JPH04209230A - ブロック壁体とその構築法 - Google Patents
ブロック壁体とその構築法Info
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- JPH04209230A JPH04209230A JP2402966A JP40296690A JPH04209230A JP H04209230 A JPH04209230 A JP H04209230A JP 2402966 A JP2402966 A JP 2402966A JP 40296690 A JP40296690 A JP 40296690A JP H04209230 A JPH04209230 A JP H04209230A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明はブロック壁体とその構築
法に関する。 [00023 【従来の技術]従来、ブロック壁体は、その各ブロック
間にモルタル目地を介在させながら組積みしてなるもの
で、その施工には、専門の職人が各段毎にモルタルを塗
り水平をとりながら次段のブロックを乗載し、その空洞
にモルタルあるいはコンクリートを打設充填する作業を
順次行っている。 [0003] 【発明が解決しようとする課題】しかし、近時人手不足
が益々深刻化の様相を呈し特に熟練した職人の確保は容
易でない。また、ブロックの組積みのときあるいはモル
タル等の打設充填のとき等においてブロック壁体の垂直
面であるブロック外側面に不陸を生じることがあるが、
事後にこれを発見したとしても、最早それを手直しする
ことができなかった。さらにまた、一般にブロック壁体
は各ブロックの外面とモルタル目地とが路面−に仕上げ
られ、どちらかというと単調なものであった。 [00041本発明の目的は、このような欠点を解消し
、同時に所要の断熱構造にもしたブロック壁体の提供に
ある。 [0005]
法に関する。 [00023 【従来の技術]従来、ブロック壁体は、その各ブロック
間にモルタル目地を介在させながら組積みしてなるもの
で、その施工には、専門の職人が各段毎にモルタルを塗
り水平をとりながら次段のブロックを乗載し、その空洞
にモルタルあるいはコンクリートを打設充填する作業を
順次行っている。 [0003] 【発明が解決しようとする課題】しかし、近時人手不足
が益々深刻化の様相を呈し特に熟練した職人の確保は容
易でない。また、ブロックの組積みのときあるいはモル
タル等の打設充填のとき等においてブロック壁体の垂直
面であるブロック外側面に不陸を生じることがあるが、
事後にこれを発見したとしても、最早それを手直しする
ことができなかった。さらにまた、一般にブロック壁体
は各ブロックの外面とモルタル目地とが路面−に仕上げ
られ、どちらかというと単調なものであった。 [00041本発明の目的は、このような欠点を解消し
、同時に所要の断熱構造にもしたブロック壁体の提供に
ある。 [0005]
【課題を解決するための手段】本発明ブロック壁体は、
フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面に下向き突縁
部を形成してなる建築用ブロックが、所要の基礎の上に
、下段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁
部を嵌合して破れ目地あるいはいも目地等所望の積み方
で組積みされている。その組積みされた建築用ブロック
のフェースシェルが集合して形成する両側のブロック外
側面のうちの少なくても一方に、発泡性合成樹脂素材を
現場発泡させてなる合成樹脂層が形成されている。さら
に、フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコン
クリートが充填されているものである。 [0006]本発明ブロック壁体の構築法は、上記建築
用ブロックを、所要の基礎の上に、下段のブロックの凹
溝に上段のブロックの下向き突縁部を嵌合して破れ目地
あるいはいも目地等所望の積み方で組積みし、その後、
その組積みされた建築用ブロックのフェースシェルが集
合して形成する両側のブロック外側面のうちの少なくて
も一方に、発泡性合成樹脂素材を現場発泡させて合成樹
脂層を形成し、かつ、フェースシェル間の縦空洞にモル
タルあるいはコンクリートを打設充填することを内容と
するものである。 [0007]上記建築用ブロツクの組積みにおいて、下
段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁部を
嵌合するとともに、左右に隣接するブロックの一方のブ
ロックの縦溝に他方のブロックの横向き突縁を嵌合する
ことによって、横向き隙間と縦向き隙間すなわち縦横の
空目地が形成され、全体として立体感及び重厚感に富む
ものとなる。 [0008]
フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面に下向き突縁
部を形成してなる建築用ブロックが、所要の基礎の上に
、下段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁
部を嵌合して破れ目地あるいはいも目地等所望の積み方
で組積みされている。その組積みされた建築用ブロック
のフェースシェルが集合して形成する両側のブロック外
側面のうちの少なくても一方に、発泡性合成樹脂素材を
現場発泡させてなる合成樹脂層が形成されている。さら
に、フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコン
クリートが充填されているものである。 [0006]本発明ブロック壁体の構築法は、上記建築
用ブロックを、所要の基礎の上に、下段のブロックの凹
溝に上段のブロックの下向き突縁部を嵌合して破れ目地
あるいはいも目地等所望の積み方で組積みし、その後、
その組積みされた建築用ブロックのフェースシェルが集
合して形成する両側のブロック外側面のうちの少なくて
も一方に、発泡性合成樹脂素材を現場発泡させて合成樹
脂層を形成し、かつ、フェースシェル間の縦空洞にモル
タルあるいはコンクリートを打設充填することを内容と
するものである。 [0007]上記建築用ブロツクの組積みにおいて、下
段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁部を
嵌合するとともに、左右に隣接するブロックの一方のブ
ロックの縦溝に他方のブロックの横向き突縁を嵌合する
ことによって、横向き隙間と縦向き隙間すなわち縦横の
空目地が形成され、全体として立体感及び重厚感に富む
ものとなる。 [0008]
【作用】本発明によれば、凹溝と下向き突縁部との嵌合
、さらには縦溝と横向き突縁との嵌合によって、各ブロ
ックの位置ずれが所要の範囲に規制されるのにくわえ、
ブロック外側面に形成の合成樹脂層がその各ブロックを
固定することになり、したがって、フェースシェル間の
縦空洞にモルタルあるいはコンクリートの打設充填を行
っても、各ブロックがそのために位置ずれを起こすこと
なかない。このため、専門の職人でなくても所期のブロ
ック壁体を簡単に構築でき、また本来の職人であれば従
来のようにモルタル等で各ブロックを順次固定しながら
積む場合に比べて、その作業能率を著しく向上できる。 [0009]ジブロック外に形成した合成樹脂層は、施
工時において各ブロックが位置ずれするのを阻止するほ
かに、当該ブロック壁体を断熱構造体にする。 [00101
、さらには縦溝と横向き突縁との嵌合によって、各ブロ
ックの位置ずれが所要の範囲に規制されるのにくわえ、
ブロック外側面に形成の合成樹脂層がその各ブロックを
固定することになり、したがって、フェースシェル間の
縦空洞にモルタルあるいはコンクリートの打設充填を行
っても、各ブロックがそのために位置ずれを起こすこと
なかない。このため、専門の職人でなくても所期のブロ
ック壁体を簡単に構築でき、また本来の職人であれば従
来のようにモルタル等で各ブロックを順次固定しながら
積む場合に比べて、その作業能率を著しく向上できる。 [0009]ジブロック外に形成した合成樹脂層は、施
工時において各ブロックが位置ずれするのを阻止するほ
かに、当該ブロック壁体を断熱構造体にする。 [00101
【実施例]本発明において使用する建築用ブロックaは
、セラミック陶製であって、図4ないし6に示すように
、両側のフェースシェル1,1を連繋部2,2により連
繋し、これら連繋部2,2の間に縦空洞すを形成すると
ともに、各連繋部2,2の外側には縦空洞b’、b’を
形成してなる。 [0011]フェースシェル1.1は内側耐力部3と外
側化粧部4とからなる。さらに、内側耐力部3は内壁部
5と外壁部6とからなるものであり、その外壁部6は外
側化粧部4と内壁部5の間に位置する部分である。この
外壁部6の上端は、外側化粧部4と内壁部5の上端面よ
り低くそこに凹溝7を形成し、またその外壁部6の下端
は外側化粧部4と内壁部5の各下端面より突出する下向
き突縁部8を形成している。この下向き突縁部8の突出
長さは凹溝7の深さの略2.5倍である。上記外壁部6
の左端は、外側化粧部4と内壁部5の各左端面より後退
していてそこに縦溝9を形成し、また、右端は外側化粧
部4と内壁部5の各右端面より突出する横向き突縁部1
0を形成している。この横向き突縁部10の突出長さは
縦溝9の深さの略3倍である。 [0012]上記構成の建築用ブロックaによるブロッ
ク壁体Aの構築には、所要の基礎の上にブロックaを適
宜の縦空洞す、 b’に縦鉄筋Cを通しながら、例え
ば図1の破れ目地あるいはいも目地等の所望の積み方を
採用し施工するものであり、このとき、下段のブロック
aの凹溝7に上段のブロックaの下向き突縁部8を嵌合
するとともに、左右に隣接するブロックのうちの一方の
ブロックaの横向き突縁部10を他方のブロックaの縦
溝9に嵌合して積み重ねる。この積み重ねは、例えば−
段おきのブロックaの連繋部2,2上に横鉄筋dを乗載
横架しながら行うものである。 [0013]積み重ねられた各ブロックaは、上記構成
において高精度に製造しておくことにより、上記のよう
に対応部分を単に順次嵌合して行くだけで各段のものが
水平で、かつ両側のフェースシェル1,1の表面を垂直
にするものであるが、その内外への出入りすなわち不陸
を生じているときは、必要に応じそれを直す。この場合
、たがいのブロックaは、従来とは相違し未だモルタル
等で固定されていないので、容易にその不陸を直すこと
ができるものである。 [0014]このように単にブロックaを積み重ねてた
状態において見ると、ブロックaのフェースシェル1゜
1の上端面に形成されている凹溝7の深さよりその下端
面より突出する下向き突縁部8の突出長さが略2.5倍
であるために、上段のブロックaの外側化粧部4の下端
面と下段のブロックaの上端面との間に所要の横向き隙
間h(10mm)を保持する。また、フェースシェル1
゜1の左端面に形成した縦溝9の深さに対し右端面より
突出する横向き突縁部10の突出長さは略3倍であるか
ら、左右に隣接するブロックa、 aの外側化粧部4
の左右端面間に所要の縦向き隙間1(10nun)を保
持する。 [0015]続いて、上記のように組積みされた建築用
ブロックaのフェースシェル1,1が集合して形成する
両側のブロック外側面のうちの少なくても一方に、発泡
性合成樹脂素材を現場発泡させて所要の厚さの合成樹脂
層11を形成する(図1及び2)。この合成樹脂層11
は、その一部を、上記横向き隙間りを通じたがいに噛合
している凹溝7と下向き突縁部8との微細隙間に侵入さ
せるとともに、同様にして縦向き隙間iを通じたがいに
噛合している縦溝9と横向き突縁部10との微細隙間に
も侵入させて、そのブロック外側面を覆った状態で硬化
し、組積みの各ブロックを固定するものである。 [0016]なお、上記横向き隙間りには、予めモルタ
ルを充填して押えるようにしてもよい。 [0017]これによって、各ブロックaが、その内空
すなわち縦空洞す、b’、b’にモルタルあるいはコン
クリートを打設充填しても変位することのない状態に一
体化するので、その各ブロックaのフェースシェル1゜
1間にモルタルあるいはコンクリートeを打設し、縦空
洞す、b’、b’はもとより、上段のブロックaの内側
耐力部3の内壁部5の下端面と下段のブロックaの内側
耐力部3の内壁部5の上端面及び上段のブロックaの下
向き突縁部8が囲繞形成する内向き横凹処f、さらには
、左右に隣接するブロックa、 aの内側耐力部3の
内壁部5の左右端面と横向き突縁部10とが囲繞形成す
る内向き縦凹処gにもモルタルあるいはコンクリートを
打設充満させる。 [0018]これによって、所期のブロック壁体Aを構
築できるものであるが、上記合成樹脂層11は断熱層と
しても作用するからこのブロック壁体Aを必然的に断熱
構造体とする。したがってまた、合成樹脂層11をブロ
ック壁体Aの外側面に形成するか内側面に形成するかに
よって、外断熱構造体か内断熱構造体になること明らか
である。 [001’9]このブロック壁体Aは、上段のブロック
aの内側耐力部3の内壁部5の下端面と下段のブロック
aの内側耐力部3の内壁部5の上端面及び上段のブロッ
クaの下向き突縁部8が内向き横凹処fを囲繞形成し、
上記のようにここにもモルタルあるいはコンクリートe
を充填するから、目地の構造計算にあたっては内壁部5
と外壁部6の双方すなわち内側耐力部3の全幅に荷重が
作用するものとして取り扱うことができる。 [00201合成樹脂層11を形成しない側においては
、凹溝7の深さより下向き突縁部8の突出長さが略2.
5倍であるために、上下段のブロックa、 aの外側
化粧部4の下端面と上端面との間に所要の横向き隙間り
を保持し、同じく、縦溝9の深さより横向き突縁部10
の突出長さが略3倍であるから、左右に隣接するブロッ
クa、 aの外側化粧部4の左右端面間に所要の縦向
き隙間iを保持することになるものである。 [0021]上記合成樹脂層11の表面には必要に応じ
所要の仕上げ材12を貼ることによって、該合成樹脂層
11自体を保護しかつ良好な体裁にできるものであり、
そのために合成樹脂層11内に仕上げ材取付は桟等を埋
設しておくのがよい。 [0022] 【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。 [0023]凹溝と下向き突縁部との嵌合、さらには縦
溝と横向き突縁との嵌合によって、各ブロックの位置ず
れが所要の範囲に規制されるのにくわえ、ブロック外側
面に形成の合成樹脂層がその各ブロックを固定すること
になり、したがって、フェースシェル間の縦空洞にモル
タルあるいはコンクリートの打設充填を行っても、各ブ
ロックがそのために位置ずれを起こすことなかない。こ
のため、専門の職人でなくても所期のブロック壁体を簡
単に構築でき、また本来の職人であれば従来のようにモ
ルタル等で各ブロックを順次固定しながら積む場合に比
べて、その作業能率を著しく向上できる。 [0024]ジブロック外に形成した合成樹脂層は、施
工時において各ブロックが位置ずれするのを阻止するほ
かに、当該ブロック壁体を断熱構造体にする。 [00251合成樹脂層を形成しない側においては、上
下段のブロック間に横向きの隙間を、左右のブロック間
に縦向きの隙間をそれぞれ形成して、各ブロックの回り
を空目地とする全体として立体感及び重厚感に富むもの
である。
、セラミック陶製であって、図4ないし6に示すように
、両側のフェースシェル1,1を連繋部2,2により連
繋し、これら連繋部2,2の間に縦空洞すを形成すると
ともに、各連繋部2,2の外側には縦空洞b’、b’を
形成してなる。 [0011]フェースシェル1.1は内側耐力部3と外
側化粧部4とからなる。さらに、内側耐力部3は内壁部
5と外壁部6とからなるものであり、その外壁部6は外
側化粧部4と内壁部5の間に位置する部分である。この
外壁部6の上端は、外側化粧部4と内壁部5の上端面よ
り低くそこに凹溝7を形成し、またその外壁部6の下端
は外側化粧部4と内壁部5の各下端面より突出する下向
き突縁部8を形成している。この下向き突縁部8の突出
長さは凹溝7の深さの略2.5倍である。上記外壁部6
の左端は、外側化粧部4と内壁部5の各左端面より後退
していてそこに縦溝9を形成し、また、右端は外側化粧
部4と内壁部5の各右端面より突出する横向き突縁部1
0を形成している。この横向き突縁部10の突出長さは
縦溝9の深さの略3倍である。 [0012]上記構成の建築用ブロックaによるブロッ
ク壁体Aの構築には、所要の基礎の上にブロックaを適
宜の縦空洞す、 b’に縦鉄筋Cを通しながら、例え
ば図1の破れ目地あるいはいも目地等の所望の積み方を
採用し施工するものであり、このとき、下段のブロック
aの凹溝7に上段のブロックaの下向き突縁部8を嵌合
するとともに、左右に隣接するブロックのうちの一方の
ブロックaの横向き突縁部10を他方のブロックaの縦
溝9に嵌合して積み重ねる。この積み重ねは、例えば−
段おきのブロックaの連繋部2,2上に横鉄筋dを乗載
横架しながら行うものである。 [0013]積み重ねられた各ブロックaは、上記構成
において高精度に製造しておくことにより、上記のよう
に対応部分を単に順次嵌合して行くだけで各段のものが
水平で、かつ両側のフェースシェル1,1の表面を垂直
にするものであるが、その内外への出入りすなわち不陸
を生じているときは、必要に応じそれを直す。この場合
、たがいのブロックaは、従来とは相違し未だモルタル
等で固定されていないので、容易にその不陸を直すこと
ができるものである。 [0014]このように単にブロックaを積み重ねてた
状態において見ると、ブロックaのフェースシェル1゜
1の上端面に形成されている凹溝7の深さよりその下端
面より突出する下向き突縁部8の突出長さが略2.5倍
であるために、上段のブロックaの外側化粧部4の下端
面と下段のブロックaの上端面との間に所要の横向き隙
間h(10mm)を保持する。また、フェースシェル1
゜1の左端面に形成した縦溝9の深さに対し右端面より
突出する横向き突縁部10の突出長さは略3倍であるか
ら、左右に隣接するブロックa、 aの外側化粧部4
の左右端面間に所要の縦向き隙間1(10nun)を保
持する。 [0015]続いて、上記のように組積みされた建築用
ブロックaのフェースシェル1,1が集合して形成する
両側のブロック外側面のうちの少なくても一方に、発泡
性合成樹脂素材を現場発泡させて所要の厚さの合成樹脂
層11を形成する(図1及び2)。この合成樹脂層11
は、その一部を、上記横向き隙間りを通じたがいに噛合
している凹溝7と下向き突縁部8との微細隙間に侵入さ
せるとともに、同様にして縦向き隙間iを通じたがいに
噛合している縦溝9と横向き突縁部10との微細隙間に
も侵入させて、そのブロック外側面を覆った状態で硬化
し、組積みの各ブロックを固定するものである。 [0016]なお、上記横向き隙間りには、予めモルタ
ルを充填して押えるようにしてもよい。 [0017]これによって、各ブロックaが、その内空
すなわち縦空洞す、b’、b’にモルタルあるいはコン
クリートを打設充填しても変位することのない状態に一
体化するので、その各ブロックaのフェースシェル1゜
1間にモルタルあるいはコンクリートeを打設し、縦空
洞す、b’、b’はもとより、上段のブロックaの内側
耐力部3の内壁部5の下端面と下段のブロックaの内側
耐力部3の内壁部5の上端面及び上段のブロックaの下
向き突縁部8が囲繞形成する内向き横凹処f、さらには
、左右に隣接するブロックa、 aの内側耐力部3の
内壁部5の左右端面と横向き突縁部10とが囲繞形成す
る内向き縦凹処gにもモルタルあるいはコンクリートを
打設充満させる。 [0018]これによって、所期のブロック壁体Aを構
築できるものであるが、上記合成樹脂層11は断熱層と
しても作用するからこのブロック壁体Aを必然的に断熱
構造体とする。したがってまた、合成樹脂層11をブロ
ック壁体Aの外側面に形成するか内側面に形成するかに
よって、外断熱構造体か内断熱構造体になること明らか
である。 [001’9]このブロック壁体Aは、上段のブロック
aの内側耐力部3の内壁部5の下端面と下段のブロック
aの内側耐力部3の内壁部5の上端面及び上段のブロッ
クaの下向き突縁部8が内向き横凹処fを囲繞形成し、
上記のようにここにもモルタルあるいはコンクリートe
を充填するから、目地の構造計算にあたっては内壁部5
と外壁部6の双方すなわち内側耐力部3の全幅に荷重が
作用するものとして取り扱うことができる。 [00201合成樹脂層11を形成しない側においては
、凹溝7の深さより下向き突縁部8の突出長さが略2.
5倍であるために、上下段のブロックa、 aの外側
化粧部4の下端面と上端面との間に所要の横向き隙間り
を保持し、同じく、縦溝9の深さより横向き突縁部10
の突出長さが略3倍であるから、左右に隣接するブロッ
クa、 aの外側化粧部4の左右端面間に所要の縦向
き隙間iを保持することになるものである。 [0021]上記合成樹脂層11の表面には必要に応じ
所要の仕上げ材12を貼ることによって、該合成樹脂層
11自体を保護しかつ良好な体裁にできるものであり、
そのために合成樹脂層11内に仕上げ材取付は桟等を埋
設しておくのがよい。 [0022] 【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。 [0023]凹溝と下向き突縁部との嵌合、さらには縦
溝と横向き突縁との嵌合によって、各ブロックの位置ず
れが所要の範囲に規制されるのにくわえ、ブロック外側
面に形成の合成樹脂層がその各ブロックを固定すること
になり、したがって、フェースシェル間の縦空洞にモル
タルあるいはコンクリートの打設充填を行っても、各ブ
ロックがそのために位置ずれを起こすことなかない。こ
のため、専門の職人でなくても所期のブロック壁体を簡
単に構築でき、また本来の職人であれば従来のようにモ
ルタル等で各ブロックを順次固定しながら積む場合に比
べて、その作業能率を著しく向上できる。 [0024]ジブロック外に形成した合成樹脂層は、施
工時において各ブロックが位置ずれするのを阻止するほ
かに、当該ブロック壁体を断熱構造体にする。 [00251合成樹脂層を形成しない側においては、上
下段のブロック間に横向きの隙間を、左右のブロック間
に縦向きの隙間をそれぞれ形成して、各ブロックの回り
を空目地とする全体として立体感及び重厚感に富むもの
である。
【図1】 本発明ブロック壁の構築状況を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】 同上の要部の縦断面図である。
【図3】 同上のさらに要部の拡大断面図である。
【図4】 本発明において使用する建築用ブロックの正
面図である。
面図である。
【図5】 同上の平面図である。
【図6】 同上の側面図である。
a 建築用ブロック
1 フェースシェル
2 連繋部
3 内側耐力部
4 外側化粧部
5 内壁部
6 外壁部
7 凹溝
8 下向き突縁部
9 縦溝
10 横向き突縁部
11 合成樹脂層
12 仕上げ材
す、 b’縦空洞
C縦鉄筋
d 横鉄筋
e モルタルあるいはコンクリートf 内向き
横凹処 h 横向き隙間 i 縦向き隙間
横凹処 h 横向き隙間 i 縦向き隙間
【図1】
【図6】
Claims (4)
- 【請求項1】フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面
に下向き突縁部を形成してなる建築用ブロックが、下段
のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁部を嵌
合して所望の積み方で組積みされ、その組積みされたブ
ロックのフェースシェルが集合して形成する両側のブロ
ック外側面のうちの少なくても一方に、発泡性合成樹脂
素材を現場発泡させてなる合成樹脂層が形成され、かつ
、フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコンク
リートが充填されていることを特徴とするブロック壁体
。 - 【請求項2】フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面
に下向き突縁部を形成してなる建築用ブロックを、下段
のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁部を嵌
合して所望の積み方で組積みし、その後、その組積みさ
れたブロックのフェースシェルが集合して形成する両側
のブロック外側面のうちの少なくても一方に、発泡性合
成樹脂素材を現場発泡させて合成樹脂層を形成し、かつ
、フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコンク
リートを打設充填することを特徴とするブロック壁体の
構築法。 - 【請求項3】フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面
に下向き突縁部を、左右一端面に縦溝を、左右他端面に
横向き突縁部をそれぞれ形成してなる建築用ブロックが
、下段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁
部を嵌合するとともに、左右に隣接するブロックの一方
のブロックの縦溝に他方のブロックの横向き突縁を嵌合
して所望の積み方で組積みされ、その組積みされたブロ
ックのフェースシェルが集合して形成する両側のブロッ
ク外側面のうちの少なくても一方に、発泡性合成樹脂素
材を現場発泡させてなる合成樹脂層が形成され、かつ、
フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコンクリ
ートが充填されていることを特徴とするブロック壁体。 - 【請求項4】フェースシェルの上端面に凹溝を、下端面
に下向き突縁部を、左右一端面に縦溝を、左右他端面に
横向き突縁部をそれぞれ形成してなる建築用ブロックを
、下段のブロックの凹溝に上段のブロックの下向き突縁
部を嵌合するとともに、左右に隣接するブロックの一方
のブロックの縦溝に他方のブロックの横向き突縁を嵌合
して所望の積み方で組積みし、その後、その組積みされ
た建築用ブロックのフェースシェルが集合して形成する
両側のブロック外側面のうちの少なくても一方に、発泡
性合成樹脂素材を現場発泡させて合成樹脂層を形成し、
かつ、フェースシェル間の縦空洞にモルタルあるいはコ
ンクリートを打設充填することを特徴とするブロック壁
体の構築法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2402966A JPH076242B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ブロック壁体とその構築法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2402966A JPH076242B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ブロック壁体とその構築法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04209230A true JPH04209230A (ja) | 1992-07-30 |
JPH076242B2 JPH076242B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=18512725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2402966A Expired - Lifetime JPH076242B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ブロック壁体とその構築法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076242B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011005464A2 (en) * | 2009-06-22 | 2011-01-13 | Portable Composite Structures, Inc. | Method and system for a foldable structure employing material-filled panels |
-
1990
- 1990-12-01 JP JP2402966A patent/JPH076242B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH076242B2 (ja) | 1995-01-30 |
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