JPH0420907Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、屋根上の雪止めや作業用の足止め等
として用いられる滑止めバーの取付金具に関する
ものである。

従来の技術 従来、滑止めバーは本体に固定した取付金具を
屋根材に釘着施工することにより屋根上の横方向
に設置されているのが通常である。

考案が解決しようとする問題点 然し、これでは滑止めバーが完全に屋根上に定
置されてしまうため、設置位置を横にずらす或い
は不要時に取外す等の作業を簡単に行うことがで
きない。

問題点を解決するための手段 本考案に係る滑止めバーの取付金具において
は、屋根材に固定するプレート部と、そのプレー
ト部の端部側に立ち上げ成形する略直角三角形の
枠部とを備え、この枠部の内側に挿置させて屋根
上の横方向に設置する滑止めバーの締付けボルト
を枠部の斜辺から隅角部に向つてねじ込み乃至ね
じ戻し自在に装備することにより構成されてい
る。

作 用 この滑止めバーの取付金具では、枠部の隅角部
に係合させて内側に挿置できる滑止めバーを枠部
の斜面から隅角部に向つてねじ込む締付けボルト
で確実に固定できるばかりでなく、その締付けボ
ルトをねじ戻せば滑止めバーを簡単に取外せるか
ら滑止めバーの取外しや位置換えも容易に行える
ようになる。

実施例 以下、添付図面を参照して説明すれば、次の通
りである。

この取付金具は屋根上の雪止めや作業用の足止
め等として屋根勾配の横方向に沿つて設置する長
尺な滑止めバーを支持するものであり、図示実施
例では略Ｌ字状のアングル部材に成形された滑止
めバーＢを屋根上に取付けるものとして構成され
ている。

その取付金具は所定形状に裁断した比較的剛直
な金属板材を用いて折曲成形したもので、屋根材
に釘着等で固定するプレート部１とプレート部１
の端部側に立上げ成形した略直角三角形の枠部２
とで本体が形成されている。プレート部１は屋根
材にあてがい配置する板部側１０と屋根上にあて
がい配置する板部側１１とに段差を付けるべく中
腹で折曲成形され、その屋根材にあてがい配置す
る板部側１０には釘着孔１２，１２……が複数個
設けられている。枠部２はプレート部１の屋根上
にあてがい配置する板部側１１と同一平面上で、
直角二等辺三角形をなすよう立上げ成形されてい
る。この枠部２には、斜辺２０から隅角部２１に
向う締付けボルト３がタツプナツト３０でねじ込
み乃至はねじ戻し自在に斜辺２０の板面に装備さ
れている。なお、枠部２の底面には滑止めバーＢ
を受止め支持する立上げリブ２２ａ，２２ｂが設
けられ、また、枠部２の折曲端部２３はプレート
部１の板部側１１にスポツト溶接等で対接固定さ
れている。

このように構成する滑止めバーの取付金具で
は、プレート部１の板部側１０を屋根材に釘着固
定し、枠部２を屋根上に突出させて設置する。そ
れは滑止めバーＢの長手寸法に応じて定間隔毎に
多数個並べ、各金具で一本の滑止めバーＢを掛渡
し支持するよう設置する。この状態で各金具の枠
部２に滑止めバーＢを挿置すると滑止めバーＢが
Ｌ字状のアングル部材で隅角部を枠部２の隅角部
２１に係合させることにより定置でき、しかもそ
の隅角部に向つて締付けボルト３をねじ込むこと
ができるから滑止めバーＢを確りと保持できるよ
うになる。また、不要時の取外しや位置換えを行
うにあたつては締付けボルト３をねじ戻して弛緩
すれば滑止めバーＢを容易に抜き取ることができ
るようになる。

考案の効果 以上の如く、本考案に係る滑止めバーの取付金
具に依れば、滑止めバーを確りと保持できると共
に着脱も容易に行い得ることを可能にするもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る取付金具の滑止めバー保
持状態で示す側面図、第２図は同取付金具の展開
状態で示す平面図である。 Ｂ……滑止めバー、１……プレート部、２……
枠部、２０……斜辺、２１……隅角部、３……締
付けボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根材に固定するプレート部と、そのプレート
   部の端部側に立ち上げ成形する略直角三角形の枠
   部とを備え、この枠部の内側に挿置させて屋根上
   の横方向に設置する滑止めバーの締付けボルトを
   枠部の斜辺から隅角部に向つてねじ込み乃至ねじ
   戻し自在に装備してなることを特徴とする滑止め
   バーの取付金具。