JPH04210806A - 熱間連続圧延機における鋼板張力制御法 - Google Patents
熱間連続圧延機における鋼板張力制御法Info
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- JPH04210806A JPH04210806A JP2411389A JP41138990A JPH04210806A JP H04210806 A JPH04210806 A JP H04210806A JP 2411389 A JP2411389 A JP 2411389A JP 41138990 A JP41138990 A JP 41138990A JP H04210806 A JPH04210806 A JP H04210806A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/48—Tension control; Compression control
- B21B37/50—Tension control; Compression control by looper control
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、熱間連続圧延機におけ
る鋼板張力制御法、特に少なくとも2つの圧延スタンド
とその間に1つのルーパー装置を備え、さらにこのルー
パー装置には何らかの鋼板張力検出装置を備えた圧延機
において、鋼板に付加する張力値を例えばルーパー軸ア
クチュエータのトルクにより制御し、ルーパー装置のル
ーパー角度をルーパー装置の上流・下流側圧延スタンド
の圧延ロール回転数により制御する、鋼板張力制御法に
関するものである。 [0002] 【従来の技術】材料(被圧延材)が、圧延スタンドにか
み込まれ、ルーパー装置を構成するルーパーが上昇して
一定の目標とする鋼板張力値を被圧延材に付加するまで
の時間は、熱間鋼帯圧延においては最も不安定な瞬間で
あり、被圧延材の圧延スタンド間ループ量が過大となり
、ミスロール等のトラブルが発生する可能性や、被圧延
材に過大な張力がかかり、被圧延材の板幅精度を悪化さ
せる可能性が高い。 従来にあってもこの問題を解決す
べくいくつかの対策が考えられており、例えば特開昭6
2−3822号公報に開示された方法では、ルーパー装
置のルーパー上昇時の一定時間内において、前記ルーパ
ーの角度偏差(目標角度−実績角度)が負である場合(
ループ発生とする)、この偏差の時間積分値に応じて当
該ルーパーの上・下流側圧延スタンドの圧延ロール回転
数を制御することにより鋼板ループ量が過大になること
を防止している。 [0003]また、特開昭62−212010号公報に
開示された方法においては、被圧延材がルーパー装置の
下流側圧延スタンドにかみ込んだ後、上流側圧延スタン
ドの出側の鋼板速度と下流側圧延スタンドの入側の鋼板
速度の差を時間で積分し、この値をスタンド間ループ量
とみなし、この値をある目標値に到らしめるよう下流側
圧延スタンドの圧延ロール回転数を制御し、過大ループ
量の発生を防止している。 [0004]
る鋼板張力制御法、特に少なくとも2つの圧延スタンド
とその間に1つのルーパー装置を備え、さらにこのルー
パー装置には何らかの鋼板張力検出装置を備えた圧延機
において、鋼板に付加する張力値を例えばルーパー軸ア
クチュエータのトルクにより制御し、ルーパー装置のル
ーパー角度をルーパー装置の上流・下流側圧延スタンド
の圧延ロール回転数により制御する、鋼板張力制御法に
関するものである。 [0002] 【従来の技術】材料(被圧延材)が、圧延スタンドにか
み込まれ、ルーパー装置を構成するルーパーが上昇して
一定の目標とする鋼板張力値を被圧延材に付加するまで
の時間は、熱間鋼帯圧延においては最も不安定な瞬間で
あり、被圧延材の圧延スタンド間ループ量が過大となり
、ミスロール等のトラブルが発生する可能性や、被圧延
材に過大な張力がかかり、被圧延材の板幅精度を悪化さ
せる可能性が高い。 従来にあってもこの問題を解決す
べくいくつかの対策が考えられており、例えば特開昭6
2−3822号公報に開示された方法では、ルーパー装
置のルーパー上昇時の一定時間内において、前記ルーパ
ーの角度偏差(目標角度−実績角度)が負である場合(
ループ発生とする)、この偏差の時間積分値に応じて当
該ルーパーの上・下流側圧延スタンドの圧延ロール回転
数を制御することにより鋼板ループ量が過大になること
を防止している。 [0003]また、特開昭62−212010号公報に
開示された方法においては、被圧延材がルーパー装置の
下流側圧延スタンドにかみ込んだ後、上流側圧延スタン
ドの出側の鋼板速度と下流側圧延スタンドの入側の鋼板
速度の差を時間で積分し、この値をスタンド間ループ量
とみなし、この値をある目標値に到らしめるよう下流側
圧延スタンドの圧延ロール回転数を制御し、過大ループ
量の発生を防止している。 [0004]
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法に
おいては、ルーパー装置のルーパー角度を元にループ量
制御を行うため、ルーパーと材料が接していれば精度よ
く制御されるが、ルーパー装置のルーパー立上がり直後
の低角度域において、被圧延材がルーパーと離れて過大
なループを発生している場合などには、ルーパー角度が
低いためこれを正しく認識せず、ループ量の増大を回避
する制御を行わないといった問題が生ずる。 この点を
改善した方法が後者であり、ルーパーと被圧延材が接触
するまでの間に速やかに被圧延材のループを吸収できる
と思われるが、この場合ルーパーの上昇のさせ方によっ
てはループの吸収が早すぎるがために、ルーパー装置と
被圧延材が衝突するような形となり、結果的に過張力が
発生したり、または逆にルーパー装置の上昇速度が遅い
がために、ループ吸収後も不安定状態が続き、トラブル
に到るといった可能性もある。 [0005]このように、従来法はルーパー装置のルー
パー上昇法に問題があるばかりでなく、鋼板に加わる張
力を考慮せず、ループ量吸収のみに着目しており、いわ
ゆる鋼板の張力制御という観点からは必ずしも満足のゆ
くものではなかった。 ここに、本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点をいずれも解消し、速やかに鋼板の
張カ一定制御を行い得るようにした熱間連続圧延機にお
ける鋼板張力制御法を提供することである。 [0006]
おいては、ルーパー装置のルーパー角度を元にループ量
制御を行うため、ルーパーと材料が接していれば精度よ
く制御されるが、ルーパー装置のルーパー立上がり直後
の低角度域において、被圧延材がルーパーと離れて過大
なループを発生している場合などには、ルーパー角度が
低いためこれを正しく認識せず、ループ量の増大を回避
する制御を行わないといった問題が生ずる。 この点を
改善した方法が後者であり、ルーパーと被圧延材が接触
するまでの間に速やかに被圧延材のループを吸収できる
と思われるが、この場合ルーパーの上昇のさせ方によっ
てはループの吸収が早すぎるがために、ルーパー装置と
被圧延材が衝突するような形となり、結果的に過張力が
発生したり、または逆にルーパー装置の上昇速度が遅い
がために、ループ吸収後も不安定状態が続き、トラブル
に到るといった可能性もある。 [0005]このように、従来法はルーパー装置のルー
パー上昇法に問題があるばかりでなく、鋼板に加わる張
力を考慮せず、ループ量吸収のみに着目しており、いわ
ゆる鋼板の張力制御という観点からは必ずしも満足のゆ
くものではなかった。 ここに、本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点をいずれも解消し、速やかに鋼板の
張カ一定制御を行い得るようにした熱間連続圧延機にお
ける鋼板張力制御法を提供することである。 [0006]
【課題を解決するための手段】本発明は、被圧延材がロ
ールにかみ込み、ルーパー装置のルーパーが上昇し、被
圧延材に一定の張力を付与するまでの過渡状態において
、検出張力を考慮したルーパー装置の上昇トルクの適正
化および当該ルーパー装置の上・下流圧延スタンドの圧
延ロール回転数の速度を調整することによるループ量の
増大防止によって、速やかに目標鋼板張力および目標ル
ーパー装置角度を得ることを特徴とする。 [0007]
ールにかみ込み、ルーパー装置のルーパーが上昇し、被
圧延材に一定の張力を付与するまでの過渡状態において
、検出張力を考慮したルーパー装置の上昇トルクの適正
化および当該ルーパー装置の上・下流圧延スタンドの圧
延ロール回転数の速度を調整することによるループ量の
増大防止によって、速やかに目標鋼板張力および目標ル
ーパー装置角度を得ることを特徴とする。 [0007]
【作用】本発明の詳細な説明する。図1(a)ないしく
C)において示すように、圧延スタンド1を出た被圧延
材4が、圧延スタンド2にかみ込むと同時にルーパー装
置を構成するルーパー3が上昇し、被圧延材4に張力を
付与する。このとき、図1(a)に示すようにかみ込み
タイミングを
C)において示すように、圧延スタンド1を出た被圧延
材4が、圧延スタンド2にかみ込むと同時にルーパー装
置を構成するルーパー3が上昇し、被圧延材4に張力を
付与する。このとき、図1(a)に示すようにかみ込み
タイミングを
【lとすると、この時点からルーパー3の
上昇が開始しく図1(b)参照)、tこのときルーパー
3が被圧延材4に接触する(図1(C)参照)。その後
、ルーパー3は上昇を続け、t3に至る。この【lない
し【2さらにはt3の過渡的期間の詳細を図2に示す。 図2おいて【3は張力がある所定値に至った時点である
。 [0008]まず、図2において【1において上昇トル
ク指令M1をパターン的に設定し、ルーパーの速やかな
上昇を図る。ルーパーが上昇を開始し、t2において被
圧延材と接触後、検出張力Tが T□=αXTo・・・式(1) ただし、α: 定数O≦α≦1 To二 目標張力 で表わされるT1に到った時点t3において上昇トルク
指令を中止し、張力制御(トルク指令はM2)に切り換
える。 こうすることによってルーパーの速やかな上昇を図ると
同時に、ルーパーの上昇速度過大による過張力発生を防
*[0O09] ここで、M2は M2 =f(To、θ、W、t)・・・・式(2)(T
o:目標張力、θニルーパー角度、W:板幅、t:スタ
ンド間板厚) によって決まる。なお、M、はルーパートルク指令の合
計値(μm 十μ2)である。 [00101一方、ルーパーが上昇を開始した瞬間(材
料のかみ込み直後)は、主にかみ込み時のインパクトド
ロップにより圧延スタンド2の速度が低下し、ループが
0 発生するが、このループ量の時間微分値(フープ発
生速度)dl/diを D+、N+、f+ : 圧延スタンド1のロール径、
回転数、先進率 D2 、 N2 、 b2: 圧延スタンド2のロー
ル径、回転数、後進率
乏[00111とし
、この値をOにすべく、圧延スタンド1主かC寸2主た
け双方のrT:ロ正ロール凍麻を堺整才ろ−51文※/
dtがゼロになったら[=11で発生したループが増大
せず、一定の値を保つことになる。図2においては圧延
スタンド2の圧延ロール速度を調整する場合について示
しており、t+−12の間において前記時間微分値をゼ
ロにするための補正量ΔN2I は、 で表され、圧延スタンド2の圧延ロール速度指令値に対
し、ΔN21 を加える。 この補正により、発生
したループが、被圧延材とルーパーが接触するまでの間
(1t〜【2)、増大しないように保っておくことが可
能となる。 [0012]さらに、被圧延材とルーパーが接触する時
点t2において、圧延スタンドの圧延ロール速度補正法
を前述の入・出側速度によるものから、ルーパー高さ(
角度)を基準とするものに切り換える。すなわちΔN2
2 = (θ−θo)×に2・・・(5)(N2:定数
、θ0ニルーパー目標角度、θニルーバー実績角度)で
設定されるΔN22 の圧延ロール速度だけ、圧延スタ
ンド2の圧延ロール速度指令値に対し、加える。このこ
とにより、ルーパーと被圧延材は接触した状態で速やか
にルーパーの目標角度Ooへ至り、また前述したように
、時点t3以降、ルーパー上昇トルク指令を張力制御指
令に切り替えるため、鋼板張力も速やかに設定値(To
)へ収束する。 (0013]なお、圧延スタンド1に対して補正を行う
場合は、上記の値ΔN22 を圧延スタンド1の圧延ロ
ール速度指令値から減することになる。以上、2つの圧
延ロール速度補正量ΔN21、ΔN22 を加えたもの
が、トータルとしての圧延ロール速度補正値であり、図
2においてはスタンド2の圧延ロール速度補正値ΔN2
で表わされている。以上の制御操作により、張力Tおよ
びルーパー角度Oの双方とも、速やかに目標値To、O
oへ到らせることが可能である。本発明の適用例を以下
に示す。なお、それぞれの目標値To、Ooは従来の操
業実績から予め設定したものである。 [0014] 【実施例】図3は本発明にかかる張力制御法を実施する
ための装置のフロー図であって、まず圧延スタンド1を
出た被圧延材4が下流側圧延スタンド2にかみ込んだ瞬
間を圧延スタンド2に設置したロードセル10にて検出
し、切換スイッチ17を(A)接点とし、上昇トルクパ
ターン量(Ml)に基づいてルーパー装置7の軸トルク
アクチュエータ9 (@動機もしくは油圧ロータリーア
クチュエータ)への操作量をルーパーアクチュエータ制
御装置18にて設定する。ルーパー3が上昇し、ルーパ
ー3と被圧延材4が接触してさらにルーパー3が上昇し
つづけ、被圧延材4の張力を増加させる。このときルー
パー張力検出機(図示せず)によって検出された張力値
Tが、α・T。 (α:定数、To: 目標張力)に達した時点で切換ス
イッチ17を(B)接点に切換え、これ以降は圧延が終
了するまで上位計算機15からの情報(設定張力To、
板幅W、板厚t)およびルーパー軸部に取り付けたパル
スジェネレーター8によって検出されたルーパー角度O
を基に計算されて、被圧延材4に一定の張力Toを与え
るために必要なトルクM2を目標トルクとして、制御装
置18にて設定されたアクチュエータ9への操作量を得
る。演算装置16は目標張力から目標トルクを得る下位
計算機である。 [0015]一方、圧延ロールの回転数に関しては、被
圧延材4が圧延スタンド2のロールにかみ込み後、張力
検出装置が張力を検出するまでの間(ルーパーと被圧延
材が接触するまでの間)、切換えスイッチ20の接点を
(C)とし、圧延スタンド1のロールに取りつけたパル
スジェネレーター14および圧延スタンド2のロールに
取り付けたパルスジェネレーター12で検出した各圧延
ロール5および6の回転数、Nl、N2さらに上位計算
機15から転送された圧延条件等の情報によりループ量
増大を抑制するための圧延スタンドの圧延ロール回転数
補正量ΔN21を演算装置19における演算によって得
る。この値と、圧延ロール回転数N2との和を圧延ロー
ル6の目標回転数として、圧延ロール6の制御装置21
によって制御する。 [0016]張力検出装置が張力を検出した時点(ルー
パーと被圧延材が接触した時点)でスイッチ20の接点
を(D)に切り換え、これ以降はルーパー角度偏差(θ
−θ。)に基づいた値を圧延ロール6の回転数補正量と
する。 図4(a)、(b)はそれぞれ従来法による制御法およ
び本発明にかかる制御法による結果を示すグラフである
。従来法では図4(a)に示すように、ルーパー装置の
上昇速度を高めるために上昇トルクパターン指令を加え
ているが、この上昇トルクパターン終了タイミング[を
張力検出値によって決定するのではなく、ルーパー上昇
開始後の時間(1)によって決定した場合であり、さら
にループ量の増大回避のための圧延ロール速度補正量に
ついても、ルーパー装置のルーパー角度が目標値θ0に
達した後のルーパー角度偏差による値(前述のΔN22
)のみとし、ΔN21 については補正を行っていな
い。なお、図4(a)には従来法の制御法によるルーパ
ー角度と張力の応答性を示す。一方、図4(b)は本発
明による制御法を用いた場合を示す。ルーパー角度・張
力とも本発明の方が速やかに整定することがわかる。 [0017]
上昇が開始しく図1(b)参照)、tこのときルーパー
3が被圧延材4に接触する(図1(C)参照)。その後
、ルーパー3は上昇を続け、t3に至る。この【lない
し【2さらにはt3の過渡的期間の詳細を図2に示す。 図2おいて【3は張力がある所定値に至った時点である
。 [0008]まず、図2において【1において上昇トル
ク指令M1をパターン的に設定し、ルーパーの速やかな
上昇を図る。ルーパーが上昇を開始し、t2において被
圧延材と接触後、検出張力Tが T□=αXTo・・・式(1) ただし、α: 定数O≦α≦1 To二 目標張力 で表わされるT1に到った時点t3において上昇トルク
指令を中止し、張力制御(トルク指令はM2)に切り換
える。 こうすることによってルーパーの速やかな上昇を図ると
同時に、ルーパーの上昇速度過大による過張力発生を防
*[0O09] ここで、M2は M2 =f(To、θ、W、t)・・・・式(2)(T
o:目標張力、θニルーパー角度、W:板幅、t:スタ
ンド間板厚) によって決まる。なお、M、はルーパートルク指令の合
計値(μm 十μ2)である。 [00101一方、ルーパーが上昇を開始した瞬間(材
料のかみ込み直後)は、主にかみ込み時のインパクトド
ロップにより圧延スタンド2の速度が低下し、ループが
0 発生するが、このループ量の時間微分値(フープ発
生速度)dl/diを D+、N+、f+ : 圧延スタンド1のロール径、
回転数、先進率 D2 、 N2 、 b2: 圧延スタンド2のロー
ル径、回転数、後進率
乏[00111とし
、この値をOにすべく、圧延スタンド1主かC寸2主た
け双方のrT:ロ正ロール凍麻を堺整才ろ−51文※/
dtがゼロになったら[=11で発生したループが増大
せず、一定の値を保つことになる。図2においては圧延
スタンド2の圧延ロール速度を調整する場合について示
しており、t+−12の間において前記時間微分値をゼ
ロにするための補正量ΔN2I は、 で表され、圧延スタンド2の圧延ロール速度指令値に対
し、ΔN21 を加える。 この補正により、発生
したループが、被圧延材とルーパーが接触するまでの間
(1t〜【2)、増大しないように保っておくことが可
能となる。 [0012]さらに、被圧延材とルーパーが接触する時
点t2において、圧延スタンドの圧延ロール速度補正法
を前述の入・出側速度によるものから、ルーパー高さ(
角度)を基準とするものに切り換える。すなわちΔN2
2 = (θ−θo)×に2・・・(5)(N2:定数
、θ0ニルーパー目標角度、θニルーバー実績角度)で
設定されるΔN22 の圧延ロール速度だけ、圧延スタ
ンド2の圧延ロール速度指令値に対し、加える。このこ
とにより、ルーパーと被圧延材は接触した状態で速やか
にルーパーの目標角度Ooへ至り、また前述したように
、時点t3以降、ルーパー上昇トルク指令を張力制御指
令に切り替えるため、鋼板張力も速やかに設定値(To
)へ収束する。 (0013]なお、圧延スタンド1に対して補正を行う
場合は、上記の値ΔN22 を圧延スタンド1の圧延ロ
ール速度指令値から減することになる。以上、2つの圧
延ロール速度補正量ΔN21、ΔN22 を加えたもの
が、トータルとしての圧延ロール速度補正値であり、図
2においてはスタンド2の圧延ロール速度補正値ΔN2
で表わされている。以上の制御操作により、張力Tおよ
びルーパー角度Oの双方とも、速やかに目標値To、O
oへ到らせることが可能である。本発明の適用例を以下
に示す。なお、それぞれの目標値To、Ooは従来の操
業実績から予め設定したものである。 [0014] 【実施例】図3は本発明にかかる張力制御法を実施する
ための装置のフロー図であって、まず圧延スタンド1を
出た被圧延材4が下流側圧延スタンド2にかみ込んだ瞬
間を圧延スタンド2に設置したロードセル10にて検出
し、切換スイッチ17を(A)接点とし、上昇トルクパ
ターン量(Ml)に基づいてルーパー装置7の軸トルク
アクチュエータ9 (@動機もしくは油圧ロータリーア
クチュエータ)への操作量をルーパーアクチュエータ制
御装置18にて設定する。ルーパー3が上昇し、ルーパ
ー3と被圧延材4が接触してさらにルーパー3が上昇し
つづけ、被圧延材4の張力を増加させる。このときルー
パー張力検出機(図示せず)によって検出された張力値
Tが、α・T。 (α:定数、To: 目標張力)に達した時点で切換ス
イッチ17を(B)接点に切換え、これ以降は圧延が終
了するまで上位計算機15からの情報(設定張力To、
板幅W、板厚t)およびルーパー軸部に取り付けたパル
スジェネレーター8によって検出されたルーパー角度O
を基に計算されて、被圧延材4に一定の張力Toを与え
るために必要なトルクM2を目標トルクとして、制御装
置18にて設定されたアクチュエータ9への操作量を得
る。演算装置16は目標張力から目標トルクを得る下位
計算機である。 [0015]一方、圧延ロールの回転数に関しては、被
圧延材4が圧延スタンド2のロールにかみ込み後、張力
検出装置が張力を検出するまでの間(ルーパーと被圧延
材が接触するまでの間)、切換えスイッチ20の接点を
(C)とし、圧延スタンド1のロールに取りつけたパル
スジェネレーター14および圧延スタンド2のロールに
取り付けたパルスジェネレーター12で検出した各圧延
ロール5および6の回転数、Nl、N2さらに上位計算
機15から転送された圧延条件等の情報によりループ量
増大を抑制するための圧延スタンドの圧延ロール回転数
補正量ΔN21を演算装置19における演算によって得
る。この値と、圧延ロール回転数N2との和を圧延ロー
ル6の目標回転数として、圧延ロール6の制御装置21
によって制御する。 [0016]張力検出装置が張力を検出した時点(ルー
パーと被圧延材が接触した時点)でスイッチ20の接点
を(D)に切り換え、これ以降はルーパー角度偏差(θ
−θ。)に基づいた値を圧延ロール6の回転数補正量と
する。 図4(a)、(b)はそれぞれ従来法による制御法およ
び本発明にかかる制御法による結果を示すグラフである
。従来法では図4(a)に示すように、ルーパー装置の
上昇速度を高めるために上昇トルクパターン指令を加え
ているが、この上昇トルクパターン終了タイミング[を
張力検出値によって決定するのではなく、ルーパー上昇
開始後の時間(1)によって決定した場合であり、さら
にループ量の増大回避のための圧延ロール速度補正量に
ついても、ルーパー装置のルーパー角度が目標値θ0に
達した後のルーパー角度偏差による値(前述のΔN22
)のみとし、ΔN21 については補正を行っていな
い。なお、図4(a)には従来法の制御法によるルーパ
ー角度と張力の応答性を示す。一方、図4(b)は本発
明による制御法を用いた場合を示す。ルーパー角度・張
力とも本発明の方が速やかに整定することがわかる。 [0017]
【発明の効果】本発明によれば、既設の圧延設備の簡便
な改造だけで本発明にかかる張力制御法を実施できるよ
うになり、実用的な利益は大きく、また張力制御精度は
高く、その圧延作業の能率化に大きく寄与する。
な改造だけで本発明にかかる張力制御法を実施できるよ
うになり、実用的な利益は大きく、また張力制御精度は
高く、その圧延作業の能率化に大きく寄与する。
【図1】図1(a)ないしくC)は、本発明にかかる方
法における制御操作の略式説明図である。
法における制御操作の略式説明図である。
【図2】各制御量の変化を示すグラフである。
【図3】本発明にかかる方法を実施するための装置のフ
ロー図である。
ロー図である。
【図4】実施例の結果を示すグラフである。
1.2:圧延スタンド
3ニル−パー
4:被圧延材
Claims (1)
- 【請求項1】その間にルーパー装置を備えた2以上の圧
延スタンドにおいて、当該ルーパー装置の下流の圧延ス
タンドに被圧延材がかみ込むと同時に前記ルーパー装置
のルーパーを速やかに上昇させ被圧延材に張力を付与し
、該張力が所定張力に到った時点で前記ルーパーの上昇
指令を停止して、当該ルーパー装置前後の圧延スタンド
間の張力制御に切替える熱間連続圧延機における鋼板張
力制御法であって、 (i)前記ルーパー装置のルーパが上昇開始から被圧延
材と接触するまでは、該ルーパー装置前後の圧延スタン
ドの圧延ロール速度差に基づき、ルーパー装置前および
/または後の圧延スタンドの圧延ロール回転速度を補正
して鋼板のループ量を制御し、 (ii)さらに、前記ルーパー装置のルーパーが被圧延
材と接触した後は当該ルーパー装置前後の圧延スタンド
の圧延ロールの速度補正を前記ルーパーの目標角度との
角度偏差に基づき補正することを特徴とする熱間連続圧
延機における鋼板張力制御法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411389A JPH04210806A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 熱間連続圧延機における鋼板張力制御法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411389A JPH04210806A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 熱間連続圧延機における鋼板張力制御法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04210806A true JPH04210806A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18520401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2411389A Withdrawn JPH04210806A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 熱間連続圧延機における鋼板張力制御法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04210806A (ja) |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP2411389A patent/JPH04210806A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |