JPH0420974Y2 - - Google Patents

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JPH0420974Y2
JPH0420974Y2 JP1985023368U JP2336885U JPH0420974Y2 JP H0420974 Y2 JPH0420974 Y2 JP H0420974Y2 JP 1985023368 U JP1985023368 U JP 1985023368U JP 2336885 U JP2336885 U JP 2336885U JP H0420974 Y2 JPH0420974 Y2 JP H0420974Y2
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exhaust
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンの排気ガスを浄化する装置に
関し、特に、デイーゼルエンジン等の排気ガスに
含まれるカーボン等の可燃性粒子(パテイキユレ
ート)を捕集して燃焼除去する装置に関するもの
である。
(従来技術) 従来から排気ガス中のカーボンなどの可燃性粒
子を除去する装置は種々提案されている。例え
ば、パテイキユレートフイルタを排気通路中に設
けて捕集したカーボン粒子等をバーナー加熱によ
り焼却除去するものや、電気的加熱により焼却除
去するものがある。しかし、バーナー加熱による
場合は、バーナーの失火のときに異常燃焼が起き
パテイキユレートフイルタが溶融するおそれがあ
り、複雑なコントロールが必要であり、装置のコ
ストが高いという問題があり、電気的加熱による
場合は、電熱線の近傍しか燃焼が起こらず、消費
電力が大きく、電熱線の耐久性に乏しいという問
題がある。
さらには、特開昭56−98519号公報に開示され
るように、エンジンの排気系に排気ガス中の可燃
性粒子などを捕集して酸化反応させる触媒フイル
タを配設するとともに、該触媒フイルタの上流に
補助燃料を噴射する噴射装置を設け、触媒フイル
タでの触媒による酸化反応作用と補助燃料による
燃焼促進作用とによつて排気ガス温度を可燃性粒
子の着火温度以上まで加熱することにより、触媒
フイルタに捕集された可燃性粒子を燃焼除去し、
フイルタを再生するようにしたものが知られてい
る。
しかし、この従来のものでは、エンジンが定常
運転域にあるときには、その排気ガス温度が比較
的低いため(デイーゼルエンジンにあつては200
〜300℃)、補助燃料の燃焼促進作用にも拘らず排
気ガスが可燃性粒子の着火温度にまで充分に加熱
されず、その結果、可燃性粒子の燃焼不良により
触媒フイルタの再生が確実に行なわれなくなり、
触媒フイルタの目詰まりによりエンジンの背圧が
上昇してその正常な運転が妨げられるおそれがあ
つた。
そこで、本出願人は、先に特願昭59−64627号
において、エンジンの排気系に触媒フイルタに代
えて、可燃性粒子の捕集機能のみを持つ通常のパ
テイキユレートフイルタを設け、該パテイキユレ
ートフイルタの上流の排気通路に可燃性粒子の燃
焼を促進させる液体として、例えば、触媒成分と
炭化水素成分とを混合エマルジヨン化した溶液や
触媒成分(CuCl2など)の水溶液を噴射供給する
ようにすることにより、パテイキユレートフイル
タに捕集された可燃性粒子の表面に触媒および炭
化水素の各成分を均一に被着させて可燃性粒子の
着火温度を大幅に低下させるようにし、排気ガス
温度が低いエンジンの定常運転時でも可燃性粒子
を確実に燃焼除去させるようにした技術を提案し
ている。
このパテイキユレートフイルタのタイプとして
は、多孔質材料からなる隔壁を用い、この隔壁を
排気が通過する際に排気中の可燃性粒子を濾過・
捕集するウオールフロー(別名 プラグドモノリ
ス)タイプや、セラミツク繊維を綿状に集めてな
るセラミツクフアイバもしくはセラミツクをスポ
ンジ状に成形してなるセラミツクフオームから作
られる海綿状タイプのフイルタがある。
ウオールフロータイプフイルタは、多孔質材料
の孔の大きさをミクロン単位まで小さくできるの
で可燃性粒子の捕集率を高くできるのであるが、
反面、排気背圧を高くしないように隔壁面積を大
きくする必要がある。このため、可燃性粒子が大
きな面積の隔壁全体に付着し、かつ噴射供給され
る触媒成分もこの隔壁全体に付着するので、可燃
性粒子および触媒成分の温度が低くなり着火温度
が高くなり易いという問題がある。
一方、セラミツクフアイバもしくはセラミツク
フオームからなる海綿状タイプフイルタでは、目
が比較的荒いことから、このタイプのフイルタを
そのまま排気通路中に置いて排気を通すため、可
燃性粒子および触媒成分がフイルタの入口面付近
に集中して付着し、これらの濃度も入口面付近で
高くなるので着火温度が低くなりフイルタの再生
効率(可燃性粒子の燃焼除去率)も高くなる。し
かしながら、目が荒いため可燃性粒子の捕集率が
低く、可燃性粒子の燃焼時に可燃性粒子の吹き抜
けが発生するという問題がある。
(考案の目的) 本考案は上記のような、海綿状タイプおよびウ
オールフロータイプのパテイキユレートフイルタ
の長所および短所に鑑み、両タイプのフイルタを
組み合わせ、捕集した可燃性粒子の燃焼除去する
際での着火温度をあまり高めることがなく、かつ
捕集率を低下させることも少ないエンジンの排気
ガス浄化装置を提供することを目的とするもので
ある。
(考案の構成) 本考案の排気ガス浄化装置は、排気系に可燃性
粒子などを捕集するパテイキユレートフイルタを
備えたエンジンの排気ガス浄化装置において、 前記パテイキユレートフイルタを上流側フイル
タと下流側フイルタとに分割し、前記上流側フイ
ルタの上流に前記可燃性粒子の燃焼を促進させる
触媒溶液を噴射供給する噴射器を設けるととも
に、 前記上流側フイルタを海綿状タイプフイルタに
よつて形成し、 前記下流側フイルタを、前記上流側フイルタよ
り目の細かい多孔質材料よりなるハニカム体にお
ける多数のハニカム孔の両端開口部の一方を交互
に閉塞して上記排気ガスをハニカム孔の隔壁を通
過させるようにしたウオールフロータイプフイル
タによつて形成したことを特徴とするものであ
る。
なお、ハニカム状のウオールフロータイプフイ
ルタは、多孔質材料よりなるハニカム体における
多数のハニカム孔の両端開口部の一方を交互に閉
塞して、排気ガスをハニカム孔の隔壁を通過させ
るように構成したフイルタで、この隔壁を通過す
る際に排気ガス中の可燃性粒子を濾過してこれを
捕集するものである。
(実施例) 以下、図面により本考案の実施例について説明
する。
第1図は本考案の実施例の全体構成を示し、1
は燃焼室2および該燃焼室2に連通する渦流室3
を備えた渦流室式デイーゼルエンジン、4は該エ
ンジン1の渦流室3に燃料噴射ノズル5を通じて
燃料を噴射供給する燃料噴射ポンプであつて、該
燃料噴射ポンプ4はエンジン1により同期して駆
動される。
また、6は上記エンジン1の燃焼室2内の排気
ガスを排出するための排気通路であつて、該排気
通路6の途中には排気ガス中のカーボンを主成分
とする可燃性粒子等を捕集するパテイキユレート
フイルタ30が配設されている。該パテイキユレ
ートフイルタ30は、海綿上タイプのフイルタか
らなる上流側フイルタ31と、ハニカム形状のウ
オールフロータイプフイルタからなる下流側フイ
ルタ32とからなり、両フイルタ31,32を直
列に配してなる。このため、排気ガスが両フイル
タ31,32を順に通る際に排気ガス中の可燃性
粒子が捕集されるのであるが、このように両フイ
ルタ31,32を直列に配することにより、各フ
イルタの長所を利用できるようにし、着火温度を
上昇させることなく、かつ捕集率も高くしようと
するものである。(詳細は後述) さらに、上記排気通路6のパテイキユレートフ
イルタ30上流には、上記可燃性粒子の燃焼を促
進させる触媒溶液を噴射供給する噴射器8が設け
られている。上記噴射器8は、パテイキユレート
フイルタ30上流の排気通路6に噴射口10aを
フイルタ表面に向けて配設され、電磁開閉弁10
bを有し、フイルタ30に触媒溶液を噴射する噴
射ノズル10と、触媒溶液を貯える触媒タンク9
と、このタンク9と噴射ノズル10とを連通する
連通管11と、該連通管11の途中に介設された
電動式の触媒溶液供給ポンプ12とを備えてな
る。そして、該触媒溶液供給ポンプ12の作動お
よび噴射ノズル10の電磁開閉弁10bの開作動
により、上記触媒タンク9内の触媒溶液を所定量
(例えば10〜100c.c.)噴射ノズル10の噴射口から
フイルタ30に向けて噴射させてその表面に付着
させるようになされている。なお、触媒タンク9
内の触媒溶液としては、10グラムの塩化銅
(CuCl2)を水に溶かした溶液を用いているが、
これ以外にも、例えば0.05〜0.5重量%の1もし
くは2以上の白金属(Pt,Pd,Rh,Ir)の水溶
性化合物、あるいは1〜10重量%の1もしくは2
以上の卑金属(V,Cu,Cr,Fe,Ni,Mo,
Ca,Ba)の水溶性塩を、10〜50重量%の灯油、
軽油、重油、アルコール、またはケトン(含酸素
炭化水素)等の炭化水素と、該炭化水素を水に溶
かすための1〜10重量%の界面活性剤と、水と混
合してエマルジヨン化したものを用いてもよい。
上記噴射器8の噴射ノズル10上流側の排気通
路6とパテイキユレートフイルタ30下流側の排
気通路6′とは排気バイパス通路13によつて連
通されており、この排気バイパス通路13により
エンジン1からの排気ガスを、噴射器8の噴射ノ
ズル10およびパテイキユレートフイルタ30を
バイパスして通過させることもできる。また、上
記バイパス通路13の上流端部、すなわち噴射ノ
ズル9上流側の排気通路6との接続端部には、排
気バイパス通路13を通過する排気ガス量を制御
するバタフライ弁よりなる流量制御弁14が配設
されている。該流量制御弁14はロツド15を介
してダイヤフラム装置16に連結され、該ダイヤ
フラム装置16の負圧室16aは負圧導入通路1
7を介してバキユームポンプ18に連通されてい
る。上記負圧導入通路17の途中には上記ダイヤ
フラム装置16の負圧室16aとバキユームポン
プ18または大気開放部19との連通比をリニア
に切り代えるデユーテイソレノイドバルブ20が
配設されており、ダイヤフラム装置16の負圧室
16aに導入される負圧の大きさをデユーテイソ
レノイドバルブ20によりリニア制御してダイヤ
フラム装置16を作動させることにより、流量制
御弁14を駆動制御するようになされている。
さらに、22は上記噴射器8における噴射ノズ
ル10の電磁開閉弁10b、触媒溶液供給ポンプ
12、およびデユーテイソレノイドバルブ20を
作動制御するための制御回路であつて、該制御回
路22にはエンジン回転数に対応する上記燃料噴
射ポンプ4のポンプシヤフト回転数の信号と、エ
ンジン負荷に対応する同コントロールスリーブ位
置の信号とが入力されている。また、23は上記
パテイキユレートフイルタ30上流の排気通路6
内における排気ガス温度T1を検出する排気ガス
温度検出手段としての第1排気ガス温度センサ、
24はパテイキユレートフイルタ30直上流の排
気通路6内の排気ガス圧つまりエンジン1の背圧
を検出する背圧センサ、25はパテイキユレート
フイルタ30直下流の排気通路6′内における排
気ガス温度T2に基づいてパテイキユレートフイ
ルタ30での捕集可燃性粒子の燃焼状態を間接的
に検出する第2排気ガス温度センサであつて、こ
れらセンサ23〜25の各出力は上記制御回路2
2に入力されている。
次に上記パテイキユレートフイルタ30の構造
を第2図に示し、このパテイキユレートフイルタ
30による可燃性粒子の燃焼除去について説明す
る。
本図は排気通路6中に置かれたパテイキユレー
トフイルタ30を拡大して示す断面図で、矢印A
が排気の流れを示す。パテイキユレートフイルタ
30は、上流側フイルタ31と下流側フイルタ3
2を図示の如く所定間隔Bだけ離して直列に配さ
れ、両フイルタ31,32はそれぞれリテーナ3
1a,32aにより排気通路6内に固定保持され
る。上流側リテーナ31は海綿状タイプのフイル
タで、セラミツク繊維を綿状に集めてなるセラミ
ツクフアイバタイプフイルタもしくはセラミツク
をスポンジ状に形成してなるセラミツクフオーム
タイプフイルタからなり、下流側フイルタ32は
多孔質材料からなるハニカム形状のウオールフロ
ータイプフイルタからなる。この下流側フイルタ
32をさらに詳しく説明すると、ハニカム形状の
多数のハニカム孔を排気の流れA方向に沿つて配
し、このハニカム孔の両端のうち一方を閉塞した
もので、しかもこの閉塞は隣接するハニカム孔の
前端32bと後端32cとで交互になされる。こ
のため、前端32b側および後端32c側での閉
塞は夫々図示の如く1つ置きになされ、しかも前
端と後端とで交互に食い違つており、矢印A方向
に流れる排気ガスは後端32c側が閉塞されたハ
ニカム孔内に入り、次いでこのハニカム孔と隣接
する前端32b側が閉塞されたハニカム孔内へハ
ニカム孔の多孔質隔壁を通過して入り、下流側へ
流れることになり、この隔壁を通過する際に可燃
性粒子が捕集される。このため、可燃性粒子の捕
集は隔壁全体でほぼ均一になされ、隔壁での捕集
可燃性粒子の濃度が低くなり、着火温度が高くな
り易い。
一方、上流側フイルタ31は海綿状タイプフイ
ルタであり、綿状のセラミツクフアイバもしくは
スポンジ状のセラミツクフオーム中を排気ガスを
通過させて、可燃性粒子を捕集するものであるた
め、可燃性粒子の多くはこのフイルタ31の前端
31b面上もしくはこの近傍で捕集され、この部
分の捕集可燃性粒子の濃度が濃くなる。しかも、
上流側にある噴射器10から噴射供給される触媒
溶液の濃度も上記前端31b近傍で濃くなるため
着火温度が低くなる。
着火温度の点だけでは、海綿状タイプフイルタ
のみで良いのであるが、これでは捕集率が低下す
るため本考案では下流側にウオールフロータイプ
フイルタを配している。なお、下流側にウオール
フロータイプフイルタを配しているので、上流側
フイルタで比較的低温で着火して燃焼した後の高
温排気を下流側に導くことができ、下流側のウオ
ールフロータイプに捕集された可燃性粒子も確実
に燃焼除去できる。
本考案の効果確認のため、本考案のフイルタ、
海綿状タイプのみからなるフイルタ、およびウオ
ールフロータイプのみからなるフイルタのそれぞ
れを排気通路中に配し着火温度を調べたところ、
ウオールフロータイプフイルタでは約350℃であ
つたが、本考案のフイルタおよび海綿状タイプフ
イルタでは約200℃であつた。
また、本考案での上流側フイルタ31と下流側
フイルタ32との間隔Bと再生効率との関係を調
べると第3図に示すような結果が得られた。これ
から分かるように、間隔Bが5mm以下では燃焼ガ
スの拡散が悪くなり再生効率が低下し、30mm以上
では燃焼伝播が悪化して再生効率が低下するの
で、上記間隔は5〜30mm程度にするのが好まし
い。なお、再生効率とは再生(可燃性粒子の燃焼
除去)前の捕集可燃性粒子量に対する再生時に燃
焼除去される可燃性粒子量の比をパーセント表示
したものである。
さらに、上流側フイルタ31と下流側フイルタ
32との容量比について調査したところ、下流側
フイルタ32に対する上流側フイルタ31の容量
の比が1/8以下では燃焼反応の拡散が悪化して
再生効率が低下するとともに上流側フイルタ31
の強度低下のおそれがあり、1.0以上では下流側
フイルタ32の容量が小さすぎて背圧からみた可
燃性粒子の捕集許容量が減少するとともに上流側
フイルタ31から吹き抜けた可燃性粒子の捕集能
力が不足することが分つた。このため、上記比は
1/8〜1の範囲とするのが好ましい。
次に、上記実施例における制御動作を、第4図
および第5図に示すフローチヤートによつて説明
する。
まず、第4図において、スタート後のステツプ
S1で流量制御弁14を閉じて排気バイパス通路
13を閉鎖する等のイニシヤライズを行ない、そ
の後、ステツプS2,S3でそれぞれ燃料噴射ポ
ンプ4のシヤフト回転数およびコントロールスリ
ーブ位置に基づいてエンジン回転数およびエンジ
ン負荷を検出する。次のステツプS4で背圧セン
サ24の出力信号に基づいてエンジン1の背圧を
検出した後、ステツプS5でその背圧が上記ステ
ツプS2,S3で検出されたエンジン1の各運転
領域毎に予め適正に設定されている所定背圧に1
度低下したか否か、つまりパテイキユレートフイ
ルタ30に捕集された可燃性粒子が1度燃焼除去
されたか否かの判断を行ない、この判断がNOで
あるときには上記ステツプS4に戻る。上記ステ
ツプS5での判断がYESであるときにはステツ
プS6に移り、上記スイツチS4で検出された背
圧が所定背圧よりも高いか否か、すなわちパテイ
キユレートフイルタ30が可燃性粒子の捕集量増
大によつて目詰まり状態にあるか否かを判断し、
この判断がNOであるときには上記ステツプS2
に戻つてされ以後のステツプS3,S4,…を繰
り返す。
一方、上記ステツプS6での判断がYESであ
るときにはステツプS7に移行して、噴射器8に
よる触媒溶液の今回噴射回数Nをカウントし、次
のステツプS8でその今回噴射回数Nを、予め第
6図に示すように設定記憶されている触媒溶液の
噴射回数に対する噴射量特性のマツプに照合して
触媒溶液の今回噴射量Qを決定する。
その際、上記第6図に示す噴射量特性では、触
媒溶液の噴射回数Nが増加するほど、噴射量Qが
減少するように設定されているが、これは触媒溶
液の噴射回数Nの増加に伴つてパテイキユレート
フイルタ30への触媒溶液内触媒成分の堆積量が
増大するので、その堆積触媒成分により可燃性粒
子の燃焼促進効果をある程度確保できるため、触
媒溶液の使用量を低減してコストダウンを計つて
いる。
以上のごとき触媒溶液噴射量Qの決定の後、ス
テツプS9において第1排気ガス温度センサ23
の出力信号に基づいてパテイキユレートフイルタ
上流での排気ガス温度T1を検出し、次のステツ
プS10でこの排気ガス温度T1が、触媒溶液噴
射に伴う可燃性粒子の燃焼によりフイルタ30に
クラツクが発生する異常温度範囲下限値としての
対クラツク許容限界排気ガス温度TAよりも低い
か否かの判断を行い、この判断がT1≧TAのと
きには、触媒溶液噴射によりフイルタ30にクラ
ツクが発生する状態とみてステツプS9に戻り、
排気ガス温度T1の低下を持つ。
一方、上記ステツプS10の判断がT1<TA
のときには、ステツプS11〜S22の触媒溶液
噴射制御ルーチンと、第5図に示すステツプS5
1〜S56の排気ガス量制御サブルーチンを並列
処理する。
上記触媒溶液噴射制御ルーチンの最初のステツ
プS11では、噴射器8の触媒溶液供給ポンプ1
2を駆動し、次のステツプS12で噴射ノズル1
0の電磁開閉弁10bを開いて、該噴射ノズル1
0から触媒溶液をフイルタ30の表面に噴射す
る。その状態をステツプS13でフラグFに
「1」を立てて記憶した後、ステツプS14に移
つてタイマをセツトし、次のステツプと以後でそ
のタイマによりフイルタ30の可燃性粒子が触媒
溶液を噴射開始してから充分に燃焼するまでの時
間の経過を判断する。そして、上記タイマがタイ
ムアウトするとステツプS16でタイマのリセツ
トを行なつた後、ステツプS17で第2排気ガス
温度センサ25の出力信号に基づいてフイルタ3
0の下流の排気ガス温度T2、つまりフイルタ3
0に捕集された可燃性粒子の燃焼により上昇する
排気ガス温度を検出し、つぎのステツプS18で
この排気ガス温度T2がフイルタ30にクラツク
を発生させる限界値TBよりも高いか否かを判断
する。この判断がT2≦TBであるときには、ス
テツプS19に移つて触媒溶液供給ポンプ12の
駆動時間が上記ステツプS8で決定された触媒溶
液の噴射量Qに対応する所定時間経過したか否か
を判断し、この判断が決定噴射量Qの未噴射を示
すNOであるときには上記ステツプS17に戻つ
て触媒溶液噴射を継続させる。一方、上記ステツ
プS19での判断がYESであるときにはステツ
プS20に移つて、上記噴射ノズル10の電磁開
閉弁10bを閉じるとともに、ステツプS21で
触媒溶液供給ポンプ12の運転を停止させて噴射
器8による触媒溶液噴射を終了し、次いでステツ
プS13において立てられたフラグFを「0」に
した後、最初のステツプS1に戻る。また、上記
ステツプS18での判断がT2>TBであるとき
には、可燃性粒子の燃焼温度が異常上昇した状態
とみなして直ちに上記ステツプS20〜S22を
実行し、触媒溶液噴射を終了して、最初のステツ
プS1に戻る。
これに対し、上記排気ガス量制御サブルーチン
ではその最初のステツプS51で上記背圧センサ
24によりフイルタ30上流の背圧を検出して、
フイルタ30を通過する排気ガス量を間接的に検
出する。そして、その後のステツプS52で上記
検出された背圧が排気ガスのフイルタ30への適
正通過量に対応する所定値よりも低いか否かを判
断し、この判断がYESであるときにはステツプ
S53において、フイルタ30への排気ガス量を
増加すべく、流量制御弁14の弁開度を小さくし
て排気バイパス通路13を閉じる方向のデユーテ
イ信号をデユーテイソレノイドバルブ20に発信
する一方、ステツプS52の判断がNOであると
きにはステツプS54に移つて、フイルタ30へ
の排気ガス量を減少すべく、流量制御弁14の弁
開度を大きくして排気バイパス通路13を開く方
向のデユーテイ信号をデユーテイソレノイドバル
ブ20に発信し、これらのステツプS51〜S5
4によりフイルタ30を通過する排気ガス量を設
定値に保つようにする。この後、ステツプS55
において上記触媒溶液噴射ルーチンのフラグFが
F=1であるか否かの判断を行ない、この判断が
NOになるまで上記ステツプS51〜S54を繰
り返す。上記判断が液体噴射の終了に伴うF=0
になると、ステツプS56で上記流量制御弁18
の開度を零にして排気バイパス通路17を閉鎖し
排気ガス量制御を終了する。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、海綿状
タイプフイルタからなる上流側フイルタの前面部
に可燃性粒子および触媒成分を集中して付着させ
ることができるので、着火温度を低下させること
ができ、パテイキユレートフイルタの再生効率の
向上が図れるとともに、海綿状タイプフイルタで
は捕集できない可燃性粒子や、海綿状タイプフイ
ルタを吹き抜ける可燃性粒子を、下流側に配した
ウオールフロータイプフイルタにより捕集できる
ので、捕集率を低下させることがない。しかも、
ウオールフロータイプフイルタにおいては上流側
の海綿状タイプフイルタでの可燃性粒子の燃焼に
より高温になつた排気ガスが流れ込むので、ウオ
ールフロータイプフイルタに捕集された可燃性粒
子の燃焼除去も確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る排気ガス浄化装置の1
例を示す概略図、第2図は、上記装置に用いるパ
テイキユレートフイルタを示す断面図、第3図
は、第2図のパテイキユレートフイルタにおける
上流側フイルタと下流側フイルタの間隔と再生効
率との関係を示すグラフ、第4図は、上記装置に
よる触媒溶液噴射制御作動を示すフローチヤー
ト、第5図は、上記装置での排気ガス量制御作動
を示すフローチヤート、第6図は、触媒溶液の噴
射回数に対する噴射量を決定するための特性図で
ある。 1……エンジン、3……渦流室、6……排気通
路、8……噴射器、9……触媒タンク、10……
噴射ノズル、13……排気バイパス通路、24…
…背圧センサ、30……パテイキユレートフイル
タ、31……上流側フイルタ、32……下流側フ
イルタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 排気系に可燃性粒子などを捕集するパテイキユ
    レートフイルタを備えたエンジンの排気ガス浄化
    装置において、 前記パテイキユレートフイルタを上流側フイル
    タと下流側フイルタとに分割し、前記上流側フイ
    ルタの上流に前記可燃性粒子の燃焼を促進させる
    触媒溶液を噴射供給する噴射器を設けるととも
    に、 前記上流側フイルタを海綿状タイプフイルタに
    よつて形成し、 前記下流側フイルタを、前記上流側フイルタよ
    り目の細かい多孔質材料よりなるハニカム体にお
    ける多数のハニカム孔の両端開口部の一方を交互
    に閉塞して上記排気ガスをハニカム孔の隔壁を通
    過させるようにしたウオールフロータイプフイル
    タによつて形成したことを特徴とするエンジンの
    排気ガス浄化装置。
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