JPS63147155A - 感光性記録媒体及び感光性記録媒体の画像定着方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 〔産業上の利用分野］ 本発明は、マイクロカプセルが担持された感光性記録媒
体と、その感光性記録媒体で形成された画像情報を定着
する画像定着方法と、に関する。

［従来の技術］ 従来、マイクロカプセルを担持する感光性記録媒体を利
用して複写もしくは印刷する装置として、染料前駆体と
光硬化性樹脂とを封入したマイクロカプセルが塗布され
た感光感圧記録シートを、露光手段を用いて画像情報に
基づいて露光し、マイクロカプセルを画像情報に基づい
て硬化させ、その債、硬化しなかったマイクロカプセル
を圧壊ローラにて破壊し、該マイクロカプセルより流出
する染料前駆体と該感光感圧記録シート又は別の転写シ
ート上に存在している顕色剤とを反応させ発色させるも
のがあった（特開昭５８−８８７４０号公報等）。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、露光後硬化しなかったマイクロカプセル
を十分に破壊するには極めて高い圧力を必要とし、この
ためには圧壊ローラを含む加圧装置が大きなものになっ
てしまうというような問題点を有していた。

両発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、第１発
明は加圧装置を用いることなしに現像することのできる
感光性記録媒体を、第２発明はその感光性記録媒体に形
成された画像情報を定着することのできる感光性記録媒
体の画像定着方法を提供することを目的としている。

及肌卑愚羞 ［問題点を解決するための手段］ かかる目的を達成すべく、両発明は次の構成をとった。

即ち、第１発明の感光性記録媒体は、第１成分と外部か
らのエネルギを受けて硬化する第２成分とが少なくとも
封入されたマイクロカプセルと、上記マイクロカプセル
内の上記第１成分と反応して変色する第３成分と、をシ
ート状支持体の一面に担持すると共に、上記マイクロカ
プセルが、所定の波長の光に感応してマイクロカプセル
自身を破壊する物質を含むことを要旨としている。

また、第２発明の感光性記録媒体の画像定着方法は、第
１成分と外部からのエネルギを受けて硬化する第２成分
とが少なくとも封入されたマイクロカプセルと、上記マ
イクロカプセル内の上記第１成分と反応して変色する第
３成分と、をシート状支持体の一面に担持すると共に、
上記マイクロカプセルが、所定の波長の光に感応してマ
イクロカプセル自身を破壊する物質を含む感光性記録媒
体の画像定着方法であって、当初、上記所定の波長の光
を露光して、該露光パターンに対応させてマイクロカプ
セルを破壊し、次いで、上記エネルギを上記シート状支
持体の一面の全体に付与して、上記破壊されていないマ
イクロカプセルを硬化させ、所定の画像パターンを定着
させることを要旨としている。

［作用］ 第１発明の感光性記録媒体では、マイクロカプセルが所
定の波長の光にて露光されると、マイクロカプセルの有
する破壊物質がその所定の波長の光に感応してマイクロ
カプセル自身を破壊する。

従って、従来例のように圧壊ローラにてマイクロカプセ
ルを破壊する必要がない。

第２発明の感光性記録媒体の画像定着方法では、当初、
上述のように所定の波長の光が露光されると露光パター
ンに対応してマイクロカプセルが破壊し、マイクロカプ
セルの中の第１成分がマイクロカプセル外に流出する。

流出した第１成分は第３成分と反応して変色し、その結
果可視像が形成される（現像）。次いで感光性記録媒体
の一面の全体に第２成分と感応してマイクロカプセル自
身を硬化するエネルギが付与されると、未露光部の未だ
破壊されていないマイクロカプセルが硬化し外圧が加え
られてもマイクロカプセルが破壊しないように定着が完
了する。

「実施例」 第１図は第１発明の一実施例の感光性記録シート１の拡
大部分断面図を示す。紙製の支持体１ａの表面には顕色
剤層３がコーティングされ、更にその上にマイクロカプ
セル５が積層されている。

マイクロカプセル５は第２図に示す如く外郭部５ａとそ
の内部の液状成分５ｂとがらなる。該液状成分５ｂには
上記顕色剤層３と反応して発色する染料前駆体と紫外線
に感応して硬化する光硬化性物質とが含有されている。

上記染料前駆体としてはトリアリールメタン化合物、ビ
スフェニルメタン化合物、キサンチン化合物、チアジン
化合物、スピロピラン化合物等及びそれらの混合物が用
いられる。上記顕色剤層３に含まれる顕色剤としては上
記染料前駆体に、特定の発色をさせるものであり、粘土
鉱物、有渫酸、酸性ポリマー、金属塩、芳香族カルボン
酸等及びそれらの混合物が用いられる。

光硬化性物質としては、光重合性樹脂があり、例えば、
トリメチロールプロパン等のエチレン系不飽和化合物や
アクリレートプレポリマー等を挙げることができ、これ
らと光重合開始剤とを組み合わせて用いられる。該光重
合開始剤は、光に感応し樹脂の重合を開始させるもので
あり、例えばベンゾフェノン、ベンゾイルイソプロピル
エーテル等のベンゾイルアルキルエーテル類、ミヒラー
ズケトン、２，４−ジエチルチオキサントン等をあげる
ことができる。

一方、マイクロカプセル５の外郭部５ａには、所定の波
長（例えば３７０ｘ１０’ｍ　〜４００ｘ１０’ｍ＞の
光に感応して分解し不活性ガスを放出する光分解性物質
が含有されている。光分解性物質としてはジアゾニウム
塩、例えば２〜ニトロ＝４−クロロベンゼンジアゾニウ
ムクロライド、４−クロロベンゼンジアゾニウムクロラ
イド、４−Ｎ−ジエチルアミノベンゼンジアゾニウムク
ロライド、２−クロロベンゼンジアゾニウムクロライド
等が用いられる。

このマイクロカプセル５はコアセルベーション法、界面
重合法等の公知の技術にて内部に染料前駆体及び光硬化
性物質を収納した形で製造できる。

以上の如く構成した第１発明の一実施例の感光性記録シ
ート１の画像定着方法である第２発明の一実施例を次に
説明する。第３図は第２発明一実施例としての画像定着
方法を採用した複写機の概略を示す断面図である。本体
ケース１０の下方に設けられた紙挿入口１２丸り、原稿
１４を上に、感光性記録シート１を下に重ね合わせて挿
入する。

両シートは４本のローラ１８．１９，２０．２１の間に
掛は渡された帯状のベルト２２と透明の円筒状のドラム
２４との間に挟み込まれ、感光性記録シート１はドラム
２４が約半回転する間、ドラム２４の内部に配設された
所定の波長（例えば３７０Ｘ１０　　ｍ　〜４００Ｘ１
’０−９ｍ＞の光を照射する第１光源２６により露光さ
れる。その後、セパレータ２８により原稿１４と感光性
記録シート１とは分離され、原稿１４は一組の送出ロー
ラ３０により原稿返戻口３２から送出される。感光性記
録シート１の方は第１光源２６と別の波長（例えば３３
０Ｘ１０’ｍ＞の光を照射する第２光源３４の光により
露光され、コピー送出口３６から送出される。

次に、上記複写前における現像・定着処理について述べ
る。

第４図は現＠処理の概略説明図であり、第４図に示すよ
うに、原稿１４を介して第１光源２６から感光性記録シ
ート１に所定の波長の光を露光すると、このことにより
、原稿１４上の顔料等の光線不透過部分１４ａ以外の部
分を透過した光にて感光性記録シート１上のマイクロカ
プセル５の外郭部５ａに含まれた光分解性物質が分解し
窒素ガスが発生する。そのガスの圧力により外郭部５ａ
が破壊されて液状成分５ｂが流出する。図においてはマ
イクロカプセル５の内、マイクロカプセルａ１は破壊さ
れたもの、マイクロカプセルｂ１は破壊されていないも
のを示している。マイクロカプセル５の内部には支持体
１ａに担持されている顕色剤と反応して発色する染料前
駆体が封入されているため、露光された部分が発色し、
原稿１４の像が感光性記録シート１の表面に可視像とし
て形成されることとなる。

第５図は定着処理の概略説明図である。その後、第５図
に示すように、第２光源３４から可視像の得られた感光
性記録シート１に別波長の光を露光すると、上記現像処
理にて破壊されていない未露光部のマイクロカプセルｂ
１が硬化する。この結果、感光性記録シート１に外圧が
加えられてもマイクロカプセルは破壊することがなく、
定着が完了する。

以上詳述してきたように第１発明一実施例の感光性記録
シート１にあっては、マイクロカプセル５の外郭部５ａ
に光分解性物質が含有されているため、加圧装置を用い
ることなしに、第１光源２６から所定の波長の光を露光
するだけで外郭部５ａを破壊することができる。

また、第２発明一実施例の画像定着方法にあっては、加
圧装置を用いることなしに、第２光源３４から第１光源
２６と別波長の光を露光するだけで感光性記録シート１
上の画像を定着することができる。従って、この画像定
着方法を採用した複写機は加圧装置が不必要な分コンパ
クト化が可能である。

なお、第１発明一実施例の感光性記録シート１はマイク
ロカプセル５の外郭部５ａに光分解性物質を含有するよ
う構成されていたが、他の実施態様としてマイクロカプ
セル５の液状成分５ｂに光分解性物質を含有させ外郭部
５ａには光分解性物質を含有しないよう構成してもよく
上記実施例と同様の効果を奏することができる。

また感光性記録シート１を多色刷可能とするべく、以下
のような構成をとることもできる。即ち、マイクロカプ
セル５の含有する光分解性物質を感光波長領域の異なる
３種のものとし、それぞれマイクロカプセル５の外郭部
５ａに別々に含有させ、更にそれぞれの液状成分中に上
記含有させた光分解性物質に対応するように異なる３原
色中の一色を発色可能な染料前駆体を含有させる。こう
して出来た３種類のマイクロカプセルを混合して第１発
明一実施例と同様に支持体１ａ上に担持させる。

なお感光波長領域の異なる光分解性物質としては例えば
（０−ニトロ−Ｐ−クロルアニリン、Ｐ−クロルアニリ
ン、Ｏ−ジアニシジン）のジアゾ化合物や（Ｏ−ジアニ
シジン、○−クロルアニリン。

Ｐ−ジメチルアミンアニリン）のジアゾ化合物の組み合
わせが用いられる。このように構成された感光性シート
は、マイクロカプセルに含有した光分解性物質の感光領
域に対応した別々の光を同時又は逐次照射する事により
希望の色を発色可能なマイクロカプセルを破壊し多色発
色させる事が可能である。

更に、上記実施例では、マイクロカプセル５に含有され
た光硬化性物質が光に感応して硬化するタイプであるか
ら、光分解性物質に感応する波長の光と別波長の光を露
光することにより画像の定着を図っているが、これに対
して、マイクロカプセルが熱を受けて硬化するタイプで
あれば、加熱することにより画像を定着するよう構成し
てもよい。

発明の効果 以上詳述したように第１発明の感光性記録媒体にあって
は、マイクロカプセルが所定の波長の光に感応してマイ
クロカプセル自身を破壊する物質を含むため、加圧装置
を用いることなしに所定の波長の光を露光するだけでマ
イクロカプセル自身を破壊することができる。

第２発明の感光性記録媒体の画像定着方法にあっては、
上述のように破壊されてマイクロカプセル内から流出し
た第１成分が第３成分と反応して可視像を得られたその
後、第２成分の感応するエネルギをシート状支持体の一
面の全体に付与することにより破壊されていないマイク
ロカプセルを硬化することができる。このため、加圧装
置を用いることなしに感光性記録シート上に得られた可
視像を定着することができる。従って第２発明の感光性
記録媒体の画像定着方法を採用した記録装置は加圧装置
が不必要な分コンパクト化が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１発明の一実施例の拡大部分断面図、第２図
はその実施例で用いられたマイクロカプセルの断面図、
第３図は第２発明の一実施例を採用した複写機の概略を
示す断面図、第４図はその複写機の現像処理の概略説明
図、第５図はその複写機の定着処理の概略説明図、であ
る。 １・・・感光性記録シート　　１ａ・・・支持体３・・
・顕色剤層 ５・・・マイクロカプセル　　５ａ・・・外郭部５ｂ・
・・液状成分 １４・・・原稿 ２６・・・第１光源 ３４・・・第２光源

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　第１成分と外部からのエネルギを受けて硬化する第
   ２成分とが少なくとも封入されたマイクロカプセルと、 上記マイクロカプセル内の上記第１成分と反応して変色
   する第３成分と、をシート状支持体の一面に担持すると
   共に、 上記マイクロカプセルが、所定の波長の光に感応してマ
   イクロカプセル自身を破壊する物質を含むことを特徴と
   する感光性記録媒体。 ２　第１成分と外部からのエネルギを受けて硬化する第
   ２成分とが少なくとも封入されたマイクロカプセルと、 上記マイクロカプセル内の上記第１成分と反応して変色
   する第３成分と、をシート状支持体の一面に担持すると
   共に、 上記マイクロカプセルが、所定の波長の光に感応してマ
   イクロカプセル自身を破壊する物質を含む感光性記録媒
   体の画像定着方法であって、当初、上記所定の波長の光
   を露光して、該露光パターンに対応させてマイクロカプ
   セルを破壊し、次いで、上記エネルギを上記シート状支
   持体の一面の全体に付与して、上記破壊されていないマ
   イクロカプセルを硬化させ、所定の画像パターンを定着
   させることを特徴とする感光性記録媒体の画像定着方法
   。