JPH0420964A - 画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、光の照射により粘性が変化する感光性物質と
色原体とを内包するマイクロカプセルを担持する感光性
シートを用いた画像形成方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、本願出願人か先に出願した特願昭６３−２２７８
５２号願書に添付した明細書及び図面に開示されている
ような画像形成装置が提案されている。これは以下に示
すような画像形成方法を採用している。まず、マイクロ
カプセルを担持する感光性シートに像露光を行なう。マ
イクロカプセルには、光の照射により粘性が変化する感
光性物質と色原体とが内包されており、像露光が行われ
ると、内包物の粘性変化の差に対応して発生するマイク
ロカプセルの剛性の差により感光性シート状に化学潜像
が形成される。次に、感光性シートに行ったものと同様
の像露光を感光体に行い、感光体上に静電潜像を形成す
る。感光体は、導電層上に光導電物質を含む光導電層を
担持して構成されている。感光体上の静電潜像を、マイ
クロカプセルに内包される色原体と反応してこれを発色
させる現像剤で現像する。この現像剤には、色原体と反
応してこれを発色させる顕色物質が含まれている。この
後、感光体上の現像剤を、現像剤像と化学潜像とが完全
に重なり合うように、感光性シート上に転写する。最後
に、現像剤が転写された感光性シートと、別途導入した
記録媒体とを重ね合わせ加圧現像する。すると、加圧に
より破壊されたマイクロカプセルから放出された色原体
と、現像剤が反応して発色し、記録媒体上に画像が形成
される。

上記画像形成方法によれば、これより以前に提案された
画像形成方法では不可能であった一般の紙、布などの任
意の記録媒体への画像形成を行うことができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述した画像形成方法においては、感光
性シート上に転写した現像剤像と、化学潜像とを完全に
重ね合わせることは極めて難しく、両像のずれがしばし
ば発生した。このため、本来発色すべき画像部分のうち
の一部が発色せず、記録媒体上に形成された画像に欠け
た部分が発生するという問題点があった。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、感光性シート上に転写した現像剤像と化学潜
像とを完全に一致させ、画像欠けのない画像を記録媒体
上に形成する画像形成方法を提供することを目的として
いる。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために、本発明の画像形成方法は、
光の照射により粘性が変化する感光性物質と色原体とを
内包するマイクロカプセルを担持する感光性シートと感
光体とを重ね合わせ露光し、該感光性シート上に画像の
潜像を形成する工程と、前記マイクロカプセルに内包さ
れる色原体と反応してこれを発色させる現像剤を前記感
光性シート上の潜像が形成された部分に塗布する工程と
、前記現像剤の塗布された前記感光性シートと、任意の
記録媒体とを重ね合わせて加圧現像をし、該任意の記録
媒体上に画像を顕在化する工程とから構成されている。

［実施例コ 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

本実施例の画像形成方法は、光の照射により粘性が変化
する感光性物質と色原体とを内包するマイクロカプセル
を担持する感光性シートと感光体とを重ね合わせ露光し
、この感光性シート上に画像の潜像を形成する第一の工
程と、マイクロカプセルに内包される色原体と反応して
これを発色させる現像剤を感光性シート上の潜像が形成
された部分に塗布する第二の工程と、現像剤の塗布され
た感光性シートと、任意の記録媒体とを重ね合わせて加
圧現像をし、任意の記録媒体上に画像を顕在化する第三
の工程とから構成されている。

第１図から第６図までは、本実施例の画像形成方法にお
ける各工程を示す図である。

第１図において、感光体１０は、接地された導電層１１
上に、光導電性物質を成分とする光導電層１２が積層さ
れた構造を有している。まず、この感光体１００表面に
、図示しない帯電器により正電荷を全面帯電させる。

次に第２図に示すように、帯電させた感光体１０の光導
電層１２上に、感光性シート２０の基材２１が、光導電
層１２に相対するように感光性シート２０を重ね合わせ
る。感光性シート２０は、光透過性の基材２１上にマイ
クロカプセル２２を担持した構造を有しており、マイク
ロカプセル２２は、光の照射により粘性の変化する感光
性物質と、色原体とを内包している。感光性物質として
は、ケイ皮酸残基、シンナミリデン残基等を持つ光二量
化型樹脂、ジアゾニウム塩残基、キノンジアジド残基等
の感光基を持つ光分解型樹脂、アクリロイル基、アリル
基、ビニル基等を持つ光重合型樹脂等が任意に用いられ
る。色原体としては、３．３−ビス（ｐ−ジメチルアミ
ノフェニル）−６−シメチルアミノフタリド等のトリア
リールメタン系化合物、４．４°　−ビスジメチルアミ
ノベンズヒドリンベンジルエーテル等のジフェニルメタ
ン系化合物、３−ジメチルアミノ−７−メドキシフルオ
ラン等のキサンチン系化合物、ベンゾイルロイコメチレ
ンブルー等のチアジン系化合物、３−メチルースビロー
ンナフトビラン等のスピロ系化合物等が挙げられる。

感光性シート２０を感光体１０上に重ね合わせると、静
電誘導現象により感光性シート１０上にも正電荷が発生
する。この状態で感光性シート２０上に透過型原稿３０
を重ね、感光性シートに像露光を行う。ここまでが本画
像形成方法における第一の工程である。

第３図は、第一の工程が終了した直後の状態を示す図で
ある。感光性シート２０上の、露光部分２３のマイクロ
カプセル２４に内包される感光性物質は、粘性が上昇す
るため、それに対応してマイクロカプセル２４の剛性が
高くなる。このため、露光部分２３のマイクロカプセル
２４は、外力によって破壊され難い状態となる。未露光
部分２５のマイクロカプセル２６は、内包する感光性物
質の粘性上昇がないので、その剛度が低いままになり、
外力により容易に破壊される状態となる。このようにし
て、感光性シート２０上に化学潜像が形成される。

一方、感光性シート２０が重ねられた感光体１０上にお
いては、露光部分１３の光導電層１２が導電特性を有す
るようになるので、正電荷は導電層１１を通って逃げ、
感光体１０上の露光部分１３の正電荷は消滅する。未露
光部分１４においては、感光体１０上の正電荷はそのま
ま残留する。

これに伴い、感光性シート２０上の誘導正電荷も、露光
部分２３では消滅し、未露光部分２５では残留する。こ
のようにして、感光性シート２０上にも静電潜像が形成
される。

ここで最も重要なことは、第一の工程で感光性シート２
０上に形成された化学潜像と静電潜像とが、完全に一致
しているということである。

第４図は、第二の工程を示す図である。この段階で、図
示しない現像剤現像器から供給される、負帯電した現像
剤４０によって、感光性シート２０上の静電潜像が現像
される。現像剤４０は、マイクロカプセル２２に内包さ
れる色原体と反応してこれを発色させる顕色物質を含ん
でいる。ここで、顕色物質として使用されるものとして
は、以下のものが挙げられる。無機系のとしては、酸性
白土、カオリン、セオライト等が使用される。有機酸性
物質としては、ｐ−クレゾール、ｐ−オクチルフェノー
ル等の置換フェノール化合物、フェノール−ホルマリン
縮合物、置換フェノール−ホルマリン縮合物等のフェノ
ール樹脂系化合物及びそれらを亜鉛、ニッケル等の多価
金属で変性した金属塩変性フェノール樹脂系化合物、ｐ
−ブチル安息香酸、サリチル酸、３，５−ジーｔｅｒｔ
−ブチルサリチル酸、３，５−ジ（α−メチルベンジル
）サリチル酸等の芳香族カルボン酸系化合物、及びそれ
らを亜鉛、ニッケル等の多価金属で金属塩とした芳香族
カルボン酸系化合物の金属塩等が使用される。これら以
外に、芳香族カルボン酸系化合物と酢酸亜鉛、プロピオ
ン酸亜鉛等の多価金属化合物の多価金属化合物との混合
物等も使用してもよい。

第４図において明らかなように、感光性シート２０上の
化学潜像と、現像された現像剤像とは、この段階でも完
全に一致している。

第５図は、第三の工程を示す図である。現像剤４０を担
持した感光性シート２０と、任意の記録媒体５０とを重
ね合わせ、圧力Ｐを加えて現像を行う。感光性シー）２
０上の露光部分２３のマイクロカプセル２４は、前述の
ように、剛度が高く破壊されないが、未露光部分２５の
マイクロカプセル２６は、前述のように、剛度が低く容
易に破壊され、内包物が放出される。この内包物に含ま
れる色原体と現像剤４０とが接触、反応して発色し、第
６図に示すように、任意の記録媒体５０上に画像６１が
形成され、すべての工程が終了する。

本発明は以上詳述した実施例に限定されることなく、そ
の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えるこ
とができる。

例えば、上記実施例では、第一の工程において、感光体
を帯電させた後に、感光性シートを感光体上に重ね合わ
せたが、予め感光体と感光性シートとを重ね合わせた状
態で、感光体と感光性シートを帯電させてもよい。

又、上記実施例では、加圧現像により画像を形成したが
、マイクロカプセルの外壁の材料を熱溶融性のものとし
、加熱によりマイクロカプセルを破壊及び現像して画像
を形成してもよい。

又、現像剤をマイクロカプセル上の全体に塗布しても良
い。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、感光性シート上の現像剤像と、化学潜像とを完全に一
致させることができ、画像欠けのない高品質の画像を任
意の記録媒体上に形成することができる画像形成方法を
提供できるという産業上着しい効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第１図及び第２図は画像形成方法の第一の工
程を示す図、第３図は第一の工程が終了した直後の状態
を示す図、第４図は画像形成方法の第二の工程を示す図
、第５図は画像形成方法の第三の工程を示す図、第６図
は任意の記録媒体上への画像の形成状態を示す図である
。 図中、１０は感光体、２０は感光性シート、２２．２４
．２６はマイクロカプセル、４０は現像剤、５０は任意
の記録媒体である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、光の照射により粘性が変化する感光性物質と色原体
   とを内包するマイクロカプセルを担持する感光性シート
   と感光体とを重ね合わせ露光し、該感光性シート上に画
   像の潜像を形成する工程と、前記マイクロカプセルに内
   包される色原体と反応してこれを発色させる現像剤を前
   記感光性シート上の少なくとも潜像が形成された部分に
   塗布する工程と、 前記現像剤の塗布された前記感光性シートと、任意の記
   録媒体とを重ね合わせて加圧現像をし、該任意の記録媒
   体上に画像を顕在化する工程とから構成されている画像
   形成方法。