JPH04213345A - 光劣化性ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

光劣化性ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH04213345A
JPH04213345A JP2747391A JP2747391A JPH04213345A JP H04213345 A JPH04213345 A JP H04213345A JP 2747391 A JP2747391 A JP 2747391A JP 2747391 A JP2747391 A JP 2747391A JP H04213345 A JPH04213345 A JP H04213345A
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polyolefin resin
phthalocyanine
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Jo Masaki
正木 丈
Kimito Matsumoto
松本 公人
Iwao Seki
関 巌
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KOYO PLAST KK
Sanyo Color Works Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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KOYO PLAST KK
Sanyo Color Works Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は日光や紫外線の照射によ
り容易に劣化し崩壊する光劣化性ポリオレフィン樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は汎用樹脂として機
械的性質及び成形性に優れており、フィルム、シート、
袋、パイプ、容器等の成形品として各種の用途に広く利
用されている。そして、ポリオレフィン樹脂は光及び外
気等の自然環境下にさらしても安定で、分解されるにし
てもその速度が極めて緩やかであり、この特性はポリオ
レフィン樹脂の利点の一つであるが、反面において近時
、これらの樹脂の使用後の成形品の処理が容易でなく、
いわゆるプラスチック廃棄物公害として大きな社会問題
となっている。例えば、工場、家庭その他から発生する
ポリオレフィン樹脂廃棄物は回収され焼却される他、海
や河川、原野、埋立地等に捨てられるが、これら廃棄物
中に含まれる多量のポリオレフィン樹脂製品は、他の有
機廃棄物が崩壊した後も劣化せずにそのまま残留し、自
然環境破壊の原因の一つとなったり、産業上や美観上そ
の他の種々の問題を惹起している。これらの使用後のポ
リオレフィン樹脂廃棄物の処理を容易にする方法として
ポリオレフィン樹脂にベンゾフェノン、アントラキノン
等の光増感剤を添加したり(特公昭46−38687号
公報参照)、溶剤処理を施したりすることが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
増感剤を添加する方法ではポリオレフィン樹脂に対する
光劣化促進作用がやや弱く、実用に供され得る程度の光
劣化の性質をポリオレフィン樹脂に付与するには、これ
らの光増感剤を多量添加する必要があり、これによりコ
ストアップとなり実用的ではない。また、溶剤処理する
方法では、劣化時間の調整が難しく、さらに後処理が複
雑である等充分満足し得るものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記した従
来の光劣化性ポリオレフィン樹脂の問題点に鑑み、成形
時には通常の熱安定性を有し、成形品の屋内での使用時
には安定で、殆んど劣化しないが、屋外に放置した時に
は、日光、殊に紫外線により劣化が促進されて容易に崩
壊し、しかも、その劣化時間の調整が容易なポリオレフ
ィン樹脂組成物を提供すべく鋭意検討を重ねた結果、ポ
リオレフィン樹脂に軸配位塩素化鉄フタロシアニン等を
少量添加することにより上記目的が達成されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、ポリオレフィ
ン樹脂に特定のフタロシアニン錯体からなる光劣化促進
剤を配合してなる光劣化性ポリオレフィン樹脂組成物に
存する。本発明におけるポリオレフィン樹脂としては、
エチレンまたはプロピレンの単独重合体及びエチレンま
たはプロピレン主体の共重合体、例えば高圧法低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体等が挙げられる。また、これらのポリオ
レフィン樹脂を不飽和カルボン酸またはその無水物、例
えば無水マレイン酸等でグラフト反応させて変性させた
ものであってもよい。
【0006】上記ポリオレフィン樹脂に配合する光劣化
促進剤としては下記(I)〜(IV  )式等で示され
る軸配位塩素化鉄フタロシアニン、錫フタロシアニン、
又は軸配位塩素化錫フタロシアニン(以下、これらを「
特定フタロシアニン錯体」と総称する)が用いられる。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】 上記の軸配位塩素化鉄フタロシアニン又は軸配位塩素化
錫フタロシアニンは、通常、水酸基が配位した鉄フタロ
シアニン又は錫フタロシアニンを塩素置換することによ
り得られるが、本発明の光劣化促進剤としては未置換の
水酸基が含まれていても良い。このとき、該鉄フタロシ
アニン又は錫フタロシアニン中の塩素含有量は、3.0
〜6.0重量%、望ましくは4.5〜6.0重量%の範
囲が好適である。(軸配位の水酸基が全量塩素原子に置
換されたとき、塩素含有量は約6.0重量%である。)
【0009】上記の特定フタロシアニン錯体の配合量と
してはポリオレフィン樹脂100重量部に対し0.5重
量部以上、好ましくは1〜5重量部の範囲である。特定
フタロシアニン錯体の配合量が下限未満では光劣化促進
効果が著しく低下するので望ましくなく、また、あまり
多すぎると樹脂組成物の物性や価格、その他相溶性等の
面で不利となるので5重量部以下になるように用いるの
が望ましい。
【0010】本発明の光劣化促進剤として上記軸配位塩
素化鉄フタロシアニンに加えて酸化チタンを併用したも
のも含まれる。酸化チタンとしては二酸化チタン(Ti
O2 )、別名チタン白と称されるものがあげられ、通
常顔料として用いられているものが好適に使用される。 酸化チタンの配合量としてはポリオレフィン樹脂100
重量部に対し1重量部以上、好ましくは1〜10重量部
の範囲である。該酸化チタンの配合量が下限未満では上
記軸配位塩化鉄フタロシアニンとの併用効果が得られな
い。
【0011】本発明のポリオレフィン樹脂組成物は上記
したポリオレフィン樹脂と上記光劣化促進剤とを公知の
種々の方法により混錬することにより得られる。例えば
、各成分をリボンブレンダー、ヘンシエルミキサーで混
合後、押出機で造粒する方法、あるいは直接バンバリー
ミキサー、ニーダー、コンテニュアスミキサー等で溶融
混合後、押出機で造粒する方法等が挙げられる。
【0012】また、所謂マスターバッチ方式により、高
濃度の上記光劣化促進剤を含有するマスターバッチを調
整し、これを成形時に上記ポリオレフィン樹脂と混合し
て用いることもできる。また、本発明のポリオレフィン
樹脂組成物には、その使用目的に応じて酸化防止剤、帯
電防止剤、アンチブロッキング剤、熱安定剤、滑剤、そ
の他公知の添加剤を配合することができる。本発明で得
られる光劣化性ポリオレフィン樹脂組成物は、押出成形
、射出成形、カレンダーロール、プレス等の通常の成形
手段によりフィルム、シート、袋、板、容器等の成形品
に成形され得る。
【0013】
【作用】ポリオレフィン樹脂に上記の特定フタロシアニ
ン錯体を配合したものが光劣化促進作用を有する理由は
明らかではないが、恐らく特定フタロシアニン錯体が太
陽光線中の可視光線および紫外線波長(290〜400
nm)を吸収してポリオレフィン樹脂の分子鎖を急速に
切断する作用と近赤外線波長(750〜2500nm)
を吸収してポリオレフィン樹脂温度を高めて自己酸化を
促進する効果との相乗効果によるものと推定され、さら
に、これに酸化チタンを加えるとその相乗効果がさらに
助長されるものと思われる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はその要旨を超えない限り、実施例により限
定されるものではない。 実施例1 密度0.953g/cm3 、メルトインデックス(M
I)0.05g/10min の高密度ポリエチレン9
8重量部に上記(I)式で示される軸配位塩素化鉄フタ
ロシアニン(塩素含有量5.4重量%)を2重量部配合
した。該組成物を40φ型押出機(モダンマシナリー社
製)に環状スリット径100mmφ、スリット幅0.7
mmのインフレーションダイを取付けたインフレーショ
ン成形機を用いて、温度200℃、ブローアップ比3.
0、押出量11kg/hr の条件でフィルムにした。 フィルム厚は25μmであった。得られたフィルムを南
面45°の試料台に貼り付け、2ヶ月間(平成1年7月
〜9月)屋外曝露試験を実施し、該曝露試験前後のフィ
ルムのMD方向の破断点伸度をJIS  Z  170
2に準拠し、ショッパー型引張試験機を用いて測定し、
下記式により該曝露試験後のフィルムの破断点伸度の残
存率を求めた。破断点伸度の残存率が10%以下になる
日数により耐候性を求めた。結果を表1に示す。
【0015】
【数1】
【0016】 実施例2 密度0.920g/cm3 、メルトインデックス(M
I)1.0g/10min の線状低密度ポリエチレン
98重量部に塩素化鉄フタロシアニン(塩素含有量5.
4重量%)を2重量部配合した。該組成物を40φ型押
出機に環状スリット径100mmφ、スリット幅2mm
のインフレーションダイを取付けたインフレーション成
形機を用いて温度190℃、ブローアップ比2.0押出
量10kg/hr の条件でフィルムにした。得られた
フィルムを実施例1と同様にして耐候性を測定した。結
果を表1に示す。
【0017】 実施例3 密度0.925g/cm3 、メルトインデックス(M
I)2.0g/10min の高圧法低密度ポリエチレ
ン98重量部に塩素化鉄フタロシアニン(塩素含有量5
.4重量%)を2重量部配合した。該組成物を40φ型
押出機に環状スリット径100mmφ、スリット幅0.
7mmのインフレーションダイを取付けたインフレーシ
ョン成形機を用いて温度160℃、ブローアップ比1.
5、押出量9kg/hr の条件でフィルムにした。得
られたフィルムを実施例1と同様にして耐候性試験を行
った。結果を表1に示す。
【0018】 比較例1〜3 塩素化鉄フタロシアニンを全く添加しなかった以外はそ
れぞれ実施例1〜3と同様にして行った。結果を表1に
示す。
【0019】 実施例4 密度0.953g/cm3 、メルトインデックス(M
I)0.05g/10min の高密度ポリエチレン9
8重量部に上記(I)式で示される軸配位塩素化鉄フタ
ロシアニン(塩素含有量5.4重量%)を2重量部配合
した。該組成物を40φ型押出機(モダンマシナリー社
製)に環状スリット径100mmφ、スリット幅0.7
mmのインフレーションダイを取付けたインフレーショ
ン成形機を用いて、温度200℃、ブローアップ比3.
0、押出量11kg/hr の条件でフィルムにした。 フィルム厚は25μmであった。得られたフィルムにつ
き、耐候性試験機としてスガ試験機製サンシャインウェ
ザーメータを使用し、ブラックパネル温度63℃湿度7
0%、降雨サイクル18分/120分の条件で耐候性試
験を実施し、該耐候性試験前後のフィルムのMD方向の
破断点伸度をJIS  Z  1702に準拠し、ショ
ッパー型引張試験機を用いて測定し、上記式により該曝
露試験後のフィルムの破断点伸度の残存率を求めた。破
断点伸度の残存率が10%以下になる日数により耐候性
を求めた。結果を表2に示す。
【0020】 実施例5及び比較例4 実施例1において光劣化剤の添加剤を第2表のように変
えて行ったこと以外は同様にして行った。結果を表2に
示す。
【0021】 実施例5 実施例4において、配合量を高密度ポリエチレン99重
量部、軸配位塩素化鉄フタロシアニン1重量部に変えた
他は同様にして行った。結果を表2に示す。
【0022】 比較例4 軸配位塩素化鉄フタロシアニンを加えなかった他は実施
例4と同様にして行った。結果を表2に示す。
【0023】 実施例6〜7 実施例4において、二酸化チタン(TiO2 )を加え
、配合量を表3のように変えた他は同様にして行った。 結果を表3に示す。
【0024】 実施例8〜10 実施例4において、添加剤を錫フタロシアニン又は軸配
位塩素化錫フタロシアニンに変え、配合量を表4のよう
にした他は同様にして行った。結果を表4に示す。
【0025】
【発明の効果】本発明の光劣化性ポリオレフィン樹脂組
成物は廃棄物の処理が容易であるため廃棄物公害問題の
解決策の1つとなるので本発明の産業への寄与は大であ
る。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリオレフィン樹脂に軸配位塩素化鉄
    フタロシアニンを配合してなる光劣化性ポリオレフィン
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  ポリオレフィン樹脂に軸配位塩素化鉄
    フタロシアニン及び酸化チタンを配合してなる光劣化性
    ポリオレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  ポリオレフィン樹脂に錫フタロシアニ
    ン又は軸配位塩素化錫フタロシアニン化合物を配合して
    なる光劣化性ポリオレフィン樹脂組成物。
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