JPH04212727A - 分離型光ヘッド - Google Patents

分離型光ヘッド

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Publication number
JPH04212727A
JPH04212727A JP1461091A JP1461091A JPH04212727A JP H04212727 A JPH04212727 A JP H04212727A JP 1461091 A JP1461091 A JP 1461091A JP 1461091 A JP1461091 A JP 1461091A JP H04212727 A JPH04212727 A JP H04212727A
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JP
Japan
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optical axis
light
optical
light beam
detection
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Pending
Application number
JP1461091A
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Inventor
Hideo Shimizu
秀雄 清水
Masaki Tokioka
正樹 時岡
Shozo Imura
井村 正三
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録又は光記録
方式の記録媒体に対して、集束光を照射し記録媒体から
の反射光を検出して、その光強度又は偏光状態から記録
媒体上の情報を読み取るための光ヘッドに関し、特に、
記録媒体上の所定領域に対し高速追尾可能とするために
、固定部と移動可能な可動部とに分離された構造をもつ
分離型光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録装置、相変化型光記録
装置等に用いられる光ヘッドには、重量の大きい光学部
品を多用する必要があることから磁気記録装置における
磁気ヘッドに比して記録トラックに対する追従性が劣り
、データのアクセス時間が長くなるという欠点があった
。これを解決するために、光ヘッドを固定部と可動部に
分け、記録媒体のトラックに追従して移動する可動部の
重量を低減し、高速アクセスを可能とした分離型光ヘッ
ドが開発されている。
【0003】この分離型光ヘッドの構成例を図9を参照
して説明する。図9は分離型光ヘッドの光学系の構成を
示したものであり、固定部1に設置されたレーザーダイ
オード3から放出された光は、コリメートレンズ4によ
り平行光束とされ、ビーム整形プリズム5により円形光
束に整形される。この入射光束は、偏光ビームスプリッ
タ6を透過して可動部2に射出される。可動部には、立
ち上げミラー7と、アクチュエータ8が設置されており
、固定部1から射出された光束は、立ち上げミラー7を
経てアクチュエータ8の対物レンズ9により集光され、
光磁気ディスク10上の記録面11に1mmΦ程度の光
スポットとして照射される。記録面11で反射された光
は、記録面11の磁性状態により変調され、再び可動部
2の対物レンズ9、立ち上げミラー7を経由して固定部
1に帰還する。ここで、この検出光束は上記の入射光束
とは偏光状態が異なっているため、偏光ビームスプリッ
タ6で反射されて、1/2波長板12、凸レンズ13、
シリンドリカルレンズ14を経て、6分割フォトダイオ
ード15上に集光される。この6分割フォトダイオード
15では、記録内容を読み出すために記録面11による
変調成分を検出すると共に、対物レンズ9による記録面
11上への集光状態や記録トラックと光スポットとのず
れを検知するためのフォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号を検出する。これらのエラー信号はアク
チュエータ駆動回路16に送られ、アクチュエータ駆動
回路16は、光スポットが記録面11の記録トラック上
を正確に追尾するように、アクチュエータ8の対物レン
ズ9の位置を光磁気ディスク10の垂直方向及び半径方
向に微動修正する。
【0004】この分離型光ヘッドの実体構造の一例を図
10に示す。この場合、可動部2全体は、送り用ボイス
コイルモータ17により、その直線移動軸17aに沿っ
て並進動作できるようになっている。光スポットの位置
をディスクの振動等に追随させるためにアクチュエータ
8によって対物レンズ9の位置を調整しつつ、光磁気デ
ィスク10上において光照射位置を大きく移動させると
き、即ち、ディスクの半径方向に移動させる場合には、
送り用ボイスコイルモータ17を作動させることによっ
て可動部2全体が粗動するようになっている。ここに、
直線移動軸17aは、固定部1と可動部2の間の光路に
対して高精度に平行となるように設定されており、可動
部2の移動によっても光学系に対し照射光束及び検出光
束の光軸がずれないように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分離型光ヘッドにおいては、以下の問題点がある。
【0006】すなわち、可動部2の移動に伴って照射光
束及び検出光束の光軸がずれないように、直線移動軸1
7aを固定部1の偏光ビームスプリッタ6から射出され
た後可動部2の立ち上げミラー7に到達するまでの光路
の光軸と完全に平行にする必要がある。この要件が充た
されない場合には、可動部2の移動に伴って照射光束と
検出光束の光軸がずれ、6分割フォトダイオード15上
の検出光束のスポットに位置ずれが発生し、得られたエ
ラー信号にオフセットが生じて光スポットの追従性が悪
化し、データ信号の検出性能も低下する。これを避ける
ためには、可動部2の移動軸に高精度の直線性を備えた
高価格のガイドを使用する必要があり、更に、その組立
時には極めて精密な調整作業が必要となる。この結果、
分離型ヘッドの製造コストが増大し、その生産性の向上
も妨げられていた。
【0007】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、可動部の移動時における光軸の
ずれ量を検出する手段を設け、そのずれ量に応じて光学
系を調整若しくは電気信号を修正することによって、又
は、光学系の相互配置を変更することによって、直線移
動軸17aに多少の精度不良が存在したとしても検出性
能を悪化させることのない分離型光ヘッドを提供し、こ
れをもって、分離型光ヘッドの製造コストの低減と生産
性の向上を達成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、発光素子の放出光束を所定光路に沿って射出する
と共に該光路から帰還する検出光束を光検出手段へと導
くべき固定部と、その放出光束を記録媒体の所定領域に
集光照射させると共に該所定領域からの帰還光を検出光
束として光路に沿って固定部に帰還せしめるべき集光手
段、及び光検出手段の出力信号に応じて集光手段を微動
すべき微調整駆動手段を備え、固定部に対し前記光路に
平行に並進移動すべき可動部と、を有する分離型光ヘッ
ドにおいて、本発明が講じた第1の手段は、可動部にお
いて、放出光束から参照光束を分離すべき偏向分離手段
と、可動部の移動に伴う参照光束の光軸ずれ量を検出す
べき光軸位置検出手段とを設けるとともに、その光軸ず
れ量に応じて光軸を修正すべき光軸調整手段を設置する
ものである。この光軸調整手段としては、光路上にその
光学軸を回転可能に設置された透明平面板と、光軸ずれ
量に応じてこの透明平面板を回転さすべき回転駆動手段
とから構成する場合があり、また、光軸ずれ量に応じて
集光手段を微動すべき微調整駆動手段で構成する場合、
及び光軸ずれ量に応じて光検出手段の出力信号を修正す
べき信号補正手段を設ける場合がある。
【0009】また、発光素子の放出光束を所定光路に沿
って射出すると共に光路から帰還する検出光束を光検出
手段へと導くべき固定部と、放出光束及び検出光束を偏
向さすべき偏向手段、この偏向手段を経た照射光束を記
録媒体の所定領域に集光照射させると共に所定領域から
の帰還光を検出光束として偏向手段へと導くべき集光手
段、及び光検出手段の出力信号に応じて集光手段を微動
すべき微調整駆動手段を設け、固定部に対し光路に平行
に並進移動すべき可動部と、を有する分離型光ヘッドに
おいて、本発明が講じた第2の手段は、集光手段の偏向
手段側主面と偏向手段の偏向面との間隔を、集光手段の
焦点距離の略2倍とするものである。
【0010】
【作用】まず第1の手段によれば、可動部の移動軸が固
定部と可動部との間の光軸に対し正確に平行となってい
ない場合には、可動部の並進移動に伴って、可動部内に
設置された光軸位置検出手段に到達する参照光束の照射
位置もずれる。この参照光束の光軸のずれを検知し、こ
のずれが消失するように、光軸調整手段により放射光束
及び検出光束の光軸を修正することができる。ここで、
光軸調整手段を透明平面板及びその回転駆動装置から構
成する場合には、光路上に設置された透明平面板の光学
軸を回転させることにより、放射光束及び検出光束の光
軸をその光学軸の回転面内で平行移動させることができ
るので、可動部の移動方向の誤差に起因する光軸ずれを
修正することができる。また、光軸調整手段として、微
調整駆動手段に光軸ずれ調整機能を持たせ、これにより
光軸位置検出手段の検出する光軸ずれ量に応じて集光手
段を移動させる場合には、従来の光学系及び駆動系をそ
のまま利用して上記と同様の効果を得ることができる。 更に、光軸調整手段又は集光手段による光軸修正を何ら
行なうことなく、信号補正回路により、光検出手段の検
出信号、例えばフォーカスエラー信号やトラッキングエ
ラー信号から、光軸位置検出手段の検出する光軸ずれ量
に対応する信号成分(可動部の移動軸上の移動周期と同
期した低周波成分である。)を除去することで、光軸ず
れによるエラー信号のオフセットをなくし、光軸ずれに
よる集光手段の記録トラックに対する追尾性の悪化を防
止することができる。
【0011】次に、本発明の第2の手段によれば、可動
部の並進移動に伴って偏向手段及び集光手段の光学系が
微小角度だけ入射光束に対してずれた場合には、入射光
束と検出光束との光軸のずれ量は、偏向手段と集光手段
の間隔によって異なる。丁度集光手段の偏向手段側主面
と偏向手段の偏向面との間隔を集光手段の焦点距離の略
2倍とした場合には、可動部の並進移動に伴って可動部
の光学系の向きが微小角ずれた場合でも、偏向手段に入
射する放出光束の光軸と偏向手段を経て固定部へと帰還
する検出光束の光軸とのずれをほぼゼロに保つことがで
きる。したがって、上記第1の手段と同様に、放出光束
と検出光束の光軸ずれを防止することができる。
【0012】以上のように、本発明の手段によれば、上
記の何れの手段であっても、可動部の移動方向と放射光
束及び検出光束の光軸とのずれによる影響を除去して、
可動部の移動に伴うエラー信号等のオフセットを除去す
ることができるので、記録トラックに対する光スポット
の追尾性及びデータ信号の検出性能が低下することを防
止できる。したがって、可動部には、従来程、高精度即
ち高価格のガイドを使用する必要がなく、しかも、組立
時におけるガイドの位置決めにおいても従来程高精度の
調整を要求されないので、性能を維持しながら低コスト
かつ生産性の高い分離型光ヘッドとすることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る分離型光ヘッドの実施例
を添付図面を参照して説明する。
【0014】<第1実施例> 図1には、分離型光ヘッドの第1実施例を説明するため
、その光学系の構成及び配置を示す。固定部1には、射
出系として、レーザーダイオード3、コリメートレンズ
4、ビーム整形プリズム5、偏光ビームスプリッタ6が
設置され、また、検出系として、1/2波長板12、凸
レンズ13、シリンドリカルレンズ14、6分割フォト
ダイオード15が設置されている。レーザーダイオード
3から放出されるレーザー光束は、コリメートレンズ4
で平行光束とされ、ビーム整形プリズム5により円形の
光束断面に整形される。この整形された光束は、偏光ビ
ームスプリッタ6を透過するが、この先には回転駆動装
置19によって、その光学軸を回転可能とされた平行平
面板20が設置されている。この平行平面板20は、そ
の光学軸を光束に対して回転させることにより、光束の
光軸を平行移動させることができる。すなわち、図2に
示すように、平行平面板20の厚さをt、屈折率をn、
回転角をαとすると、光軸の移動量dは、    d=
t・sinα(1−cosα/(n2 −sin2 α
)1/2 )となり、回転角αにより、移動量dを調整
することができる。ここで、平行平面板20の回転駆動
装置19は、図3に示すように、平行平面板20に接続
された軸受け25内に、固定台23に取付けられた支承
軸24が挿入されており、軸受け25上にはコイル27
が貼付されている。固定台23には磁性体28も固定さ
れており、この磁性体28は固定台23内で支承軸24
と磁気接続され、一体の磁石を形成している。この磁石
の磁極間にセンタリングバネ29により付勢支持された
軸受け25が挟まれた状態で、駆動回路26からコイル
27に所定電流を流すと、その電流量に応じて軸受け2
5と共に平行平面板20が回転する。
【0015】再び、図1に戻ると、可動部2には、ビー
ムスプリッタ21、2分割フォトダイオード22及び対
物レンズ9を備えたアクチュエータ8が設置されている
。上記固定部1からの入射光束は、ビームスプリッタ2
1により、アクチュエータ8の対物レンズ9を経て光磁
気ディスク10の記録面11に照射される主光束Pと2
分割フォトダイオード22に照射される参照光束Sとに
分離されるようになっている。ここで、送り用ボイスコ
イルモータ17によって移動する可動部の移動軸が固定
部1と可動部2との間の光束の光軸に対し完全に平行と
なっていない場合、可動部2の並進移動によって可動部
2の光学系に対して入射光束の光軸がずれ、これに伴っ
て主光束Pとともに参照光束Sの光軸もずれるため、図
4(a)及び(b)に示すように、2分割フォトダイオ
ード22上に照射される参照光束Sの光スポットの位置
が移動する。これに伴って2分割フォトダイオード22
の分割ダイオード22aと22bに照射される光量比が
変化する結果、それぞれの出力光電流の比も変化する。 このようにして、可動部の移動軸、即ち、直線移動軸1
7aのずれは分割フォトダイオード22aと22bの電
気信号の差として取り出すことができる。この信号は、
前記回転駆動装置19の駆動回路26に送られ、参照光
束Sの光軸ずれ量に比例した光束の移動量dを平行平面
板20が形成し、常時光軸のずれをなくするようにして
いる。
【0016】なお、ビームスプリッタ21で入射光束か
ら分離された主光束Pは、アクチュエータ8の対物レン
ズ9を経て光磁気ディスク10に照射され、これが記録
面11で反射されて検出光束となり、再び対物レンズ9
を経由してビームスプリッタ21に戻り、ここで反射さ
れて、固定部1へと進行する。固定部1では、検出光束
は偏光ビームスプリッタ6で反射偏向され、1/2波長
板、凸レンズ13、シリンドリカルレンズ14を通って
6分割フォトダイオード15上に到達する。この6分割
フォトダイオード15は、データ信号を検知するほか、
記録面11上に到達した光スポットの状態を監視するた
めのフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
をも検出するものであり、これらの情報に基づいて、ア
クチュエータ駆動回路16が、アクチュエータ8の対物
レンズ9の微動動作を修正するようになっている。
【0017】この実施例によれば、2分割フォトダイオ
ード22の検出信号により、検出光束の光軸のずれを検
知し、このずれを修正するように平行平面板20を回転
させることによって、直線移動軸17aの精度を完全に
補うことができる。したがって、送り用ボイスコイルモ
ータ17の直線移動軸17aには、高精度、高価格のガ
イドを用いる必要がないので、光ヘッドの製造コストを
引き下げることができる。また、可動部2の組立時にお
ける直線移動軸17aの位置及び方向調整に要求される
精度も低くて足りるため、調整作業も簡易化される。こ
の結果、分離型光ヘッドの生産性の向上を期すことが可
能となる。
【0018】なお、主光束Pと参照光束Sとの分離方向
は任意であり、また、分離手段としては、可動部の移動
に伴う入射光束の光軸ずれに応じて参照光束Sが光軸ず
れを生ずるものであれば、光チョッパ等でもよい。
【0019】<第2実施例> 次に、図5を参照して、本発明の第2実施例を説明する
。ここで、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。この第2実施例においては、第1
実施例の平行平面板20及び回転駆動回路19を設ける
代わりに、可動部2に設置された2分割フォトダイオー
ド22の検出信号は、アクチュエータ駆動回路16に導
入される。2分割フォトダイオード22により検出され
た参照光束Sの光軸ずれ量に比例する電気信号は、対物
レンズ9を光磁気ディスク10の半径方向に移動させる
駆動信号に重畳され、検出光束の光軸ずれに基づく主光
束Pの光軸移動を完全に打ち消すように作用する。
【0020】この実施例では、可動部2の移動に伴う光
軸ずれを修正するために、集光微調整手段たるアクチュ
エータ8をそのまま利用することとしたので、2分割フ
ォトダイオード22を設置するのみで第1実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0021】<第3実施例> 図6を参照して、本発明の第3実施例を説明する。ここ
で、第2実施例と同一部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。この第3実施例においては、2分割フォ
トダイオード22の検出信号をアクチュエータ駆動回路
16に直接導入するのではなく、6分割フォトダイオー
ド15の検出するフォーカスエラー信号及びトラッキン
グエラー信号を修正するためのエラー信号補正回路30
に導入する。このエラー信号補正回路30は、予め光軸
ずれ量に対するエラー信号のオフセット変動量の比を設
定しておき、光軸のずれに伴うエラー信号の変動を相殺
するために、その比を2分割フォトダイオード22の検
出信号に乗じたものを、6分割フォトダイオード15の
出力するエラー信号から減算する。このようにして補正
したエラー信号をアクチュエータ駆動回路16に入力す
ることによって、オフセットのないエラー信号に基づい
てアクチュエータ8を駆動できることとなり、光ヘッド
の記録面上への追尾性を向上させることができる。
【0022】<第4実施例> 次に、本発明に係る分離型光ヘッドの第4実施例を説明
する。この第4実施例では、図9及び図10に示す従来
型の光ヘッドと同様の基本構造が用いられる。
【0023】ここで、分離型光ヘッドのうち、可動部2
に設置された立ち上げミラー7と対物レンズ9との関係
を図7及び図8に示す。図7に示すように、並進移動に
よって可動部が入射光束に対して微小角度θだけずれた
場合には、立ち上げミラー7への入射光束S1 と立ち
上げミラー7を経た検出光束S2 との間隔Dは、近似
式D=2θ(L−2F)で示される。ここで、Lは、対
物レンズ9の物体側主点O1 (若しくは物体側主面)
と立ち上げミラー7の反射点との間隔、Fは、対物レン
ズ9の焦点距離である。なお、O1 は、対物レンズ9
の像側主点である。例えば、従来は、F=3.3mm、
L=11mm程度であり、可動部2がその粗動とともに
光路に対して微小角度ずれると、検出光は、立ち上げミ
ラー7に戻る時点で既に入射光に対して光軸ずれを生じ
、その結果、6分割フォトダイオード15に到達するス
ポットには大きなオフセットが発生していた。本実施例
では、上式からL=2Fの場合には間隔Dがゼロになる
ことに着目し、光学系を図8に示すようにL=2Fに設
定した。 従って、可動部2の移動に伴って光学系が微小角ずれた
場合でも、立ち上げミラー7を経た検出光束の光軸が入
射光束の光軸に対してずれることがなく、その結果、最
終的に6分割フォトダイオード15に到達する検出光束
のスポットのずれも抑制される。実際には、アクチュエ
ータ8が光ディスクの回転に伴う記録面の振れに追随す
るために、対物レンズ9の位置を常時微動修正している
が、この対物レンズ9の微動中心をL=2Fの条件が満
たすように設定することによって、検出信号のオフセッ
ト量を最小限にすることができる。このようにして、上
記各実施例と同様に本実施例においても、可動部2の並
進移動によるエラー信号のオフセットを除去することが
できるから、何ら特別な補償機構を設けることなく光ヘ
ッドの性能を維持しながら、生産コストの低減及び並進
移動軸17aの取付け調整の容易化を図ることができる
【0024】ここで、対物レンズ9は、単一の非球面レ
ンズでも組合せレンズでも光ヘッドとしての集光に適し
た特性を有するものであればよく、立ち上げミラー7は
、全反射プリズム、ビームスプリッタ等、偏向特性を備
えたものであれば良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、可動部
に、偏向分離手段とこの偏向分離手段によって分離され
た光束を検出する光軸位置検出手段とを設け、この光軸
位置検出手段により可動部の移動に伴う光軸ずれ量を検
知して、光軸調整手段、微調整駆動手段及び集光手段、
又は信号補正回路により光軸ずれの影響を除去すること
ができる。
【0026】また、可動部内の集光手段と偏向手段との
間隔を集光手段の焦点距離の略2倍とすることによって
、検出光束の光軸の入射光束に対するずれをほぼ除去す
ることができる。
【0027】したがって、検出光束の光軸ずれによるエ
ラー信号のオフセットを補償若しくは除去することがで
きるから、光ヘッドの記録トラックに対する追随性を向
上することができ、高精度の記録再生を行うことができ
る。
【0028】また、上記の結果として、可動部の移動軸
として、高精度、高価格の移動ガイドを用いる必要がな
く、分離型光ヘッドの製造コストを引き下げることがで
きる。また、可動部の組立時における移動ガイドの調整
作業を簡略化することができ、生産性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分離型光ヘッドの第1実施例の構
成図である。
【図2】第1実施例の平行平面板の回転による光軸の移
動量を示す説明図である。
【図3】第1実施例の光軸調整手段たる平行平面板及び
回転駆動装置の構造及び機能を示す原理図である。
【図4】(a)及び(b)は第1実施例の2分割フォト
ダイオードへの参照光束の照射状態を説明するための作
用図である。
【図5】本発明による第2実施例の構成図である。
【図6】本発明による第3実施例の構成図である。
【図7】可動部の移動に伴う検出光束の光軸ずれを示す
説明図である。
【図8】本発明による第4実施例の構成を示すための概
念図である。
【図9】従来の分離型光ヘッドにおける光学系の構成図
である。
【図10】従来の分離型光ヘッドの構造を示すための斜
視図である。
【符号の説明】
1  固定部 2  可動部 3  レーザーダイオード 6  偏光ビームスプリッタ 7  立ち上げミラー 8  アクチュエータ 9  対物レンズ O1   物体側主点 F    焦点距離 L    反射面と物体側主点の距離 16  アクチュエータ駆動回路 19  回転駆動装置 20  平行平面板 21  ビームスプリッタ 22  2分割フォトダイオード 23  固定台 24  支承軸 25  軸承け 26  駆動回路 27  コイル 28  磁性体 29  センタリングバネ 30  エラー信号補正回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発光素子の放出光束を所定光路に沿っ
    て射出すると共に該光路から帰還する検出光束を光検出
    手段へと導くべき固定部と、前記放出光束を記録媒体の
    所定領域に集光照射させると共に該所定領域からの帰還
    光を検出光束として前記光路に沿って前記固定部に帰還
    せしめるべき集光手段及び前記光検出手段の出力信号に
    応じて前記集光手段を微動すべき微調整駆動手段を備え
    前記固定部に対し前記光路に平行に並進移動すべき可動
    部と、を有する分離型光ヘッドにおいて、前記可動部は
    、前記放出光束から参照光束を分離すべき偏向分離手段
    と、前記可動部の移動に伴う該参照光束の光軸ずれ量を
    検出すべき光軸位置検出手段とを有し、該光軸ずれ量に
    応じて前記光軸を修正すべき光軸調整手段を有すること
    を特徴とする分離型光ヘッド。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記光軸調整手段
    は、前記光路上にその光学軸を回転可能に設置された透
    明平面板と、前記光軸ずれ量に応じて該透明平面板を回
    転さすべき回転駆動手段とからなることを特徴とする分
    離型光ヘッド。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記光軸調整手段
    は、前記光軸ずれ量に応じて前記集光手段を微動すべき
    前記微調整駆動手段であることを特徴とする分離型光ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】  請求項1において、前記光軸調整手段
    は、前記光軸ずれ量に応じて前記光検出手段の出力信号
    を修正すべき信号補正手段を有することを特徴とする分
    離型光ヘッド。
  5. 【請求項5】  発光素子の放出光束を所定光路に沿っ
    て射出すると共に該光路から帰還する検出光束を光検出
    手段へと導くべき固定部と、前記放出光束及び検出光束
    を偏向さすべき偏向手段、該偏向手段を経た前記放射光
    束を記録媒体の所定領域に集光照射させると共に該所定
    領域からの帰還光を検出光束として前記偏向手段へと導
    くべき集光手段、及び前記光検出手段の出力信号に応じ
    て前記集光手段を微動すべき微調整駆動手段を備え、前
    記固定部に対し前記光路に平行に並進移動すべき可動部
    と、を有する分離型光ヘッドにおいて、前記集光手段の
    前記偏向手段側主面と前記偏向手段の偏向面との間隔を
    、前記集光手段の焦点距離の略2倍とすることを特徴と
    する分離型光ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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