JPH05138251A - 伸び率制御方法 - Google Patents

伸び率制御方法

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JPH05138251A
JPH05138251A JP3330142A JP33014291A JPH05138251A JP H05138251 A JPH05138251 A JP H05138251A JP 3330142 A JP3330142 A JP 3330142A JP 33014291 A JP33014291 A JP 33014291A JP H05138251 A JPH05138251 A JP H05138251A
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Hiroshi Mori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸び率設定の変更時及び変形抵抗の変化時に
生じる伸び率の変動に高い応答性にて追随でき、ストリ
ップの形状欠陥の確実な矯正を可能とし、また変形抵抗
の大きいストリップへの個別駆動方式の採用を可能とす
る。 【構成】 伸び率設定器11に設定された目標伸び率εと
伸び率演算器18において演算された現状の伸び率との偏
差を速度補正器20及び電流補正器21に与える。速度補正
器20が前記偏差の発生時に出力する速度補正値を、出側
ASR15に入力される速度変更指令に加え、また電流補
正器21が前記偏差の発生時に出力する電流補正値を、出
側ACR16に入力される電流変更指令に加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テンションレベラ、ス
キンパスミル等の矯正機において、これらの入,出側ブ
ライドル間に張架されたストリップ(帯板材)の伸び率
を、所定の目標伸び率に一致せしめるべく実施される伸
び率制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延工程の製品として得られるストリッ
プには、通常、材質及び温度分布の不均一、並びに製造
設備の精度不足及び調整不良等に起因する部分伸び、反
り等の形状欠陥が生じており、この形状欠陥は、商品価
値の低下、二次加工性の低下等の不都合を招来すること
から、テンションレベラ、スキンパスミル等の矯正機に
よる形状欠陥の矯正が、従来から広く実施されている。
【0003】テンションレベラは、入側ブライドルと出
側ブライドルとの間に張架されて送給されるストリップ
に対し、両ブライドル間に配された複数のロールによ
り、降伏点より低い単位張力下での繰り返し曲げを加え
て塑性伸びを生ぜしめ、前記形状欠陥の矯正を図る構成
となっている。そして、このテンションレベラにおいて
は、前記ストリップの伸び率が入側,出側ブライドル間
の速度差に対応することから、この対応関係を維持すべ
く入側又は出側ブライドル(一般的には出側ブライド
ル)の速度調節を行う伸び率制御が行われている。
【0004】図1は、従来のテンションレベラにおける
伸び率制御方法の実施態様を示すブロック図である。テ
ンションレベラの駆動方式は、個別駆動方式と差動歯車
方式とに大別されるが、図1は個別駆動方式を示してい
る。
【0005】図示の如く個別駆動方式は、各一対のブラ
イドルロールを備えた入側ブライドル1及び出側ブライ
ドル2を、夫々の駆動モータ(入側ブライドルモータ3
及び出側ブライドルモータ4)の出力端に分配ギヤ30,
40を介して連結し、両ブライドル1,2を夫々のモータ
3,4により個別に駆動する方式である。入側ブライド
ルモータ3及び出側ブライドルモータ4には、ロータリ
エンコーダ等を用いた個別の速度検出器31及び41が付設
してあり、これら夫々により入側ブライドル1及び出側
ブライドル2の速度が検出されるようになっている。
【0006】入側ブライドル1と出側ブライドル2との
間には、伸び率制御の対象となるストリップ5が張架し
てある。このストリップ5は、両ブライドル1,2の回
転により図中に矢符にて示す如く移動し、この移動経路
の中途に配された矯正ユニット6を通過する間に、該ユ
ニット6に内蔵された図示しない複数のロールにより繰
り返し曲げを加えられる。
【0007】以上の如き構成のテンションレベラの運転
は、速度設定器10に設定されたライン速度を維持し、ま
た両ブライドル1,2間のストリップ5に伸び率設定器
11に設定された目標伸び率を与えるべく行われる。速度
設定器10に設定されるライン速度は、入側ブライドル1
の目標速度V1 であり、この速度V1 と速度検出器31の
検出速度との偏差が入側速度制御装置(入側ASR)12
に速度変更指令として与えられており、前記偏差の積分
値として得られる入側ASR12の出力が入側電流制御装
置(入側ACR)13に電流変更指令として与えられてい
る。
【0008】入側ACR13の出力は、電流供給器14を経
て入側ブライドルモータ3に与えられており、該電流供
給器14から供給される駆動電流の変化に応じて入側ブラ
イドルモータ3及びこれにより駆動される入側ブライド
ル1の速度が前記速度偏差を解消すべく変更されて、前
述の目標速度V1が実現される。
【0009】一方、出側ブライドル2の駆動制御は入側
ブライドル1の目標速度V1 と伸び率設定器11に設定さ
れた目標伸び率εとから次の如く求まる目標速度V2
実現すべく行われる。
【0010】入,出側ブライドル1,2の速度が夫々、
1 ′,V2 ′である場合、これらの間にて伸長するス
トリップ5の伸び率ε′は、次式により表される。 ε′=(V2 ′−V1 ′)/V1 ′ …(1)
【0011】従って、出側ブライドル2の目標速度V2
は、前記目標速度V1 と目標伸び率εとから次式により
求まる。 V2 =(1+ε)・V1 …(2)
【0012】従って、出側ブライドル2の目標速度V2
は、速度設定器10に設定された目標速度V1 と伸び率設
定器11に設定された目標伸び率εとを乗算器により乗算
し、この結果に前記目標速度V1を加算器により加算し
て求められる。この目標速度V2 は、後述の如く得られ
るストリップ5の伸び率の演算結果に基づいて補正さ
れ、この結果と速度検出器41による出側ブライドル2の
検出速度との偏差が出側速度制御装置(出側ASR)15
に速度変更指令として与えられている。
【0013】入側と同様、前記偏差の積分値として得ら
れる出側ASR15の出力は、出側電流制御装置(出側A
CR)16に電流変更指令として与えられている。出側A
CR16においては、出側ASR15から与えられる電流変
更指令を実現するために必要な駆動電流の変更量が求め
られ、この結果は、出側ブライドルモータ4の電流供給
器17に出力されており、該電流供給器17から供給される
駆動電流の変化に応じて出側ブライドルモータ4及びこ
れにより駆動される出側ブライドル2の速度が前記偏差
を解消すべく変更されて、入側ブライドル1との間に張
架されたストリップ5において目標伸び率εが実現され
る。
【0014】前述した伸び率の演算は、前記速度検出器
31,41の検出結果が夫々与えられている伸び率演算器18
において、両検出速度を前記(1)式に適用することに
より得られており、この演算結果と伸び率設定器11に設
定された目標伸び率εとの偏差が補正器19を経て所定の
補正処理を施され、速度設定器10の設定速度V1 に乗じ
られて前記目標速度V2 の補正項として用いられてい
る。
【0015】一方前記差動歯車方式は、入側ブライドル
1及び出側ブライドル2を各別のモータにより直接的に
駆動するのではなく、主駆動モータにより入側ブライド
ル1のみを駆動し、該主駆動モータ及びこれとは別個に
設けたモータ(伸び率制御モータ)の出力を夫々入力と
する差動歯車装置の出力により、出側ブライドル2を駆
動する駆動方式であり、この種のテンションレベラにお
いては、主駆動モータの目標速度を速度設定器10の設定
速度(=V1 )とし、伸び率制御モータの目標速度を、
前記設定速度に目標伸び率を乗じた値(=ε×V1 )と
して、図1と同様の制御系により伸び率制御が行われて
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
行われる伸び率制御においては、出側ASR15から出側
ACR16に与えられる電流変更指令が、出側ASR15に
入力される前述した偏差の積分値であることから、例え
ば、溶接部位の通過によりストリップ5の変形抵抗が溶
接部の前後で変化した場合、及び矯正工程の中途で伸び
率設定器11の設定値が変更された場合等に、これらの変
化に応じて出側ACR16に与えられる電流変更指令の立
ち上がりが遅く、出側ブライドル2の速度変化が生じる
までに所定の時間を要するために、応答性の向上に限界
がある。
【0017】この現象は、変形抵抗の変化時において
は、この変化量が大きいほど顕著であり、また伸び率設
定の変更時においては、ストリップ5本来の変形抵抗が
大きいほど顕著である。また前述した個別駆動方式と差
動歯車方式とを比較した場合、同一の変化量に対して、
差動歯車方式における伸び率制御モータへの速度指令変
化量が個別駆動方式における出側ブライドルモータ4へ
の速度指令変化量よりも大きく、制御精度の面で差動歯
車方式の方が有利である。従って、個別駆動方式を採用
したテンションレベラにより伸び率設定の変更を頻繁に
行いつつ変形抵抗の大きいストリップ5を矯正する場
合、従来の伸び率制御方法では、所定の伸び率が付与さ
れない部位が多く発生し、形状欠陥の十分な矯正が行わ
れない結果となっている。
【0018】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、伸び率の変化に高い応答性にて追随でき、伸び
率設定の変更時及び変形抵抗の変化時においても形状欠
陥の確実な矯正が行われ、製品品質の向上に寄与できる
と共に、変形抵抗の大きいストリップへの個別駆動方式
の採用を可能とする伸び率制御方法を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る伸び率制御
方法は、入側ブライドルと出側ブライドルとの間に張架
されたストリップの伸び率を求め、この結果と目標伸び
率との偏差を解消すべく、前記両ブライドルのいずれか
の駆動モータに付設した速度制御装置及び電流制御装置
に制御指令を与える伸び率制御方法において、前記偏差
の発生時に、この偏差に応じた所定の補正値を前記制御
指令に加えることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明においては、ストリップの実際の伸び率
と目標伸び率との間に偏差が発生したとき、これに伴っ
て速度制御装置に入力される速度変更指令に前記偏差の
大きさに対応する補正値を加え、前記入力の積分値とし
て得られる速度制御装置の出力(電流変更指令)の立ち
上がりを急峻に行わせるか、又は、この電流変更指令に
前記偏差に対応する補正値を加えて電流制御装置に与
え、これの出力として得られる駆動電流の変化量を増
し、ブライドルの速度変化を速やかに生ぜしめて応答性
の向上を図る。
【0021】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図2は、個別駆動方式のテンションレベラ
における本発明に係る伸び率制御方法(以下本発明方法
という)の実施態様を示すブロック図である。
【0022】テンションレベラの構成及び伸び率制御系
の基本構成は、従来のそれと同一であり、入側ブライド
ル1の駆動制御は、速度設定器10に設定された目標速度
1 と入側ブライドルモータ3に付設された速度検出器
31による検出速度との偏差を解消すべく行われる。
【0023】即ち、前記偏差は速度変更指令(制御指
令)として入側ASR12に与えられ、これの積分値とし
て入側ASR12が出力する電流変更指令(制御指令)が
入側ACR13に与えられ、この入側ACR13の出力に応
じた電流供給器14の動作により入側ブライドルモータ3
の駆動電流が変更せしめられて、入側ブライドルモータ
3及びこれにより駆動される入側ブライドル1の速度が
前記偏差を解消すべく変更されて、前述の目標速度V1
が実現される。
【0024】一方出側ブライドル2の駆動制御は、速度
設定器10に設定された入側ブライドル1の目標速度V1
及び伸び率設定器11に設定された目標伸び率εから
(2)式により求まる目標速度V2 と、ストリップ5に
実際に生じている伸び率の演算結果に対応する補正項と
の偏差として得られる目標値に対して行われる。
【0025】ストリップ5の伸び率は、各別の速度検出
器31,41により得られる入側及び出側ブライドル1,2
の夫々の検出速度が入力される伸び率演算器18において
前記(1)式に従って演算されている。この演算結果と
目標伸び率εとの偏差は補正器19に与えられて所定の補
正処理を施され、更に速度設定器10に設定された入側ブ
ライドル1の目標速度V1 に乗じられ、この結果が前記
目標速度V2 との偏差(目標値)の演算に用いられてい
る。このように得られた目標値は、前記速度検出器41に
より得られた出側ブライドル2の検出速度との偏差を得
るべく、該検出速度と共に加算器に与えられている。
【0026】この加算器の出力である前述の偏差は、本
発明方法においては、出側速度制御装置(出側ASR)
15に速度変更指令(制御指令)として直接的に入力され
るのではなく、後述する速度補正器20の出力を加算され
た状態で入力される。また、この入力の積分値として得
られる出側ASR15の出力は、出側電流制御装置(出側
ACR)16に電流変更指令(制御指令)として直接的に
与えられるのではなく、後述する電流補正器21の出力を
加算された状態で入力される。
【0027】速度補正器20及び電流補正器21には、伸び
率設定器11に設定された目標伸び率εと伸び率演算器18
において演算された現状の伸び率との偏差、即ち、前記
補正器19への入力が分岐されて与えられており、速度補
正器20は、この伸び率偏差を速やかに解消すべく速度変
更指令に付加する速度補正量VCOMPを出力し、電流補正
器21は、同じく電流補正量ICOMPを出力する動作をな
す。
【0028】前記補正量VCOMP及びICOMPは、ストリッ
プ5の変形抵抗R及び伸び率εの関数であり、変形抵抗
Rは、ストリップ5のヤング率E、断面積S及び温度T
の関数であることから次式により表され、これらに、変
形抵抗及び伸び率情報設定器50に設定されたストリップ
5に固有の変形抵抗及び伸び率に関する情報を適用する
ことにより得られる。
【0029】 VCOMP=VCOMP(ε,E,S,T) …(3) ICOMP=ICOMP(ε,E,S,T) …(4)
【0030】出側ACR16は、出側ASR15から与えら
れる電流変更指令を実現するために必要な駆動電流の変
更量を求める動作をなし、この変更量は、出側ブライド
ルモータ4の電流供給器17に入力されており、この入力
に応じた電流供給器17の動作により出側ブライドルモー
タ4の駆動電流が調節され、出側ブライドルモータ4及
びこれにより駆動される出側ブライドル2の速度が前記
偏差を解消すべく変更されて、入側ブライドル1との間
に張架されたストリップ5において目標伸び率εが実現
される。
【0031】以上の如く本発明方法においては、ストリ
ップ5の実際の伸び率と目標伸び率εとの間に偏差が発
生したとき、これに伴って出側ASR15に入力される速
度変更指令に前記偏差に対応する補正値VCOMPが加えら
れる結果、この入力の積分により得られる出側ASR15
の出力(電流変更指令)が急峻に立ち上がり、またこの
電流変更指令に前記偏差に対応する補正値ICOMPが加え
られる結果、これを入力とする出側ACR16の出力が増
し、出側ブライドル2の速度変化が速やかに生じ、高い
応答性での速度制御が行われる。なお、速度補正値V
COMP及び電流補正値ICOMPは、いずれか一方の付加によ
っても所定の効果が得られる。
【0032】図3は、差動歯車方式のテンションレベラ
における本発明方法の実施例を示す模式図である。差動
歯車方式のテンションレベラは、入側,出側ブライドル
モータ3,4に換えて、主駆動モータ7及び伸び率制御
モータ8と、これらの出力が与えられ、両者の回転速度
の和を出力する差動歯車装置9とを備えてなり、入側ブ
ライドル1は、分配ギヤ70を介して伝達される主駆動モ
ータ7の出力により駆動され、出側ブライドル2は、分
配ギヤ90を介して伝達される差動歯車装置9の出力によ
り駆動される。
【0033】このような差動歯車方式において実施され
る本発明方法は、図2に示すものと同様、速度設定器1
0、伸び率設定器11、入側,出側ASR12,15、入側,
出側ACR13,16、電流調整器14,17、伸び率演算器18
及び補正器19を備えると共に、出側ASR15への制御指
令に加える速度補正値VCOMPを発生する速度補正器20、
及び出側ACR16への制御指令に加える電流補正値I
COMPを発生する電流補正器21を備えた制御系により実施
される。
【0034】但し差動歯車方式の場合、出側ASR15及
び出側ACR16の制御対象は、出側ブライドル2を直接
駆動するモータではなく、前記伸び率制御モータ8であ
るから、出側ASR15の目標速度は、速度設定器10に設
定された目標速度V1 と伸び率設定器11に設定された目
標伸び率εとの積(=εV1 )とせねばならず、出側A
SR15の入力側の構成が異なる。前記目標速度(=εV
1 )で伸び率制御モータ8が駆動され、入側ブライドル
1の速度がV1 となるように主駆動モータ7が駆動され
た場合、差動歯車装置9の出力端に接続された出側ブラ
イドル2の速度は、前記(1)式にて表される目標速度
2 となることは明らかである。
【0035】図4は、伸び率設定器11における目標伸び
率εの設定値をε1 からε2 に一時的に変更した場合に
おける出側ブライドルモータ4の駆動電流及びストリッ
プ5の伸び率実績の時間的変化の様子を調べた結果を示
すグラフである。
【0036】本図に示す如く従来法においては、ε1
らε2 又はε2 からε1 への伸び率設定の変更に応じて
生じるモータ電流の変化(立ち上がり又は立ち下がり)
が緩やかであり、この間の伸び率実績と目標伸び率とが
一致する部分が少ないのに対し、本発明方法において
は、ε1 からε2 又はε2 からε1 への伸び率設定の変
更に応じて、この設定値に伸び率実績が一致するまでの
間、図示の如く生じる速度補正値VCOMP及び/又は電流
補正値ICONPが夫々の制御指令に加えられ、モータ電流
の変化が急峻となり、伸び率実績が速やかに目標伸び率
に一致することがわかる。
【0037】図5は、溶接部位等の変形抵抗が異なる部
位の通過時点における出側ブライドルモータ4の駆動電
流及びストリップ5の伸び率実績の時間的変化の様子を
調べた結果を示すグラフである。
【0038】この図に明らかな如く本発明方法を実施し
た場合、変形抵抗が小さい部位の通過開始及び通過終了
時点における伸び率実績と伸び率設定との不一致に応じ
て、速度補正値VCOMP及び/又は電流補正値ICONPが発
生し、モータ電流が急峻に変化して伸び率実績と目標伸
び率が速やかに一致することがわかる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明方法において
は、ストリップの実際の伸び率と目標伸び率との間に偏
差が発生したとき、速度制御装置に入力される速度変更
指令に前記偏差の大きさに対応する補正値が付加される
から、前記入力の積分値として得られる速度制御装置の
出力が急峻に変化し、またこの出力に前記偏差に対応す
る補正値を加えて電流制御装置に入力するから、該電流
制御装置の出力として得られる駆動電流の変化量が急増
し、ブライドルの速度変化が伸び率の変化に高い応答性
にて追随でき、伸び率設定の変更時及び変形抵抗の変化
時においても形状欠陥の確実な矯正が行われ、製品品質
が向上し、また変形抵抗の大きいストリップへの個別駆
動方式の採用が可能となる等、本発明は優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】個別駆動方式のテンションレベラにおける従来
の伸び率制御方法の実施状態を示すブロック図である。
【図2】個別駆動方式のテンションレベラにおける本発
明方法の実施状態を示すブロック図である。
【図3】差動歯車方式のテンションレベラにおける本発
明方法の実施状態を示すブロック図である。
【図4】伸び率設定変更時における本発明方法の効果を
示すグラフである。
【図5】変形抵抗の変化時における本発明方法の効果を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 入側ブライドル 2 出側ブライドル 3 入側ブライドルモータ 4 出側ブライドルモータ 5 ストリップ 6 矯正ユニット 7 主駆動モータ 8 伸び率制御モータ 9 差動歯車装置 10 速度設定器 11 伸び率設定器 12 入側ASR 13 入側ACR 15 出側ASR 16 出側ACR 20 速度補正器 21 電流補正器 31 速度検出器 41 速度検出器 50 変形抵抗及び伸び率情報設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入側ブライドルと出側ブライドルとの間
    に張架されたストリップの伸び率を求め、この結果と目
    標伸び率との偏差を解消すべく、前記両ブライドルのい
    ずれかの駆動モータに付設した速度制御装置及び電流制
    御装置に制御指令を与える伸び率制御方法において、前
    記偏差の発生時に、この偏差に応じた所定の補正値を前
    記制御指令に加えることを特徴とする伸び率制御方法。
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