分22の最先端部分は、幅方向の中心近傍に位置してもよい(図6(c)参照)。別言すると、刃体部21の端部近傍は縁部分に近づくにつれて先細りするテーパ状であってよく、刃先部分22が山形となるような形状であってよい。
さらには、刃体部21は断面四角形状で延びる形状であってもよい(図6(d)参照)。この場合、幅方向の端部に位置する角部分が刃先部分22となり、この角部分を鉄筋33に押し当てることで鉄筋33を切断する。
また刃体の形状は、取付け箇所の形状に応じて適宜変更してよく、例えば、屈曲しつつ上下方向に沿って延びる平面視略三日月形の刃体であってもよい。すなわち、刃体又は刃先部分は直線状に延びるだけでなく、曲線状に延びる形状であってもよい。チゼル10の根元の近傍から駆動機器に向かう方向、すなわち、上下方向(鉛直方向)成分を含む方向に延びるのものであればよい。
上記した実施形態では、2枚の側板(右側側板部19、左側側板部18)の下端が、ブレーカ本体12の下端の側方に位置した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、2枚の側板の下端がブレーカ本体12の下端よりも上方に位置する構成であってもよい。すなわち、ブレーカ本体12の下端部分が側板の下方側で外部に露出していてもかまわない。
しかしながら、ブレーカ本体の下端部分が側板の下方側で外部に露出する構成では、露出した部分が鉄筋に引っ掛かってしまうおそれがある。すなわち、鉄筋の切断動作を実施する際、ブレーカ本体の下端側で露出した部分が、切断対象となる屈曲した鉄筋に引っ掛かってしまうことが考えられる。そのため、2枚の側板の下端がブレーカ本体の下端の側方に位置する構成がより好ましい。
上記した実施形態では、2枚の側板(右側側板部19、左側側板部18)から形成され、2枚の側板をブレーカ本体12を挟むように配する外郭部材を採用した例について説明したが、本発明のブレーカはこれに限るものではない。
例えば、図7(a)で示されるように、2つの板体102,103と、この2つの板体102,103の間に位置してこれらのそれぞれと略垂直に交わる板体104とを一体に形成した外郭部材を採用してもよい。すなわち、断面形状略「コ」字状で上下方向に延びる部分を有し、ブレーカ本体12を3方から囲んだ状態で取り付けられる外郭部材を採用してもよい。
また、図7(b)で示されるように、4つの板体202,203,204,205が環状に連続して形成される外郭部材を採用してもよい。即ち、断面形状略「ロ」字状で上下方向に延びる部分を有し、ブレーカ本体12を4方から囲んだ状態で取り付けられる外郭部材を採用してもよい。
さらに、図7(c)で示されるように、環状に連続する4つの板体302,303,304,305に加え、4つの板体302,303,304,305の上部開放部分を閉塞する上部板体306と、4つの板体302,303,304,305の下方開放部分を閉塞する下部板体307とを備えた箱状の外郭部材を採用してもよい。なお、この場合、下部板体307にチゼル10を挿通するための挿通孔(図示せず)を設ける等により、チゼル10の先端側部分を外部に露出させる。すなわち、外郭部材の内部にブレーカ本体が収納され、チゼル10が外郭部材の内部から外部へ突出する構造とする。
すなわち、本発明のブレーカに取り付ける外郭部材は、ブレーカ本体の周囲の少なくとも1方に外郭部材を構成する部材、又は外郭部材の一部が添設されるものである。そして、本発明のブレーカに取り付ける外郭部材は、2つの部材(又は外郭部材の異なる2つの部分)をブレーカ本体を挟むように配するものでもよく、3つ以上の部材(又は外郭部材の異なる3つ以上の部分)でブレーカ本体を複数方向から囲む構造、又はブレーカ本体を複数方向から囲んで保持する構造のものでもよい。つまり、本発明のブレーカは、これらの外郭部材の適宜な部分に刃体部21を取り付ける構造であってもよい。
1 ブレーカ
2 バックホウ(建設車両)
3 アーム部(作業アーム)
10 チゼル
13 取付ブラケット(外郭部材)
21 刃体部(刃体)
22 刃先部分
32 破砕対象物(被破砕物)

Claims (2)

  1. 被破砕物に打撃を与えるチゼルと当該チゼルを打撃する駆動機器を有し、建設車両の作業アームに取り付けられて使用されるブレーカにおいて、
    切断用の刃体を有し、当該刃体は前記チゼルの根元の近傍を基端として前記駆動機器側に延びるものであり、
    建設車両へ取付けられた状態において、前記チゼルが下方側へ向く姿勢である基準姿勢時には前記刃体の刃先部分が建設車両側へと向くものであり、
    前記刃先部分は外部に露出するものであり、前記刃先部分の一部又は全部は、建設車両側が常時開放されていることを特徴とするブレーカ。
  2. 前記駆動機器を含むブレーカ本体を二枚の側板で挟む外郭部材、又は前記ブレーカ本体を囲んだ状態とする外郭部材を有し、前記刃体は、前記外郭部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のブレーカ。
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