JPH04212187A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH04212187A
JPH04212187A JP3044328A JP4432891A JPH04212187A JP H04212187 A JPH04212187 A JP H04212187A JP 3044328 A JP3044328 A JP 3044328A JP 4432891 A JP4432891 A JP 4432891A JP H04212187 A JPH04212187 A JP H04212187A
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Nobuo Kasahara
伸夫 笠原
Yasunori Kawaishi
河石 康則
Tatsuo Hirono
龍夫 広野
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
さらに詳しくは、転写媒体および転写紙へのトナ−像転
写構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンタ等の画像形成
装置にあっては、原稿像に応じた静電潜像を感光体に形
成し、この静電潜像を現像することで可視処理を行い、
この可視像を紙等の記録媒体に静電転写して複写物を得
るようになっている。ところで、上述した画像形成プロ
セスにおける転写紙への可視像転写を実行するのに代え
て、感光体に近接する転写ベルト等の転写媒体を設け、
選択される画像形成モ−ドに応じて転写媒体に可視像を
一旦転写する画像形成プロセスがある。
【0003】すなわち、上述した画像形成プロセスは、
感光体上の可視増をそのまま直接転写紙等の記録媒体上
に静電転写する片側表面複写の場合とは異なる片側裏面
複写あるいは両面複写の場合に実行されるものである。 つまり、上述した記録媒体の片側裏面への複写の場合で
いうと、感光体上の可視像である1次トナ−像に相当す
る可視像を中間転写手段を用いて一旦、2次トナ−像と
して転写媒体に転写し、然る後、この2次トナ−像を転
写媒体上に向け給送されてくる記録媒体の裏面に転写す
るようになっており、また、両面複写の場合には、1回
目に形成された感光体上の1次トナ−像を中間転写体と
して設けてある転写媒体に転写して2次トナ−像とし、
一方、転写を終えた感光体上には2回目の画像形成を行
い、給送されてくる記録媒体に対して、転写媒体からは
2次トナ−像が、そして感光体からは2回目の画像がそ
れぞれ同時に転写されることで記録媒体の反転給送を必
要としないようになっている(例えば、特開昭63−3
5882号公報)。
【0004】図17には、上述した画像形成装置の構成
が示してあり、図17において、静電潜像形成のために
用いられる周知の構成およびトナ−像形成のための構造
によって得られるトナ−像を表面に坦持した感光体Aの
転写位置には、感光体Aと対向して転写位置を通過する
中間転写体たる転写ベルトBが位置しており、この転写
ベルトBをはさんで感光体Aと対向する位置には感光体
A上のトナ−像を転写ベルトBに対して静電的に転写す
る1次トナ−像転写装置Cが設けてある。上述した1次
トナ−像転写装置Cは、図示しない周知構造のレジスト
ロ−ラによって給紙タイミングを設定されて転写位置に
向け搬送されてくる転写紙の片面に直接転写する場合お
よび転写紙の両面に画像転写を行なう場合に転写ベルト
B上へ画像の転写を行なう場合に作用するものである。 一方、転写ベルトBにおける転写紙搬送面の上部には、
上述した1次トナ−像転写装置とは別に今一つの2次ト
ナ−像転写装置Dが配置してある。上述した1次トナ−
像転写装置Cは、感光体A上のトナ−像と逆極性の帯電
特性とされ、そして、2次トナ−像転写装置Dは転写ベ
ルトB上に坦持されたトナ−像と逆極性の帯電特性を設
定されている。
【0005】従って、転写紙の片面にトナ−像を直接転
写する場合および転写紙の両面にトナ−像を転写する場
合の転写ベルトへのトナ−像の転写を行なう場合、感光
体A上のトナ−像が1次トナ−像転写装置Cの作用によ
り転写紙の片面に直接あるいは転写ベルト上に直接転写
される。そして、感光体A上に再度トナ−像が形成され
ると、転写紙の両面にトナ−像を転写する場合、転写ベ
ルト上のトナ−像は1次トナ−像転写装置の作用により
転写紙の一面に、また感光体A上のトナ−像も1次トナ
−像転写装置の作用によって転写紙の他面にそれぞれ転
写され、さらに、転写紙の他面に転写されたトナ−像は
2次トナ−像転写装置の作用によって、転写紙の他面に
押し付けられた状態とされる。このようなプロセスを実
行することにより、転写紙を反転させることなく転写紙
両面へのトナ−像の転写が行なわれる。
【0006】なお、上述した画像形成プロセスにおいて
、転写される画像は1色のトナ−を用いるものに限らず
、異なる色のトナ−を用いることも可能であり、これに
より、多色あるいはフルカラ−の画像を得ることもでき
る。従って、このようなトナ−の組合せと記録媒体への
転写プロセスの組合せとにより、次に記録モ−ドが適宜
選択できる。■単色または色重ね片側表面記録モ−ド■
単色または色重ね片側裏面記録モ−ド■単色または色重
ね両面記録モ−ドなお、記録モ−ドとは複写モ−ドとし
て称されることもあるものであり、また、色重ねとは、
このばあい、マルチカラ−あるいはフルカラ−を意味し
ている。
【0007】ところで、上述したような記録モ−ドを実
行するために用いられる転写手段にあっては、コロナ転
写、ベルト転写に加えてロ−ラ転写がある。上述したロ
−ラ転写は、導電性のゴムロ−ラで構成されたバイアス
ロ−ラを用いて、また、上述したバイアスロ−ラの表面
に誘電体膜を形成した誘電体ロ−ラを用いてこれらロ−
ラを記録媒体の裏面に押し当てることで電場を形成する
方法であり、コロナ転写等の場合に比べ、空隙での放電
量が少ないことが原因して電界効果の低下を抑えられる
ことで転写効率が良いものとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像形成装置においては、各記録モ−ドを行う場合に
中間転写手段や2次トナ−像転写手段に対し、効果的な
転写を行う目的で電圧印加状態を選択することが必要で
あり、また、2次トナ−像転写手段に関しては、特に、
再度の転写になることから、転写効率の向上や転写時に
おける異常画像の発生防止等、転写品質の向上が望まれ
れているものの、これらの要求を満足する具体的な技術
および手段は知られていないのが現状である。
【0009】また、図17に示した画像形成装置におい
て、転写部では、トナ−像の転写を転写ベルトBをはさ
んで感光体Aと1次トナ−像転写装置Cとが対向する位
置で行なっていることから、転写に必要なバイアス電位
の印加時間が少なく、転写効率が悪くなる虞れがあり、
仮にこのような不具合を解消しようとすると、バイアス
電位の設定を高くすることが必要となり、電気回路への
悪影響の原因となる電気的なノイズや電波障害の発生、
さらには人体への安全面に対して新たな問題が起きる。 また、転写後において転写紙は、感光体Aから剥離され
て定着装置に搬送されるが、上述したように転写特性あ
るいは転写特性の余裕度が狭いと、剥離の際に放電を生
じてトナ−像が脱落したり、あるいは画像のにじみやず
れを生じた異常画像が得られてしまうこともある。さら
に、転写ベルト上を搬送される転写紙は、感光体と転写
ベルトとの間に生じるニップ圧のみに依存して搬送が行
なわれるために、転写位置を通過した転写紙の先端が転
写ベルトから遊離したりしてその先端での挙動が不安定
になりやすく、定着装置への導入が安定して行なえなく
なる虞れもある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
画像形成装置における問題、特に、転写行程における信
頼性を高めることのできる画像形成装置を得ることにあ
る。また、本発明の目的は、転写効率を上げると共に、
異常画像の発生を防ぐことができ、さらには、定着装置
に向けた転写紙の搬送を安定して行える画像形成装置を
得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本発明は、正像または鏡像として書き込み対象に像を
書き込み得る光書込手段と、上記光書き込み対象たる回
転自在の感光体と、上記光書込手段により上記感光体上
に書き込まれた潜像を1次トナー像として可視化する現
像手段と、上記感光体に対向配置され、これら対向間に
転写紙を通紙自在に配置された中間転写体としてのベル
トと、上記1次トナー像を上記転写紙へ転写し、あるい
は上記1次トナー像を上記ベルトへ2次トナー像として
転写するための中間転写手段と、上記2次トナー像を上
記転写紙へ転写するための2次トナー像転写手段を有し
、上記転写紙の片面あるいは両面への画像を形成する画
像形成装置であって、上記2次トナー像転写手段として
バイアスロールを用い、このバイアスロールを、ベルト
の上面側、かつ、上記感光体との直接対向部よりも、ベ
ルト移動方向下流側に配置したことを特徴としている。
【0012】また、本発明は、ベルトを間にしてバイア
スロールの対向位置にて該ベルトの裏面に接触させて複
数の対向電極を設け、かつ、これらバイアスロールおよ
び対向電極への印加電圧を記録モードに応じて切換える
バイアス印加手段を付帯させたことを特徴としている。
【0013】さらに本発明は、ベルトの上面側であって
、中間転写手段よりも上記ベルト移動方向の下流位置に
て上記ベルトに対して接離自在にバイアスロールを設け
たことを特徴としている。
【0014】そして、本発明は、ベルトを支持するロー
ラの中、上記ベルトから転写紙を分離する機能を担って
いる通紙方向下流側の支持ローラに対向させてバイアス
ロールを設けると共に該支持ローラにはバイアス印加手
段を付帯させてバイアスロールの対向電極を兼用させた
ことを特徴としている。
【0015】また、本発明は、正像または鏡像として書
き込み対象に像を書き込む光書き込み手段と、上記書き
込み対象である回転自在の感光体と、上記光書き込み手
段により上記感光体上に書き込まれた静電潜像を1次ト
ナ−像として可視化する現像手段と、上記感光体に対向
して配置され、この対向位置に記録媒体たる転写紙を通
紙可能に設定されている中間転写体としてのベルトと、
上記1次トナ−像を上記ベルトあるいは上記転写紙に2
次トナ−像として転写するための1次トナ−像転写手段
と、上記2次トナ−像を上記転写紙に転写するための2
次トナ−像転写手段とを備えている画像形成装置におい
て、上記2次トナ−像転写手段としてバイアスロ−ルを
有する転写構造を用い、このバイアスロ−ルを上記1次
トナ−像転写手段をはさんで上記転写紙の移動方向前方
側および後方側に位置させたことを特徴としている。
【0016】さらに本発明は、ベルトを間にして後方側
のバイアスロ−ルの対向位置で上記ベルトの裏面の接触
させて少なくとも1つの対向電極を設け、かつ、後方側
のバイアスロ−ルおよび対向電極への印加電圧を記録モ
−ドに応じて切り換えるバイアス印加手段を付設してあ
ることを特徴としている。
【0017】そして、本発明は、後方側のバイアスロ−
ルはベルトに対して接離自在に設けてあることを特徴と
している。
【0018】また、本発明は、後方側に対し、前方側の
バイアスロ−ルが後方側のバイアスロ−ルに同期して接
離自在に構成されていることを特徴としている。
【0019】また、さらに、本発明は、ベルトを支持す
るロ−ラのうち、ベルトから転写紙を分離する機能を担
っている通紙方向下流側の支持ロ−ラに対向させてバイ
アスロ−ルを設けるとともに、該支持ロ−ラには、バイ
アス印加手段を付設してバイアスロ−ルの対向電極を兼
用させたことを特徴としている。
【0020】
【作用】本発明によれば、中間転写手段としてコロナ転
写チャ−ジャを用いるので、感光体への転写圧が小さく
でき、これにより、現像剤キャリアや紙粉などの異物が
転写部へ混入しても感光体の損傷はなく、高耐久性、信
頼性の確保が得られると共に高画質の維持ができる。
【0021】また、本発明によれば、感光体からのトナ
−像を直接転写され、また、転写紙の通紙部を成す中間
転写体における感光体からのトナ−像の転写位置をはさ
んで、転写紙の搬送方向前方側および後方側に転写用の
バイアスロ−ルを配置したので、転写紙へのバイアス設
定部を感光体からの転写位置以外に増設して、転写バイ
アスの設定範囲を長くできる。従って、転写バイアスの
印加時間を長くすることで静電誘導作用を充分発揮させ
ることにより安定した転写条件の設定が行え、これによ
り転写紙への転写効率を向上させることができ、さらに
は、静電誘導効果を助長させることでトナ−の脱落やに
じみおよびずれ等の異常画像の発生を抑えることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、図1乃至図16において、本発明実施
例による画像形成装置の詳細を説明する。
【0023】図1において、カラー複写機は大別して、
原稿読取手段と、光書込手段と、画像形成手段と定着手
段と、給紙手段と、転写紙搬送手段に分けられる。原稿
読取手段は、原稿Gを載置するためのコンタクトガラス
1、これらを覆う圧板2、原稿Gを照明するための照明
ランプ3、照明ランプ3と一体的に走査方向Aへ移動す
る第1ミラー群M1、この第1ミラーM1と連動して走
査方向Aに移動するミラー群M2、縮小レンズ4、カラ
ーCCDイメージセンサー5および図示を省略されたス
キャナーコントローラ等で構成されている。かかる構成
により、原稿Gの走査が行なわれると、原稿画像情報は
カラーCCDイメージセンサー5によりブルー、グリー
ン、レッド、およびブラックの原稿像に対応した電気信
号に変換されて記憶手段に記憶される。この電気信号は
さらに図示省略の画像処理部にて加工され光書込手段へ
送られる。
【0024】光書込手段は、半導体レーザーと、上記電
気信号を半導体レーザーの駆動電流に乗せる手段と、半
導体レーザーからのビームを偏向走査する回転ミラー6
と、fθレンズを含む結像光学系7と、このビームを書
込対象たるドラム状の感光体8へ導くためのミラーM3
等よりなる。この光書込手段は、画像情報をデジタル信
号化して記憶しているので、書込順序を変える等して感
光体8上に正像として書き出すこともできるし、鏡像と
して書き出すこともできる。
【0025】次に、画像形成手段は、矢印方向に回転さ
れる感光体8と、この感光体8上に前記光書込手段によ
り書き込まれた潜像を1次トナー像として可視化する現
像手段9と、この感光体8に対向配置され、その対向間
に転写紙を通紙自在に設けられた中間転写体としてのベ
ルト10と、感光体8に対向する位置であってベルト1
0の裏側に向けて不動配置された中間転写手段としての
チャージャ11と、該ベルトの上面側であって感光体と
の直接対向部、つまりチャージャ11配設部よりもベル
ト移動方向下流側に配置されたバイアスロール12と、
このバイアスロール12よりもベルトの移動方向下流に
設けられたベルトクリーニング手段13と、このベルト
クリーニング手段13よりも下流にてベルトに対向して
設けられた両面コピー用極性反転手段としてのチャージ
ャ14、その他の付帯手段からなる。
【0026】その他の付帯手段とは、感光体8周りにつ
いて言えば、同感光体の回転方向順に、クリーナー15
、除電ランプ16、メインチャージャ17等である。ベ
ルト10の材料としては、誘電体シート(例えば、ポリ
エステルフィルム、4フッ化ビニリデン等)や中抵抗ベ
ルト(表面抵抗108〜1013Ωcmの特性を持つゴ
ムベルト、カーボン入りポリカーボシート等)が用いら
れる。
【0027】ここで現像手段9についてさらに説明する
。現像手段9は回転円筒9−1内に4つに仕切られた領
域に各々収められた4つの現像器からなる。これら4つ
の各現像器はイエロートナー現像用の現像器9−1Y、
マゼンタトナー現像用の現像器9−1M、シアントナー
現像用の現像器9−1Cおよびブラックトナー現像用の
現像器9−1Bであり、これら各色のトナーが収容され
ている。これら各現像器の中、可視化されるべき色の潜
像の到来に合わせてその色のトナーを収容した現像器が
感光体8に対峙するまで回転円筒 9−1が回動され、
対峙した位置にて止まり、現像が行なわれることになる
【0028】次に、ベルトクリーニング手段13は一端
支点Jを中心に回動自在であり、ベルトに対するクリー
ニングの要・不要に応じてベルトに対して接離される。 次に、定着手段は符号18で示される。これは、ベルト
10の下流に配置されていて、ベルトから送り出された
転写紙上の未定着トナー像を加熱定着する機能を有して
いる。 次に、給紙手段は転写紙Sを積層状に保持する給紙部1
9、分離給送ローラ20、レジストローラ23等からな
る。 次に、転写搬送手段は、定着手段18からスタック部2
4に紙を導く経路25に沿って設けられたローラおよび
ガイドと、定着手段18を経てレジストローラ23へリ
サイクルさせる経路26に沿って設けられたローラおよ
びガイドと、これらの経路を選択するための切換爪等よ
りなる。
【0029】転写紙Sの搬送態様としては、2つのモー
ドが用意されている。1つは給紙部19から感光体8を
経て定着手段18に至り、経路25をたどるワンパスモ
ードであり、他は定着手段18までは上記ワンパスモー
ドと共通で、それ以後は経路26をたどってレジストロ
ーラ23に至り、さらに、感光体8、定着手段18、経
路25をたどってスタック部24に至るリサイクルモー
ドである。これらのモードの選択は任意に可能である。 バイアスロール12は誘電性ゴムローラ等よりなり、バ
イアス印加手段により印加電圧が切り換えられるように
なっている。このバイアスロール12の周面にはクリー
ナ12−1のブレード12−2が接している。バイアス
ロール12はベルト10に対して矢印H方向に移動して
接離自在とされている。バイアスロール12の中心軸部
はクリーナ12−1の中心軸とアームで連結されており
、このアームを揺動させることにより、上記接離の動作
が行なわれる。その駆動源としては、ばねとソレノイド
との組合せ等が用いられる。図1において、中間転写手
段としてコロナ転写手段たるチャージャ11、2次トナ
ー像転写手段としてバイアスロール12を使用したもの
が代表として図示されているが、これらの転写手段は種
々に変形して用いられる。
【0030】例1:2次トナー像転写手段としてバイア
スロールと単数の対向電極ローラを使用した例(図1乃
至図3参照)図1乃至図3に示すように、中間転写手段
として、コロナチャージャ11が、感光体8に対向して
ベルト10の裏側に設けられている。バイアスロール1
2は、ベルト10を支持するローラの中、該ベルトから
転写紙を分離する機能を担っている通紙方向下流側の支
持ローラ28の直前近傍にてベルト10に対し接離自在
に設けられている。このバイアスロール12にはバイア
ス印加手段30−1が付帯されている。このバイアス印
加手段12は正の可変電源と接続された端子30−1A
、接地端子30−1Bおよびこれらの端子の何れかと切
換接続されるスイッチを有しており、このスイッチは記
録モードに応じて切り換えられるようになっている。ま
た、バイアスロール12との対向位置にはベルト10の
裏側に接するようにして単一の対向電極ローラ29が回
転自在に設けられている。
【0031】裏面記録モードの場合は、図2に示すよう
に感光体8上の単色による負帯電の1次トナー像がチャ
ージャ11のコロナ転写作用でベルト10上に2次トナ
ー像として転写される。次いで、転写紙Sがこの2次ト
ナー像上に送りこまれる。そして、転写紙Sと2次トナ
ー像とはバイアスロール12部に至る。バイアスロール
12は予め端子30−1Aに切り換えられており、かつ
、ベルト10側に押圧状態になっている。よって、転写
紙Sがバイアスロール12と対向電極ローラ29間を通
過する間に、2次トナー像の転写が行なわれる。図2は
単色トナー像の転写例を示すが、2次トナー像が多色ト
ナー像による色重ね像の場合も同様である。本例におい
ては、中間転写手段としてコロナ転写によるチャージャ
11を用いているので感光体8への転写圧は小さい。従
って、現像剤キャリアや紙粉などの異物が転写部へ混入
しても感光体の損傷は無く、高耐久性、信頼性の確保が
図れると共に高画質の維持という利益がもたらされる。 そして、2次トナー像転写手段としてバイアスロールを
用いているので、高効率運転が得られる。特にカラー画
像形成のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの各トナーによる多層像の転写に対し非常に効率的で
ある。ボイド放電低減、転写圧、電界の有効活用等が図
られるためである。 対向電極ローラ29は転写領域に印加される電界強度を
効率的に得るのに寄与している。本例ではバイアスロー
ル12への印加電圧を正極性としたが、これは2次トナ
ー像の極性が負だからであり、一般には2次トナー像の
極性に対応してこれと逆極性のもとして設定するものと
する。以上により本例では、コロナ転写とバイアスロー
ル転写の利点を最大限享受できることとなる。
【0032】表面記録モードの場合は図3に示すように
、感光体8上の負帯電の1次トナー像がチャージャ11
のコロナ転写作用でベルト10上の転写紙S上に転写さ
れる。この場合はバイアスロール12は機能させる必要
が無く、また、画像を乱すことのないよう図3に示すよ
うに、バイアス印加手段30−1を端子30−1Bへ切
換えると共に、ベルト上の転写紙と非接触となる位置ま
で退避させておく。
【0033】例2:バイアスロールの対向電極を複数の
ローラとした例(図1、図3乃至図6参照)本例が前記
例1と顕著に異なるのは、単数だった対向電極ローラ2
9を複数の対向電極に置き換えた点である。例2−1:
複数の対向電極ローラを接地した例(図4参照)図4に
示すように、バイアスロール12の直下から外れた対向
領域において、ベルト10の裏面に接触させて2つの対
向電極ローラ29−2R,29−2Lを設けている。こ
れらのローラは共に接地されている。図4は単色トナー
像の裏面転写を示すが、多色色重ねの場合も同様である
。本例では2つの対向電極ローラで支持された中間部を
バイアスロールで押圧する形になるので、ベルトおよび
転写紙がバイアスロールの周面に沿って撓み、転写領域
が面接触となって広がるため、転写効率が一層高くなり
、かつ、均一な転写が可能となり、高画質化が図れる。 そして、接触面が広がるため、バイアスロール12およ
び対向電極ローラ29−2R,29−2Lについて、剛
体に近い金属ロールの使用も可能となる。従って、通電
性ゴムの使用を必要としなくなるので、これらロール類
の機械的精度および耐久性等の向上が図れる。バイアス
印加手段30−1は記録モードに応じ、前記例1に準じ
て切り換えられる。さらに転写領域が高圧力を必要とし
ないので、線接触で均一な転写を行なうために必要とさ
れる中間転写ベルト、バイアスロール、対向電極等の圧
延等によるストレスが軽減され、高耐久性が図れる。ま
た、これに関連してベルトが高圧接触されることが無い
ので、蛇行等のベルト寄りの発生が少なくなり、画像の
位置合わせが良くなり、色ずれ等の異常を防止できる他
、ベルト駆動の簡易化を図ることができる。
【0034】例2−2:複数の対向電極ローラをバイア
ス印加手段と接続した例(図5、図6参照)本例では対
向電極ローラ29−2R,29−2Lについてもバイア
ス印加手段29−2を設けた点が例2−1と異なる。バ
イアス印加手段29−2は、負の可変電源と接続された
端子29−2A、接地端子29−2Bおよびこれらの端
子の何れかと切換接続されるスイッチを有しており、こ
のスイッチは記録モードに応じて切り換えられるように
なっている。裏面記録の場合は図5の如く予め端子30
−1Aに切り換えてバイアスロール12に正のバイアス
電圧を印加し、かつ端子29ー2Aに切り換えて対向電
極ローラ29−2R,29−2Lに負のバイアス電圧を
印加しておく。一方、正極性のバイアスが印加されたチ
ャージャ11によりベルト10上に負の2次トナー像を
得、次いで、この2次トナー像をバイアスロールおよび
対向電極ローラで転写紙裏面に転写する。表面記録の場
合は図6に示すように、チャージャ11のバイアス電源
を正極性に切り換えることにより感光体8上の負の1次
トナー像をベルト10上の転写紙S上に転写する。その
際、前記例1に準じ、転写像を乱さないためバイアスロ
ール12をベルト10から離間させると共に、バイアス
ロール12、対向電極ローラ29−2R,29−2L共
に接地状態とする。このように本例では対向電極ローラ
29−2R,29−2Lからもバイアス電圧を印加する
ので、更なる転写効率の向上が図られる。また、バイア
ス印加手段は電源が可変電圧電源であるので、印加する
バイアス量を異なるものにでき、これにより転写時の接
触および剥離時の異常放電を防止することができ、均一
な転写が可能となる。さらに、バイアスロール、対向電
極へのバイアス量も、フルカラーコピー、2色コピー、
単色コピー時で、トナーの付着量、多層トナー、単層ト
ナーにより転写条件が異なるため、その量を変えること
で最適化を図ることができる。これらの利点に加えて、
転写時に転写紙はベルト10とバイアスロール12によ
り保持された状態で転写されるので、転写工程中に転写
紙に何等かの外力が加わっても該転写紙はベルトからず
れることがなく、転写時の転写ずれ、転写ぼけ、転写抜
け等の異常転写が防止でき、均一な転写が可能となる。 同様の理由により転写が腰の弱い紙、薄紙、さらに波打
ちした転写紙等でもジャム発生すること無く確実に搬送
でき、次行程である定着行程への搬送が確実に行なわれ
る。フルカラーコピー時、マルチカラーコピー時は、ト
ナー像が多層でかつ付着量も多くなるが、そのような転
写に際しても効率良く転写が確保される。
【0035】例3:  例2において、中間転写手段を
複数のバイアスロールとした例(図4、図7参照)図7
に示すように、中間転写手段が感光体8に対向して設け
た2つのバイアスローラ110R,110Lに置き換え
られており、さらにバイアス印加手段110−1が付加
される。裏面転写の場合は、前記例2−1(図4参照)
に準じて行なわれる。表面転写の場合は、図7に示すよ
うに正極性のバイアス電圧を印加されたバイアスローラ
110R,110Lにより感光体8から転写紙S上に負
帯電の1次トナ−像が転写される。この場合、バイアス
ロール12はベルトから退避し、かつバイアス印加手段
30−1は接地される。
【0036】例4:バイアスロールの対向電極をベルト
の支持ローラで兼用させた例(図8、図9参照)ベルト
10を支持する支持ローラの中、このベルトから転写紙
を分離する機能を担っている通紙方向下流側の支持ロー
ラ28の近傍上流に対向電極ローラ280を設け、これ
ら支持ローラ28および対向電極ローラ280の各々に
バイアス印加手段28−1、280−1を付帯させてい
る。これら支持ローラ28および対向電極ローラ280
は共にバイアスローラ12の対向電極としての機能を担
うものである。バイアスローラはこれらローラの中間位
置にてベルト10に接離自在に設けられている。中間転
写手段については例3(図7参照)に準じ、バイアスロ
ーラ110R,110Lおよびバイアス印加手段110
−1を有している。図8の場合、裏面転写に際しては、
バイアスロール12をベルト10に接する状態にしてバ
イアス電圧を正極性とし、支持ローラ28および対向電
極ローラ280については何れも負極性の電圧印加に切
り換え、負極性の2次トナー像を転写紙Sへ転写する。 表面転写の場合は、以下に述べる図9の例に準ずる。図
9の場合、表面転写に際しては例3(図7参照)に準ず
る。また、裏面転写に際しては、上記図8の例に準ずる
。なお、バイアス印加手段28−1、280−1はコピ
ーする転写紙の紙種により適宜極性および電圧値を制御
する。本例では支持ローラ28は外径25〜10mmを
用い、曲率分離方式による紙分離の安定化を図っている
。本例によれば、特に裏面転写に際しバイアスロール1
2により転写紙の搬送を確実に行なうことができ、ペー
パージャムの発生を防止できる。また、転写紙上の未定
着トナー像の損傷防止が図れる等、異常転写の防止を図
ることができる。これは、転写紙がベルトから分離され
る位置である支持ローラ28の近傍位置にて転写紙への
トナー像の転写と紙分離が行なわれることから、転写時
の異常放電(剥離放電)の発生が少ないことによる。因
みに転写紙とベルトとをトナー像の転写後も長時間、密
着状態に保持した後に分離すると転写紙、トナー、ベル
ト上の電荷が気中放電するため、転写効率が下がると共
に転写むら、にじみ等が生じてしまう。さらに、支持ロ
ーラ28、対向電極ローラ280にはバイアス印加手段
が付帯されていること、バイアスローラ12と対向電極
ローラによる転写ニップの確保により、転写効率の向上
が図れる。これらは、フルカラー、マルチカラーコピー
時のように高付着量、多層トナー像の転写紙に際し、効
果的である。表面転写の場合についても上記と同様に、
転写紙がベルトと分離する際にバイアス状態が制御され
るので、分離時の異常放電が防止でき、画像を傷めない
【0037】次に、図10乃至図16において、本発明
の別実施例による画像形成装置の詳細を説明する。本実
施例の特徴は、中間転写体である転写ベルトにおける転
写紙の通紙面上流側および下流側にバイアスロ−ルを配
置したことにある。すなわち、図10は本発明の別実施
例による画像形成装置の全体構成を説明するための配置
図であって、本実施例による画像形成装置100は、内
部に図示矢印方向に回転可能な感光体102を備えてい
る。 そして、この感光体102の周囲には、回転方向に沿っ
て、画像形成プロセスを実行するための帯電装置103
、光書き込み装置104、現像装置105、中間転写体
106およびクリ−ニング装置107が配置してある。
【0038】上述した光書き込み装置104は、前述し
た実施例と同様に、レ−ザ−光を用いた走査により感光
体102上に静電潜像を形成する構造が用いられており
、具体的には、原稿の読み取り部104Aと書き込み部
104Bとで構成されている。すなわち、上述した原稿
読み取り部104Aは、原稿載置台104A1上の原稿
を露光するために矢印方向に往復動可能な光源104A
2と反射鏡104A3および結像レンズ104A4と、
これら光学部材により導かれた露光光の結像位置に配置
されたカラ−CCDイメ−ジセンサ104A5とで構成
され、原稿からの反射光をカラ−CCDイメ−ジセンサ
104A5により色分解した上でデジタル信号に変換さ
れて図示しない記憶部に入力し、後述する書き込み部4
Bのレ−ザ−光源の出力制御を行なうようになっている
【0039】一方、書き込み部104Bは、図示しない
半導体レ−ザで構成された光源からのレ−ザ−光を偏向
する回転多面鏡104Bおよび周知構造からなるfθレ
ンズや反射鏡を含む結像光学部材が配置されており、光
源から出射されたレ−ザ−光を感光体102の軸線方向
に走査して原稿像の書き込みを行なうようになっている
。この書き込み部104Bにおいては、画像情報をデジ
タル信号に変換してあるので、書き込み順序を変えるこ
とで感光体102に対し、正像に相当する静電潜像の形
成あるいは鏡像に相当する静電潜像の形成を任意に選択
して行なうことができる。
【0040】また、感光体102上に形成された静電潜
像を可視像化する現像装置105は、前記実施例と同様
に、カラ−複写に対応する構造とされており、回転可能
なホルダ−105Aの内部には、三原色(レッド、グリ
−ン、ブル−)に対する補色の関係にあるシアン、マゼ
ンタ、イエロ−の各着色現像剤および階調性を得るため
と単色複写の際に用いられるブラック現像剤を収容して
いる磁気ブラシ現像ユニット105B、105C、10
5M、105Yが装備されている。この現像装置105
は、複写型式に応じて各磁気ブラシ現像ユニットを選択
して感光体2に対してユニット内の現像スリ−ブを対向
させるようになっている。
【0041】一方、中間転写体106は、表面抵抗を、
例えば、10−8〜10−11Ωcmに設定された中抵
抗樹脂ベルトや中抵抗ゴムにより構成されて感光体10
2に近接するベルトであり、図11に示すように、転写
紙Sの通紙方向、換言すれば搬送方向(図示矢印方向)
に沿って配置されている一対のロ−ラ106A、106
Bに掛け回されている。 この中間転写体106は、一対のロ−ラ106A、10
6Bのうち、例えば、図11に示すように、感光体10
2と対向するベルト面が弛み側に設定できる位置のロ−
ラ、本実施例の場合は転写紙の搬送方向において前方側
に位置するロ−ラ106Aが駆動モ−タ106Cに連結
された駆動側とされており、感光体102との対向位置
で感光体102と同じ方向に移動するようにしてある。
【0042】そして、クリ−ニング装置107は、前記
実施例と同様に、ブレ−ドを備えた構造のものであり、
このブレ−ドにより感光体102上に残存する現像剤を
掻き取るようになっており、現像剤を除去された感光体
102は、クリ−ニング装置107を通過した後に除電
ランプ108により残留電荷を除去されて次の帯電装置
103に対向するようになっている。
【0043】また、上述した中間転写体106をはさん
で感光体102と対向する位置には、図5に示すように
極性切換可能なバイアス回路109Aを備えていて、感
光体102上のトナ−像(以下、これを1次トナ−像と
いう)を転写紙S若しくは中間転写体106に転写する
1次トナ−像転写装置109が設けてある。さらに、ロ
−ラ106Bの近傍には、テンションロ−ラ106C(
図10参照)が配置してあり、このテンションロ−ラ1
06Cと中間転写体106をはさんで対向する位置には
、感光体102に対して設けてあるものと同様な構造か
らなるブレ−ドを備えたクリ−ニング装置110(図1
0参照)が設けてある。このクリ−ニング装置110は
、図示しない構造によりブレ−ドが中間転写体106に
対して接離可能とされており、中間転写体106に後述
する2次トナ−像が坦持されているときには、中間転写
体106からブレ−ドを離間させるようにしてある。
【0044】そしてさらに、図11において、中間転写
体106における駆動側ロ−ラ106Aの対向位置には
、中間転写体106をはさんでバイアスロ−ル111が
配置してある。すなわち、バイアスロ−ル111は、図
5に示すように、極性切換可能なバイアス回路112を
接続されており、中間転写体106上に載置される転写
紙Sに対して接離可能に設けられており、中間転写体1
06に転写されているトナ−像(以下、これを2次トナ
−像という)を転写紙Sの片面に転写する場合に転写紙
Sと接触できるようにされている。
【0045】また、中間転写体106をはさんで駆動側
ロ−ラ106Aと対向する位置には、図5示のように、
帯電装置113が配置してあり、この帯電装置113は
、中間転写体106上に坦持された2次トナ−像の極性
変換のための帯電を行なうようになっている。そして、
バイアスロ−ル111の周面にはバイアスロ−ル用クリ
−ナ114の内部に装備してあるブレ−ドが当接してお
り、周面に付着したトナ−を除去されるようになってい
る。
【0046】さらにまた、中間転写体106により形成
される転写紙Sの搬送面における感光体102をはさん
でバイアスロ−ル111と反対側の位置、換言すれば、
転写紙Sの搬送方向における後方側には、図3示のよう
に、中間転写体106上に載置された転写紙Sに体して
接離可能な転写分離用バイアスロ−ル115が配置して
ある。すなわち、転写分離用バイアスロ−ル115は、
中間転写体106が掛け回されているロ−ラのうちの搬
送面の移動方向後方側に位置するロ−ラ106Bと対向
する位置に設けてあり、極性切換可能なバイアス回路1
16を接続されている。そして、この転写分離用バイア
スロ−ル115は、転写紙Sとの接離時期を搬送面の移
動方向前方に位置するバイアスロ−ル111と同様とさ
れており、具体的には、中間転写体106から転写紙S
に体して2次トナ−像を転写する際に転写紙Sと接触す
るようになっている。なお、この転写分離用バイアスロ
−ル115には、バイアスロ−ル111と同様な構造の
バイアスロ−ル用クリ−ナ114が付設してある。
【0047】また、この転写分離用バイアスロ−ル11
5に対して中間転写体106をはさんで対向するロ−ラ
106Bは、極性切換可能な転写分離補助用バイアス回
路106Eに接続されており、中間転写体106上の2
次トナ−像の挙動を設定するためにバイアス電位の極性
を切り換えられるようになっている。すなわち、転写分
離補助用バイアス回路106Eは、中間転写体106上
に感光体102からの1次トナ−像を転写する場合およ
び後で詳しく延べるが、両面複写の際に中間転写体10
6上に坦持されている2次トナ−像を転写紙Sの片面に
転写する場合は感光体102上の1次トナ−像と逆極性
に、また、この逆極性に相当する2次トナ−像と同極性
に帯電特性が設定され、転写紙Sの片面のみに中間転写
体106上の2次トナ−像を転写する場合には、接地状
態の帯電特性を設定され、さらには、中間転写体106
上にトナ−像を吸着して中間転写体106上の残留トナ
−を除去する場合には、中間転写体106上に坦持され
ている2次トナ−像と逆極性の帯電特性を設定される。 この帯電特性はバイアスロ−ル111における極性切換
可能なバイアス回路112についても同様とされている
【0048】一方、図10において、上述した中間転写
体106をはさんで転写紙Sの搬送方向下流側には給紙
機構117が、そして搬送方向上流側には定着装置11
8および排紙機構119がそれぞれ位置している。すな
わち、給紙機構117は、複数の大きさの転写紙Sをそ
れぞれ格納している給紙カセット117A、117Bと
手差し給紙トレ−117Cを備え、これら各部から繰り
出された転写紙Sは、搬送路の末端部に位置するレジス
トロ−ラ117Dによって感光体102上の画像位置に
対する給紙タイミングを設定されて感光体102に向け
搬送される。また、定着装置118を通過した転写紙S
の排紙機構119は、本実施例の場合、排紙トレ−11
9A、ソ−タ(図示されず)、あるいはリサイクル路1
19B等に向け排紙方向を選択できる構造とされており
、各排紙方向を設定する排紙路の分岐位置には排紙方向
を設定するための切換爪119Cが位置している。
【0049】本実施例は以上のような構造であるから、
以下に示す複写モ−ドを実行される。なお、図12乃至
図16に示す複写モ−ドは、例えば、単一の色現像剤に
よるトナ−像の転写を前提としていることを前置きして
おく。すなわち、図13には、感光体102から直接転
写紙Sに画像転写を行なう場合のプロセスが示してあり
、この場合には、1次トナ−像転写装置109は感光体
102上に坦持されているトナ−像の極性と逆極性の帯
電特性を設定され、バイアスロ−ル111および帯電装
置113ならびに転写分離用バイアスロ−ル115はそ
れぞれ機能しない状態に設定される。なお、バイアスロ
−ル111は、中間転写体に当接した態位を設定されて
中間転写体106と協動して転写紙Sの挟持搬送を可能
にしている。従って、書き込み部4Bを介して感光体1
02 上に形成された静電潜像を現像装置105内の所
望の色の現像剤によって可視像とされたトナ−像が感光
体102の移動に伴い中間転写体106 と対向すると
、このトナ−像の移動に同期させて給紙機構から搬送さ
れた転写紙Sには、1次トナ−像転写装置109の作用
により感光体102上のトナ−像を静電転写される。こ
のモ−ドは通常の単一複写モ−ドに相当しており、一般
的なこの種装置と構造上の変更を要しないものである。
【0050】次に、図14は中間転写体106に感光体
102からのトナ−像を転写する場合のプロセスを示し
ており、感光体102上へ形成されるトナ−像(以下、
これを1次トナ−像という)を中間転写体106に転写
して2次トナ−像を得る場合には、1次トナ−像転写装
置109は、図12に示した場合と同様に感光体上の1
次トナ−像の極性と逆極性の帯電特性を設定され、そし
て、バイアスロ−ル111および帯電装置113ならび
に転写分離用バイアスロ−ル115は機能しない状態に
設定される。また、給紙機構117は転写紙Sの繰り出
しを行なわない状態とされている。従って、感光体10
2上に坦持された2次トナ−像は1次トナ−像転写装置
109の作用により、中間転写体106上に静電転写さ
れる。
【0051】一方、図15は図14に示した中間転写体
106上の2次トナ−像を転写紙Sに転写する場合のプ
ロセスが示してあり、この場合には、1次トナ−像転写
装置109および帯電装置113が機能しない状態に、
そして、バイアスロ−ル111および転写分離用バイア
スロ−ル115は中間転写体上の2次トナ−像の極性と
逆極性の帯電特性を設定されている。従って、中間転写
体106上の2次トナ−像は、給紙機構117のレジス
トロ−ラ117Dによって給紙タイミングを設定された
転写紙Sが搬送されてくると、バイアスロ−ル111に
よる作用によって2次トナ−像が転写紙S上に静電転写
され、そして、転写分離用バイアスロ−ル115による
作用によってもバイアスロ−ル111により転写された
転写紙S上のトナ−像を転写紙Sに対して押しつけた状
態を維持される。
【0052】また、図16は転写紙Sの両面にトナ−像
を転写する場合のプロセスを示しており、この場合には
、1次トナ−像転写装置109に代えて中間転写体10
6をはさんで感光体102に対向する位置に一対の対向
電極ロ−ラ120がバイアス回路120Aを介して当接
させてあり、また、対向電極ロ−ラ120と駆動側ロ−
ラ106Aとの間には、ロ−ラで構成されて接地された
2次トナ−像転写用対向電極121が当接している。 
 そして、このような構成の変更を行なわれた両面複写
プロセスにおいては、まず、1次トナ−像を中間転写体
6に転写して中間転写体6上に2次トナ−像を坦持させ
、その後、再度、感光体102上に1次トナ−像を形成
した後に、給紙機構117からの転写紙Sの繰り出しを
行なって、転写紙Sの両面に対し、中間転写体106側
からと感光体102側からそれぞれ1次、2次トナ−像
を同時に転写するようになっている。 このプロセスによれば、転写紙Sの両面に対して同時に
トナ−像の転写を行なうようになっているので、転写紙
の反転給送を行なう必要がなくなるという利点がある。
【0053】そして、このプロセスを実行するにあたり
、感光体102に対して1回目に形成されたトナ−像を
中間転写体106に転写する場合、図14に示した場合
と同様な作用が得られるように、対向電極ロ−ラ120
は感光体102上の1次トナ−像の極性と逆極性の帯電
特性を設定され、バイアスロ−ル111および帯電装置
113並びに転写分離用バイアスロ−ル115そしてロ
−ラ106Bに接続してある転写分離用バイアス回路は
機能しない状態に設定されている。従って、感光体上の
1次トナ−像は対向電極ロ−ラ120の作用によって中
間転写体106上に静電的に転写されて2次トナ−像と
される。なお、この対向電極ロ−ル120は、図12示
のように、従前の実施例と同様な1次トナ−像転写装置
109をそのまま用いてもよいものである。そして、再
度、感光体102上に1次トナ−像が形成された後にお
いては、バイアスロ−ル111および転写分離用バイア
スロ−ル115(図12参照)が中間転写体106に近
接して転写紙Sと接触可能な状態とされ、かつ、中間転
写体106上に坦持された2次トナ−像の極性と逆極性
に帯電特性を設定され、また、帯電装置113は1回目
に感光体102から転写された2次トナ−像の極性と逆
極性の帯電特性を設定されるとともに、転写分離用バイ
アス回路106E(図12参照)の帯電特性が、2次ト
ナ−像と同極性にされる。従って、感光体102から中
間転写体106上に転写された2次トナ−像は、帯電装
置113により図示のように、負極性から正極に極性変
換された状態でバイアスロ−ル111に向け移動する。 そして、転写紙Sが給紙タイミングを設定された搬送さ
れてくると、バイアスロ−ル111の作用により中間転
写体106上の2次トナ−像は転写紙S上に静電的に転
写され、また、感光体2上の1次トナ−像は帯電装置1
13の作用により転写紙Sに静電的に転写され、ここに
転写紙Sの両面にトナ−像の同時転写が行なわれたこと
になる。また、上述した転写紙S上への転写が行われた
1次、2次トナ−像は転写分離用バイアスロ−ル115
およびロ−ラ6B側の転写分離用バイアス回路106E
の作用によって転写紙S上に押しつけられた状態を維持
されて、定着装置118に向け移送される。上述した各
プロセスについての基本的な考えは、本発明者の発明に
係る特願平1−130466号の明細書に記載されてい
る。
【0054】
【発明の効果】以上、本発明によれば、次のような効果
を期待できることにより、転写の信頼性を高めることが
できる。すなわち、中間転写手段としてコロナ転写チャ
−ジャを用いるので、感光体への転写圧が小さくでき、
これにより、現像剤キャリアや紙粉などの異物が転写部
へ混入しても感光体の損傷はなく、高耐久性、信頼性の
確保が得られると共に高画質の維持ができる。また、2
次トナ−像転写手段としてバイアスロ−ルを用いている
ので、高効率運転が得られ、特に、カラ−画像形成のよ
うに、イエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナ
−による多層像の転写に対し、ボイド放電低減、転写圧
、電界の有効活用が得られることで非常に有効である。
【0055】さらに、2つの対向電極ロ−ラで支持され
た中間部をバイアスロ−ルで押圧しているので、ベルト
および転写紙がバイアスロ−ルの周面に沿って撓むこと
ができ、これにより転写領域を拡げることがか能になる
ことで、転写効率が一層高くなり、高画質化に影響する
均一転写を得ることができる。そして、バイアスロ−ル
及び対向電極へのバイアス量もフルカラ−、モノマルチ
あるいは単色等の複写形式に応じた転写条件に対応して
設定することができるので、最適なものとすることがで
きる。しかも、転写時にはベルトとバイアスロ−ルとに
より転写時が保持された状態を得られることで、何等か
の外力が加わった場合においてもベルトからの脱落を防
ぐことができ、これにより、転写時の画像位置がずれた
り、画像の転写が行えなかったりするなどの異常画像の
形成を未然に防止することができる。さらにまた、上述
した理由により、弾性力の小さい、所謂、腰の弱い紙や
薄いかミサ等には波打ちを小持している紙を転写媒体と
して用いた場合ジャムの発生をなくして確実に搬送する
ことができ、次の行程である定着行程への搬送が確実に
行える。そして、転写紙等の転写媒体がベルトから分離
される位置の近傍で転写と分離が連続して行うようにし
てあるので、転写時での異常放電の発生が少なくなり、
未定着トナ−像の損傷による異常画像の発生が防止され
る。つまり、転写後に長時間経過してから分離すると、
密着状態に保持したベルト、転写紙およびトナ−の三者
間での電荷が気中放電してしまい、転写効率が低下し、
結果として、転写異常が発生するが、本発明によれば、
このような事故を未然に防ぐことが可能になる。
【0056】一方、本発明によれば、上述した効果に加
え、次の効果も期待できる。すなわち、感光体からのト
ナ−像を直接転写され、また、転写紙の通紙部を成す中
間転写体における感光体からのトナ−像の転写位置をは
さんで、転写紙の搬送方向前方側および後方側に転写用
のバイアスロ−ルを配置したので、転写紙へのバイアス
設定部を感光体からの転写位置以外に増設して、転写バ
イアスの設定範囲を長くできる。従って、転写バイアス
の印加時間を長くすることで静電誘導作用を充分発揮さ
せることにより安定した転写条件の設定が行え、これに
より転写紙への転写効率を向上させることができ、さら
には、静電誘導効果を助長させることでトナ−の脱落や
にじみおよびずれ等の異常画像の発生を抑えることがで
きる。また、感光体からの転写位置後方に転写紙に当接
するバイアスロ−ルを設けたので、転写後の転写紙の先
端が遊離するようなことを抑えられる。従って、定着装
置への安定した導入が行えることになる。また更なる転
写効率の向上、維持が図れ安定した転写が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による画像形成装置の全体構成を
示す配置図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における転写手段の
構造を示す模型図である。
【図3】図2に示した転写手段の作用を説明するための
模型図である。
【図4】図1に示した画像形成装置における転写手段の
別の構成を示す模型図である。
【図5】図4に示した転写手段の作用を説明するための
模型図である。
【図6】図1に示した画像形成装置における転写手段の
他の構成を示す模型図である。
【図7】図1に示した画像形成装置における転写手段の
さらに別の構成を示す模型図である。
【図8】図1に示した画像形成装置における転写手段の
さらに別の構成を示す模型図である。
【図9】図1に示した画像形成装置における転写手段の
さらに異なる構成を示す模型図である。
【図10】本発明の別実施例による画像形成装置の全体
構成を示す配置図である。
【図11】図10に示した画像形成装置に用いられる転
写手段の構成を示す斜視図である。
【図12】図10に示した転写手段の作用を説明するた
めの模型図である。
【図13】図11に示した転写手段の他の構成を示す模
型図である。
【図14】図14に示した転写手段の作用を説明するた
めの図12相当の模型図である。
【図15】図11に示した転写手段の別の構成を示し図
12相当の模型図である。
【図16】図11に示した転写手段のさらに他の構成を
示す図11相当の模型図である。
【図17】従来の転写手段の構成を示す模型図である。
【符号の説明】
9、102   感光体10      ベルト12 
     バイアスロ−ル28支持ロ−ル28−1  
バイアス印加手段29−2  バイアス印加手段30−
1  バイアス印加手段280−1    バイアス印
加手段100    画像形成装置104    光書
き込み装置9、105   現像装置106    中
間転写体109    1次トナ−像転写装置111 
   2次トナ−像転写手段たるバイアスロ−ル115
    転写分離用バイアスロ−ル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正像または鏡像として書き込み対象に像を
    書き込み得る光書込手段と、上記光書き込み対象たる回
    転自在の感光体と、上記光書込手段により上記感光体上
    に書き込まれた潜像を1次トナー像として可視化する現
    像手段と、上記感光体に対向配置され、これら対向間に
    転写紙を通紙自在に配置された中間転写体としてのベル
    トと、上記1次トナー像を上記転写紙へ転写し、あるい
    は上記1次トナー像を上記ベルトへ2次トナー像として
    転写するための中間転写手段と、上記2次トナー像を上
    記転写紙へ転写するための2次トナー像転写手段を有し
    、上記転写紙の片面あるいは両面への画像を形成する画
    像形成装置であって、上記2次トナー像転写手段として
    バイアスロールを用い、このバイアスロールを、ベルト
    の上面側、かつ、上記感光体との直接対向部よりも、ベ
    ルト移動方向下流側に配置したことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、ベルトを間にしてバイ
    アスロールの対向位置にて該ベルトの裏面に接触させて
    複数の対向電極を設け、かつ、これらバイアスロールお
    よび対向電極への印加電圧を記録モードに応じて切換え
    るバイアス印加手段を付帯させたことを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、ベルトの上面側であっ
    て、中間転写手段よりも上記ベルト移動方向の下流位置
    にて上記ベルトに対して接離自在にバイアスロールを設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、ベルトを支持するロー
    ラの中、上記ベルトから転写紙を分離する機能を担って
    いる通紙方向下流側の支持ローラに対向させてバイアス
    ロールを設けると共に該支持ローラにはバイアス印加手
    段を付帯させてバイアスロールの対向電極を兼用させた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】正像または鏡像として書き込み対象に像を
    書き込む光書き込み手段と、上記書き込み対象である回
    転自在の感光体と、上記光書き込み手段により上記感光
    体上に書き込まれた静電潜像を1次トナ−像として可視
    化する現像手段と、上記感光体に対向して配置され、こ
    の対向位置に記録媒体たる転写紙を通紙可能に設定され
    ている中間転写体としてのベルトと、上記1次トナ−像
    を上記ベルトあるいは上記転写紙に2次トナ−像として
    転写するための1次トナ−像転写手段と、上記2次トナ
    −像を上記転写紙に転写するための2次トナ−像転写手
    段とを備えている画像形成装置において、上記2次トナ
    −像転写手段としてバイアスロ−ルを有する転写構造を
    用い、このバイアスロ−ルを上記1次トナ−像転写手段
    をはさんで上記転写紙の移動方向前方側および後方側に
    位置させたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、ベ
    ルトを間にして後方側のバイアスロ−ルの対向位置で上
    記ベルトの裏面の接触させて少なくとも1つの対向電極
    を設け、かつ、後方側のバイアスロ−ルおよび対向電極
    への印加電圧を記録モ−ドに応じて切り換えるバイアス
    印加手段を付設してあることを特徴とする画像形成装置
  7. 【請求項7】請求項5記載の画像形成装置において、後
    方側のバイアスロ−ルはベルトに対して接離自在に設け
    てあることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の画像形成装置において、後
    方側に対し、前方側のバイアスロ−ルが後方側のバイア
    スロ−ルに同期して接離自在に構成されていることを特
    徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項5記載の画像形成装置において、ベ
    ルトを支持するロ−ラのうち、ベルトから転写紙を分離
    する機能を担っている通紙方向下流側の支持ロ−ラに対
    向させてバイアスロ−ルを設けるとともに、該支持ロ−
    ラには、バイアス印加手段を付設してバイアスロ−ルの
    対向電極を兼用させたことを特徴とする画像形成装置。
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