JPH04210192A - 断熱管の製造装置およびそれを用いた断熱管の製造方法 - Google Patents
断熱管の製造装置およびそれを用いた断熱管の製造方法Info
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- JPH04210192A JPH04210192A JP2400442A JP40044290A JPH04210192A JP H04210192 A JPH04210192 A JP H04210192A JP 2400442 A JP2400442 A JP 2400442A JP 40044290 A JP40044290 A JP 40044290A JP H04210192 A JPH04210192 A JP H04210192A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は断熱管の製造装置とその
装置を用いた断熱管の製造方法に関する。 [0002] 【従来の技術】給湯や給水、または冷暖房用の冷媒輸送
に用いられる断熱管は、一般に、金属管のような管体の
外周に例えば樹脂発泡体から成る樹脂製断熱シートを被
覆して断熱層とした構造になっている。このような断熱
管は、シートの被覆成形装置に金属管を供給し、この金
属管の外周をまず所定幅のシートでその両側端部を接触
させてパイプ状に連続被包し、ついで、シート側端部が
互いに接触している個所を加熱して融着したのち、全体
を冷却してこの融着部を固化・接合することによって製
造されている。 [0003]この場合、シートをパイプ状に連続成形す
る方法やその製造装置としては、例えば、特開昭491
30975号公報や特開昭49−118775号公報に
開示されている技術が知られている。 [0004]
装置を用いた断熱管の製造方法に関する。 [0002] 【従来の技術】給湯や給水、または冷暖房用の冷媒輸送
に用いられる断熱管は、一般に、金属管のような管体の
外周に例えば樹脂発泡体から成る樹脂製断熱シートを被
覆して断熱層とした構造になっている。このような断熱
管は、シートの被覆成形装置に金属管を供給し、この金
属管の外周をまず所定幅のシートでその両側端部を接触
させてパイプ状に連続被包し、ついで、シート側端部が
互いに接触している個所を加熱して融着したのち、全体
を冷却してこの融着部を固化・接合することによって製
造されている。 [0003]この場合、シートをパイプ状に連続成形す
る方法やその製造装置としては、例えば、特開昭491
30975号公報や特開昭49−118775号公報に
開示されている技術が知られている。 [0004]
【発明が解決しようとする課題】上記した先行技術は、
発泡合成樹脂シートを円筒形に連続賦型したのち、シー
トの側端部を加熱融着し、ついで融着部を冷却してパイ
プとするものである。しかしながら、上記技術の場合、
供給されてくるシートの蛇行を防止するために、賦型工
程の前段のシート両脇にガイトロールなどの付帯設備を
配置することが必要であり、その結果、装置の設置面積
は広くなって省スペースの点で難点がある。 [0005]また、融着部を冷却固化しあわせてシート
パイプと成形ダイとの摩擦抵抗を低減してシートパイプ
を下流に円滑移送するため゛に、加熱融着部の下流に円
筒ダイを設け、この円筒ダイからダイ内壁とシートパイ
プの外表面の間に冷却媒体を圧入する手段が採られてい
るが、しかし、この場合には、円筒ダイ内に供給された
冷却媒体が円筒ダイの上流側と下流側の両端部から抜は
出ていく。そのため、上流側の端部から抜は出た冷却媒
体は、この円筒ダイの直前に位置する加熱融着部を冷却
させることがあり、その結果、シート両側端部の加熱融
着が安定して行なえなくなることがある。 [0006]なお、樹脂シートのパイプを成形する場合
、その成形装置の長さが長くなるほど、成形されたシー
トパイプが装置と接触する個所は増加するので、それだ
けシートパイプの外表面は傷つきやすくなり、しかもシ
ートパイプの移動時における装置との摩擦抵抗も大きく
なるので、シートパイプの引き取りは負荷をかけて行う
ためシートパイプの伸びも伴うことになる。その結果、
除荷後に得られたシートパイプ(成形品)の表面には皺
などが発生する。そのため、製品の品質低下、製品価値
の不安定化、製品歩留りの低下などの問題を引き起こし
、結局は製造コストの上昇を招く。 [00071本発明は従来装置や製造方法における上記
したような問題を解決した断熱管の製造装置およびそれ
を用いた断熱管の製造方法の提供を目的とする。 [0008]
発泡合成樹脂シートを円筒形に連続賦型したのち、シー
トの側端部を加熱融着し、ついで融着部を冷却してパイ
プとするものである。しかしながら、上記技術の場合、
供給されてくるシートの蛇行を防止するために、賦型工
程の前段のシート両脇にガイトロールなどの付帯設備を
配置することが必要であり、その結果、装置の設置面積
は広くなって省スペースの点で難点がある。 [0005]また、融着部を冷却固化しあわせてシート
パイプと成形ダイとの摩擦抵抗を低減してシートパイプ
を下流に円滑移送するため゛に、加熱融着部の下流に円
筒ダイを設け、この円筒ダイからダイ内壁とシートパイ
プの外表面の間に冷却媒体を圧入する手段が採られてい
るが、しかし、この場合には、円筒ダイ内に供給された
冷却媒体が円筒ダイの上流側と下流側の両端部から抜は
出ていく。そのため、上流側の端部から抜は出た冷却媒
体は、この円筒ダイの直前に位置する加熱融着部を冷却
させることがあり、その結果、シート両側端部の加熱融
着が安定して行なえなくなることがある。 [0006]なお、樹脂シートのパイプを成形する場合
、その成形装置の長さが長くなるほど、成形されたシー
トパイプが装置と接触する個所は増加するので、それだ
けシートパイプの外表面は傷つきやすくなり、しかもシ
ートパイプの移動時における装置との摩擦抵抗も大きく
なるので、シートパイプの引き取りは負荷をかけて行う
ためシートパイプの伸びも伴うことになる。その結果、
除荷後に得られたシートパイプ(成形品)の表面には皺
などが発生する。そのため、製品の品質低下、製品価値
の不安定化、製品歩留りの低下などの問題を引き起こし
、結局は製造コストの上昇を招く。 [00071本発明は従来装置や製造方法における上記
したような問題を解決した断熱管の製造装置およびそれ
を用いた断熱管の製造方法の提供を目的とする。 [0008]
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、管体の外周を樹脂製断熱シ
ートで被包する管体被包領域と、前記断熱シートの側端
部を加熱融着したのち冷却固化して接合する成形領域と
がこの順序で配置されている断熱管の製造装置において
、前記管体被包領域は、内径が縮径するテーパ部および
それと一体に接続するストレート部を備えたシートホル
ダー装置から成り、前記ストレート部には、その円周方
向に延びる所望長のスリット溝、該スリット溝に沿って
ストレート部の円周方向に配設される目盛り付き棒体、
該棒体に移動自在に取付けられた一対の移動治具、およ
び該移動治具と接続し前記ストレート部の内壁に突設さ
れて前記断熱シートの側端部を位置決めする一対のシー
トストッパ片を備えたシート位置決め機構が装着され、
また、前記成形領域は、前記断熱シートの側端部の加熱
融着域、前記融着部の成形保持域および前記融着部の冷
却固化域がこの順序で一体に組込まれかつ全体の外壁に
は冷却域が周設されている成形ダイスから成り、前記加
熱融域には熱風送入孔が配設され、また前記成形保持域
はその内径が前記加熱融着域の内径より若干小径で、し
かもその内壁は平滑面であって、かつ前記加熱融着域と
前記成形保持域との境界部には冷風送入孔が配設され、
前記冷却固化域の内壁には螺旋溝が形成されていること
を特徴とする断熱管の製造装置が提供され、また、前記
したシートホルダー装置の移動治具を棒体に沿って移動
してシートストッパ片のストレート部内壁における位置
を決めたのち、前記シートホルダー装置のテーパ部から
管体と断熱シートを同時に供給して前記管体の外周を前
記断熱シートで被包し、ついで、その状態のまま、請求
項1の成形ダイスに移送して、その加熱融着域で断熱シ
ートの両側端部に熱風送入孔から熱風を吹き当てて前記
両側端部を加熱融着したのち成形保持域に移送して前記
加熱融着部の開裂を防止しながら冷却固化域に移送し、
あわせて、冷風送入孔から冷風を圧入して前記冷風を螺
旋溝に供給して冷却処理を施すことを特徴とする断熱管
の製造方法が提供される。 [0009]
ために、本発明においては、管体の外周を樹脂製断熱シ
ートで被包する管体被包領域と、前記断熱シートの側端
部を加熱融着したのち冷却固化して接合する成形領域と
がこの順序で配置されている断熱管の製造装置において
、前記管体被包領域は、内径が縮径するテーパ部および
それと一体に接続するストレート部を備えたシートホル
ダー装置から成り、前記ストレート部には、その円周方
向に延びる所望長のスリット溝、該スリット溝に沿って
ストレート部の円周方向に配設される目盛り付き棒体、
該棒体に移動自在に取付けられた一対の移動治具、およ
び該移動治具と接続し前記ストレート部の内壁に突設さ
れて前記断熱シートの側端部を位置決めする一対のシー
トストッパ片を備えたシート位置決め機構が装着され、
また、前記成形領域は、前記断熱シートの側端部の加熱
融着域、前記融着部の成形保持域および前記融着部の冷
却固化域がこの順序で一体に組込まれかつ全体の外壁に
は冷却域が周設されている成形ダイスから成り、前記加
熱融域には熱風送入孔が配設され、また前記成形保持域
はその内径が前記加熱融着域の内径より若干小径で、し
かもその内壁は平滑面であって、かつ前記加熱融着域と
前記成形保持域との境界部には冷風送入孔が配設され、
前記冷却固化域の内壁には螺旋溝が形成されていること
を特徴とする断熱管の製造装置が提供され、また、前記
したシートホルダー装置の移動治具を棒体に沿って移動
してシートストッパ片のストレート部内壁における位置
を決めたのち、前記シートホルダー装置のテーパ部から
管体と断熱シートを同時に供給して前記管体の外周を前
記断熱シートで被包し、ついで、その状態のまま、請求
項1の成形ダイスに移送して、その加熱融着域で断熱シ
ートの両側端部に熱風送入孔から熱風を吹き当てて前記
両側端部を加熱融着したのち成形保持域に移送して前記
加熱融着部の開裂を防止しながら冷却固化域に移送し、
あわせて、冷風送入孔から冷風を圧入して前記冷風を螺
旋溝に供給して冷却処理を施すことを特徴とする断熱管
の製造方法が提供される。 [0009]
【作用】本発明の装置においては、シート位置決め機構
の移動治具を棒体に沿ってストレート部のスリット溝内
を円周方向に移動させると、それに伴いシートストッパ
片もストレート部内壁を円周方向に移動する。そして、
移動治具の移動量を調節することにより、シートストッ
パ片の互いの間隔が決められる。この状態でシートホル
ダー装置のテーパ部から管体とその外周に添わせて断熱
シートが供給されると、断熱シートがこの過程で蛇行し
たとしても、最終的にはその両側端部が前記シートスト
ッパ片で位置決めされることになり、断熱シートの両側
端部、すなわち互いに融着すべき個所は所望する位置に
固定される。 [0010]融着されるべき個所が一定位置にある状態
のまま、管体を被包する断熱シートは成形ダイスに供給
されていくので、成形ダイスの熱風送入孔からの熱風を
極めて効率よく上記両側端部に吹き当てることができる
ようになる。すなわち、断熱シートの両側端部の加熱融
着は確実に進行する。そして、次の成形保持域はその内
径が上記加熱融着部の内径より若干小さくかつ内壁が平
滑になっていて、外周には冷却域が形成されているので
、前記した断熱シートの加熱融着部はその状態が確保さ
れたまま冷却されるようになる。すなわち、加熱融着部
における断熱シートの側端部が開裂して離れてしまうと
いうことは防止される。 [00111ついで、管体とそれを被覆する断熱シート
はそのまま成形ダイスの冷却固化域に移送されていくが
、このとき、冷風送入孔から冷風が圧入される。この圧
入された冷風は、冷却固化域の内壁に形成されている螺
旋溝の中を勢いよく流れて成形ダイスの先端から流出し
ていく。したがって、冷却固化域の上流に位置する成形
保持域や加熱融着域に冷風が逆流してそれらの領域を冷
却してしまうという事態は抑制される。 [0012]そして、この圧入された冷風は、その流出
過程で断熱シートの全面を冷却すると同時に、断熱シー
トを軸心方向に圧縮する。その結果、断熱シートの外表
面と冷却固化域の内壁面との摩擦抵抗が小さくなり、更
には、螺旋流によって全体を成形ダイスの先端方向に移
送するような推進力も発生するので、全体の断熱管を従
来になく小さい力で引き取ることができるようになる。 [0013]
の移動治具を棒体に沿ってストレート部のスリット溝内
を円周方向に移動させると、それに伴いシートストッパ
片もストレート部内壁を円周方向に移動する。そして、
移動治具の移動量を調節することにより、シートストッ
パ片の互いの間隔が決められる。この状態でシートホル
ダー装置のテーパ部から管体とその外周に添わせて断熱
シートが供給されると、断熱シートがこの過程で蛇行し
たとしても、最終的にはその両側端部が前記シートスト
ッパ片で位置決めされることになり、断熱シートの両側
端部、すなわち互いに融着すべき個所は所望する位置に
固定される。 [0010]融着されるべき個所が一定位置にある状態
のまま、管体を被包する断熱シートは成形ダイスに供給
されていくので、成形ダイスの熱風送入孔からの熱風を
極めて効率よく上記両側端部に吹き当てることができる
ようになる。すなわち、断熱シートの両側端部の加熱融
着は確実に進行する。そして、次の成形保持域はその内
径が上記加熱融着部の内径より若干小さくかつ内壁が平
滑になっていて、外周には冷却域が形成されているので
、前記した断熱シートの加熱融着部はその状態が確保さ
れたまま冷却されるようになる。すなわち、加熱融着部
における断熱シートの側端部が開裂して離れてしまうと
いうことは防止される。 [00111ついで、管体とそれを被覆する断熱シート
はそのまま成形ダイスの冷却固化域に移送されていくが
、このとき、冷風送入孔から冷風が圧入される。この圧
入された冷風は、冷却固化域の内壁に形成されている螺
旋溝の中を勢いよく流れて成形ダイスの先端から流出し
ていく。したがって、冷却固化域の上流に位置する成形
保持域や加熱融着域に冷風が逆流してそれらの領域を冷
却してしまうという事態は抑制される。 [0012]そして、この圧入された冷風は、その流出
過程で断熱シートの全面を冷却すると同時に、断熱シー
トを軸心方向に圧縮する。その結果、断熱シートの外表
面と冷却固化域の内壁面との摩擦抵抗が小さくなり、更
には、螺旋流によって全体を成形ダイスの先端方向に移
送するような推進力も発生するので、全体の断熱管を従
来になく小さい力で引き取ることができるようになる。 [0013]
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明装置を示す概略図である。本
発明の装置では、シートホルダー装置1.成形ダイス2
、駆動ロール3がこの順序で直列に配置されている。 コイル巻きされている長尺銅管のような管体4と無機物
充填ポリオレフィン樹脂発泡体のような所定幅の断熱シ
ート5がシートホルダー装置1に連続的に供給され、駆
動ロール3によって、成形ダイス2から引き取られ、断
熱シートで被覆された断熱管6として製造される。 [00141図2はシートホルダー装置1の側面図、図
3は図2のIII−III線に沿う断面図である。シー
トホルダー装置1は、その内径が縮径していくラッパ状
のテーパ部7aとこれと一体に接続していて内径は一定
のストレート部7bとを備えている。テーパ部7aの長
さは約50mn+、ストレート部7bの長さは約30m
m程度になっている。 [0015]そして、このストレート部7bにはシート
位置決め機構が以下の構成で装着されている。すなわち
、ストレート部7bの断面における頂点Aを中心にして
円周方向に延びる所望長さのスリット溝70が左右対称
の形で形成され、ストレート部7bの外側には、上記ス
リット溝70に沿うように彎曲して目盛り8aを刻設し
て成る棒体8が配設され、その両端は固定具8b、8b
によってストレート部7bに固定されている。また、こ
の棒体8には2個のナツト8c、8cが外嵌されて移動
治具が構成され、これらのナツト8c、8cは棒体8を
自在に滑動して任意の位置に固定できるようになってい
る。 [0016]移動治具8c、8cには、それぞれ、接続
具8d、8dが一体に取付けられ、その先端には適宜な
厚みと長さを有するシートストッパ片8e、8eが一体
に取付けられている。図4は成形ダイス2の一部切欠側
面図である。その長さは通常150M程度である。 [0017]成形ダイス2は、その長平方向に、加熱融
着域B、成形保持域Cおよび冷却固化域りがこの順序で
一体に組込まれて構成されている。成形保持域C1冷却
固化域りの外周には水冷ジャケットのような冷却域9a
、9bが周設され、成形ダイス2の動作時には、常時、
入口9cから出口9dへと冷却水10が流通するように
なっている。 [0018]加熱融着域Bの周壁の所定位置には熱風送
入孔11が穿設されていて、ここから熱風が送入される
。成形保持域Cはその全長が成形ダイス2の全長の約1
/3程度になっていて、その内壁面は平滑になっている
。そして、この成形保持域Cの内径は、用いる断熱シー
ト5を幅方向に丸めたときにできる円の外径より3〜5
%程度小さい内径になっている。 [0019]成形保持域Cと冷却固化域りの境界部12
は適宜な長さの拡径部になっていて、この境界部の周壁
には複数個の冷風送入孔13が穿設され、ここから2〜
5 Kg/cm2程度に加圧された冷風が圧入できるよ
うになっている。そして、冷却固化域りの内壁には、前
記した境界部12から成形ダイス2の出口にまで複数本
の螺旋溝14が形成されている。 [002O1本発明の装置は次のように作動する。まず
、移動治具8c、8cを棒体8に沿って移動させて所定
の目盛り8aの位置で固定する。これら移動治具8c、
8cに接続するシートストッパ片8e、8eがストレー
ト部7bの所定の内壁位置にセットされる。この状態で
、シートホルダー装置1のテーパ部7aに、管体4の先
端部に断熱シート5をテープで巻きつけることにより管
体4と断熱シート5を同時に供給し、それを駆動ローラ
3で引き取る。 [00211断熱シート5は、テーパ部7aの中を移動
していく過程で管体4の外周を包み込む。このときに、
断熱シート5が蛇行しながら移動したとしても、全体が
ストレート部7bのシート位置決め機構の装着個所に達
すると、図3の仮想線で示したように、断熱シート5の
両側端部5a、5bは、内壁に突出しているシートスト
ッパ片8e、8eによってそれぞれ位置決めされること
になる。 [0022]この状態が保持されたまま、すなわち断熱
シートの両側端部の位置が固定されたまま、全体は成形
ダイス2の入口に侵入する。そして、その入口部で断熱
シートの両側端部5a、5bが管体4の真上でやや開口
気味に互いに接触し、それに続く加熱融着域Bにおいて
熱風送入孔11から送入された熱風によって、上記両側
端部の接触個所が加熱融着される。 [0023]ついで、全体は、その内径が前記加熱融着
域Bよりも若干縮径している成形保持域Cに移送される
ので、融着部は内壁の平滑面と接触しながら、かつ断熱
シートの両側端部は開裂することなくその融着状態が保
持されたまま冷却域9aによって冷却され、断熱シート
の両側端部5a、5bの接合が進む。更に全体が冷却固
化域りに移送されると、その外周に位置する冷却域9b
の作用で冷却されると同時に、冷却送入孔13から圧入
された冷風が螺旋溝14を通って成形ダイス2の出口か
ら流出する過程で、断熱シートの全面は螺旋状に冷却さ
れるので前記した融着部は強制冷却されその早期固化が
実現する。同時に、この圧入冷風は、軟質な断熱シート
のみを軸心方向に圧縮変形させるので、冷却固化域りの
内壁と断熱シートとの摩擦抵抗は大幅に減少し、かつ、
圧入冷風の螺旋流によって全体に成形ダイス2の出口側
への推進力が作用して、成形された断熱管6を従来より
も小さい力で成形ダイス2から引き取ることができる。 [0024]
て説明する。図1は本発明装置を示す概略図である。本
発明の装置では、シートホルダー装置1.成形ダイス2
、駆動ロール3がこの順序で直列に配置されている。 コイル巻きされている長尺銅管のような管体4と無機物
充填ポリオレフィン樹脂発泡体のような所定幅の断熱シ
ート5がシートホルダー装置1に連続的に供給され、駆
動ロール3によって、成形ダイス2から引き取られ、断
熱シートで被覆された断熱管6として製造される。 [00141図2はシートホルダー装置1の側面図、図
3は図2のIII−III線に沿う断面図である。シー
トホルダー装置1は、その内径が縮径していくラッパ状
のテーパ部7aとこれと一体に接続していて内径は一定
のストレート部7bとを備えている。テーパ部7aの長
さは約50mn+、ストレート部7bの長さは約30m
m程度になっている。 [0015]そして、このストレート部7bにはシート
位置決め機構が以下の構成で装着されている。すなわち
、ストレート部7bの断面における頂点Aを中心にして
円周方向に延びる所望長さのスリット溝70が左右対称
の形で形成され、ストレート部7bの外側には、上記ス
リット溝70に沿うように彎曲して目盛り8aを刻設し
て成る棒体8が配設され、その両端は固定具8b、8b
によってストレート部7bに固定されている。また、こ
の棒体8には2個のナツト8c、8cが外嵌されて移動
治具が構成され、これらのナツト8c、8cは棒体8を
自在に滑動して任意の位置に固定できるようになってい
る。 [0016]移動治具8c、8cには、それぞれ、接続
具8d、8dが一体に取付けられ、その先端には適宜な
厚みと長さを有するシートストッパ片8e、8eが一体
に取付けられている。図4は成形ダイス2の一部切欠側
面図である。その長さは通常150M程度である。 [0017]成形ダイス2は、その長平方向に、加熱融
着域B、成形保持域Cおよび冷却固化域りがこの順序で
一体に組込まれて構成されている。成形保持域C1冷却
固化域りの外周には水冷ジャケットのような冷却域9a
、9bが周設され、成形ダイス2の動作時には、常時、
入口9cから出口9dへと冷却水10が流通するように
なっている。 [0018]加熱融着域Bの周壁の所定位置には熱風送
入孔11が穿設されていて、ここから熱風が送入される
。成形保持域Cはその全長が成形ダイス2の全長の約1
/3程度になっていて、その内壁面は平滑になっている
。そして、この成形保持域Cの内径は、用いる断熱シー
ト5を幅方向に丸めたときにできる円の外径より3〜5
%程度小さい内径になっている。 [0019]成形保持域Cと冷却固化域りの境界部12
は適宜な長さの拡径部になっていて、この境界部の周壁
には複数個の冷風送入孔13が穿設され、ここから2〜
5 Kg/cm2程度に加圧された冷風が圧入できるよ
うになっている。そして、冷却固化域りの内壁には、前
記した境界部12から成形ダイス2の出口にまで複数本
の螺旋溝14が形成されている。 [002O1本発明の装置は次のように作動する。まず
、移動治具8c、8cを棒体8に沿って移動させて所定
の目盛り8aの位置で固定する。これら移動治具8c、
8cに接続するシートストッパ片8e、8eがストレー
ト部7bの所定の内壁位置にセットされる。この状態で
、シートホルダー装置1のテーパ部7aに、管体4の先
端部に断熱シート5をテープで巻きつけることにより管
体4と断熱シート5を同時に供給し、それを駆動ローラ
3で引き取る。 [00211断熱シート5は、テーパ部7aの中を移動
していく過程で管体4の外周を包み込む。このときに、
断熱シート5が蛇行しながら移動したとしても、全体が
ストレート部7bのシート位置決め機構の装着個所に達
すると、図3の仮想線で示したように、断熱シート5の
両側端部5a、5bは、内壁に突出しているシートスト
ッパ片8e、8eによってそれぞれ位置決めされること
になる。 [0022]この状態が保持されたまま、すなわち断熱
シートの両側端部の位置が固定されたまま、全体は成形
ダイス2の入口に侵入する。そして、その入口部で断熱
シートの両側端部5a、5bが管体4の真上でやや開口
気味に互いに接触し、それに続く加熱融着域Bにおいて
熱風送入孔11から送入された熱風によって、上記両側
端部の接触個所が加熱融着される。 [0023]ついで、全体は、その内径が前記加熱融着
域Bよりも若干縮径している成形保持域Cに移送される
ので、融着部は内壁の平滑面と接触しながら、かつ断熱
シートの両側端部は開裂することなくその融着状態が保
持されたまま冷却域9aによって冷却され、断熱シート
の両側端部5a、5bの接合が進む。更に全体が冷却固
化域りに移送されると、その外周に位置する冷却域9b
の作用で冷却されると同時に、冷却送入孔13から圧入
された冷風が螺旋溝14を通って成形ダイス2の出口か
ら流出する過程で、断熱シートの全面は螺旋状に冷却さ
れるので前記した融着部は強制冷却されその早期固化が
実現する。同時に、この圧入冷風は、軟質な断熱シート
のみを軸心方向に圧縮変形させるので、冷却固化域りの
内壁と断熱シートとの摩擦抵抗は大幅に減少し、かつ、
圧入冷風の螺旋流によって全体に成形ダイス2の出口側
への推進力が作用して、成形された断熱管6を従来より
も小さい力で成形ダイス2から引き取ることができる。 [0024]
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
装置と製造方法によれば、管体の外周を断熱シートで被
包する際のシート蛇行防止の機構は極めて簡単であり、
しかも、各種の幅の断熱シートに対してもその両側端部
の位置決めを容易に行うことができる。 [0025]また、成形ダイスは、その中に断熱シート
の両側端部を融着する個所、その融着状態を保持して断
熱シート被覆の径を所定値に維持する個所および全体を
冷却する個所が同時に集積されており、しかも螺旋溝に
通す圧入冷風によって断熱シートと成形ダイス(冷却固
化域)との摩擦抵抗を低減しかつ出口側への推進力が付
与されるので、完成断熱管を小さい力で引き取ることが
でき、高い生産性の実現が可能になる。 [0026]とくに、断熱シートがエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体に水酸化マグネシウムのような無機物を充填
した樹脂組成物の発泡体シートのように非常に軟質で変
形しやすいものである場合であっても、本発明の装置は
、成形保持域で加熱融着部が変形しないように確保する
ことができる。更に、成形ダイスは上記機能を有するの
で、その全長を大幅に短くすることができる。したがっ
て、小型、軽量になるため、設備量、保守管理量、使用
する工具部品費等も低減され、前記生産性の向上とも相
俟って製造コストの低減が実現できる。 [0027]また、両側端部の加熱融着後において、断
熱シートには伸びなどの力が加わらないので、完成断熱
管の断熱シートに皺などの発生はない。
装置と製造方法によれば、管体の外周を断熱シートで被
包する際のシート蛇行防止の機構は極めて簡単であり、
しかも、各種の幅の断熱シートに対してもその両側端部
の位置決めを容易に行うことができる。 [0025]また、成形ダイスは、その中に断熱シート
の両側端部を融着する個所、その融着状態を保持して断
熱シート被覆の径を所定値に維持する個所および全体を
冷却する個所が同時に集積されており、しかも螺旋溝に
通す圧入冷風によって断熱シートと成形ダイス(冷却固
化域)との摩擦抵抗を低減しかつ出口側への推進力が付
与されるので、完成断熱管を小さい力で引き取ることが
でき、高い生産性の実現が可能になる。 [0026]とくに、断熱シートがエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体に水酸化マグネシウムのような無機物を充填
した樹脂組成物の発泡体シートのように非常に軟質で変
形しやすいものである場合であっても、本発明の装置は
、成形保持域で加熱融着部が変形しないように確保する
ことができる。更に、成形ダイスは上記機能を有するの
で、その全長を大幅に短くすることができる。したがっ
て、小型、軽量になるため、設備量、保守管理量、使用
する工具部品費等も低減され、前記生産性の向上とも相
俟って製造コストの低減が実現できる。 [0027]また、両側端部の加熱融着後において、断
熱シートには伸びなどの力が加わらないので、完成断熱
管の断熱シートに皺などの発生はない。
【図1】本発明の製造装置を示す概略図である。
【図2】本発明の製造装置のシートホルダー装置例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明の製造装置の成形ダイス例を示す一部切
欠側面図である。
欠側面図である。
1 シートホルダー装置
2 成形ダイス
3 駆動ローラ
4 管体
5 断熱シート
5a 断熱シートの側端部
5b 断熱シートの側端部
6 断熱管
7a シートホルダー装置のテーパ部
7b シートホルダー装置のストレート部7c スリッ
ト溝 8 棒体 8a 目盛り 8b 棒体の固定具 8c 移動治具 8d 接続具 8e シートストッパ片 9a 冷却域 9b 冷却域 9C冷却水の入口 9d 冷却水の出口 10 冷却水 11 熱風送入孔 12 境界部 13 冷風送入孔 14 螺旋溝 A ストレート部の頂点 B 加熱融着域 C成形保持域 D 冷却固化域
ト溝 8 棒体 8a 目盛り 8b 棒体の固定具 8c 移動治具 8d 接続具 8e シートストッパ片 9a 冷却域 9b 冷却域 9C冷却水の入口 9d 冷却水の出口 10 冷却水 11 熱風送入孔 12 境界部 13 冷風送入孔 14 螺旋溝 A ストレート部の頂点 B 加熱融着域 C成形保持域 D 冷却固化域
Claims (2)
- 【請求項1】管体の外周を樹脂製断熱シートで被包する
管体被包領域と、前記断熱シートの側端部を加熱融着し
たのち冷却固化して接合する成形領域とがこの順序で配
置されている断熱管の製造装置において、前記管体被包
領域は、内径が縮径するテーパ部およびそれと一体に接
続するストレート部を備えたシートホルダー装置から成
り、前記ストレート部には、その円周方向に延びる所望
長のスリット溝、該スリット溝に沿ってストレート部の
円周方向に配設される目盛り付き棒体、該棒体に移動自
在に取付けられた一対の移動治具、および該移動治具と
接続し前記ストレート部の内壁に突設されて前記断熱シ
ートの側端部を位置決めする一対のシートストッパ片を
備えたシート位置決め機構が装着され、また、前記成形
領域は、前記断熱シートの側端部の加熱融着域、前記融
着部の成形保持域および前記融着部の冷却固化域がこの
順序で一体に組込まれかつ全体の外壁には冷却域が周設
されている成形ダイスから成り、前記加熱融着域には熱
風送入孔が配設され、また前記成形保持域はその内径が
前記加熱融着域の内径より若干小径で、しかもその内壁
は平滑面であって、かつ前記加熱融着域と前記成形保持
域との境界部には冷風送入孔が配設され、前記冷却固化
域の内壁には螺旋溝が形成されていることを特徴とする
断熱管の製造装置。 - 【請求項2】請求項1のシートホルダー装置の移動治具
を棒体に沿って移動してシートストッパ片のストレート
部内壁における位置を決めたのち、前記シートホルダー
装置のテーパ部から管体と断熱シートを同時に供給して
前記管体の外周を前記断熱シートで被包し、ついで、そ
の状態のまま、請求項1の成形ダイスに移送して、その
加熱融着域で断熱シートの両側端部に熱風送入孔から熱
風を吹き当てて前記両側端部を加熱融着したのち成形保
持域に移送して前記加熱融着部の開裂を防止しながら冷
却固化域に移送し、あわせて、冷風送入孔から冷風を圧
入して前記冷風を螺旋溝に供給して冷却処理を施すこと
を特徴とする断熱管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400442A JPH04210192A (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 断熱管の製造装置およびそれを用いた断熱管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400442A JPH04210192A (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 断熱管の製造装置およびそれを用いた断熱管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04210192A true JPH04210192A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18510349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2400442A Pending JPH04210192A (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 断熱管の製造装置およびそれを用いた断熱管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04210192A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003071915A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Inoac Corp | 断熱カバーの成形方法および成形型 |
JP2005125760A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-05-19 | Bridgestone Corp | 発泡材付きパイプの製造方法 |
CN110027198A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-07-19 | 广东雄塑科技集团股份有限公司 | 一种b型缠绕管生产工艺 |
JP2021160084A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 被覆パイプの製造方法 |
JP2021160083A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 被覆パイプの製造方法 |
-
1990
- 1990-12-05 JP JP2400442A patent/JPH04210192A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003071915A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Inoac Corp | 断熱カバーの成形方法および成形型 |
JP2005125760A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-05-19 | Bridgestone Corp | 発泡材付きパイプの製造方法 |
JP4658550B2 (ja) * | 2003-10-03 | 2011-03-23 | 株式会社ブリヂストン | 発泡材付きパイプの製造方法 |
CN110027198A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-07-19 | 广东雄塑科技集团股份有限公司 | 一种b型缠绕管生产工艺 |
JP2021160084A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 被覆パイプの製造方法 |
JP2021160083A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 被覆パイプの製造方法 |
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