JPH04213805A - 複合型ソフト磁心及びその製造方法 - Google Patents

複合型ソフト磁心及びその製造方法

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JPH04213805A
JPH04213805A JP2407194A JP40719490A JPH04213805A JP H04213805 A JPH04213805 A JP H04213805A JP 2407194 A JP2407194 A JP 2407194A JP 40719490 A JP40719490 A JP 40719490A JP H04213805 A JPH04213805 A JP H04213805A
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JP
Japan
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powder
magnetic core
soft magnetic
press
ferrite
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Withdrawn
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JP2407194A
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English (en)
Inventor
Morikazu Yamada
盛一 山田
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,磁性粉末を樹脂で結着
した複合型ソフト磁心及びその製造方法に関し,詳しく
は,高周波用インダクターに用いられる複合型ソフト磁
心及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,数MHzから数十MHz帯域で
用いられるインダクタは,Ni−Znフェライトを用い
て製造されている。この帯域では自然共鳴によってイン
ダクタンスの周波数特性が決定されるため,より高周波
でインダクタンスを得るには,初透磁率μi を低下さ
せなくてはならない。よって,焼結体でインダクタ用磁
心を作る場合には組成,焼成条件等によりμi の大き
さを調整している。これに対してダストコアは,容易に
μi の大きさを下げることができ,製造も簡便である
ため高周波用インダクタを製造するには,有効な方法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,ダストコアは
通常Ni−Znフェライト焼結体を作製し,これを粉砕
して得られるNi−Znフェライト粉末を用いて作られ
,粉末粒子の形状は粉砕のため異形状で角ばっており,
粒度分布も広く,不均一な粒子の集まりである。従って
,この種フェライト粉末を用いたプレス成形体の充填密
度を向上させるには,上限があり,μi は20程度が
上限である。つまり,製造容易で安価であるダストコア
においてμi は20程度以上のインダクタを作ること
は難しく,μi >20のインダクタは焼結体を用いな
ければならない。
【0004】一方,フェライト粉末を製造する方法とし
て,噴霧焙焼法がある。この噴霧焙焼法は,Fe,Ni
,Mn,Zn,を酸に溶解し,この溶液を液滴として噴
霧し,焙焼過程で反応することでスピネル率100%の
所望組成のフェライト粉末を得る方法である。この噴霧
焙焼法によって得られるフェライト粉末は,必然的に球
形となるという利点を有している。球形状の粉末は,充
填率を向上させることができるので,噴霧焙焼法を用い
ることで焼結をすることなく所望組成の球状フェライト
粉末を得ることができるものであると考えられる。しか
しながら,未だに噴霧焙焼法によって製造した原料粉末
を用いた複合型ソフト磁心は提案されてはいない。
【0005】そこで,本発明の技術課題は,前述のダス
トコア又は複合型ソフト磁心における充填密度の低下に
よるμi の低下を改善し,高透磁率を有する安価な複
合型ソフト磁心及び複合型ソフト磁心を製造する方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,磁性粉
末と,これらを結着する有機バインダーとを含むプレス
成形体において,前記磁性粉末は0.1μm 〜1mm
の範囲内の平均粒径を有する球形状のフェライト粉末で
あることを特徴とする複合型ソフト磁心が得られる。
【0007】本発明によれば,磁性粉末と,有機バイン
ダーとを混合し,プレス成形する複合型ソフト磁心の製
造方法において,前記磁性粉末は噴霧焙焼法で製造した
球形状のフェライト粉末を用いることを特徴とする複合
型ソフト磁心の製造方法が得られる。
【0008】本発明によれば,前記複合型フェライト磁
心の製造方法において,前記フェライト粉末を,前記有
機バインダーと混合する前に800℃以上の温度で予焼
することを特徴とする複合型ソフト磁心の製造方法が得
られる。
【0009】本発明によれば,前記複合型フェライト磁
心の製造方法において,前記予焼を,不活性雰囲気中又
は還元性雰囲気中で行うことを特徴とする複合型ソフト
磁心の製造方法が得られる。
【0010】即ち,本発明は複合型ソフト磁心の透磁率
を向上させるためには成形体の充填率を向上させること
が重要である点に着目してなされた。成形体の充填率は
,粉末の粒子形状によって大きく左右され,角ばりや異
形状は充填率低下の原因になるが,噴霧焙焼法によって
製造されたフェライト粒子では球状粒子でスピネル率1
00%の均一組成を有する。本発明はこのようにして得
られたNi−Znフェライト粉末又はMn−Znフェラ
イト粉末を原料粉として用いることで,粒子形状が球形
であるためバインダーと混合し,プレス成形した際,高
充填率を得ることができる。
【0011】しかし,噴霧焙焼粉末が微粉である場合,
かさ密度が低下する(粒子径が0.1μm 程度の場合
,かさ密度は1g/cc程度となる。)ため,粒子形状
が球形であっても充填率は低下してしまう。このような
場合には,比較的低温で予焼することで,粒子径を大き
くする必要がある。予焼温度は,800℃以上が必要で
,この温度以下では粒成長しない。Ni−Znフェライ
トの場合,800℃以上で予焼してもスピネル率が10
0%以下に低下することはないが,Mn−Znフェライ
トの場合大気中で800℃以上の温度で予焼を行うとM
n−Zn−Feスピネル相からヘマタイトが析出し,組
成の不均一を起こす。よって,Mn−Znフェライトの
予焼は酸素分圧を下げた不活性又は還元性雰囲気で行う
必要がある。
【0012】
【実施例】以下,本発明の実施例について説明する。 (具体例1) モル比でFe2 O3   52.5%,MnO  2
3%,ZnO  24.5%の組成の噴霧焙焼粉末を作
成した。噴霧焙焼上りの粉末の粒径は平均約0.5μm
 であった。 この粉末を900℃で10時間N2 雰囲気中で予め焼
を行い,結着粒子があるため,解砕を行って原料粉末と
した。原料粉末の平均粒径は37mmであった。これに
バインダーとしてワニスを溶剤で溶かし,1wt%相当
を混合し,乾燥後,5トン/cm2 の圧力でプレス成
形を行った。最後に120℃で1時間硬化した。このよ
うにして得られた成形体の充填率は78%であった。こ
のときの初透磁率μi は,3MHzで35であった。
【0013】 (具体例2) モル%で50%Fe2 O3 ,20%NiO,30%
ZnOの組成の噴霧焙焼上りの粉末の平均粒径は0.6
μm であった。この粉末を1000℃で2時間,大気
中で予焼し,解砕を行って平均粒径110μm の粉末
を得た。 これにバインダーとしてワニスを1wt%添加混合,乾
燥した後,5トン/cm2 の圧力でプレス成形した。 これを120℃,1時間の条件で硬化した。成形体の充
填率は78%であった。このときの初透磁率は3MHz
で27であった。
【0014】 (比較例) モル%で  52.5%Fe2 O3 ,23%MnO
,24.5%ZnOの組成になるようにFe2 O3 
,MnO,ZnOの各原料粉末を混合し,バインダー添
加後,スプレードライにより造粒して原料とした。これ
をプレス成形し,1300℃,2時間で焼結し,焼結体
を得た。次に,ボールミルにより2時間粉砕を行い平均
粒径37μm の粉末を得た。これにワニスを1wt%
添加し,混合,乾燥した後,5トン/cm2 で成形し
た。硬化は120℃で1時間行った。この成形体の充填
率は71%であり,初透磁率は3MHzで27であった
【0015】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,成
形体の粉末充填率が向上し,従来にない高透磁率を有す
る複合型ソフト磁心及び複合型ソフト磁心の製造方法を
提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁性粉末と,これらを結着する有機バ
    インダーとを含むプレス成形体において,前記磁性粉末
    は0.1μm 〜1mmの範囲内の平均粒径を有する球
    形状のフェライト粉末であることを特徴とする複合型ソ
    フト磁心。
  2. 【請求項2】  磁性粉末と,有機バインダーとを混合
    し,プレス成形する複合型ソフト磁心の製造方法におい
    て,前記磁性粉末は噴霧焙焼法で製造した球形状のフェ
    ライト粉末を用いることを特徴とする複合型ソフト磁心
    の製造方法。
  3. 【請求項3】  請求項2の複合型フェライト磁心の製
    造方法において,前記フェライト粉末を,前記有機バイ
    ンダーと混合する前に800℃以上の温度で予焼するこ
    とを特徴とする複合型ソフト磁心の製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項3の複合型フェライト磁心の製
    造方法において,前記予焼を,不活性雰囲気中又は還元
    性雰囲気中で行うことを特徴とする複合型ソフト磁心の
    製造方法。
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